JPH11202383A - 視度調節装置 - Google Patents

視度調節装置

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JPH11202383A
JPH11202383A JP10006324A JP632498A JPH11202383A JP H11202383 A JPH11202383 A JP H11202383A JP 10006324 A JP10006324 A JP 10006324A JP 632498 A JP632498 A JP 632498A JP H11202383 A JPH11202383 A JP H11202383A
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JP
Japan
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optical axis
diopter
eyepiece
lens moving
uneven portion
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Withdrawn
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JP10006324A
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English (en)
Inventor
Hisanori Ishihara
尚紀 石原
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラや双眼鏡等の光学機器において、接眼
レンズの視度の微調節を可能にすると共に、調節した視
度のずれを防止する。 【解決手段】 接眼レンズ1を、例えばねじ機構11、
21により可動枠体20の回転により光軸L方向に移動
可能に保持するとともに、ばね45、ボール46及び第
1凹凸部13で構成されたクリックストップ機構を設
け、可動枠体20の1回転により接眼レンズ1の移動す
る距離(ねじ機構の1ピッチ)Pをクリックストップ機
構のストップ段数nにより分割し、視度の微調節を可能
にする。また、可動枠体20と一体的に回転する係止環
60の第2凹凸部61を固定枠体10の第3凹凸部15
と係合させ、調節した接眼レンズ1の移動を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチルカメラ、ビ
デオカメラ、双眼鏡等の光学機器におけるファインダー
の視度調節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチルカメラ、特に一眼レフ
レックスカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡等の光学機器に
おいて、ファインダー接眼部の接眼レンズ又はその光学
系の一部を、ねじ機構又はカム機構により光軸方向に移
動させることにより、視度調節が行なわれている。
【0003】視度調節とは、眼鏡をかけなくとも、カメ
ラのファインダーの表示や双眼鏡の目盛り等が鮮明に見
えるように、接眼レンズのジオプトリーをユーザー個人
の視力に応じて調節したり、双眼鏡の左右をユーザー個
人の左右の視力差に合わせて視度を補正することをい
う。従って、上記光学機器では、視度の微調節が可能で
あると共に、一旦視度調節が行われた後は、調節された
視度が容易にずれないことが望ましい。
【0004】そのため、例えば実開平6−87917号
公報には、視度調節位置が動かないようにロック機構を
有する視度調節装置が示されている。また、実開平3−
125339号公報には、クリックストップ機構を有す
る視度調節装置が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】視度調節位置をロック
する場合、視度調節装置の動作部の動きを阻止するた
め、動作部材の一部(例えば、カム環の外周に設けられ
た周期的な凹凸の歯)を係止部材(例えば、係止レバー
の爪)により機械的に係止する。しかしながら、係止部
材の係止部(爪)の位相と、作動部材の被係止部分(凹
凸の歯)の位相が不一致の場合、両者が一致するよう
に、動作部材が若干移動される。その結果、一旦調節し
た視度が微妙にずれるという問題点を有していた。
【0006】また、視度調節装置にクリックストップを
設けた場合、クリックストップの段数を多くすることに
より、視度の微調節が可能であるが、ロック機構のよう
に完全に視度調節装置の動きを阻止することはできな
い。特に、光学機器をケースに収納する場合、ゴム製の
アイピースを折り返す際等にクリックストップ機構のフ
リクションよりも大きな力が加わり、クリックストップ
位置が動き、結果的に、調節した視度がずれるという問
題点を有していた。
【0007】本発明は、上記従来例の問題を解決するた
めになされたものであり、微調節が可能で、かつ視度調
節位置をずらすことなくロック可能な視度調節装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の視度調節装置は、接眼レンズ又はその光学
系の一部分を光軸方向に移動させるレンズ移動機構と、
レンズ移動機構が所定量移動するごとに所定の負荷変動
を発生するクリックストップ機構と、レンズ移動機構の
移動を係止しうるロック機構とを具備する。このような
構成によれば、クリックストップ機能により、視度の微
調整が可能であると共に、ロック機構により、一旦調節
