JPH11204272A - 道路照明装置 - Google Patents

道路照明装置

Info

Publication number
JPH11204272A
JPH11204272A JP10017955A JP1795598A JPH11204272A JP H11204272 A JPH11204272 A JP H11204272A JP 10017955 A JP10017955 A JP 10017955A JP 1795598 A JP1795598 A JP 1795598A JP H11204272 A JPH11204272 A JP H11204272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road
illuminance
tunnel
current amount
road surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10017955A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Kikuchi
学 菊地
Tomohiro Ichikawa
具裕 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Industries Ltd
Original Assignee
Koito Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Industries Ltd filed Critical Koito Industries Ltd
Priority to JP10017955A priority Critical patent/JPH11204272A/ja
Publication of JPH11204272A publication Critical patent/JPH11204272A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで理想的な道路照明を行うことがで
きる道路照明装置を提供する。 【解決手段】 電流量指令回路13から電流量を連続的
に変化させ得る電流量指令信号が発せられる。この電流
量指令信号に応じた大きさの定電流が、定電流電源装置
10からこれに1次側が直列接続された各変成器14を
介して各灯器11に供給される。トンネル内検出器15
により道路100のトンネル内における路面の照度が検
出され、トンネル外検出器16により道路100のトン
ネル外における路面の照度が検出され、交通量検出器1
7により道路100の交通量が検出される。これらの検
出信号に基づいて、電流量指令回路13は、道路100
のトンネル内における路面の照度がトンネル外における
路面の照度及び交通量に応じた所望の照度となるよう
に、電流量指令信号を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路を照明する道
路照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の道路照明装置は、定電圧電源と、
道路に沿って配設されて当該道路を照明する複数の灯器
と、複数の灯器にそれぞれ対応して設けられた複数の変
成器とを備え、定電圧電源に接続した太い電線による母
線を道路に沿って張り、その母線に各変成器の1次側を
並列接続し、各変成器の2次側に各灯器に接続して、道
路を照明している。このように太い電線による母線が用
いられているのは、電源から離れた末端付近の灯器にお
いても電圧降下を低減させるためである。
【0003】そして、このような従来の道路照明装置で
は、薄暮や夜間等に応じて(トンネル内の道路を照明す
る場合は昼間においても、トンネル外の明るさに応じ
て)、照明の輝度値を変えて最適な照明を実現するべ
く、各灯器に対応してこれに印加される電圧を変えるた
めの制御用リレーを追加し、2本の母線の他に前記制御
用リレーを制御するための制御用の電線を1本追加し、
合計3本の線で照明電源の供給と明るさ制御を行ってい
る。なお、この3本の線のうちの1本は、照明電源の供
給と明るさ制御とで共用されている。
【0004】通常、明るさの制御は、夕方から20時頃
までは100%、20時から明け方までは50%程度と
なるように、周囲の明るさで反応するCDSセンサによ
って制御している。
【0005】特にトンネルの場合は、その入口部の照明
が重要であり、野外の明るさに応じて制御している。す
なわち、昼間トンネル外の道路を走行してきた自動車の
運転者の眼は、野外の輝度に順応してトンネルに接近し
てくるので、運転者にとってはトンネル内は暗黒に見
え、その内部はよく識別することができない(これは、
ブラックホール現象と呼ばれる。)。また、トンネル突
入後、運転者の眼が周囲の輝度に対して順応の遅れを生
ずる(これは、順応の遅れ現象と呼ばれる。)。これら
