JPH11204477A - 超音波洗浄装置 - Google Patents
超音波洗浄装置Info
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- JPH11204477A JPH11204477A JP2023298A JP2023298A JPH11204477A JP H11204477 A JPH11204477 A JP H11204477A JP 2023298 A JP2023298 A JP 2023298A JP 2023298 A JP2023298 A JP 2023298A JP H11204477 A JPH11204477 A JP H11204477A
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- cleaning
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動伝達板の腐食を防止すると共に、洗浄効
率の向上を図れるような超音波洗浄装置を提供する。 【解決手段】 ウエハWを浸漬する薬液Lを貯留する洗
浄槽1と、洗浄槽1の下部を浸漬する純水Pを貯留する
中間槽5と、中間槽5の底部に配設され、振動伝達板7
と超音波振動素子7Aとからなる超音波発振手段6とを
具備する超音波洗浄装置において、中間槽5の上端開口
縁と洗浄槽1との隙間を、排気口11を有する蓋体10
にて閉塞する。更に蓋体10と、中間槽5内に貯留され
る純水Pの水面との間に形成されるパージエリア12内
に、N2ガスを供給可能に形成する。これにより、パー
ジエリア12内にN2ガスを充満させ、中間槽5内の純
水P中への薬液雰囲気の混入を防止し、振動伝達板7の
腐食を防止することができる。
率の向上を図れるような超音波洗浄装置を提供する。 【解決手段】 ウエハWを浸漬する薬液Lを貯留する洗
浄槽1と、洗浄槽1の下部を浸漬する純水Pを貯留する
中間槽5と、中間槽5の底部に配設され、振動伝達板7
と超音波振動素子7Aとからなる超音波発振手段6とを
具備する超音波洗浄装置において、中間槽5の上端開口
縁と洗浄槽1との隙間を、排気口11を有する蓋体10
にて閉塞する。更に蓋体10と、中間槽5内に貯留され
る純水Pの水面との間に形成されるパージエリア12内
に、N2ガスを供給可能に形成する。これにより、パー
ジエリア12内にN2ガスを充満させ、中間槽5内の純
水P中への薬液雰囲気の混入を防止し、振動伝達板7の
腐食を防止することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波洗浄装置
に関するもので、更に詳細には、例えば半導体ウエハや
LCD用ガラス基板等の被処理体を、超音波を利用して
洗浄する超音波洗浄装置に関するものである。
に関するもので、更に詳細には、例えば半導体ウエハや
LCD用ガラス基板等の被処理体を、超音波を利用して
洗浄する超音波洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造装置の製造工程にお
いては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等を薬液や
リンス液等の洗浄液が貯留された洗浄槽に順次浸漬して
洗浄を行う洗浄処理方法が広く採用されている。
いては、半導体ウエハやLCD用ガラス基板等を薬液や
リンス液等の洗浄液が貯留された洗浄槽に順次浸漬して
洗浄を行う洗浄処理方法が広く採用されている。
【0003】このような洗浄処理方法を実施する洗浄処
理装置の一例として、超音波洗浄装置が挙げられる。従
来の超音波洗浄装置は、図12に示すように、被処理体
例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)Wを浸漬す
る洗浄液例えば薬液dを貯留する洗浄槽Aと、洗浄槽A
の下部を浸漬する振動伝播用液体例えば純水hを貯留す
る中間槽eと、中間槽eの底部に配設され、下面側に超
音波振動素子gを装着してなる例えばステンレス製の振
動伝達板fとで主に構成されている。なお、上記洗浄槽
Aは、薬液dを貯留し、実際にウエハWの洗浄処理が行
われる内槽aと、この内槽aの上端開口部を包囲し、内
槽aからオーバーフローした薬液dを受け止める外槽b
とで構成されている。
理装置の一例として、超音波洗浄装置が挙げられる。従
来の超音波洗浄装置は、図12に示すように、被処理体
例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)Wを浸漬す
る洗浄液例えば薬液dを貯留する洗浄槽Aと、洗浄槽A
の下部を浸漬する振動伝播用液体例えば純水hを貯留す
る中間槽eと、中間槽eの底部に配設され、下面側に超
音波振動素子gを装着してなる例えばステンレス製の振
動伝達板fとで主に構成されている。なお、上記洗浄槽
Aは、薬液dを貯留し、実際にウエハWの洗浄処理が行
われる内槽aと、この内槽aの上端開口部を包囲し、内
槽aからオーバーフローした薬液dを受け止める外槽b
とで構成されている。
【0004】上記超音波洗浄装置において、薬液dを貯
留した上記内槽a内に、ウエハWをウエハガイドcで保
持した状態で浸漬し、上記超音波振動素子gに適当な周
波数の高周波電圧を印加して励振することにより超音波
振動が発生し、その超音波振動が純水hを伝播して上記
内槽a内に伝わって、ウエハWに付着したパーティクル
等を除去し、洗浄処理をすることができる。
留した上記内槽a内に、ウエハWをウエハガイドcで保
持した状態で浸漬し、上記超音波振動素子gに適当な周
波数の高周波電圧を印加して励振することにより超音波
振動が発生し、その超音波振動が純水hを伝播して上記
内槽a内に伝わって、ウエハWに付着したパーティクル
等を除去し、洗浄処理をすることができる。
【0005】なお、上記洗浄処理工程では、図示しない
薬液供給手段から内槽a内に絶えず薬液dが供給され、
内槽aからオーバーフローした薬液dが外槽bに流出
し、図示しないドレン管から排液される。
薬液供給手段から内槽a内に絶えず薬液dが供給され、
内槽aからオーバーフローした薬液dが外槽bに流出
し、図示しないドレン管から排液される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
上述したように外槽b内の薬液dを排液したとしても、
薬液dが内槽aから外槽bに流入する際の飛沫や、外槽
b内で気化した薬液dの蒸気が外槽bの外部に出て薬液
雰囲気iを形成し、この薬液の飛沫や薬液雰囲気が中間
槽eと洗浄槽aの隙間から純水h内に混入する場合があ
った。更に上記薬液dには腐食性の強い酸例えばフッ酸
や塩酸等を使用する場合があり、このような薬液dが上
記の経路で純水h中に混入した場合、次第に酸の濃度が
濃くなるので、超音波洗浄装置を長時間使用することに
より振動伝達板fが腐食されてしまうという問題があっ
た。また、腐食されることにより、超音波振動素子gか
ら発生される超音波振動が効率よく伝播されず、洗浄効
率が低下するという問題もあった。 この発明は上記事
情に鑑みなされたもので、中間槽内に貯留された純水中
に薬液雰囲気が混入することを防止すると共に、振動伝
達板の腐食を防止することにより、洗浄効率の向上を図
ることを目的とするものである。
上述したように外槽b内の薬液dを排液したとしても、
薬液dが内槽aから外槽bに流入する際の飛沫や、外槽
b内で気化した薬液dの蒸気が外槽bの外部に出て薬液
雰囲気iを形成し、この薬液の飛沫や薬液雰囲気が中間
槽eと洗浄槽aの隙間から純水h内に混入する場合があ
った。更に上記薬液dには腐食性の強い酸例えばフッ酸
や塩酸等を使用する場合があり、このような薬液dが上
記の経路で純水h中に混入した場合、次第に酸の濃度が
濃くなるので、超音波洗浄装置を長時間使用することに
より振動伝達板fが腐食されてしまうという問題があっ
た。また、腐食されることにより、超音波振動素子gか
ら発生される超音波振動が効率よく伝播されず、洗浄効
