JPH11201627A - 真空断熱パネルおよびその製造方法並びにこの真空断熱パネルを用いた断熱箱体の製造方法 - Google Patents

真空断熱パネルおよびその製造方法並びにこの真空断熱パネルを用いた断熱箱体の製造方法

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JPH11201627A
JPH11201627A JP816698A JP816698A JPH11201627A JP H11201627 A JPH11201627 A JP H11201627A JP 816698 A JP816698 A JP 816698A JP 816698 A JP816698 A JP 816698A JP H11201627 A JPH11201627 A JP H11201627A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時において包装材のシワの発生を抑制で
き内部の真空状態を維持できるとともに、断熱箱体の壁
面の間隙内に固定する目的で併用する発泡断熱材の間隙
内への注入および充填の流動を阻害なく行える真空断熱
パネル真空断熱パネルを提供する。 【解決手段】 包装材によって内部が真空に保持さ
れ、包装材の内部挿入される芯材31によって形状が保
持される真空断熱パネルにおいて、芯材31を三角柱状
に形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば冷蔵庫、そ
の類似品または保冷車などの断熱箱体の壁面として使用
される金属製薄板からなる外壁面(外箱)と樹脂成形品
からなる内壁面(内箱)とにより形成された間隙に、発
泡ウレタンなどの発泡断熱材とともに断熱材として用い
られる真空断熱パネルおよびその製造方法並びにこの真
空断熱パネルを用いた断熱箱体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷蔵庫の如き断熱箱体を構
成する壁面は、その外壁面部分を鉄板等の金属製薄板、
内壁面部分を樹脂成形品で形成し、外壁面部分と内壁面
部分とによって形成された間隙に、断熱材である発泡ウ
レタンを注入発泡して充填したものが用いられてきた。
断熱材である発泡ウレタンの発泡剤としては、ハイドロ
クロロフルオロカーボン類(以下、HCFCという)で
ある1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(以下、H
FC−141bという)が用いられてきたが、近年、オ
ゾン層破壊の原因となる塩素を分子中に含まないハイド
ロフルオロカーボン類(以下、HFCという)またはハ
イドロカーボン類(以下、HCという)を用いることが
提案されている。
【0003】例えば1,1,1,3,3−ペンタフルオ
ロプロパン(以下、HFC−245faという)または
1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタン(以
下、HFC−356mffmという)などのHFC類を
発泡剤とした発泡ウレタンの製造方法が特開平2−23
5982号公報に開示され、シクロペンタンなどのHC
類を発泡剤とした発泡ウレタンの製造方法が特開平3−
152160号公報に開示されている。しかしながら、
これら発泡ウレタンの断熱性は19〜20mw/mKで
あり、オゾン層破壊物質の仕様規制前に用いられていた
クロロフルオロカーボン類を発泡剤とした発泡ウレタン
の断熱性、16mw/mKと比較して明らかに劣ってい
た。
【0004】このため、各断熱材の性能を比較した図8
に示すように、従来の発泡ウレタン(図8の〜)の
2倍以上の断熱性能が得られる真空断熱パネル(図8の
)を応用する技術が提案されている。そして、このよ
うな真空断熱パネルの芯材は、大気圧相当以上の強度を
有し、芯材を構成する物質を伝わる熱(熱伝導)と透過
する熱(輻射伝熱)の量を抑制することが必要であり、
従って、芯材には伝熱量が小さい物質で作られた多孔質
物質の板が用いられている。
【0005】例えば発泡ウレタンの粉砕品を真空断熱パ
ネルの芯材とし、この発泡ウレタンの粉砕品をガスバリ
ヤー性のある合成樹脂袋に投入してボード状に真空パッ
クしたものを壁内に配設した断熱箱体が特開昭60−2
43471号公報に開示され、この他にも例えば特開昭
60−205164号公報では連通気泡の発泡ウレタン
を、特開昭60−71881号公報ではパーライト粉末
を、特開平4−218540号公報では熱可塑性のウレ
タン樹脂粉体を型内で焼結させた板状成形品を、特開平
7−96580号公報ではガラスの長繊維を無機微粉末
にフィブリル化した樹脂繊維により固化保持したボード
を、それぞれ真空断熱パネルの芯材として用いたものが
開示されている。
【0006】上記公報に開示されている真空断熱パネル