の現象を緩和するため、トンネルの入口部では、野外の
明るさに応じて照明の明るさを制御しているのである。
【0006】具体的には、従来の道路照明装置によるト
ンネル入口部の照明では、例えば、図3に示すように、
配線系統1L,2L,3L,4L,5L,6Lによりそ
れぞれ給電される第1乃至第6の群の灯器1,2,3,
4,5,6を道路100に沿って配置し、昼間には全て
の群の灯器1〜6を100%の点灯状態とし、20時以
前は第2群及び第5群の灯器2,5を消灯状態とすると
ともに残りの群の灯器1,3,4,6を100%の点灯
状態としていわゆる間引き状態とし、さらに、20時以
降は第2群及び第5群の灯器2,5を消灯状態としたま
ま第1群、第3群、第4群及び第6群1L,3L,4
L,6Lの明るさを50%に減らして、通過車両に最適
な明るさを提供するようにしている。なお、図3は、従
来の道路照明装置のトンネル内のトンネル入口付近にお
ける各灯器の配置及び配線系統を模式的に示す図であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の道路照明装置では、明るさの制御のために、基本的
に個々の灯器毎に制御用のリレーや制御用の配線を設け
なければならず、コストアップを免れない欠点があっ
た。
【0008】のみならず、各灯器に対して設けるリレー
の数にも限界があることから、実際上せいぜい2〜3段
階程度にしか明るさを調整することができず、連続的に
調光することができなかった。このため、次のような種
々の問題が生じていた。
【0009】すなわち、前記従来の道路照明装置では、
2〜3段階程度にしか明るさを調整することができなか
ったため、例えば100%の明るさから50%の明るさ
へ急激に変化してしまうので、その明るさの切り換え時
に通過する車両の運転者に不快感や動揺を与えたりして
しまい、好ましくない。このような不安感や動揺は、野
外の道路照明においても生ずるが、特にトンネル内の道
路照明において顕著である。
【0010】また、灯器は時間経過に従い汚れて暗くな
るので、当然明るさが減少していく。ところが、前記従
来の道路照明装置では、2〜3段階程度にしか明るさを
調整することができなかったため、灯器の汚れに関わら
ず所望の明るさを得るような制御が不可能であった。こ
のため、前記従来の道路照明装置では、灯器の汚れを見
込んで灯器に給電しており、容器が汚れていない当初は
不必要に明るい照明を行っており、無駄に電力を消費す
るとともに灯器の寿命が短くなり、不経済であった。
【0011】さらに、前記従来の道路照明装置では、ト
ンネル内の道路照明を行う場合、2〜3段階程度にしか
灯器の明るさを調整することができないことに起因して
行われる前述した間引き状態において、路面の明るさに
ムラが生じ、ここを通過する車両の運転者に照明がちら
つくという不快感を与え、好ましくなかった。また、前
記した間引き状態を実現するため、配線系統が増大し、
コストアップを免れなかった。
【0012】ところで、道路照明においては交通量が多
いほど明るくすることが好ましい。特に、灯器による照
明にのみ明るさが依存するトンネル内の道路照明におい
ては、道路照明においては交通量が多いほど明るくする
ことがより好ましい。しかしながら、前記従来の道路照
明装置では、2〜3段階程度にしか明るさを調整するこ
とができなかったため、実際上、交通量に応じた明るさ
制御を行うことができなかった。
【0013】以上の問題に加えて、前記従来の道路照明
装置では、次のような問題も生じていた。すなわち、前
記従来の道路照明装置では、母線に各灯器を並列配線し
ていたため、母線用の電源ケーブルを太くしなければ、
電源側と端末側とで明るさに差が生じてしまう。電源ケ
ーブルを太くすると、配線工事費用が高価となってしま
う。特に、トンネル内の道路照明の場合は、配線ケーブ
ルを配置するスペースが少ないことから、ケーブルの配
線ができるだけ細いことが望まれている。
【0014】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、低コストで理想的な道路照明を行うことができる道
路照明装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様による道路照明装置は、電流量
を連続的に変化させ得る電流量指令信号を発する電流量
指令手段と、前記電流量指令手段からの前記電流量指令
信号に応じた大きさの定電流を供給する定電流電源装置
と、道路に沿って配設されて当該道路を照明する複数の
灯器と、前記複数の灯器にそれぞれ対応して設けられた
複数の変成器とを備え、前記複数の変成器の1次側が前
記定電流電源装置に直列接続されるとともに、前記複数
の変成器の各々の2次側に前記複数の灯器の各々が接続
されたものである。
【0016】この第1の態様によれば、電流量指令手段
から電流量を連続的に変化させ得る電流量指令信号が発
せられ、この電流量指令信号に応じた大きさの定電流
