JPH11202107A - 光拡散板 - Google Patents

光拡散板

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JPH11202107A
JPH11202107A JP10007070A JP707098A JPH11202107A JP H11202107 A JPH11202107 A JP H11202107A JP 10007070 A JP10007070 A JP 10007070A JP 707098 A JP707098 A JP 707098A JP H11202107 A JPH11202107 A JP H11202107A
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light
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JP10007070A
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Takeshi Konno
武士 今野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミ等の付着を防止して光拡散効果を長期に
わたって保持することができ、かつ、静電気に起因する
各種機器の誤動作を回避できる光拡散板の提供。 【解決手段】 透明支持体1上に光拡散層4を有し、透
明支持体1のいずれかの面に針状の電子伝導系素材を含
有する導電層2を有し、導電層2と光拡散層4との間に
ポリマー層3が設けられている。針状の電子伝導系素材
は、金属酸化物粒子が好ましく、針状の電子伝導系素材
は、長軸が0.2〜4.0μmの範囲にあり、短軸が
0.01〜0.04μmの範囲にある微粒子であって、
その長軸の短軸に対する比が20〜40であるのが望ま
しい。保護層5はメチルメタクリレートとアクリル酸エ
ステルとの共重合体が好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光拡散板に関し、さ
らに詳しくは特に液晶ディスプレイ等のバックライトに
使用される光拡散板あるいは映写スクリーンに使用され
る光拡散板、OHPシート用支持体、広告用電飾看板バ
ックライト用支持体、さらに照明用カバー用、反射体用
あるいは液晶プロジェクタースクリーン用等に好適な光
拡散板に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイのハックライト用に、
あるいはテレビ、映画等の映像のスクリーンとして光拡
散板が用いられている。この光拡散板は、現在のカラー
化の時代では、特に良く光を拡散して着色がなく光の透
過性が良いことが要求されている。従来より、ポリエス
テルベースにポリマー粒子のマット剤を含む光拡散層を
形成したシートが液晶ディスプレイのハックライト用光
拡散板として用いられてきた。しかし、このような光拡
散板を使用する場合、静電気等による影響から光拡散板
にゴミ等が付着して光拡散板としての機能が低下するこ
とがあった。また、光拡散板を液晶ディスプレイのハッ
クライト用光拡散板と使用する際に、液晶ディスプレイ
の周辺で生じる静電気によって液晶装置が誤動作するこ
とがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ゴミ
等の付着を防止して光拡散効果を長期にわたって保持す
ることができ、また、光拡散板が配置される各種機器に
おける静電気による誤動作を回避することができる光拡
散板を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、透明支
持体上に光拡散層を有する光拡散板において、前記透明
支持体のいずれかの面に針状の電子伝導系素材を含有す
る導電層を有することを特徴とする光拡散板によって達
成された。導電層は、透明性支持体と光拡散層との間に
設けられていてもよく、光拡散層が設けられている面と
反対側の透明支持体の面に設けられていてもよく,さら
に導電層が透明支持体の片面に設けられ、この導電層と
光拡散層との間に下塗層が形成されていてもよく、この
下塗層には側鎖にカチオン性四級アンモニウム塩基ある
いはスルホン酸基を有するアクリル樹脂を含むことが望
ましい。また、導電層が光拡散層が設けられている面と
反対側の透明支持体の面に設けられている場合には、そ
の導電層の面上に保護層が形成されていることが望まし
い。針状の電子伝導系素材は、金属酸化物粒子が好まし
く、より好ましくは、長軸が0.2〜4.0μmの範囲
にあり、短軸が0.01〜0.04μmの範囲にある微
粒子であって、その長軸の短軸に対する比が20〜40
であることが望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい一実施の
形態を説明する。図1は本発明の光拡散板の好ましい一
実施の形態を示す断面図であり、図1において、1は透
明支持体、2は導電層、3はポリマー層、4は光拡散
層、5は保護層である。本発明の透明支持体1として