の形状はいずれも平板状であり、平板状の真空断熱パネ
ルは、図9に示す真空断熱パネルの製造工程説明図に基
づいて、図10に示す真空断熱パネル成形機を用いて作
成されるのが一般的である。
【0007】つまり、真空断熱パネルの製造方法を製造
工程順に説明すれば、まず、1枚の樹脂シートを中央で
折り曲げて合わせた左右側辺部をシールするか、または
2枚のシートを重ねて三方をシールをして袋状の包装材
21を形成し、連通気泡の発泡ウレタンで芯材22を作
成する(ステップ21)。ついで、形成した包装材21
内にその包装材21の残りの開口部から芯材22を挿入
し(ステップ22)、これを真空断熱パネル成形機24
に包装材21の残りの開口部がシール用加圧機25の熱
板26間に挟み込まれるように固定する。次に、真空断
熱パネル成形機24の内部が1torr以下、好ましく
は10-2torr以下の真空状態になるように真空調整
用バルブ27により調整維持しつつ(ステップ23)、
シール用加圧機25の熱板26を閉じて加熱し、包装材
21の残りの開口部を溶着してシールする(ステップ2
4)。そして、真空調整用バルブ27を開放して真空を
解除し大気中に戻した後、真空断熱パネル成形機24か
ら取り出し(ステップ25)、真空断熱パネル23を得
る。なお、この真空断熱パネル23は20mm程度の厚
さのほぼ平板状に形成されている。
【0008】また、この得られた真空断熱パネル23を
断熱箱体の断熱材として用いる場合の製造方法は、図1
1に示すように、まず、断熱箱体の壁面を構成する外箱
1の任意の位置に真空断熱パネル23を配設し、この外
箱1と断熱箱体の壁面を構成する内箱2とを嵌合する。
ついで、嵌合した外箱1および内箱2を断熱箱体(外箱
1)の背面1a側が上になるように発泡ウレタンの発泡
圧による変形を防止するための発泡治具(図示せず)に
固定し、背面1aに設けられ断熱箱体(外箱1)の両側
面1b上に位置する注入口5から、外箱1と内箱2によ
って形成された間隙G内に、断熱箱体(外箱1)の両側
面1bの端部に形成され注入口5とほぼ対向するフラン
ジ部1cに向かって発泡ウレタン4の原料液を落下させ
て注入する。発泡ウレタン4は数秒後に発泡を開始して
泡状で間隙G内を流動し、充填する。そして、発泡ウレ
タン4を構成する樹脂の硬化完了後、発泡治具の固定を
解除し、壁面に断熱材として用いられた真空断熱パネル
23が配設された断熱箱体を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の真
空断熱パネル23は、断熱箱体の断熱材として断熱箱体
の壁面を構成する外箱1と内箱2の間隙G内に発泡ウレ
タン4とともに配設される。しかしながら、この真空断
熱パネル23は、20mm程度の厚さを有するほぼ平板
状に形成されているため、例えば40mm〜60mm程
度の幅を有する外箱1と内箱2の間隙G内に配設する
と、真空断熱パネル23の厚み部分が間隙G内に迫り出
してしまう。このため、断熱箱体の製造工程において発
泡ウレタン4の原料液を間隙G内に注入すると、図11
に示すように、発泡ウレタン4の原料液が真空断熱パネ
ル23の上端部23aに当たって飛散してしまい、その
後の発泡ウレタン4の30倍以上に膨脹する発泡に伴っ
て上端部23a付近が発泡ウレタン4の泡状で流動する
経路を塞いでしまって、結果的に発泡ウレタン4の充填
不良あるいはボイドの形成などの不具合を招いてしまう
という問題があった。
【0010】そこで、発泡ウレタン4の流動に関して、
断熱箱体(外箱1)の側面のフランジ部に発泡ウレタン
が流動する隙間を設けた真空断熱パネルの設置方法が特
開昭60−60483号公報に開示されているが、真空
断熱パネルによる発泡ウレタンの原料液の飛散、これに
よる発泡ウレタンの泡状での流動阻害を解消するには至
っていない。
【0011】また、上記真空断熱パネル23を断熱箱体
の断熱材として用いた場合、従来の発泡ウレタンのみを
断熱材として用いた場合と比較して、真空断熱パネル2
3を併用した断熱箱体の断熱性能が向上するため、それ
に伴う断熱箱体の壁面厚の薄肉化が可能である。しかし
ながら、断熱箱体を薄い壁面とすると、真空断熱パネル
23が配設される間隙Gの幅が薄くなってしまうため、
発泡ウレタン4の流動阻害を招くことになり、それを回
避するためにはある程度の壁面厚が必要であって、十分
な断熱箱体の壁面厚の薄肉化が図れなかった。
【0012】さらに、真空断熱パネル23は、その製造
方法において、芯材22を包装材21で隙間無く覆うた
めに真空断熱パネル成形機24の内部を真空状態にし、
かつ包装材21内も真空状態にして行う。この時、立体
構造(平板状)の真空断熱パネル23を形成するために
は、芯材22に対して包装材21の四隅は規則正しい折
り返しが必要であり、これを真空断熱パネル成形機24
の真空状態で達成することは極めて困難であることか
ら、四隅等にシワとなって残ってしまう。このシワが過
