JPH11201728A - 鋼板表面の塗油量測定方法 - Google Patents

鋼板表面の塗油量測定方法

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JPH11201728A
JPH11201728A JP568398A JP568398A JPH11201728A JP H11201728 A JPH11201728 A JP H11201728A JP 568398 A JP568398 A JP 568398A JP 568398 A JP568398 A JP 568398A JP H11201728 A JPH11201728 A JP H11201728A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼板表面の塗油量をオンラインで求めるに際
し、鋼板の種類による塗油量測定値の誤差が小さく、鋼
板の種類による塗油量の測定精度の低下が小さくて塗油
量の測定精度が高く、鋼板表面の塗油量をより正確に求
めることができるようにする。 【解決手段】 油が塗布された鋼板1の表面に励起用光
を照射して、鋼板表面からの反射スペクトルのうち、油
にのみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度を検出すると
同時に、鋼板表面からの励起光の反射率を測定すると共
に、前記鋼板1の表面に蛍光を照射して、鋼板表面から
の蛍光の反射率を測定し、これらの測定値をもとに前記
蛍光スペクトル強度を補正して油の付着量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板表面の塗油量
測定方法に関し、詳細には、鋼板の表面に塗布された油
の付着量(塗油量)を求める鋼板表面の塗油量測定方法
に関し、特には、製鉄所の冷間圧延工場において鋼板の
表面に塗布された防錆油の付着量をオンラインで、しか
も正確に求め得る鋼板表面の塗油量測定方法に関する技
術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所の冷間圧延工場において出荷前の
薄板鋼板(製品)に対して防錆油の塗布が行われる。こ
のとき、防錆油の塗布量(塗油量)が少なすぎると防錆
効果が不充分となり、多すぎると経済的不利を招き、
又、防錆油の除去の際に多量の洗浄液を要することにな
るので、かかる不利を招かないような適切な塗油量にす
べく、塗油量の厳格な管理が要求される。その管理の一
手段として、鋼板表面の塗油量の測定が行われる。
【0003】かかる鋼板表面の塗油量の測定方法とし
て、サンプル切り出し法がある。この方法は、油が塗布
された鋼板からサンプルを切り出し、該サンプルの質量
を測定した後、該サンプルについて脱脂処理して油を除
去してからサンプル質量を測定し、脱脂処理前後のサン
プル質量の差を求め、これにより塗油量を求める方法で
ある。
【0004】このサンプル切り出し法は、比較的塗油量
の測定精度が高くて測定値は正確であるものの、サンプ
ル切り出し、質量測定、脱脂処理といったオフライン作
業を必要とするため、測定に多くの手数及び時間を要
し、又、鋼板の全長及び/又は全幅にわたって塗油量の
測定を行うことは不可能であり、塗油量を全体にわたっ
て正確に把握することができないという問題点がある。
【0005】かかる問題点を解消し、鋼板表面の塗油量
をオンラインで求め得る鋼板表面の塗油量測定方法とし
て、特公平6-90014 号公報に記載された方法がある。こ
の方法は、「油が塗布された鋼板の表面に特定波長の励
起用レーザ光を照射して、鋼板表面からの反射スペクト
ルのうち、油にのみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度
を検出し、この蛍光スペクトル強度から油の塗油量を求
める鋼板表面の塗油量測定方法において、前記蛍光スペ
クトル強度の検出と同時に、鋼板表面で反射する励起レ
ーザ光の散乱分布から鋼板表面性状を測定して、この測
定値をもとに前記蛍光スペクトル強度を補正して油の付
着量を求めることを特徴とする鋼板表面の塗油量測定方
法」である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特公平6-90014 号
公報に記載された方法によれば、鋼板表面の塗油量をオ
ンラインで求めることができる。
【0007】又、前記の如く鋼板表面の油にのみ含まれ
る成分の蛍光スペクトル強度を検出すると同時に、鋼板
表面で反射する励起レーザ光の散乱分布から鋼板表面性
状を測定し、この測定値をもとに前記蛍光スペクトル強
度を補正して鋼板表面の塗油量を求めているので、かか
る補正をせず、単に前記検出された蛍光スペクトル強度
自体から塗油量を求める場合に比較し、鋼板表面の塗油
