JPH11203198A - メモリアクセス制御装置 - Google Patents
メモリアクセス制御装置Info
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- JPH11203198A JPH11203198A JP10003193A JP319398A JPH11203198A JP H11203198 A JPH11203198 A JP H11203198A JP 10003193 A JP10003193 A JP 10003193A JP 319398 A JP319398 A JP 319398A JP H11203198 A JPH11203198 A JP H11203198A
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- memory
- access
- control signal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】メモリアクセスの効率を向上する。
【解決手段】メモリアクセス一本化検出部9は、キャッ
シュメモリ2を備えたCPU1から送られたメモリアクセス
要求が、アクセス先がアドレス・制御信号バッファ12
に格納されたメモリアクセス要求とアクセスの種類が同
じでアクセス先と単一のメモリアクセスシーケンスによ
ってアクセスできる範囲内で隣接しているものかを判定
し、そうである場合には、両アクセス先をアクセスする
メモリアクセス要求を生成し、アドレス・制御信号バッ
ファ12に格納する。メモリアクセス処理部14は、ア
ドレス・制御信号バッファ12を順次読み出したメモリ
アクセス要求に従って、メモリ6のアクセスを実行す
る。
シュメモリ2を備えたCPU1から送られたメモリアクセス
要求が、アクセス先がアドレス・制御信号バッファ12
に格納されたメモリアクセス要求とアクセスの種類が同
じでアクセス先と単一のメモリアクセスシーケンスによ
ってアクセスできる範囲内で隣接しているものかを判定
し、そうである場合には、両アクセス先をアクセスする
メモリアクセス要求を生成し、アドレス・制御信号バッ
ファ12に格納する。メモリアクセス処理部14は、ア
ドレス・制御信号バッファ12を順次読み出したメモリ
アクセス要求に従って、メモリ6のアクセスを実行す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリを備えた電
子回路装置において、メモリアクセスの効率を向上する
技術に関するものである。
子回路装置において、メモリアクセスの効率を向上する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子装回路置は、年々、動作速度が向上
しており、より高速な電子装置を実現するための研究、
開発が活発に行われている。電子回路装置の高速化が実
現すると、従来は非常に時間を要した処理が短時間に処
理できたり、不可能と考えられていた処理が可能になる
などの便利さが生じる。電子回路装置の高速化は、処理
のコストを低減し、世の中のサービスの向上に貢献す
る。また、このような優れた装置を製造すべく、産業界
はよりいっそう活性化する。
しており、より高速な電子装置を実現するための研究、
開発が活発に行われている。電子回路装置の高速化が実
現すると、従来は非常に時間を要した処理が短時間に処
理できたり、不可能と考えられていた処理が可能になる
などの便利さが生じる。電子回路装置の高速化は、処理
のコストを低減し、世の中のサービスの向上に貢献す
る。また、このような優れた装置を製造すべく、産業界
はよりいっそう活性化する。
【0003】さて、コンピュータでは、メモリが、コン
ピュータが実行するプログラムやコンピュータで処理す
るデータの格納に用いられる。たとえば、コンピュータ
の処理の中心を担うプロセッサは、メモリから命令を読
み込んで実行し、メモリから読み込んだデータを処理し
て、メモリに格納する。このため、コンピュータの処理
性能は、プロセッサがメモリへのアクセスに要する時間
に大きく依存する。
ピュータが実行するプログラムやコンピュータで処理す
るデータの格納に用いられる。たとえば、コンピュータ
の処理の中心を担うプロセッサは、メモリから命令を読
み込んで実行し、メモリから読み込んだデータを処理し
て、メモリに格納する。このため、コンピュータの処理
性能は、プロセッサがメモリへのアクセスに要する時間
に大きく依存する。
【0004】このメモリへのアクセス時間を短縮するた
めには、データアクセスを効率良く行うことが要求され
る。このために、従来より、データの転送経路であるバ
スのビット幅を広げ、同時に転送できるデータ数を増加
したり、バスの伝送速度を定めるクロック周波数を高速
にすることにより、メモリのアクセスを効率化すること
が行われている。また、アクセスされるデータがメモリ
上で局所性を有することを利用するキャッシュメモリの
技術も広く利用されている。このキャッシュメモリの技
術は、「コンピュータの構成と設計(下)」、pp.412-4
83 日経BP社(1996)などに記載されているように、
メモリに記憶階層を設け、より高速で低容量なメモリへ
のアクセスを主体とすることによって、より低速で大容
量なメモリへのアクセス回数を低減するものである。
めには、データアクセスを効率良く行うことが要求され
る。このために、従来より、データの転送経路であるバ
スのビット幅を広げ、同時に転送できるデータ数を増加
したり、バスの伝送速度を定めるクロック周波数を高速
にすることにより、メモリのアクセスを効率化すること
が行われている。また、アクセスされるデータがメモリ
上で局所性を有することを利用するキャッシュメモリの
技術も広く利用されている。このキャッシュメモリの技
術は、「コンピュータの構成と設計(下)」、pp.412-4
83 日経BP社(1996)などに記載されているように、
メモリに記憶階層を設け、より高速で低容量なメモリへ
のアクセスを主体とすることによって、より低速で大容
量なメモリへのアクセス回数を低減するものである。
【0005】さて、一般的なコンピュータの構成では、
メモリのアクセスの直接の制御は、メモリアクセス制御
装置(メモリコントローラ)と呼ばれる装置は、プロセ
ッサなどからの命令に応じて行う。
メモリのアクセスの直接の制御は、メモリアクセス制御
装置(メモリコントローラ)と呼ばれる装置は、プロセ
ッサなどからの命令に応じて行う。
【0006】以下、キャッシュメモリを備えたコンピュ
ータに備えられた、従来のメモリアクセス制御装置につ
いて説明する。
ータに備えられた、従来のメモリアクセス制御装置につ
いて説明する。
【0007】図3に、キャッシュメモリとメモリアクセ
ス制御装置とを備えたコンピュータの構成を示す。
