JPH11203615A - ディジタルデータ再生装置及びディジタルデータ再生方法、並びに提供媒体 - Google Patents

ディジタルデータ再生装置及びディジタルデータ再生方法、並びに提供媒体

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JPH11203615A
JPH11203615A JP699498A JP699498A JPH11203615A JP H11203615 A JPH11203615 A JP H11203615A JP 699498 A JP699498 A JP 699498A JP 699498 A JP699498 A JP 699498A JP H11203615 A JPH11203615 A JP H11203615A
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JP
Japan
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error correction
circuit
digital data
signal
code
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP699498A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Hattori
雅之 服部
Kohei Yamamoto
耕平 山本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH11203615A publication Critical patent/JPH11203615A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの再生用磁気ヘッドと記録トラックが斜
めにずれた場合、誤り訂正不能に陥る頻度を少なくす
る。 【解決手段】 磁気テープ10に記録されたディジタル
データを2系統(a側、b側)の再生回路で再生し、そ
れぞれC1符号に対する誤り訂正を行い、適切な方を選
択する。その後、必要であれば、2系統の再生信号を組
み合わせて再度C1符号を復号し、C2符号に対する誤
り訂正を行い、出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
再生装置及びディジタルデータ再生方法、並びに提供媒
体に関し、特に、例えば、ディジタルVTR、DAT
(Digital Audio Taperecorder)等に適用して好適なデ
ィジタルデータ再生装置及びディジタルデータ再生方
法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ信号やオーディオ信号をデ
ィジタル化して記録するディジタルVTR、DAT等が
出現している。図10は、このようなディジタルVTR
の構成例を示している。
【0003】図10に示すように、ビデオ信号符号化回
路91は、入力されたビデオ信号を符号化し、符号化さ
れたディジタルデータを、誤り訂正符号符号化回路92
へ供給する。誤り訂正符号符号化回路92は、供給され
たディジタルデータに、誤り訂正用の冗長情報(誤り訂
正符号)を付加する。回転ドラム96には、記録用磁気
ヘッド51(図11)が取り付けられており、これによ
り磁気テープ50にディジタルデータが記録される。
【0004】磁気テープ50に対する記録は、従来のア
ナログVTRと同様、ヘリカルスキャン方式によって行
われる。これは、回転ドラム96に取り付けられている
記録用磁気ヘッド51が磁気テープ50上に斜めにトラ
ックを形成していく方式で、その様子が図11に示して
ある。
【0005】誤り訂正符号符号化回路92で使用される
誤り訂正符号には、様々な種類がある。その中でも、情
報シンボルを長方形状に配置し、縦方向と横方向のそれ
ぞれに誤り訂正符号を形成させるReed-Solomon積符号
(以下、RS積符号という)が良く知られている。図1
2にRS積符号の一例を示す。図12において、横方向
の符号はC1符号(内符号)と呼ばれ、符号長10(情
報シンボル長6,パリティ長4)で構成されている。こ
の場合、C1符号語の誤り訂正可能な誤りシンボル数
は、最大2となる。縦方向の符号はC2符号(外符号)
と呼ばれ、符号長14(情報シンボル長10,パリティ
長4)で構成されている。この場合、C2符号語の誤り
訂正可能な誤りシンボル数は、最大2となる。
【0006】再生時、回転ドラム96に取り付けられて
いる再生用磁気ヘッド52a及び52b(図13)によ
り、記録されているディジタルデータが読み取られる。
読み取られたディジタルデータは、誤り訂正符号復号回
路97へ供給される。誤り訂正符号復号回路97は、供
給されたディジタルデータに誤りがあり、その訂正が可
能である場合、その誤りを訂正し、ビデオ信号復号回路
93へ出力する。ビデオ信号復号回路93は、供給され
たディジタルデータを復号し、ビデオ信号を出力する。
【0007】再生する場合の誤りを減らす手法として、
2倍密スキャンが知られている。この手法は、2つの再
生用磁気ヘッドを回転ドラム上の異なる位置に設けて、
同一トラックを2回走査するもので、その様子が図13
に示してある。図13に示すように、再生用磁気ヘッド
52aと再生用磁気ヘッド52bは、丁度半トラック分
ずれた位置を走査するよう回転ドラム96上に配置され
ている。これにより、どちらか一方で誤りが発生して
も、もう一方でディジタルデータを正しく読み出すこと
が期待できる。
【0008】図14は、ディジタルデータ再生部94の
詳細なブロック図である。以下、ディジタルデータ再生
部94について、図14を参照して説明する。図14に
示すように、磁気テープ50に記録されたディジタルデ
ータを2倍密スキャンにより再生するため、2系統の再
生回路が設けられている。2系統の再生回路は、それぞ
れC1符号に対する誤り訂正を行い、適切な方を選択し
た後に、C2符号に対する誤り訂正を行い、出力する。
2系統ある再生回路は、“a”と“b”という記号によ
り区別し、a側で読み出されたC1符号語を“even sca
n”,b側で読み出されたC1符号語を“odd scan”と
する。
【0009】以下、a側の再生系について動作を説明す
る。再生用磁気ヘッド52aは、磁気テープ50を走査
し、記録されているディジタルデータを読み取り、信号
