JPH11202613A - 現像方法、これを用いた多色画像形成方法及び画像形成方法 - Google Patents

現像方法、これを用いた多色画像形成方法及び画像形成方法

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JPH11202613A
JPH11202613A JP429098A JP429098A JPH11202613A JP H11202613 A JPH11202613 A JP H11202613A JP 429098 A JP429098 A JP 429098A JP 429098 A JP429098 A JP 429098A JP H11202613 A JPH11202613 A JP H11202613A
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JP429098A
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Kazue Nishiyama
和重 西山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像スリーブの熱偏析により生じるスリーブ
ピッチの濃淡が防止され、現像スリーブ及びその表面の
コート材が高速機の寿命まで維持され、スリーブ汚染現
象が防止され、スリーブゴーストが発生しないようにト
ナー帯電量を手軽に制御し、トナーの帯電が安定にで
き、画像濃度を耐久においても維持できる現像方法、こ
れを用いた多色画像形成方法、及び画像形成方法の提
供。 【解決手段】 現像剤担持体上に正帯電性一成分現像剤
層を形成し、該現像剤の層によって静電潜像担持体上の
静電潜像を現像して可視化する現像方法において、現像
剤担持体の表面に、少なくともポリアミド樹脂、四級ア
ンモニウム塩、TiO2及びカーボンブラックを含有す
る導電性樹脂被覆層が設けられている現像方法、これを
用いた多色画像形成方法及び画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式等に
て静電潜像担持体に潜像を形成し、静電潜像を可視像化
する現像方法に関し、例えば、電子写真方式プリンタ
ー、複写機等の現像方法、これを用いた多色画像形成方
法及び画像形成方法にかかわる。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は、図9に示すよう
に、静電潜像担持体として、例えば、感光ドラム1を有
するが、感光ドラム1の表面には、OPC、α−Si等
からなる光導電層が設けられており、図9に示すよう
に、時計周りに回転するように構成されている。更に、
該感光ドラム1は、隣接して設けられている一次帯電器
3によって、その表面が一様に帯電され(例えば、+5
00Vに)、次いで、この一様に帯電された感光ドラム
1の表面に画像露光12が行われて、感光ドラム1上に
静電潜像が形成される。尚、画像露光12には、例え
ば、アナログ露光や半導体レーザー或いはLEDアレー
が用いられる。
【0003】次に、上記のようにして形成された感光ド
ラム1上の静電潜像は、現像器2を有する現像装置によ
って正規現像或いは反転現像されて、トナー像として可
視化される。この際に使用される現像装置としては、例
えば、図2に示すような、現像剤を貯えておくトナーホ
ッパー9と現像器2の部分からなり、ホッパー9からマ
グロール24を介して現像器へトナーを送るタイプ等が
ある。図2において現像器2内の現像剤は、攪拌棒2B
及び2Cによって現像剤担持体である現像スリーブ2A
へと送られて、現像スリーブ2Aと感光ドラム1とが対
向している現像領域で、静電潜像担持体(感光ドラム
1)上の静電潜像を可視像化してトナー像を形成する。
その後、このトナー像を、矢印方向に進む転写材8上に
転写帯電器4により転写して、定着器7に送ってトナー
像を定着して定着画像を得る。
【0004】従来、上記したような現像装置で使用する
乾式1成分磁性トナー中に、帯電量を制御するための物
質、例えば、気相法シリカ(以下乾式シリカと称す)を
外添することが知られている。例えば、正極性トナーに
おいては、スチレンアクリル樹脂にマグネタイトを80
重量部有する正極性トナーに対して、強いポジ特性を示
す乾式ポジシリカを外添する方法がある。例えば、帯電
制御剤としてニグロシンを有するポジトナーについて、
アミノ変性シリコーンオイル処理されたシリカをスチレ
ンアクリル樹脂の重量100重量部に対して0.8重量
%程度、外添した上で現像剤として使用すること等が知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例においては以下のような問題点があった。従
来、特に高速機においては、感光ドラムとして高耐久の
α−Siドラムが用いられている。これは、高湿環境で
の画像流れを防止するために、感光ドラムの内部又は近
傍にヒーターが必要となるためである。一方、この場合
には、現像スリーブの形成材料として、熱伝導性が悪い
金属を使用することができなくなる。即ち、上記のドラ
ムヒーターの熱により現像スリーブにはドラム対向面側
のみに熱が加わることになるが、現像スリーブ材料にS
USのような熱伝導性が悪い金属を用いた場合には、反
対側との温度差が生じ易く、現像スリーブに熱偏析が起
こるが、該熱偏析は、スリーブピッチで画像の濃淡がで
きてしまう現象を起こし易いからである。従って、この
ような現象を防止する対策として、現像スリーブの形成
材料には、Al等の熱伝導性の良い金属が用いられる。
しかし、この場合は、Al等はSUS等に比べて強度に
劣るため、Al製等の現像スリーブにおいては、表面を
保護し、強度を向上させることができ、且つ帯電付与能
にも優れた材料を使用して、現像スリーブ表面に被覆層
を設けることが必要となる。
【0006】又、現像剤としてネガトナーを使用する場
合については、スリーブゴースト対策として、特公平7
−117787号公報、特公平7−66217号公報に
記載されているように、SUSまたはAl等の現像スリ
ーブにコーティングを行うことが記載されている。しか
し、現像剤としてポジトナーを使用する場合について
は、正極性に安定してトナーを帯電することのできるコ
ート材料、或いは表面構造体は知られていないのが現状
である。トナー自体に、帯電制御剤(CA剤)やSiO