した視度が容易にはずれなくなる。
【0009】上記構成において、ロック機構はクリック
ストップ機構の最大負荷状態においてのみレンズ移動機
構の移動を係止しうるように構成しても良い。この構成
によれば、レンズ移動機構は、クリックストップ機構の
最大負荷状態、すなわち最も動きにくい安定した状態で
のみ係止されるので、ロック機構による係止中、接眼レ
ンズは移動することができず、調節された視度は変動し
ない。なお、視度の微調節度は、レンズ移動機構の移動
における所定量、すなわちクリックストップ機構のピッ
チの細かさに比例するため、クリックストップ機構のピ
ッチを細かくするほど、より微調節が可能となる。
【0010】上記構成において、レンズ移動機構は接眼
レンズの光軸を中心として回転する可動部材を含み、可
動部材の回転により接眼レンズ又はその光学系の一部を
光軸方向に移動させ、クリックストップ機構は光軸を中
心とする円周上に形成された第1凹凸部及び第1凹凸部
と係合する第1係合部材を含み、可動部材の回転に伴い
第1係合部が第1凹凸部上を相対的に移動することによ
り負荷変動を発生し、ロック機構は光軸方向に移動する
第2係合部材を含み、第2係合部材によりレンズ移動機
構の動作を係止するように構成しても良い。
【0011】この構成により、クリックストップ機構と
ロック機構の動作方向が互いに直交するため、ロック操
作中にクリックストップ機構が動くことはなく、一旦調
節した接眼レンズの視度がロック操作によりずれること
はない。
【0012】また、上記構成において、第2係合部材
は、レンズ移動機構の可動部材と共に回転し、かつ光軸
方向に移動可能な環状部材であって、光軸を中心とする
円の内周面に周期的に形成され、第1凹凸部と同じ又は
逆の位相の第2凹凸部を有し、第2係合部材を光軸方向
に移動させ、第2凹凸部を、固定部材に形成され、第2
凹凸部と逆の位相を有する第3凹凸部に係合させること
によりレンズ移動部材の動作を係止するように構成して
も良い。
【0013】または、第2係合部材は、光軸方向に移動
可能な環状部材であって、光軸を中心とする円の内周面
に周期的に形成され、第1凹凸部と同じ又は逆の位相の
第2凹凸部を有し、第2係合部材を光軸方向に移動さ
せ、第2凹凸部を、レンズ移動機構の可動部材又は可動
部材と一体的に回転する部材に形成され、第2凹凸部と
逆の位相を有する第3凹凸部に係合させることにより、
レンズ移動部材の動作を係止するように構成しても良
い。
【0014】これらの構成によれば、レンズ移動機構の
一回転により移動する接眼レンズの光軸方向の移動量を
クリックストップ機構の第1凹凸部の凹凸段数(ストッ
プ段数)に応じた数に分割するので、接眼レンズが光軸
方向に微少移動され、視度の微調節が可能になる。ま
た、第1凹凸部と第2及び第3凹凸部の凹凸の位相が一
致しているので、第2凹凸部と第3凹凸部は、クリック
ストップ機構の第1係合部材が第1凹凸部材のどの凹部
と係合している場合であっても係合可能である。その結
果、接眼レンズの全て微調節位置において接眼レンズの
動きを係止(ロック)することが可能であり、一旦調節
された視度がずれる可能性がきわめて低くなる。
【0015】さらに、環状部材を第2凹凸部と第3凹凸
部とが係合する方向に付勢するように構成しても良い。
この構成により、一旦係合した第2凹凸部と第3凹凸部
が容易には外れず、カメラや双眼鏡等の光学機器を持ち
運びする間に視度がずれる可能性がさらに低くなる。
【0016】または、第2係合部材は、第1係合部材と
共に光軸を中心として光軸に略直交する面内で回転し、
光軸方向に移動することにより第1係合部材の動作を妨
げることによりレンズ移動機構の動作を係止するように
構成しても良い。
【0017】この構成によれば、レンズ移動機構はロッ
ク機構により直接的に係止されるのではなく、ロック機
構により一旦クリックストップ機構の動きが係止され、
レンズ移動機構の動きがクリックストップ機構の第1凹
凸部と第1係合部材の係合により係止される。その結
果、ロック機構の構成を簡単にすることが可能となる。
また、第2係合部材は第1係合部材と共に回転するの
で、第1係合部材が第1凹凸部のどの凹部と係合してい
る場合であっても、レンズ移動機構、すなわち接眼レン
ズの動きを係止することが可能である。
【0018】さらに、第1係合部材の動きを妨げる方向
に、第2係合部材を付勢するように構成しても良い。ま
たは、第2係合部材を光軸方向の所定の位置に停止させ
る第2クリックストップ機構をさらに有するように構成
しても良い。これらの構成により、一旦係合した第1凹
凸部と第1係合部材とが容易には外れず、カメラや双眼
鏡等の光学機器を持ち運びする間に視度がずれる可能性
がきわめて低くなる。
【0019】または、レンズ移動機構は接眼レンズの光
軸を中心として回転する可動部材を含み、可動部材の回
転により接眼レンズ又はその光学系の一部を光軸方向に
移動させ、クリックストップ機構は光軸を中心とする円
周上に形成された第1凹凸部及び第1凹凸部と係合する
第1係合部材を含み、可動部材の回転に伴い第1係合部
が第1凹凸部上を相対的に移動することにより負荷変動
を発生し、ロック機構は、可動部材と共に光軸を中心と
して回転し、かつ可動部材に対して光軸を中心としてさ
らに所定角度だけ回転しうる環状部材を含み、環状部材
は、光軸に対して第1係合部材の外側に位置し、第1係
合部材が第1凹凸部の凸部上を通過する際に第1係合部
材が退避しうる退避凹部を含むように構成しても良い。
【0020】この構成により、環状部材を可動部材に対
して回転させ、退避凹部を第1係合部に対向させること
により、クリックストップ機構が動作可能になり、視度