率が低下するという問題もあった。 この発明は上記事
情に鑑みなされたもので、中間槽内に貯留された純水中
に薬液雰囲気が混入することを防止すると共に、振動伝
達板の腐食を防止することにより、洗浄効率の向上を図
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の超音波洗浄装置は以下のように構成され
る。
に、この発明の超音波洗浄装置は以下のように構成され
る。
【0008】(1)請求項1記載の発明は、被処理体の
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽の上端開口縁と、上記洗浄
槽との隙間を、排気口を有する蓋体にて閉塞し、上記蓋
体と、上記中間槽内に貯留される振動伝播用液体の液面
との間に形成される空間内に、不活性ガスを供給可能に
形成してなる、ことを特徴とする。
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽の上端開口縁と、上記洗浄
槽との隙間を、排気口を有する蓋体にて閉塞し、上記蓋
体と、上記中間槽内に貯留される振動伝播用液体の液面
との間に形成される空間内に、不活性ガスを供給可能に
形成してなる、ことを特徴とする。
【0009】このように構成することにより、中間槽の
上端開口縁と、洗浄槽との隙間を、排気口を有する蓋体
にて閉塞するので、中間槽内に貯留された振動伝播用液
体に薬液雰囲気が混入することを防止できる。また、蓋
体と、中間槽内に貯留される振動伝播用液体の液面との
間に形成される空間内に、不活性ガスを供給することに
より、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる。
上端開口縁と、洗浄槽との隙間を、排気口を有する蓋体
にて閉塞するので、中間槽内に貯留された振動伝播用液
体に薬液雰囲気が混入することを防止できる。また、蓋
体と、中間槽内に貯留される振動伝播用液体の液面との
間に形成される空間内に、不活性ガスを供給することに
より、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる。
【0010】(2)請求項2記載の発明は、被処理体の
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に、振動伝播用液体を供
給可能に形成し、上記中間槽の上端開口縁と上記洗浄槽
との隙間を、蓋体にて閉塞し、上記蓋体に、オーバーフ
ローした振動伝播用液体が流出できるような排液口を穿
設してなる、ことを特徴とする。
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に、振動伝播用液体を供
給可能に形成し、上記中間槽の上端開口縁と上記洗浄槽
との隙間を、蓋体にて閉塞し、上記蓋体に、オーバーフ
ローした振動伝播用液体が流出できるような排液口を穿
設してなる、ことを特徴とする。
【0011】この場合、上記排液口の流出側の位置は、
オーバーフローした振動伝播用液体が外部へ流出できる
ものであれば任意でよく、例えば上記蓋体の外側面に設
けてもよいし、あるいは、上面側に流出するように設け
てもよい。なお、上面側に流出できるようにする場合、
好ましくは上記蓋体の上面は、外方側に向かって下り勾
配に形成してなる方がよい(請求項3)。
オーバーフローした振動伝播用液体が外部へ流出できる
ものであれば任意でよく、例えば上記蓋体の外側面に設
けてもよいし、あるいは、上面側に流出するように設け
てもよい。なお、上面側に流出できるようにする場合、
好ましくは上記蓋体の上面は、外方側に向かって下り勾
配に形成してなる方がよい(請求項3)。
【0012】このように構成することにより、中間槽の
上端開口縁と洗浄槽との隙間を、蓋体にて閉塞できるの
で、中間槽内に貯留された振動伝播用液体内に薬液雰囲
気が混入することを防止できる。また、中間槽内に振動
伝播用液体を供給し、オーバーフローした振動伝播用液
体を、蓋体に設けた排液口から排液することにより、更
に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる(請求項2)。
上端開口縁と洗浄槽との隙間を、蓋体にて閉塞できるの
で、中間槽内に貯留された振動伝播用液体内に薬液雰囲
気が混入することを防止できる。また、中間槽内に振動
伝播用液体を供給し、オーバーフローした振動伝播用液
体を、蓋体に設けた排液口から排液することにより、更
に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる(請求項2)。
【0013】また、上記排液口に関して、オーバーフロ
ーした振動伝播用液体が蓋体の上面に流出できるように
形成した場合、蓋体の上面を外方側に向かって下り勾配
に形成することにより、流出した振動伝播用液体が速や
かに蓋体上面から流れ落ちるので、一旦流出した振動伝
播用液体が中間槽内に逆流することもなくなり、したが
って、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる(請求
項3)。
ーした振動伝播用液体が蓋体の上面に流出できるように
形成した場合、蓋体の上面を外方側に向かって下り勾配
に形成することにより、流出した振動伝播用液体が速や
かに蓋体上面から流れ落ちるので、一旦流出した振動伝
播用液体が中間槽内に逆流することもなくなり、したが
って、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止できる(請求
項3)。
【0014】(3)請求項4記載の発明は、被処理体の
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に、振動伝播用液体を供
給可能に形成し、上記中間槽内に貯留される振動伝播用
液体の液面に、上記中間槽と上記洗浄槽との隙間を閉塞
可能であり、かつ上記振動伝播用液体上に浮動可能な浮
き蓋体を配設してなる、ことを特徴とする。
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に、振動伝播用液体を供
給可能に形成し、上記中間槽内に貯留される振動伝播用
液体の液面に、上記中間槽と上記洗浄槽との隙間を閉塞
可能であり、かつ上記振動伝播用液体上に浮動可能な浮
き蓋体を配設してなる、ことを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、中間槽の
上端開口縁と洗浄槽との隙間を、浮き蓋体にて閉塞でき
るので、中間槽内に貯留された振動伝播用液体に薬液雰
囲気が混入することを防止できる。また、中間槽内に振
動伝播用液体を供給し、液面の上昇と共に浮き蓋体を押
し上げてオーバーフローさせることができるので、更に
確実に薬液雰囲気の混入を防止できる。
上端開口縁と洗浄槽との隙間を、浮き蓋体にて閉塞でき
るので、中間槽内に貯留された振動伝播用液体に薬液雰
囲気が混入することを防止できる。また、中間槽内に振
動伝播用液体を供給し、液面の上昇と共に浮き蓋体を押
し上げてオーバーフローさせることができるので、更に
確実に薬液雰囲気の混入を防止できる。
【0016】(4)請求項5記載の発明は、被処理体の
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に貯留された振動伝播用
液体を排液可能に形成し、上記中間槽内に振動伝播用液
体を供給できる振動伝播用液体供給手段を配設し、上記
振動伝播用液体供給手段から供給される振動伝播用液体
にて、上記振動伝達板を洗浄可能に形成してなる、こと
を特徴とする。
洗浄液を貯留する洗浄槽と、上記洗浄槽の下部を浸漬す
る振動伝播用液体を貯留する中間槽と、上記中間槽の底
部に配設される超音波発振手段と、を具備する超音波洗
浄装置において、上記中間槽内に貯留された振動伝播用
液体を排液可能に形成し、上記中間槽内に振動伝播用液
体を供給できる振動伝播用液体供給手段を配設し、上記