増幅回路53aへ供給する。信号増幅回路53aは、再
生用磁気ヘッド52aから供給される信号を増幅し、波
形等化回路54aへ供給する。波形等化回路54aは、
供給された信号から波形のゆがみを取り去り、通信路符
号復号回路55aへ供給する。通信路符号復号回路55
aは、記録時に磁気特性に合致するように符号化した信
号を復号し、同期検出回路56aへ供給する。同期検出
回路56aは、供給された信号から、C1符号語の区切
りを示す同期シンボルを検出し、C1符号語単位に区切
って、C1符号復号回路57aへ供給する。
【0010】C1符号復号回路57aは、供給されたC
1符号語を復号し(訂正し)、訂正不能な誤りの有無を
知らせるフラグを誤り検出フラグ記憶回路58aへ供給
し、復号した後のC1符号語をC1復号結果記憶回路5
9aへ供給する。
【0011】C1符号復号回路57aにおいて、記録時
に付加されたパリティ長から定まる訂正可能な誤りシン
ボル数よりも多い誤りを検出した場合(以下、誤り検出
という)、入力されたC1符号語がそのままC1復号結
果記憶回路59aに記憶され、訂正不能な誤りシンボル
有りを意味する“1”が誤り検出フラグ記憶回路58a
に記憶される。
【0012】C1符号復号回路57aにおいて、訂正可
能な誤りシンボル数よりも少ない誤りを検出した場合、
入力されたC1符号語に誤り訂正処理を施し、その結果
がC1復号結果記憶回路59aに記憶され、訂正不能な
誤りシンボル無しを意味する“0”が誤り検出フラグ記
憶回路58aに記憶される。但し、実際には、訂正不能
な誤りシンボルがC1符号語に存在しても、それが検出
できない場合(以下、誤訂正という)がある。その場合
には、誤訂正されたC1符号語がC1復号結果記憶回路
59aに記憶され、訂正不能な誤り無しを意味する
“0”が誤り検出フラグ記憶回路58aに記憶されるこ
とになる。
【0013】誤り検出フラグ記憶回路58aは、入力さ
れた誤り検出フラグを記憶し、2つの再生系で1積符号
語分の誤り検出フラグを、C1符号語が記憶された後
に、出力決定回路60へ供給する。
【0014】C1復号結果記憶回路59aは、入力され
た復号した後のC1符号語を記憶し、2つの再生系で1
積符号語分の誤り検出フラグが記憶された後に、C1符
号語をC2符号語順に並べ替え、データセレクタ61へ
供給する。
【0015】b側の再生系については、再生用磁気ヘッ
ド52bが走査する位置以外、動作は全く同じなので、
説明は省略する。
【0016】出力決定回路60は、誤り検出フラグ記憶
回路58aと58bから、それぞれ供給される誤り検出
フラグQ12とQ13に基づき、出力選択信号Q10と
誤り検出信号Q11を決定する。図15に出力決定回路
60の一例を示す。
【0017】図15に示すように、誤り検出フラグQ1
2とQ13が両方とも“0”である場合、出力選択信号
Q10としては、C1復号結果記憶回路59aの出力を
採用することを意味する“0”が出力され、誤り検出信
号Q11としては、誤りが検出されなかったことを意味
する“0”が出力される。
【0018】誤り検出フラグQ12及びQ13の一方が
“0”,他方が“1”である場合、出力選択信号Q10
としては、“0”に対応する側のC1復号結果記憶回路
の出力を採用する信号が出力され、誤り検出信号Q11
としては、誤りが検出されなかったことを意味する
“0”が出力される。
【0019】誤り検出フラグQ12とQ13が両方とも
“1”である場合、出力選択信号Q10としては、C1
復号結果記憶回路59aの出力を採用することを意味す
る“0”が出力され、誤り検出信号Q11としては、訂
正不能な誤りがあることを意味する“1”が出力され
る。
【0020】データセレクタ61は、出力選択信号Q1
0に基づき、C1復号結果記憶回路59a若しくは59
bのどちらか一方の出力を選択し、C2符号復号回路6
2へ供給する。C2符号復号回路62は、供給されたC
2符号語を誤り検出信号Q11に基づいて復号し、誤り
を訂正し、出力する。
【0021】ところで、図16に示すように、磁気テー
プ50の走行スピードの変化、テープカートリッジの製
造上のばらつき、及び装着時の傾斜等により、再生用磁
気ヘッド52a及び52bの走査する領域と、トラック
が斜めにずれることがある。この場合、再生用磁気ヘッ
ド52a及び52bは、記録時のトラックから外れた部
分まで走査することになる。その結果、再生用磁気ヘッ
ド52a及び52bで、それぞれ読み取った“even sca
n” と“odd scan”は、必ず誤りを含んでしまう。
【0022】図17は、“even scan” と“odd scan”
に誤りが含まれている場合のパターン例を示している。
図17において、×が誤りの部分である。“even sca
n”には誤りが5つ含まれており、“odd scan”には誤
りが6つ含まれている。そのため、誤りが4つ訂正可能
である場合でも、“even scan” と“odd scan”の両方
が誤り訂正不能となる。図17のパターン例は、トラッ
クと再生用磁気ヘッドが図16に示すようにずれた場合
のパターン例であり、“even scan”の前半部分と“odd
scan”の後半部分に誤りが少ない。これに対して、ト
ラックと再生用磁気ヘッドが、図18に示すようにずれ
た場合には、“even scan”の後半部分と“odd scan”
の前半部分に誤りが少なくなる。
【0023】図19は、ディジタルデータ再生部94
(図14)において、C1符号(符号長76,4誤り訂
正可能)にRS積符号を使用し、再生用磁気ヘッドと記
録トラックが1.2゜ずれた場合、訂正不能なC1符号
語がC2符号復号回路62に供給される確率を示したも
のである。
【0024】図20は、図19の横軸を説明するための
図である。図20において、2つの再生用磁気ヘッドの
中心線と記録トラックの中心線との交点からC1符号語
の中心までの距離をdバイトとする。このdが、図19
の横軸である。
【0025】図19において、d=0の場合、訂正不能
な確率が高くなり、dの絶対値が大きい場合、訂正不能
な確率が低くなっている。この理由を図21と図22を
参照して説明する。
【0026】図21は、d=50の場合、再生用磁気ヘ
ッド52a及び52bが走査した領域を示している。図
21において、“even scan”はC1符号語の一部しか
走査しないので誤りが検出されるが、“odd scan”はC
1符号語全体を走査するので正常に復号される。その結
果、誤りのないC1符号語がC2符号復号回路62に供
給されるので、訂正不能な確率が低くなる。