調節を行うことができる。また、環状部材を順方向又は
逆方向にさらに回転させ、退避凹部以外の部分を第1係
合部材に対向させることにより、第1係合部材の動作が
妨げられ、クリックストップ機構が係止される。その結
果、レンズ移動機構の動作が係止され、接眼レンズの動
きを係止することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の視度
調節装置の第1の実施形態について、図1から図4を参
照しつつ説明する。図1は第1の実施形態の構成を示す
光軸Lを含む断面図であり、図2は光軸Lに直交するA
−A断面図、図3は光軸Lに直交するB−B断面図であ
る。また、図4は別の状態におけるB−B断面図であ
る。なお、図1中左側を前、右側を後とする。
【0022】図1に示すように、複数のレンズ部材で構
成された接眼レンズ1は、略筒状の可動枠体20により
保持されている。可動枠体20の外周部には雄ねじ21
が形成されている。例えば双眼鏡の本体接眼部に固定さ
れた略筒状の固定枠体10の内周部には、雄ねじ21と
螺合する雌ねじ11が形成されている。すなわち、可動
枠体20は、接眼レンズ1の光軸Lに略直交する面内
で、光軸Lを中心として回転可能であり、雄ねじ21と
雌ねじ11とで構成されるねじ機構により、接眼レンズ
1を含む可動枠体20全体が光軸L方向に往復移動可能
である。
【0023】図1及び図2から明らかなように、固定枠
体10外周部12で、かつ後端部近傍には、その全周に
わたって一定のピッチで繰り返される鋸歯状の第1凹凸
部13が形成されている。可動枠体20の後端部22と
略筒状の操作環40の後端部41は、ねじ又はピン42
等により固着されている。操作環40の内周部43は、
固定枠体10の外周部12と嵌合する。操作環40の筒
状部47の内、固定枠体10の第1凹凸部13に対向す
る部分には穴44が形成されている。穴44には、ばね
45及びボール46が嵌装されている。また、操作環4
0の外周部には、穴44を塞ぐように、例えばゴム製の
アイピース60が外挿されている。なお、ばね45、ボ
ール46及び第1凹凸部13によりクリックストップ機
構を構成する。
【0024】図2に示すように、ボール46が第1凹凸
部13の谷の部分(凹部)に係合しているとき、操作環
40を回転させようとすると、ボール46はばね45の
付勢力に逆らって、第1凹凸部13の山(凸部)の斜面
を乗り越えなければならないので、負荷が最も大きくな
る(最大負荷状態)。一方、ボール46が第1凹凸部1
3の山の頂上からその斜面を下るとき、負荷は非常に小
さくなる。そのため、クリックストップ機構は一定の周
期で負荷が変動し、図2に示す状態が最大負荷状態が最
も安定する。
【0025】操作環40の筒状部47の前端には、係止
環60が係合されている。操作環40の筒状部47と係
止環60の外周面にはキー及び溝又はこれらと同等の機
能を有する構造がそれぞれ形成されている(自明につ
き、図示せず)。そのため、係止環60は、光軸Lに略
直交する面内で光軸Lを中心として操作環40と一体的
に回転すると共に、操作環40に対して光軸L方向に摺
動可能である。係止環60の内周面の前端部近傍には、
その全周にわたって一定のピッチで繰り返される鋸歯状
の第2凹凸部61が形成されている。また、固定枠体1
0のフランジ部14の後面近傍には、図3に示すよう
に、第2凹凸部61とほぼ同じ形状で、かつ山と谷の位
相が逆転した第3凹凸部15が形成されている。係止環
60の第2凹凸部61と固定枠体10の第3凹凸部15
によりロック機構を構成する。
【0026】図2及び3を比較してわかるように、第1
凹凸部13の歯数(山及び谷の数)と第2及び第3の凹
凸部61及び15の歯数は同じである。また、共に固定
枠体10に形成されている第1凹凸部13の山又は谷の
位相と第3凹凸部15の山又は谷の位相は一致してい
る。従って、操作環40と一体的に回転する係止環60
の第2凹凸部61は、第2凹凸部61の山と第3凹凸部
15の谷の位相が一致した場合、すなわち、ばね45、
ボール46及び第1凹凸部13により構成されるクリッ
クストップ機構の負荷が最大で、最も安定している状態
(最大負荷状態)でのみ、固定枠体10の第3凹凸部1
5と係合しうる。これに対して、第2凹凸部61の山と
第3凹凸部15の谷の位相が一致していない場合、図4
に示すように、第2凹凸部61の歯と第3凹凸部15の
歯が互いに衝突し、係止環60は光軸L方向に移動する
ことができず、第2の凹凸部61と第3の凹凸部15は
係合することができない。
【0027】図1では、係止環60は図中右側に後退し
ており、第2凹凸部61と第3凹凸部15とは係合して
いない状態にある。従って、接眼レンズ1、可動枠体2
0、操作環40、アイピース50及び係止環60は、一
体となって光軸Lに略直交する面内で回転可能であり、
ねじ機構により光軸L方向に移動可能である。一方、係
止環60を図中左側に前進させると、第2凹凸部61と
第3凹凸部15とが係合し、係止環60は光軸Lに略直
交する面内では回転不可能である。同様に、係止環60
と係合している操作環40及び操作環40に固着された
可動枠体20等も光軸Lに略直交する面内では回転不可
能である。従って、可動枠体20に保持された接眼レン
ズ1は光軸L方向には移動することができず、その位置
で接眼レンズ1の動きがロックされる。
【0028】次に、クリックストップ機構について説明
する。図2に示すように、第1凹凸部13のストップ段
数をnとして(図2に示す場合、n=36)、円周をn
等分するように、凹凸(山及び谷)が形成されている。
一方、上記のように、可動枠体20の外周部に形成され