振動伝播用液体供給手段から供給される振動伝播用液体
にて、上記振動伝達板を洗浄可能に形成してなる、こと
を特徴とする。
【0017】このように構成することにより、振動伝播
用液体に薬液雰囲気が混入したとしても、薬液の濃度が
高くなる前に、中間槽内の振動伝播用液体を定期的に交
換できるので、振動伝播用液体中の薬液濃度の上昇を防
止することができる。また、振動伝播用液体を交換する
際に振動伝達板を定期的に洗浄することができるので、
振動伝達板の腐食を更に確実に防止できる。
用液体に薬液雰囲気が混入したとしても、薬液の濃度が
高くなる前に、中間槽内の振動伝播用液体を定期的に交
換できるので、振動伝播用液体中の薬液濃度の上昇を防
止することができる。また、振動伝播用液体を交換する
際に振動伝達板を定期的に洗浄することができるので、
振動伝達板の腐食を更に確実に防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態につ
いて添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは半導
体ウエハ用の超音波洗浄装置に適用した場合について説
明する。
いて添付図面に基づいて詳細に説明する。ここでは半導
体ウエハ用の超音波洗浄装置に適用した場合について説
明する。
【0019】◎第一実施形態 図1はこの発明に係る超音波洗浄装置の第一実施形態を
示す概略側断面図であり、図2は図1の要部拡大断面図
である。
示す概略側断面図であり、図2は図1の要部拡大断面図
である。
【0020】第一実施形態の超音波洗浄装置は、被処理
体例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)Wを浸漬
する洗浄液例えば薬液Lが貯留される洗浄槽1と、洗浄
槽1の下部を浸漬する振動伝播用液体例えば純水Pを貯
留する中間槽5と、中間槽5の底部に配設される振動伝
達板7と超音波振動素子7Aとからなる超音波発振手段
6と、中間槽5の上端開口縁と洗浄槽1との隙間を閉塞
する蓋体10と、この蓋体10と純水Pの水面との間に
形成される空間(以下にパージエリアという)12に、
不活性ガス例えば窒素ガスを供給できる窒素ガス供給源
13とで主に構成されている。
体例えば半導体ウエハ(以下にウエハという)Wを浸漬
する洗浄液例えば薬液Lが貯留される洗浄槽1と、洗浄
槽1の下部を浸漬する振動伝播用液体例えば純水Pを貯
留する中間槽5と、中間槽5の底部に配設される振動伝
達板7と超音波振動素子7Aとからなる超音波発振手段
6と、中間槽5の上端開口縁と洗浄槽1との隙間を閉塞
する蓋体10と、この蓋体10と純水Pの水面との間に
形成される空間(以下にパージエリアという)12に、
不活性ガス例えば窒素ガスを供給できる窒素ガス供給源
13とで主に構成されている。
【0021】上記洗浄槽1は、例えば石英製等にて形成
され、貯留された薬液Lに複数例えば50枚のウエハW
が浸漬される内槽2と、内槽2の上端開口部を包囲し、
内槽2からオーバーフローした薬液Lを受け止める外槽
3とで構成されている。また、内槽2内には、ウエハ保
持手段例えばウエハガイド4が配設されており、このウ
エハガイド4に複数例えば50枚のウエハWが保持され
た状態で、ウエハWが薬液Lに浸漬されるように構成さ
れている。
され、貯留された薬液Lに複数例えば50枚のウエハW
が浸漬される内槽2と、内槽2の上端開口部を包囲し、
内槽2からオーバーフローした薬液Lを受け止める外槽
3とで構成されている。また、内槽2内には、ウエハ保
持手段例えばウエハガイド4が配設されており、このウ
エハガイド4に複数例えば50枚のウエハWが保持され
た状態で、ウエハWが薬液Lに浸漬されるように構成さ
れている。
【0022】更に内槽2の底部は、側面から見たときに
緩やかに傾斜するように形成されている(図1参照)。
このように内槽2の底部を傾斜させた理由は、純水Pに
溶け込んでいた酸素等の気体が超音波振動によって純水
Pから分離されることにより気泡が発生し、これにより
内槽2の底部に付着した気泡を速やかに除去するためで
ある。また、内槽2の底面の最下位には、薬液Lを排液
するためのドレン管2aが接続され、このドレン管2a
にはドレン弁2bが介設されている。また、外槽3の下
部にもドレン管3aが接続され、ドレン管3aにはドレ
ン弁3bが介設されている。なお、内槽2付近には図示
しない薬液供給手段が配設され、内槽2内に薬液を随時
供給できるように形成されている。
緩やかに傾斜するように形成されている(図1参照)。
このように内槽2の底部を傾斜させた理由は、純水Pに
溶け込んでいた酸素等の気体が超音波振動によって純水
Pから分離されることにより気泡が発生し、これにより
内槽2の底部に付着した気泡を速やかに除去するためで
ある。また、内槽2の底面の最下位には、薬液Lを排液
するためのドレン管2aが接続され、このドレン管2a
にはドレン弁2bが介設されている。また、外槽3の下
部にもドレン管3aが接続され、ドレン管3aにはドレ
ン弁3bが介設されている。なお、内槽2付近には図示
しない薬液供給手段が配設され、内槽2内に薬液を随時
供給できるように形成されている。
【0023】上記中間槽5は例えばポリプロピレン樹脂
等にて形成され、内部に貯留された純水Pに上記内槽2
の下部が浸漬されるように配設されている。また、中間
槽5内の振動伝達板7の側方上部にはノズル9が配設さ
れている。このノズル9は、中間槽5の側壁を貫通する
純水供給管8aを介して純水供給源8に接続されてい
る。なお、純水供給管8aにおける純水供給源8側には
開閉バルブ8bが介設されている。
等にて形成され、内部に貯留された純水Pに上記内槽2
の下部が浸漬されるように配設されている。また、中間
槽5内の振動伝達板7の側方上部にはノズル9が配設さ
れている。このノズル9は、中間槽5の側壁を貫通する
純水供給管8aを介して純水供給源8に接続されてい
る。なお、純水供給管8aにおける純水供給源8側には
開閉バルブ8bが介設されている。
【0024】また、上記中間槽5の底部には略矩形状の
底部開口部5Aが設けられており、この底部開口部5A
に超音波発振手段6が配設されている。この超音波発振
手段6は、底部開口部5Aの周辺上面に接着剤等で水密
性が保たれるように固着される振動伝達板7と、この振
動伝達板7の下面に接着剤等により固着される複数例え
ば8個の超音波振動素子7Aとで構成されている。この
場合、振動伝達板7は、例えばステンレス製の板部材に
て形成されている。また、超音波振動素子7Aは、例え
ば略矩形状のセラミックス製板材にて形成されており、
各超音波振動素子7Aは、発振源と電源ユニットを具備
する発振器(図示せず)に接続され、発振器の駆動によ
り超音波振動素子7Aが適当な周波数の超音波振動を発
生するように構成されている。なお、中間槽5の底部に
は、上記振動伝達板7と重ならない位置に排水のための
ドレン管5aが接続され、ドレン管5aにはドレン弁5
bが介設されている。
底部開口部5Aが設けられており、この底部開口部5A
に超音波発振手段6が配設されている。この超音波発振
手段6は、底部開口部5Aの周辺上面に接着剤等で水密
性が保たれるように固着される振動伝達板7と、この振
動伝達板7の下面に接着剤等により固着される複数例え
ば8個の超音波振動素子7Aとで構成されている。この
場合、振動伝達板7は、例えばステンレス製の板部材に
て形成されている。また、超音波振動素子7Aは、例え
ば略矩形状のセラミックス製板材にて形成されており、
各超音波振動素子7Aは、発振源と電源ユニットを具備
する発振器(図示せず)に接続され、発振器の駆動によ
り超音波振動素子7Aが適当な周波数の超音波振動を発
生するように構成されている。なお、中間槽5の底部に
は、上記振動伝達板7と重ならない位置に排水のための
ドレン管5aが接続され、ドレン管5aにはドレン弁5
bが介設されている。
【0025】また、上記中間槽5の上端開口縁と上記内
槽2との隙間は、断面略矩形状の蓋体10によって閉塞