2を添加することによってトナーをポジに帯電させるこ
とはできるが、現像スリーブの表面に、ネガトナー用と
して知られている上記に記載されているようなコート材
料を使用した場合は、これらの材料は、もともと帯電系
列によりネガ帯電付与性があるため、ポジトナーでは逆
に帯電が落ちてしまうことが生じる。特に、この現象は
耐久により加速され、画像濃度が経時的にダウンするこ
とになる。
【0007】即ち、後述する表1に示されているよう
に、本発明者の検討によれば、ポジトナーでは、ネガト
ナーとは反対に、ピグメント(P)に対するバインダー
(B)の比率を、1:1から1:3へと上げていくと、
ポジ性が低下していくことがわかった。このようなポジ
トナーを使用する現像装置を用いて画像を形成し、耐久
を行なうと、トナーのトリボが低いために、耐久中の濃
度が不安定でばらつくといった現象が起こる。又、画像
耐久中において、一日或いは長期間放置された画像形成
装置の電源を入れた場合には、現像剤(トナー)の帯電
量(Q/M)が低いために、電界によってトナーの受け
る力が弱く、トナーが静電潜像担持体(感光ドラム)に
飛翔しづらく、その結果、低濃度画像を引き起こすこと
があった。この現象は、特に、帯電しづらい1成分磁性
トナーにおいて顕著であった。一方、Pに対するBの比
率を1:1と下げていくと、トリボは比較的高くなる
が、耐久性が低下し、2万枚程度しか現像スリーブの寿
命がないことがわかった。
【0008】更に、ポジトナーを使用した場合に、耐久
をしていくと、スリーブ表面にトナーがこびりついて離
れなくなるスリーブ汚染という現象が生じる。これはス
リーブ表面のトナーが、その上のトナーの帯電を抑制し
てしまうためトリボが下がり、これが画像濃度低下とい
う現象を引き起こすためである。この現象は、コートさ
れた現像スリーブを使用する場合のみならず、SUSス
リーブでも生じることがわかった。
【0009】又、静電潜像担持体が1回転する間に、静
電潜像担持体上に複数色分の静電潜像を順次形成し、形
成された潜像を、複数の現像器を有する現像装置の対応
する色のトナーで順次に現像していき、静電潜像担持体
にこれらのトナー像を重ね合わせて複数色のトナー像を
形成し、得られた複数色のトナー像を転写材上に一括転
写する多色画像形成装置においては、第一現像器からの
トナーが第二現像器にトナーが飛散することが起こると
共に、一度ドラム上についたトナーも帯電量が低い場合
には、第二現像装置による第二現像中に第二現像器に混
入することが生じる。これらのことが生じると、得られ
る画像が混色を起こし、高品位画像が得られない。
【0010】又、画像形成装置によっては、感光ドラム
上に転写されずに残ったトナーをクリーニング装置によ
って回収し、リユーストナーとして再度使用する場合が
あるが、リユーストナーは、未使用のトナーに比べて帯
電性が悪い。そのため、リユーストナーを使用すると、
ベタ画像の上流に反転若しくは帯電の不十分な現像剤が
付着し、白地部とベタ部の境目のエッジが不明確になる
現象(以下、画像先端影現象と呼ぶ)が生じることがあ
る(図8参照)。この現象は、特に、転写分離し易いよ
うに、転写する前にポスト帯電させる手段を有する画像
形成装置の場合に、ドラム上の未帯電又は反転トナーが
転写され易く、この現象を生じ易い。又、磁性一成分現
像剤は、キヤリアのような帯電補助部材がないため帯電
が不十分になり易く、特にこの現象を生じ易かった。一
方、この解決策として、ただ単にリユーストナーを使わ
ないようにするというのでは、ランニングコスト、地球
環境保護に対応するいう点で問題がある。
【0011】従って、本発明の目的は、先ず第一に、現
像剤担持体(以下、現像スリーブとも呼ぶ)上に薄層に
された正極性に帯電される一成分現像剤を用いて、静電
潜像担持体上に形成された静電潜像を可視化する現像方
法において、現像スリーブの熱偏析によって生じるスリ
ーブピッチの濃淡を防止すると共に、トナーを正極性に
安定して帯電することができ、これによって画像濃度
を、耐久においても安定に維持できる現像方法を提供す
ることである。
【0012】本発明の第二の目的は、現像剤担持体上に
薄層にされた正極性に帯電される一成分現像剤を用い
て、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を可視化す
る現像方法において、現像剤担持体及びその表面を保護
するコート材が、高速機の寿命まで維持され、且つトナ
ーを正極性に安定して帯電することができ、これによっ
て画像濃度を安定に維持することができる高耐久性を有
する現像方法を提供することである。
【0013】本発明の第三の目的は、現像剤担持体上に
薄層にされた正極性に帯電される一成分現像剤を用い
て、静電潜像担持体上に形成された静電潜像を可視化す
る現像方法において、スリーブ表面にトナーがこびりつ
いて離れなくなるスリーブ汚染という現象の発生が防止
されると共に、トナーの帯電を安定にすることができ、
これによって画像濃度を耐久においても維持できる現像
方法を提供することである。
【0014】本発明の第四の目的は、静電潜像担持体が
1回転する間に、静電潜像担持体上に複数色分の静電潜
像を順次形成し、形成された潜像を、複数の現像器を有
する現像方法の対応する色の現像剤で順次に現像してい
き、静電潜像担持体にこれらのトナー像を重ね合わせて
複数色のトナー像を形成し、得られた複数色のトナー像
を転写材上に一括転写する多色画像形成方法において、
トナー飛散及び画像混色をなくした多色画像形成方法を
提供することである。
【0015】本発明の第五の目的は、感光ドラム上に転
写されずに残ったトナーをクリーニング装置によって回
収し、リユーストナーとして再度使用する画像形成方法
において、先に述べた画像先端影現象がなく高品位画像
が得られ、且つ、安価なランニングコストを実現と、環
境保護にも対応した画像形成方法を提供することであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は下記の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、現像剤担持体上
に正帯電性一成分現像剤の層を形成し、該正帯電性一成
分現像剤の層によって静電潜像担持体上に形成された静
電潜像を現像して可視化する現像方法において、上記現
像剤担持体の表面に、少なくともポリアミド樹脂、四級
