JPH11202135A - バックライトユニット及びバックライト並びに導光板の製造方法 - Google Patents
バックライトユニット及びバックライト並びに導光板の製造方法Info
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- JPH11202135A JPH11202135A JP10006087A JP608798A JPH11202135A JP H11202135 A JPH11202135 A JP H11202135A JP 10006087 A JP10006087 A JP 10006087A JP 608798 A JP608798 A JP 608798A JP H11202135 A JPH11202135 A JP H11202135A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光面での輝度を均一にできるバックライト
ユニット。 【解決手段】 導光板1の反射面12にはグラデーショ
ン化された梨地面が形成されている。梨地面の凹凸の程
度である梨地状態Rgは、以下に示す式により数値化さ
れている。 梨地状態Rg=RMS/Sm RMSは二乗平均平方根粗さ,Smは凹凸の平均間隔で
ある。梨地状態Rgは導入面11に交わる方向及び略平
行な方向に夫々グラデーション化されており、導入面1
1に近い側では小さく、遠くなるに従って大きくなるよ
うに、また、導入面11幅中央では小さく、端部に従っ
て大きくなるようにグラデーション化されている。
ユニット。 【解決手段】 導光板1の反射面12にはグラデーショ
ン化された梨地面が形成されている。梨地面の凹凸の程
度である梨地状態Rgは、以下に示す式により数値化さ
れている。 梨地状態Rg=RMS/Sm RMSは二乗平均平方根粗さ,Smは凹凸の平均間隔で
ある。梨地状態Rgは導入面11に交わる方向及び略平
行な方向に夫々グラデーション化されており、導入面1
1に近い側では小さく、遠くなるに従って大きくなるよ
うに、また、導入面11幅中央では小さく、端部に従っ
て大きくなるようにグラデーション化されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
のような表示装置に用いられるエッジライト方式のバッ
クライトユニット及び線状光源を備えるバックライト並
びにこれらの構成要素となる導光板の製造方法に関す
る。
のような表示装置に用いられるエッジライト方式のバッ
クライトユニット及び線状光源を備えるバックライト並
びにこれらの構成要素となる導光板の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶テレビ、携帯用パーソナルコンピュ
ータ等の液晶表示装置用のバックライトユニットには、
線状光源(以下、ランプと言う)からの照射光が導光板
を介して液晶表示装置を照射するエッジライト方式が多
く用いられている。エッジライト方式のバックライトユ
ニットは導光板の下側に反射板を重ねて配し、導光板の
上側に第1の拡散板,第1のプリズムシート,第2のプ
リズムシート及び第2の拡散板を重ねて配している。導
光板のサイドエッジ即ち導入面に対向させてランプを配
することにより、バックライトが構成される。導光板の
導入面から導入されたランプからの照射光は、導光板の
下面(反射面)及び反射板にて反射され、導光板の上面
(出光面)から出光する。この光は、2枚の拡散板及び
2枚のプリズムシートを透過する間に拡散,集光が繰り
返されて、液晶表示装置を照射するようになっている。
ータ等の液晶表示装置用のバックライトユニットには、
線状光源(以下、ランプと言う)からの照射光が導光板
を介して液晶表示装置を照射するエッジライト方式が多
く用いられている。エッジライト方式のバックライトユ
ニットは導光板の下側に反射板を重ねて配し、導光板の
上側に第1の拡散板,第1のプリズムシート,第2のプ
リズムシート及び第2の拡散板を重ねて配している。導
光板のサイドエッジ即ち導入面に対向させてランプを配
することにより、バックライトが構成される。導光板の
導入面から導入されたランプからの照射光は、導光板の
下面(反射面)及び反射板にて反射され、導光板の上面
(出光面)から出光する。この光は、2枚の拡散板及び
2枚のプリズムシートを透過する間に拡散,集光が繰り
返されて、液晶表示装置を照射するようになっている。
【0003】このようなバックライトユニットを構成す
る導光板は、導入された照射光を効率良く出光面から出
光させるために反射面又は出光面に印刷加工を施した
り、梨地加工を施したりしている。印刷加工を施す場合
は、白色のドットイメージを印刷する。また梨地加工を
施す場合は、例えばサンドブラスト加工を施して凹凸を
形成したり、ケミカルエッチング,フォトエッチング等
を施してドット状の凹凸を形成したりする。
る導光板は、導入された照射光を効率良く出光面から出
光させるために反射面又は出光面に印刷加工を施した
り、梨地加工を施したりしている。印刷加工を施す場合
は、白色のドットイメージを印刷する。また梨地加工を
施す場合は、例えばサンドブラスト加工を施して凹凸を
形成したり、ケミカルエッチング,フォトエッチング等
を施してドット状の凹凸を形成したりする。
【0004】このように導光板の反射面又は出射面にド
ット印刷,梨地加工を施すことにより光の反射率が大き
くなり、表示面での輝度が高まる。しかしながら、ドッ
ト印刷,梨地加工を面上に均一に施した場合は、導光板
のランプに近い側では輝度が高く、遠い側では低くな
る。図15は、導光板の出光面に均一に梨地加工を施し
た場合のバックライトの発光面における輝度を測定した
グラフである。縦軸は輝度を示し、横軸はバックライト
の発光面での導入面からの距離を示しており、1ゾーン
は10mmである。グラフから判るように、発光面のラン
プ側がより明るくなっており、発光面での輝度の均一性
が得られない。
ット印刷,梨地加工を施すことにより光の反射率が大き
くなり、表示面での輝度が高まる。しかしながら、ドッ
ト印刷,梨地加工を面上に均一に施した場合は、導光板
のランプに近い側では輝度が高く、遠い側では低くな
る。図15は、導光板の出光面に均一に梨地加工を施し
た場合のバックライトの発光面における輝度を測定した
グラフである。縦軸は輝度を示し、横軸はバックライト
の発光面での導入面からの距離を示しており、1ゾーン
は10mmである。グラフから判るように、発光面のラン
プ側がより明るくなっており、発光面での輝度の均一性
が得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これを解決するため
に、導光板の反射面又は出光面に印刷するドットの粗密
程度をランプに近い側と遠い側とで異ならせたバックラ
イトが提案されている(特開平7−56022 号公報,特開
平9−236803号公報)。これにより、ランプ位置に起因
する発光面の輝度の不均一を防止できる。しかしなが
ら、導光板の薄型化に伴いドット形状が発光面に映り易
くなり、表示品位の低下につながるという問題があっ
た。
に、導光板の反射面又は出光面に印刷するドットの粗密
程度をランプに近い側と遠い側とで異ならせたバックラ
イトが提案されている(特開平7−56022 号公報,特開
平9−236803号公報)。これにより、ランプ位置に起因
する発光面の輝度の不均一を防止できる。しかしなが
ら、導光板の薄型化に伴いドット形状が発光面に映り易
くなり、表示品位の低下につながるという問題があっ
た。
【0006】また、近年の表示装置の小型化に伴って線
状のランプの長さが短縮化されており、対向配置される
導光板の導入面幅よりも短い場合がある。この場合は、
導入面の幅方向の両端部分ではランプが配されておら
ず、導入面の中央部分と比較して照射光の導入量が少な
くなる。このために、発光面のランプ側の両隅領域では
輝度が低くなり、輝度の均一性が得られないという問題
があった。
状のランプの長さが短縮化されており、対向配置される
導光板の導入面幅よりも短い場合がある。この場合は、
導入面の幅方向の両端部分ではランプが配されておら
ず、導入面の中央部分と比較して照射光の導入量が少な
くなる。このために、発光面のランプ側の両隅領域では
輝度が低くなり、輝度の均一性が得られないという問題
があった。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、導光板の反射面及び出光面の少なくとも一方
に、グラデーション化された梨地面を形成してあること
により、発光面での輝度を均一にできるバックライトユ
ニット及びバックライトを提供することを目的とする。
また、グラデーション化された梨地面を有する導光板の
製造方法を提供することを目的とする。
のであり、導光板の反射面及び出光面の少なくとも一方
に、グラデーション化された梨地面を形成してあること
により、発光面での輝度を均一にできるバックライトユ
ニット及びバックライトを提供することを目的とする。
また、グラデーション化された梨地面を有する導光板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るバックラ
イトユニットは、導光板の反射面及び該反射面と反対の
側の出光面の少なくとも一方に凹凸を有する梨地面を形
成してあり、前記導光板の導入面から導入した導入光が
前記反射面にて反射し、前記出光面から出光して対象物
を照射するバックライトユニットにおいて、前記導光板
の梨地面は、凹凸の程度を前記導入面に交わる方向にグ
ラデーション化してあることを特徴とする。
イトユニットは、導光板の反射面及び該反射面と反対の
側の出光面の少なくとも一方に凹凸を有する梨地面を形
成してあり、前記導光板の導入面から導入した導入光が
前記反射面にて反射し、前記出光面から出光して対象物
を照射するバックライトユニットにおいて、前記導光板
の梨地面は、凹凸の程度を前記導入面に交わる方向にグ
ラデーション化してあることを特徴とする。
【0009】第1発明にあっては、梨地面の凹凸の程度
をグラデーション化している。本願発明者は、グラデー
ション化した梨地状態はミクロで見ると凹凸は不規則で
あるが、マクロで見ると梨地状態と光の出射特性との間
に規則性があることを見出した。この規則性を用いてグ
ラデーション化した梨地面を、導光板の反射面,出光面
又はその双方に形成している。また、グラデーションを