は、透明性がよく、機械的強度があれば、通常知られた
プラスチックフイルムを適宜使用することできる。通常
は、0.02mm以上、4.0mm以下の厚さのシート
状フイルム用樹脂が用いられるが、ガラス板でもよい。
このフイルム用樹脂としては、ポリエステル、ポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエーテル、ポリスチレン、ポ
リエステルアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレン
スルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリメタクリル酸エステル等が好ましい。ポリエステル
では,ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート等が特に好ましい。
【0006】導電層2は、針状の電子伝導系素材が含有
された層である。針状の電子伝導系素材としては、特に
針状の金属酸化物粒子が好ましく、さらに好ましくは、
電子伝導系素材は、長軸が0.2〜4.0μmの範囲に
あり、短軸が0.01〜0.04μmの範囲にある微粒
子であって、その長軸の短軸に対する比が20〜40で
ある素材が好適である。このような素材では、特に透明
性および均一な導電性を形成可能な点で好ましい。
【0007】したがって、導電層2は、導電性金属酸化
物と高分子バインダーを含有するものが好適である。導
電性金属酸化物としては、アルミニウムをドープした酸
化亜鉛(0.12〜0.25μm)、アンチモンをドー
プした酸化チタン(0.2μm)、酸化亜鉛(1.0μ
m)、アンチモンをドープした酸化スズ、硫酸バリウム
をアンチモンをドープした酸化スズでコートした粒子、
2 O・nTiO2 /SnO2 Sb2 3 (短軸0.4
〜0.7、長軸10〜20μm)等が挙げられる。
【0008】これらの導電性金属酸化物の中でも、特に
アンチモンをドープした針状酸化スズ粒子が好ましい。
アンチモンをドープした通常の酸化スズ粒子は添加する
導電層を黒っぽくし色みを悪くするが、針状酸化スズの
場合はこのような欠点はない。また、針状ではない球状
粒子の場合は所定の導電性を得るためには、針状粒子に
比べ添加量が多くなる上、アンチモンが球状粒子全体に
分布しているためシートの黒化が著しいが、針状酸化ス
ズはドープされるアンチモンが針状結晶の表面にしか存
在しないため所定の導電性を得るためのドープアンチモ
ンの量は、球状粒子に比較して小量であるからである。
【0009】したがって、本発明において導電層に添加
する導電性粒子としてはアンチモンをドープした針状酸
化スズ粒子が特に好ましい。この他、アンチモンドープ
した針状酸化スズ粒子を用いると、他の導電粒子を用い
た場合に生ずる湿度依存性がない、すなわち湿度の影響
を受けず低湿度から高湿度まで安定して導電性を保持す
ることができ、さらに透明性に優れた導電層が得られ
る。
【0010】また、導電層2における高分子バインダー
としては塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ス
チレン、メチルスチレン、ブタジエン、アクリル酸、ア
クリル酸アルキルエステル(炭素数2〜4のアルキル
基)、PMMA、ヒドロキシアルキルアクリレート、無
水マレイン酸或いはアクリロニトリル等の各単独重合体
及びこれらのモノマーから選ばれる少なくとも2種から
なる共重合体、ポリエステル、ゼラチン、ポリアミド等
が用いられ、この中でもゼラチン、ポリエステル、アク
リル樹脂が好ましい。導電層2の厚みは、目的とする導
電性等によって選定されるが、0.03〜1.0μmが
望ましい。
【0011】ポリマー層3は、イオン性の親水性基を有
するポリマーからなる。このようなポリマーとしては、
ポリアミド、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、ポリアミック酸、その他イオン性導電性樹脂
等が挙げられる。これらのポリマーの中で、特にイオン
性導電性樹脂が好ましい。イオン性導電性樹脂には、側
鎖にイオン性親水性基を有する樹脂が好ましく、このイ
オン性親水性基としては、特にカチオン性四級アンモニ
ウム塩基あるいはスルホン酸基を有するものがコストの
点で好ましい。また、拡散フイルムの最重要特性である
輝度向上の点からこのポリマー層3はアクリル樹脂を主
鎖とし側鎖にカチオン性四級アンモニウム塩基を有する
イオン性導電性樹脂が特に好ましい。さらにポリマー層
3表面の機械的強度等の面からカチオン性第四級アンモ
ニウム塩基を有するイオン性導電性樹脂の架橋体が好ま
しい。
【0012】ポリマー層3の厚みは、0.08μm以上
が好ましく、さらに1.1μm以上では干渉ムラが発生
せずさらに好ましい。
【0013】光拡散層4は、有機高分子バインダー4a
と有機高分子粒子4bとからなり、有機高分子バインダ
ー4aとしては、体積固有抵抗1012Ω・cm以上の有
機高分子が用いられる。その具体例としては、酢酸ビニ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル
樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン樹脂、アクリル酸エ
ステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ブチラール樹
脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ化ビニリデ
ン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン樹脂、スチレ
ン・アクリル共重合樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン
樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩素化ポリエチレン、ロジ
ン誘導体およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0014】光拡散層4に使用される有機高分子粒子4
bの重量平均粒径は10〜21μm、好ましくは15〜
21μmである。有機高分子粒子の重量平均粒径が10
μm未満では、光拡散体の輝度が低くなり、21μmを
越えると、この場合も輝度が低くなる。そして、この有
機高分子粒子は有機高分子バインダーとの屈折率が近い
ほど、有機高分子粒子界面での反射が少なくなるという
点で好ましいが、その屈折率差は、特に0.06以下で
あることが望ましい。例えば、有機高分子粒子がポリプ
ロピレン粒子およびポリメチルメタクリレート粒子の場
合、有機高分子バインダーとしては、ポリメチルメタク
リレート、酢酸セルロース、ポリビニルブチラール等を
使用することが望ましい。
【0015】有機高分子粒子と有機高分子バインダーと
の重量比も、目的とする輝度を得るには、重要な因子で
ある。すなわち、有機高分子粒子と有機高分子バインダ
ーとの重量比を1.9〜3.6とすることが望ましい。
この重量比が1.9未満では、面状(表面状態)はきれ
いがあるが、輝度が高くならない。また、前記重量比が
3.6を越えると面状が悪化し、輝度も悪化しはじめ
る。また、有機高分子粒子と有機高分子バインダー総塗
布重量も光拡散体の与える輝度によって重要な因子とな
る。
【0016】なお、光拡散板は、輝度が高いのみでは、
実用性が十分とはいえない。例えば、液晶表示装置に用
いるには、液晶系で光を導く、所謂導光板のドット印刷
を隠すレベルの光拡散性(これを視認性とよぶ)が必要
である。
【0017】この光拡散性を向上させる目的で無機粒子
からなるマット剤を光拡散層に加えてもよい。光拡散層
に用いられる無機粒子のマット剤としては、通常、粒径
が1〜5μmのシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ等の
従来より光拡散層に用いられている無機微粉末を使用す
ることができる。
【0018】保護層5は、ポリマー層3におけるポリマ
ーとの屈折率との差が0.06以下の屈折率を有する樹
脂からなる層であることが望ましく、屈折率の差が小さ
い樹脂ほど好ましい。保護層5にポリマー層3における
ポリマーの屈折率との差が0.06を越える屈折率を有
する樹脂を使用すると、光拡散板の透明性が低下し好ま
しくない。したがって、保護層5に使用される樹脂は、
ポリマー層3に使用されるポリマーとの相対的な関係に
よって選定されるべきである。
【0019】このような保護層5に使用される樹脂とし
ては、例えば、アクリル系樹脂が好ましい。すなわち、
ポリマー層3に使用可能なポリマーの中で、最も好まし
い樹脂は、アクリル樹脂を主鎖とし側鎖にカチオン性第
四級アンモニウム塩基を有するイオン性導電性樹脂であ
るため、保護層5に使用される樹脂はアクリル系樹脂が
最も好ましい。アクリル系樹脂の中でも特にメチルメタ
アクリレートとアクリル酸エステルとの共重合体が透明
性の他に輝度向上及び耐候性向上の観点から好ましい。
【0020】また、保護層5には、メチルメタアクリレ
ートとアクリル酸エステルとの共重合体を用い、さらに
フッ素の界面活性剤および/またはフッ素系の透明なポ
リマーを添加すると、保護層5の表面におけるゴミの付
着を防止でき、さらに表面の擦りキズ等の発生を防止す
ることができる。ここで、フッ素系の界面活性剤として
は、例えば、メガファックF−178K(大日本化学イ
ンキ化学工業社製 パーフロオロアルキル基含有オリゴ
マー)等を挙げられ、フッ素系の透明なポリマーとして
は、例えば、アロンGF−300(東亜合成化学社製
クシ型グラフトポリマー)等が挙げられる。これらのフ
ッ素の界面活性剤および/またはフッ素系の透明なポリ
マーの添加量は、保護層5の透明性を損なわない範囲で
使用される。
【0021】さらに保護層5には、この保護層5を構成
するポリマーの屈折率との差が0.06以下の屈折率を
有するポリマー粒子を含有させることできる。特にポリ
マー粒子には、架橋されたポリマー粒子が好ましい。こ
のようなポリマー粒子を保護層5中に含有させると、保
護層5面の反射防止効果が発揮され、光透過率が向上