されている。蓋体10は、中間槽5の上端開口縁部に、
例えば接着剤等によって気密性が保たれるように固着さ
れ、他端側は内槽2と適宜隙間をあけて排気口11を形
成している。また、蓋体10には、上下に貫通する供給
口10aが設けられており、この供給口10aに、不活
性ガス供給管例えば窒素(N2)ガス供給管13aを介
してN2ガス供給源13が接続されている。なお、N2ガ
ス供給管13aには流量調整弁13bが介設されてい
る。
槽2との隙間は、断面略矩形状の蓋体10によって閉塞
されている。蓋体10は、中間槽5の上端開口縁部に、
例えば接着剤等によって気密性が保たれるように固着さ
れ、他端側は内槽2と適宜隙間をあけて排気口11を形
成している。また、蓋体10には、上下に貫通する供給
口10aが設けられており、この供給口10aに、不活
性ガス供給管例えば窒素(N2)ガス供給管13aを介
してN2ガス供給源13が接続されている。なお、N2ガ
ス供給管13aには流量調整弁13bが介設されてい
る。
【0026】このように構成することにより、N2ガス
供給源13からN2ガス供給管13aを介して上記パー
ジエリア12にN2ガスが供給され、パージエリア12
内がN2ガスで充満されると、排気口11から外部へ排
気される。したがって、パージエリア12内にN2ガス
が充満するので、中間槽5内に、薬液Lや薬液雰囲気が
混入するのを防止できる。
供給源13からN2ガス供給管13aを介して上記パー
ジエリア12にN2ガスが供給され、パージエリア12
内がN2ガスで充満されると、排気口11から外部へ排
気される。したがって、パージエリア12内にN2ガス
が充満するので、中間槽5内に、薬液Lや薬液雰囲気が
混入するのを防止できる。
【0027】上記説明では、排気口11が内槽2と蓋体
10との間に形成される場合について説明したが、排気
口11は、上記のような内槽2と蓋体10との間に形成
される隙間である必要はなく、例えば内槽2にも気密に
接着された蓋体10の適宜位置に、パージエリア12内
に供給される窒素ガスを中間槽5外側方へ流出させるこ
とができ、かつ適当な幅と長さを有する1又は複数の排
気用孔を穿設してもよい。
10との間に形成される場合について説明したが、排気
口11は、上記のような内槽2と蓋体10との間に形成
される隙間である必要はなく、例えば内槽2にも気密に
接着された蓋体10の適宜位置に、パージエリア12内
に供給される窒素ガスを中間槽5外側方へ流出させるこ
とができ、かつ適当な幅と長さを有する1又は複数の排
気用孔を穿設してもよい。
【0028】以下に、上述したように構成される超音波
洗浄装置の動作態様について説明する。まず、純水供給
源8から中間槽5内に純水Pを供給することにより、少
なくとも内槽2の底部下面全体を浸漬でき、かつ上記蓋
体10との間に適当な容積の空間すなわちパージエリア
12を形成できる量の純水Pを、中間槽5内に予め貯留
しておく。更に、内槽2内にはウエハWを浸漬し、洗浄
するための薬液Lを図示しない薬液供給手段により随時
供給し続け、上端開口縁付近まで予め貯留しておく。な
お、薬液Lには、例えばウエハW表面に付着した酸化膜
等を除去するためのフッ酸希釈液(DHF液)や、金属
不純物等を除去するためのHPM液(塩酸及び過酸化水
素の混合水溶液)等が用いられる。
洗浄装置の動作態様について説明する。まず、純水供給
源8から中間槽5内に純水Pを供給することにより、少
なくとも内槽2の底部下面全体を浸漬でき、かつ上記蓋
体10との間に適当な容積の空間すなわちパージエリア
12を形成できる量の純水Pを、中間槽5内に予め貯留
しておく。更に、内槽2内にはウエハWを浸漬し、洗浄
するための薬液Lを図示しない薬液供給手段により随時
供給し続け、上端開口縁付近まで予め貯留しておく。な
お、薬液Lには、例えばウエハW表面に付着した酸化膜
等を除去するためのフッ酸希釈液(DHF液)や、金属
不純物等を除去するためのHPM液(塩酸及び過酸化水
素の混合水溶液)等が用いられる。
【0029】次に、上記N2ガス供給管13aに介設さ
れた流量調整弁13bを開状態にして、N2ガス供給源
13からパージエリア12内にN2ガスを随時供給する
と共に、供給されたN2ガスを排気口11から随時流出
する。それと同時に、図示しないウエハ搬送手段によっ
て保持された複数例えば50枚のウエハWを、内槽2内
に配設された上記ウエハボート4に受け渡して、ウエハ
Wを薬液Lに浸漬する。その後、超音波振動素子7Aに
接続された図示しない発振器を駆動して超音波振動素子
7Aに高周波電圧を印加して励振することにより、振動
伝達板7が超音波振動を発生する。この超音波振動が中
間槽5内の純水Pを伝播して内槽2に貯留された薬液L
まで伝わり、この超音波振動によってウエハWに付着し
たパーティクル等が除去されることにより、ウエハWが
超音波洗浄される。なお、この間にも図示しない薬液供
給手段によって、内槽2内に薬液Lを適量ずつ随時供給
し続ける。このように、薬液Lを随時供給することによ
り、ウエハWから除去されて液面に浮かんだパーティク
ル等を、オーバーフローする薬液Lと共に効果的に外槽
3へ流出させることができるので、内槽2内の薬液Lを
清浄な状態に保つことができる。また、外槽3内に流入
した使用済みの薬液Lは、ドレン弁3bを開状態にして
ドレン管3aから排液される。
れた流量調整弁13bを開状態にして、N2ガス供給源
13からパージエリア12内にN2ガスを随時供給する
と共に、供給されたN2ガスを排気口11から随時流出
する。それと同時に、図示しないウエハ搬送手段によっ
て保持された複数例えば50枚のウエハWを、内槽2内
に配設された上記ウエハボート4に受け渡して、ウエハ
Wを薬液Lに浸漬する。その後、超音波振動素子7Aに
接続された図示しない発振器を駆動して超音波振動素子
7Aに高周波電圧を印加して励振することにより、振動
伝達板7が超音波振動を発生する。この超音波振動が中
間槽5内の純水Pを伝播して内槽2に貯留された薬液L
まで伝わり、この超音波振動によってウエハWに付着し
たパーティクル等が除去されることにより、ウエハWが
超音波洗浄される。なお、この間にも図示しない薬液供
給手段によって、内槽2内に薬液Lを適量ずつ随時供給
し続ける。このように、薬液Lを随時供給することによ
り、ウエハWから除去されて液面に浮かんだパーティク
ル等を、オーバーフローする薬液Lと共に効果的に外槽
3へ流出させることができるので、内槽2内の薬液Lを
清浄な状態に保つことができる。また、外槽3内に流入
した使用済みの薬液Lは、ドレン弁3bを開状態にして
ドレン管3aから排液される。
【0030】上述のように、中間槽5の上端開口縁と内
槽2との間の隙間を蓋体10にて閉塞し、これによって
形成されたパージエリア12内に随時N2ガスを供給す
ると共に、排気口11から随時排気することにより、薬
液Lが外槽3に流入するときに生じる飛沫や、外槽3内
で薬液Lが気化することによって発生する薬液雰囲気
が、中間槽5に貯留された純水Pに混入することを防止
することができる。したがって、純水Pが薬液L中に含
まれる酸によって酸性を帯びることもなく、中間槽5の
底部に設けられた振動伝達板7が腐食することを防止で
きる。
槽2との間の隙間を蓋体10にて閉塞し、これによって
形成されたパージエリア12内に随時N2ガスを供給す
ると共に、排気口11から随時排気することにより、薬
液Lが外槽3に流入するときに生じる飛沫や、外槽3内
で薬液Lが気化することによって発生する薬液雰囲気
が、中間槽5に貯留された純水Pに混入することを防止
することができる。したがって、純水Pが薬液L中に含
まれる酸によって酸性を帯びることもなく、中間槽5の
底部に設けられた振動伝達板7が腐食することを防止で
きる。
【0031】なお、上記純水Pは、超音波振動の影響を
受けて温度が上昇することにより密度が小さくなり、超
音波振動の伝播効率が低下し、洗浄効率が低下する虞れ
がある。したがって、純水Lを適温に保てるように中間
槽5に冷却手段を設けるか、あるいは純水供給源8に冷