アンモニウム塩、TiO2及びカーボンブラックを含有
する導電性樹脂被覆層が設けられていることを特徴とす
る現像方法、これを用いた多色画像形成方法及び画像形
成方法である。
【0017】本発明者らは、上記した従来技術の問題を
解決すべく、正帯電性トナーを用いた場合における現像
装置の現像スリーブの表面材料について鋭意研究の結
果、少なくともポリアミド樹脂、四級アンモニウム塩、
TiO2及びカーボンブラックを含有する導電性樹脂被
覆層を現像剤担持体(現像スリーブ)表面に設ければ、
現像スリーブの熱偏析によって生じるスリーブピッチの
濃淡を防止することができると共に、トナーを正極性に
安定した状態で帯電でき、耐久中の画像濃度の変動がな
く、且つ長期間放置しても、それによって生じる濃度低
下を起こさない現像装置及び画像形成装置が提供できる
ことを知見して本発明に至った。
【0018】更に、より好ましい態様としては、上記の
TiO2の平均粒径が0.1μm〜0.5μmであり、
且つTiO2の粉体抵抗が2〜20Ω・cm(100k
g/cm2圧粉体)である場合、カーボンブラックが導
電性カーボンブラックであって、且つ該導電性カーボン
ブラックのTiO2に対する重量比が20%以下であ
り、TiO2及び導電性カーボンブラック(P)と被覆
層の主成分であるポリアミド樹脂(B)との重量比が
1:0.5〜1:3.0である場合に、スリーブ汚染現
象の発生や、スリーブゴーストの発生が有効に防止さ
れ、画像濃度の高品位画像が得られる耐久性に優れた現
像装置となることがわかった。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。本発明の現像
装置において使用する現像剤担持体は、その表面に、少
なくともポリアミド樹脂、四級アンモニウム塩、TiO
2及びカーボンブラックを含有する導電性樹脂被覆層を
有することを特徴とする。即ち、本発明において使用す
る現像スリーブは、基体と、その上に形成された導電性
樹脂被覆層とからなる。該基体には、熱伝導性に優れる
AlやCu、Ag等の材料を用いればよく、且つ表面が
ブラスト処理された円筒管等を用いることが好ましい。
【0020】次に、導電性樹脂被覆層の形成材料につい
て説明する。先ず、本発明においては、導電性樹脂被覆
層の膜形成材料として、上記した本発明の構成に至った
経緯について説明する。
【0021】従来より、ネガトナーを用いた場合の現像
スリーブの被覆材料(バインダー樹脂)として用いられ
ているフェノール樹脂中に、グラファイトとカーボンブ
ラックとを分散させた系を用いて樹脂被覆層を表面に形
成した現像スリーブを使用した場合について、ポジトナ
ーを用いて検討を行なった。表1に、重量比率で、フェ
ノール樹脂:グラファイト:カーボンブラック=10
0:90:10(P/B比=1:1.0)の場合、10
0:45:5(P/B比=1:2.0)の場合、10
0:33:3.3(P/B比=1:3.0)の場合につ
いて画像評価をした結果を示す。尚、括弧内のPはグラ
ファイトとカーボンブラックとを併せた重量であり、B
はバインダー樹脂の重量である。この結果、表1からも
明らかなように、いずれの場合にもトリボ(Q/M)が
比較的低く、それに対応して画像濃度も低くなることが
わかった。これは、これらの樹脂被覆層の処方自体がネ
ガトナー用であるため、ポジトナーを使用した場合に
は、逆にトリボを下げてしまうことによると考えられ
る。又、耐久していくと、現像スリーブ表面にトナーが
こびりついて離れなくなるスリーブ汚染が起きてきた。
これが起きると、スリーブ上にこびりついたトナーの上
のトナーは帯電されにくくなり、更にトリボが下がる結
果、濃度薄が生じる。
【0022】表1 フェノール樹脂中にグラファイトと
カーボンブラックとを分散させた系
【0023】更に検討したところ、スリーブ汚染は特に
現像スリーブの表面形状に起因しており、従来、用いら
れているグラファイトを使用した場合には、グラファイ
トはヘキ開面をもち、偏平であり、又、粒径も7μmと
大きいため、樹脂中に分散させて用いると凹凸ができ、
結果として、現像スリーブの表面に被覆された樹脂被覆
層は、その下地よりも粗れることになる。図12に、現
像スリーブ表面の凹凸の平均傾斜Δaを示した。Δa
は、山の傾きを表し、同じRa、Rzでも図中のAはB
よりも傾きが高く、Δaは大きい値を示す。スリーブ汚
染の発生に対しては、このΔaが効くことがいくつかの
実験より明らかになり、上記したようなグラファイトを
用いた系では、スリーブ汚染に対しては悪影響を与える
ことがわかった。又、耐久寿命に関しては、600,0
00〜800,000枚(P/B比=1:2.0)程度
であった。
【0024】次に、エポキシ樹脂中に、グラファイトと
カーボンブラックを分散させた系についても同様な検討
を行い、その結果を表2に示した。エポキシ樹脂は帯電
系列からも、また実際の実験からも明らかなように、上
記したフェノール樹脂よりもネガ帯電性(自分はポジ帯
電)が強いので、ポジトナーの帯電部材としてはフェノ
ール樹脂よりも不利であった。又、スリーブ汚染に関し
ても、上記したフェノール樹脂の場合と同等程度に、グ
ラファイトを分散させると不利になることがわかった。
【0025】表2 エポキシ樹脂中に、グラファイトと
カーボンブラックとを分散させた系
【0026】他に、考えられる樹脂被覆層用のバインダ
ー樹脂として、スチレンアクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、PMMA、アクリルメラミン樹脂等を用いて検
討したがいずれも良い結果は得られなかった。又、樹脂
への添加剤として、ZnO、アスパラギン酸、PMM
A、アルミナ等の微粒子について検討したが、いずれも
良い結果は得られなかった。
【0027】これに対して、表3に、ポリアミド樹脂中
に、四級アンモニウム塩とTiO2とを含有させた被膜
を用いる系について同様の検討を行なった結果を示した
が、表3に示したように、トリボ(Q/M)が上がり、
且つ画像濃度が1.4程度と高くなった。これは四級ア
ンモニウム塩のSO3-がSOとなって樹脂に取り込まれ
るので、樹脂層全体がネガ性になるためと考えられる。
P/B比は1.0〜3.0迄、どれも良い結果が得られ
た。しかし、被膜中における分散の安定性と画像特性
(ゴースト、濃度、かぶり)とを勘案すると、P/B比