ス制御装置とを備えたコンピュータの構成を示す。
【0008】図示したコンピュータにおいて、キャッシ
ュメモリ2を備えたCPU1はCPUバス3を介して、
メモリアクセス制御装置4に接続される。また、メモリ
アクセス制御装置4は、メモリバス5を介してメモリ6
に接続される。なお、キャッシュメモリ2を備えたCP
U1は複数存在していても良い。
ュメモリ2を備えたCPU1はCPUバス3を介して、
メモリアクセス制御装置4に接続される。また、メモリ
アクセス制御装置4は、メモリバス5を介してメモリ6
に接続される。なお、キャッシュメモリ2を備えたCP
U1は複数存在していても良い。
【0009】さて、メモリアクセス制御装置4におい
て、CPUバス3から入力された論理アドレス・制御信
号15は、アドレス変換部(物理アドレス生成)7に接
続し、アドレス変換部(物理アドレス生成)7が出力す
る物理アドレス・制御信号17は、アドレス・制御信号
バッファ12に接続する。アドレス・制御バッファ12
でが出力する、アクセス処理に使用する物理アドレス・
制御信号22は、メモリアクセス処理部14に接続す
る。
て、CPUバス3から入力された論理アドレス・制御信
号15は、アドレス変換部(物理アドレス生成)7に接
続し、アドレス変換部(物理アドレス生成)7が出力す
る物理アドレス・制御信号17は、アドレス・制御信号
バッファ12に接続する。アドレス・制御バッファ12
でが出力する、アクセス処理に使用する物理アドレス・
制御信号22は、メモリアクセス処理部14に接続す
る。
【0010】また、CPUバス3から入力されたライト
データ16は、ライトデータバッファ13に接続され
る。そして、ライトデータバッファ13から出力され
る、アクセス処理に使用するライトデータ23は、メモ
リアクセス処理部14に接続する。また、メモリアクセ
ス処理部14が出力する、メモリアクセスに使用する物
理アドレス・制御信号24とメモリアクセスに使用する
ライトデータ25は、メモリバス5を介して、メモリ6
に接続する。
データ16は、ライトデータバッファ13に接続され
る。そして、ライトデータバッファ13から出力され
る、アクセス処理に使用するライトデータ23は、メモ
リアクセス処理部14に接続する。また、メモリアクセ
ス処理部14が出力する、メモリアクセスに使用する物
理アドレス・制御信号24とメモリアクセスに使用する
ライトデータ25は、メモリバス5を介して、メモリ6
に接続する。
【0011】メモリ6から読み出したリードデータ26
は、メモリバス5を介して、メモリアクセス処理14に
接続する。そして、メモリアクセス処理部14が出力す
るリードデータに対応した物理アドレス・制御信号27
は、アドレス変換部(論理アドレス生成)8に接続す
る。また、アドレス変換部(論理アドレス生成)8で得
られたリードデータに対応した論理アドレス・制御信号
28は、CPUバス3を介して、CPU1に接続する。
メモリアクセス処理14が出力する、CPUバスに送出
可能なリードデータ29は、CPUバス3を介して、C
PU1に接続する。
は、メモリバス5を介して、メモリアクセス処理14に
接続する。そして、メモリアクセス処理部14が出力す
るリードデータに対応した物理アドレス・制御信号27
は、アドレス変換部(論理アドレス生成)8に接続す
る。また、アドレス変換部(論理アドレス生成)8で得
られたリードデータに対応した論理アドレス・制御信号
28は、CPUバス3を介して、CPU1に接続する。
メモリアクセス処理14が出力する、CPUバスに送出
可能なリードデータ29は、CPUバス3を介して、C
PU1に接続する。
【0012】ここで、メモリアクセス制御装置4は、論
理アドレスとメモリ6の物理アドレスの対応などの情報
をメモリデータのアドレスマップ・データアライメント
情報30として有している。
理アドレスとメモリ6の物理アドレスの対応などの情報
をメモリデータのアドレスマップ・データアライメント
情報30として有している。
【0013】ここで、このようなメモリアクセス制御装
置4において、アドレス変換部(物理アドレス生成)7
は、CPU1が出力した論理アドレス・制御信号15
を、メモリ6に直接対応した物理アドレス・制御信号1
7に変換する。この変換は、メモリデータのアドレスマ
ップ・データアライメント情報30に基づいて行う。ア
ドレス・制御信号バッファ12は、メモリ6に直接対応
した物理アドレス・制御信号17を一時的に記憶し、メ
モリアクセス処理部14の要求に応じて、アクセス処理
に使用する物理アドレス・制御信号22をメモリアクセ
ス処理部14に出力する。
置4において、アドレス変換部(物理アドレス生成)7
は、CPU1が出力した論理アドレス・制御信号15
を、メモリ6に直接対応した物理アドレス・制御信号1
7に変換する。この変換は、メモリデータのアドレスマ
ップ・データアライメント情報30に基づいて行う。ア
ドレス・制御信号バッファ12は、メモリ6に直接対応
した物理アドレス・制御信号17を一時的に記憶し、メ
モリアクセス処理部14の要求に応じて、アクセス処理
に使用する物理アドレス・制御信号22をメモリアクセ
ス処理部14に出力する。
【0014】一方、ライトデータバッファ13は、CP
Uバス3から入力されたライトデータ16を一時的に記
憶して、メモリアクセス処理14の要求に応じて、アク
セス処理に使用するライトデータ23をメモリアクセス
処理部14に出力する。
Uバス3から入力されたライトデータ16を一時的に記
憶して、メモリアクセス処理14の要求に応じて、アク
セス処理に使用するライトデータ23をメモリアクセス
処理部14に出力する。
【0015】メモリアクセス処理部14は、アクセス処
理に使用する物理アドレス・制御信号22と、メモリア
クセスに使用する物理アドレス・制御信号24とをメモ
リバス5を介してメモリ6に出力する。ライト処理の場
合は、さらに、アクセス処理に使用するライトデータ2
3を、メモリアクセスに使用するライトデータ25とし
てメモリバス5を介してメモリ6に出力する。ここで、
メモリアクセス処理部14は、リード処理の場合(CPU1
からの制御信号がリードアクセスを表している場合)に
はメモリ6のリードの制御を、ライト処理の場合(CPU1
からの制御信号がライトアクセスを表している場合)に
はメモリ6のライトの制御を、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報30に基づき行う。な
お、メモリアクセス処理14は、メモリ6のリフレッシ
ュ、インタリーブ等の制御も、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報30に基づき行う。
理に使用する物理アドレス・制御信号22と、メモリア
クセスに使用する物理アドレス・制御信号24とをメモ