た雄ねじ21と固定枠体10の内周部に形成された雌ね
じ11によりねじ機構が構成されている。従って、ねじ
機構のピッチ、すなわち可動枠体20が1回転すること
により光軸L方向に移動する距離をP(例えば、P=7
mm)とすると、クリックストップ機構を1ピッチ(1
山)動かすごとに、可動枠体20に保持された接眼レン
ズ1は、光軸L方向にP/n=7/36≒0.2mm移
動する。このように、クリックストップ機構を設けるこ
とにより、P/n≒0.2mm単位で接眼レンズ1の光
軸方向の位置を微調節することが可能となる。
【0029】なお、第1の実施形態では、図1に示すよ
うに、穴44、ばね45及びボール46を1組設けた
が、これに限定されるものではなく、図5又は図6に示
すように、複数組設けても良い。
【0030】また、図6に示すように、係止環60を固
定枠体10の外周部12に対して光軸L方向に摺動可能
に設け、第3凹凸部15を操作環40の前端部に形成し
ても良い。
【0031】さらに、上記第1の実施形態では、クリッ
クストップ機構をばね45、ボール46及び第1凹凸部
13により構成したが、これに限定されるものではな
く、例えば図7に示すように、操作環40の筒状部47
の第1凹凸部13に対向する部分の一部を切り欠き、こ
の部分に片持ち梁状の腕48を一体的に樹脂形成し、腕
48の自由端に第1凹凸部13と係合する突起49を形
成しても良い。このように、クリックストップ機構の付
勢部材として機能する腕48及び係合部材として機能す
る突起49をそれぞれ操作環40と一体的に樹脂形成す
ることにより、部品点数の削減及び組立工程の簡略化を
はかることが可能となる。
【0032】(第2の実施形態)本発明の視度調節装置
の第2の実施形態について、図8から図10を参照しつ
つ説明する。図8は第2の実施形態の視度調節可能状態
における構成を示す光軸Lを含む断面図であり、図9は
その視度調節中における断面図、図10は視度調節ロッ
ク状態における断面図である。なお、第1の実施形態と
共通する部分については、その説明を省略する。
【0033】上記第1の実施形態では、操作環40の穴
44に嵌装されたばね45,ボール46及び固定枠体1
0に形成された第1凹凸部13によりクリックストップ
機構を構成したが、第2の実施形態では、図8から図1
0に示すように、操作環40の筒状部47の第1凹凸部
13に対向する部分の一部を複数箇所切り欠き、これら
の部分に片持ち梁状の腕48及び突起49を一体的に樹
脂形成し、付勢部材として機能する腕48、係合部材と
して機能する突起49及び第1凹凸部13によりクリッ
クストップ機構を構成している。
【0034】また、第1の実施形態では、固定枠体10
に形成された第3凹凸部15と係止環60に形成された
第2凹凸部61とでロック機構を構成したが、第2の実
施形態では、操作環40に対して係止環70を光軸L方
向に移動させ、係止環70の内周の凸部71で操作環4
0の腕48の撓みを妨げることによりロック機構を構成
する。
【0035】次に、第2の実施形態の動作について説明
する。図8では、係止環70は図中左側に前進してお
り、凸部71は操作環40の腕48の撓みを妨げない。
従って、突起49が第1凹凸部13の谷の部分(凹部)
に係合しているとき、操作環40を回転させようとする
と、図9に示すように、腕48を撓ませながら突起49
が第1凹凸部13の山(凸部:図2参照)を乗り越えな
ければならないので、腕48を撓ませるために必要なエ
ネルギーが負荷となる。特に、突起49が第1凹凸部1
3の谷(凹部)に係合している状態から、山(凸部)の
斜面を登り始めるとき、静止摩擦力も働くので、負荷が
最も大きくなる(最大負荷状態)。一方、突起49第1
凹凸部13の山の頂上からその斜面を下るとき、負荷は
非常に小さくなる。そのため、クリックストップ機構は
一定の周期で負荷が変動し、突起49が第1凹凸部13
の谷の部分(凹部)に係合しているときが最も安定す
る。
【0036】可動枠体20及びそれに保持された接眼レ
ンズ1は、固定枠体10の雌ねじ11及び可動枠体20
の雄ねじ21により構成されるねじ機構により光軸L方
向に移動可能である。また、前述のように、第1凹凸部
13のストップ段数をn、ねじ機構のピッチをPとし
て、クリックストップ機構を1ピッチ(1山)動かすご
とに、可動枠体20に保持された接眼レンズ1は、光軸
L方向にP/nだけ移動する。従って、クリックストッ
プ機構を設けることにより、P/n単位で接眼レンズ1
の光軸方向の位置を微調節することが可能となる。
【0037】接眼レンズ1を光軸L方向に移動させ、視
度調節が完了すると、図10に示すように、係止環70
を図中右側に後退させる。このとき、係止環70の内周
の凸部71は操作環40の腕48に対向する位置にある
ので、無理に操作環40を回転させようとしても、腕4
8が撓むことができず、突起49は第1凹凸部13の凹
部に係合した状態のまま保持される。従って、ロック機
構が機能し、一旦調節した視度はロック機構を解除しな
い限り、ずれることはない。
【0038】なお、第2の実施形態のロック機構を構成
する係止環70は、光軸Lを中心として操作環40と一
体的に回転するので、クリックストップ機構を構成する
突起49が第1凹凸部13のどの凹部と係合している状
態であっても、視度調節をロックすることが可能であ
る。
【0039】(第3の実施形態)本発明の視度調節装置
の第3の実施形態について、図11から図13を参照し
つつ説明する。図11は第3の実施形態の視度調節可能
状態における構成を示す光軸Lに直交する断面図であ
り、図12はその視度調節中における断面図、図13は
視度調節ロック状態における断面図である。なお、第3