度の折り返しを生む場合にはピンホールなどの包装材2
1の破壊を伴う欠陥を招き、真空断熱パネル23の真空
状態を破壊させてしまうことがあった。
【0013】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、製造時において包装材のシワの発
生を抑制でき内部の真空状態を維持できるとともに、断
熱箱体の壁面の間隙内に固定する目的で併用する発泡断
熱材の間隙内への注入および充填の流動を阻害なく行え
て、充填性および断熱性が高く外観性のよい真空断熱パ
ネルおよびその製造方法、並びにこの真空断熱パネルを
用いた断熱箱体の製造方法を提供すること目的としたも
のである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る真空断熱パ
ネルは、包装材によって内部が真空に保持され、包装材
の内部挿入される芯材によって形状が保持される真空断
熱パネルにおいて、芯材を三角柱状に形成したものであ
る。
【0015】また、本発明に係る真空断熱パネルは、芯
材を三角柱状に形成するとともに、芯材の底部に開口し
芯材の頂部に向かいかつその先端部が閉塞された複数の
排気孔を設けたものである。
【0016】また、本発明に係る真空断熱パネルは、包
装材を芯材の挿入口を有する袋状に形成し、包装材の内
形寸法を、芯材の頂部が挿入口に対向する側に位置する
ように挿入したときの芯材の外形寸法とほぼ等しいか若
干小さく形成したものである。
【0017】本発明に係る真空断熱パネルの製造方法
は、芯材の挿入口を有する袋状に形成した包装材内に、
三角柱状に形成した芯材を、芯材の頂部が挿入口に対向
する側に位置し、かつ包装材と芯材との間に隙間が形成
されるように半挿入し、真空雰囲気下において、包装材
と芯材との間に形成された隙間から芯材内に残存するガ
スを排気しつつ内部を真空状態とし、隙間がなくなるよ
うに包装材の挿入口および挿入口と芯材の底部側との間
の包装材を加圧および加熱してシールする方法である。
【0018】また、本発明に係る真空断熱パネルの製造
方法は、芯材の挿入口を有する袋状に形成した包装材内
に、三角柱状に形成するとともに、その底部に開口し頂
部に向かいかつその先端部が閉塞された複数の排気孔を
有する芯材を、芯材の頂部が挿入口に対向する側に位置
するように完全挿入し、真空雰囲気下において、排気孔
から芯材内に残存するガスを排気して内部を真空状態と
し、包装材の挿入口および挿入口と芯材の底部側との間
の包装材を加熱してシールする方法である。
【0019】本発明に係る断熱箱体の製造方法は、上述
の真空断熱パネルの製造方法により製造された真空断熱
パネルを、断熱箱体の壁面を構成する外箱と内箱により
形成された間隙内に、真空断熱パネルの頂部が断熱箱体
の壁面に設けられた発泡断熱材の注入口側に位置するよ
うに外箱または内箱の内面に配設し、残った間隙内に発
泡断熱材を充填する方法である。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1に係る真空断熱パネルの芯材の斜視図、図2
は本発明の実施の形態1に係る真空断熱パネルの製造工
程説明図、図3は本発明の実施の形態1に係る真空断熱
パネルの成形機の模式図であり、図面とともに本発明の
実施の形態1に係る真空断熱パネルの構成およびその製
造方法を詳しく説明する。
【0021】[第1の工程:芯材の形状調整]真空断熱
パネルを構成する芯材は、金型(図示せず)等を用い連
通した気孔を有する発泡ウレタンにより作成し、図1に
示すように、例えば芯材31の底部31aの厚さ(t)
が30mm、高さ(h)が550mm、幅(w)が10
00mmで、三角柱状になるように裁断し、芯材31の
形状を調整する。なお、横断面の形状は直角三角形が最
も好ましい形状であるが、厚さに対する高さが大きいこ
とから本発明に及ぼす影響は小さく、横断面が三角形状
であればよい。また、発泡ウレタンに代えて、連続した
気孔を有する発泡スチレンでもよい。
【0022】[第2の工程:包装材の作成]真空断熱パ
ネルを構成する包装材は、1枚の例えば樹脂シートを中
央で折り曲げて合わせた左右側辺部をシールするか、ま
たは2枚のシートを重ねて三方をシールして袋状の包装
材を形成する。なお、包装材の大きさ内径寸法は、後述
する工程において包装材内に芯材31を挿入したときに
芯材31に対して緩みがなく、真空にしたときに包装材
にシワが発生しない大きさ、つまり芯材31の外形寸法
とほぼ等しいか、または僅かに小さく形成する。
【0023】[第3の工程:包装材への芯材の挿入]第
2の工程で作成した包装材内に、その包装材の残りの開
口部(挿入口)から第1の工程で作成した芯材31の最
も鋭角な頂部31bが包装材の挿入口に対向する最深部
に突き当たる手前の僅かに隙間が残るように芯材31を
挿入(半挿入)する。この時、半挿入した芯材31の頂