が、定電流電源装置からこれに1次側が直列接続された
各変成器を介して各灯器に供給される。したがって、電
流量指令手段から発せられる電流量指令信号を適宜変え
ることにより、各灯器を流れる電流量、すなわち、道路
照明の明るさを連続的に変化させることができる。この
ため、前記第1の態様によれば、従来は不可能であった
理想的な道路照明が可能となる。しかも、前記第1の態
様によれば、電流量指令手段から発せられる電流量指令
信号を適宜変えるだけで、各灯器に流れる電流量を一括
して変化させることができるので、従来のように多数の
制御用リレーや制御用の配線等が不要となり、コストダ
ウンを図ることができる。
【0017】また、前記第1の態様によれば、定電流が
定電流電源装置からこれに1次側が直列接続された各変
成器を介して各灯器に供給されるので、各灯器の明るさ
を同一に保ちながら、各変成器の1次側を定電流電源装
置に直列接続する母線として、細い電源ケーブルを用い
ることができる。
【0018】本発明の第2の態様による道路照明装置
は、前記第1の態様による道路照明装置において、前記
道路の路面の照度を検出する照度検出手段を更に備え、
前記電流量指令手段は、前記照度検出手段からの検出信
号に基づいて、前記道路の路面の時間に関して平均的な
照度が所望の照度となるように前記電流量指令信号を発
するものである。
【0019】この第2の態様によれば、照度検出手段に
より道路の路面の照度が検出され、その検出信号に基づ
いて、電流量指令手段が、道路の路面の時間に関して平
均的な照度が所望の照度となるように電流量指令信号を
発するので、自動的に灯器の汚れに応じて灯器の輝度が
徐々に増加され、灯器の汚れに関わらず常に所望の路面
照度(明るさ)を得ることができる。したがって、従来
のように灯器の汚れを見込んで灯器に給電する必要がな
く、当初から不必要に明るい照明を行う必要がなくな
り、当初から常に適正な照明を行うことができる。この
ため、従来に比べて、消費電力を低減することができる
とともに、灯器の寿命を延ばすことができ、経済的であ
る。
【0020】本発明の第3の態様による道路照明装置
は、前記第2の態様による道路照明装置において、前記
道路の交通量を検出する交通量検出手段を更に備え、前
記電流量指令手段は、前記照度検出手段からの検出信号
及び前記交通量検出手段からの検出信号に基づいて、前
記道路の路面の時間に関して平均的な照度が前記交通量
に応じた所望の照度となるように前記電流量指令信号を
発するものである。
【0021】この第3の態様によれば、交通量検出手段
により道路の交通量が検出され、その検出信号に基づい
て、電流量指令手段が、道路の路面の時間に関して平均
的な照度が交通量に応じた所望の照度となるように電流
量指令信号を発するので、交通量が多いほど明るくする
ことができ、交通安全の向上及び消費電力の低減を図る
上で好ましい。
【0022】本発明の第4の態様による道路照明装置
は、前記第1の態様による道路照明装置において、前記
複数の灯器がトンネル内に配設され、前記道路の前記ト
ンネル内における路面の照度を検出するトンネル内照度
検出手段を更に備え、前記電流量指令手段は、前記トン
ネル内照度検出手段からの検出信号に基づいて、前記道
路の前記トンネル内における前記路面の時間に関して平
均的な照度が所望の照度となるように前記電流量指令信
号を発するものである。
【0023】この第4の態様は、前記第1の態様をトン
ネル内の道路を照明する道路照明装置に適用した例であ
り、前記第1の態様と同様の利点が得られる。もっと
も、前記第1乃至第3の態様は、トンネル内の道路のみ
ならず、野外の道路やその他の種々の道路を照明する道
路照明装置に適用することができる。
【0024】この第4の態様は、前記第2の態様をトン
ネル内の道路を照明する道路照明装置に適用した例であ
り、前記第2の態様と同様の利点が得られる。
【0025】本発明の第5の態様による道路照明装置
は、前記第4の態様による道路照明装置において、前記
複数の灯器がトンネル内に配設され、前記道路の前記ト
ンネル内における交通量を検出する交通量検出手段を更
に備え、前記電流量指令手段は、前記トンネル内照度検
出手段からの検出信号及び前記交通量検出手段からの検
出信号に基づいて、前記道路の前記トンネル内における
前記路面の時間に関して平均的な照度が前記交通量に応
じた所望の照度となるように前記電流量指令信号を発す
るものである。
【0026】この第5の態様は、前記第3の態様をトン
ネル内の道路を照明する道路照明装置に適用した例であ
り、前記第3の態様と同様の利点が得られる。
【0027】本発明の第6の態様による道路照明装置
は、前記第4又は第5の態様による道路照明装置におい
て、前記複数の灯器がトンネル内に配設され、前記道路
の前記トンネル外における路面の照度を検出するトンネ
ル外照度検出手段を更に備え、前記電流量指令手段は、
前記トンネル内照度検出手段からの検出信号及び前記ト