前記導入面に交わる方向、即ち、導入面から導入された
導入光が導光板内で進む方向に対して施している。これ
により、ドット形状が映ることなく、且つ、導入面から
遠い側ほど輝度が低下する現象を防止し、線状光源を備
えるバックライトの発光面での輝度を均一にすることが
可能となる。
をグラデーション化している。本願発明者は、グラデー
ション化した梨地状態はミクロで見ると凹凸は不規則で
あるが、マクロで見ると梨地状態と光の出射特性との間
に規則性があることを見出した。この規則性を用いてグ
ラデーション化した梨地面を、導光板の反射面,出光面
又はその双方に形成している。また、グラデーションを
前記導入面に交わる方向、即ち、導入面から導入された
導入光が導光板内で進む方向に対して施している。これ
により、ドット形状が映ることなく、且つ、導入面から
遠い側ほど輝度が低下する現象を防止し、線状光源を備
えるバックライトの発光面での輝度を均一にすることが
可能となる。
【0010】第2発明に係るバックライトユニットは、
第1発明において、前記導光板の梨地面は、凹凸の程度
を前記導入面と略平行な方向にグラデーション化してあ
ることを特徴とする。
第1発明において、前記導光板の梨地面は、凹凸の程度
を前記導入面と略平行な方向にグラデーション化してあ
ることを特徴とする。
【0011】第2発明にあっては、梨地面の凹凸のグラ
デーションを導入面に交わる方向だけでなく、導入面に
平行な方向にも施している。近年の表示装置の小型化に
伴い、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短くなる
傾向にある。この場合、導入面の幅方向両端部分では中
央部分に比較して、ランプからの導入光量が少なくな
る。これにより導光板のランプ側の両隅領域で輝度が低
くなる。この両隅領域で導入面に平行な方向に梨地状態
をグラデーション化することにより、ランプと導入面と
の寸法差に起因する輝度の不均一を防止する。
デーションを導入面に交わる方向だけでなく、導入面に
平行な方向にも施している。近年の表示装置の小型化に
伴い、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短くなる
傾向にある。この場合、導入面の幅方向両端部分では中
央部分に比較して、ランプからの導入光量が少なくな
る。これにより導光板のランプ側の両隅領域で輝度が低
くなる。この両隅領域で導入面に平行な方向に梨地状態
をグラデーション化することにより、ランプと導入面と
の寸法差に起因する輝度の不均一を防止する。
【0012】第3発明に係るバックライトユニットは、
第1又は第2発明において、前記導光板の梨地面の凹凸
の程度Rgは、Rg=RMS/Smで表されることを特
徴とする。但し、RMSは二乗平均平方根粗さであり、
Smは凹凸の平均間隔である。
第1又は第2発明において、前記導光板の梨地面の凹凸
の程度Rgは、Rg=RMS/Smで表されることを特
徴とする。但し、RMSは二乗平均平方根粗さであり、
Smは凹凸の平均間隔である。
【0013】第3発明にあっては、梨地面の凹凸の程度
Rgは二乗平均平方根粗さと凹凸の平均間隔とを用いて
求められる。このRgは、導光板の導入面に交わる方向
にグラデーション化する場合には、例えば、導入面から
遠くなるに従って除々に大きくなるように設定され、導
入面に平行にグラデーション化する場合には、例えば導
入面幅の中央部分で大きく、両端になるほど小さく設定
されることにより、バックライトの発光面での輝度が均
一になる。
Rgは二乗平均平方根粗さと凹凸の平均間隔とを用いて
求められる。このRgは、導光板の導入面に交わる方向
にグラデーション化する場合には、例えば、導入面から
遠くなるに従って除々に大きくなるように設定され、導
入面に平行にグラデーション化する場合には、例えば導
入面幅の中央部分で大きく、両端になるほど小さく設定
されることにより、バックライトの発光面での輝度が均
一になる。
【0014】第4発明に係るバックライトユニットは、
第1,第2又は第3発明において、前記梨地面は前記出
光面に形成されており、前記反射面にレンズ加工を施し
てあることを特徴とする。
第1,第2又は第3発明において、前記梨地面は前記出
光面に形成されており、前記反射面にレンズ加工を施し
てあることを特徴とする。
【0015】また、第5発明に係るバックライトユニッ
トは、第1,第2又は第3発明において、前記梨地面は
前記出光面に形成されており、前記反射面にプリズム加
工を施してあることを特徴とする。
トは、第1,第2又は第3発明において、前記梨地面は
前記出光面に形成されており、前記反射面にプリズム加
工を施してあることを特徴とする。
【0016】第4又は第5発明にあっては、出光面に梨
地状態をグラデーション化した梨地面を形成し、反射面
にレンズ面又はプリズム面のような光散乱面を形成して
いる。導光板の両面に光散乱面を形成してあるので、加
工面積増加により出光量が増加して発光面の輝度が高く
なる。また、反射面にレンズ面又はプリズム面を形成し
てあるので、出光面での光拡散によりプリズムシートと
の干渉によるモアレの形成が防止され、また、導光板が
有する突起部の影が発光面に映ることを防止する。
地状態をグラデーション化した梨地面を形成し、反射面
にレンズ面又はプリズム面のような光散乱面を形成して
いる。導光板の両面に光散乱面を形成してあるので、加
工面積増加により出光量が増加して発光面の輝度が高く
なる。また、反射面にレンズ面又はプリズム面を形成し
てあるので、出光面での光拡散によりプリズムシートと
の干渉によるモアレの形成が防止され、また、導光板が
有する突起部の影が発光面に映ることを防止する。
【0017】第6発明に係るバックライトは、第1乃至
第5発明のいずれかにおいて、前記導光板の導入面に対
向せしめて線状光源を配してあることを特徴とする。
第5発明のいずれかにおいて、前記導光板の導入面に対
向せしめて線状光源を配してあることを特徴とする。
【0018】第6発明にあっては、バックライトユニッ
トに線状光源を配することによりバックライトが構成さ
れる。線状光源は導光板の導入面に対向して配され、線
状光源からの照射光が導入面から導光板に導入されて出
光面から出光し、対象物を照射する。
トに線状光源を配することによりバックライトが構成さ
れる。線状光源は導光板の導入面に対向して配され、線
状光源からの照射光が導入面から導光板に導入されて出
光面から出光し、対象物を照射する。
【0019】第7発明に係る導光板の製造方法は、第1
乃至第6発明のいずれかに記載の導光板を製造する方法
であって、前記梨地面を有していない導光板基体を準備
し、凹凸を形成すべきグラデーションパターンを有する
スクリーンを、前記導光板基体の出光面及び反射面の少
なくとも一方に対向して配し、前記スクリーンを介して
ブラスト加工を施すことを特徴とする。
乃至第6発明のいずれかに記載の導光板を製造する方法
であって、前記梨地面を有していない導光板基体を準備
し、凹凸を形成すべきグラデーションパターンを有する
スクリーンを、前記導光板基体の出光面及び反射面の少
なくとも一方に対向して配し、前記スクリーンを介して
ブラスト加工を施すことを特徴とする。
【0020】また、第8発明に係る導光板の製造方法
は、第1乃至第6発明のいずれかに記載の導光板を製造
する方法であって、前記梨地面を有していない導光板基
体を射出成形するための金型部材を準備し、凹凸を形成
すべきグラデーションパターンを有するスクリーンを、
前記金型部材の前記出光面及び前記反射面に対応する面
の少なくとも一方に対向して配し、前記スクリーンを介
してブラスト加工を施すことを特徴とする。
は、第1乃至第6発明のいずれかに記載の導光板を製造
する方法であって、前記梨地面を有していない導光板基
体を射出成形するための金型部材を準備し、凹凸を形成
すべきグラデーションパターンを有するスクリーンを、
前記金型部材の前記出光面及び前記反射面に対応する面
の少なくとも一方に対向して配し、前記スクリーンを介
してブラスト加工を施すことを特徴とする。
【0021】第7又は第8発明にあっては、所望の凹凸
を形成するスクリーンを梨地面を形成すべき領域に載せ
てブラスト加工を施している。ブラスト加工の対象は導
光板基体、導光板を射出形成するための金型部材、又は
金型部材を電鋳製造するための金型作成用部材などであ
る。従来の例えばサンドブラスト法により梨地加工を行
なった場合は、所定の配列で凹凸を形成することが困難
であったが、所定の凹凸を形成するためのパターンを有
するスクリーンを用いることにより、グラデーション化
された凹凸を導光板に形成することが可能となる。
を形成するスクリーンを梨地面を形成すべき領域に載せ
てブラスト加工を施している。ブラスト加工の対象は導
光板基体、導光板を射出形成するための金型部材、又は
金型部材を電鋳製造するための金型作成用部材などであ
る。従来の例えばサンドブラスト法により梨地加工を行
なった場合は、所定の配列で凹凸を形成することが困難
であったが、所定の凹凸を形成するためのパターンを有
するスクリーンを用いることにより、グラデーション化
された凹凸を導光板に形成することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1のバックライトユ
ニットの構成を示す斜視図である。図2は図1のII−II
線から見た断面図であり、線状光源と共に示している。
バックライトユニットに線状光源を配することによりバ
ックライトが構成される。図中、1はアクリル樹脂製の
導光板であり、上面(出光面)13と下面(反射面)1
2とが非平行に形成された略楔形状を有している。導光
板1の反射面12には、連続的に状態を変化させた、即
ちグラデーション化された本発明の特徴となる梨地面が
形成されている。導光板1の厚肉側の端面(導入面)1
1に対向して線状光源(以下、ランプという)7が配さ
れており、ランプ7の背面側には照射光を反射するため
のリフレクタ8が配設されている。ランプ7の長さ寸法
は導入面11の幅寸法よりも僅かに短く、導入面11の
中央側で対向するように配されている。
示す図面に基づき具体的に説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1のバックライトユ
ニットの構成を示す斜視図である。図2は図1のII−II
線から見た断面図であり、線状光源と共に示している。
バックライトユニットに線状光源を配することによりバ