量をより正確に求めることができ、塗油量の測定精度が
高いと思料される。
【0008】即ち、前記検出される蛍光スペクトル強度
は、塗油量によって異なるだけでなく、鋼板表面性状に
よっても異なり、同一油膜厚(塗油量)でも検出される
蛍光スペクトル強度が異なる。従って、前記蛍光スペク
トル強度自体から塗油量を求めると、その塗油量は鋼板
表面性状による誤差を含み、鋼板表面性状によって塗油
量の測定精度が低くなる。これに対し、前記蛍光スペク
トル強度に及ぼす鋼板表面性状の影響を考慮し、鋼板表
面性状の測定値をもとに前記蛍光スペクトル強度を補正
して塗油量を求めると、鋼板表面性状による塗油量測定
値の誤差が小さく、その点においては塗油量の測定精度
が高いと思料される。
【0009】ところが、前記特公平6-90014 号公報に記
載された方法においては、鋼板での紫外線及び蛍光の吸
収率が考慮されていない。これらの吸収率は鋼板の種
類、即ち、組成等の材質によって異なる。そのため、鋼
板の種類によって鋼板での紫外線及び蛍光の反射率が異
なり、同一油膜厚(塗油量)でも検出される蛍光スペク
トル強度が異なり、鋼板の種類によっては大幅に異な
る。従って、前記公報記載の方法においては、測定され
る塗油量は鋼板の種類による誤差を含み、鋼板の種類に
よって塗油量の測定精度が低くなり、鋼板の種類によっ
ては塗油量の測定精度が大幅に低下するという問題点が
ある。
【0010】即ち、種々の鋼板に油を塗布し、それらに
ついて前記公報記載の方法により鋼板表面の塗油量測定
を行ったところ、鋼板の種類によって同一油膜厚(塗油
量)でも検出される蛍光スペクトル強度が異なり、最大
2倍近く相違しており、これは鋼板での紫外線及び蛍光
の反射率の差によるものであることが確認された。従っ
て、前記公報記載の方法においては、測定される塗油量
は鋼板の種類による誤差を含んでおり、鋼板の種類によ
って塗油量の測定精度が低くなり、鋼板の種類によって
は誤差が極めて大きく、塗油量の測定精度が著しく低く
なるという問題点がある。
【0011】本発明は、この様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は従来のものがもつ以上のよ
うな問題点を解消し、鋼板表面の塗油量をオンラインで
求めるに際し、鋼板の種類による塗油量測定値の誤差が
小さく、鋼板の種類による塗油量の測定精度の低下が小
さくて塗油量の測定精度が高く、鋼板表面の塗油量をよ
り正確に求めることができる鋼板表面の塗油量測定方法
を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明に係る鋼板表面の塗油量測定方法は、請求項
1記載の鋼板表面の塗油量測定方法としており、それは
次のような構成としたものである。即ち、請求項1記載
の鋼板表面の塗油量測定方法は、油が塗布された鋼板の
表面に励起用光を照射して、鋼板表面からの反射スペク
トルのうち、油にのみ含まれる成分の蛍光スペクトル強
度を検出し、この蛍光スペクトル強度から油の塗油量を
求める鋼板表面の塗油量測定方法において、前記蛍光ス
ペクトル強度の検出と同時に、鋼板表面からの励起光の
反射率を測定すると共に、前記鋼板の表面に蛍光と同一
波長の光を照射して、鋼板表面からの蛍光の反射率を測
定し、これらの測定値をもとに前記蛍光スペクトル強度
を補正して油の付着量を求めることを特徴とする鋼板表
面の塗油量測定方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は例えば次のようにして実
施する。油が塗布された鋼板の表面に対し、励起用光を
照射して、鋼板表面からの反射スペクトルのうち、油に
のみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度を検出すると同
時に、鋼板表面からの励起光の反射率を測定する。これ
と同時に、前記鋼板の表面に蛍光と同一波長の光(以
下、蛍光近似波長光という)を照射して、鋼板表面から
の蛍光の反射率を測定する。そして、この励起光の反射
率の測定値及び蛍光の反射率の測定値をもとに前記蛍光
スペクトル強度を補正して鋼板表面の塗油量を求める。
【0014】本発明に係る鋼板表面の塗油量測定方法
は、前記の如く、油が塗布された鋼板の表面に励起用光
を照射して、鋼板表面からの反射スペクトルのうち、油
にのみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度を検出すると
同時に、鋼板表面からの励起光の反射率を測定すると共
に、前記鋼板の表面に蛍光近似波長光を照射して、鋼板
表面からの蛍光の反射率を測定し、これらの測定値をも
とに前記蛍光スペクトル強度を補正して油の付着量を求
めるようにしている。従って、鋼板表面の塗油量をオン
ラインで求めることができ、それを求めるに際し、鋼板