【0027】図22は、d=0の場合、再生用磁気ヘッ
ド52a及び52bが走査した領域を示している。図2
2において、“even scan”はC1符号語の一部しか走
査しないので誤りが検出され、“odd scan”もC1符号
語の一部しか走査しないので誤りが検出される。その結
果、訂正不能なC1符号語がC2符号復号回路62に供
給されるので、訂正不能な確率が高くなる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の手法では、再生用磁気ヘッドと記録トラッ
クが斜めにずれた場合、“even scan”と“odd scan”
の両方が誤り訂正不能に陥る可能性があり、記録内容を
正しく再生できない場合が発生する恐れがあった。
【0029】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、誤り訂正が不能になるのを抑制し、記録
内容をできるだけ正しく再生できるようにするものであ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のディジ
タルデータ再生装置は、回転ドラム上の異なる位置に配
置された第1及び第2の磁気ヘッドと、第1及び第2の
磁気ヘッドからの再生信号を処理する第1及び第2の信
号処理手段と、第1及び第2の信号処理手段からの第1
及び第2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び第2の誤
り訂正手段と、第1及び第2の誤り訂正手段からの第1
及び第2の誤りを示す情報に対応して、第1及び第2の
信号処理手段からの第1又は第2の再生信号を選択して
出力する選択手段と、第1及び第2の再生信号を所定の
位置で組み替えた再生信号の誤り訂正を行う第3及び第
4の誤り訂正手段とを備えることを特徴とする。
【0031】請求項4に記載のディジタルデータ再生方
法は、回転ドラム上の異なる位置に配置された第1及び
第2の磁気ヘッドにより記録媒体上に記録されているデ
ィジタルデータを再生するディジタルデータ再生装置の
ディジタルデータ再生方法において、第1及び第2の磁
気ヘッドからの再生信号を処理する第1及び第2の信号
処理ステップと、第1及び第2の信号処理ステップから
の第1及び第2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び第
2の誤り訂正ステップと、第1及び第2の誤り訂正手段
からの第1及び第2の誤りを示す情報に対応して、第1
及び第2の信号処理ステップからの第1又は第2の再生
信号を選択して出力する選択ステップと第1及び第2の
再生信号を所定の位置で組み替えた再生信号の誤り訂正
を行う第3及び第4の誤り訂正ステップとを備えること
を特徴とする。
【0032】請求項5に記載の提供媒体は、回転ドラム
上の異なる位置に配置された第1及び第2の磁気ヘッド
により記録媒体上に記録されているディジタルデータを
再生するディジタルデータ再生装置のディジタルデータ
再生方法を提供する提供媒体において、第1及び第2の
磁気ヘッドからの再生信号を処理する第1及び第2の信
号処理ステップと、第1及び第2の信号処理ステップか
らの第1及び第2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び
第2の誤り訂正ステップと、第1及び第2の誤り訂正手
段からの第1及び第2の誤りを示す情報に対応して、第
1及び第2の信号処理ステップからの第1又は第2の再
生信号を選択して出力する選択ステップと、第1及び第
2の再生信号を所定の位置で組み替えた再生信号の誤り
訂正を行う第3及び第4の誤り訂正ステップとを備える
コンピュータプログラムを提供することを特徴とする。
【0033】請求項1に記載のディジタルデータ再生装
置においては、第1及び第2の磁気ヘッドが、回転ドラ
ム上の異なる位置に配置されており、第1及び第2の信
号処理手段が、第1及び第2の磁気ヘッドからの再生信
号を処理し、第1及び第2の誤り訂正手段が、第1及び
第2の信号処理手段からの第1及び第2の再生信号の誤
り訂正を行い、選択手段が、第1及び第2の誤り訂正手
段からの第1及び第2の誤りを示す情報に対応して、第
1及び第2の信号処理手段からの第1又は第2の再生信
号を選択して出力し、第3及び第4の誤り訂正手段が、
第1及び第2の再生信号を所定の位置で組み替えた再生
信号の誤り訂正を行う。
【0034】請求項4に記載のディジタルデータ再生方
法においては、回転ドラム上の異なる位置に配置された
第1及び第2の磁気ヘッドにより記録媒体上に記録され
ているディジタルデータを再生するディジタルデータ再
生装置のディジタルデータ再生方法において、第1及び
第2の信号処理ステップで、第1及び第2の磁気ヘッド
からの再生信号を処理し、第1及び第2の誤り訂正ステ
ップで、第1及び第2の信号処理ステップからの第1及
び第2の再生信号の誤り訂正を行い、選択ステップで、
第1及び第2の誤り訂正手段からの第1及び第2の誤り
を示す情報に対応して、第1及び第2の信号処理ステッ
プからの第1又は第2の再生信号を選択して出力し、第
3及び第4の誤り訂正ステップで、第1及び第2の再生
信号を所定の位置で組み替えた再生信号の誤り訂正を行
う。
【0035】請求項5に記載の提供媒体においては、回
転ドラム上の異なる位置に配置された第1及び第2の磁
気ヘッドにより記録媒体上に記録されているディジタル
データを再生するディジタルデータ再生装置のディジタ
ルデータ再生方法を提供する提供媒体において、第1及
び第2の信号処理ステップで、第1及び第2の磁気ヘッ
ドからの再生信号を処理し、第1及び第2の誤り訂正ス
テップで、第1及び第2の信号処理ステップからの第1
及び第2の再生信号の誤り訂正を行い、選択ステップ
で、第1及び第2の誤りを示す情報に対応して、第1及
び第2の信号処理ステップからの第1又は第2の再生信
号を選択して出力し、第3及び第4の誤り訂正ステップ
で、第1及び第2の再生信号を所定の位置で組み替えた
再生信号の誤り訂正を行う。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の
実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段
の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付
