JPH11201485A - 電子式集塵器とそれを用いた空気調和機 - Google Patents

電子式集塵器とそれを用いた空気調和機

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JPH11201485A
JPH11201485A JP10002574A JP257498A JPH11201485A JP H11201485 A JPH11201485 A JP H11201485A JP 10002574 A JP10002574 A JP 10002574A JP 257498 A JP257498 A JP 257498A JP H11201485 A JPH11201485 A JP H11201485A
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dust collecting
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電電極と集塵電極の間の放電作用により空
気中に含まれる塵埃を集塵電極に吸着させる電子式集塵
器及びこの電子式集塵器を用いた空気調和機において、
放電電極の有効放電長さに見合った集塵電極の発熱部位
の設定と触媒層の形成を行うことにより、セルフクリー
ニング時の発煙、発臭を抑制する。 【解決手段】 集塵電極70のシーズヒータ71による
発熱部位70bの長さを、放電電極60の有効放電部位
60bの長さと略同じにすることにより、集塵電極70
の非発熱部位70a上に塵埃が付着することを防ぐこと
ができる。また、集塵電極70の触媒層77の部位を、
放電電極60の有効放電部位60bの長さと同等以上と
することにより、集塵電極70の触媒層77の形成され
ていない部位に塵埃が付着することを防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルフクリーニン
グ機能を有する電子式集塵器及び電子式集塵器付き空気
調和機に関し、特に、集塵電極をセルフクリーニングす
る際に、発煙、発臭を防止する技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気中に含まれる塵埃、微粒
子等を除去し、空気を清浄にする装置として電子式集塵
器がある。この電子式集塵器は、放電電極と集塵電極と
を備え、これら両電極間に高電圧を印加し、放電電極よ
り周囲の空気中に含まれる塵埃や微粒子をイオン化し、
集塵電極に吸着させることにより、空気を清浄にするも
のである。また、このような電子式集塵器において、メ
ンテナンスなしで長期間にわたって集塵を行うことがで
きるように、集塵電極にヒータを内蔵すると共に、集塵
電極の表面に酸化分解型の触媒層を形成し、内蔵ヒータ
により触媒層を加熱して集塵電極に吸着した塵埃を酸化
分解して取り除く、セルフクリーニング型(メンテナン
スフリー型)のものが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなセルフクリーニング型の電子式集塵器において、放
電電極の放電有効部位の長さが集塵電極の発熱部位の長
さと異なると、放電及び集塵の効率が悪く成る。すなわ
ち、放電電極の放電有効部位が集塵電極の発熱部位より
も長く構成されていると、非発熱部位上に塵埃が吸着
し、塵埃が酸化分解されずに集塵電極上に残留すること
になる。また、放電有効部位が触媒層よりも長く構成さ
れていると、触媒層が形成されていない部分に塵埃が付
着し、セルフクリーニング時に、塵埃を段階的に酸化分
解させることができず、発煙、発臭を起こすことがあっ
た。
【0004】また、集塵電極に内蔵されたヒータとして
シーズヒータが多く用いられるが、シーズヒータは、一
般に断面が円形状の棒状体であるため、集塵電極の長さ
方向に垂直な荷重に対する曲げ応力が小さい。このた
め、集塵電極の組み立てや移動時に、シーズヒータに荷
重や振動が加わると、集塵電極が湾曲する場合があっ
た。このように湾曲した集塵電極を電子式集塵器内に組
み込むと、集塵電極と放電電極との平行性が損なわれる
ため、電極間距離が短くなった部分に電界が集中して異
常放電が起こり易くなり、集塵効率が低下するという問
題が生じる。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、放電電極の有効放電長さに見合
った集塵電極の発熱部位の設定と触媒層を形成すること
により、セルフクリーニング時の発煙、発臭を抑制する
ことができる電子式集塵器とこれを用いた空気調和器を
提供することを目的とする。また、集塵電極を変形に強
い構成とすることにより、放電電極との平行性を確保
し、異常放電の発生を防ぐことができる電子式集塵器と
これを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の間隔をおいて並列状に設けられ両