の種類による塗油量測定値の誤差が小さく、鋼板の種類
による塗油量の測定精度の低下が小さくて塗油量の測定
精度が高く、鋼板表面の塗油量をより正確に求めること
ができるようになる。
【0015】即ち、鋼板の種類(組成等の材質)によっ
て鋼板での紫外線及び蛍光の吸収率が異なり、それに伴
って鋼板での紫外線及び蛍光の反射率が異なるので、前
記検出される蛍光スペクトル強度は、塗油量によって異
なるだけでなく、鋼板の種類によっても異なり、同一油
膜厚(塗油量)でも検出される蛍光スペクトル強度が異
なる。そのため、前記蛍光スペクトル強度自体から塗油
量を求めると、その塗油量は鋼板の種類による誤差を含
み、鋼板の種類によって塗油量の測定精度が低くなり、
鋼板の種類によっては誤差が極めて大きく、塗油量の測
定精度が著しく低くなる。
【0016】これに対し、前記蛍光スペクトル強度に及
ぼす鋼板の種類の影響を考慮し、鋼板の種類によって異
なる鋼板表面からの励起光の反射率、及び、鋼板表面か
らの蛍光の反射率を測定し、これらの測定値をもとに前
記蛍光スペクトル強度を補正して塗油量を求めると、鋼
板の種類による塗油量測定値の誤差が小さく、鋼板の種
類による塗油量の測定精度の低下が小さくて塗油量の測
定精度が高く、鋼板表面の塗油量をより正確に求めるこ
とができる。
【0017】本発明に係る鋼板表面の塗油量測定方法
は、かかる鋼板表面からの励起光の反射率、及び、鋼板
表面からの蛍光の反射率の測定値をもとに前記蛍光スペ
クトル強度を補正して塗油量を求めるようにしている。
従って、鋼板の種類による塗油量測定値の誤差が小さ
く、鋼板の種類による塗油量の測定精度の低下が小さく
て塗油量の測定精度が高く、鋼板表面の塗油量をより正
確に求めることができる。
【0018】前記鋼板表面からの励起光の反射率、及
び、鋼板表面からの蛍光の反射率の測定値をもとに前記
蛍光スペクトル強度を補正して塗油量を求めるに際し、
その求め方としては、例えば下記式を適用する方法が
挙げられる。
【0019】 W={K/〔(1+rc )(1+rs )η〕}I1 ----- 式
【0020】但し、上記式において、I1 は、蛍光ス
ペクトル強度、即ち、励起光により励起された油より発
生する蛍光のうち、観測されるスペクトル強度 rs は、鋼板表面上での入射励起光の反射率、rc は、
鋼板の蛍光に対する反射率、ηは、励起用光に対する油
種に依存する蛍光効率(0<η<1)、Wは、油膜厚、
Kは、光学系によって決まる定数を示すものである。
【0021】上記式において、K、ηは、光学的測定
系で定まる定数、即ち光学的測定条件で定まる定数であ
る。従って、励起光量(鋼板表面からの反射スペクトル
のうち、油にのみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度)
1 、鋼板表面からの励起光の反射率rs 、鋼板の蛍光
に対する反射率(鋼板表面からの蛍光の反射率)rc
測定して求め、これらの測定値I1 、rs 、rc を上記
式に代入することにより、鋼板表面の塗油量Wを求め
ることができる。
【0022】本発明において、油が塗布された鋼板の表
面に照射する励起用光としては、特には限定されず、油
にのみ含まれる成分を励起して元の励起光よりも長波長
の蛍光を発生するものであればよく、例えば紫外線を発
生する水銀ランプ等が挙げられる。
【0023】油が塗布された鋼板の表面に照射する蛍光
近似波長光としては、特には限定されず、発生する蛍光
と近似の反射特性をもつものであればよく、例えばハロ
ゲンランプや発光ダイオード等が挙げられる。
【0024】
【実施例】図1に実施例に係る鋼板表面の塗油量測定の
状況を示す。鋼板1を走行させながら塗油装置2により
鋼板表面に防錆油(以降、油という)を塗布する。油が
塗布された鋼板の表面に対し、励起用光照射器3より中
心波長:350nmの励起用光を照射して、鋼板表面か
ら反射してくる光をプリズム4に通してスペクトル(反
射スペクトル)を得、このうち、油にのみ含まれる成分
の蛍光スペクトル強度I1 を蛍光検出器6により検出す
る。これと同時に、鋼板表面から反射してくる励起光の
量を励起光反射光検出器5により測定して鋼板表面から
の励起光の反射率rs を測定する。
【0025】これと同時に、前記励起用光が照射された
鋼板表面と同様位置の鋼板表面に対し、蛍光照射器7よ
り蛍光を照射して、鋼板表面から反射してくる蛍光の量
を蛍光反射光検出器8により測定して鋼板表面からの蛍
光の反射率rc を測定する。
【0026】このような測定により得られた蛍光スペク
トル強度I1 、鋼板表面からの励起光の反射率rs 、鋼
板表面からの蛍光の反射率rc を計算機9にインプット
し、塗油量Wを求める。この計算機9においては、前記
式と同様の式である下記式にI1 、rs 、rc が代
入されWが計算される。
【0027】 W={K/〔(1+rc )(1+rs )η〕}I1 ----- 式