加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但
し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定するこ
とを意味するものではない。
【0037】請求項1に記載のディジタルデータ再生装
置は、回転ドラム上の異なる位置に配置された第1及び
第2の磁気ヘッド(例えば、図2に示す再生用磁気ヘッ
ド11a及び11b)と、第1及び第2の磁気ヘッドか
らの再生信号を処理する第1及び第2の信号処理手段
(例えば、図2に示す信号増幅回路12a乃至同期検出
回路15a及び信号増幅回路12b乃至同期検出回路1
5b)と、第1及び第2の信号処理手段からの第1及び
第2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び第2の誤り訂
正手段(例えば、図2に示すC1符号復号回路16a及
び16b)と、第1及び第2の誤り訂正手段からの第1
及び第2の誤りを示す情報に対応して、第1及び第2の
信号処理手段からの第1又は第2の再生信号を選択して
出力する選択手段(例えば、図2に示すデータセレクタ
20a)と、第1及び第2の再生信号を所定の位置で組
み替えた再生信号の誤り訂正を行う第3及び第4の誤り
訂正手段(例えば、図2に示すC1符号復号回路23a
及び23b)とを備えることを特徴とする。
【0038】図1は、本発明を適用したディジタルVT
Rの一実施の形態を示している。図1に示すように、ビ
デオ信号符号化回路2は、入力されたビデオ信号を符号
化し、符号化されたディジタルデータを、誤り訂正符号
符号化回路3へ供給する。誤り訂正符号符号化回路3
は、供給されたディジタルデータに、誤り訂正用の冗長
情報(誤り訂正符号)を付加する。回転ドラム11に
は、記録用磁気ヘッド(図示せず)が取り付けられてお
り、これにより磁気テープ10にディジタルデータが記
録される。
【0039】再生時、回転ドラム11に取り付けられて
いる再生用磁気ヘッド11a及び11b(図2)によ
り、記録されているディジタルデータが読み取られる。
読み取られたディジタルデータは、誤り訂正符号復号回
路30へ供給される。誤り訂正符号復号回路30は、供
給されたディジタルデータに誤りがあり、その誤りが訂
正可能である場合、その誤りを訂正し、ビデオ信号復号
回路4へ出力する。ビデオ信号復号回路4は、供給され
たディジタルデータを復号し、ビデオ信号を出力する。
【0040】図2は、ディジタルデータ再生部1の構成
例を示している。本実施の形態においては、磁気テープ
10に記録されたディジタルデータを2系統(a側、b
側)の再生回路で再生し、それぞれC1符号に対する誤
り訂正を行い、適切な方を選択する。その後、必要であ
れば、2系統の再生信号を組み合わせて再度C1符号を
復号し、C2符号に対する誤り訂正を行い、出力する。
【0041】以下、a側の再生系について動作を説明す
る。再生用磁気ヘッド11aは、磁気テープ10を走査
し、記録されているディジタルデータを読み取り、信号
増幅回路12aへ供給する。信号増幅回路12aは、再
生用磁気ヘッド11aから供給される信号を増幅し、波
形等化回路13aへ供給する。波形等化回路13aは、
供給された信号から波形のゆがみを取り去り、通信路符
号復号回路14aへ供給する。通信路符号復号回路14
aは、記録時に磁気特性に合致するように符号化した信
号を復号し、同期検出回路15aへ供給する。同期検出
回路15aは、供給された信号から、C1符号語の区切
りを示す同期シンボルを検出し、C1符号語単位に区切
って、C1符号復号回路16aへ供給する。
【0042】C1符号復号回路16aは、供給されたC
1符号語を復号し、訂正不能な誤りの有無を知らせるフ
ラグを誤り検出フラグ記憶回路17aへ供給し、復号し
た後のC1符号語をC1復号結果記憶回路18aへ供給
する。
【0043】C1符号復号回路16aにおいて、記録時
に付加されたパリティ長から定まる訂正可能な誤りシン
ボル数よりも多い誤りが検出された場合、入力されたC
1符号語がそのままC1復号結果記憶回路18aに供給
記憶され、訂正不能な誤りシンボル有りを意味する
“1”が誤り検出フラグ記憶回路17aに記憶される。
【0044】C1符号復号回路16aにおいて、訂正可
能な誤りシンボル数よりも少ない誤りが検出された場
合、入力されたC1符号語に誤り訂正処理を施し、その
結果がC1復号結果記憶回路18aに記憶され、訂正不
能な誤りシンボル無しを意味する“0”が誤り検出フラ
グ記憶回路17aに記憶される。但し、実際には、訂正
不能な誤りシンボルがC1符号語に存在しても、それが
検出できない場合がある。その場合には、誤訂正された
C1符号語がC1復号結果記憶回路18aに記憶され、
訂正不能な誤り無しを意味する“0”が誤り検出フラグ
記憶回路17aに記憶されることになる。
【0045】誤り検出フラグ記憶回路17aは、入力さ
れた誤り検出フラグを記憶し、2つの再生系で1積符号
語分の誤り検出フラグが記憶された後に、誤り検出フラ
グを出力決定回路19へ供給する。
【0046】C1復号結果記憶回路18aは、入力され
た復号した後のC1符号語を記憶し、b側の再生系で同
じC1符号語が復号された後に、記憶したC1符号語を
データセレクタ20a及び20bへ供給する。
【0047】b側の再生系については、再生用磁気ヘッ
ド11bが走査する位置以外、a側と動作は全く同じな
ので、その説明は省略する。
【0048】出力決定回路19は、誤り検出フラグ記憶
回路17a及び17bからそれぞれ供給される誤り検出
フラグQ3、Q4、並びにアドレス生成回路(図示せ
ず)から供給されるC1符号語の前半をデータセレクタ
20a及び20bに出力していることを意味するフラグ
(以下、C1符号語の前半フラグという)に基づいて、
出力選択信号Q1を決定する。図3に出力決定回路19
の一例を示す。
【0049】図3に示すように、誤り検出フラグQ3及
びQ4が両方とも“0”である場合、出力選択信号Q1
としては、C1復号結果記憶回路18aの出力を採用す
ることを意味する“0”が出力される。
【0050】誤り検出フラグQ3及びQ4の一方が
“0”,他方が“1”である場合、出力選択信号Q1と
しては、“0”に対応する側のC1復号結果記憶回路の
出力を採用する信号が出力される。
【0051】誤り検出フラグQ3及びQ4が両方とも
“1”である場合、出力選択信号Q1としては、C1符
号語の前半部分がデータセレクタ20a及び20bを通