ンネル外照度検出手段からの検出信号に基づいて、前記
道路の前記トンネル内における前記路面の時間に関して
平均的な照度が前記道路の前記トンネル外における前記
路面の時間に関して平均的な照度に応じた所望の照度と
なるように前記電流量指令信号を発するものである。
【0028】この第6の態様によれば、トンネル内照度
検出手段により道路のトンネル内における路面の時間に
関して平均的な照度が検出されるのみならず、トンネル
外照度検出手段により道路のトンネル外における路面の
時間に関して平均的な照度も検出され、それらの検出信
号に基づいて、電流量指令手段が、道路のトンネル内に
おける路面の時間に関して平均的な照度が道路のトンネ
ル外における路面の時間に関して平均的な照度に応じた
所望の照度となるように電流量指令信号を発するので、
自動的にトンネル外の照度に応じてトンネル内の明るさ
を最適に調整することができ、前述したブラックホール
現象や順応の遅れ現象を大幅に緩和することができる。
そして、前記第6の態様によれば、間引き状態にする必
要がないので、路面の明るさのムラによって生じるちら
つきがなく、通過車両の運転者に不快感を与えるような
ことがないとともに、間引きのための配線系統の増大を
防止してコストダウンを図ることができる。また、前記
第6の態様によれば、トンネル外の照度に応じてトンネ
ル内の明るさを連続的に制御することができるので、急
激な明るさの切り換えによって通過車両の運転者に対し
て従来は与えていた不快感や動揺等を、当該運転者に与
えるようなことがない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る道路照明装置について、図1及び図2を参照して説明
する。本実施の形態による道路照明装置は、トンネル内
の道路を照明する道路照明装置、すなわち、トンネル用
道路照明装置として構成されている。
【0030】図1は、本実施の形態による道路照明装置
を示す回路図である。図2は、本実施の形態による道路
照明装置のトンネル内のトンネル入口付近における各灯
器11の配置及び配線系統を模式的に示す図である。
【0031】本実施の形態による道路照明装置は、図1
に示すように、電流量を連続的に変化させ得る電流量指
令信号を発する電流量指令回路13と、該電流量指令回
路13からの電流量指令信号に応じた大きさの定電流を
供給する定電流電源装置10と、トンネル内の道路10
0に沿って図2に示すように配設されて道路100を照
明する複数の灯器11と、該複数の灯器11にそれぞれ
対応して設けられた複数の変成器(本実施の形態では、
絶縁変圧器)14と、を備えている。なお、前記複数の
灯器11は、トンネルの入口付近(例えば、入口から5
0mまで)の照明を行うものであり、これに引き続くい
わゆる基本部照明は、図1と同様の構成を有する(ただ
し、トンネル外照度検出器16による制御は不要であ
る。)が、別系統の道路照明装置により行われるように
なっている。
【0032】前記複数の変成器14の1次側は、定電流
電源装置10に母線(電源ケーブル)11Lを介して直
列接続されている。また、前記複数の変成器14の各々
の2次側には、前記複数の灯器11の各々が接続されて
いる。
【0033】図面には示していないが、定電流電源装置
10は、一般的な定電流電源装置と同様に、入力された
AC電圧に基づいて出力電流を出力し、出力電流量を検
出してこれに基づいて出力電流量が目標値となるようフ
ィードバックをかけるように構成されている。一般的な
定電流電源装置では、前記目標値は設定つまみ等により
設定された後には固定されるものであるが、本実施の形
態で用いられる定電流電源装置10では、前記目標値が
電流量指令回路13からの電流量指令信号により与えら
れるように構成されている。
【0034】そして、本実施の形態による道路照明装置
は、道路100のトンネル内における路面の照度を検出
するCDSセンサ等のトンネル内照度検出器15と、道
路100のトンネル外における路面の照度を検出するC
DSセンサ等のトンネル外照度検出器16と、道路10
0の交通量(単位時間当たりの通過車両台数)を検出す
るトラフィックカウンタ等の交通量検出器17と、を更
に備えている。
【0035】本実施の形態では、前記電流量指令回路1
3は、検出器15,16,17からの検出信号に基づい
て、道路100のトンネル内における路面の時間に関し
て平均的な照度が、道路100のトンネル外における路
面の時間に関して平均的な照度及び道路100の単位時
間当たりの交通量の平均値に応じた所望の照度となるよ
うに、電流量指令信号を発して定電流電源装置10に供
給する。具体的には、電流量指令回路13は、トンネル
外の路面照度が明るければ明るいほど指令電流量が大き
くなる(すなわち、灯器11の輝度が高くなる)よう
に、かつ、交通量が多くなれば多くなるほど指令電流量
が大きくなるように、電流量指令信号を発する。なお、
時間に関して平均的な照度を用いるのは、車両通過によ