部31bおよび側面31cの外周と包装材との間には隙
間が形成される。
【0024】[第4の工程:真空引き]第3の工程にお
いて芯材31を半挿入した包装材を、図3に示すよう
に、真空断熱パネル成形機10に、包装材32の挿入口
32a側が第1および第2のシール用加工機11,12
の熱板13,14の間に挟まれるように固定し、挿入口
32aの上面側の端部をクリップ15で挟んで固定す
る。ついで、真空断熱パネル成形機10の内部が1to
rr以下、好ましくは10-2torr以下の真空状態に
なるように真空調整用バルブ16により調整し、芯材3
1の気孔内に残存する空気などのガスを排気する。この
時、ガスは挿入口32aの端部から排気されるととも
に、半挿入した芯材31の頂部31bおよび側面31c
の外周と包装材32との間に形成された隙間G1によ
り、芯材31の気孔が包装材32によって塞がれること
がないため、十分な真空度を容易に確保できる。
【0025】[第5の工程:端部溶着]第4の工程にお
いて真空状態となった真空断熱パネル成形機10では、
クリップ15で挟まれた芯材31の挿入口32aの端部
を、第1のシール用加圧機11の加熱した熱板13で閉
じて溶着しシールする。ついで、シールした挿入口32
aの端部と芯材31の底部31aとの間を、第2のシー
ル用加圧機12の加熱した熱板14で閉じて溶着しシー
ルをする。この時、第2のシール用加圧機12の熱板1
4を芯材31の底部31a寄りで閉じることによって、
包装材32内に半挿入されていた芯材31が、包装材3
2の最深部32b側に押されて移動し完全挿入される。
これにより、芯材31と包装材32との間には隙間G1
がなくなる。なお、第1および第2のシール用加圧機1
1,12のプレスバー11a,12aにヒータを内蔵し
ておき、これによりシールを行ってもよい。
【0026】[第6の工程:真空断熱パネルの作成]第
5の行程において包装材32のシールが完了した後、真
空調整用バルブ16を緩めて真空断熱パネル成形機10
の内部の真空状態を解除し、常圧に戻す。ついで、真空
断熱パネル成形機10から包装材32等を取り出し、真
空断熱パネル3を得る。
【0027】このような製造方法で得られた真空断熱パ
ネル3は、芯材31の最も鋭角な頂部31bが包装材3
2の最深部32b側に挿入されるので、包装材32の最
深部32bは芯材32に対して規則正しい折り返しを必
要とせずに第4の工程の真空引き等を行うことができ、
最深部32bと芯材31の頂部31bとの間に隙間が残
らず、シワの発生を抑制することができる。
【0028】実施の形態2.図4は本発明の実施の形態
2に係る真空断熱パネルの芯材の斜視図で、この実施の
形態2に係る真空断熱パネルの芯材31Aは、実施の形
態1に係る芯材31の形状を調整する第1の工程と同様
に、三角柱状に裁断するとともに、その底部31aに開
口し頂部31bに向かいかつその先端部が閉塞された複
数の排気孔33を並設したものである。なお、排気孔3
3は、排気孔33が設けられている部分の芯材31Aの
残存肉厚が5mm以上あるような長さ(m)、この実施
の形態2においては400mmとすることが好ましい。
これは、芯材31Aを用いた真空断熱パネル3Aの製造
工程において、真空状態を解除して大気圧を受け変形を
来して表面に収縮による凹部を発生させない長さであ
る。また、排気孔33の開口径(R)は、効率よく真空
引きできる大きさである5mm以上が好ましい。
【0029】そして、このように形成された芯材31A
は、実施の形態1の第2の工程で説明したように作成さ
れた包装材32内に挿入する。この時、実施の形態1の
第3の工程で説明した芯材31の半挿入に代えて、芯材
31Aの頂部31bが包装材32の挿入口32aに対向
する最深部32bに突き当たるまで完全に挿入し、芯材
31の頂部31bおよび側面31cの外周と包装材との
間に隙間G1を形成することなく芯材31Aを保持す
る。ついで、実施の形態1の第4の工程で説明したよう
に芯材31Aを完全挿入した包装材32を真空断熱パネ
ル成形機10に固定し、真空断熱パネル成形機10の内
部が1torr以下、好ましくは10-2torr以下の
真空状態になるように真空調整用バルブ16により調整
し、芯材31Aの気孔内に残存する空気などのガスを排
気する。この時、芯材31Aの頂部31bおよび側面3
1cの外周と包装材32との間に隙間G1が形成されて
いなくても、芯材31Aに設けられた複数の排気孔33
によって、芯材31Aの頂部31bにある気孔内に残存
するガスが排気孔33を通じて排気され、十分な真空度
を容易に確保できる。そして、実施の形態1の第5およ
び第6の工程で説明したように芯材31Aを用いた真空
断熱パネル3Aを得る。
【0030】このような製造方法で得られた真空断熱パ
ネル3Aは、複数の排気孔33を有する芯材31Aを用
いているので、芯材31Aを包装材32内に完全に挿入
させて第4の工程の真空引き等を行っても、包装材32