の実施形態の光軸を含む断面の構成は、図10に示す第
2の実施形態の構成とほぼ同様である。また、第1及び
第2の実施形態と共通する部分については、その説明を
省略する。
【0040】係止環70による視度調節ロックの際、第
2の実施形態では、係止環70を光軸L方向に移動させ
るように構成したが、第3の実施形態では、係止環70
を光軸Lに直交する面内で回転させるように構成したも
のである。
【0041】図11では、係止環70に設けられた退避
凹部72は、操作環40の腕48、特にその突起49に
対向する位置にあり、係止環70は操作環40の腕48
の動きを妨げない。従って、操作環40を回転させよう
とすると、図12に示すように、腕48が退避凹部72
内で撓みながら、突起49が第1凹凸部13の山(凸
部)を乗り越えることが可能である。このとき、第2の
実施形態と同様に、腕48を撓ませるために必要なエネ
ルギーが負荷となるので、クリックストップ機構は一定
の周期で負荷が変動する。また、図11に示すように、
突起49が第1凹凸部13の谷の部分(凹部)に係合し
ているときが最も安定する。
【0042】接眼レンズ1を光軸L方向に移動させ、視
度調節が完了すると、図13に示すように、係止環70
を、例えば図中時計方向に回転させる。このとき、係止
環70の内周の退避凹部72は操作環40の腕48とは
対向しない位置にあるので、無理に操作環40を回転さ
せようとしても、腕48が係止環70の内周面に当接
し、腕48は撓むことができない。その結果、突起49
は第1凹凸部13の凹部に係合した状態のまま保持さ
れ、ロック機構が機能し、一旦調節した視度はロック機
構を解除しない限り、ずれることはない。
【0043】なお、第3の実施形態のロック機構を構成
する係止環70も、光軸Lを中心として操作環40と一
体的に回転するので、クリックストップ機構を構成する
突起49が第1凹凸部13のどの凹部と係合している状
態であっても、視度調節をロックすることが可能であ
る。
【0044】(第4の実施形態)本発明の視度調節装置
の第4の実施形態について、図14を参照しつつ説明す
る。図14は第4の実施形態の視度調節可能状態におけ
る構成を示す光軸Lを含む断面図である。なお、第1の
実施形態と共通する部分の説明は省略する。
【0045】可動枠体20及びそれに保持された接眼レ
ンズ11を光軸方向に移動させるための機構として、第
1から第3の実施形態では、固定枠体10の雌ねじ11
と可動枠体20の雄ねじ21により構成されるねじ機構
を用いたが、第4の実施形態では、固定枠体10の外周
部12に形成された直進溝16と、カム環40に設けら
れたカム溝80と、可動枠体20に植設されたピン23
により構成されるカム機構を用いている。カム環40又
はアイピース50を回転させようとすると、それらと一
体的に回転する可動枠体20も光軸Lを中心として回転
しようとする。このとき、ピン23が直進溝16とカム
溝80によって形成される空隙に従って、光軸L方向へ
の移動力を受ける。その結果、可動枠体20及びそれに
保持された接眼レンズ1は光軸方向に移動する。
【0046】このように、ねじ機構の代わりにカム機構
を用いた場合であっても、クリックストップ機構を設け
ることにより、接眼レンズ1の光軸方向の位置を微調節
することが可能となる。また、一般にねじ機構と比較し
てカム機構はその動作が軽いので、わずかな力で大きく
回転するおそれがある。しかしながら、本実施形態のよ
うにクリックストップ機構を設けることにより、カム機
構に適度の負荷を与えることができ、操作性が向上す
る。
【0047】なお、図14に示すように、第1の実施形
態と同様に、ばね45、ボール46及び第1凹凸部13
によりクリックストップ機構を構成し、また、固定枠体
10の第3凹凸部15と係止環60の第2凹凸部61に
よりロック機構を用いたが、これに限定されるものでは
ない。例えば、図8に示す第2の実施形態のように、操
作環40の筒状部47の第1凹凸部13に対向する部分
の一部を切り欠き、この部分に片持ち梁状の腕48及び
突起49を一体的に樹脂形成し、腕48、突起49と第
1凹凸部13によりクリックストップ機構を構成し、操
作環40に対して係止環70を光軸L方向に移動させ、
係止環70の内周の凸部71で操作環40の腕48の撓
みを妨げることによりロック機構を構成するようにして
も同様の効果が得られる。
【0048】(第5の実施形態)本発明の視度調節装置
の第5の実施形態について、図15を参照しつつ説明す
る。図15は第5の実施形態の視度調節可能状態におけ
る構成を示す光軸Lを含む断面図であり、図8から図1
0に示す第2の実施形態の構成に、係止環70を光軸方
向のロック方向に付勢するコイルばね75を追加したも
のである。なお、第1及び第2の実施形態と共通する部
分の説明は省略する。
【0049】図15に示すように、コイルばね75は、
固定枠体10の外周部12で、かつ固定枠体10のフラ
ンジ部14と係止環70との間に外挿されている。固定
枠体11はスチルカメラ、ビデオカメラ、双眼鏡等の光
学機器の本体に固定されているので、係止環70が図中
右方向に常時付勢される。従って、視度調節を行うため
には、コイルばね75の付勢力に逆らって係止環70を
図中左側に移動させる必要がある。また、一旦視度調節
を行った後は、故意にコイルばね75の付勢力に逆らっ
て係止環70を図中左側に移動させない限り、係止環7
0による視度調節のロックは解除されない。その結果、
不用意に係止環70によるロックが解除される可能性を
きわめて小さくすることが可能となる。
【0050】なお、第5の実施形態は、第2の実施形態
の構成にコイルばね75を追加したが、これに限定され