し、光拡散板の透明性が高くなる。これらのポリマー粒
子としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、スチレ
ン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等が用いられる
が、有機高分子化合物、好ましくは熱可塑性樹脂、その
中でも特にポリオレフィンフィラーが好ましく用いられ
る。ポリオレフィン粒子は層のスベリ性を改善するだけ
でなく、フィラーを含む塗工液を乾燥する際の加熱温度
(100〜120℃)において、軟化するため球状粒子
がやや平たく変形し、スベリ性、走行性がさらに良好と
なる。
【0022】このポリマー粒子は、保護層5の全固形分
に対し1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、特に
好ましくは1〜3重量%添加される。1重量%未満であ
ると、スベリ性が低下しやすく、また10重量%より多
いとヘイズが発生しやすい。
【0023】図2に示す光拡散板においては、図1に示
す光拡散板と異なる点は、図1におけるポリマー層3お
よび保護層5がないことであり、その他の構成は図1に
示す光拡散板と実質的に同じである。ポリマー層3が透
明支持体1と光拡散層4との間に介在すると、光拡散板
の輝度向上に特に効果があるが、ポリマー層3がない場
合にも光拡散層4における有機高分子バインダーおよび
有機高分子粒子の選定、有機高分子バインダーおよび有
機高分子粒子の重量比を適宜選定することによって光拡
散板の輝度を向上させることが可能である。
【0024】図3に示す光拡散板は、図2に示す光拡散
板と異なる点は、図2における光拡散層4が設けられた
面と反対側の透明支持体1の面に導電層2が設けられ、
透明支持体1と光拡散層4との間に下塗層6が設けられ
ていることである。この下塗層6は、透明支持体1と光
拡散層4との間の密着性、その他輝度を向上させるため
に設けられる。下塗層6としては、例えば、図1におい
て、導電層2の上に塗布したポリマー層3(アクリル樹
脂を主鎖とし側鎖にカチオン性四級アンモニウム塩基を
有する層)等が好適に使用される。
【0025】図4に示す光拡散板において、1は透明支
持体、2は導電層、4は光拡散層、7は下塗層であり、
この下塗層7は導電層2と光拡散層4との間の密着性、
その他光透過性(すなわち輝度)を向上させるために設
けられる。下塗層7は図3の場合の下塗層6と同様な成
分でよい。
【0026】図5に示す光拡散板においては、1は透明
支持体、2は導電層、4は光拡散層、5は保護層、7は
下塗層であり、保護層5には、フッ素系の界面活性剤及
び/またはフッ素系の透明ポリマーを添加し、かつポリ
マー粒子を添加することができる。また、図6及び図7
においては、1は透明支持体、4は光拡散層、5は保護
層、7は下塗層である。
【0027】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。 <導電層2の形成>以下の組成の導電層液を塗布し、1
40℃で1分間乾燥した。乾燥後の塗工重量は1g/m
2 であった。 ゼラチン(新田社製761ゼラチン) 2重量部 アンチモンドープ針状酸化スズ (FS−10D;石原産業社製) 600重量部 アルキルベンゼンエーテルポリオキシエチレン (EMALEX W160;日本エマルジョン社製) 1重量部 水 397重量部
【0028】<ポリマー層3の形成>以下の処方からな
る親水性のポリマーを塗布し、120℃で1分間乾燥し
た。乾燥後の塗工重量は1.5g/m2 であった。 ポリマー層液; メタノール 750重量部 イオン導電性樹脂含有水溶液 (日本純薬株式会社製ジュリマーSP50T原液) 250重量部
【0029】<光拡散層4の形成>下記内容の液を作製
し、塗布、乾燥後の重量が11.5g/m2 とした。 トルエン 617重量部 変性アクリルポリマー (三菱レーヨン社製、ダイヤナールBR−79, メタクリル酸とアクリルモノマーとの共重合体) 121重量部 PMMA粒子 (日本純薬社製ジュリマーMB20X、重量 平均粒径17.5μm、標準偏差3.1μm) 262重量部 尚、PMMA粒子の粒径及び粒径分布はコールターカウ
ンター(マルチサイザー)で評価した。コールターカウ
ンターの測定濃度は3%であった。
【0030】<保護層5の形成>下記の処方からなる液
を塗布し、120℃、1分間乾燥後の塗膜重量を0.8
g/m2 とした。 トルエン 243重量部 MEK 219.6重量部 シクロヘキサノン 342.7重量部 MMAとアクリル酸エステルの共重合体、20%トルエン溶液 (ダイヤナールBR80:三菱レーヨン社製) 192.2重量部 メガファックF−178K 2.5重量部 (大日本インキ化学工業社製、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー)
【0031】実施例1 透明性支持体1としての厚さ75μmのポリエチレンテ
レフタレートフイルムの上に導電層2を設けた。この導
電層の上に、ポリマー層3を設けた。このポリマー層3
の上に光拡散層4を形成した。BC層には、保護層5を