過している間、C1復号結果記憶回路18aの出力を採
用する信号“0”が出力され、C1符号語の後半部分が
データセレクタ20a及び20bを通過している間、C
1復号結果記憶回路18bの出力を採用する信号“1”
が出力される。
【0052】データセレクタ20aは、出力選択信号Q
1に基づいて、C1復号結果記憶回路18a若しくは1
8bのどちらか一方の出力を選択し、C1符号復号回路
23aへ出力する。出力選択信号Q1が“0”の場合、
C1復号結果記憶回路18aの出力を選択し、C1符号
復号回路23aへ出力する。出力選択信号Q1が“1”
の場合、C1復号結果記憶回路18bの出力を選択し、
C1符号復号回路23aへ出力する。
【0053】データセレクタ20bは、出力選択信号Q
1をインバータ22で反転させた信号に基づいて、C1
復号結果記憶回路18a若しくは18bのどちらか一方
の出力を選択し、C1符号復号回路23bへ出力する。
出力選択信号Q1が“0”の場合、C1復号結果記憶回
路18bの出力を選択し、C1符号復号回路23bへ出
力する。出力選択信号Q1が“1”の場合、C1復号結
果記憶回路18aの出力を選択し、C1符号復号回路2
3bへ出力する。
【0054】即ち、“even scan”と“odd scan”が誤
り検出しない場合、又は“even scan”は誤り検出せ
ず、“odd scan”が誤り検出した場合には、“even sca
n”の出力がC1符号復号回路23aへ、“odd scan”
の出力がC1符号復号回路23bへ供給される。
【0055】“even scan”は誤り検出し、“odd sca
n”が誤り検出しなかった場合には、“odd scan”の出
力がC1符号復号回路23aへ、“even scan”の出力
がC1符号復号回路23bへ供給される。
【0056】“even scan”と“odd scan”の両方が誤
り検出した場合には、図4に示すように、“even sca
n”の前半部分と“odd scan”の後半部分を組み合わせ
た誤りの少ないC1符号語(以下、“combine1”とい
う)がC1符号復号回路23aへ、“odd scan”の前半
部分と“even scan”の後半部分を組み合わせた誤りの
多いC1符号語(以下、“combine2”という)がC1符
号復号回路23bへ、それぞれ供給される。
【0057】C1符号復号回路23a、誤り検出フラグ
記憶回路24a、C1復号結果記憶回路25a、C1符
号復号回路23b、誤り検出フラグ記憶回路24b、及
びC1復号結果記憶回路25bの動作は、図14のC1
符号復号回路57a、誤り検出フラグ記憶回路58a、
C1復号結果記憶回路59a、C1符号復号回路57
b、誤り検出フラグ記憶回路58b、及びC1復号結果
記憶回路59bの動作と全く同じなので、その説明を省
略する。また、出力決定回路26は、図15に示した出
力決定回路60と同様に動作する。
【0058】データセレクタ27は、出力選択信号Q6
に基づき、C1復号結果記憶回路25a若しくは25b
のどちらか一方の出力を選択し、C2符号復号回路21
へ供給する。C2符号復号回路21は、供給されたC2
符号語を誤り検出信号Q7に基づいて復号し、誤りを訂
正し、出力する。
【0059】図2においては、C1符号復号回路16a
及び16bにおける誤り訂正の結果に関わらず、必ずC
1符号復号回路23a及び23bで2度目の誤り訂正を
行うことになるが、1度誤り訂正を受けたC1符号語を
もう1度誤り訂正しても同じ結果になるだけなので、目
的は達成される。
【0060】図5は、ディジタルデータ再生部1(図
2)において、C1符号(符号長76,4誤り訂正可
能)にRS積符号を使用し、再生用磁気ヘッドと記録ト
ラックが1.2゜ずれた場合、訂正不能なC1符号語が
C2符号復号回路21に供給される確率を示したもので
ある。縦軸には、訂正不能なC1符号語の確率を示して
ある。横軸には、図19において説明した距離dが示し
てある。図5は、図19と同じ条件下のものであるが、
図19と異なり、2つの再生用磁気ヘッドの中心線と記
録トラックの中心線との交点付近に記録されていたC1
符号語も、正常に訂正されたC1符号語としてC2符号
復号回路21に供給される確率が高い。
【0061】以上、本実施の形態では、C1符号復号回
路、C1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回
路をそれぞれ4つずつ用いる構成としたが、再生速度に
対して、十分速い処理速度を持つC1符号復号回路、C
1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回路であ
れば、それらを共用することができ、それぞれ1つずつ
の構成とすることも可能である。
【0062】また、本実施の形態では、再生系を2つ備
えているが、“even scan”と“oddscan”が読み出され
るタイミングは時間的にもずれているので、信号増幅回
路12b、波形等化回路13b、通信路符号復号回路1
4b、及び同期検出回路15bを削除し、それらを信号
増幅回路12a、波形等化回路13a、通信路符号復号
回路14a、及び同期検出回路15aで共用させる構成
も可能である。
【0063】図6は、ディジタルデータ再生部1の構成
例を示している。図2に示したディジタルデータ再生部
1においては、RS積符号全てを復号することを前提に
C2符号復号回路21を備えていたが、再生速度を速め
るためにC2符号を復号しない場合や、そもそも記録時
にC1符号のみ符号化されている場合には、C2符号復
号回路21のない構成とすることも可能である。本実施
の形態は、そのような場合の構成例を示したものであ
る。
【0064】本実施の形態においては、磁気テープ10
に記録されたディジタルデータを2系統(a側、b側)
の再生回路で再生し、それぞれC1符号に対する誤り訂
正を行い、適切な方を選択する。その後、必要であれ
ば、2系統の再生信号を組み合わせて再度C1符号を復
号し、出力する。
【0065】図6は、図2のディジタルデータ再生部1
からC2符号復号回路21、誤り検出フラグ記憶回路2
4a、誤り検出フラグ記憶回路24b、C1復号結果記
憶回路25a、及びC1復号結果記憶回路25bを取り
除いた構成となっている。従って、図6のディジタルデ
ータ再生部1を構成している各回路の動作は、図2のデ
ィジタルデータ再生部1で説明した動作と全く同じであ
る。
【0066】以上、本実施の形態では、C1符号復号回
路を4つ、C1復号結果記憶回路及び誤り検出フラグ記
