JP6922396B2 - 換気装置 - Google Patents

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Description

この発明は、換気装置に関するものである。
天井の近傍に設置されるケーシングと、このケーシング内の空気通路に配置されて被処理空気を浄化する空気浄化手段と、を備え、空気浄化手段は、被処理空気中の塵埃を帯電させる荷電部と、この荷電部で帯電させた塵埃を電気的に捕集する集塵部とを有する電気集塵ユニットを含む空気清浄機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−063947号公報
しかしながら、特許文献1に示されるような空気清浄機を、屋外の空気を屋内に導入する換気装置に適用した場合、雨又は湿度の高い屋外の空気が電気集塵ユニットに侵入する可能性がある。そして、空気中に含まれる水分により、電気集塵ユニットの荷電部で異常放電が発生し、除塵性能が低下してしまうおそれがある。また、屋外の空気に含まれるシロキサン化合物、硫黄化合物、窒素化合物等のガス状物質が、電気集塵ユニットの荷電部の電極表面に析出し、異常放電を発生させたり、付着した電極表面を腐食したりし、除塵性能が低下してしまうおそれもある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、屋外の空気を屋内に導入する際に、空気中の粒子状物質を帯電させて除去する集塵装置によって、安定した集塵性能の発揮を図ることができる換気装置を得ることにある。
この発明に係る換気装置は、屋外の空気を取り入れるための外気導入開口部と、前記外気導入開口部から導入した空気を屋内に吹き出すための給気開口部と、放電電極と対向電極とを有し通過する空気中の粒子状物質を帯電させる荷電部、前記荷電部の前記放電電極と前記対向電極との間に電圧を印加する電源部及び前記荷電部により帯電された粒子状物質を捕集する捕集部を有する集塵装置と、通過する空気の相対湿度を低下させる調湿装置と、通過する空気中のガス状物質を除去する脱臭装置と、前記調湿装置を通過した空気の相対湿度を検出する湿度センサと、屋外の空気中の粒子状物質の量を検出する粉塵センサと、を備え、前記集塵装置は、前記外気導入開口部から前記給気開口部に通じる風路に配置され、前記調湿装置は、前記風路における前記集塵装置よりも前記外気導入開口部側に配置され、前記脱臭装置は、前記風路における前記集塵装置よりも前記外気導入開口部側に配置され、前記電源部は、前記調湿装置を通過した空気の相対湿度と屋外の空気中の粒子状物質の量とに応じて、前記放電電極と前記対向電極との間に印加する電圧を変化させる。
この発明に係る換気装置によれば、屋外の空気を屋内に導入する際に、空気中の粒子状物質を帯電させて除去する集塵装置によって、安定した集塵性能の発揮を図ることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係る換気装置の全体構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る換気装置が備える集塵装置の構成を模式的に示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る集塵装置が備える対向電極の構成を模式的に示す断面図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は換気装置の全体構成を模式的に示す断面図、図2は換気装置が備える集塵装置の構成を模式的に示す断面図、図3は集塵装置が備える対向電極の構成を模式的に示す断面図である。
この発明の実施の形態1に係る換気装置は、換気の対象となる部屋1の屋内に、屋外の空気を導入するためのものである。図1に示すように、この発明の実施の形態1に係る換気装置は、本体10、屋外側中間ダクト20及び屋内側中間ダクト30を備えている。本体10は、中空の箱状を呈する。本体10は、部屋1の天井裏すなわち天井2の上側に設置されている。
部屋1の壁3の天井2より上側の部分には、壁3の屋内側と屋外側とを貫通する開口が形成されている。この壁3の開口には、吸込口形成部材21が取り付けられている。吸込口形成部材21は、その一部が屋外に突出して設けられている。吸込口形成部材21には、吸込口22が形成されている。吸込口22は、屋外の空気を取り入れるための外気導入開口部である。
屋外側中間ダクト20は、中空筒状の部材である。屋外側中間ダクト20の一端は、壁3の屋内側から吸込口形成部材21に接続されている。屋外側中間ダクト20の他端は、本体10の一端側に接続されている。本体10の内部は、屋外側中間ダクト20の内部と吸込口形成部材21の吸込口22とを介して、屋外に通じている。