ックライトが構成される。図中、1はアクリル樹脂製の
導光板であり、上面(出光面)13と下面(反射面)1
2とが非平行に形成された略楔形状を有している。導光
板1の反射面12には、連続的に状態を変化させた、即
ちグラデーション化された本発明の特徴となる梨地面が
形成されている。導光板1の厚肉側の端面(導入面)1
1に対向して線状光源(以下、ランプという)7が配さ
れており、ランプ7の背面側には照射光を反射するため
のリフレクタ8が配設されている。ランプ7の長さ寸法
は導入面11の幅寸法よりも僅かに短く、導入面11の
中央側で対向するように配されている。
【0023】図3及び図4は、反射面12に形成された
梨地面の凹凸の程度(以下、梨地状態という)を示すグ
ラフである。図3は導入面に交わる方向の梨地状態を示
し、縦軸は梨地状態を、横軸は導入面の中央付近での導
入面からの距離(垂直方向の位置)を示している。1ゾ
ーンは10mmである。また、図4は導入面に平行な方向
の梨地状態を示し、縦軸は梨地状態を、横軸は反射面の
導入面付近での幅方向の距離(平行方向の位置)を示し
ており、反射面の中央を0としている。1ゾーンは10m
mである。梨地状態Rgは、表面粗さ及び凹凸間隔のパ
ラメータを用いて以下に示す式により数値化されてい
る。 梨地状態Rg=RMS/Sm 但し、RMSは二乗平均平方根粗さ,Smは凹凸の平均
間隔である。
梨地面の凹凸の程度(以下、梨地状態という)を示すグ
ラフである。図3は導入面に交わる方向の梨地状態を示
し、縦軸は梨地状態を、横軸は導入面の中央付近での導
入面からの距離(垂直方向の位置)を示している。1ゾ
ーンは10mmである。また、図4は導入面に平行な方向
の梨地状態を示し、縦軸は梨地状態を、横軸は反射面の
導入面付近での幅方向の距離(平行方向の位置)を示し
ており、反射面の中央を0としている。1ゾーンは10m
mである。梨地状態Rgは、表面粗さ及び凹凸間隔のパ
ラメータを用いて以下に示す式により数値化されてい
る。 梨地状態Rg=RMS/Sm 但し、RMSは二乗平均平方根粗さ,Smは凹凸の平均
間隔である。
【0024】グラフに示すように、梨地状態Rgは導入
面11に交わる方向及び平行な方向に夫々グラデーショ
ン化されている。即ち、交わる方向においては、反射面
12の梨地状態はランプ7に近い側では小さい値で、ラ
ンプ7から遠くなるに従ってRgの値が大きくなるよう
にグラデーション化されている。また平行な方向におい
ては、幅方向の略中央では一定の梨地状態Rgであり、
ゾーン±5付近から端部に近いほどRgの値が大きくな
るように、即ち反射面12のランプ側の両隅領域でRg
の値が最も大きくなるようにグラデーション化されてい
る。
面11に交わる方向及び平行な方向に夫々グラデーショ
ン化されている。即ち、交わる方向においては、反射面
12の梨地状態はランプ7に近い側では小さい値で、ラ
ンプ7から遠くなるに従ってRgの値が大きくなるよう
にグラデーション化されている。また平行な方向におい
ては、幅方向の略中央では一定の梨地状態Rgであり、
ゾーン±5付近から端部に近いほどRgの値が大きくな
るように、即ち反射面12のランプ側の両隅領域でRg
の値が最も大きくなるようにグラデーション化されてい
る。
【0025】図2に示すように、導光板1の反射面12
側には反射板2が重ねて配され、導光板1の出光面13
側には第1の拡散板3、第1のプリズムシート4、第2
のプリズムシート5及び第2の拡散板6がこの順に重ね
て配されている。第1及び第2のプリズムシート4,5
は、断面形状が略直角二等辺三角形の三角条を複数設け
たプリズム面を上面に有しており、2枚のプリズムシー
トはその条方向が互いに交わる向きに配されている。な
お、導光板1は楔形状に限らず、平板形状を有していて
も良い。
側には反射板2が重ねて配され、導光板1の出光面13
側には第1の拡散板3、第1のプリズムシート4、第2
のプリズムシート5及び第2の拡散板6がこの順に重ね
て配されている。第1及び第2のプリズムシート4,5
は、断面形状が略直角二等辺三角形の三角条を複数設け
たプリズム面を上面に有しており、2枚のプリズムシー
トはその条方向が互いに交わる向きに配されている。な
お、導光板1は楔形状に限らず、平板形状を有していて
も良い。
【0026】以上の如きバックライトを構成する導光板
1の製造方法について以下に説明する。図5は導光板1
の製造の手順を示すフローチャートである。上述したよ
うな梨地加工を施した導光板1を製造する際には、ま
ず、梨地状態Rgのグラデーションパターンを有するス
クリーンを作成する。図5に示すように、金属製又は合
成樹脂製のスクリーン基材を洗浄し(ステップS1
1)、スクリーン基材上にフォトレジストを塗布する
(ステップS12)。所望のグラデーションパターンを
有するマスクをスクリーン基材上に載置して露光し(ス
テップS13)、現像する(ステップS14)。これに
エッチングを施すことにより、メッシュ状にグラデーシ
ョンパターンを形成したグラデーションスクリーンが作
成される(ステップS15)。なお、グラデーションス
クリーンは、スクリーン基材に直接レーザ加工を施すこ
とによって形成しても良い。
1の製造方法について以下に説明する。図5は導光板1
の製造の手順を示すフローチャートである。上述したよ
うな梨地加工を施した導光板1を製造する際には、ま
ず、梨地状態Rgのグラデーションパターンを有するス
クリーンを作成する。図5に示すように、金属製又は合
成樹脂製のスクリーン基材を洗浄し(ステップS1
1)、スクリーン基材上にフォトレジストを塗布する
(ステップS12)。所望のグラデーションパターンを
有するマスクをスクリーン基材上に載置して露光し(ス
テップS13)、現像する(ステップS14)。これに
エッチングを施すことにより、メッシュ状にグラデーシ
ョンパターンを形成したグラデーションスクリーンが作
成される(ステップS15)。なお、グラデーションス
クリーンは、スクリーン基材に直接レーザ加工を施すこ
とによって形成しても良い。
【0027】次に、導光板1を射出成形する際に用いる
金型を作成する。導光板の楔型又は平板型の外形を模っ
た金型基材を作成し、導光板1の反射面12に対応する
金型基材の内面にグラデーションスクリーンを重ねてブ
ラスト加工を行なう(ステップS16)。ブラスト加工
は、例えばビーズ状の研磨剤をグラデーションスクリー
ンを介して金型基材に吹きつけることにより行なわれ
る。ブラスト加工によりグラデーションパターンに応じ
た凹凸が金型基材の内面に形成され、導光板1のための
金型部材が成形される。この金型部材にアクリル樹脂を
注入し、硬化させて導光板1を射出成形する(ステップ
S17)。このように製造された導光板1の反射面12
は、凹凸程度が導入面11に交わる方向にグラデーショ
ン化された梨地状態を有している。
金型を作成する。導光板の楔型又は平板型の外形を模っ
た金型基材を作成し、導光板1の反射面12に対応する
金型基材の内面にグラデーションスクリーンを重ねてブ
ラスト加工を行なう(ステップS16)。ブラスト加工
は、例えばビーズ状の研磨剤をグラデーションスクリー
ンを介して金型基材に吹きつけることにより行なわれ
る。ブラスト加工によりグラデーションパターンに応じ
た凹凸が金型基材の内面に形成され、導光板1のための
金型部材が成形される。この金型部材にアクリル樹脂を
注入し、硬化させて導光板1を射出成形する(ステップ
S17)。このように製造された導光板1の反射面12
は、凹凸程度が導入面11に交わる方向にグラデーショ
ン化された梨地状態を有している。
【0028】このような構成のバックライトでは、ラン
プ7からの照射光は導光板1の導入面11から導入さ
れ、導光板1内を進んで反射面12及び反射板2にて反
射,散乱されつつ出光面13から出光する。このとき、
導入された光が上述した如くグラデーション化された梨
地面で反射されることにより、出光面13から出光する
光量が出光面13の位置によらず均一化される。そし
て、出光面13から出光された光は、拡散板3,プリズ
ムシート4,5及び拡散板6を透過することにより拡
散,集光が繰り返されて、図示しない液晶表示装置を照
射する。
プ7からの照射光は導光板1の導入面11から導入さ
れ、導光板1内を進んで反射面12及び反射板2にて反
射,散乱されつつ出光面13から出光する。このとき、
導入された光が上述した如くグラデーション化された梨
地面で反射されることにより、出光面13から出光する
光量が出光面13の位置によらず均一化される。そし
て、出光面13から出光された光は、拡散板3,プリズ
ムシート4,5及び拡散板6を透過することにより拡
散,集光が繰り返されて、図示しない液晶表示装置を照
射する。
【0029】このように、導光板1の反射面12は梨地
状態が導入面11に交わる方向にグラデーション化され
ているので、バックライトの発光面での輝度を均一にで
きる。また、反射面12のランプ側の両隅領域でRg値
を大きくしているので、導光面幅とランプ長さとの差に
起因する輝度の不均一を防止できる。さらに、反射面1
2はドット形状を有していないので、ドット形状の映り
による表示品位の低下が防止され、ドットの映りを防ぐ
ためにも必要としていた拡散板が不要となり、拡散板の
枚数を削減できる。
状態が導入面11に交わる方向にグラデーション化され
ているので、バックライトの発光面での輝度を均一にで
きる。また、反射面12のランプ側の両隅領域でRg値
を大きくしているので、導光面幅とランプ長さとの差に
起因する輝度の不均一を防止できる。さらに、反射面1
2はドット形状を有していないので、ドット形状の映り
による表示品位の低下が防止され、ドットの映りを防ぐ
ためにも必要としていた拡散板が不要となり、拡散板の
枚数を削減できる。
【0030】以上の如き構成のバックライトを製造し、
その発光面の輝度を測定した。導光板1の寸法は、導入
幅210 mm,長さ280 mm,厚さは厚肉側が3.0 mmで
薄肉側が1.0 mmである。反射面12は、図3及び図4
に示す如くグラデーション化された梨地状態に形成され
ている。反射板2はE60(東レ製)を、拡散板3,6
はBSO3(恵和商工製)を、プリズムシート4,5は
BEFII(3M製)を、リフレクタ8は#4596(住
友3M製)を用いた。直径2.2mmのランプ7(ハリ
ソン電気製)を導光板1の導入面11の対向側に配し、
発光面の幅方向略中央の輝度を導入面11側からゾーン
(単位距離)毎に測定した。測定条件は、入力電流が0.