却手段を設けて予め冷却された純水Lを随時供給すると
共に、それと同量の純水Lをドレン管2aから排水する
ことにより、温度を一定に保てるようにすることが好ま
しい。
受けて温度が上昇することにより密度が小さくなり、超
音波振動の伝播効率が低下し、洗浄効率が低下する虞れ
がある。したがって、純水Lを適温に保てるように中間
槽5に冷却手段を設けるか、あるいは純水供給源8に冷
却手段を設けて予め冷却された純水Lを随時供給すると
共に、それと同量の純水Lをドレン管2aから排水する
ことにより、温度を一定に保てるようにすることが好ま
しい。
【0032】◎第二実施形態 図3はこの発明に係る超音波洗浄装置の第二実施形態を
示す概略側断面図であり、図4は図3の要部拡大断面図
である。
示す概略側断面図であり、図4は図3の要部拡大断面図
である。
【0033】第二実施形態は、洗浄工程中も中間槽5内
に純水Pを随時供給できるようにすると共に、中間槽5
の上端開口縁と内槽2との隙間を蓋体20にて閉塞し、
更に、中間槽5からオーバーフローした純水Pが流出で
きるような排水口20aを蓋体20に穿設した場合であ
る。
に純水Pを随時供給できるようにすると共に、中間槽5
の上端開口縁と内槽2との隙間を蓋体20にて閉塞し、
更に、中間槽5からオーバーフローした純水Pが流出で
きるような排水口20aを蓋体20に穿設した場合であ
る。
【0034】上記蓋体20は断面略矩形状に成形され、
その一端を中間槽5の上端開口縁に接着剤等で固着する
ことにより、中間槽5の上端開口縁と内槽2との間の隙
間を閉塞するように配設されている。また、蓋体20と
内槽2との間には適当な間隔を有する隙間を形成してお
り、この隙間が中間槽5からオーバーフローする純水P
を排水するための排水口21として機能する。更に、蓋
体20の適宜位置には適当な幅と長さを有し、上記排水
口21と同様にオーバーフローした純水Pを流出させる
機能を持つ複数の排水口20aが穿設されている。この
場合、排水口20aの流出側出口は、オーバーフローし
た純水Pを中間槽5の外部へ流出できるものであれば、
その位置は例えば蓋体20の上面でも、あるいは外方側
面でもよい。このように形成された蓋体20を上記のよ
うに配設することにより、中間槽5内に貯留された純水
P中に薬液雰囲気が混入することを防止することができ
るので、純水Pが酸性を帯びることがなくなる。したが
って、振動伝達板7が酸によって腐食されることを防止
できる。
その一端を中間槽5の上端開口縁に接着剤等で固着する
ことにより、中間槽5の上端開口縁と内槽2との間の隙
間を閉塞するように配設されている。また、蓋体20と
内槽2との間には適当な間隔を有する隙間を形成してお
り、この隙間が中間槽5からオーバーフローする純水P
を排水するための排水口21として機能する。更に、蓋
体20の適宜位置には適当な幅と長さを有し、上記排水
口21と同様にオーバーフローした純水Pを流出させる
機能を持つ複数の排水口20aが穿設されている。この
場合、排水口20aの流出側出口は、オーバーフローし
た純水Pを中間槽5の外部へ流出できるものであれば、
その位置は例えば蓋体20の上面でも、あるいは外方側
面でもよい。このように形成された蓋体20を上記のよ
うに配設することにより、中間槽5内に貯留された純水
P中に薬液雰囲気が混入することを防止することができ
るので、純水Pが酸性を帯びることがなくなる。したが
って、振動伝達板7が酸によって腐食されることを防止
できる。
【0035】また、蓋体20の形状は、上記のものに限
定されるものではなく、例えば図5及び図6に示すよう
に、断面略直角三角形状の蓋体30を形成してもよい。
この場合、蓋体30の排水口30aは、オーバーフロー
した純水Pが蓋体30の上面側に流出するように形成さ
れ、更に蓋体30の上面は外方側に向かって下り勾配に
形成されている。また、蓋体30と内槽2との間に形成
される隙間は、排水口31として機能する。蓋体30を
このような形状にすることにより、蓋体30の上面側に
流出した純水Pが、逆流することもなく速やかに外方側
へ流れ落ちる。したがって、流出した純水Pが薬液雰囲
気の影響を受けて酸性を帯びたとしても、逆流して中間
槽5内に戻ることがなくなるので、中間槽5内に貯留さ
れる純水Pも酸性を帯びることはなくなる。したがっ
て、振動伝達板7が腐食することをより確実に防止する
ことができる。
定されるものではなく、例えば図5及び図6に示すよう
に、断面略直角三角形状の蓋体30を形成してもよい。
この場合、蓋体30の排水口30aは、オーバーフロー
した純水Pが蓋体30の上面側に流出するように形成さ
れ、更に蓋体30の上面は外方側に向かって下り勾配に
形成されている。また、蓋体30と内槽2との間に形成
される隙間は、排水口31として機能する。蓋体30を
このような形状にすることにより、蓋体30の上面側に
流出した純水Pが、逆流することもなく速やかに外方側
へ流れ落ちる。したがって、流出した純水Pが薬液雰囲
気の影響を受けて酸性を帯びたとしても、逆流して中間
槽5内に戻ることがなくなるので、中間槽5内に貯留さ
れる純水Pも酸性を帯びることはなくなる。したがっ
て、振動伝達板7が腐食することをより確実に防止する
ことができる。
【0036】なお、上記蓋体30の上面は、中間槽5か
らオーバーフローした純水Pが速やかに流れ落ちるよう
に形成されればよいので、例えば外方側に向かって下り
勾配に形成される斜面が弧状を形成してもよい。
らオーバーフローした純水Pが速やかに流れ落ちるよう
に形成されればよいので、例えば外方側に向かって下り
勾配に形成される斜面が弧状を形成してもよい。
【0037】第二実施形態及びその変形例におけるその
他の部分は、上記第一実施形態と同様なので、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
他の部分は、上記第一実施形態と同様なので、同一部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】◎第三実施形態 図7はこの発明に係る超音波洗浄装置の第三実施形態を
示す概略側断面図であり、図8はオーバーフローしてい
ない状態(a)と、オーバーフロー状態(b)をそれぞ
れ示す図7の要部拡大断面図である。
示す概略側断面図であり、図8はオーバーフローしてい
ない状態(a)と、オーバーフロー状態(b)をそれぞ
れ示す図7の要部拡大断面図である。
【0039】第三実施形態は、上記第二実施形態におけ
る蓋体20又は30を、純水Pの水面上を浮動可能に形
成される浮き蓋体40に置き換えた場合である。
る蓋体20又は30を、純水Pの水面上を浮動可能に形
成される浮き蓋体40に置き換えた場合である。
【0040】上記浮き蓋体40は、中間槽5の内壁から
内槽2の外壁までの距離と略同じ幅を有し、中間槽5の
上端開口縁と内槽2との間の隙間を閉塞する上部蓋体4
0aと、上部蓋体40a下部の外方側に適当な幅を持っ
て形成される排水溝40bとで構成されている。なお、
浮き蓋体40の材質には、少なくとも純水Pより比重の
軽いものを用いるか、あるいは内部を中空に形成するこ
とにより、全容積に占める重量を純水Pより軽くして、
水面上を浮動可能に形成する。なお、図7及び図8に示
すように、上部蓋体40aの上面に外方側へ突出するス
トッパ40cを突設してもよい。このようなストッパ4
0cを設けることにより、ストッパ40cが中間槽5の
上端開口縁に係止されるので、水面が下がっても浮き蓋
体40はストッパ40cの係止位置より下がることはな
い。したがって、中間槽5内の純水Pを排水するとき、
浮き蓋体40が下がって純水供給管8aに接触してしま
うことを防止できると共に、上部蓋体40aの上面側に
付着した薬液雰囲気を中間槽5内に持ち込むことも防止
できる。
内槽2の外壁までの距離と略同じ幅を有し、中間槽5の
上端開口縁と内槽2との間の隙間を閉塞する上部蓋体4
0aと、上部蓋体40a下部の外方側に適当な幅を持っ
て形成される排水溝40bとで構成されている。なお、