設けた。(参照:図1)
【0032】比較例1 上記した層形成用液を用いて図6に示す光拡散板を作製
した。 実施例2 上記した層形成用液を用いて図3に示す光拡散板を作製
した。 実施例3 上記した層形成用液を用いて図5に示す光拡散板を作製
した。 実施例4 上記した層形成用液を用いて図2に示す光拡散板を作製
した。 実施例5 上記した層形成用液を用いて図4に示す光拡散板を作製
した。 比較例2 上記した層形成用液を用いて図7に示す光拡散板を作製
した。
【0033】得られた光拡散板について、静電気遮断
性、輝度について測定した。 評価方法 静電気遮断性;温度20℃、湿度15〜20%の部屋に
於いて、フイルムの拡散層面をナイロン布で10回程擦
する。その後、フイルムの表面電位を測定する。実際的
には、導電層の有無によって、測定電位がどのように変
化するかを評価する。 輝度測定;光拡散フイルムを2枚、拡散層をどちらも導
光板の反光源側に向けて重ねて設置し、輝度計(トプコ
ン社製、BM−7)を用いて測定した。
【0034】測定結果を表1に示す。なお、表1中に
は、各実施例に対応する図Noを付記した。
【表1】 尚、表1に於いて、静電気遮断性は−100V〜+10
0Vが、輝度については、1000cd/m2 以上あれ
ば好ましい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透明支持
体上に光拡散層を有する光拡散板において、前記透明支
持体のいずれかの面に針状の電子伝導系素材を含有する
導電層を有するので、光拡散効果および輝度効果より照
明のカバーに好適であり、また、照明の光の明るさおよ
びやわらかさを増大させることできると共に静電気遮断
性が高く、光拡散板に対するゴミ等の付着を防止するこ
とができる。特に液晶ディスプレイ等のバックライト等
に使用する場合、静電気遮断性により液晶ディスプレイ
等が静電気により誤動作することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光拡散板の好ましい一実施の形態を示
す断面図である。
【図2】本発明の光拡散板の好ましい他の実施の形態を
示す断面図である。
【図3】本発明の光拡散板の好ましい更に他の実施の形
態を示す断面図である。
【図4】本発明の光拡散板の好ましい更に他の実施の形
態を示す断面図である。
【図5】本発明の光拡散板の好ましい更に他の実施の形
態を示す断面図である。
【図6】比較例としての光拡散板の実施の形態を示す断
面図である。
【図7】比較例としての光拡散板の他の実施の形態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 透明支持体 2 導電層 3 ポリマー層 4 光拡散層 5 保護層 6 下塗層 7 下塗層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上に光拡散層を有する光拡散
    板において、前記透明支持体のいずれかの面に針状の電
    子伝導系素材を含有する導電層を有することを特徴とす
    る光拡散板。
  2. 【請求項2】 前記導電層が、透明性支持体と光拡散層
    との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の光拡散板。
  3. 【請求項3】 前記導電層が、光拡散層が設けられてい
    る面と反対側の透明支持体の面に設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載の光拡散板。
  4. 【請求項4】 前記導電層が、透明支持体の片面に設け
    られ、この導電層と光拡散層との間に下塗層が形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光拡散板。
  5. 【請求項5】 下塗層に、側鎖にカチオン性四級アンモ
    ニウム塩基あるいはスルホン酸基を有するアクリル樹脂
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の光拡散板。
  6. 【請求項6】 前記導電層の面上に保護層が形成されて
    いることを特徴とする請求項3に記載の光拡散板。
  7. 【請求項7】 前記針状の電子伝導系素材が、金属酸化
    物粒子であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載の光拡散板。
  8. 【請求項8】 前記針状の電子伝導系素材は、長軸が
    0.2〜4.0μmの範囲にあり、短軸が0.01〜
    0.04μmの範囲にある微粒子であって、その長軸の
    短軸に対する比が20〜40であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項7のいずれかに記載の光拡散板。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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