28A,印加電圧が12.55 Vであり、このときランプ7の
管電流は6mAであった。
その発光面の輝度を測定した。導光板1の寸法は、導入
幅210 mm,長さ280 mm,厚さは厚肉側が3.0 mmで
薄肉側が1.0 mmである。反射面12は、図3及び図4
に示す如くグラデーション化された梨地状態に形成され
ている。反射板2はE60(東レ製)を、拡散板3,6
はBSO3(恵和商工製)を、プリズムシート4,5は
BEFII(3M製)を、リフレクタ8は#4596(住
友3M製)を用いた。直径2.2mmのランプ7(ハリ
ソン電気製)を導光板1の導入面11の対向側に配し、
発光面の幅方向略中央の輝度を導入面11側からゾーン
(単位距離)毎に測定した。測定条件は、入力電流が0.
28A,印加電圧が12.55 Vであり、このときランプ7の
管電流は6mAであった。
【0031】図6はその結果を示すグラフであり、縦軸
は輝度を示し、横軸は導光板の導入面からの距離を示し
ている。1ゾーンは10mmである。グラフから判るよう
に、バックライトの発光面における輝度はランプ7に近
い側から遠い側までほぼ一定の値を示している。これに
より、実施の形態1のバックライトは発光面で均一な輝
度を得ていることが判る。
は輝度を示し、横軸は導光板の導入面からの距離を示し
ている。1ゾーンは10mmである。グラフから判るよう
に、バックライトの発光面における輝度はランプ7に近
い側から遠い側までほぼ一定の値を示している。これに
より、実施の形態1のバックライトは発光面で均一な輝
度を得ていることが判る。
【0032】実施の形態2.次に、反射面12に上述し
た実施の形態1とは異なるグラデーション状態の梨地面
を形成した導光板1を用いたバックライトについて説明
する。図7は、反射面の前記垂直方向の位置に対する梨
地状態Rgを示すグラフである。縦軸は梨地状態を示
し、横軸は導入面の中央付近での導入面からの距離を示
している。1ゾーンは7.5mmである。グラフに示す
ように、反射面12の梨地状態はランプ7に近い側では
小さい値(RMS/Sm)で、ランプ7から遠くなるに
従って値が大きくなるようにグラデーション化されてい
る。導入面11に対して平行な方向の梨地状態は実施の
形態1と同様である。このように実施の形態2では、導
光板1の反射面12に形成された梨地状態の垂直方向の
グラデーションパターンが異なることの他は、実施の形
態1と同様であり、その説明を省略する。
た実施の形態1とは異なるグラデーション状態の梨地面
を形成した導光板1を用いたバックライトについて説明
する。図7は、反射面の前記垂直方向の位置に対する梨
地状態Rgを示すグラフである。縦軸は梨地状態を示
し、横軸は導入面の中央付近での導入面からの距離を示
している。1ゾーンは7.5mmである。グラフに示す
ように、反射面12の梨地状態はランプ7に近い側では
小さい値(RMS/Sm)で、ランプ7から遠くなるに
従って値が大きくなるようにグラデーション化されてい
る。導入面11に対して平行な方向の梨地状態は実施の
形態1と同様である。このように実施の形態2では、導
光板1の反射面12に形成された梨地状態の垂直方向の
グラデーションパターンが異なることの他は、実施の形
態1と同様であり、その説明を省略する。
【0033】このような導光板1の製造方法について以
下に説明する。図8は導光板1の製造の手順を示すフロ
ーチャートである。上述した実施の形態1と同様に、ま
ず梨地状態のグラデーションパターンを有するスクリー
ンを作成する(ステップS11〜15)。なお、グラデ
ーションスクリーンは、スクリーン基材に直接レーザ加
工を施すことによって形成しても良い。次に導光板の楔
型又は平板型の外形を模った金型部材を作成し、この金
型部材にアクリル樹脂を注入して硬化させ、梨地面を有
さない導光板基体を射出成形する。この導光板基体の反
射面側にグラデーションスクリーンを重ねてブラスト加
工を行なう(ステップS26)。ブラスト加工によりグ
ラデーションパターンに応じた凹凸が反射面に形成さ
れ、グラデーション化された梨地面を有する導光板1が
作成される。
下に説明する。図8は導光板1の製造の手順を示すフロ
ーチャートである。上述した実施の形態1と同様に、ま
ず梨地状態のグラデーションパターンを有するスクリー
ンを作成する(ステップS11〜15)。なお、グラデ
ーションスクリーンは、スクリーン基材に直接レーザ加
工を施すことによって形成しても良い。次に導光板の楔
型又は平板型の外形を模った金型部材を作成し、この金
型部材にアクリル樹脂を注入して硬化させ、梨地面を有
さない導光板基体を射出成形する。この導光板基体の反
射面側にグラデーションスクリーンを重ねてブラスト加
工を行なう(ステップS26)。ブラスト加工によりグ
ラデーションパターンに応じた凹凸が反射面に形成さ
れ、グラデーション化された梨地面を有する導光板1が
作成される。
【0034】このような構成のバックライトでは、ラン
プ7からの照射光が導光板1の導入面11から導入さ
れ、梨地状態がグラデーション化された反射面12にて
反射されることにより、出光面13から出光する光量が
位置によらず均一化される。このように、導光板1の反
射面12は梨地状態が導入面11に交わる方向にグラデ
ーション化されているので、バックライトの発光面での
輝度を均一にできる。また、反射面12のランプ側の両
隅領域でRg値を大きくしているので、導光面幅とラン
プ長さとの差に起因する輝度の不均一を防止できる。さ
らに、反射面12はドット形状を有していないので、ド
ット形状の映りによる表示品位の低下が防止され、ドッ
トの映りを防ぐためにも必要としていた拡散板が不要と
なり、拡散板の枚数を削減できる。
プ7からの照射光が導光板1の導入面11から導入さ
れ、梨地状態がグラデーション化された反射面12にて
反射されることにより、出光面13から出光する光量が
位置によらず均一化される。このように、導光板1の反
射面12は梨地状態が導入面11に交わる方向にグラデ
ーション化されているので、バックライトの発光面での
輝度を均一にできる。また、反射面12のランプ側の両
隅領域でRg値を大きくしているので、導光面幅とラン
プ長さとの差に起因する輝度の不均一を防止できる。さ
らに、反射面12はドット形状を有していないので、ド
ット形状の映りによる表示品位の低下が防止され、ドッ
トの映りを防ぐためにも必要としていた拡散板が不要と
なり、拡散板の枚数を削減できる。
【0035】以上の如き構成のバックライトを製造し、
その発光面の輝度を測定した。導光板1の寸法は、導入
幅160 mm,長さ100 mm,厚さは厚肉側が2.5 mmで
薄肉側が0.6 mmである。反射面12は、図7に示す如
くグラデーション化された梨地面が形成されている。そ
の他の構成部品は実施の形態1と同様のものを用いてい
る。バックライトの発光面の幅方向略中央における輝度
を、導光板1の導入面11側からゾーン(単位距離)毎
に測定した。測定条件は、入力電流が0.15A,印加電圧
が7.00Vであり、このときランプ7の管電流は1.8 mA
であった。
その発光面の輝度を測定した。導光板1の寸法は、導入
幅160 mm,長さ100 mm,厚さは厚肉側が2.5 mmで
薄肉側が0.6 mmである。反射面12は、図7に示す如
くグラデーション化された梨地面が形成されている。そ
の他の構成部品は実施の形態1と同様のものを用いてい
る。バックライトの発光面の幅方向略中央における輝度
を、導光板1の導入面11側からゾーン(単位距離)毎
に測定した。測定条件は、入力電流が0.15A,印加電圧
が7.00Vであり、このときランプ7の管電流は1.8 mA
であった。
【0036】図9はその結果を示すグラフであり、縦軸
は輝度を示し、横軸は導光板1の導入面11側からの距
離を示している。1ゾーンは7.5 mmである。グラフか
ら判るように、発光面における輝度はランプ7に近い側
から遠い側までほぼ一定の値を示しており、実施の形態
1よりもさらに均一である。これにより、実施の形態2
のバックライトは発光面で均一な輝度が得られることが
判る。
は輝度を示し、横軸は導光板1の導入面11側からの距
離を示している。1ゾーンは7.5 mmである。グラフか
ら判るように、発光面における輝度はランプ7に近い側
から遠い側までほぼ一定の値を示しており、実施の形態
1よりもさらに均一である。これにより、実施の形態2
のバックライトは発光面で均一な輝度が得られることが
判る。
【0037】なお、上述した導光板1の製造方法は、図
5に示すように、射出成形された導光板にグラデーショ
ンスクリーンを用いて直接ブラスト加工を施す場合を説
明しているが、これに限るものではなく、実施の形態2
の図8に示した如く、導光板を射出成形するための金型
にグラデーションスクリーンを用いてブラスト加工を施
しても良い。また、金型部材を電鋳製造する際の金型作
成用部材に、グラデーションスクリーンを用いてブラス
ト加工を施しても良い。以下、この方法について述べ
る。
5に示すように、射出成形された導光板にグラデーショ
ンスクリーンを用いて直接ブラスト加工を施す場合を説
明しているが、これに限るものではなく、実施の形態2
の図8に示した如く、導光板を射出成形するための金型
にグラデーションスクリーンを用いてブラスト加工を施
しても良い。また、金型部材を電鋳製造する際の金型作
成用部材に、グラデーションスクリーンを用いてブラス
ト加工を施しても良い。以下、この方法について述べ
る。
【0038】図10は金型部材に間接的にブラスト加工
を施すことにより、上述した導光板1を製造する手順を
示すフローチャートである。上述した製造方法と同様
に、まず梨地状態Rgの所望のグラデーションパターン
を有するスクリーンを作成する(ステップS11〜1
5)。なお、グラデーションスクリーンは、スクリーン
基材に直接レーザ加工を施すことによって形成しても良
い。次に導光板の楔型の外形を模った、合成樹脂又は金
属製の金型作成用基材を作成し、金型作成用基材の反射
面に対応する面にグラデーションスクリーンを重ねてブ
ラスト加工を行なう(ステップS36)。ブラスト加工
によりグラデーションパターンに応じた凹凸が金型作成
用基材の内面に形成され、金型作成用部材が形成され
る。この金型作成用部材を用いて金型部材を電鋳製造す
る(ステップS37)。金型部材にアクリル樹脂を注入
し、硬化させて導光板1を射出成形する(ステップS3
8)。
を施すことにより、上述した導光板1を製造する手順を
示すフローチャートである。上述した製造方法と同様
に、まず梨地状態Rgの所望のグラデーションパターン
を有するスクリーンを作成する(ステップS11〜1
5)。なお、グラデーションスクリーンは、スクリーン