者間に高電圧が印加される放電電極と集塵電極とを備
え、空気中に含まれる塵埃を放電作用を用いて集塵電極
に集塵する電子式集塵器において、集塵電極は、その表
面に酸化分解型の触媒層が形成されると共に、その内部
に集塵電極をセルフクリーニングするためのヒータが内
蔵されたものであり、集塵電極のヒータによる発熱部位
を、放電電極の有効放電長さと略同じ長さとし、集塵電
極の触媒層の部位を、放電電極の有効放電長さと同等以
上の長さに構成したものである。
【0007】この構成においては、電子式集塵器の集塵
動作時には、放電電極と集塵電極の間に高電圧が印加さ
れ、集塵器に吸入された空気に含まれる塵埃は、放電電
極によってイオン化され、集塵電極上に吸着されること
により、吸入空気は清浄化される。セルフクリーニング
時には、ヒータが通電制御され、集塵電極の触媒層が昇
温され、集塵電極上に付着した塵埃を、触媒の酸化作用
により段階的に酸化分解し、最終的に塵埃を二酸化炭素
と水蒸気の無色無臭の気体とすることにより、集塵電極
をセルフクリーニングする。
【0008】ここで、集塵電極のヒータによる発熱部位
が、放電電極の有効放電長さと略同じ長さに構成されて
いるので、放電電極においてイオン化された塵埃は、集
塵電極の発熱部位上に付着され易くなる。これにより、
集塵電極の非発熱部位上に塵埃が付着し、塵埃が酸化分
解されずに集塵電極上に残留することを防ぐことができ
る。また、集塵電極の触媒層の部位が、放電電極の有効
放電長さと同等以上の長さに構成されているので、集塵
電極の触媒層の形成されていない部位には、塵埃が付着
されにくくなる。これにより、塵埃の発火による煙、臭
いの発生を抑えながら、集塵電極をセルフクリーニング
することができる。
【0009】また、上記集塵電極のヒータがシーズヒー
タであり、この集塵電極を少なくとも2以上の平面を有
する棒状体とすることが望ましい。
【0010】この構成においては、集塵電極は、その長
さ方向に垂直な荷重に対して、平面を有しないものと比
して、大きな曲げ応力を有するものとなり、変形に強い
構成となるので、集塵電極と放電電極との間の平行性、
直進性を維持することが可能となる。
【0011】また、上記電子式集塵器を機内の通風路中
に配置することにより、空気調和機を構成することがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
電子式集塵装置について図面を参照して説明する。図1
は電子式集塵装置の側断面図、図2は電子式集塵装置を
構成する集塵器の部分斜視図、図3は集塵器の要部底面
図、図4は集塵器の要部側面図、図5は集塵器を構成す
る放電電極と集塵電極の模式図である。
【0013】これらの図において、電子式集塵装置1
は、室内空気に含まれる塵埃を取り除いて、空気を清浄
にする集塵機能を持つものである。電子式集塵装置1
は、前面が空気吸入口13として開口し、その空気吸入
口13の下方に空気吐出口14が設けられたケーシング
15と、前面グリル21を有し、ケーシング15の空気
吸入口11に装着される前面パネル20と、吸入口13
から吐出口14へ空気を流通させるために、吐出口14
の奥側に設けられたクロスフローファン40と、吸入口
13から吐出口14に至る通風路31に配置された集塵
器50(電子式集塵器)とを備えるものである。
【0014】集塵器50は、水平に張設された線状の放
電電極60と、この放電電極60から所定の間隔をおい
て並列状に設けられ、セルフクリーニングのためのシー
ズヒータ71を内蔵した棒状の集塵電極70と、この集
塵電極70のシーズヒータ71の熱を遮蔽すると共に、
放電電極60と集塵電極70とを保持する熱遮蔽板80
から構成されており、放電電極60と集塵電極70とが
通風路31内に臨むようにケーシング15の垂直な背板
部18の内面に取り付けられる。
【0015】放電電極60を構成する放電線61は、そ
の両端の掛止部61aが保持部材62に取り付けられた
電極63に引張コイルばね64を介して保持され、この
引張コイルばね64の張力によって位置決め固定されて
いる。また、放電線61には、電極63から引張コイル
ばね64を通して電圧が印加される。これら引張コイル
ばね64及び放電線61の掛止部61aの外周上には、
絶縁性を有すると共に、耐熱性に優れたシリコンゴムか
らなるチューブ66が被せられており、これらチューブ
66で覆われていない部分が放電電極60の有効放電部
位60b(図5参照)となる。
【0016】集塵電極70は、放電電極60に対して通
風路31上の風下側に、放電電極60から所定の間隔
(放電線61と集塵電極70の間の距離は例えば約14
mm程度)をおいて配置され、集塵電極70はその長さ
方向両端部72が係止部材73により保持部材74に固
定される。これら放電電極60と集塵電極70には、空