のシワの発生を抑制することができる。
【0031】実施の形態3.図5は本発明の実施の形態
3に係る断熱箱体の斜視図、図6はそのA−AおよびB
−B断面図、図7は本発明の実施の形態3に係る断熱箱
体の製造工程説明図であり、図面とともに本発明の実施
の形態3に係る断熱箱体の製造方法を詳しく説明する。
【0032】[第1の工程:真空断熱パネルの貼付]図
6(b)に示すように、予め塗装した薄板鋼板を折り曲
げて加工した断熱箱体(ここでは冷蔵庫)の外箱1にお
ける断熱箱体の側面1bとなる内面に、実施の形態1に
係る真空断熱パネル3を、最も鋭角な頂部3bが断熱箱
体の背面1a側に位置するように、例えば両面テープま
たは接着剤などの接着部材を用いて貼り付ける。なお、
外箱1の側面1bと真空断熱パネル3の接着面の間に連
続気泡を有する発泡体を挿入して貼り付けるようにして
もよい。この場合、発泡体によって外箱1の側面1bと
真空断熱パネル3の接着面の間に残存する過剰の空気を
排除することができ、残存する空気が外気温度の変化に
よって膨張して外箱1を変形させ、意匠性を低下させる
ことを抑制できる。
【0033】[第2の工程:断熱箱体の壁面の組立]樹
脂材料を真空成形して形成した断熱箱体の内箱2を、図
6(b)に示すように、第1の工程において真空断熱パ
ネル3が貼り付けられた外箱1のフランジ部1cの端部
に形成された嵌合部1dに挿入して合体させ、その他の
部材も含めて断熱箱体の壁面を組み立てる。この時、組
み立てられた壁面の外箱1と内箱2によって形成された
間隙Gは嵌合部1dに向かうにしたがって、その幅が狭
くなるように形成される。
【0034】[第3の工程:断熱体の形成]第2の工程
において組み立てられた断熱箱体の壁面を、外箱1の背
面1a側が上になるように発泡ウレタンの発泡圧による
変形を防止するための発泡治具(図示せず)に固定し、
背面1aに設けられて外箱1の両側面1b上に位置する
注入口5から、外箱1と内箱2によって形成された間隙
G内に嵌合部1dに向かって高圧発泡機により発泡ウレ
タン4の原料液を落下させて注入し、注入後高圧発泡機
を取り除いて注入口封止弁6により注入口5を塞ぐ。発
泡ウレタン4は数秒後に発泡を開始して泡状で間隙G内
を流動し、充填して断熱体を形成する。
【0035】この時、外箱1と内箱2によって形成され
た間隙G内に配設された真空断熱パネル3の厚さは背面
1aに向かうにしたがって薄くなっており、注入口5の
近傍では真空断熱パネル3が迫り出していないため、発
泡ウレタン4の原料液が真空断熱パネル3の上端部に当
たって飛散し、上端部付近で膨脹して発泡ウレタン4の
流動経路を塞いだりすることがない。また、間隙G内の
幅が嵌合部1dに向かうにしたがって狭く形成されてい
るので、発泡ウレタン4の原料液の広がる速度が速くな
って発泡開始までに長い距離を流れ、その後の発泡によ
る流動距離が短縮でき、発泡ウレタン4の充填不良ある
いはボイドの形成を防止することができる。さらに、流
動時の粘度が高い泡状態で間隙G内の充填が進む部分、
つまり背面1a側においては間隙Gの幅が広くなってい
るため、発泡ウレタンの注入および充填の流動を阻害な
く行うことができる。
【0036】なお、第3の工程において外箱1の背面1
a側が上になるように発泡治具に固定した場合を説明し
たが、例えば外箱1の背面1a側を下にして固定し、発
泡ウレタンの原料液を背面1aに設けた注入口5から注
入するようにしてもよい。
【0037】[第4の工程:断熱箱体の組立および完
成]第3の工程で形成された断熱体により構成された断
熱箱体の壁面を発泡治具の固定を解除して取り外し、こ
の断熱箱体に冷媒回路部品、電気機器部品あるいは内装
部品などを設置して断熱箱体を組み立てる。そして、こ
の断熱箱体の製品検査を行って断熱箱体である冷蔵庫
(製品)を完成させる。
【0038】このように、断熱箱体である冷蔵庫の外箱
1と内箱2によって形成された間隙G内に発泡ウレタン
4とともに断熱材として用いられる真空断熱パネル3
を、ほぼ三角柱状に形成し、その最も鋭角な頂部3bが
外箱1の注入口5が設けられた背面1a側に位置するよ
うに配設したので、外箱1と内箱2によって形成された
間隙G内の幅が嵌合部1dに向かうにしたがって狭く形
成される。これにより、第3の工程の断熱体の形成にお
いて発泡ウレタン4の原料液を注入口5から注入したと
きに、その原料液が液状態で速くかつ広く拡散し、発泡
ウレタンの注入および充填の流動を阻害なく行うことが
でき、充填性の高い断熱箱体を得ることができる。
【0039】なお、上述の実施の形態3では実施の形態
1に係る真空断熱パネル3を用いた場合を例示して説明
したが、実施の形態2に係る真空断熱パネル3Aを用い
てもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0040】したがって、断熱箱体の壁面の断熱材とし