基材に直接レーザ加工を施すことによって形成しても良
い。次に導光板の楔型の外形を模った、合成樹脂又は金
属製の金型作成用基材を作成し、金型作成用基材の反射
面に対応する面にグラデーションスクリーンを重ねてブ
ラスト加工を行なう(ステップS36)。ブラスト加工
によりグラデーションパターンに応じた凹凸が金型作成
用基材の内面に形成され、金型作成用部材が形成され
る。この金型作成用部材を用いて金型部材を電鋳製造す
る(ステップS37)。金型部材にアクリル樹脂を注入
し、硬化させて導光板1を射出成形する(ステップS3
8)。
【0039】このように製造された導光板1の反射面1
2は、凹凸程度が導入面11に交わる方向と平行な方向
とに具化された梨地状態お有している。また、ブラスト
加工を行なった金型作成用部材により作成した電鋳金型
はパターン精度が高くなる。
2は、凹凸程度が導入面11に交わる方向と平行な方向
とに具化された梨地状態お有している。また、ブラスト
加工を行なった金型作成用部材により作成した電鋳金型
はパターン精度が高くなる。
【0040】なお、上述した実施の形態1及び実施の形
態2では、導光板1の反射面12にグラデーション化さ
れた梨地面を形成した場合を説明しているが、これに限
るものではない。例えば、導光板1の出光面13にグラ
デーション化された梨地面を形成してあっても同様の効
果を得、また、導光板1の反射面12と出光面13との
双方に形成してあっても同様の効果を得る。
態2では、導光板1の反射面12にグラデーション化さ
れた梨地面を形成した場合を説明しているが、これに限
るものではない。例えば、導光板1の出光面13にグラ
デーション化された梨地面を形成してあっても同様の効
果を得、また、導光板1の反射面12と出光面13との
双方に形成してあっても同様の効果を得る。
【0041】また、上述した実施の形態1及び実施の形
態2では、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短い
場合を説明しているが、両者が同等の長さを有している
場合もある。この場合は、反射面のランプ側の両隅領域
の輝度は中央領域と略同等であるので、導入面に平行な
方向の梨地状態Rgのグラデーション化は行う必要はな
く、導入面に交わる方向のグラデーション化のみで良
い。
態2では、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短い
場合を説明しているが、両者が同等の長さを有している
場合もある。この場合は、反射面のランプ側の両隅領域
の輝度は中央領域と略同等であるので、導入面に平行な
方向の梨地状態Rgのグラデーション化は行う必要はな
く、導入面に交わる方向のグラデーション化のみで良
い。
【0042】上述したような梨地面を導光板の反射面の
みに形成した場合に、導光板からの出光量は低くなるこ
とが考えられる。導光板に導入された照射光は反射面及
び出光面で反射を繰り返しながら導光板内を進む。光散
乱面にて光が反射する際に、光は反射光と透過光とに分
離される。反射面に形成された光散乱面で光が反射した
場合、出光面での反射と比較して透過光の割合が高い。
また、光散乱面を光が透過した際には光の吸収が生じて
ロスとなる。反射面のみに光散乱面を形成した場合は、
導入光の90%が透過することがフレネル反射及びスネ
ルの法則による概算から判る。従って、反射面のみに梨
地面のような光散乱面を形成している場合は出光量のロ
スが大きくなる。これを解決するために、反射面と出光
面の双方に光散乱手段を形成したバックライトユニット
を以下に示す。両面に光散乱手段を形成することによ
り、上述した透過光による出光量ロスよりも加工面積増
加による出光量の増加の方が大きくなり、出光効率が高
くなる。
みに形成した場合に、導光板からの出光量は低くなるこ
とが考えられる。導光板に導入された照射光は反射面及
び出光面で反射を繰り返しながら導光板内を進む。光散
乱面にて光が反射する際に、光は反射光と透過光とに分
離される。反射面に形成された光散乱面で光が反射した
場合、出光面での反射と比較して透過光の割合が高い。
また、光散乱面を光が透過した際には光の吸収が生じて
ロスとなる。反射面のみに光散乱面を形成した場合は、
導入光の90%が透過することがフレネル反射及びスネ
ルの法則による概算から判る。従って、反射面のみに梨
地面のような光散乱面を形成している場合は出光量のロ
スが大きくなる。これを解決するために、反射面と出光
面の双方に光散乱手段を形成したバックライトユニット
を以下に示す。両面に光散乱手段を形成することによ
り、上述した透過光による出光量ロスよりも加工面積増
加による出光量の増加の方が大きくなり、出光効率が高
くなる。
【0043】実施の形態3.図11は実施の形態3のバ
ックライトユニットの構造を示す斜視図である。図12
は、図11に示す導光板とこれに対向配置されたランプ
との位置関係を示した平面図である。図11及び図12
に示すように、アクリル樹脂製の導光板9は、出光面9
3と反射面92とが非平行に形成された略楔形状を有し
ており、長さ方向に沿う両側面には両外側へ張り出した
突起部9a,9aが形成されている。バックライトは、
図示しない液晶表示装置を上側に重ねてケースに収納さ
れるが、ケースに設けられた受け部に突起部9a,9a
を嵌入させることにより導光板9をケースに固定するよ
うになっている。また、導光板9の出光面93は実施の
形態1と同様のグラデーション化された梨地面を有して
おり、導光板9の反射面92にはレンズ面が形成されて
いる。このレンズ面は、断面形状が略弓形である条体の
複数を並設させたものである。レンズ面の条体は高さ
H,ピッチPを有して形成されており、その条方向は導
入面91に略垂直である。
ックライトユニットの構造を示す斜視図である。図12
は、図11に示す導光板とこれに対向配置されたランプ
との位置関係を示した平面図である。図11及び図12
に示すように、アクリル樹脂製の導光板9は、出光面9
3と反射面92とが非平行に形成された略楔形状を有し
ており、長さ方向に沿う両側面には両外側へ張り出した
突起部9a,9aが形成されている。バックライトは、
図示しない液晶表示装置を上側に重ねてケースに収納さ
れるが、ケースに設けられた受け部に突起部9a,9a
を嵌入させることにより導光板9をケースに固定するよ
うになっている。また、導光板9の出光面93は実施の
形態1と同様のグラデーション化された梨地面を有して
おり、導光板9の反射面92にはレンズ面が形成されて
いる。このレンズ面は、断面形状が略弓形である条体の
複数を並設させたものである。レンズ面の条体は高さ
H,ピッチPを有して形成されており、その条方向は導
入面91に略垂直である。
【0044】図12に示すように、導光板9の導入面9
1に対向してランプ7が配されており、ランプ7の背面
側には照射光を反射するためのリフレクタ(図示せず)
が配設されている。ランプ7の長さ寸法は導入面91の
幅寸法よりも僅かに短く、導入面91の中央側で対向す
るように配されている。導光板9の反射面92側には反
射板2が重ねて配され、導光板9の出光面93側にはプ
リズムシート5が重ねて配されている。プリズムシート
5は、断面形状が略直角二等辺三角形の三角条を複数並
設したプリズム面を下面に有しており、その条方向が導
光板9の反射面92の条方向と交わるように配されてい
る。
1に対向してランプ7が配されており、ランプ7の背面
側には照射光を反射するためのリフレクタ(図示せず)
が配設されている。ランプ7の長さ寸法は導入面91の
幅寸法よりも僅かに短く、導入面91の中央側で対向す
るように配されている。導光板9の反射面92側には反
射板2が重ねて配され、導光板9の出光面93側にはプ
リズムシート5が重ねて配されている。プリズムシート
5は、断面形状が略直角二等辺三角形の三角条を複数並
設したプリズム面を下面に有しており、その条方向が導
光板9の反射面92の条方向と交わるように配されてい
る。
【0045】このような構成のバックライトでは、ラン
プ7からの照射光は導光板9の導入面91から導入さ
れ、導入された光は導光板9内を進み、グラデーション
化された梨地面を有する反射面92及び反射板2にて反
射,散乱されつつレンズ面を有する出光面93から出光
する。このとき、導入された光がレンズ面で反射して変
角される。また、グラデーション化された梨地面から出
光することにより、出光する光量が位置によらず均一化
される。そして、プリズムシート5を透過することによ
り集光されて、図示しない液晶表示装置を照射する。こ
のように、本実施の形態のバックライトでは、実施の形
態1及び実施の形態2と同様に、導光板9の梨地面の凹
凸が導入面91に交わる方向と平行な方向とにグラデー
ション化されているので、発光面での輝度が均一にな
る。さらに、梨地面はドット形状を有していないので、
ドット形状の映りによる表示品位の低下が防止される。
プ7からの照射光は導光板9の導入面91から導入さ
れ、導入された光は導光板9内を進み、グラデーション
化された梨地面を有する反射面92及び反射板2にて反
射,散乱されつつレンズ面を有する出光面93から出光
する。このとき、導入された光がレンズ面で反射して変
角される。また、グラデーション化された梨地面から出
光することにより、出光する光量が位置によらず均一化
される。そして、プリズムシート5を透過することによ
り集光されて、図示しない液晶表示装置を照射する。こ
のように、本実施の形態のバックライトでは、実施の形
態1及び実施の形態2と同様に、導光板9の梨地面の凹
凸が導入面91に交わる方向と平行な方向とにグラデー
ション化されているので、発光面での輝度が均一にな
る。さらに、梨地面はドット形状を有していないので、
ドット形状の映りによる表示品位の低下が防止される。
【0046】さらに、本実施の形態では、導光板9が有
する突起部9a,9aの影が発光面に映る現象を防止で
きる。導光板9の反射面92にレンズ面が形成されてい
るので、突起部9a,9aの影響を発光面に与えないか
らである。従って、突起部9a,9aに起因する輝度の
不均一が防止され、表示品位が向上する。
する突起部9a,9aの影が発光面に映る現象を防止で
きる。導光板9の反射面92にレンズ面が形成されてい
るので、突起部9a,9aの影響を発光面に与えないか
らである。従って、突起部9a,9aに起因する輝度の
不均一が防止され、表示品位が向上する。
【0047】さらにまた、導光板9の出光面93及び反
射面92の両面に光散乱面を形成してあるので、光透過
によるロスよりも加工面積増加による出光量の増加の方
が大きく、出光効率が高くなる。また、プリズムシート
の稜線と液晶ディスプレイの画素とは共に規則的に配列