り路面照度が一時的に急激に変化してしまうことから、
その影響を避けるべく、検出時定数を低くするためであ
る。
【0036】以上説明した本実施の形態によれば、電流
量指令回路13から電流量を連続的に変化させ得る電流
量指令信号が発せられ、この電流量指令信号に応じた大
きさの定電流が、定電流電源装置10からこれに1次側
が直列接続された各変成器14を介して各灯器11に供
給される。したがって、電流量指令回路13から発せら
れる電流量指令信号を後述するように適宜変えることに
より、各灯器11を流れる電流量、すなわち、道路照明
の明るさを連続的に変化させることができる。このた
め、本実施の形態によれば、後述するように、従来は不
可能であった理想的な道路照明が可能となる。しかも、
本実施の形態によれば、電流量指令回路13から発せら
れる電流量指令信号を適宜変えるだけで、各灯器11に
流れる電流量を一括して変化させることができるので、
従来のように多数の制御用リレーや制御用の配線等が不
要となり、コストダウンを図ることができる。
【0037】また、本実施の形態によれば、定電流が定
電流電源装置10からこれに1次側が直列接続された各
変成器14を介して各灯器11に供給されるので、各灯
器11の明るさを同一に保ちながら、各変成器14の1
次側を定電流電源装置に直列接続する母線11Lとし
て、細い電源ケーブルを用いることができる。
【0038】次に、本実施の形態において前記理想的な
道路照明が具体的にどのように達成されるかについて、
説明する。
【0039】すなわち、本実施の形態によれば、トンネ
ル内検出器15により道路100のトンネル内における
路面の照度が検出され、その検出信号に基づいて、電流
量指令回路13が、道路100のトンネル内における路
面の時間に関して平均的な照度が所望の照度となるよう
に電流量指令信号を発するので、自動的に灯器11の汚
れに応じて灯器11の輝度が徐々に増加され、灯器11
の汚れに関わらず常に所望の路面照度(明るさ)を得る
ことができる。したがって、従来のように、灯器11の
汚れを見込んで灯器11に給電する必要がなく、当初か
ら不必要に明るい照明を行う必要がなくなり、当初から
常に適正な照明を行うことができる。このため、従来に
比べて、消費電力を低減することができるとともに、灯
器11の寿命を延ばすことができ、経済的である。
【0040】また、本実施の形態によれば、交通量検出
器17により道路100の交通量が検出され、その検出
信号に基づいて、電流量指令回路13が、道路100の
トンネル内における路面の時間に関して平均的な照度が
交通量に応じた所望の照度となるように電流量指令信号
を発するので、交通量が多いほど明るくすることがで
き、交通安全の向上及び消費電力の低減を図る上で好ま
しい。
【0041】さらに、本実施の形態によれば、トンネル
外照度検出器16により道路100のトンネル外におけ
る路面の時間に関して平均的な照度も検出され、その検
出信号に基づいて、電流量指令手段が、道路100のト
ンネル内における路面の時間に関して平均的な照度が道
路のトンネル外における路面の時間に関して平均的な照
度に応じた所望の照度となるように電流量指令信号を発
するので、自動的にトンネル外の照度に応じてトンネル
内の明るさを最適に調整することができ、前述したブラ
ックホール現象や順応の遅れ現象を大幅に緩和すること
ができる。そして、本実施の形態によれば、間引き状態
にする必要がないので、路面の明るさのムラによって生
じるちらつきがなく、通過車両の運転者に不快感を与え
るようなことがないとともに、間引きのための配線系統
の増大を防止してコストダウンを図ることができる。ま
た、本実施の形態によれば、トンネル外の照度に応じて
トンネル内の明るさを連続的に制御することができるの
で、急激な明るさの切り換えによって通過車両の運転者
に対して従来は与えていた不快感や動揺等を、当該運転
者に与えるようなことがない。
【0042】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0043】例えば、前述した実施の形態において、ト
ンネル外照度検出器16又は交通量検出器17を取り除
き、その検出信号による制御を行わないようにしてもよ
い。
【0044】また、前述した実施の形態は、本発明をト
ンネル用道路照明装置に適用した例であったが、本発明
は、トンネル内の道路のみならず、野外の道路やその他
の種々の道路を照明する道路照明装置に適用することが
できることは、言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低コストで理想的な道路照明を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による道路照明装置を示
す回路図である。
【図2】図1に示す道路照明装置のトンネル内のトンネ
ル入口付近における各灯器11の配置及び配線系統を模
式的に示す図である。