て用いられる真空断熱パネルは、その芯材を、三角柱状
に形成し、場合によっては複数の排気孔を設けたものと
し、上述した真空断熱パネルの製造方法によって形成す
ることにより、包装材のシワの発生を抑制することがで
き、真空状態を長期間維持できる真空断熱パネルが得ら
れる。また、この真空断熱パネルを断熱箱体の壁面の間
隙内に配設することにより、断熱箱体の製造工程におい
て発泡断熱材である発泡ウレタンの間隙内への注入およ
び充填の流動を阻害なく行え、断熱性が高く外観性のよ
い断熱箱体を得ることができる。このような真空断熱パ
ネルおよび断熱箱体の効果について、以下に実施例を用
いて具体的に説明する。
【0041】
【実施例】[実施例1,2]ここでは、実施例および比
較例のいずれも、上述した実施の形態1または実施の形
態2の真空断熱パネルの製造工程に基づいて得られた真
空断熱パネルを、上述した実施の形態3の断熱箱体の製
造工程に基づいて得られた断熱箱体に用い、得られた断
熱箱体を試料としてその断熱性能および外観形状の評価
を行い、断熱箱体に用いられた真空断熱パネルの芯材の
適性について調べた。
【0042】実施例として、芯材を連通した気孔を有す
る発泡ウレタンにより作成し、底部の厚さが30mm、
高さが550mm、幅が1000mmで、横断面が直角
三角形の三角柱状に裁断して形状調整し、これを用い実
施の形態1で説明した製造工程に基づいて真空断熱パネ
ルを作成した。そして、この真空断熱パネルを用い実施
の形態3で説明した製造工程に基づいて得られた内容積
が130Lである冷蔵庫(断熱箱体)を実施例1とし
た。また、芯材を連通した気孔を有する発泡ウレタンに
より作成し、底部の厚さが30mm、高さが550m
m、幅が1000mmで、横断面が直角三角形の三角柱
状に裁断して形状調整し、さらに開口径6mmで長さが
400mmの複数の排気孔を並設し、これを用い実施の
形態2で説明した製造工程に基づいて真空断熱パネルを
作成した。そして、この真空断熱パネルを用い実施の形
態3で説明した製造工程に基づいて得られた内容積が1
30Lである冷蔵庫(断熱箱体)を実施例2とした。
【0043】本発明の比較例として、芯材を実施例1と
同じ形状および大きさに形成するとともに、この芯材を
芯材の外形寸法とほぼ同じ内形寸法に形成された包装材
内に完全挿入し、実施の形態2で説明した製造工程に基
づいて真空断熱パネルを作成した。そして、この真空断
熱パネルを用い実施の形態3で説明した製造工程に基づ
いて得られた内容積が130Lである冷蔵庫(断熱箱
体)を比較例1とした。また、芯材を連通した気孔を有
する発泡ウレタンにより作成し、厚さが15mm、高さ
が550mm、幅が1000mmの平板状に裁断して形
状調整するとともに、この平板状の芯材を内形寸法の幅
が580mm、深さが1050mmに形成された包装材
内に完全挿入し、実施の形態2で説明した製造工程に基
づいて真空断熱パネルを作成した。そして、この真空断
熱パネルを用い実施の形態3で説明した製造工程に基づ
いて得られた内容積が130Lである冷蔵庫(断熱箱
体)を比較例2とした。なお、比較例2の芯材は、実施
例1,2および比較例1と同じ体積を有するものであ
り、特開昭60−243471号公報および特開昭60
−205164号公報などに開示された発明に係る芯材
とほぼ同じ形状のものである。
【0044】このように作成された各試料(実施例1,
2および比較例1,2)において、断熱性能および外観
形状の評価を次のように行った。断熱性能は、−10℃
に温調された恒温室のなかに扉を取り付けた試料である
冷蔵庫(断熱箱体)を投入し、冷蔵庫内部に設けた電熱
器によってその内部を+30℃に維持するように調整
し、この単位時間当たりに投入する電気量を測定して、
これから既知となる熱量から求めた熱漏洩量により評価
した。なお、この時に用いる扉は、断熱材が発泡ウレタ
ンであり、これを各試料である冷蔵庫(断熱箱体)に共
用することによって、各試料間の断熱性能の誤差を排除
した。また、外観形状は、−20℃と+60℃の恒温室
内に各試料である冷蔵庫をそれぞれ6時間以上放置し、
これを交互に20回繰り返し行い、実施後の各試料の特
に収縮が判別し易い側壁表面の平滑性を目視観察して評
価した。これらの評価結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1の結果から明らかなように、本発明の
実施の形態1および実施の形態2に係る芯材を用いた実
施例1および実施例2と、従来の芯材を用いた比較例2
とは、その熱漏洩量がほとんど変わらず高い断熱性能を
有しているが、比較例1の熱漏洩量は27.2kcal
/hと多く断熱性能が低いことがわかる。これは、真空
断熱パネルの製造工程においてその真空引きのときに、
包装材と芯材との間に隙間を形成したりあるいは芯材に
排気孔を設けたりせず、真空断熱パネル成形機の内部が