されているので、相互間で干渉が生じてモアレが発生す
るが、本実施の形態では反射面92にレンズ面が形成さ
れているのでモアレの形成を防止できる。これは、本実
施の形態では、液晶ディスプレイとレンズ面との間に導
光板9の厚み分の離間距離を有しているので、干渉効果
が薄れるからであり、また液晶ディスプレイとレンズ面
との間に出光面93の梨地面を有しているので、反射面
92のレンズ面の稜線を梨地面が拡散するからである。
射面92の両面に光散乱面を形成してあるので、光透過
によるロスよりも加工面積増加による出光量の増加の方
が大きく、出光効率が高くなる。また、プリズムシート
の稜線と液晶ディスプレイの画素とは共に規則的に配列
されているので、相互間で干渉が生じてモアレが発生す
るが、本実施の形態では反射面92にレンズ面が形成さ
れているのでモアレの形成を防止できる。これは、本実
施の形態では、液晶ディスプレイとレンズ面との間に導
光板9の厚み分の離間距離を有しているので、干渉効果
が薄れるからであり、また液晶ディスプレイとレンズ面
との間に出光面93の梨地面を有しているので、反射面
92のレンズ面の稜線を梨地面が拡散するからである。
【0048】以上の如き構成の実施の形態3のバックラ
イトを製造し、発光面の輝度を測定した。導光板1の寸
法は、導入幅240 mm,長さ180 mm,厚さは厚肉側が
2.5mmで薄肉側が0.8 mmである。出光面93は、図
3に示す如くグラデーション化された梨地状態に形成さ
れており、反射面92はレンズ面を有している。反射板
2はE60(東レ製)を、プリズムシート4はH156
(三菱レイヨン製)を、リフレクタ8はRW75CB
(きもと製)を用いた。直径2.4mmのランプ7(ハ
リソン電気製)を導光板9の導入面91の対向側に配
し、発光面の幅方向略中央の輝度を導入面91側からゾ
ーン(単位距離)毎に測定した。測定条件は、入力電流
が0.22A,印加電圧が11.54 Vであり、このときランプ
7の管電流は5mAであった。
イトを製造し、発光面の輝度を測定した。導光板1の寸
法は、導入幅240 mm,長さ180 mm,厚さは厚肉側が
2.5mmで薄肉側が0.8 mmである。出光面93は、図
3に示す如くグラデーション化された梨地状態に形成さ
れており、反射面92はレンズ面を有している。反射板
2はE60(東レ製)を、プリズムシート4はH156
(三菱レイヨン製)を、リフレクタ8はRW75CB
(きもと製)を用いた。直径2.4mmのランプ7(ハ
リソン電気製)を導光板9の導入面91の対向側に配
し、発光面の幅方向略中央の輝度を導入面91側からゾ
ーン(単位距離)毎に測定した。測定条件は、入力電流
が0.22A,印加電圧が11.54 Vであり、このときランプ
7の管電流は5mAであった。
【0049】図13及び図14はその結果を示すグラフ
である。図13は、図12のA−A線における輝度を示
しており、縦軸は輝度を示し、横軸は導光板9の導入面
91側からの距離を示している。1ゾーンは10mmであ
り、ゾーン9は導光板9の長さ方向中央である。図14
は、図12のB−B線における輝度を示しており、縦軸
は輝度を示し、横軸は導光板9の幅方向中央からの距離
を示している。1ゾーンは10mmであり、ゾーン1は導
光板9の幅方向中央である。比較のために、導光板の反
射面にグラデーション化していない梨地加工を施し、出
光面にレンズ面を形成した従来のバックライトを用いて
同様に輝度を測定した。グラフ中‘○’は実施の形態3
の輝度を示し、‘△’は従来例の輝度を示している。
である。図13は、図12のA−A線における輝度を示
しており、縦軸は輝度を示し、横軸は導光板9の導入面
91側からの距離を示している。1ゾーンは10mmであ
り、ゾーン9は導光板9の長さ方向中央である。図14
は、図12のB−B線における輝度を示しており、縦軸
は輝度を示し、横軸は導光板9の幅方向中央からの距離
を示している。1ゾーンは10mmであり、ゾーン1は導
光板9の幅方向中央である。比較のために、導光板の反
射面にグラデーション化していない梨地加工を施し、出
光面にレンズ面を形成した従来のバックライトを用いて
同様に輝度を測定した。グラフ中‘○’は実施の形態3
の輝度を示し、‘△’は従来例の輝度を示している。
【0050】グラフから判るように、従来例では長さ方
向のゾーン4(図13参照)と幅方向のゾーン12(図
14参照)とで輝度が低くなっており、導光板9の突起
部9b,9bの影が発光面に映ることによると考えられ
る。これに対して実施の形態3のバックライトでは、長
さ方向のゾーン4及び幅方向のゾーン12で輝度の低下
は見られず、ほぼ一定の値を示している。これは、導光
板9のレンズ面が反射面92に形成されているので、突
起部9a,9aの影響を発光面に与えないためである。
従って、実施の形態3のバックライトは、突起部9a,
9aに起因する輝度の不均一を防止し、発光面において
均一な輝度が得られると言える。また、出光面93に形
成された梨地面がドット形状を有していないので、ドッ
ト形状の映りを防ぐための拡散板が不必要となり、拡散
板の枚数を削減できる。
向のゾーン4(図13参照)と幅方向のゾーン12(図
14参照)とで輝度が低くなっており、導光板9の突起
部9b,9bの影が発光面に映ることによると考えられ
る。これに対して実施の形態3のバックライトでは、長
さ方向のゾーン4及び幅方向のゾーン12で輝度の低下
は見られず、ほぼ一定の値を示している。これは、導光
板9のレンズ面が反射面92に形成されているので、突
起部9a,9aの影響を発光面に与えないためである。
従って、実施の形態3のバックライトは、突起部9a,
9aに起因する輝度の不均一を防止し、発光面において
均一な輝度が得られると言える。また、出光面93に形
成された梨地面がドット形状を有していないので、ドッ
ト形状の映りを防ぐための拡散板が不必要となり、拡散
板の枚数を削減できる。
【0051】また、このバックライトを用いて発光面の
輝度を測定した。反射面92のレンズ面はH/P(高さ
/ピッチ)=0.8である。その結果、反射面にレンズ
面を形成していない従来のバックライトの輝度と比較し
て1.3倍の輝度を示した。このように、導光板の両面
に光拡散面を形成した本実施の形態では、出光効率が高
まることが判る。なお測定の結果、H/Pは0.2〜
0.8の範囲で輝度増加に有効であり、特に0.4〜
0.6が好ましいことが判った。
輝度を測定した。反射面92のレンズ面はH/P(高さ
/ピッチ)=0.8である。その結果、反射面にレンズ
面を形成していない従来のバックライトの輝度と比較し
て1.3倍の輝度を示した。このように、導光板の両面
に光拡散面を形成した本実施の形態では、出光効率が高
まることが判る。なお測定の結果、H/Pは0.2〜
0.8の範囲で輝度増加に有効であり、特に0.4〜
0.6が好ましいことが判った。
【0052】なお、実施の形態3は反射面92に断面弓
形の状態を複数並設したレンズ面を形成した場合を説明
しているが、この形状に限るものではなく、例えば断面
三角形状を有するプリズム面が形成してあっても良く、
光散乱のための形状であれば同様の効果を得ることがで
きる。
形の状態を複数並設したレンズ面を形成した場合を説明
しているが、この形状に限るものではなく、例えば断面
三角形状を有するプリズム面が形成してあっても良く、
光散乱のための形状であれば同様の効果を得ることがで
きる。
【0053】なお、本発明のバックライトユニット及び
バックライトを構成する導光板の梨地面は、上述した図
3及び図7に示されたグラデーションパターンに限らな
い。また、梨地状態のグラデーションパターンを異なら
せて、発光面における輝度を測定した結果、梨地状態R
gは0.003〜0.04の範囲が特に好ましく、発光
面においてさらに均一な輝度を示すことが判った。
バックライトを構成する導光板の梨地面は、上述した図
3及び図7に示されたグラデーションパターンに限らな
い。また、梨地状態のグラデーションパターンを異なら
せて、発光面における輝度を測定した結果、梨地状態R
gは0.003〜0.04の範囲が特に好ましく、発光
面においてさらに均一な輝度を示すことが判った。
【0054】なお、上述した実施の形態1〜3では、導
光板の上側に拡散板及びプリズムシートを所定の枚数だ
け重ねた場合を説明しているが、これに限るものではな
く、どのような組合せで重ねてあっても、バックライト
の発光面における輝度は均一である。
光板の上側に拡散板及びプリズムシートを所定の枚数だ
け重ねた場合を説明しているが、これに限るものではな
く、どのような組合せで重ねてあっても、バックライト
の発光面における輝度は均一である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、導光
板の反射面及び出光面の少なくとも一方に、凹凸の程度
をグラデーション化した梨地面を形成してあるので、ラ
ンプの位置に起因する輝度の不均一を防止できる。ま
た、ドット形状の映りに起因する表示品位の低下を防止
でき、これにより拡散板の枚数を削減できる。さらに、
所望のグラデーションパターンを有するスクリーンを介
してブラスト加工を行なうので、凹凸の程度をグラデー
ション化した梨地面を有する導光板を製造できる。
板の反射面及び出光面の少なくとも一方に、凹凸の程度
をグラデーション化した梨地面を形成してあるので、ラ
ンプの位置に起因する輝度の不均一を防止できる。ま
た、ドット形状の映りに起因する表示品位の低下を防止
でき、これにより拡散板の枚数を削減できる。さらに、
所望のグラデーションパターンを有するスクリーンを介
してブラスト加工を行なうので、凹凸の程度をグラデー
ション化した梨地面を有する導光板を製造できる。
【0056】また、本発明においては、導光板の出光面
にグラデーション化した梨地面を形成し、反射面にレン
ズ面又はプリズム面を形成してあるので、出光効率が向
上して輝度が高くなり、導光板が有する突起部の影が表
示面に映る現象を防止し、さらに、導光板のプリズムシ
ートとの干渉によるモアレの形成を防止できる等、本発
明は優れた効果を奏する。
にグラデーション化した梨地面を形成し、反射面にレン
ズ面又はプリズム面を形成してあるので、出光効率が向
上して輝度が高くなり、導光板が有する突起部の影が表
示面に映る現象を防止し、さらに、導光板のプリズムシ
ートとの干渉によるモアレの形成を防止できる等、本発
明は優れた効果を奏する。
【図1】実施の形態1のバックライトユニットの構成を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1のII−II線から見た断面図である。
【図3】実施の形態1の梨地状態の垂直方向におけるグ
ラデーションを示すグラフである。