リバス5を介してメモリ6に出力する。ライト処理の場
合は、さらに、アクセス処理に使用するライトデータ2
3を、メモリアクセスに使用するライトデータ25とし
てメモリバス5を介してメモリ6に出力する。ここで、
メモリアクセス処理部14は、リード処理の場合(CPU1
からの制御信号がリードアクセスを表している場合)に
はメモリ6のリードの制御を、ライト処理の場合(CPU1
からの制御信号がライトアクセスを表している場合)に
はメモリ6のライトの制御を、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報30に基づき行う。な
お、メモリアクセス処理14は、メモリ6のリフレッシ
ュ、インタリーブ等の制御も、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報30に基づき行う。
【0016】さて、メモリアクセス処理部14は、リー
ドアクセスの場合に、メモリ6からメモリバス5を介し
て受け取ったリードデータ26をもとに、CPUバスに
送出可能なリードデータ29を生成し、CPUバス3を
介してCPU1に出力する。また、アクセスに使用する
物理アドレス・制御信号22を元に、リードデータに対
応した物理アドレス・制御信号27を生成して、アドレ
ス変換部(論理アドレス生成)8に出力する。
ドアクセスの場合に、メモリ6からメモリバス5を介し
て受け取ったリードデータ26をもとに、CPUバスに
送出可能なリードデータ29を生成し、CPUバス3を
介してCPU1に出力する。また、アクセスに使用する
物理アドレス・制御信号22を元に、リードデータに対
応した物理アドレス・制御信号27を生成して、アドレ
ス変換部(論理アドレス生成)8に出力する。
【0017】アドレス変換部(論理アドレス生成)8
は、メモリ6に直接対応したリードデータに対応した物
理アドレス・制御信号27を、CPUが使用するリード
データに対応した論理アドレス・制御信号28に変換
し、CPUバス3を介して、CPU1に出力する。この
変換は、メモリデータのアドレスマップ・データアライ
メント情報30に基づいて行う。
は、メモリ6に直接対応したリードデータに対応した物
理アドレス・制御信号27を、CPUが使用するリード
データに対応した論理アドレス・制御信号28に変換
し、CPUバス3を介して、CPU1に出力する。この
変換は、メモリデータのアドレスマップ・データアライ
メント情報30に基づいて行う。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】さて、図3に示したコ
ンピュータでは、キャッシュメモリ2にCPU1が求めるで
領域のデータが格納されていない場合に、前述したよう
なメモリアクセス制御装置4を介したメモリ6のアクセ
スが発生する。そして、キャッシュメモリ2を備えた場
合でも、一定の確率で低速なメモリ6へのアクセスは発
生し、このデータ遅延が性能に及ぼす影響は非常に大き
い。そして、キャッシュメモリの容量をある程度大きく
した後は、キャッシュメモリの容量の増加率に比べ、こ
の低速なメモリ6へのアクセスが発生する確率が低減す
る率は低い率に留まることが知られている。(コンピュ
ータの構成と設計(下)pp.430-437 日経BP社(199
6))。
ンピュータでは、キャッシュメモリ2にCPU1が求めるで
領域のデータが格納されていない場合に、前述したよう
なメモリアクセス制御装置4を介したメモリ6のアクセ
スが発生する。そして、キャッシュメモリ2を備えた場
合でも、一定の確率で低速なメモリ6へのアクセスは発
生し、このデータ遅延が性能に及ぼす影響は非常に大き
い。そして、キャッシュメモリの容量をある程度大きく
した後は、キャッシュメモリの容量の増加率に比べ、こ
の低速なメモリ6へのアクセスが発生する確率が低減す
る率は低い率に留まることが知られている。(コンピュ
ータの構成と設計(下)pp.430-437 日経BP社(199
6))。
【0019】また、キャッシュメモリに用いられる高速
な記憶素子(SRAMなど)は高価であり、キャッシュ
メモリの容量をあまり大きくすることは、製造コストの
面よりも好ましくない。
な記憶素子(SRAMなど)は高価であり、キャッシュ
メモリの容量をあまり大きくすることは、製造コストの
面よりも好ましくない。
【0020】また、バスのデータ幅を広げたり、バスの
クロック周波数を高速にすることには、技術的な限界が
あり、また、それが可能な場合にも、高価な実装技術を
要することからコスト面で好ましいことではない。
クロック周波数を高速にすることには、技術的な限界が
あり、また、それが可能な場合にも、高価な実装技術を
要することからコスト面で好ましいことではない。
【0021】そこで、本発明は、キャッシュメモリやメ
モリバス幅の増大やバスクロック周波数の高速化とは異
なる手法で、メモリへのアクセス回数を低減することに
より、メモリアクセスの効率を向上することを課題とす
る。
モリバス幅の増大やバスクロック周波数の高速化とは異
なる手法で、メモリへのアクセス回数を低減することに
より、メモリアクセスの効率を向上することを課題とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、プロセッサとメモリとを備えた処理装置にお
いて、プロセッサの発行するメモリアクセス要求に従っ
てメモリのアクセスを制御するメモリアクセス制御装置
であって、プロセッサから発行されたメモリアクセス要
求を格納するバッファと、前記バッファに格納されたメ
モリアクセス要求を順次読み出し、読み出したメモリア
クセス要求に従って、メモリのアクセスを制御するメモ
リアクセス処理部と、プロセッサから発行されたメモリ
アクセス要求とバッファに格納されているメモリアクセ
ス要求との両メモリアクセス要求が各々要求するメモリ
アクセスの範囲が、共に、単一のメモリアクセスシーケ
ンスでアクセスできる範囲内にある場合に、前記両メモ
リアクセス要求が各々要求するメモリアクセスの範囲を
共に含む範囲のメモリアクセスを要求するメモリアクセ
ス要求を前記バッファに格納する一本化処理手段と、を
有することを特徴とするメモリアクセス制御装置を提供
する。
本発明は、プロセッサとメモリとを備えた処理装置にお
いて、プロセッサの発行するメモリアクセス要求に従っ
てメモリのアクセスを制御するメモリアクセス制御装置
であって、プロセッサから発行されたメモリアクセス要
求を格納するバッファと、前記バッファに格納されたメ
モリアクセス要求を順次読み出し、読み出したメモリア
クセス要求に従って、メモリのアクセスを制御するメモ
リアクセス処理部と、プロセッサから発行されたメモリ
アクセス要求とバッファに格納されているメモリアクセ
ス要求との両メモリアクセス要求が各々要求するメモリ