気清浄動作時にそれぞれ正の直流電圧、負の直流電圧が
印加されるようになっている。なお、保持部材62及び
保持部材74は熱遮断板80に固定される。
【0017】図6は集塵電極の図5におけるA−A線断
面図、図7は集塵電極の一部断面図である。これらの図
に示されるように、集塵電極70内にはシーズヒータ7
1が内蔵されている。このシーズヒータ71は、アルミ
ニウムの金属管75と、この金属管75内に挿入された
電気抵抗線(ニクロム線)76とから成るものであり、
その表面には、プレス加工等により、3つの平面A,
B,Cが形成されている。本実施形態では、シーズヒー
タ71は、その断面がコーナー部にRを有する三角形状
をなしている。また、金属管75と電気抵抗線76とが
接触しないように、金属管75内には酸化マグネシウム
78が充填されている。この金属管75の端部75aは
ガラス封口材79によって封口されているため、図5に
示したように、シーズヒータ71の両端は、非発熱部位
70aとなり、シーズヒータ71の中央部は、発熱部位
70bとなる。このシーズヒータ71の発熱部位70b
の長さは、放電電極60の有効放電部位60bと略同じ
長さに形成されている。
【0018】金属管75の表面には、ゼオライト、活性
アルミナ、二酸化マンガン等に代表される触媒物質から
なる触媒層77が塗布や溶着等により形成されている。
この触媒層77は、放電電極60の有効放電部位60b
と同等以上の長さに構成されている。ゼオライト(一般
に沸石と称される)は、空洞を有する三次元網目構造を
なしており、この空洞内に吸着された分子の反応を促進
する。活性アルミナ(Al2 O3 )は、吸着能力の高い
アルミナ微粉末であり、結晶粒径が小さく、表面積が大
きく、触媒、触媒担体、吸着剤として好適である。二酸
化マンガン(MnO2 )は、上述のゼオライト、活性ア
ルミナと同様に触媒としての機能を有する。
【0019】上記のように構成された電子式集塵装置1
の動作を以下に説明する。ファン40が作動させると、
室内空気が空気吸入口13から吸入され、通風路31を
上から下に流通する。この通風路31を通過する空気は
集塵器50の周辺を通過する。ここで、集塵器50の放
電電極60と集塵電極70の間には高電圧が印加され、
両電極60,70間にはコロナ放電が発生する。このた
め、放電電極60の周囲の空気中に存在する煙草のター
ル(油煙)の微粒子や綿埃等の塵埃にはコロナによって
生じた陽イオンが付着して、微粒子や塵埃は正に帯電す
る。その結果、両電極間のクーロン力によって、集塵電
極70に引き寄せられて、集塵電極70に捕集され、電
気集塵が行われる。また、臭気成分である微粒子が空気
中に含まれている場合には、臭気成分は集塵電極70の
触媒層77により吸着脱臭される。こうして、空気吸入
口13から吸入された空気は、通風路31を通過する過
程で清浄化されて、空気吐出口14から室内に吐出され
る。
【0020】ここで、集塵電極70のシーズヒータ71
による発熱部位70bが、放電電極60の有効放電部位
60bと略同じ長さに構成されているので、放電電極6
0においてイオン化された塵埃は、集塵電極70の発熱
部位70b上に付着され易くなる。これにより、集塵電
極70の非発熱部位70a上に塵埃が付着し、塵埃が酸
化分解されずに集塵電極70上に残留することを防ぐこ
とができる。また、集塵電極70の触媒層77の部位
が、放電電極60の有効放電部位60bと同等以上の長
さに構成されているので、集塵電極70の触媒層77の
形成されていない部位には、塵埃が付着されにくくな
る。これにより、塵埃の発火による煙、臭いの発生を抑
えながら、集塵電極をセルフクリーニングすることが可
能となる。
【0021】また、集塵電極70を、放電電極60の風
下側にずらして配置しているので、通風路31を流れる
空気の風力及び塵埃が集塵電極70から受けるクーロン
力によって、塵埃は集塵電極70方向に向かうことにな
る。これにより、より多くの塵埃を集塵電極70に付着
させることが可能となり、集塵器50による集塵効果が
向上する。
【0022】また、集塵電極70を、その断面が三角形
状の棒状体としたので、集塵電極70は、従来の断面が
円形状のものと比して、その長さ方向に垂直な荷重に対
して大きな曲げ応力を有し、変形に強い構成となる。こ
のため、集塵電極70の組み立て時などに荷重や振動が
加わった場合でも、湾曲しにくくなり、放電電極60と
の平行性を確保することが可能となる。これにより、放
電電極60と集塵電極70との間で距離が部分的に短く
なって、電界が集中することにより、異常放電を起こす
といったことがを防止され、集塵効率の低下と不快な異
音の発生を抑えることができる。
【0023】また、引張コイルばね64のみかけ上の直
径が放電線61よりも大きく、したがって、引張コイル
ばね64と塵電極70との距離が短いため、両者間で電