ラデーションを示すグラフである。
【図4】実施の形態1の梨地状態の平行方向におけるグ
ラデーションを示すグラフである。
ラデーションを示すグラフである。
【図5】本発明の導光板の製造の手順を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】実施の形態1の発光面における輝度を測定した
グラフである。
グラフである。
【図7】実施の形態2の梨地状態のグラデーションを示
すグラフである。
すグラフである。
【図8】本発明の導光板の他の製造の手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図9】実施の形態2の発光面における輝度を測定した
グラフである。
グラフである。
【図10】本発明の導光板のさらに他の製造の手順を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図11】実施の形態3のバックライトユニットの構成
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図12】実施の形態3のバックライトユニットの導光
板の構造を示す平面図である。
板の構造を示す平面図である。
【図13】実施の形態3の発光面における長さ方向の輝
度を測定したグラフである。
度を測定したグラフである。
【図14】実施の形態3の発光面における幅方向の輝度
を測定したグラフである。
を測定したグラフである。
【図15】従来のバックライトの発光面の輝度を測定し
たグラフである。
たグラフである。
1,9 導光板 7 ランプ 9a 突起部 11,91 導入面 12,92 反射面 13,93 出光面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のバ
ックライトユニットは、導光板の反射面及び該反射面と
反対の側の出光面の少なくとも一方に凹凸を有する梨地
面を形成してあり、前記導光板の導入面から導入した導
入光が前記反射面にて反射し、前記出光面から出光して
対象物を照射するバックライトユニットにおいて、前記
導光板の梨地面は、凹凸の程度Rg(Rg=RMS/S
m但し、RMS:二乗平均平方根粗さSm:凹凸の平均
間隔)が0.003〜0.04の範囲であって前記導入
面に交わる方向及び前記導入面と略平行な方向に夫々グ
ラデーション化してあることを特徴とする。
ックライトユニットは、導光板の反射面及び該反射面と
反対の側の出光面の少なくとも一方に凹凸を有する梨地
面を形成してあり、前記導光板の導入面から導入した導
入光が前記反射面にて反射し、前記出光面から出光して
対象物を照射するバックライトユニットにおいて、前記
導光板の梨地面は、凹凸の程度Rg(Rg=RMS/S
m但し、RMS:二乗平均平方根粗さSm:凹凸の平均
間隔)が0.003〜0.04の範囲であって前記導入
面に交わる方向及び前記導入面と略平行な方向に夫々グ
ラデーション化してあることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】この発明にあっては、梨地面の凹凸の程度
をグラデーション化している。本願発明者は、グラデー
ション化した梨地状態はミクロで見ると凹凸は不規則で
あるが、マクロで見ると梨地状態と光の出射特性との間
に規則性があることを見出した。この規則性を用いてグ
ラデーション化した梨地面を、導光板の反射面,出光面
又はその双方に形成している。また、グラデーションを
前記導入面に交わる方向、即ち、導入面から導入された
導入光が導光板内で進む方向に対して施している。これ
により、ドット形状が映ることなく、且つ、導入面から
遠い側ほど輝度が低下する現象を防止し、発光面での輝
度を均一にすることが可能となる。
をグラデーション化している。本願発明者は、グラデー
ション化した梨地状態はミクロで見ると凹凸は不規則で
あるが、マクロで見ると梨地状態と光の出射特性との間
に規則性があることを見出した。この規則性を用いてグ
ラデーション化した梨地面を、導光板の反射面,出光面
又はその双方に形成している。また、グラデーションを
前記導入面に交わる方向、即ち、導入面から導入された
導入光が導光板内で進む方向に対して施している。これ
により、ドット形状が映ることなく、且つ、導入面から
遠い側ほど輝度が低下する現象を防止し、発光面での輝
度を均一にすることが可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】またこの発明にあっては、梨地面の凹凸の
グラデーションを導入面に交わる方向だけでなく、導入
面に平行な方向にも施している。近年の表示装置の小型
化に伴い、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短く
なる傾向にある。この場合、導入面の幅方向両端部分で
は中央部分に比較して、ランプからの導入光量が少なく
なる。これにより導光板のランプ側の両隅領域で輝度が
低くなる。この両隅領域で導入面に平行な方向に梨地状
態をグラデーション化することにより、ランプと導入面
との寸法差に起因する輝度の不均一を防止する。
グラデーションを導入面に交わる方向だけでなく、導入
面に平行な方向にも施している。近年の表示装置の小型
化に伴い、ランプの長さが導光板の導入面幅よりも短く
なる傾向にある。この場合、導入面の幅方向両端部分で
は中央部分に比較して、ランプからの導入光量が少なく
なる。これにより導光板のランプ側の両隅領域で輝度が
低くなる。この両隅領域で導入面に平行な方向に梨地状
態をグラデーション化することにより、ランプと導入面
との寸法差に起因する輝度の不均一を防止する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】更にこの発明にあっては、梨地面の凹凸の
程度Rgは二乗平均平方根粗さと凹凸の平均間隔とを用
いて求められ、その値を0.003〜0.04の範囲と
したことで導光板の導入面に交わる方向にグラデーショ
ン化する場合には、例えば、導入面から遠くなるに従っ
て除々に大きくなるように設定され、導入面に平行にグ
ラデーション化する場合には、例えば導入面幅の中央部
分で大きく、両端になるほど小さく設定されることによ
り、バックライトの発光面での輝度が均一になる。
程度Rgは二乗平均平方根粗さと凹凸の平均間隔とを用
いて求められ、その値を0.003〜0.04の範囲と
したことで導光板の導入面に交わる方向にグラデーショ
ン化する場合には、例えば、導入面から遠くなるに従っ
て除々に大きくなるように設定され、導入面に平行にグ
ラデーション化する場合には、例えば導入面幅の中央部
分で大きく、両端になるほど小さく設定されることによ
り、バックライトの発光面での輝度が均一になる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】請求項2に係る発明のバックライトユニッ
トは、請求項1に係る発明において、前記梨地面は前記
出光面に形成されており、前記反射面にレンズ加工を施
してあることを特徴とする。
トは、請求項1に係る発明において、前記梨地面は前記
出光面に形成されており、前記反射面にレンズ加工を施
してあることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】また、請求項3に係る発明のバックライト
ユニットは、請求項1に係る発明において、前記梨地面
は前記出光面に形成されており、前記反射面にプリズム
加工を施してあることを特徴とする。
ユニットは、請求項1に係る発明において、前記梨地面
は前記出光面に形成されており、前記反射面にプリズム
加工を施してあることを特徴とする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】これらの発明にあっては、出光面に梨地状
態をグラデーション化した梨地面を形成し、反射面にレ
ンズ面又はプリズム面のような光散乱面を形成してい
る。導光板の両面に光散乱面を形成してあるので、加工
面積増加により出光量が増加して発光面の輝度が高くな
る。また、反射面にレンズ面又はプリズム面を形成して
あるので、出光面での光拡散によりプリズムシートとの
干渉によるモアレの形成が防止され、また、導光板が有
する突起部の影が発光面に映ることを防止する。
態をグラデーション化した梨地面を形成し、反射面にレ
ンズ面又はプリズム面のような光散乱面を形成してい
る。導光板の両面に光散乱面を形成してあるので、加工
面積増加により出光量が増加して発光面の輝度が高くな
る。また、反射面にレンズ面又はプリズム面を形成して
あるので、出光面での光拡散によりプリズムシートとの
干渉によるモアレの形成が防止され、また、導光板が有
する突起部の影が発光面に映ることを防止する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】請求項4に係る発明のバックライトは、請
求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、前記導光板
の導入面に対向せしめて線状光源を配してあることを特
徴とする。
求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、前記導光板
の導入面に対向せしめて線状光源を配してあることを特
徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】請求項4に係る発明にあっては、バックラ
イトユニットに線状光源を配することによりバックライ
トが構成される。線状光源は導光板の導入面に対向して
配され、線状光源からの照射光が導入面から導光板に導
入されて出光面から出光し、対象物を照射する。
イトユニットに線状光源を配することによりバックライ
トが構成される。線状光源は導光板の導入面に対向して
配され、線状光源からの照射光が導入面から導光板に導
入されて出光面から出光し、対象物を照射する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項5に係る発明の導光板の製造方法
は、請求項1〜4に係る発明のいずれかに記載の導光板
を製造する方法であって、前記梨地面を有していない導
光板基体を準備し、凹凸を形成すべきグラデーションパ
ターンを有するスクリーンを、前記導光板基体の出光面
及び反射面の少なくとも一方に対向して配し、前記スク
リーンを介してブラスト加工を施すことを特徴とする。
は、請求項1〜4に係る発明のいずれかに記載の導光板
を製造する方法であって、前記梨地面を有していない導
光板基体を準備し、凹凸を形成すべきグラデーションパ