アクセスの範囲が、共に、単一のメモリアクセスシーケ
ンスでアクセスできる範囲内にある場合に、前記両メモ
リアクセス要求が各々要求するメモリアクセスの範囲を
共に含む範囲のメモリアクセスを要求するメモリアクセ
ス要求を前記バッファに格納する一本化処理手段と、を
有することを特徴とするメモリアクセス制御装置を提供
する。
【0023】本メモリアクセス制御装置によれば、たと
えば、キャッシュやCPUバスの構成に従って、CPUがメモ
リアクセスを、複数のメモリアクセス要求の発行により
処理した場合に、これが要求するメモリアクセスを単一
のメモリアクセスシーケンス中で実現できる場合には、
複数のメモリアクセス要求を単一のメモリアクセスシー
ケンスによって処理することができる。そして、これに
よって、メモリアクセスの効率を向上することができ
る。
えば、キャッシュやCPUバスの構成に従って、CPUがメモ
リアクセスを、複数のメモリアクセス要求の発行により
処理した場合に、これが要求するメモリアクセスを単一
のメモリアクセスシーケンス中で実現できる場合には、
複数のメモリアクセス要求を単一のメモリアクセスシー
ケンスによって処理することができる。そして、これに
よって、メモリアクセスの効率を向上することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て説明する。
て説明する。
【0025】図1に本実施形態に係るコンピュータの構
成を示す。
成を示す。
【0026】図示するように、CPU1はキャッシュメ
モリ2を備えている。CPU1は、CPUバス3を介し
て、メモリアクセス制御装置4に接続される。また、メ
モリアクセス制御装置4は、メモリバス5を介してメモ
リ6に接続される。なお、キャッシュメモリ2を備えた
CPU1は複数存在していても良い。本実施形態の説明
ではメモリ6を、たとえば、同一RAS(ロウ)のアドレ
スであれば、単一のメモリアクセスシーケンスでデータ
にアクセスすることのできるバーストモードを備えた、
SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメ
モリ)である場合を例にとりながら説明する。
モリ2を備えている。CPU1は、CPUバス3を介し
て、メモリアクセス制御装置4に接続される。また、メ
モリアクセス制御装置4は、メモリバス5を介してメモ
リ6に接続される。なお、キャッシュメモリ2を備えた
CPU1は複数存在していても良い。本実施形態の説明
ではメモリ6を、たとえば、同一RAS(ロウ)のアドレ
スであれば、単一のメモリアクセスシーケンスでデータ
にアクセスすることのできるバーストモードを備えた、
SDRAM(シンクロナスダイナミックランダムアクセスメ
モリ)である場合を例にとりながら説明する。
【0027】また、図示するように、メモリアクセス制
御装置4は、アドレス変換部7、アドレス変換部8、メ
モリアクセス一本化検出部9、アドレス一本化処理部1
0、ライトデータ一本化処理部11、アドレス・制御信
号バッファ12、ライトデータバッファ13、メモリア
クセス処理部14、メモリデータのアドレスマップ・デ
ータアライメント情報部30を備えている。メモリデー
タのアドレスマップ・データアライメント情報部30に
は、論理アドレスと物理アドレスとの対応と、メモリ6
の単一のメモリアクセス要求でアクセスできる物理アド
レスの範囲(SDRAMの場合は、同一RAS(ロウ)の物理ア
ドレスの範囲)を管理する情報と、後述するバースト合
計長制限値が格納されている。
御装置4は、アドレス変換部7、アドレス変換部8、メ
モリアクセス一本化検出部9、アドレス一本化処理部1
0、ライトデータ一本化処理部11、アドレス・制御信
号バッファ12、ライトデータバッファ13、メモリア
クセス処理部14、メモリデータのアドレスマップ・デ
ータアライメント情報部30を備えている。メモリデー
タのアドレスマップ・データアライメント情報部30に
は、論理アドレスと物理アドレスとの対応と、メモリ6
の単一のメモリアクセス要求でアクセスできる物理アド
レスの範囲(SDRAMの場合は、同一RAS(ロウ)の物理ア
ドレスの範囲)を管理する情報と、後述するバースト合
計長制限値が格納されている。
【0028】以下、メモリアクセス制御装置の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
【0029】キャッシュメモリ2を備えたCPU1からCPU
バス3に発行されたメモリ6のアクセス要求は、アクセ
スする範囲を論理アドレスで表現した論理アドレス情報
と、アクセス要求がメモリのライトアクセス要求かリー
ドアクセス要求かを表す制御信号を含む。また、アクセ
スの種類がライトである場合にはライトデータがアクセ
ス要求に付随する。
バス3に発行されたメモリ6のアクセス要求は、アクセ
スする範囲を論理アドレスで表現した論理アドレス情報
と、アクセス要求がメモリのライトアクセス要求かリー
ドアクセス要求かを表す制御信号を含む。また、アクセ
スの種類がライトである場合にはライトデータがアクセ
ス要求に付随する。
【0030】CPUバス3から入力されたアクセス要求の
論理アドレス・制御信号15は、アドレス変換部7に送
られる。アドレス変換部7は、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報部30を参照して、送
られた論理アドレス情報を、メモリ6の実際のアドレス
である物理アドレス情報に変換する。物理アドレス情報
は、たとえば、アクセスする先頭の物理アドレスと、ア
クセスする範囲を示すバースト長よりなる。アドレス変
換部7で変換された物理アドレスと制御信号17は、メ
モリアクセス一本化検出部9とアドレス一本化処理部1
0に送られる。
論理アドレス・制御信号15は、アドレス変換部7に送
られる。アドレス変換部7は、メモリデータのアドレス
マップ・データアライメント情報部30を参照して、送
られた論理アドレス情報を、メモリ6の実際のアドレス
である物理アドレス情報に変換する。物理アドレス情報
は、たとえば、アクセスする先頭の物理アドレスと、ア
クセスする範囲を示すバースト長よりなる。アドレス変
換部7で変換された物理アドレスと制御信号17は、メ
モリアクセス一本化検出部9とアドレス一本化処理部1
0に送られる。
【0031】一方、CPUバス3から入力されたアクセス
要求がライトアクセス要求である場合に、アクセス要求
に付随するライトデータは、ライトデータ一本化処理部
11に送られる。
要求がライトアクセス要求である場合に、アクセス要求
に付随するライトデータは、ライトデータ一本化処理部
11に送られる。
【0032】ここで、アドレス・制御信号バッファ12
には、メモリアクセス処理部14に、送出する物理アド
