JPH11205427A - コードレス電話機の充電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助部を回転させるだけの容易な操作で壁掛
けと卓上を切り替える。 【解決手段】 互いに角度をなした壁掛け面１２と卓上
面１３を有する筐体１５と、補助面１４１を有する補助
具１４とを備えたコードレス電話機２の充電器１であっ
て、補助具１４を回動させることにより、壁掛け面１２
が補助面１４１と略同一平面になるか、卓上用１３が補
助面１４１と略同一平面になるかを切り替えることがで
きるよう、補助具１４を筐体１５に軸支する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、壁掛け／卓上兼用
のコードレス電話機の充電器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の壁掛け／卓上兼用のコードレス電
話機は、図５に示す如く受話部の側面に凹部を設け、壁
に掛けるときは凹部を充電器の凸部に係合させる構造と
なっていた（特開平９−１８１８１０号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コードレス電話機は充電器から取り出すとき、凹部の係
合を外すために持ち上げる動作を必要とした。また、送
受話部やテンキーが壁側になるため、ハンズフリーや拡
声通話を行うことができないという問題があった。

【０００４】これらの問題を解決するには、送受話部や
テンキーを手前にするとよい。しかしながら、背面には
凹部がないために壁掛けにするにはコードレス電話機を
斜めにしなければならなかった。斜めにすると、この充
電器を卓上にしたときにコードレス電話機のマイクロホ
ン側が持ち上がり、使用し易い傾きとは逆方向になると
いう問題があった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のコードレス電話
機の充電器はかかる点に鑑みてなされたもので、互いに
角度をなした壁掛け用の面と卓上用の面を有する筐体
と、補助面を有する補助具とを備えたコードレス電話機
の充電器であって、前記補助具を回動させることによ
り、前記壁掛け用の面が前記補助面と略同一平面になる
か、前記卓上用の面が前記補助面と略同一平面になるか
を切り替えることができるよう、前記補助具を前記筐体
に軸支する。

【０００６】また、前記壁掛け用の面に壁掛け用の第１
の係止部が配設され、前記補助面に壁掛け用の第２の係
止部が配設され、壁掛け状態に於いて、前記補助具の回
動の中心が前記第１の係止部と第２の係止部の間になる
ように前記第２の係止部が配設される。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施例の形態を図に基づ
き説明する。図１は、本発明の実施例の壁掛け状態を示
す側面図であり、図２はその背面図である。

【０００８】図１に於いて、（１）はコードレス電話機
の充電器であり、壁に掛けられた状態を示す。（２）は
コードレス電話機であり、（３）（３）は壁に螺着され
た係止用のネジである。

【０００９】コードレス電話機（２）は、前面の上部に
スピーカ（２１）と、下部にマイクロホン（２２）と、
中央に操作部（２３）と、下端に充電の供給を受ける充
電端子（２４）を有し、背面には上下に延在する曲面
（２５）を有する。

【００１０】充電器（１）は、前面の上下に延在しコー
ドレス電話機（２）が載置される載置部（１１）と、背
面の上部に壁掛け用の壁掛け面（１２）と、該載置部
（１１）の背後の下部に卓上用の卓上面（１３）と、中
央に補助具（１４）を有する。

【００１１】載置部（１１）はコードレス電話機（２）
の曲面（２５）に対応する曲面（１１１）と、下部にコ
ードレス電話機（２）に充電電流を供給する充電端子
（１１２）を有する。

【００１２】壁掛け面（１２）は鍵型を逆さにした形状
の貫通孔である係止孔（１２１）を有する。壁掛け時に
は、係止用のネジ（３）がこの係止孔（１２１）の円部
（１２１ａ）より挿入され、延在部（１２１ｂ）に嵌入
されて、図１に示す如く、係止用のネジ（３）が係止孔
（１２１）に係合される。

【００１３】卓上面（１３）は壁掛け面（１２）とαの
角度をなしている。従って、コードレス電話機（２）を
壁掛け状態にすると、図１に示す如く、コードレス電話
機（２）は傾いて載置される。

【００１４】次に補助具（１４）について説明する。図
１に於いて、壁掛け面（１２）と卓上面（１３）を延長
させてできる交点をＡとする。壁掛け面（１２）の下端
を点Ｂとし、卓上面（１３）の上端を点Ｃとする。三角
形ＡＢＣがＡを頂点とする二等辺三角形となるように点
Ｂと点Ｃを設定する。辺ＡＢの延長線と点Ｃを通る水平
線との交点をＤとする。このようにしてできた三角形Ｂ
ＣＤが補助具（１４）の側面の外形である。

【００１５】図１の線ＢＤで示される補助部（１４）の
面が補助の壁掛け面あるいは補助の卓上面となる補助面
（１４１）である。補助部（１４）は、この補助面（１
４１）の点Ａより下方に、壁掛け面（１２）の係止孔
（１２１）と同一形状の係止孔（１４２）を有する。図
１の線ＢＣは充電器（１）の筐体（固定側）（１５）の
当接面（１５１）であり、また、補助部（１４）の当接
面（１４３）でもある。