ターンを有するスクリーンを、前記導光板基体の出光面
及び反射面の少なくとも一方に対向して配し、前記スク
リーンを介してブラスト加工を施すことを特徴とする。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、請求項6に係る発明の導光板の製造
方法は、請求項1〜4に係る発明のいずれかに記載の導
光板を製造する方法であって、前記梨地面を有していな
い導光板基体を射出成形するための金型部材を準備し、
凹凸を形成すべきグラデーションパターンを有するスク
リーンを、前記金型部材の前記出光面及び前記反射面に
対応する面の少なくとも一方に対向して配し、前記スク
リーンを介してブラスト加工を施すことを特徴とする。
方法は、請求項1〜4に係る発明のいずれかに記載の導
光板を製造する方法であって、前記梨地面を有していな
い導光板基体を射出成形するための金型部材を準備し、
凹凸を形成すべきグラデーションパターンを有するスク
リーンを、前記金型部材の前記出光面及び前記反射面に
対応する面の少なくとも一方に対向して配し、前記スク
リーンを介してブラスト加工を施すことを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】これらの発明にあっては、所望の凹凸を形
成するスクリーンを梨地面を形成すべき領域に載せてブ
ラスト加工を施している。ブラスト加工の対象は導光板
基体、導光板を射出形成するための金型部材、又は金型
部材を電鋳製造するための金型作成用部材などである。
従来の例えばサンドブラスト法により梨地加工を行なっ
た場合は、所定の配列で凹凸を形成することが困難であ
ったが、所定の凹凸を形成するためのパターンを有する
スクリーンを用いることにより、グラデーション化され
た凹凸を導光板に形成することが可能となる。
成するスクリーンを梨地面を形成すべき領域に載せてブ
ラスト加工を施している。ブラスト加工の対象は導光板
基体、導光板を射出形成するための金型部材、又は金型
部材を電鋳製造するための金型作成用部材などである。
従来の例えばサンドブラスト法により梨地加工を行なっ
た場合は、所定の配列で凹凸を形成することが困難であ
ったが、所定の凹凸を形成するためのパターンを有する
スクリーンを用いることにより、グラデーション化され
た凹凸を導光板に形成することが可能となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】なお、上述した導光板1の製造方法は、射
出成形された導光板にグラデーションスクリーンを用い
て直接ブラスト加工を施す場合を説明しているが、これ
に限るものではなく、実施の形態1の図5に示した如
く、導光板を射出成形するための金型にグラデーション
スクリーンを用いてブラスト加工を施しても良い。ま
た、金型部材を電鋳製造する際の金型作成用部材に、グ
ラデーションスクリーンを用いてブラスト加工を施して
も良い。以下、この方法について述べる。
出成形された導光板にグラデーションスクリーンを用い
て直接ブラスト加工を施す場合を説明しているが、これ
に限るものではなく、実施の形態1の図5に示した如
く、導光板を射出成形するための金型にグラデーション
スクリーンを用いてブラスト加工を施しても良い。ま
た、金型部材を電鋳製造する際の金型作成用部材に、グ
ラデーションスクリーンを用いてブラスト加工を施して
も良い。以下、この方法について述べる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】このように製造された導光板1の反射面1
2は、凹凸程度が導入面11に交わる方向と平行な方向
とにグラデーション化された梨地状態を有している。ま
た、ブラスト加工を行なった金型作成用部材により作成
した電鋳金型はパターン精度が高くなる。
2は、凹凸程度が導入面11に交わる方向と平行な方向
とにグラデーション化された梨地状態を有している。ま
た、ブラスト加工を行なった金型作成用部材により作成
した電鋳金型はパターン精度が高くなる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】このような構成のバックライトでは、ラン
プ7からの照射光は導光板9の導入面91から導入さ
れ、導入された光は導光板9内を進み、グラデーション
化されたレンズ面を有する反射面92及び反射板2にて
反射,散乱されつつグラデーション化された梨地面を有
する出光面93から出光する。このとき、導入された光
がレンズ面で反射して変角される。また、グラデーショ
ン化された梨地面から出光することにより、出光する光
量が位置によらず均一化される。そして、プリズムシー
ト5を透過することにより集光されて、図示しない液晶
表示装置を照射する。このように、本実施の形態のバッ
クライトでは、実施の形態1及び実施の形態2と同様
に、導光板9の梨地面の凹凸が導入面91に交わる方向
と平行な方向とにグラデーション化されているので、発
光面での輝度が均一になる。さらに、梨地面はドット形
状を有していないので、ドット形状の映りによる表示品
位の低下が防止される。
プ7からの照射光は導光板9の導入面91から導入さ
れ、導入された光は導光板9内を進み、グラデーション
化されたレンズ面を有する反射面92及び反射板2にて
反射,散乱されつつグラデーション化された梨地面を有
する出光面93から出光する。このとき、導入された光
がレンズ面で反射して変角される。また、グラデーショ
ン化された梨地面から出光することにより、出光する光
量が位置によらず均一化される。そして、プリズムシー
ト5を透過することにより集光されて、図示しない液晶
表示装置を照射する。このように、本実施の形態のバッ
クライトでは、実施の形態1及び実施の形態2と同様
に、導光板9の梨地面の凹凸が導入面91に交わる方向
と平行な方向とにグラデーション化されているので、発
光面での輝度が均一になる。さらに、梨地面はドット形
状を有していないので、ドット形状の映りによる表示品
位の低下が防止される。
Claims (8)
- 【請求項1】 導光板の反射面及び該反射面と反対の側
の出光面の少なくとも一方に凹凸を有する梨地面を形成
してあり、前記導光板の導入面から導入した導入光が前
記反射面にて反射し、前記出光面から出光して対象物を
照射するバックライトユニットにおいて、 前記導光板の梨地面は、凹凸の程度を前記導入面に交わ
る方向にグラデーション化してあることを特徴とするバ
ックライトユニット。 - 【請求項2】 前記導光板の梨地面は、凹凸の程度を前
記導入面と略平行な方向にグラデーション化してある請
求項1記載のバックライトユニット。 - 【請求項3】 前記導光板の梨地面の凹凸の程度Rg
は、 Rg=RMS/Sm 但し、RMS:二乗平均平方根粗さ Sm:凹凸の平均間隔 で表される請求項1又は2記載のバックライトユニッ
ト。 - 【請求項4】 前記梨地面は前記出光面に形成されてお
り、前記反射面にレンズ加工を施してある請求項1,2
又は3記載のバックライトユニット。 - 【請求項5】 前記梨地面は前記出光面に形成されてお
り、前記反射面にプリズム加工を施してある請求項1,
2又は3記載のバックライトユニット。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のバッ
クライトユニットに、前記導光板の導入面に対向せしめ
て線状光源を配してあることを特徴とするバックライ
ト。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の導光
板を製造する方法であって、 前記梨地面を有していない導光板基体を準備し、凹凸を
形成すべきグラデーションパターンを有するスクリーン
を、前記導光板基体の出光面及び反射面の少なくとも一
方に対向して配し、前記スクリーンを介してブラスト加
工を施すことを特徴とする導光板の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載の導光
板を製造する方法であって、 前記梨地面を有していない導光板基体を射出成形するた
めの金型部材を準備し、凹凸を形成すべきグラデーショ
ンパターンを有するスクリーンを、前記金型部材の前記
出光面及び前記反射面に対応する面の少なくとも一方に
対向して配し、前記スクリーンを介してブラスト加工を
施すことを特徴とする導光板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006087A JPH11202135A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | バックライトユニット及びバックライト並びに導光板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006087A JPH11202135A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | バックライトユニット及びバックライト並びに導光板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11202135A true JPH11202135A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11628763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10006087A Pending JPH11202135A (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | バックライトユニット及びバックライト並びに導光板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11202135A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2005073625A1 (ja) * | 2004-01-29 | 2007-09-13 | 三菱レイヨン株式会社 | 面光源装置用導光体及びその製造方法並びに面光源装置 |
JP2008300074A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Kuraray Co Ltd | 導光板およびそれを用いた表示装置 |
-
1998
- 1998-01-14 JP JP10006087A patent/JPH11202135A/ja active Pending
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