界が集中して、異常放電が起こり易くなるが、この電子
式集塵器1においては、放電電極60の引張コイルばね
64の外周に、絶縁性を有するチューブ66を被せるこ
とにより、引張コイルばね64と集塵電極70との間の
放電を遮断し、異常放電の発生を防いでいる。
【0024】触媒層のセルフクリーニング動作を説明す
ると、セルフクリーニング時には、シーズヒータ71に
通電することにより、触媒層77を昇温させ、集塵電極
70の発熱部位70b上に付着した塵埃を触媒の酸化作
用により段階的に酸化分解し、最終的に塵埃を二酸化炭
素と水蒸気の無色無臭の気体として、集塵電極70をセ
ルフクリーニングする。なお、チューブ66を耐熱性に
優れたシリコンゴム管としているので、ヒータ71から
の熱がチューブ66に伝わっても、チューブ66が変形
することはない。
【0025】次に、集塵電極70の3つの平面A,B,
Cと放電電極60との位置関係について、図8(a)
(b)を参照して説明する。上述したように、ファン4
0によって吸引口13から吸引された空気は、略前上か
ら後下へ流れており、この流れに沿うようにイオン風を
形成するために、集塵電極70は放電電極60に対して
風下側に配置されている。このように両電極60、70
を配置した状態において、図8(a)に示すように、集
塵電極70を、1つの頂点aを下に向け、他の頂点bを
放電電極60に向くように取り付けると、集塵電極70
による塵埃の付着は、イオン風が当たるA面とB面によ
り行われる。
【0026】仮に、図8(b)に示すように、集塵電極
70の平面Aを放電電極60に真対向に位置するように
すると、集塵は平面Aによってのみ行われることとな
る。したがって、図8(b)に示した構成は、図8
(a)の構成に比して、塵埃を付着させる有効面積はほ
ぼ半分となり、集塵効率の低いものとなる。また、図8
(b)に示した構成では、イオン風が平面Aに対して略
垂直に当たることにより、乱流が起き、したがって、塵
埃の平面Aへの着床がうまくいかず、集塵効率は低下す
る。
【0027】また、放電電極60と集塵電極70との間
でコロナ放電を発生させるためには、不平等電界を形成
しなければならない。この不平等電界は、点と点との間
では生じやすく、点と面との間では生じにくいものであ
る。したがって、図8(b)に示したような放電電極6
0に対して集塵電極70の平面Aが正対した構成では、
不平等電界が生じにくく、コロナ放電が発生しにくい。
換言すれば、図8(a)に示すように、頂点bを放電電
極60へ正対させた構成の方が、より多くのコロナ放電
を生じさせることができる。以上のような理由から、集
塵電極70は、図8(a)に示したように、1つの頂点
aを下に向け、他の頂点bを放電電極60に向けて熱遮
蔽板80に取り付けられることが望ましい。
【0028】次に、集塵器50を空気調和機内に組み込
んだ集塵器の適用例について、図9及び図10を参照し
て説明する。図9は、集塵器50が搭載された空気調和
機の一部破断斜視図、図10は同空気調和機の側断面図
である。これらの図において、上述と同等の部材には同
番号を付している。
【0029】集塵器付き空気調和機10は、室内空気を
冷却又は加熱する空気調和機能と、室内空気に含まれる
塵埃を取り除いて、空気を清浄にする集塵機能とを併せ
持ち、室内ユニットとして、取り付け板11を介して壁
等に取り付けられるものである。空気調和機10は、空
気吸入口13と空気吐出口14とが設けられたケーシン
グ15と、前面グリル21を有する前面パネル20と、
ケーシング15の吸入口13に臨んでケーシング15内
に設けられた熱交換器30と、この熱交換器30を経由
して吸入口13から吐出口14へ空気を流通させるため
に、吐出口14の奥側に設けられたクロスフロー型のフ
ァン40と、熱交換器30の背面側の通風路31に配置
された集塵器50とを備えるものである。また、前面パ
ネル20と熱交換器30との間には、フィルタ32が設
けられている。また、ケーシング15の吐出口14に
は、角度調整式のルーバ16が設けられている。ケーシ
ング15内部には、空気調和機10の全体を制御する制
御回路17が備えられている。熱交換器30は室外ユニ
ット(図示なし)の熱交換器と冷媒配管により連結され
る。
【0030】上記のように構成された集塵器付き空気調
和機10の動作を以下に説明する。空気調和中は、熱交
換器30及びファン40を作動させることにより、室内
空気が前面パネル20の前面グリル21及びフィルタ3
2を通過してケーシング15内に吸入され、熱交換器3
0を通過する過程で冷却又は加熱された後、その背面側
の通風路31を上から下に流通する。この通風路31を
通過する空気は集塵器50の周辺を通過する。ここで、
集塵器50の放電電極60と集塵電極70の間には高電
圧が印加され、両電極60,70間にはコロナ放電が発
生されているため、放電電極60の周囲の空気中に存在