るものではなく、第1及び第4の実施形態の構成にコイ
ルばね75を追加しても同様の効果が得られる。さら
に、第3の実施形態の構成における係止環70を、ねじ
りばね等により、例えば図13における時計方向に回転
させるように常時付勢しても良い。
【0051】(第6の実施形態)本発明の視度調節装置
の第6の実施形態について、図16を参照しつつ説明す
る。図16は第6の実施形態の視度調節可能状態におけ
る構成を示す光軸Lを含む断面図であり、図8から図1
0に示す第2の実施形態の構成に、係止環70を光軸方
向の所定位置で停止させるために第2クリックストップ
機構を追加したものである。なお、第1及び第2の実施
形態と共通する部分の説明は省略する。
【0052】図16に示すように、固定枠体10の外周
部12には、略V断面を有する環状溝17及び18が光
軸Lに直交する方向に形成されている。また、係止環7
0の図中左側端部には、溝17又は18と係合する突起
73が形成されている。溝17及び18と突起73によ
り第2クリックストップ機構を構成する。溝17は、例
えば第2の実施形態の図8に示す視度調節可能状態で係
止環70を動きにくくするような位置に形成されてい
る。また、溝18は、視度調節ロック状態で係止環70
を動きにくくするような位置に形成されている。従っ
て、視度調節を行うためには、溝18と突起73との係
合による負荷(突起73が溝18の斜面を乗り越える際
の変形に要するエネルギー)に逆らって係止環70を図
中左側に移動させる必要がある。また、一旦視度調節を
行った後は、故意に溝18と突起73との係合を解除し
て係止環70を図中左側に移動させない限り、係止環7
0による視度調節のロックは解除されない。その結果、
不用意に係止環70によるロックが解除される可能性を
きわめて小さくすることが可能となる。
【0053】なお、第6の実施形態は、第2の実施形態
の構成に溝17及び18と突起73による光軸L方向の
第2のクリックストップ機構を追加したが、これに限定
されるものではなく、第1及び第4の実施形態の構成に
溝17及び18と係止環60の突起による光軸L方向の
第2のクリックストップ機構を追加しても同様の効果が
得られる。さらに、第3の実施形態の構成における固定
枠体10の外周部12に略V断面を有する複数の直線状
の溝を光軸Lと平行に形成し、係止環70に溝と係合す
る突起を形成し、光軸Lに直交する方向の第3クリック
ストップ機構を設けても良い。また、第2のクリックス
トップ機構は、視度ロック状態でのみクリックできるよ
うに構成しても良く、その場合は溝18のみを設ければ
よい。
【0054】(第7の実施形態)本発明の視度調節装置
の第7の実施形態について、図17及び図18を参照し
つつ説明する。図17は第7の実施形態の視度調節ロッ
ク状態における構成を示す光軸Lを含む断面図であり、
図18は第7の実施形態の視度調節可能状態における構
成を示す光軸Lを含む断面図である。
【0055】第7の実施形態は、視度調節時における微
調節のための第1のクリックストップ機構の係止部材8
1を、視度調節ロックのための第2のクリックストップ
機構の係止にも使用するようにしたものである。図17
及び図18に示すように、ロック環70の内周面で、か
つ後端近傍には係止部材81と係合するV溝18が形成
されている。係止部材81は、第1凹凸部13とV溝1
8の両方に係合する必要があるため、略球状であり、片
持ち梁状の腕48の先端部近傍に一体的に成形され又は
固着されている。図17では、係止部材81とV溝18
及び第1凹凸部13とが係合しており、第1のクリック
ストップ機構及び第2のクリックストップ機構が共に最
大負荷状態にある。図18では、ロック環70が前進し
ており、係止部材81が第1凹凸部13の山を乗り越え
る状態であり、第1のクリックストップ機構の視度調節
途中状態にある。このように、第7の実施形態によって
も上記第6の実施形態と同様の効果を得ることが可能と
なる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の視度調節装置に
よれば、接眼レンズ又はその光学系の一部分を光軸方向
に移動させるレンズ移動機構と、レンズ移動機構が所定
量移動するごとに所定の負荷変動を発生するクリックス
トップ機構と、レンズ移動機構の移動を係止しうるロッ
ク機構とを具備するので、クリックストップ機能により
視度の微調整が可能であると共に、ロック機構により一
旦調節した視度が容易にはずれなくなるという効果を奏
する。
【0057】また、ロック機構はクリックストップ機構
の最大負荷状態においてのみレンズ移動機構の移動を係
止しうるので、レンズ移動機構は、クリックストップ機
構の最大負荷状態、すなわち最も動きにくい安定した状
態でのみロックされ、ロック機構による係止中、接眼レ
ンズは移動することができず、調節された視度は変動し
ない。また、視度の微調節度は、レンズ移動機構の移動
における所定量、すなわちクリックストップ機構のピッ
チの細かさに比例するため、クリックストップ機構のピ
ッチを細かくするほど、より微調節が可能となる。
【0058】また、レンズ移動機構は接眼レンズの光軸
を中心として回転する可動部材を含み、可動部材の回転
により接眼レンズ又はその光学系の一部を光軸方向に移
動させ、クリックストップ機構は光軸を中心とする円周
上に形成された第1凹凸部及び第1凹凸部と係合する第
1係合部材を含み、可動部材の回転に伴い第1係合部が
第1凹凸部上を相対的に移動することにより負荷変動を
発生し、ロック機構は光軸方向に移動する第2係合部材
を含み、第2係合部材によりレンズ移動機構の動作を係