を0.5〜3.0の範囲にすることがより好ましいこと
がわかった。更に、表3に示したように、スリーブ汚染
に関しても良くなっていた。本発明者の検討によれば、
これはTiO2を用いているためと考えられる。以下、
その理由について説明する。
【0028】表3 ポリアミド樹脂中に、四級アンモニ
ウム塩とTiO2とを含有させた系
【0029】ポリアミド樹脂中に含有させるTiO2
粒径と、先に説明したスリーブ表面の凹凸の平均傾斜Δ
aと、スリーブ汚染の関係を、表4に示した。表4か
ら、膜の表面の粗さの勾配Δaは、膜中にTiO2を分
散させることで小さくできることがわかった。これに対
して、従来のフェノール樹脂に対してグラファイトを用
いた系では、Δaが0.21程度であり、膜の表面の粗
さの勾配が大きかった。更に、表4に示した結果から、
被膜中に分散させるTiO2の粒径は、0.1μm〜
0.5μm程度とすることがより好ましいことがわかっ
た。
【0030】表4 TiO2の粒径とスリーブ表面の平
均傾斜Δaとスリーブ汚染の関係
【0031】次に、ポリアミド樹脂中に含有させるTi
2の粉体抵抗と、スリーブゴーストの発生状態との関
係、及び画像濃度との関係を表5に示した。これよりT
iO2の粉体抵抗が2〜20Ωcm(100kg/cm2
圧粉体)とすることが好ましいことがわかった。これは
抵抗が低すぎるとネガゴーストが出て、高すぎるとトナ
ーのチャージアップによるポジゴーストが発生するため
である。又、画像濃度の点からも、特に低湿ではトナー
がチャージアップし易いため、上記の範囲とすることが
好ましいことがわかった。
【0032】表5 TiO2の粉体抵抗と、スリーブゴ
ーストの発生及び画像濃度との関係
【0033】次に、TiO2とカーボンブラックを併存
させた場合の夫々の含有量について検討した結果を表6
に示した。この結果、表6に示されているように、カー
ボンブラックの含有量をTiO2に対して20%以下と
した場合に、特にポリアミド樹脂に対する分散性がより
好ましいことがわかった。
【0034】表6 TiO2に対するカーボンブラック
の含有量との関係 表中に示したTiO2の分散状態は、ガラス板に塗料を
射出し、TiO2粒子の均一性を下記の基準で評価した
ものである。 ○:80%以上の粒子が均一に分布 △:50〜80%の粒子が均一に分布 ×:50%以下の粒子が均一に分布
【0035】次に、表7に、ポリアミド樹脂、四級アン
モニウム塩、グラファイト、カーボンブラック、TiO
2から選択された3種類の組み合わせのコート材を用い
て、現像スリーブ表面の樹脂被覆層を形成し、これを用
いて画出し試験をし、各々の画像性を評価して比較した
結果を示した。これより、ポリアミド樹脂中に、四級ア
ンモニウム塩とTiO2とカーボンブラックとを含有さ
せた系では、トナーのプラス帯電性を維持すると共にそ
の耐久性が急激に向上していることがわかった。
【0036】表7 各種コート材を用いた場合の画像特
性の比較
【0037】又、図3に、従来の、ポリアミド樹脂とカ
ーボンブラックとグラファイトとからなるコート材を使
用して形成した樹脂被膜層と、本発明で使用するポリア
ミド樹脂中に、四級アンモニウム塩とTiO2とカーボ
ンブラックとを含有させた構成のコート材を使用して形
成した樹脂被膜層の拡大断面図を夫々示した。この結
果、本発明で使用する構成のコート材を使用した場合に
は、図3(b)に示したように、TiO2が、樹脂層中
の全体に亘ってまばらに良好な状態で分散されいた。こ
れは、TiO2を核として、四級アンモニウム塩が添加
されたポリアミド樹脂との結合力が急激にアップしてい
るためと考えられる。
【0038】本発明者の検討によれば、バインダー樹脂
にフェノール樹脂を使用し、フェノール樹脂中に、四級
アンモニウム塩とTiO2とカーボンブラックとを含有
させた構成のコート材も、上記したと同様の傾向を示
し、トナーに対するプラス帯電性が良好に維持されるこ
とがわかったが、本発明における現像装置で使用するポ
リアミド樹脂中に、四級アンモニウム塩とTiO2とカ
ーボンブラックとを含有させた構成のコート材の場合
は、バインダー樹脂にフェノール樹脂を使用したものと
比較し、更にプラス帯電性に優れていることがわかっ
た。表8に、バインダー樹脂をフェノール樹脂としたフ
ェノール系の場合と、バインダー樹脂をポリアミド樹脂
としたナイロン系の場合の各々の樹脂被覆層における帯
電特性を示した。これにより、ナイロン系の場合の方
が、フェノール系の場合よりもトリボを高い状態で維持
できることがわかる。このことより、ナイロン系のコー
ト材を用いた現像スリーブを有する現像装置を用いた場
合には、トナーがトリボを常に高い状態で維持できる結
果、画像濃度の低下や変動を防ぐことができることがわ
かった。
【0039】表8 フェノール系とナイロン系の各コー
ト材を用いた場合の画像特性の比較
【0040】上記した種々の検討により、本発明で使用
するポリアミド樹脂中に、四級アンモニウム塩とTiO
2とカーボンブラックとを含有させた構成のコート材を
用いることにより、現像スリーブの熱偏析によって引き
起こされるスリーブピッチの濃淡の発生を防止できると
共に、トナーを正極性に安定して帯電することができ、
耐久中の濃度変動をなくし、且つ画像形成装置を始動さ
せた直後の、或いは長期放置後に稼働させた場合におい
ても画像濃度の低下を生じず、更に、この状態を高速機
の寿命までも維持でき、更にスリーブ汚染という現象を
防止することができる現像装置が得られることがわかっ
た。
【0041】上記した表1〜8に挙げた評価についての
評価方法及び評価基準は、以下に挙げる通りである。 (評価方法及び基準)1.画像濃度 画像濃度は、Macbeth社の反射濃度計RD914
を用いて5点測定し、その平均値を濃度の代表値とし
た。
【0042】2.スリーブ汚染 スリーブ表面の初期濃度と、100,000枚耐久後の
スリーブ表面濃度の差分を測定し、下記の基準で評価し
た。 ○ :0.1以下(優) △ :0.1〜0.15(可) △×:0.15〜0.20(やや問題あり) × :0.2以上(問題あり)
【0043】3.表面性Δa 表面形状を接触式粗さ測定計を用いて下記に述べる条件
で測定した。粗さの測定には、接触式粗さ計(サーフコ
ーダーSE−3300(株)小坂研究所)を用いた。こ
の測定器は、一回の測定でΔa、Ra、Rzを同時に計
算することができる。測定条件は、カットオフ値が0.