する煙草のタール(油煙)の微粒子や綿埃等の塵埃には
コロナによって生じた陽イオンが付着して、微粒子や塵
埃は正に帯電する。その結果、両電極間のクーロン力に
よって、集塵電極70に引き寄せられて、集塵電極70
に捕集され、電気集塵が行われる。また、臭気成分であ
る微粒子が空気中に含まれている場合には、臭気成分は
集塵電極70の触媒層により吸着脱臭される。こうし
て、熱交換器30を通過した空気は、その背面側の通風
路31を通過する過程で清浄化されて、空気吐出口14
から室内に吐出される。
【0031】なお、本発明は上記の実施形態に限られず
種々の変形が可能である。例えば、本実施形態において
は、集塵電極70は、3つの平面を有する棒状体であっ
たが、2つの平面を有するものであっても、また、4つ
以上の平面を有する多角柱状のものであっても構わな
い。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る電子式集塵
器とそれを用いた空気調和機によれば、集塵電極のヒー
タによる発熱部位を、放電電極の有効放電長さと略同じ
長さとすることにより、集塵電極の非発熱部上には塵埃
が付着しないようにすることができるので、塵埃が酸化
分解されずに集塵電極上に残留することを防ぎ、この集
塵器は、セルフクリーニング型の電子式集塵器として好
適なものとなる。また、集塵電極の触媒層の部位を、放
電電極の有効放電長さと同等以上の長さに構成すること
により、集塵電極の触媒層の形成されていない部位には
塵埃が付着しないようにすることができるので、セルフ
クリーニング時に塵埃が発火し、煙、臭いが発生すると
いうことはない。
【0033】また、集塵電極のヒータをシーズヒータと
し、この集塵電極を少なくとも2以上の平面を有する棒
状体とすることにより、集塵電極は、その長さ方向に垂
直な荷重に対して、平面を有しないものと比して、大き
な曲げ応力を有し、変形に強い構成となるので、集塵電
極の組み立て時等に荷重や振動が加わった場合でも、湾
曲しにくくなる。これにより、放電電極との平行性を確
保することが可能となり、異常放電の発生を防止し、集
塵効率の低下と不快な異音の発生を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電子式集塵装置の側
断面図である。
【図2】集塵器の要部斜視図である。
【図3】集塵器の要部底面図である。
【図4】集塵器の要部側面図である。
【図5】集塵器の放電電極と集塵電極の構成を示す模式
図である。
【図6】図5の集塵電極のA−A線断面図である。
【図7】集塵電極の一部断面図である。
【図8】(a)(b)は、集塵電極の3つの平面と放電
電極との位置関係を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態による集塵器付き空気調和
機の一部破断斜視図である。
【図10】集塵器付き空気調和機の側断面図である。
【符号の説明】
1 電子式集塵装置 10 空気調和機 50 集塵器(電子式集塵器) 60 放電電極 60b 有効放電部位(有効放電長さ) 70 集塵電極 70b 発熱部位 71 シーズヒータ 77 触媒層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて並列状に設けられ両
    者間に高電圧が印加される放電電極と集塵電極とを備
    え、空気中に含まれる塵埃を放電作用を用いて集塵電極
    に集塵する電子式集塵器において、 前記集塵電極は、その表面に酸化分解型の触媒層が形成
    されると共に、その内部に該集塵電極をセルフクリーニ
    ングするためのヒータが内蔵されたものであり、 前記集塵電極の前記ヒータによる発熱部位を、前記放電
    電極の有効放電長さと略同じ長さとし、 前記集塵電極の触媒層の部位を、前記放電電極の有効放
    電長さと同等以上の長さに構成したことを特徴とする電
    子式集塵器。
  2. 【請求項2】 前記集塵電極のヒータがシーズヒータで
    あり、該集塵電極を少なくとも2以上の平面を有する棒
    状体としたことを特徴とする請求項1に記載の電子式集
    塵器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電子式集
    塵器を機内の通風路に配置したことを特徴とする空気調
    和機。
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KR20160078239A (ko) * 2015-12-08 2016-07-04 주식회사 엔아이티코리아 링 커넥터 구조의 집진 셀 구조체 및 링 커넥터 구조의 집진 전극의 제조 방법

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