浮き蓋体40の材質には、少なくとも純水Pより比重の
軽いものを用いるか、あるいは内部を中空に形成するこ
とにより、全容積に占める重量を純水Pより軽くして、
水面上を浮動可能に形成する。なお、図7及び図8に示
すように、上部蓋体40aの上面に外方側へ突出するス
トッパ40cを突設してもよい。このようなストッパ4
0cを設けることにより、ストッパ40cが中間槽5の
上端開口縁に係止されるので、水面が下がっても浮き蓋
体40はストッパ40cの係止位置より下がることはな
い。したがって、中間槽5内の純水Pを排水するとき、
浮き蓋体40が下がって純水供給管8aに接触してしま
うことを防止できると共に、上部蓋体40aの上面側に
付着した薬液雰囲気を中間槽5内に持ち込むことも防止
できる。
【0041】次に、第三実施形態に係る超音波洗浄装置
の動作態様の主要な部分について、図8の要部拡大断面
図に基づいて説明する。上述したように、超音波洗浄中
にも中間槽5内には純水供給源8から随時純水Pが供給
されるので、純水Pの水面が上昇する。これにより、上
部蓋体40aが中間槽5の上端開口縁と内槽2との間を
閉塞した状態にある浮き蓋体40を押し上げる(図8
(a)参照)。その後、水面の上昇と共に浮き蓋体40
も上昇し、上記排水溝40bの上端が中間槽5の上端開
口縁の位置より高くなり、外方側へ露出すると、その露
出した部分の排水溝40bからオーバーフローした純水
Pが流出する(図8(b)参照)。これにより、水面が
下降すると共に浮き蓋体40も下降して、再び上部蓋体
40aが中間槽5の上端開口縁と内槽2との間の隙間を
閉塞するようになる(図8(a)参照)。
の動作態様の主要な部分について、図8の要部拡大断面
図に基づいて説明する。上述したように、超音波洗浄中
にも中間槽5内には純水供給源8から随時純水Pが供給
されるので、純水Pの水面が上昇する。これにより、上
部蓋体40aが中間槽5の上端開口縁と内槽2との間を
閉塞した状態にある浮き蓋体40を押し上げる(図8
(a)参照)。その後、水面の上昇と共に浮き蓋体40
も上昇し、上記排水溝40bの上端が中間槽5の上端開
口縁の位置より高くなり、外方側へ露出すると、その露
出した部分の排水溝40bからオーバーフローした純水
Pが流出する(図8(b)参照)。これにより、水面が
下降すると共に浮き蓋体40も下降して、再び上部蓋体
40aが中間槽5の上端開口縁と内槽2との間の隙間を
閉塞するようになる(図8(a)参照)。
【0042】上記のように形成される浮き蓋体40を配
設することにより、上部蓋体40aが中間槽5の上端開
口縁と内槽2との間を閉塞するので、薬液雰囲気が純水
Pに混入することを防止できる。したがって、純水Pが
酸性を帯びることを防止できると共に、振動伝達板7が
腐食することを防止できる。
設することにより、上部蓋体40aが中間槽5の上端開
口縁と内槽2との間を閉塞するので、薬液雰囲気が純水
Pに混入することを防止できる。したがって、純水Pが
酸性を帯びることを防止できると共に、振動伝達板7が
腐食することを防止できる。
【0043】なお、第三実施形態のその他の部分は、上
記第一又は第二実施形態と同様なので、同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。 ◎第四実施形態 図9は、この発明に係る超音波洗浄装置の第四実施形態
において、振動伝達板6の洗浄過程を示す概略側断面図
であり、図10は図9の正面断面図である。
記第一又は第二実施形態と同様なので、同一部分には同
一符号を付してその説明を省略する。 ◎第四実施形態 図9は、この発明に係る超音波洗浄装置の第四実施形態
において、振動伝達板6の洗浄過程を示す概略側断面図
であり、図10は図9の正面断面図である。
【0044】第四実施形態は、中間槽5内に貯留された
純水Pを定期的に交換可能に形成すると共に、交換時
に、純水供給源8から供給される純水Pをノズル9から
噴出させることにより、振動伝達板7を純水Pで洗浄可
能にした場合である。この場合、中間槽5内に配設され
るノズル9は、略円筒形状に形成されると共に、その下
部側に複数(図では12箇所)の噴出孔9aを穿設して
おり、これら噴出孔9aから振動伝達板7の上面側に純
水Pを噴出できるように形成されている。なお、中間槽
5下部にはドレン管5aが接続され、ドレン管5aには
ドレン弁5bが介設されている。
純水Pを定期的に交換可能に形成すると共に、交換時
に、純水供給源8から供給される純水Pをノズル9から
噴出させることにより、振動伝達板7を純水Pで洗浄可
能にした場合である。この場合、中間槽5内に配設され
るノズル9は、略円筒形状に形成されると共に、その下
部側に複数(図では12箇所)の噴出孔9aを穿設して
おり、これら噴出孔9aから振動伝達板7の上面側に純
水Pを噴出できるように形成されている。なお、中間槽
5下部にはドレン管5aが接続され、ドレン管5aには
ドレン弁5bが介設されている。
【0045】以下に、第四実施形態の超音波洗浄装置の
動作態様について、図9及び図10に基づいて説明す
る。ここでは上記第一実施形態の超音波洗浄装置に適用
した場合について説明する。
動作態様について、図9及び図10に基づいて説明す
る。ここでは上記第一実施形態の超音波洗浄装置に適用
した場合について説明する。
【0046】予め決められた時間又は洗浄回数毎に、ド
レン弁5bを開状態にすることにより、中間槽5内の純
水Pをドレン管5aから排水する。排水した後、純水供
給管8aに介設されたバルブ8bを開状態にして、純水
供給源8から純水Pを供給すると共に、供給された純水
Pをノズル9に設けられた複数例えば12箇所の噴出孔
9aから下方に位置する振動伝達板7に向かって噴出さ
せる。このようにして噴出された純水Pによって振動伝
達板7が洗浄されると共に、洗浄に供された純水Pは、
そのままドレン管5aから排水される。洗浄終了後、純
水Pの供給を続けたままバルブ5bを閉状態にして、中
間槽5内に再び純水Pを貯留する。
レン弁5bを開状態にすることにより、中間槽5内の純
水Pをドレン管5aから排水する。排水した後、純水供
給管8aに介設されたバルブ8bを開状態にして、純水
供給源8から純水Pを供給すると共に、供給された純水
Pをノズル9に設けられた複数例えば12箇所の噴出孔
9aから下方に位置する振動伝達板7に向かって噴出さ
せる。このようにして噴出された純水Pによって振動伝
達板7が洗浄されると共に、洗浄に供された純水Pは、
そのままドレン管5aから排水される。洗浄終了後、純
水Pの供給を続けたままバルブ5bを閉状態にして、中
間槽5内に再び純水Pを貯留する。
【0047】なお、ノズル9に関して、図11に示すよ
うに、2本のノズル9を、互いに平行かつ適当な間隔を
おいて振動伝達板7の上方に配設し、両方のノズル9か
ら純水Pを噴出させるようにしてもよい。また、ノズル
9を移動可能に形成し、振動伝達板7の洗浄中に純水P
を噴出させながら、ノズル9を振動伝達板7に平行にス
ライドさせてもよい(図示せず)。上記のように構成す
ることにより、振動伝達板7に万遍なく純水Pを噴射で
きるので、より確実に振動伝達板7を洗浄できる。した
がって、振動伝達板7が腐食することを、より確実に防
止できる。
うに、2本のノズル9を、互いに平行かつ適当な間隔を
おいて振動伝達板7の上方に配設し、両方のノズル9か
ら純水Pを噴出させるようにしてもよい。また、ノズル
9を移動可能に形成し、振動伝達板7の洗浄中に純水P
を噴出させながら、ノズル9を振動伝達板7に平行にス
ライドさせてもよい(図示せず)。上記のように構成す
ることにより、振動伝達板7に万遍なく純水Pを噴射で
きるので、より確実に振動伝達板7を洗浄できる。した
がって、振動伝達板7が腐食することを、より確実に防
止できる。
【0048】上記のように中間槽5内の純水Pを定期的
に交換すると共に、交換時に振動伝達板7を純水Pによ
って洗浄することにより、中間槽5内に薬液雰囲気が混
入する可能性があったとしても、薬液Lに含まれる酸の