所定の真空度に到達した状態で包装材の端部を溶着して
しまうので、真空断熱パネルの頂部(芯材の頂部)側の
包装材と芯材との間および芯材の気孔内などに空気等の
ガスが残存しやすくなる。これにより、比較例1の真空
断熱パネルは内部真空度の低下を招いてしまい、結果的
に熱漏洩量が増加したものと言える。
【0047】また、本発明の実施の形態1および実施の
形態2に係る芯材を用いた実施例1および実施例2と、
実施例1と同じ形状および大きさの芯材を用いた比較例
1とは、側壁表面がほぼ平滑であり良い外観形状を有し
ているが、従来の芯材を用いた比較例2の側壁表面は凹
凸の発生が観察された。そして、この凹凸の発生部分は
断熱材である発泡ウレタンの注入口付近の側面の背面側
に集中しており、その部分を解体して調査した結果、多
くの空隙、つまりボイドの発生が観察された。これに対
して実施例1および実施例2などは、ボイドの発生がな
く発泡ウレタンが確実に充填されていた。
【0048】これは、比較例2の場合、断熱箱体の製造
工程においてその断熱体の形成のときに、平板状の真空
断熱パネルが発泡ウレタンの間隙内への注入および充填
の流動を阻害したため、高い充填性が得られずボイドが
発生し、側壁表面に凹凸が発生したものと言える。ま
た、実施例1および実施例2などの場合は、ほぼ三角柱
状の真空断熱パネルをその鋭角な頂部が発泡ウレタンの
注入口側に位置するように配設したので、このほぼ三角
柱状の真空断熱パネルが発泡ウレタンの間隙内への注入
および充填の流動を阻害せず、ほとんどボイドの発生し
ない高い充填性が得られ、結果的にほぼ平滑な側壁表面
が得られたものと言える。
【0049】したがって、実施例1,2のように、三角
柱状に裁断された芯材、またはこれに複数の排気孔を有
する芯材が、断熱箱体に用いられる真空断熱パネルの芯
材に適していることがわかる。
【0050】なお、上述の実施の形態および実施例では
断熱箱体を冷蔵庫とした場合を示したが、これに限定す
るものではなく、例えば車載用小型冷蔵庫、プレハブ式
簡易冷蔵庫、保冷車またはパイプや建築物の保温材な
ど、その要旨を脱し得ない範囲において種々変形して実
施することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明に係る真空断熱パネ
ルは、包装材によって内部が真空に保持され、包装材の
内部挿入される芯材によって形状が保持される真空断熱
パネルにおいて、芯材を三角柱状に形成したので、内部
の真空状態を維持できる真空断熱パネルを得ることがで
きる。
【0052】また、本発明に係る真空断熱パネルは、芯
材を三角柱状に形成するとともに、芯材の底部に開口し
芯材の頂部に向かいかつその先端部が閉塞された複数の
排気孔を設けたので、内部の真空状態を確実に維持でき
る真空断熱パネルを得ることができる。
【0053】本発明に係る真空断熱パネルは、包装材を
芯材の挿入口を有する袋状に形成し、包装材の内形寸法
を、芯材の頂部が挿入口に対向する側に位置するように
挿入したときの芯材の外形寸法とほぼ等しいか若干小さ
く形成したので、芯材を挿入した状態で包装材に弛みが
なく、シワの発生を抑制することができる信頼性の高い
真空断熱パネルを得ることができる。
【0054】本発明に係る真空断熱パネルの製造方法
は、芯材の挿入口を有する袋状に形成した包装材内に、
三角柱状に形成した芯材を、芯材の頂部が挿入口に対向
する側に位置し、かつ包装材と芯材との間に隙間が形成
されるように半挿入し、真空雰囲気下において、包装材
と芯材との間に形成された隙間から芯材内に残存するガ
スを排気しつつ内部を真空状態とし、隙間がなくなるよ
うに包装材の挿入口および挿入口と芯材の底部側との間
の包装材を加圧および加熱してシールする方法であるの
で、包装材のシワの発生を抑制でき内部を確実に真空状
態とすることができる真空断熱パネルが得られる。
【0055】また、本発明に係る真空断熱パネルの製造
方法は、芯材の挿入口を有する袋状に形成した包装材内
に、三角柱状に形成するとともに、その底部に開口し頂
部に向かいかつその先端部が閉塞された複数の排気孔を
有する芯材を、芯材の頂部が挿入口に対向する側に位置
するように完全挿入し、真空雰囲気下において、排気孔
から芯材内に残存するガスを排気して内部を真空状態と
し、包装材の挿入口および挿入口と芯材の底部側との間
の包装材を加熱してシールする方法であるので、包装材
のシワの発生を抑制できるとともに、排気孔により内部
を簡単かつ確実に真空状態とすることができる真空断熱
パネルが得られる。
【0056】本発明に係る断熱箱体の製造方法は、上述
の真空断熱パネルの製造方法により製造された真空断熱
パネルを、断熱箱体の壁面を構成する外箱と内箱により
形成された間隙内に、真空断熱パネルの頂部が断熱箱体
の壁面に設けられた発泡断熱材の注入口側に位置するよ
うに外箱または内箱の内面に配設し、残った間隙内に発