【0028】ここで、Kは光学的測定系で定まる定数で
ある。ηは蛍光効率であって、油の種類によって決まる
定数である。
【0029】上記I1 、rs 、rc の測定及びWの計算
を、鋼板1を走行させながら連続して行った。このと
き、鋼板1の幅方向についてのI1 、rs 、rc の測定
及びWの計算も行った。
【0030】このような鋼板表面の塗油量測定(本発明
の実施例)を、組成が種々異なる鋼板について行った。
【0031】一方、比較のために、上記の如き鋼板表面
からの励起光の反射率rs 、及び、鋼板表面からの蛍光
の反射率rc をもとにした蛍光スペクトル強度I1 の補
正を行わず、蛍光スペクトル強度I1 自体から塗油量を
求めた。即ち、予め求められ準備された検量線(蛍光ス
ペクトル強度I1 と塗油量との関係)に蛍光スペクトル
強度I1 を照合することにより、塗油量を求めた(比較
例)。
【0032】尚、この検量線は次のようにして求めた。
即ち、鋼板として数種類の鋼種の鋼板を用い、この鋼板
の表面に油を塗布し、この表面に励起用光を照射して、
鋼板表面からの反射スペクトルのうち、油にのみ含まれ
る成分の蛍光スペクトル強度I1 を検出した後、この検
出部と同位置の鋼板表面の塗油量をサンプル切り出し法
により測定する。かかるI1 の検出及び塗油量の測定
を、塗油量が種々異なる鋼板について行う。そして、蛍
光スペクトル強度I1 とサンプル切り出し法により測定
された塗油量との関係を求めた。
【0033】又、前記本発明の実施例及び比較例の実施
後の鋼板について、サンプル切り出し法により鋼板表面
の塗油量を測定し、塗油量を確認した。
【0034】以上の塗油量測定の結果を図2に示す。こ
の図2における塗油量手分析値は、前記サンプル切り出
し法により測定された鋼板表面の塗油量値に該当し、セ
ンサ出力は本発明の実施例、比較例の方法により測定さ
れた鋼板表面の塗油量値に該当する。この図2からわか
るように、比較例での塗油量測定値(即ち、センサ出
力)は、全般的に、サンプル切り出し法により測定され
た鋼板表面の塗油量(即ち、塗油量手分析値)との差が
大きく、又、この比較例での塗油量測定値と塗油量手分
析値(サンプル切り出し法による測定値)との差は鋼板
の種類によって異なり、最大の場合で検量線傾きにして
2倍以上である。
【0035】これに対し、本発明の実施例での塗油量測
定値(センサ出力)は、塗油量手分析値(サンプル切り
出し法による測定値)との差が極めて小さく、或いは、
塗油量手分析値とほぼ同等であり、又、この実施例での
塗油量測定値と塗油量手分析値との差は鋼板の種類によ
って大きくは相違せず、いずれの鋼板の場合もほぼ同等
である。これは、本発明の実施例の場合は、比較例の場
合と異なり、鋼板の種類による塗油量測定値の誤差が小
さく、鋼板の種類による塗油量の測定精度の低下が小さ
くて塗油量の測定精度が高く、鋼板表面の塗油量をより
正確に求めることができたためである。
【発明の効果】本発明に係る鋼板表面の塗油量測定方法
によれば、鋼板表面の塗油量をオンラインで求めるに際
し、鋼板の種類による塗油量測定値の誤差が小さく、鋼
板の種類による塗油量の測定精度の低下が小さくて塗油
量の測定精度が高く、鋼板表面の塗油量をより正確に求
めることができるようになる。従って、鋼板の種類が種
々変化しても、その影響を受けることなく、鋼板表面の
塗油量をオンラインで正確に求めることができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る鋼板表面の塗油量測定
方法の概要を示す模式図である。
【図2】 本発明の実施例及び比較例に係る鋼板表面の
塗油量手分析値とセンサ出力との関係を示す図である。
【符号の説明】
1--鋼板、2--塗油装置、3--励起用光照射器、4--プ
リズム、5--励起光反射光検出器、6--蛍光検出器、7
--蛍光照射器、8--蛍光反射光検出器、9--計算機。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油が塗布された鋼板の表面に励起用光を
    照射して、鋼板表面からの反射スペクトルのうち、油に
    のみ含まれる成分の蛍光スペクトル強度を検出し、この
    蛍光スペクトル強度から油の塗油量を求める鋼板表面の
    塗油量測定方法において、前記蛍光スペクトル強度の検
    出と同時に、鋼板表面からの励起光の反射率を測定する
    と共に、前記鋼板の表面に蛍光と同一波長の光を照射し
    て、鋼板表面からの蛍光の反射率を測定し、これらの測
    定値をもとに前記蛍光スペクトル強度を補正して油の付
    着量を求めることを特徴とする鋼板表面の塗油量測定方
    法。
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