影響によって純水Pが帯びる酸性の度合いは、振動伝達
板7が腐食するほど強くなることはない。したがって、
振動伝達板7の腐食を防止できる。また、純水Pの交換
時に振動伝達板7を洗浄するので、振動伝達板7が酸に
よって腐食することを更に確実に防止できる。
に交換すると共に、交換時に振動伝達板7を純水Pによ
って洗浄することにより、中間槽5内に薬液雰囲気が混
入する可能性があったとしても、薬液Lに含まれる酸の
影響によって純水Pが帯びる酸性の度合いは、振動伝達
板7が腐食するほど強くなることはない。したがって、
振動伝達板7の腐食を防止できる。また、純水Pの交換
時に振動伝達板7を洗浄するので、振動伝達板7が酸に
よって腐食することを更に確実に防止できる。
【0049】なお、第四実施形態のその他の部分は上記
第一実施形態と同様なので、同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。また、図9ないし図12では
第一実施形態に適用した場合について示したが、それ以
外にも上記第二又は第三実施形態にも適用できることは
勿論である。更に、これら以外の実施形態すなわち蓋体
10,20,30又は40を使用しない場合についても
勿論適用できるが、第一ないし第三実施形態のいずれか
に適用したほうが、その効果は増大する。
第一実施形態と同様なので、同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。また、図9ないし図12では
第一実施形態に適用した場合について示したが、それ以
外にも上記第二又は第三実施形態にも適用できることは
勿論である。更に、これら以外の実施形態すなわち蓋体
10,20,30又は40を使用しない場合についても
勿論適用できるが、第一ないし第三実施形態のいずれか
に適用したほうが、その効果は増大する。
【0050】なお、上記実施形態では、この発明を半導
体ウエハ用の超音波洗浄装置に適用する場合について説
明したが、必ずしも半導体ウエハに限定されるものでは
なく、例えばLCD用ガラス基板等を洗浄するための超
音波洗浄装置に適用してもよいし、それ以外の超音波洗
浄装置に適用してもよい。
体ウエハ用の超音波洗浄装置に適用する場合について説
明したが、必ずしも半導体ウエハに限定されるものでは
なく、例えばLCD用ガラス基板等を洗浄するための超
音波洗浄装置に適用してもよいし、それ以外の超音波洗
浄装置に適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。
ば、以下のような効果が得られる。
【0052】(1)請求項1記載の発明によれば、中間
槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、排気口を有する蓋
体にて閉塞すると共に、蓋体と、中間槽内に貯留される
振動伝播用液体の液面との間に形成される空間内に、不
活性ガスを供給することにより、中間槽内に貯留された
振動伝播用液体に薬液雰囲気が混入することを確実に防
止できる。したがって、振動伝播用液体が酸性になるこ
とを防止できるので、振動伝達板の腐食を防止できると
共に、超音波振動の伝播効率も向上し、これにより洗浄
効率の向上を図ることができる。
槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、排気口を有する蓋
体にて閉塞すると共に、蓋体と、中間槽内に貯留される
振動伝播用液体の液面との間に形成される空間内に、不
活性ガスを供給することにより、中間槽内に貯留された
振動伝播用液体に薬液雰囲気が混入することを確実に防
止できる。したがって、振動伝播用液体が酸性になるこ
とを防止できるので、振動伝達板の腐食を防止できると
共に、超音波振動の伝播効率も向上し、これにより洗浄
効率の向上を図ることができる。
【0053】(2)請求項2,3記載の発明によれば、
中間槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、排液口を有す
る蓋体にて閉塞すると共に、中間槽内に振動伝播用液体
を供給し、オーバーフローした振動伝播用液体を、蓋体
に設けた排液口から排液することにより、中間槽内に貯
留された振動伝播用液体に薬液雰囲気が混入することを
確実に防止できる(請求項2)。また、排液口に関し
て、オーバーフローした振動伝播用液体が蓋体の上面に
流出できるように形成した場合、蓋体の上面を外方側に
向かって下り勾配に形成することにより、流出した振動
伝播用液体が速やかに蓋体上面から流れ落ちるので、い
ったん流出した振動伝播用液体が中間槽内に逆流するこ
ともなくなり、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止でき
る(請求項3)。したがって、振動伝播用液体が酸性に
なることを防止できるので、振動伝達板の腐食を防止で
きると共に、超音波振動の伝播効率も向上し、これによ
り洗浄効率の向上を図ることができる。
中間槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、排液口を有す
る蓋体にて閉塞すると共に、中間槽内に振動伝播用液体
を供給し、オーバーフローした振動伝播用液体を、蓋体
に設けた排液口から排液することにより、中間槽内に貯
留された振動伝播用液体に薬液雰囲気が混入することを
確実に防止できる(請求項2)。また、排液口に関し
て、オーバーフローした振動伝播用液体が蓋体の上面に
流出できるように形成した場合、蓋体の上面を外方側に
向かって下り勾配に形成することにより、流出した振動
伝播用液体が速やかに蓋体上面から流れ落ちるので、い
ったん流出した振動伝播用液体が中間槽内に逆流するこ
ともなくなり、更に確実に薬液雰囲気の混入を防止でき
る(請求項3)。したがって、振動伝播用液体が酸性に
なることを防止できるので、振動伝達板の腐食を防止で
きると共に、超音波振動の伝播効率も向上し、これによ
り洗浄効率の向上を図ることができる。
【0054】(3)請求項4記載の発明によれば、中間
槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、浮き蓋体にて閉塞
すると共に、中間槽内に振動伝播用液体を供給し、液面
の上昇と共に浮き蓋体を押し上げてオーバーフローさせ
ることにより、中間槽内に貯留された振動伝播用液体に
薬液雰囲気が混入することを確実に防止できる。したが
って、振動伝播用液体が酸性になることを防止できるの
で、振動伝達板の腐食を防止できると共に、超音波振動
の伝播効率も向上し、これにより洗浄効率の向上を図る
ことができる。
槽の上端開口縁と洗浄槽との隙間を、浮き蓋体にて閉塞
すると共に、中間槽内に振動伝播用液体を供給し、液面
の上昇と共に浮き蓋体を押し上げてオーバーフローさせ
ることにより、中間槽内に貯留された振動伝播用液体に
薬液雰囲気が混入することを確実に防止できる。したが
って、振動伝播用液体が酸性になることを防止できるの
で、振動伝達板の腐食を防止できると共に、超音波振動
の伝播効率も向上し、これにより洗浄効率の向上を図る
ことができる。
【0055】(4)請求項5記載の発明によれば、振動
伝播用液体に薬液雰囲気が混入したとしても、薬液の濃
度が高くなる前に中間槽内の振動伝播用液体を定期的に
交換できるので、振動伝播用液体中の薬液濃度の上昇を
防止することができる。また、交換時に振動伝播用液体
供給源から供給される振動伝播用液体によって振動伝達
板を洗浄することができる。したがって、振動伝達板の
腐食を防止できると共に、超音波振動の伝播効率も向上
し、これにより洗浄効率の向上を図ることができる。
伝播用液体に薬液雰囲気が混入したとしても、薬液の濃
度が高くなる前に中間槽内の振動伝播用液体を定期的に
交換できるので、振動伝播用液体中の薬液濃度の上昇を
防止することができる。また、交換時に振動伝播用液体
供給源から供給される振動伝播用液体によって振動伝達
板を洗浄することができる。したがって、振動伝達板の