【図3】従来の道路照明装置のトンネル内のトンネル入
口付近における各灯器の配置及び配線系統を模式的に示
す図である。
【符号の説明】
10 定電流電源装置 11 灯器 11L 母線 13 電流量指令回路 14 変成器 15 トンネル内照度検出器 16 トンネル外照度検出器 17 交通量検出器 100 道路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流量を連続的に変化させ得る電流量指
    令信号を発する電流量指令手段と、 前記電流量指令手段からの前記電流量指令信号に応じた
    大きさの定電流を供給する定電流電源装置と、 道路に沿って配設されて当該道路を照明する複数の灯器
    と、 前記複数の灯器にそれぞれ対応して設けられた複数の変
    成器とを備え、 前記複数の変成器の1次側が前記定電流電源装置に直列
    接続されるとともに、前記複数の変成器の各々の2次側
    に前記複数の灯器の各々が接続されたことを特徴とする
    道路照明装置。
  2. 【請求項2】 前記道路の路面の照度を検出する照度検
    出手段を更に備え、 前記電流量指令手段は、前記照度検出手段からの検出信
    号に基づいて、前記道路の路面の時間に関して平均的な
    照度が所望の照度となるように前記電流量指令信号を発
    することを特徴とする請求項1記載の道路照明装置。
  3. 【請求項3】 前記道路の交通量を検出する交通量検出
    手段を更に備え、 前記電流量指令手段は、前記照度検出手段からの検出信
    号及び前記交通量検出手段からの検出信号に基づいて、
    前記道路の路面の時間に関して平均的な照度が前記交通
    量に応じた所望の照度となるように前記電流量指令信号
    を発することを特徴とする請求項2記載の道路照明装
    置。
  4. 【請求項4】 前記複数の灯器がトンネル内に配設さ
    れ、 前記道路の前記トンネル内における路面の照度を検出す
    るトンネル内照度検出手段を更に備え、 前記電流量指令手段は、前記トンネル内照度検出手段か
    らの検出信号に基づいて、前記道路の前記トンネル内に
    おける前記路面の時間に関して平均的な照度が所望の照
    度となるように前記電流量指令信号を発することを特徴
    とする請求項1記載の道路照明装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の灯器がトンネル内に配設さ
    れ、 前記道路の前記トンネル内における交通量を検出する交
    通量検出手段を更に備え、 前記電流量指令手段は、前記トンネル内照度検出手段か
    らの検出信号及び前記交通量検出手段からの検出信号に
    基づいて、前記道路の前記トンネル内における前記路面
    の時間に関して平均的な照度が前記交通量に応じた所望
    の照度となるように前記電流量指令信号を発することを
    特徴とする請求項4記載の道路照明装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の灯器がトンネル内に配設さ
    れ、 前記道路の前記トンネル外における路面の照度を検出す
    るトンネル外照度検出手段を更に備え、 前記電流量指令手段は、前記トンネル内照度検出手段か
    らの検出信号及び前記トンネル外照度検出手段からの検
    出信号に基づいて、前記道路の前記トンネル内における
    前記路面の時間に関して平均的な照度が前記道路の前記
    トンネル外における前記路面の時間に関して平均的な照
    度に応じた所望の照度となるように前記電流量指令信号
    を発することを特徴とする請求項4又は5記載の道路照
    明装置。
JP10017955A 1998-01-13 1998-01-13 道路照明装置 Pending JPH11204272A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10017955A JPH11204272A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 道路照明装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10017955A JPH11204272A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 道路照明装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11204272A true JPH11204272A (ja) 1999-07-30

Family