レス情報と制御信号18とを格納する。
には、メモリアクセス処理部14に、送出する物理アド
レス情報と制御信号18とを格納する。
【0033】メモリアクセス一本化検出部9は、アドレ
ス変換部7から送られた物理アドレス情報・制御信号1
7と、アドレス・制御信号バッファ12に格納されてい
るメモリアクセス処理14への送出待ちの状態にある全
ての物理アドレス情報・制御信号18とを、メモリデー
タのアドレスマップ・データアライメント情報30に基
づいて比較する。
ス変換部7から送られた物理アドレス情報・制御信号1
7と、アドレス・制御信号バッファ12に格納されてい
るメモリアクセス処理14への送出待ちの状態にある全
ての物理アドレス情報・制御信号18とを、メモリデー
タのアドレスマップ・データアライメント情報30に基
づいて比較する。
【0034】そして、アドレス変換部7から送られた物
理アドレス情報・制御信号17と、アドレス・制御信号
バッファ12内のいずれかの物理アドレス情報・制御信
号18との間に、後述するメモリアクセス一本化可能な
条件が成り立ったら、メモリアクセス一本化検出信号1
9を出力する。また、メモリアクセス一本化検出信号1
9と共に、アドレス変換部7から送られた物理アドレス
情報・制御信号17と一本化な物理アドレス情報・制御
信号を格納しているアドレス・制御信号バッファ12の
エントリを示すバッファエントリ番号を生成する。ま
た、アドレス変換部7から送られた制御信号17がライ
トアクセス要求を示す場合に、メモリアクセス一本化可
能な条件が成り立ったら、ライトデータ一本化処理制御
信号19を、アドレス変換部7から送られた物理アドレ
ス情報・制御信号17と一本化可能な物理アドレス情報
・制御信号に対応するライトデータを格納しているライ
トデータバッファ13のエントリを示すライトデータバ
ッファエントリ番号を生成する。
理アドレス情報・制御信号17と、アドレス・制御信号
バッファ12内のいずれかの物理アドレス情報・制御信
号18との間に、後述するメモリアクセス一本化可能な
条件が成り立ったら、メモリアクセス一本化検出信号1
9を出力する。また、メモリアクセス一本化検出信号1
9と共に、アドレス変換部7から送られた物理アドレス
情報・制御信号17と一本化な物理アドレス情報・制御
信号を格納しているアドレス・制御信号バッファ12の
エントリを示すバッファエントリ番号を生成する。ま
た、アドレス変換部7から送られた制御信号17がライ
トアクセス要求を示す場合に、メモリアクセス一本化可
能な条件が成り立ったら、ライトデータ一本化処理制御
信号19を、アドレス変換部7から送られた物理アドレ
ス情報・制御信号17と一本化可能な物理アドレス情報
・制御信号に対応するライトデータを格納しているライ
トデータバッファ13のエントリを示すライトデータバ
ッファエントリ番号を生成する。
【0035】ここで、前述したメモリアクセス一本化可
能な条件とは、次の2つの条件のいずれかを満たすこと
である。
能な条件とは、次の2つの条件のいずれかを満たすこと
である。
【0036】1、アドレス変換部7から送られた制御信
号17と、アドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている制御信号の種類が共にライトアクセス
であり、かつ、アドレス変換部7から送られた物理アド
レスとアドレス・制御信号バッファ12のエントリに格
納されている物理アドレス情報が、単一のメモリアクセ
スシーケンスでアクセス可能な範囲内で隣接しているこ
と。すなわち、SDRAMの場合は、両物理アドレス情報が示
すアクセス範囲が、同一RAS(ロウ)範囲内にあり、か
つ、隣接していること。
号17と、アドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている制御信号の種類が共にライトアクセス
であり、かつ、アドレス変換部7から送られた物理アド
レスとアドレス・制御信号バッファ12のエントリに格
納されている物理アドレス情報が、単一のメモリアクセ
スシーケンスでアクセス可能な範囲内で隣接しているこ
と。すなわち、SDRAMの場合は、両物理アドレス情報が示
すアクセス範囲が、同一RAS(ロウ)範囲内にあり、か
つ、隣接していること。
【0037】2、アドレス変換部7から送られた制御信
号17と、アドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている制御信号の種類が共にリードアクセス
であり、かつ、アドレス変換部7から送られた物理アド
レス情報とアドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている物理アドレス情報が、単一のメモリア
クセスシーケンスでメモリアクセス可能な範囲内で隣接
または近接していること。すなわちSDRAMの場合は、両
物理アドレス情報が示すアクセス範囲が、同一RAS(ロ
ウ)範囲内にあり、かつ、両物理アドレス情報が示すア
クセス範囲を共に含む最小の範囲の大きさと、両物理ア
ドレス情報が示す二つのアクセス範囲の和の大きさの差
が、メモリデータのアドレスマップ・データアライメン
ト情報30に格納されたバースト合計長制限値より小さ
いこと。
号17と、アドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている制御信号の種類が共にリードアクセス
であり、かつ、アドレス変換部7から送られた物理アド
レス情報とアドレス・制御信号バッファ12のエントリ
に格納されている物理アドレス情報が、単一のメモリア
クセスシーケンスでメモリアクセス可能な範囲内で隣接
または近接していること。すなわちSDRAMの場合は、両
物理アドレス情報が示すアクセス範囲が、同一RAS(ロ
ウ)範囲内にあり、かつ、両物理アドレス情報が示すア
クセス範囲を共に含む最小の範囲の大きさと、両物理ア
ドレス情報が示す二つのアクセス範囲の和の大きさの差
が、メモリデータのアドレスマップ・データアライメン
ト情報30に格納されたバースト合計長制限値より小さ
いこと。
【0038】なお、バースト合計長制限値の条件は、後
述する一本化処理により一本化された物理アドレス情報
を用いてメモり6より読み込んだリードデータの無効部
分、すなわち、CPUバス3から入力されたリードメモリ
アクセス要求によって要求されていない部分が、バース
ト合計長制限値以下となるように制限するものである。
この制限により、後述する一本化処理によってかえって
メモリアクセス効率が劣化することを防止することがで
きる。
述する一本化処理により一本化された物理アドレス情報
を用いてメモり6より読み込んだリードデータの無効部
分、すなわち、CPUバス3から入力されたリードメモリ
アクセス要求によって要求されていない部分が、バース