腐食を防止できると共に、超音波振動の伝播効率も向上
し、これにより洗浄効率の向上を図ることができる。
【図1】この発明に係る超音波洗浄装置の第一実施形態
を示す概略側断面図である。
を示す概略側断面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】この発明に係る超音波洗浄装置の第二実施形態
の一例を示す概略側断面図である。
の一例を示す概略側断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】第二実施形態の変形例を示す概略側断面図であ
る。
る。
【図6】図5の要部拡大断面図である。
【図7】この発明に係る超音波洗浄装置の第三実施形態
を示す概略側断面図である。
を示す概略側断面図である。
【図8】第三実施形態の動作態様を示す要部拡大断面図
である。
である。
【図9】この発明に係る超音波洗浄装置の第四実施形態
における振動伝達板の洗浄過程を示す概略側断面図であ
る。
における振動伝達板の洗浄過程を示す概略側断面図であ
る。
【図10】図9の正面断面図である。
【図11】第四実施形態の変形例を示す概略側断面図で
ある。
ある。
【図12】従来の超音波洗浄装置の一例を示す概略側断
面図である。
面図である。
W ウエハ(被処理体) L 薬液 P 純水(振動伝播用液体) 1 洗浄槽 5 中間槽 5a ドレン管 6 超音波発振手段 7 振動伝達板 7A 超音波振動素子 8 純水供給源(振動伝播用液体供給源) 8a 純水供給管(振動伝播用液体供給管) 9 ノズル 9a 噴出孔 10 蓋体 10a 供給口 11 排気口 12 パージエリア 13 N2ガス供給源(不活性ガス供給源) 13a N2ガス供給管(不活性ガス供給管) 20,30 蓋体 20a,21,30a,31 排水口 40 浮き蓋体 40b 排水溝
Claims (5)
- 【請求項1】 被処理体の洗浄液を貯留する洗浄槽と、
上記洗浄槽の下部を浸漬する振動伝播用液体を貯留する
中間槽と、上記中間槽の底部に配設される超音波発振手
段と、を具備する超音波洗浄装置において、 上記中間槽の上端開口縁と、上記洗浄槽との隙間を、排
気口を有する蓋体にて閉塞し、 上記蓋体と、上記中間槽内に貯留される振動伝播用液体
の液面との間に形成される空間内に、不活性ガスを供給
可能に形成してなる、ことを特徴とする超音波洗浄装
置。 - 【請求項2】 被処理体の洗浄液を貯留する洗浄槽と、
上記洗浄槽の下部を浸漬する振動伝播用液体を貯留する
中間槽と、上記中間槽の底部に配設される超音波発振手
段と、を具備する超音波洗浄装置において、 上記中間槽内に、振動伝播用液体を供給可能に形成し、 上記中間槽の上端開口縁と上記洗浄槽との隙間を、蓋体
にて閉塞し、 上記蓋体に、オーバーフローした振動伝播用液体が流出
できるような排液口を穿設してなる、ことを特徴とする
超音波洗浄装置。 - 【請求項3】 上記排液口は、オーバーフローした振動
伝播用液体が蓋体の上面側に流出できるように穿設さ
れ、 上記蓋体の上面は、外方側に向かって下り勾配に形成し
てなる、ことを特徴とする請求項2記載の超音波洗浄装
置。 - 【請求項4】 被処理体の洗浄液を貯留する洗浄槽と、
上記洗浄槽の下部を浸漬する振動伝播用液体を貯留する
中間槽と、上記中間槽の底部に配設される超音波発振手
段と、を具備する超音波洗浄装置において、 上記中間槽内に、振動伝播用液体を供給可能に形成し、 上記中間槽内に貯留される振動伝播用液体の液面に、上
記中間槽と上記洗浄槽との隙間を閉塞可能であり、かつ
上記振動伝播用液体上に浮動可能な浮き蓋体を配設して
なる、ことを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項5】 被処理体の洗浄液を貯留する洗浄槽と、
上記洗浄槽の下部を浸漬する振動伝播用液体を貯留する
中間槽と、上記中間槽の底部に配設される超音波発振手
段と、を具備する超音波洗浄装置において、 上記中間槽内に貯留された振動伝播用液体を排液可能に
形成し、 上記中間槽内に振動伝播用液体を供給できる振動伝播用
液体供給手段を配設し、 上記振動伝播用液体供給手段から供給される振動伝播用
液体にて、上記振動伝達板を洗浄可能に形成してなる、
ことを特徴とする超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02023298A JP3338926B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02023298A JP3338926B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 超音波洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11204477A true JPH11204477A (ja) | 1999-07-30 |
JP3338926B2 JP3338926B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=12021444
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02023298A Expired - Fee Related JP3338926B2 (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 超音波洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3338926B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008043842A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Kaijo Corp | 超音波洗浄装置 |
CN104841664A (zh) * | 2015-04-18 | 2015-08-19 | 成都菲斯普科技有限公司 | 一种医用超声波清洗装置 |
CN106180057A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-12-07 | 苏州普锐晶科技有限公司 | 基于超声波的频率片清洗方法 |
CN108568427A (zh) * | 2018-06-22 | 2018-09-25 | 中国振华集团永光电子有限公司(国营第八七三厂) | 一种硅片的超声波清洗装置 |
CN114101208A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-01 | 重庆芯洁科技有限公司 | 一种cvd用陶瓷基板超声清洗装置 |
CN115069670A (zh) * | 2022-08-17 | 2022-09-20 | 智程半导体设备科技(昆山)有限公司 | 一种半导体晶圆加工用槽式超声清洗机 |
CN115463893A (zh) * | 2022-09-01 | 2022-12-13 | 连云港师范高等专科学校 | 一种低噪音环保型超声波清洗机装置 |
CN117711991A (zh) * | 2024-02-05 | 2024-03-15 | 苏州智程半导体科技股份有限公司 | 一种晶圆槽式清洗设备 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102569036B (zh) * | 2012-03-09 | 2014-03-05 | 常州银河半导体有限公司 | 硅片的清洗工艺 |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP02023298A patent/JP3338926B2/ja not_active Expired - Fee Related
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