止するように構成することにより、クリックストップ機
構とロック機構の動作方向を互いに直交する方向に設定
することができ、ロック操作中にクリックストップ機構
が動くことがなく、一旦調節した接眼レンズの視度がロ
ック操作によりずれることを防止することが可能であ
る。
【0059】また、第2係合部材は、レンズ移動機構の
可動部材と共に回転し、かつ光軸方向に移動可能な環状
部材であって、光軸を中心とする円の内周面に周期的に
形成され、第1凹凸部と同じ又は逆の位相の第2凹凸部
を有し、第2係合部材を光軸方向に移動させ、第2凹凸
部を、固定部材に形成され、第2凹凸部と逆の位相を有
する第3凹凸部に係合させることによりレンズ移動部材
の動作を係止するように構成するか、あるいは第2係合
部材は、光軸方向に移動可能な環状部材であって、光軸
を中心とする円の内周面に周期的に形成され、第1凹凸
部と同じ又は逆の位相の第2凹凸部を有し、第2係合部
材を光軸方向に移動させ、第2凹凸部を、レンズ移動機
構の可動部材又は可動部材と一体的に回転する部材に形
成され、第2凹凸部と逆の位相を有する第3凹凸部に係
合させることにより、レンズ移動部材の動作を係止する
ように構成することにより、レンズ移動機構の一回転に
より移動する接眼レンズの光軸方向の移動量がクリック
ストップ機構の第1凹凸部の凹凸段数(ストップ段数)
に応じた数に分割され、接眼レンズが光軸方向に微少移
動され、視度の微調節が可能になる。また、第1凹凸部
と第2及び第3凹凸部の凹凸の位相が一致しているの
で、第2凹凸部と第3凹凸部は、クリックストップ機構
の第1係合部材が第1凹凸部材のどの凹部と係合してい
る場合であっても係合可能であり、接眼レンズの全て微
調節位置において接眼レンズの動きを係止(ロック)す
ることが可能である。
【0060】さらに、環状部材を第2凹凸部と第3凹凸
部とが係合する方向に付勢するように構成することによ
り、一旦係合した第2凹凸部と第3凹凸部が容易には外
れず、カメラや双眼鏡等の光学機器を持ち運びする間に
視度がずれる可能性をきわめて低くすることが可能であ
る。
【0061】または、第2係合部材は、第1係合部材と
共に光軸を中心として光軸に略直交する面内で回転し、
光軸方向に移動することにより第1係合部材の動作を妨
げることによりレンズ移動機構の動作を係止するように
構成することにより、ロック機構によりクリックストッ
プ機構の動きが係止され、また、レンズ移動機構の動き
はクリックストップ機構の第1凹凸部と第1係合部材の
係合により係止される。その結果、ロック機構の構成を
簡単にすることが可能となる。また、第2係合部材は第
1係合部材と共に回転するので、第1係合部材が第1凹
凸部のどの凹部と係合している場合であっても、レンズ
移動機構、すなわち接眼レンズの動きを係止することが
可能である。
【0062】さらに、第1係合部材の動きを妨げる方向
に、第2係合部材を付勢するように構成し、あるいは第
2係合部材を光軸方向の所定の位置に停止させるクリッ
クストップ機構をさらに有するように構成することによ
り、一旦係合した第1凹凸部と第1係合部材とが容易に
は外れず、カメラや双眼鏡等の光学機器を持ち運びする
間に視度がずれる可能性をさらに低くすることが可能で
ある。
【0063】または、レンズ移動機構は接眼レンズの光
軸を中心として回転する可動部材を含み、可動部材の回
転により接眼レンズ又はその光学系の一部を光軸方向に
移動させ、クリックストップ機構は光軸を中心とする円
周上に形成された第1凹凸部及び第1凹凸部と係合する
第1係合部材を含み、可動部材の回転に伴い第1係合部
が第1凹凸部上を相対的に移動することにより負荷変動
を発生し、ロック機構は、可動部材と共に光軸を中心と
して回転し、かつ可動部材に対して光軸を中心としてさ
らに所定角度だけ回転しうる環状部材を含み、環状部材
は、光軸に対して第1係合部材の外側に位置し、第1係
合部材が第1凹凸部の凸部上を通過する際に第1係合部
材が退避しうる退避凹部を含むように構成することによ
り、環状部材を可動部材に対して回転させ、退避凹部を
第1係合部に対向させることにより、クリックストップ
機構が動作可能になり、視度調節を行うことが可能とな
る。また、環状部材を逆方向に回転させ、退避凹部以外
の部分を第1係合部材に対向させることにより、第1係
合部材の動作が妨げられ、クリックストップ機構が係止
される。その結果、レンズ移動機構の動作が係止され、
接眼レンズの動きを係止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の構成を示す光軸を含む断面
図である。
【図2】 図1におけるA−A断面図である。
【図3】 図1におけるB−B断面図である。
【図4】 他の状態におけるB−B断面図である。
【図5】 第一の実施形態の別の構成を示す断面図であ
る。
【図6】 第1の実施形態のさらに別の構成を示す断面
図である。
【図7】 第1の実施形態のさらに別の構成を示す断面
図である。
【図8】 第2の実施形態の視度調節可能状態における
構成を示す光軸を含む断面図である。
【図9】 第2の実施形態の視度調節中の状態を示す断
面図である。
【図10】 第2の実施形態の視度調節ロック状態を示
す断面図である。
【図11】 第3の実施形態の視度調節可能状態におけ
る構成を示す光軸に直交する断面図である。
【図12】 第3の実施形態の視度調節中の状態を示す
断面図である。
【図13】 第3の実施形態の視度調節ロック状態を示
す断面図である。
【図14】 第4の実施形態の構成を示す光軸を含む断
面図である。
【図15】 第5の実施形態の構成を示す光軸を含む断
面図である。