【００１６】図１に示す補助部（１４）は壁掛けの状態
であり、図３に示すような卓上の状態にするために、補
助具（１４）は頂点Ａより底辺ＢＣにおろした垂線Ｐを
中心として回動できるよう充電器（１）に軸支されてい
る。詳しくは、補助部（１４）は、垂線Ｐを中心とし、
筐体（１５）側に延在し、ネジ穴が設けられた軸（ボ
ス）（１４４）を有する。充電器（１）は、筐体（１
５）に垂線Ｐを中心とし、補助部（１４）の軸（１４
４）が挿入される軸受け（ボス）（１５２）を有する。
この軸受け（１５２）の高さは、軸（１４４）が挿入さ
れた状態で軸（１４４）の先端が０．１ｍｍ突出する
る。そして、つば付きセルフタッピング２種のネジ
（４）が軸（１４４）に螺着される。

【００１７】このようにして補助部（１４）は回動可能
に軸支される。図１の壁掛け状態では壁掛け面（１２）
と補助面（１４１）が同一平面になる。この状態で補助
部（１４）を軸Ｐを中心に１８０度回動させると、三角
形ＡＢＣがＡを頂点とする二等辺三角形であるから、図
２の如く、卓上面（１３）と補助面（１４１）が同一平
面になる。従って、本発明は補助部を回転させるだけの
容易な操作で壁掛けと卓上を切り替えて使用することが
できる。

【００１８】尚、壁掛け状態と卓上状態の位置決め手段
として、補助部（１４）はその当接面（１４１）の上端
近傍に半球状のダボ（１４５）を有し、このダボ（１４
５）に対応して、充電器（１）は筐体（１５）の当接面
（１５１）の上下両端近傍に半球状の凹部（１５３）
（１５３）を有する。この位置決め手段により、充電器
（１）が壁掛けとして使用されるとき、補助部（１４）
は容易に回転しないようになる。

【００１９】また、補助部（１４）を回動可能に軸支す
る方法は、図４に示すような脱着式でもよい。

【００２０】次に、二つの係止孔（１２１）（１４２）
に係止用のネジ（３）が係合されている状態、即ち、充
電器（１）が壁に掛けられている状態に於ける補助部
（１４）の回転について考える。

【００２１】通常は、ダボ（１４５）等の位置決め手段
により回転しにくい構成となっており、また、壁と回転
軸はβの角度をなしており回転しにくい。しかしなが
ら、係止孔（１２１）（１４２）と係止用のネジ（３）
の嵌合や、軸（１４４）と軸受け（１５２）の嵌合など
に隙間があるとき、また、位置決め手段の保持力を越え
た回転力が加えられたときに補助部（１４）は回転可能
になる。

【００２２】補助部（１４）が回転するとき、本発明と
は逆に補助部（１４）の係止孔（１４２）が回転の中心
（点Ａ）より上に配設されていた場合は、回転により二
つの係止孔（１２１）（１４２）間の距離が長くなる。
そうすると、上方の係止孔（１２１）が上方に移動して
ネジ（３）との係合が解除され、係止の重心が上方に移
動するために、コードレス電話機（２）が落下しやすく
なる。

【００２３】本発明は、補助部（１４）の係止孔（１４
２）が回転の中心より下に配設されている。従って、補
助部（１４）の回転により二つの係止孔（１２１）（１
４２）間の距離が短くなる。そうすると、下方の係止孔
（１４２）が上方に移動してネジ（３）との係合が解除
される。しかしながら、上方に係止孔（１２１）はネジ
（３）と係合しているために、係止の重心は上方のまま
であり、コードレス電話機（２）は落下しにくい。

【００２４】

【発明の効果】本発明は補助部を回転させるだけの容易
な操作で壁掛けと卓上を切り替えて使用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の壁掛け状態を示す側面図であ
る。

【図２】実施例の壁掛け状態を示す背面図である。

【図３】実施例の卓上状態を示す側面図である。

【図４】他の実施例を示す斜視図である。

【図５】従来の壁掛け状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 充電器 ２ コードレス電話機 １２ 壁掛け面 １３ 卓上面 １４ 補助部 １４１ 補助面 １４２ 係止孔 １４４ 軸 １４５ ダボ １５２ 軸受け １５３ 凹部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに角度をなした壁掛け用の面と卓上
   用の面を有する筐体と、補助面を有する補助具とを備え
   たコードレス電話機の充電器であって、 前記補助具を回動させることにより、前記壁掛け用の面
   が前記補助面と略同一平面になるか、前記卓上用の面が
   前記補助面と略同一平面になるかを切り替えることがで
   きるよう、前記補助具を前記筐体に軸支したことを特徴
   とするコードレス電話機の充電器。
2. 【請求項２】 前記壁掛け用の面に壁掛け用の第１の係
   止部が配設され、前記補助面に壁掛け用の第２の係止部
   が配設され、壁掛け状態に於いて、前記補助具の回動の
   中心が前記第１の係止部と第２の係止部の間になるよう
   に前記第２の係止部が配設されたことを特徴とする請求
   項１に記載のコードレス電話機の充電器。