8mm、測定長さが2.5mm、送りスピードが0.1
mm/sec.、倍率5,000倍である。
【0044】4.ゴーストの発生 図11のチャートを用いてゴースト画像を出力し、その
画像により以下の基準で評価を行なった。 ○:ゴースト画像がまったく見えない(優) △:ゴースト画像が1個うっすら見えるが、2個目はま
ったく見えない(可) ×:ゴースト画像が1個以上はっきり見える(問題あ
り)
【0045】5.チャージアップの発生 画像濃度データによる判断と、トリボの変動による
判断とから総合的に判断し、下記の基準で評価した。 ○:変位量が1μc/g以下(優) △:変位量が1〜2μc/g(可) ×:変位量が2μc/g以上(問題あり)
【0046】6.耐久性 現像スリーブ上の10μmの膜厚の導電性樹脂被覆層の
膜の耐久による削れ量で判断した。膜が削れずに、初期
の膜の状態が維持される耐久枚数によって、下記の基準
で評価した。 ◎:3,000k枚以上 ○:1,000k〜3,000k枚の間 △:500k〜1,000k枚の間 ×:500k以下
【0047】7.カブリ 東京電色社製のDENSITOMETERのTC−6D
Sを用いて、ベタ白コピー濃度と非コピー用紙の濃度を
測定し、これらの差をカブリとした。
【0048】8.トリボの測定 Q/M(μC/g) 現像スリーブ上のトナーの摩擦帯電量(トリボ)は、以
下の方法により測定した。図10に示したファラデー・
ゲージ(Faraday−Cage)を用いて測定し
た。ファラデー・ゲージとは、同軸で2重筒のことで内
筒と外筒は絶縁されている。この内筒の中に電荷量Qな
る帯電体を入れたとすると、静電誘導によりあたかも電
気量Qの金属円筒が存在するのと同様になる。この誘起
された電荷量をKEITHLEY 616 DIGIT
AL ELECTROMETERで測定し、内筒中のト
ナー重量Mで、電荷量Qを割ったものをQ/M(トリ
ボ)とする。トナーは、現像剤担持体より直接、air
吸引によりフィルター中に取り入れた。
【0049】9.現像スリーブ上のトナーコート量[M
/S(mg/cm2)] トリボ測定の際に吸引されてなくなった現像剤担持体の
面積を測定し、その値で、フィルター中のトナーの重量
を割ったものをM/S(mg/cm2)として、これをコ
ート量とした。
【0050】以下、本発明で使用するコート材の構成材
料について説明する。先ず、バインダー樹脂としては、
熱硬化性のポリアミド樹脂を用いる。ポリアミド樹脂
は、ポジトナーの帯電部材として有利であるし、ポリア
ミド樹脂により形成される被膜は、耐熱性及び機械的強
度に優れるからである。
【0051】更に、本発明においては、ポリアミド樹脂
中に、正帯電制御剤として四級アンモニウム塩を含有さ
せるが、この際に使用する四級アンモニウム塩として
は、例えば、下記の(1)〜(3)に挙げる構造のもの
を好適に使用することができる。
【0052】
【0053】更に、本発明においては、現像スリーブと
して、表面に、ポリアミド樹脂中にTiO2及びカーボ
ンブラックが良好な状態で分散された樹脂被覆層が形成
されたものを使用するが、その際に使用するTiO2
しては、平均粒径が0.1μm〜0.5μmであり、且
つTiO2の粉体抵抗が2〜20Ω・cm(100kg
/cm2圧粉体)のものを使用することが好ましい。
又、カーボンブラックとしては、導電性カーボンブラッ
クを用いることが好ましい。更に、これらの含有量とし
ては、導電性カーボンブラックのTiO2に対する重量
比が20%以下であり、且つ、TiO2及び導電性カー
ボンブラック(P)と、被覆層の主成分であるポリアミ
ド樹脂(B)との重量比が、1:0.5〜1:3.0で
あることが好ましい。
【0054】
【実施例】実施例1 本実施例では、図9に示した画像形成システムにおい
て、感光体としてα−Siドラムを用いた毎分60枚の
デジタル複写機により画像形成を行なった。以下に、画
像形成の条件と画像形成過程について説明する。先ず、
一次帯電器3によって、感光ドラム1の表面を+500
Vに一様に帯電する。次いで、半導体レーザーによる露
光12を行って、感光ドラム1上に静電潜像を形成す
る。この時、ベタ黒画像の明部電位を50Vにした。次
に、形成された静電潜像を、現像器2によって反転現像
し、トナー像として可視化した。この際に、現像剤とし
て6μmの磁性一成分ポジトナーを用い、ジャンピング
現像を行なった。又、現像バイアスは、2200Hz、
1400Vpp、Duty50%の矩形波の交流電圧に、
+200Vの直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加し
た。トナーの層厚規制は、磁性ブレードによる磁気カッ
トで、現像スリーブと磁性ブレードとの間隔であるS−
Bgapは250μm、現像スリーブと感光ドラムとの
間隔であるS−Dgapは240μmとした。その後、
ポスト帯電器10で、総電流+200μAを流してトナ
ー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材8上に転写
帯電器4により転写し、更に、定着器7に送ってトナー
像を定着して、定着画像を形成した。
【0055】上記の過程において、現像剤であるトナー
は、図2に示した現像装置のホッパー9より供給される
が、トナーを継続的に送るマグローラ24の通常の回転
速度は2回転/分である。マグローラ24の回転の信号
は、現像器2内のピエゾ方式を用いたセンサー22にト
ナーの自重がかからなくなりって振動すると、これがマ
グローラ24に伝わり、トナー供給信号が発せられるこ
とによって作動する。この際のトナー供給信号のモニタ
ーは23により毎秒行われ、ここでトナーなしの信号を
受けると、マグローラ24の回転の信号により、1秒
間、ローラを上記速度で回転させることができるように
制御されている。本実施例で用いたトナーは、スチレン
アクリル共重合体を主成分とし、磁性付与剤としてマグ
ネタイトを90重量部、帯電制御剤としてニグロシンを
2重量部含有させて混合・溶融した後、溶融物を粉砕・
分級して得られた体積平均粒径7μmのものである。
【0056】本実施例で使用した現像スリーブの構成に
ついて説明する。本実施例では、スリーブに32φのA
l(A6063)製の基体を用い、その表面にFGB#
300の表面処理をしてRz3.5μm、Ra0.6μ
mの粗さにしたものの上に、導電性樹脂被覆層を設けた
ものを使用した(図1(a)(b)参照)。この結果、
従来のSUS製の現像スリーブよりも熱導電性がなりよ
くなるため、α−Siドラムのドラムヒーターによって
引き起こされる現像スリーブの熱偏析によるスリーブピ
ッチむらは発生しなくなる。
【0057】更に、上記のような構成のAlスリーブに
は、内部に、マグネットローラが固定されたものを使用
した。マグネットローラは、表9に示すような6極より
なる。先ず、N1はトナー層厚を規制するカット極であ