憶回路をそれぞれ2つずつ用いる構成としたが、再生速
度に対して、十分速い処理速度を持つC1符号復号回
路、C1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回
路であれば、それらを共用することができ、それぞれ1
つずつの構成とすることも可能である。
【0067】また、本実施の形態では、再生系を2つ備
えているが、“even scan”と“oddscan”が読み出され
るタイミングは時間的にもずれているので、信号増幅回
路12b、波形等化回路13b、通信路符号復号回路1
4b、及び同期検出回路15bを削除し、それらを信号
増幅回路12a、波形等化回路13a、通信路符号復号
回路14a、及び同期検出回路15aで共用させる構成
も可能である。
【0068】図7は、ディジタルデータ再生部1の構成
例を示している。図2に示したディジタルデータ再生部
1においては、“even scan”と“odd scan”のどちら
の前半部分に誤りが少ないかを判定できないことを前提
として、“combine1”と“combine2”の復号を行った。
しかしながら、誤りの少ない部分を判定することは、適
切な回路を付加することにより達成できるので、“comb
ine”の一方のみを復号する構成とすることも可能であ
る。本実施の形態は、そのような場合の構成例を示した
ものである。
【0069】本実施の形態においては、磁気テープ10
に記録されたディジタルデータを2系統(a側、b側)
の再生回路で再生し、それぞれC1符号に対する誤り訂
正を行い、適切な方を選択する。その後、必要であれ
ば、2系統の再生信号を組み合わせて再度C1符号を復
号し、C2符号に対する誤り訂正を行い、出力する。
【0070】a側の再生系を構成している信号増幅回路
12aと同期検出回路15aを除いて、再生用磁気ヘッ
ド11a,波形等化回路13a,通信路符号復号回路1
4a,C1符号復号回路16a,誤り検出フラグ記憶回
路17a、及びC1復号結果記憶回路18aの動作は、
図2で説明したものと同じである。
【0071】信号増幅回路12aは、再生用磁気ヘッド
11aから供給される信号を増幅し、波形等化回路13
aへ供給するとともに、再生信号の平均的な強度を同期
検出回路15aへ供給する。
【0072】同期検出回路15aは、通信路符号復号回
路14aより供給される信号から、C1符号語の区切り
を示す同期シンボルを検出し、C1符号語単位に区切っ
て、C1符号復号回路16aへ供給する。また、同期検
出回路15aは、信号増幅回路12aから供給される再
生信号の平均的な強度に関して、前回同期シンボルを検
出した際の強度と今回の強度を比較し、前回の方が強か
った場合に“1”を、前回の方が弱かった場合に“0”
を信号強度記憶回路28へ供給する。この場合、“1”
は現在処理されているC1符号語の前半部分の信号強度
が強いこと、即ち、C1符号語の前半部分の誤りが少な
いことを表している。“0”は現在処理されているC1
符号語の前半部分の信号強度が弱いこと、即ち、C1符
号語の前半部分の誤りが多いことを表している。
【0073】信号強度記憶回路28は、同期検出回路1
5aから供給される信号を記憶し、C1復号結果記憶回
路18aからC1符号語を読み出す際、対応するC1符
号語の信号を出力決定回路19へ供給する。
【0074】b側の再生系を構成している再生用磁気ヘ
ッド11b,信号増幅回路12b,波形等化回路13
b,通信路符号復号回路14b,同期検出回路15b,
C1符号復号回路16b,誤り検出フラグ記憶回路17
b、及びC1復号結果記憶回路18bの動作について
は、図2で説明したものと同じである。
【0075】出力決定回路19は、誤り検出フラグ記憶
回路17a及び17bからそれぞれ供給される誤り検出
フラグQ3、Q4、並びに信号強度記憶回路28から供
給される信号Q5及びC1符号語の前半フラグに基づい
て、出力選択信号Q1を決定する。図8に出力決定回路
19の一例を示す。
【0076】図8に示すように、誤り検出フラグQ3及
びQ4が両方とも“0”である場合、出力選択信号Q1
としては、C1復号結果記憶回路18aの出力を採用す
ることを意味する“0”が出力される。
【0077】誤り検出フラグQ3及びQ4の一方が
“0”,他方が“1”である場合、出力選択信号Q1と
しては、“0”に対応する側のC1復号結果記憶回路の
出力を採用する信号が出力される。
【0078】誤り検出フラグQ3及びQ4が両方とも
“1”かつQ5が“0”である場合、出力選択信号Q1
としては、C1符号語の前半部分がデータセレクタ20
を通過している間、C1復号結果記憶回路18bの出力
を採用する信号“1”が出力され、C1符号語の後半部
分がデータセレクタ20を通過している間、C1復号結
果記憶回路18aの出力を採用する信号“0”が出力さ
れる。
【0079】誤り検出フラグQ3及びQ4が両方とも
“1”かつQ5が“1”である場合、出力選択信号Q1
としては、C1符号語の前半部分がデータセレクタ20
を通過している間、C1復号結果記憶回路18aの出力
を採用する信号“0”が出力され、C1符号語の後半部
分がデータセレクタ20を通過している間、C1復号結
果記憶回路18bの出力を採用する信号“1”が出力さ
れる。
【0080】データセレクタ20は、出力選択信号Q1
に基づいて、C1復号結果記憶回路18a若しくは18
bのどちらか一方の出力を選択し、C1符号復号回路2
3へ出力する。出力選択信号Q1が“0”である場合、
C1復号結果記憶回路18aの出力を選択し、C1符号
復号回路23へ出力する。出力選択信号Q1が“1”で
ある場合、C1復号結果記憶回路18bの出力を選択
し、C1符号復号回路23へ出力する。
【0081】C1符号復号回路23は、供給されるC1
符号語を復号し、訂正不能な誤りの有無を知らせるフラ
グを誤り検出フラグ記憶回路24へ供給し、復号した後
のC1符号語をC1復号結果記憶回路25へ供給する。
【0082】誤り検出フラグ記憶回路24は、入力され
た誤り検出フラグを記憶し、1積符号語分の誤り検出フ
ラグが記憶された後に、誤り検出フラグを誤り検出信号
Q2として、C2符号復号回路21へ供給する。
【0083】C1復号結果記憶回路25は、供給される
復号後のC1符号語を記憶し、1積符号語分の誤り検出
フラグが記憶された後に、記憶したC1符号語をC2符
号語の順番に並べ替えて、C2符号復号回路21へ供給
する。
【0084】C2符号復号回路21は、供給されるC2
符号語を、誤り検出信号Q2に基づいて復号し、誤りを