泡断熱材を充填する方法であるので、発泡断熱材の間隙
内への注入および充填の流動を阻害なく行うことがで
き、充填性および断熱性が高く外観性のよい断熱箱体が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る真空断熱パネル
の芯材の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る真空断熱パネル
の製造工程説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態1に係る真空断熱パネル
の成形機の模式図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る真空断熱パネル
の芯材の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る断熱箱体の斜視
図である。
【図6】 図5のA−AおよびB−B断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る断熱箱体の製造
工程説明図である。
【図8】 各断熱材の性能比較図である。
【図9】 従来の真空断熱パネルの製造工程説明図であ
る。
【図10】 真空断熱パネル成形機の構成図である。
【図11】 従来の断熱箱体の要部を拡大で示した作用
説明図である。
【符号の説明】
1 外箱、2 内箱、3,3A 真空断熱パネル、4
発泡ウレタン、5 注入口、31,31A 芯材、31
a 底部、31b 頂部、32 包装材、32a 挿入
口、32b 最深部、33 排気孔、G 間隙、G1
隙間。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装材によって内部が真空に保持され、
    前記包装材の内部挿入される芯材によって形状が保持さ
    れる真空断熱パネルにおいて、 前記芯材を三角柱状に形成したことを特徴とする真空断
    熱パネル。
  2. 【請求項2】 包装材によって内部が真空に保持され、
    前記包装材の内部挿入される芯材によって形状が保持さ
    れる真空断熱パネルにおいて、 前記芯材を三角柱状に形成するとともに、該芯材の底部
    に開口し芯材の頂部に向かいかつその先端部が閉塞され
    た複数の排気孔を設けたことを特徴とする真空断熱パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 包装材を芯材の挿入口を有する袋状に形
    成し、該包装材の内形寸法を、前記芯材の頂部が前記挿
    入口に対向する側に位置するように挿入したときの該芯
    材の外形寸法とほぼ等しいか若干小さく形成したことを
    特徴とする請求項1または2記載の真空断熱パネル。
  4. 【請求項4】 芯材の挿入口を有する袋状に形成した包
    装材内に、三角柱状に形成した芯材を、該芯材の頂部が
    前記挿入口に対向する側に位置し、かつ前記包装材と芯
    材との間に隙間が形成されるように半挿入し、真空雰囲
    気下において、前記包装材と芯材との間に形成された隙
    間から前記芯材内に残存するガスを排気しつつ内部を真
    空状態とし、前記隙間がなくなるように前記包装材の挿
    入口および該挿入口と前記芯材の底部側との間の包装材
    を加圧および加熱してシールすることを特徴とする真空
    断熱パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 芯材の挿入口を有する袋状に形成した包
    装材内に、三角柱状に形成するとともに、その底部に開
    口し頂部に向かいかつその先端部が閉塞された複数の排
    気孔を有する芯材を、該芯材の頂部が前記挿入口に対向
    する側に位置するように完全挿入し、真空雰囲気下にお
    いて、前記排気孔から前記芯材内に残存するガスを排気
    して内部を真空状態とし、前記包装材の挿入口および該
    挿入口と前記芯材の底部側との間の包装材を加熱してシ
    ールすることを特徴とする真空断熱パネルの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載された製造方法
    により製造された真空断熱パネルを、断熱箱体の壁面を
    構成する外箱と内箱により形成された間隙内に、前記真
    空断熱パネルの頂部が前記断熱箱体の壁面に設けられた
    発泡断熱材の注入口側に位置するように前記外箱または
    内箱の内面に配設し、残った間隙内に前記発泡断熱材を
    充填することを特徴とする断熱箱体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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