ト合計長制限値以下となるように制限するものである。
この制限により、後述する一本化処理によってかえって
メモリアクセス効率が劣化することを防止することがで
きる。
【0039】さて、アドレス一本化処理部10は、メモ
リアクセス一本化検出信号19が出力されなかった場合
には、アドレス変換部7から送られた物理アドレス情報
・制御信号17を、そのままアドレス制御信号バッファ
12のエントリに格納する。また、ライトデータ一本化
処理部13は、ライトデータ一本化処理制御信号19が
出力されなかった場合には、CPUバス3から入力したラ
イトデータを、そのままライトデータバッファ13のエ
ントリに格納する。
リアクセス一本化検出信号19が出力されなかった場合
には、アドレス変換部7から送られた物理アドレス情報
・制御信号17を、そのままアドレス制御信号バッファ
12のエントリに格納する。また、ライトデータ一本化
処理部13は、ライトデータ一本化処理制御信号19が
出力されなかった場合には、CPUバス3から入力したラ
イトデータを、そのままライトデータバッファ13のエ
ントリに格納する。
【0040】一方、アドレス一本化処理部10は、メモ
リアクセス一本化検出信号19が出力された場合には、
アドレス変換部7から送られた物理アドレス情報・制御
信号17と、メモリアクセス一本化検出部9が生成した
バッファエントリ番号のアドレス・制御信号バッファ1
2のエントリに格納されている物理アドレス情報・制御
信号17を一本化し、メモリアクセス一本化検出部9が
生成したバッファエントリ番号のアドレス・制御信号バ
ッファ12のエントリをクリアし、一本化した物理アド
レス情報・制御信号をアドレス・制御信号バッファ12
のエントリに格納する。
リアクセス一本化検出信号19が出力された場合には、
アドレス変換部7から送られた物理アドレス情報・制御
信号17と、メモリアクセス一本化検出部9が生成した
バッファエントリ番号のアドレス・制御信号バッファ1
2のエントリに格納されている物理アドレス情報・制御
信号17を一本化し、メモリアクセス一本化検出部9が
生成したバッファエントリ番号のアドレス・制御信号バ
ッファ12のエントリをクリアし、一本化した物理アド
レス情報・制御信号をアドレス・制御信号バッファ12
のエントリに格納する。
【0041】ここで、複数の物理アドレス・制御信号を
一本化するとは、一本化する対象の複数の物理アドレス
情報が示すアドレス範囲を共に含む最小のアドレス範囲
を表す物理アドレス情報と、一本化する対象の複数の制
御信号(全て同じ種類)と同じ種類の制御信号を、一本
化した物理アドレス情報・制御信号として生成すること
である。
一本化するとは、一本化する対象の複数の物理アドレス
情報が示すアドレス範囲を共に含む最小のアドレス範囲
を表す物理アドレス情報と、一本化する対象の複数の制
御信号(全て同じ種類)と同じ種類の制御信号を、一本
化した物理アドレス情報・制御信号として生成すること
である。
【0042】また、ライトデータ一本化処理部11は、
ライトデータ一本化処理制御信号19が出力された場合
には、CPUバス3から送られたライトデータと、メモリ
アクセス一本化検出部10が生成したライトデータバッ
ファエントリ番号のライトデータバッファ13のエント
リのライトデータとを一本化し、ライトデータバッファ
エントリ番号のライトデータバッファ13のエントリを
クリアし、一本化したライトデータをライトデータバッ
ファのエントリに、アドレス一本化処理部10によって
一本化されアドレス制御信号バッファ12に格納された
物理アドレス・制御信号が対象とするライトデータとし
て格納する。
ライトデータ一本化処理制御信号19が出力された場合
には、CPUバス3から送られたライトデータと、メモリ
アクセス一本化検出部10が生成したライトデータバッ
ファエントリ番号のライトデータバッファ13のエント
リのライトデータとを一本化し、ライトデータバッファ
エントリ番号のライトデータバッファ13のエントリを
クリアし、一本化したライトデータをライトデータバッ
ファのエントリに、アドレス一本化処理部10によって
一本化されアドレス制御信号バッファ12に格納された
物理アドレス・制御信号が対象とするライトデータとし
て格納する。
【0043】ここで、ライトデータの一本化は、一本化
する対象となる複数のライトデータが、アドレス一本化
処理部10によって一本化されアドレス制御信号バッフ
ァ12に格納された物理アドレス情報・制御信号が対象
とするライトデータとしてライトデータバッファ13に
格納されるようにすれば足りる。
する対象となる複数のライトデータが、アドレス一本化
処理部10によって一本化されアドレス制御信号バッフ
ァ12に格納された物理アドレス情報・制御信号が対象
とするライトデータとしてライトデータバッファ13に
格納されるようにすれば足りる。
【0044】さて、アドレス・制御信号バッファ12に
格納された物理アドレス情報・制御信号22は、順次、
メモリアクセス処理部14に読み出され処理される。
格納された物理アドレス情報・制御信号22は、順次、
メモリアクセス処理部14に読み出され処理される。
【0045】すなわち、メモリアクセス処理部14は、
順次、アドレス・制御信号バッファ12に格納された物
理アドレス情報・制御信号22を一つずつ読み込むと、
読み込んだ物理アドレス・制御信号22に従った単一の
メモリアクセスシーケンスを実行し、メモリ6よりデー
タを読み出す。具体的には、SDRAMの場合は、読み込ん
だ制御信号22がリードアクセスの場合は、読み込んだ
物理アドレス情報が示す先頭物理アドレスから、同物理
アドレス情報が示すバースト長分データをバーストモー
ドで読み出すメモリアクセスシーケンスを実行する。ま
た、読み込んだ制御信号がライトアクセスの場合には、
読み込んだ物理アドレス情報・制御信号が対象とするラ
イトデータをライトデータバッファ13より読み込み、
読み込んだ物理アドレス情報が示す先頭物理アドレスか
ら、同物理アドレス情報が示すバースト長分読み込んだ
ライトデータをバーストモードで書き込むメモリアクセ
スシーケンスを実行する。
順次、アドレス・制御信号バッファ12に格納された物
理アドレス情報・制御信号22を一つずつ読み込むと、
読み込んだ物理アドレス・制御信号22に従った単一の
メモリアクセスシーケンスを実行し、メモリ6よりデー
タを読み出す。具体的には、SDRAMの場合は、読み込ん
だ制御信号22がリードアクセスの場合は、読み込んだ
物理アドレス情報が示す先頭物理アドレスから、同物理
アドレス情報が示すバースト長分データをバーストモー
ドで読み出すメモリアクセスシーケンスを実行する。ま
た、読み込んだ制御信号がライトアクセスの場合には、
読み込んだ物理アドレス情報・制御信号が対象とするラ
イトデータをライトデータバッファ13より読み込み、