訂正し、出力する。
【0085】図7においては、C1符号復号回路16a
及び16bにおける誤り訂正の結果に関わらず、必ずC
1符号復号回路23で2度目の誤り訂正を行うことにな
るが、1度誤り訂正を受けたC1符号語をもう1度誤り
訂正しても同じ結果になるだけなので、目的は達成され
る。
【0086】以上、本実施の形態では、C1符号復号回
路、C1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回
路をそれぞれ3つずつ用いる構成としたが、再生速度に
対して、十分速い処理速度を持つC1符号復号回路、C
1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回路であ
れば、それらを共用することができ、それぞれ1つずつ
の構成とすることも可能である。
【0087】また、本実施の形態では、再生系を2つ備
えているが、“even scan”と“oddscan”が読み出され
るタイミングは時間的にもずれているので、信号増幅回
路12b、波形等化回路13b、通信路符号復号回路1
4b、及び同期検出回路15bを削除し、それらを信号
増幅回路12a、波形等化回路13a、通信路符号復号
回路14a、及び同期検出回路15aで共用させる構成
も可能である。
【0088】さらに、本実施の形態では、C1復号結果
記憶回路18a及び18bの出力を切り替える機能を有
するデータセレクタ20を中央に配置していたが、信号
増幅回路12a及び12bから出力される再生信号の強
度を比較し、より強度の強い方のC1復号結果記憶回路
の出力を採用するよう所定の場所で切り替える構成にす
れば、より有効な回路構成となる。
【0089】本実施の形態では、C1符号復号回路16
a及び16bの両方において、誤り訂正不能だった場
合、両方の出力を組み合わせてC1符号復号回路23に
供給し、もう一度C1符号を復号する構成としたが、C
1符号復号回路23、誤り検出フラグ記憶回路24、及
びC1復号結果記憶回路25を取り除いて、組み合わせ
たものを直接C2符号復号回路21に供給する構成とす
ることも可能である。
【0090】図9は、ディジタルデータ再生部1の構成
例を示している。図7に示したディジタルデータ再生部
1においては、RS積符号全てを復号することを前提に
C2符号復号回路21を備えていたが、再生速度を速め
るためにC2符号を復号しない場合や、そもそも記録時
にC1符号のみ符号化されている場合には、C2符号復
号回路21のない構成とすることも可能である。本実施
の形態は、そのような場合の構成例を示したものであ
る。
【0091】本実施の形態においては、磁気テープ10
に記録されたディジタルデータを2系統(a側、b側)
の再生回路で再生し、それぞれC1符号に対する誤り訂
正を行い、適切な方を選択する。その後、必要であれ
ば、2系統の再生信号を組み合わせて再度C1符号を復
号し、出力する。
【0092】図9は、図7のディジタルデータ再生部1
からC2符号復号回路21、誤り検出フラグ記憶回路2
4、及びC1復号結果記憶回路25を取り除いた構成と
なっている。従って、図9のディジタルデータ再生部1
を構成している各回路の動作は、図7のディジタルデー
タ再生部1で説明した動作と全く同じである。
【0093】以上、本実施の形態では、C1符号復号回
路を3つ、C1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ
記憶回路をそれぞれ2つずつ用いる構成としたが、再生
速度に対して、十分速い処理速度を持つC1符号復号回
路、C1復号結果記憶回路、及び誤り検出フラグ記憶回
路であれば、それらを共用することができ、それぞれ1
つずつの構成とすることも可能である。
【0094】また、本実施の形態では、再生系を2つ備
えているが、“even scan”と“oddscan”が読み出され
るタイミングは時間的にもずれているので、信号増幅回
路12b、波形等化回路13b、通信路符号復号回路1
4b、及び同期検出回路15bを削除し、それらを信号
増幅回路12a、波形等化回路13a、通信路符号復号
回路14a、及び同期検出回路15aで共用させる構成
も可能である。
【0095】さらに、本実施の形態では、C1復号結果
記憶回路18a及び18bの出力を切り替える機能を有
するデータセレクタ20を中央に配置していたが、信号
増幅回路12a及び12bから出力される再生信号の強
度を比較し、より強度の強い方のC1復号結果記憶回路
の出力を採用するよう所定の場所で切り替える構成にす
れば、より有効な回路構成となる。
【0096】本実施の形態では、C1符号復号回路16
a及び16bの両方において、誤り訂正不能だった場
合、両方の出力を組み合わせてC1符号復号回路23に
供給し、もう一度C1符号を復号する構成としたが、C
1符号復号回路23を取り除いてて、組み合わせたもの
を直接出力する構成とすることも可能である。
【0097】
【発明の効果】請求項1に記載のディジタルデータ再生
装置及び請求項4に記載のディジタルデータ再生方法、
並びに請求項5に記載の提供媒体によれば、2系統の両
方において誤り訂正が不能になった場合に、2つの符号
語を所定の位置で組み替えて、再度誤り訂正するように
したので、訂正不能になる頻度を減少させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディジタルVTRの一実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明のディジタルデータ再生部1の構成例を
示すブロック図である。
【図3】図2の出力決定回路19を説明するための図で
ある。
【図4】“combine1”と“combine2”を説明するための
図である。
【図5】図2のC2符号復号回路21に訂正不能なC1
符号語が供給される確率を示すための図である。
【図6】本発明のディジタルデータ再生部1の構成例を
示すブロック図である。
【図7】本発明のディジタルデータ再生部1の構成例を
示すブロック図である。
【図8】図7の出力決定回路19を説明するための図で
ある。
【図9】本発明のディジタルデータ再生部1の構成例を
示すブロック図である。
【図10】従来のディジタルVTRの構成例を示すブロ
ック図である。
【図11】記録用磁気ヘッドと磁気テープの関係を説明
するための図である。
【図12】RS積符号を説明するための図である。
【図13】再生用磁気ヘッドと磁気テープの関係を説明