り、N2は現像極であり、又、S3はトナー取り込み極
であり、その他はトナー搬送極である。極の角度は、カ
ット極であるN1を基準とした。
【0058】表9 実施例1で使用した現像スリーブ内
のマグローラ
【0059】次に、基体上に設ける導電性樹脂被覆層の
構成について説明する。膜厚は10μmであり、下記に
述べるような割合で配合されたポリアミド樹脂、四級ア
ンモニウム塩、TiO2及びカーボンブラックより構成
された膜である。導電性樹脂層を、現像スリーブ2Aの
外表面に形成する方法としては、下記の成分組成を混合
して導電ペーストを得、これをAl製の現像スリーブの
外表面に塗布法によって塗布し、被覆することによって
現像スリーブ表面に上記導電性樹脂層を形成した。尚、
塗布方法としては、吹き付け法、ディピング法、或いは
電着法のいずれも使用することができる。
【0060】 ・ポリアミド樹脂 100重量部 ・下記式の構造を有する四級アンモニウム塩 20重量部 ・カーボンブラック(CONDUCTEX900 コロンビアカーボン社) 3重量部 ・TiO2 100重量部 ・イソプロピルアルコール(稀釈剤) 適量 上記で、導電性微粒子として用いたカーボンブラック粉
末は、カーボン分子の構造が発達した導電率の高い種類
のものを選んで使用した。
【0061】 上記のようにして得られる本実施例で使用した現像スリ
ーブの導電性樹脂層の体積抵抗率は、4端針法で測定し
たところ、0.8×100Ω・cmであり、その表面抵
抗率は、1.2×103Ω/□であった。
【0062】上記したような本実施例の構成の現像装置
を用い、画像形成したところ、表7に示したように、現
像スリーブの熱偏析によって生じるスリーブピッチの濃
淡を防止することができると共に、トナーを正極性に安
定して帯電し、高速機の寿命までも維持でき、且つ画像
濃度も維持できる、高耐久性を有し、更にスリーブ汚染
という現象をも防止できることが確認された。
【0063】又、上記構成の現像スリーブを使用した本
実施例の現像装置を用いて画像形成を行なった場合の、
耐久中における画像濃度の変化を図4に示した。黒丸は
本実施例の結果であり、白丸は、バインダー樹脂をフェ
ノールとして、その中にカーボンブラックとグラファイ
トを分散させたコート材を用いた従来例の場合を示す。
図4に示したように、本実施例の現像装置を用いれば、
1万枚目迄の長期耐久において、従来例と比較して、画
像濃度の変動を極端に少なく、且つ安定した状態とでき
ることが確認された。数値的に表せば、従来例では、ピ
ーク値の変動幅が0.3程度であったのに対して、本実
施例では0.1程度に濃度変動を抑えることができた。
【0064】更に、上記の耐久試験を実施した後、画像
形成を行なわずに3日間放置し、その後に電源を入れ
て、その立ち上がりから連続して100枚画像形成した
場合の画像濃度の変化を調べ、その結果を図5に示し
た。黒丸は本実施例の結果を示しており、白丸は、上記
した従来例の場合を示している。図5から明らかなよう
に、長期放置後に電源を入れた場合にも、その立ち上が
りにおいて画像濃度の低下がなく、直ちに高い画像濃度
となり、且つ画像濃度の安定性がよいことが示された。
【0065】実施例2 本実施例で使用した画像形成装置は、多色で、毎分70
枚の画像形成を行なうデジタル機である。該装置は、静
電潜像担持体が1回転する間に、静電潜像担持体上に複
数色分の静電潜像が順次形成されていき、その潜像を対
応する色の複数の現像器を有する現像装置により順次に
現像して、静電潜像担持体上に複数色のトナー像が重ね
合わされた複数色のトナー像を形成し、次に、このトナ
ー像を転写材上に一括転写する多色画像形成装置であ
り、この装置に本実施例の現像装置を適用した。上記し
たような構成の画像形成装置は、複写スピードも早く、
コスト的にも安価であるという利点がある。
【0066】多色画像形成装置として、図6に示す2色
画像形成装置を例にとって、その画像形成過程を説明す
る。図6に示した2色画像形成装置は、静電潜像担持体
として感光ドラム1を有し、この感光ドラム1は、表面
にα−Si等の光導電層を備え、矢印A方向に回転する
ように構成されている。先ず、この感光ドラム1の表面
を、第1の一次帯電器3により、+600Vに一様に帯
電する。次いで、第1の画像信号情報による第1画像露
光34を行って、感光ドラム1上の露光部の表面電位
を、+200Vに減衰し、感光ドラム1上に第1の画像
の画像信号に応じた第1潜像を形成する。画像露光34
は、半導体レーザーを用いて行なった。次に、上記のよ
うにして形成された第1潜像を、赤色の非磁性1成分現
像器である第1現像器31により現像して、赤色のトナ
ー像として可視化する。第1現像器31には、正に帯電
した赤の非磁性1成分現像剤を用いた。現像時、現像剤
担持体には、現像バイアスとして+500V程度の直流
バイアスを印加して第1潜像を反転現像した。得られた
第1トナー像の表面での電位(第1トナー像電位)は、
トナー電荷により、第1画像部の感光ドラム電位(+2
00V)に対し+100V程度上がり、+300V前後
となる。
【0067】次いで、感光ドラム1を、第2の一次帯電
器(再帯電器)33によって再度一様に帯電して、第1
トナー像電位を上昇させる。この時、非画像部電位も若
干上昇する。再帯電後の非画像部電位は、+640Vと
なり、第1画像部の電位は、+570V程度となる。こ
の感光ドラム1に対して第2の画像露光35を行って、
第2の画像信号情報に応じた第2潜像を形成する。この
後、第2現像器32によって、正に帯電した磁性1成分
黒トナーを用い、ジャンピング現像法を用いて上記した
と同様の現像方法で、第2潜像を反転現像する。これに
より、感光ドラム1上に黒トナー像及び赤トナー像の2
色画像が形成される。2色トナー像の帯電量を転写し易
いように揃えた後、感光ドラム1に供給された転写材8
上に転写帯電器4により転写する。その後、定着器7に
送ってトナー像を定着し、赤及び黒画像が得られる。一
方、感光ドラム1上に転写残りのトナーは、クリーニン
グ装置6により除去し、次の画像形成に備える。
【0068】本実施例で使用するα−Siドラムは、有
機感光体に比べて比誘電率が大きいため、トナー層との
電圧分割の割合が小さくなることや、帯電電位が比較的
低く第2の潜像電位が十分に取れないことがあるが、高
耐久で寿命が500万枚以上あり、高速機に向いている
という特徴がある。又、上記で行なった第1の画像露光
34は、第1の半導体レーザーを光源として、第1の画
像信号により変調された第1のレーザービームであり、
該第1のレーザービームは、モーターにより一定の回転
数で回転する多面鏡により偏光された後、結像レンズを
経て、折り返しミラーで反射された後、感光体1上をラ
スタ走査され、その露光部の表面電位を200Vに減衰
させて像状の第1の潜像が形成される。その後、第一の