読み込んだ物理アドレス情報が示す先頭物理アドレスか
ら、同物理アドレス情報が示すバースト長分読み込んだ
ライトデータをバーストモードで書き込むメモリアクセ
スシーケンスを実行する。
【0046】ここで、リードメモリアクセス要求により
メモリ6より読み出したデータは、当該メモリアクセス
要求の対象とする物理アドレス情報をアドレス変換部8
により変換した論理アドレス情報と共にCPU1に送る。た
だし、そのリードメモリアクセス要求が、一本化した物
理アドレス・制御信号に基づくものである場合には、一
本化する前の各物理アドレスと各物理アドレスに対応す
る部分ごとに、読み出したデータと、物理アドレス情報
をアドレス変換部8により変換した論理アドレス情報と
共にCPU1に送る。このために、メモリ6から読み出した
各リードデータと、一本化する前の物理アドレス情報と
の対応を管理するようにする。これは、たとえば、一本
化する前の物理アドレス情報を記憶しておくようにし、
リードデータをメモリ6から読み出した際に、各リード
データを記憶しておいた一本化する前の物理アドレス情
報と対応づけて記憶し、アドレス変換部8が、記憶して
おいた一本化する前の物理アドレス情報を変換した論理
アドレス情報と、メモリ6より読み出したリードデータ
のうち当該アドレス情報に対応するリードデータをCPU1
に送るようにすることにより実現できる。
メモリ6より読み出したデータは、当該メモリアクセス
要求の対象とする物理アドレス情報をアドレス変換部8
により変換した論理アドレス情報と共にCPU1に送る。た
だし、そのリードメモリアクセス要求が、一本化した物
理アドレス・制御信号に基づくものである場合には、一
本化する前の各物理アドレスと各物理アドレスに対応す
る部分ごとに、読み出したデータと、物理アドレス情報
をアドレス変換部8により変換した論理アドレス情報と
共にCPU1に送る。このために、メモリ6から読み出した
各リードデータと、一本化する前の物理アドレス情報と
の対応を管理するようにする。これは、たとえば、一本
化する前の物理アドレス情報を記憶しておくようにし、
リードデータをメモリ6から読み出した際に、各リード
データを記憶しておいた一本化する前の物理アドレス情
報と対応づけて記憶し、アドレス変換部8が、記憶して
おいた一本化する前の物理アドレス情報を変換した論理
アドレス情報と、メモリ6より読み出したリードデータ
のうち当該アドレス情報に対応するリードデータをCPU1
に送るようにすることにより実現できる。
【0047】以下、以上のメモリアクセス制御装置4の
動作によって実現されるメモリアクセスを、メモリアク
セスがライトの場合を例にとり説明する。
動作によって実現されるメモリアクセスを、メモリアク
セスがライトの場合を例にとり説明する。
【0048】図2(a)が本実施形態によるライトメモ
リアクセスのようすを示したものであり、(b)が従来
のライトメモリアクセスのようすを示したものである。
もちろん、両者とも、キャッシュ容量、メモリバス幅、
またバスクロック周波数は同一であるものとして示して
いる。
リアクセスのようすを示したものであり、(b)が従来
のライトメモリアクセスのようすを示したものである。
もちろん、両者とも、キャッシュ容量、メモリバス幅、
またバスクロック周波数は同一であるものとして示して
いる。
【0049】図は、CPUが本来要求しているライトデ
ータA31、31’が、メモリのデータアライメントの
境界32、32’をまたいでいる場合のメモリライト処
理を想定している。この場合のメモリのデータアライメ
ントの境界は、メモリがキャッシュへのデータの読み込
み単位となるブロックの境界である。
ータA31、31’が、メモリのデータアライメントの
境界32、32’をまたいでいる場合のメモリライト処
理を想定している。この場合のメモリのデータアライメ
ントの境界は、メモリがキャッシュへのデータの読み込
み単位となるブロックの境界である。
【0050】この場合、CPUはキャッシュのブロック
やCPUバスの構成に従って、ライトデータA31、3
1’を、ライトデータB,C33、33’の2つのライ
トデータとして処理する。CPUバス上には2つのライ
トデータ34、34’に対応する2つのライトアクセス
要求が発行される。
やCPUバスの構成に従って、ライトデータA31、3
1’を、ライトデータB,C33、33’の2つのライ
トデータとして処理する。CPUバス上には2つのライ
トデータ34、34’に対応する2つのライトアクセス
要求が発行される。
【0051】従来の、メモリアクセス制御装置35’
は、CPUバス上に発行された2つのライトアクセス要
求に応じて、2つのメモリアクセスシーケンスを実行し
ライトデータB,C36’をメモリに書き込む。
は、CPUバス上に発行された2つのライトアクセス要
求に応じて、2つのメモリアクセスシーケンスを実行し
ライトデータB,C36’をメモリに書き込む。
【0052】これに対して本実施形態では、CPUバス
上に発行された2つのライトアクセス要求で書き込みを
要求されたメモリライトデータB,C36’を、前述し
た一本化処理によって、一本化した一つのライトアクセ
ス要求に応じて、1つのライトメモリアクセスシーケン
スによりメモリに書き込む。
上に発行された2つのライトアクセス要求で書き込みを
要求されたメモリライトデータB,C36’を、前述し
た一本化処理によって、一本化した一つのライトアクセ
ス要求に応じて、1つのライトメモリアクセスシーケン
スによりメモリに書き込む。
【0053】以上の処理の結果、本実施形態によって
も、データB,C38、38’はメモリ空間37、3
7’に従来と同じようにライトされる。
も、データB,C38、38’はメモリ空間37、3
7’に従来と同じようにライトされる。
【0054】したがって、本実施形態によれば、メモリ
アクセスの効率が、アクセス回数でみて最大で50%低
減する。
アクセスの効率が、アクセス回数でみて最大で50%低
減する。
【0055】なお、以上の実施形態では、メモリ6がSD
RAMである場合を例にとり説明したが、メモリ6がたと
えばページモードや高速ページモードを備えたDRAMであ
るような場合にも、本実施形態を適用することができ
る。この場合には、メモリアクセス処理部14はバース
トモードに代えてページモードや高速ページモードのメ
モリアクセスシーケンスでメモリ6をアクセスするよう
にする。
RAMである場合を例にとり説明したが、メモリ6がたと
えばページモードや高速ページモードを備えたDRAMであ
るような場合にも、本実施形態を適用することができ
る。この場合には、メモリアクセス処理部14はバース
トモードに代えてページモードや高速ページモードのメ
モリアクセスシーケンスでメモリ6をアクセスするよう