するための図である。
【図14】従来のディジタルデータ再生部94の構成例
を示すブロック図である。
【図15】図14の出力決定回路60を説明するための
図である。
【図16】再生用磁気ヘッドと記録トラックのずれを説
明するための図である。
【図17】訂正不能な場合を説明するための図である。
【図18】再生用磁気ヘッドと記録トラックのずれを説
明するための図である。
【図19】図14のC2符号復号回路62に訂正不能な
C1符号語が供給される確率を示すための図である。
【図20】図19の横軸dを説明するための図である。
【図21】d=50の場合の“even scan”と“odd sca
n”の走査を説明するための図である。
【図22】d=0の場合の“even scan”と“odd sca
n”の走査を説明するための図である。
【符号の説明】
1,94 ディジタルデータ再生部, 2,91 ビデ
オ信号符号化回路,3,92 誤り訂正符号符号化回
路, 4,93 ビデオ信号復号回路, 10,50
磁気テープ, 11,96 回転ドラム, 11a,1
1b,52a,52b 再生用磁気ヘッド, 12a,
12b,53a,53b 信号増幅回路, 13a,1
3b,54a,54b 波形等化回路, 14a,14
b,55a,55b 通信路符号復号回路, 15a,
15b,56a,56b 同期検出回路, 16a,1
6b,23,23a,23b,57a,57b C1符
号復号回路, 17a,17b,24,24a,24
b,58a,58b 誤り検出フラグ記憶回路, 18
a,18b,25,25a,25b,59a,59bC
1復号結果記憶回路, 19,26,60 出力決定回
路, 20,20a,20b,27,61 データセレ
クタ, 21,62 C2符号復号回路,22 インバ
ータ, 28 信号強度記憶回路, 30,97 誤り
訂正符号復号回路, 51 記録用磁気ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラム上の異なる位置に配置された
    第1及び第2の磁気ヘッドと、 前記第1及び第2の磁気ヘッドからの再生信号を処理す
    る第1及び第2の信号処理手段と、 前記第1及び第2の信号処理手段からの第1及び第2の
    再生信号の誤り訂正を行う第1及び第2の誤り訂正手段
    と、 前記第1及び第2の誤り訂正手段からの第1及び第2の
    誤りを示す情報に対応して、前記第1及び第2の信号処
    理手段からの前記第1又は第2の再生信号を選択して出
    力する選択手段と、 前記第1及び第2の再生信号を所定の位置で組み替えた
    再生信号の誤り訂正を行う第3及び第4の誤り訂正手段
    とを備えることを特徴とするディジタルデータ再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の再生信号を所定の位
    置で組み替えた再生信号の誤り訂正を行う第5の誤り訂
    正手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    のディジタルデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2、第3及び第4の誤り訂
    正手段は、内符号のパリティを用いて誤り訂正を行い、 前記第5の誤り訂正手段は、外符号のパリティを用いて
    誤り訂正を行うことを特徴とする請求項2に記載のディ
    ジタルデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 回転ドラム上の異なる位置に配置された
    第1及び第2の磁気ヘッドにより記録媒体上に記録され
    ているディジタルデータを再生するディジタルデータ再
    生装置のディジタルデータ再生方法において、 前記第1及び第2の磁気ヘッドからの再生信号を処理す
    る第1及び第2の信号処理ステップと、 前記第1及び第2の信号処理ステップからの第1及び第
    2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び第2の誤り訂正
    ステップと、 前記第1及び第2の誤り訂正手段からの第1及び第2の
    誤りを示す情報に対応して、前記第1及び第2の信号処
    理ステップからの前記第1又は第2の再生信号を選択し
    て出力する選択ステップと前記第1及び第2の再生信号
    を所定の位置で組み替えた再生信号の誤り訂正を行う第
    3及び第4の誤り訂正ステップとを備えることを特徴と
    するディジタルデータ再生方法。
  5. 【請求項5】 回転ドラム上の異なる位置に配置された
    第1及び第2の磁気ヘッドにより記録媒体上に記録され
    ているディジタルデータを再生するディジタルデータ再
    生装置のディジタルデータ再生方法を提供する提供媒体
    において、 前記第1及び第2の磁気ヘッドからの再生信号を処理す
    る第1及び第2の信号処理ステップと、 前記第1及び第2の信号処理ステップからの第1及び第
    2の再生信号の誤り訂正を行う第1及び第2の誤り訂正
    ステップと、 前記第1及び第2の誤り訂正手段からの第1及び第2の
    誤りを示す情報に対応して、前記第1及び第2の信号処
    理ステップからの前記第1又は第2の再生信号を選択し
    て出力する選択ステップと前記第1及び第2の再生信号
    を所定の位置で組み替えた再生信号の誤り訂正を行う第
    3及び第4の誤り訂正ステップとを備えるコンピュータ
    プログラムを提供することを特徴とする提供媒体。
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JP699498A Withdrawn JPH11203615A (ja) 1998-01-16 1998-01-16 ディジタルデータ再生装置及びディジタルデータ再生方法、並びに提供媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006132331A1 (ja) 2005-06-10 2006-12-14 International Business Machines Corporation 誤りを訂正するための装置、方法、及びプログラム

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