【図16】 第6の実施形態の構成を示す光軸を含む断
面図である。
【図17】 第7の実施形態の視度調節ロック状態を示
す光軸を含む断面図である。
【図18】 第7の実施形態の視度調節可能状態を示す
光軸を含む断面図である。
【符号の説明】
1 :接眼レンズ 10 :固定枠体(固定部材) 11 :雌ねじ 13 :第1凹凸部 15 :第2凹凸部 20 :可動枠体(可動部材) 21 :雄ねじ 40 :操作環 45 :ばね 46 :ボール(第1係合部材) 48 :腕 49 :突起(第1係合部材) 50 :アイピース 60 :係止環(第2係合部材) 61 :第2凹凸部 70 :係止環(第2係合部材) 71 :凸部 72 :退避凹部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接眼レンズ若しくは対物レンズ又はその
    光学系の一部分を光軸方向に移動させるレンズ移動機構
    と、 前記レンズ移動機構が所定量移動するごとに所定の負荷
    変動を発生するクリックストップ機構と、 前記レンズ移動機構の移動を係止しうるロック機構とを
    具備する視度調節装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構は前記クリックストップ
    機構の最大負荷状態においてのみ前記レンズ移動機構の
    移動を係止しうることを特徴とする請求項1記載の視度
    調節装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ移動機構は前記接眼レンズの
    光軸を中心として回転する可動部材を含み、前記可動部
    材の回転により接眼レンズ又はその光学系の一部を光軸
    方向に移動させ、 前記クリックストップ機構は前記光軸を中心とする円周
    上に形成された第1凹凸部及び前記第1凹凸部と係合す
    る第1係合部材を含み、前記可動部材の回転に伴い前記
    第1係合部が前記第1凹凸部上を相対的に移動すること
    により負荷変動を発生し、 前記ロック機構は前記光軸方向に移動する第2係合部材
    を含み、前記第2係合部材により前記レンズ移動機構の
    動作を係止することを特徴とする請求項1又は2記載の
    視度調節装置。
  4. 【請求項4】 前記第2係合部材は、前記レンズ移動機
    構の可動部材と共に回転し、かつ前記光軸方向に移動可
    能な環状部材であって、前記光軸を中心とする円の内周
    面に周期的に形成され、前記第1凹凸部と同じ又は逆の
    位相の第2凹凸部を有し、 前記第2係合部材を前記光軸方向に移動させ、前記第2
    凹凸部を、固定部材に形成され、第2凹凸部と逆の位相
    を有する第3凹凸部に係合させることにより、前記レン
    ズ移動部材の動作を係止することを特徴とする請求項3
    記載の視度調節装置。
  5. 【請求項5】 前記第2係合部材は、前記光軸方向に移
    動可能な環状部材であって、前記光軸を中心とする円の
    内周面に周期的に形成され、前記第1凹凸部と同じ又は
    逆の位相の第2凹凸部を有し、 前記第2係合部材を前記光軸方向に移動させ、前記第2
    凹凸部を、前記レンズ移動機構の可動部材又は前記可動
    部材と一体的に回転する部材に形成され、第2凹凸部と
    逆の位相を有する第3凹凸部に係合させることにより、
    前記レンズ移動部材の動作を係止することを特徴とする
    請求項3記載の視度調節装置。
  6. 【請求項6】 前記環状部材を第2凹凸部と第3凹凸部
    とが係合する方向に付勢することを特徴とする請求項4
    又は5記載の視度調節装置。
  7. 【請求項7】 前記第2係合部材は、前記第1係合部材
    と共に前記光軸を中心として前記光軸に略直交する面内
    で回転し、前記光軸方向に移動することにより前記第1
    係合部材の動作を妨げ、前記レンズ移動機構の動作を係
    止することを特徴とする請求項3記載の視度調節装置。
  8. 【請求項8】 前記第1係合部材の動きを妨げる方向
    に、前記第2係合部材を付勢することを特徴とする請求
    項7記載の視度調節装置。
  9. 【請求項9】 前記第2係合部材を前記光軸方向の所定
    の位置に停止させる第2クリックストップ機構をさらに
    有することを特徴とする請求項7記載の視度調節装置。
  10. 【請求項10】 前記レンズ移動機構は前記接眼レンズ
    の光軸を中心として回転する可動部材を含み、前記可動
    部材の回転により前記接眼レンズ又はその光学系の一部
    を前記光軸方向に移動させ、 前記クリックストップ機構は前記光軸を中心とする円周
    上に形成された第1凹凸部及び第1凹凸部と係合する第
    1係合部材を含み、前記可動部材の回転に伴い前記第1
    係合部が前記第1凹凸部上を相対的に移動することによ
    り負荷変動を発生し、 前記ロック機構は、前記可動部材と共に前記光軸を中心
    として回転し、かつ前記可動部材に対して前記光軸を中
    心としてさらに所定角度だけ回転しうる環状部材を含
    み、前記環状部材は、前記光軸に対して前記第1係合部
    材の外側に位置し、前記第1係合部材が前記第1凹凸部
    の凸部上を通過する際に前記第1係合部材が退避しうる
    退避凹部を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の
    視度調節装置。
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