にする。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャッシュメモリやメモリバス幅の増大やバスクロック
周波数の高速化とは異なる手法で、メモリへのアクセス
回数を低減することにより、メモリアクセスの効率を向
上することができる。
キャッシュメモリやメモリバス幅の増大やバスクロック
周波数の高速化とは異なる手法で、メモリへのアクセス
回数を低減することにより、メモリアクセスの効率を向
上することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータの構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るメモリアクセスのよ
うすを示した図である。
うすを示した図である。
【図3】従来のコンピュータの構成を示すブロック図で
ある。
ある。
1 CPU、2 キャッシュメモリ、3 CPUバス、
4 メモリアクセス制御装置、5 メモリバス、6 メ
モリ、7 アドレス変換部(物理アドレス生成)、8
アドレス変換部(論理アドレス生成)、9 メモリアク
セス一本化検出部、10 アドレス一本化処理部、11
ライトデータ一本化処理部、12 アドレス・制御信
号バッファ、13 ライトデータバッファ、14 メモ
リアクセス処理部
4 メモリアクセス制御装置、5 メモリバス、6 メ
モリ、7 アドレス変換部(物理アドレス生成)、8
アドレス変換部(論理アドレス生成)、9 メモリアク
セス一本化検出部、10 アドレス一本化処理部、11
ライトデータ一本化処理部、12 アドレス・制御信
号バッファ、13 ライトデータバッファ、14 メモ
リアクセス処理部
Claims (3)
- 【請求項1】プロセッサとメモリとを備えた処理装置に
おいて、プロセッサの発行するメモリアクセス要求に従
ってメモリのアクセスを制御するメモリアクセス制御装
置であって、 プロセッサから発行されたメモリアクセス要求を格納す
るバッファと、 前記バッファに格納されたメモリアクセス要求を順次読
み出し、読み出したメモリアクセス要求に従って、メモ
リアクセスシーケンスを制御するメモリアクセス処理部
と、 プロセッサから発行されたメモリアクセス要求とバッフ
ァに格納されているメモリアクセス要求との両メモリア
クセス要求が各々要求するメモリアクセスの範囲が、共
に、単一のメモリアクセスシーケンスでアクセスできる
範囲内にある場合に、前記両メモリアクセス要求が各々
要求するメモリアクセスの範囲を共に含む範囲のメモリ
アクセスを要求するメモリアクセス要求を前記バッファ
に格納する一本化処理手段と、 を有することを特徴とするメモリアクセス制御装置。 - 【請求項2】請求項1記載のメモリアクセス制御装置で
あって、 前記一本化処理手段は、両メモリアクセス要求が要求す
るメモリアクセスの範囲が、共に、単一のメモリアクセ
スシーケンスでアクセスできる範囲内にある場合でも、
前記両メモリアクセス要求が各々要求するメモリアクセ
スの範囲を共に含む最小の範囲の大きさが、前記両メモ
リアクセス要求が各々要求するメモリアクセスの範囲の
和の大きさより、所定値以上大きくなる場合には、前記
両メモリアクセス要求に代えて、当該両メモリアクセス
要求が各々要求するメモリアクセスの範囲を共に含む範
囲のメモリアクセスを要求するメモリアクセス要求を前
記バッファに格納しないことを特徴とするメモリアクセ
ス制御装置。 - 【請求項3】プロセッサとメモリとを備えた処理装置に
おいて、プロセッサの発行するメモリアクセス要求を受
け取りメモリのアクセスを制御するメモリアクセス制御
装置においてメモリアクセスを制御する方法であって、 プロセッサから発行された複数のメモリアクセス要求が
要求する複数のメモリアクセスを含むメモリアクセス
を、単一のメモリアクセスシーケンスによって実行でき
る場合に、単一のメモリアクセスシーケンスによって前
記複数のメモリアクセス要求が要求する複数のメモリア
クセスを実行することを特徴とするメモリアクセス制御
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10003193A JPH11203198A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | メモリアクセス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10003193A JPH11203198A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | メモリアクセス制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11203198A true JPH11203198A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11550585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10003193A Pending JPH11203198A (ja) | 1998-01-09 | 1998-01-09 | メモリアクセス制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11203198A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012172694A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | 富士通株式会社 | 演算処理装置、情報処理装置および演算処理装置の制御方法 |
JPWO2012172694A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2015-02-23 | 富士通株式会社 | 演算処理装置、情報処理装置および演算処理装置の制御方法 |
-
1998
- 1998-01-09 JP JP10003193A patent/JPH11203198A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012172694A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2012-12-20 | 富士通株式会社 | 演算処理装置、情報処理装置および演算処理装置の制御方法 |
JPWO2012172694A1 (ja) * | 2011-06-17 | 2015-02-23 | 富士通株式会社 | 演算処理装置、情報処理装置および演算処理装置の制御方法 |
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