現像を行い、更に再帯電器33でドラムの電位を上げ
て、第二露光35を同様に半導体レーザーで行う。波長
は第一、第二とも680nmである。その後、第二現像
を行う。
【0069】本実施例では、第一現像では、スチレンア
クリルを母体とした赤色の非磁性1成分現像剤を用いて
現像を行った。トナー粒径が8μmのものを使用した。
第二現像は、非接触で、7μmの黒色の磁性1成分現像
剤を用いたジャンピング現像によって行なった。
【0070】又、本実施例では、第一の現像に用いる第
一現像器のスリーブとして、実施例1で使用したと同様
のAl製のスリーブ基体を用い、この上に、ポリアミド
樹脂、四級アンモニウム塩、TiO2及びカーボンブラ
ックを100:15:80:3の重量比で用い、吹き付
け法により10μmの膜を作製したものを用いた。四級
アンモニウム塩としては、下記の構造のものを用いた。
【0071】現像スリーブ上のトナー層厚の規制方式
は、ナイロンゴムとSUS板よりなる弾性ブレードを用
い、現像スリーブの回転方向に対してカウンター方向に
当てて用いた。このようにして導電性樹脂被覆層が設け
られた現像スリーブを用い、非磁性1成分トナーによっ
て現像することにより、従来問題とされていた耐久によ
るトナーの帯電量低下(スリーブ汚染等による)がなく
なり、従来、耐久における問題とされてきたトナー飛散
や画像のトナー混色の問題を低減することができた。表
10にその結果を示した。
【0072】更に、表10に示したように、ドラムヒー
ターによるスリーブの熱偏析によって起こるスリーブピ
ッチむらや、スリーブ汚染によって生じる濃度低下がな
く、耐久において安定して高い画像濃度の画像が得られ
ることがわかった。又、スリーブの耐久性が従来のもの
に比べて格段に優れたものとなることが確認された。従
って、本実施例の現像装置は、信頼性が高く、多色画像
形成装置に適した高耐久性の装置であることがわかっ
た。
【0073】表10 従来例と実施例2の画像特性及び
現像スリーブの耐久性の比較
【0074】表10に挙げた評価項目のうち、画像濃度
は、先に述べた表1〜表8の場合と同様であるが、その
他の項目の評価方法及び評価基準は、下記のようであ
る。・混色の発生 赤トナーの色現をA4ベタで100枚通紙後に、黒現
0.3濃度を出力し、これと、黒現単色のみの場合とを
比較し、色差計(La**)で測定し、a*の変化量Δ
*によって、下記に挙げた基準で評価した。 ○:Δa*=5以下(優) △:Δa*=5〜10(可) ×:Δa*=10以上(問題あり)
【0075】・飛散の発生 100,000枚の耐久後の現像器下のトナー積算量で
数値化し、以下の基準で評価した。 ○:1g以下(優) △:1g〜5g(可) ×:5g以上(問題あり)
【0076】・スリーブの耐久性 現像スリーブ表面に設けられた膜の耐久における削れ量
を、耐久性の判断基準とした。膜圧10μmに対して削
れ量が10μmにはじめてなった時の耐久枚数で数値化
して、表中に示した。
【0077】実施例3 本実施例では、図7に示した、感光ドラム上に残留した
回収トナーを再利用する画像形成システムを用いた。図
7に示した装置も、感光体としてα−Siドラムが配置
されているデジタル複写機である。先ず、この感光ドラ
ム1の表面を、一次帯電器3によって、感光ドラム1の
表面を+500Vに一様帯電する。次いで、波長680
μmの半導体レーザーで、600dpiでPWMによる
露光12を行って、感光ドラム1上に静電潜像を形成す
る。次に、形成された静電潜像を、現像器2を有する現
像装置によって反転現像し、トナー像として可視化す
る。この際、現像剤には磁性一成分トナーを用い、ジャ
ンピング現像を行なった。これは、従来のように、2成
分現像剤を用いたのでは、キヤリアの交換を10万枚毎
位にサービスマンが行わなければならず、メンテナンス
が不要にはならないためリユースの利点があまり反映で
きないが、磁性一成分トナーを用いれば、このようなメ
ンテナンスが不要になるからである。
【0078】又、現像バイアスは、2000Hz、15
00Vpp、Duty50%の交流電圧に、+400Vの
直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加した。トナーの
層厚規制は、現像スリーブと磁性ブレードとの間隔であ
るS−Bgapを250μmとし、現像スリーブと感光
ドラムとの間隔であるS−Dgapを240μmとし
た。その後、ポスト帯電器10で、総電流+200μA
を流してトナー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写
材8上に転写帯電器4により転写し、更に、定着器7に
送ってトナー像を定着して、定着画像を形成した。
【0079】一方、感光ドラム1上に残留した転写残り
のトナーを、クリーニング装置6によって感光ドラム1
上から除去し、これを回収し、搬送パイプ18を通し
て、回収した廃トナー(リユーストナー)を現像ホッパ
ー9へと戻した。この際、搬送パイプ18には、スクリ
ュー状の搬送部材(不図示)が内部に設けられる等して
おり、該部材が回転することでリユーストナーは、現像
ホッパー9へと容易に運ばれる。
【0080】更に詳細に述べると、図7中に矢印で示し
たように、クリーニング装置6から現像ホッパー9へと
運ばれたトナーは、現像ホッパーのうちのリユーストナ
ーを収納するための現像ホッパー9Bに入れられて再利
用される。この際、現像には、このリユーストナーのみ
を使用するのではなく、別のホッパー9Aに入れられた
未使用のNewトナーと混合されて使用される。その
際、夫々のホッパー内に設けられたマグローラ21A及
び21Bの磁力で夫々のトナーが引きつけられ、このマ
グローラ21A及び21Bが回転することにより、両ト
ナーが現像器2内に運ばれる。尚、本実施例では、この
ようにリユーストナーと未使用のNewトナーを現像器
2内で混ぜる方法を採用したが、ホッパー9内に混合す
るスペースを設け、ここで予め混ぜてから現像器2内へ
と運んでも構わない。上記したような方法によって現像
器2内で混ぜられたリユーストナーは、再び現像スリー
ブ2Aへと送られて、感光体ドラム1上の静電潜像の現
像に供される。
【0081】本実施例では、上記に説明したような図7
のリユーストナーを用いる画像形成装置において、下記
に述べるような構成の現像スリーブを用いた。即ち、実
施例1と同様のAl製の円筒管の上に、下記の組成から
なる樹脂組成物を、電着法により10μm塗布して形成
した樹脂被覆層を有する現像スリーブを用いた。 ・ポリアミド樹脂 100重量部 ・四級アンモニウム塩 25重量部 ・カーボンブラック(CONDUCTEX900 コロンビアカーボン社製) 2重量部 ・TiO2 100重量部 ・稀釈剤(イソプロピルアルコール) 適量 上記の四級アンモニウム塩としては、下記の構造のもの
を用いた。