ID=11958188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10017955A Pending JPH11204272A (ja) 1998-01-13 1998-01-13 道路照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11204272A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001148295A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Matsushita Electric Works Ltd 照明装置
KR200258569Y1 (ko) * 2001-09-24 2001-12-29 이상현 교통자료에 따른 가로등 및 조명등 제어장치
KR100696797B1 (ko) * 2001-07-20 2007-03-19 나우조명 주식회사 터널등 자동제어장치
WO2014112328A1 (ja) * 2013-01-15 2014-07-24 パナソニック株式会社 トンネル照明システム
CN111140795A (zh) * 2020-01-13 2020-05-12 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种智能调节路灯以及路灯系统
CN115066057A (zh) * 2022-08-15 2022-09-16 深圳市博德致远生物技术有限公司 一种多通道光学采集系统电路

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001148295A (ja) * 1999-11-22 2001-05-29 Matsushita Electric Works Ltd 照明装置
JP4543459B2 (ja) * 1999-11-22 2010-09-15 パナソニック電工株式会社 照明装置
KR100696797B1 (ko) * 2001-07-20 2007-03-19 나우조명 주식회사 터널등 자동제어장치
KR200258569Y1 (ko) * 2001-09-24 2001-12-29 이상현 교통자료에 따른 가로등 및 조명등 제어장치
WO2014112328A1 (ja) * 2013-01-15 2014-07-24 パナソニック株式会社 トンネル照明システム
CN111140795A (zh) * 2020-01-13 2020-05-12 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种智能调节路灯以及路灯系统
CN111140795B (zh) * 2020-01-13 2023-12-05 中铁第四勘察设计院集团有限公司 一种智能调节路灯以及路灯系统
CN115066057A (zh) * 2022-08-15 2022-09-16 深圳市博德致远生物技术有限公司 一种多通道光学采集系统电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5309804B2 (ja) トンネル照明制御装置
KR20140000765A (ko) 엘이디 터널등 디밍 제어시스템 및 방법
CN103260306A (zh) 智能雾灯及其诱导控制系统
JPH11204272A (ja) 道路照明装置
JPH05270314A (ja) バス用室内照明装置
JP2000177480A (ja) 車両用照明装置
CN104869688A (zh) 一种带有工作指示灯亮度降级的背光调节开关
JP2000240018A (ja) 視線誘導装置
JP2014103078A (ja) 車両用led調光回路
JPH1097897A (ja) トンネル内照明制御システム
JP2005050611A (ja) トンネル照明制御装置
CN203219556U (zh) 智能雾灯及其诱导控制系统
JPS6326971Y2 (ja)
JP2004127845A (ja) トンネルの照明設備
CN219544623U (zh) 自动驾驶重卡标志灯控制系统
JP5732233B2 (ja) 照明システム及びこれに使用される照明ユニット
KR20110094250A (ko) 적어도 하나의 조명 수단을 작동시키기 위한 회로 장치
KR102225668B1 (ko) 철도차량 실내조명 디밍 시스템
US20230068814A1 (en) Vehicular illumination presentation system
JP3251656B2 (ja) 踏切信号灯
JPS6348438Y2 (ja)
JP2008030529A (ja) 車両用前照灯点灯装置、車両用前照灯灯具、車両
JP2005353285A (ja) 調光用灯器及びこれを用いた視線誘導システム
JP2023061113A (ja) 配光制御装置
JP2000340369A (ja) 道路トンネル照明制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080129