【0082】上記した本実施例の構成をとった場合に画
像形成した場合の結果を表11に示した。この結果、耐
久においても高い画像濃度を維持することができると共
に、トナーの反転かぶりが減り、その結果、図8に示し
たような、所謂、画像先端影が生じる現象をなくすこと
ができた。ここで、画像先端影とは、ベタ画像の上流に
反転若しくは帯電の不十分な現像剤が付着することによ
って生じる、白地部とベタ部の境目のエッジが不明確に
なる現象のことをいう。これは、本実施例の現像スリー
ブを使用することによって、トナーのトリボが高い(ポ
ジ帯電性が強い)ためであると考えられる。又、耐久性
に関しても、実施例1の場合と同様に、ほぼ本体寿命の
3,000,000枚迄、メンテナンスを要することな
く、安定に運転することができることを確認した。又、
本実施例の現像装置は、スリーブの熱偏析に起因するピ
ッチむらやスリーブ汚染の生じない現像装置であること
を確認した。
【0083】表11 評価結果
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現像剤担持体(現像スリーブ)の熱偏析によってひきお
こされるスリーブピッチの濃淡を防止すると共に、トナ
ーを正極性に安定して帯電することができ、画像濃度を
耐久においても維持できる現像方法が提供される。又、
本発明によれば、現像剤担持体及びそれを保護する導電
性樹脂被覆層が高速機の寿命まで維持でき、且つスリー
ブ表面にトナーがこびりついて離れなくなるスリーブ汚
染という現象が防止されると共に、トナーを正極性に安
定に帯電して、画像濃度も維持できる高耐久性を有する
現像方法が提供される。又、本発明によれば、スリーブ
ゴーストのでないようにトナーの帯電量を手軽に制御す
ることができる現像方法が提供される。更に、本発明に
よれば、上記した優れた特性を有するのみならず、トナ
ー飛散及び画像混色のない多色画像形成方法が提供され
る。更に、本発明によれば、上記した優れた特性を有す
るのみならず、感光ドラムに残留したトナーを回収して
再度現像に使用しても、画像先端影の現象を生じること
がなく良好な画像形成状態で廃トナーの再利用ができ、
且つ、面倒なメンテナンスが不要でランニングコストを
安価に抑えることができる環境問題にも対応した画像形
成方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例1で使用した現像スリーブの断
面図であり、(b)は斜視図である。
【図2】本発明を適用した現像装置の一例を示す断面図
である。
【図3】(a)は従来の現像方法で使用されている現像
スリーブの表面の樹脂被覆層の拡大図であり、(b)は
本発明の現像方法で使用する現像スリーブの表面の樹脂
被覆層の拡大図である。
【図4】実施例1で行なった耐久試験中の画像濃度の変
動を示した図である。
【図5】実施例1で行なった長期間放置後(3日後)に
装置を作動させた場合の画像濃度の変動を示した図であ
る。
【図6】本発明を適用した多色画像形成装置の一例を示
す概略断面図である。
【図7】本発明を適用した廃トナーを再利用する画像形
成装置の一例の概略断面図である。
【図8】画像先端影の現象を説明するための図である。
【図9】実施例1及び従来例を説明するための画像形成
装置図である。
【図10】本発明で用いたトリボを測定するファラデー
ゲージを表す図である。
【図11】本発明でゴーストを評価したゴースト用チャ
ートを示す図である。
【図12】本発明で用いた平均傾斜(Δa)を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1:ドラム感光体 2:現像器 2A:現像スリーブ 2B:現像器第一攪拌 2C:現像器第二攪拌 3:一次帯電器 4:転写帯電器 5:分離帯電器 6:クリーニング装置 7:定着器 8:転写材 9:トナーホッパー 10:ポスト帯電器 12:画像露光 18:リユーストナーの搬送パイプ 21A、21B、24:マグローラ 31:第一現像器(非磁性1成分現像) 32:第二現像器(磁性1成分現像) 33:再帯電器 34:第一の画像露光 35:第二の画像露光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤担持体上に正帯電性一成分現像剤
    の層を形成し、該正帯電性一成分現像剤の層によって静
    電潜像担持体上に形成された静電潜像を現像して可視化
    する現像方法において、上記現像剤担持体の表面に、少
    なくともポリアミド樹脂、四級アンモニウム塩、TiO
    2及びカーボンブラックを含有する導電性樹脂被覆層が
    設けられていることを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】 TiO2の平均粒径が0.1μm〜0.
    5μmであり、且つTiO2の粉体抵抗が2〜20Ω・
    cm(100kg/cm2圧粉体)である請求項1に記
    載の現像方法。
  3. 【請求項3】 カーボンブラックが導電性カーボンブラ
    ックであって、且つ該導電性カーボンブラックのTiO
    2に対する重量比が20%以下であり、TiO2及び導電
    性カーボンブラック(P)と、被覆層の主成分であるポ
    リアミド樹脂(B)との重量比が1:0.5〜1:3.
    0である請求項1又は請求項2のいずれかに記載の現像
    方法。
  4. 【請求項4】 円筒状の静電潜像担持体が1回転する間
    に、静電潜像担持体に静電潜像の形成及び該静電潜像の
    色現像剤による現像を色毎に複数回行なって静電潜像担
    持体に複数色の現像剤像を重ね合わせて形成し、形成さ
    れた複数色の現像剤像を転写材上に一括転写する多色画
    像形成方法において、少なくとも第一番目の現像が、請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載の現像方法を用いて
    行なわれることを特徴をする多色画像形成方法。
  5. 【請求項5】 静電潜像担持体を一次帯電し、帯電され
    た静電潜像担持体に静電潜像を形成し、該静電潜像を現
    像手段により一成分現像剤を用いて現像して可視化する
    ことにより現像剤像を形成し、該現像剤像を転写材に転
    写した後、静電潜像担持体上に残存する一成分現像剤を
    クリーニング装置により回収し、回収した一成分現像剤
    を再び現像手段に戻して再利用する画像形成方法におい
    て、上記現像が、請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の現像方法を用いて行なわれることを特徴をする画像形
    成方法。
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