部屋1の天井2には、天井2の上側と下側とを貫通する開口が形成されている。この天井2の開口には、吹出口形成部材31が取り付けられている。吹出口形成部材31には、吹出口32が形成されている。吹出口32は、外気導入開口部である吸込口22から導入した空気を部屋1の屋内に吹き出すための給気開口部である。
屋内側中間ダクト30は、中空筒状の部材である。屋内側中間ダクト30は、中空筒状の部材である。屋内側中間ダクト30の一端は、天井2の上側から吹出口形成部材31に接続されている。屋内側中間ダクト30の他端は、本体10の他端側に接続されている。本体10の内部は、屋内側中間ダクト30の内部と吹出口形成部材31の吹出口32とを介して、部屋1の内部空間すなわち屋内に通じている。
このようにして、屋外側中間ダクト20、本体10及び屋内側中間ダクト30の内部には、外気導入開口部である吸込口22から、給気開口部である吹出口32まで通じる風路が形成されている。
本体10は、調湿装置11、脱臭装置12、集塵装置100及び送風ファン13を備えている。これらの調湿装置11、脱臭装置12、集塵装置100及び送風ファン13は、本体10の内部に収容されている。
調湿装置11は、通過する空気の相対湿度を低下させる装置である。調湿装置11は、例えば、デシカントロータ、ペルチェ素子、熱交換機及びヒータ等の1つ又は複数を備えている。デシカントロータは、表面に担持された吸湿剤により通過する空気中の水分を取り除く。ペルチェ素子及び熱交換機は、通過する空気を冷却することで空気中の水分を凝集させて取り除く。ヒータは、通過する空気を加熱することで相対湿度を下げる。
脱臭装置12は、通過する空気中のガス状物質を除去する装置である。脱臭装置12が除去するガス状物質には、具体的に例えば、シロキサン化合物、硫黄化合物、窒素化合物、その他のVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)等が含まれる。脱臭装置12は、例えば周知の脱臭フィルタ等を用いることで構成される。
集塵装置100は、通過する空気中の粒子状物質を除去する装置である。集塵装置100が除去する粒子状物質には、具体的に例えば、塵、埃、綿ゴミ、ダニ、PM2.5及び花粉等が含まれる。図2を参照しながら、集塵装置100の構成について説明する。同図に示すように、集塵装置100は、荷電部110、電源部120及び捕集部130を備えている。
荷電部110は、捕集部130よりも集塵装置100を通過する空気流の上流側に配置されている。荷電部110は、通過する空気中の粒子状物質を帯電させるためのものである。荷電部110は、放電電極111及び対向電極112を備えている。放電電極111は複数設けられる。対向電極112も複数設けられる。放電電極111及び対向電極112は、捕集部130に沿って交互に並んでいる。換言すれば、放電電極111及び対向電極112は、集塵装置100を通過する空気流の方向と直交する方向に沿って、交互に並んでいる。
放電電極111は、長尺な板状部材で構成されている。放電電極111の材質には導電体が用いられる。具体的には、タングステン、銅、ニッケル、亜鉛、鉄等の金属、又は、これらの金属を主成分とするステンレス等の合金、もしくは、これらの金属又は合金の表面に、銀、金、白金等の貴金属をメッキしたもの、あるいは、これらの金属又は合金の表面に、炭素(グラファイト)層又は酸化膜を生成したもの等を用いることができる。
放電電極111の断面は、短辺及び長辺によって周囲が囲まれた矩形形状を呈する。放電電極111の断面の短辺の長さは、例えば、0.01mmから0.1mmである。放電電極111の断面の長辺の長さは、例えば、0.1mmから1.0mmである。放電電極111をこのような形状にすることで、放電電極111の強度を増すことができる。したがって、放電電極111をこのような形状にすることで、放電電極111の形状の経年変化を大幅に抑制することが可能である。
図3に示すように、対向電極112は、基部113とメッキ部114とを備えている。基部113は、板状を呈する樹脂製の部材である。メッキ部114は、基部113の表面に金属等の導電体がメッキされることで形成されている。このようにすることで、対向電極112の全体を金属で構成した場合と比較して、対向電極112を、軽量でも厚みを大きくすることが可能である。そして、対向電極112の表面の曲率半径を大きくすることができ、対向電極112の表面の一部に電荷が集中することを緩和することが可能である。このため、集塵装置100を通過する空気中に水分の多い場合でも異常放電を生じさせにくくすることができる。
再び図2を参照しながら説明を続ける。電源部120は、荷電部110に電圧を印加する。電源部120は、例えば、接地電位に対して4〜7kVの電圧を放電電極111に印加する。この際、放電電極111に正の高電圧を印加することで放電により生成するオゾン発生量を抑制することができる。対向電極112は、接地されている。このように、電源部120は、放電電極111と対向電極112との間に電圧を印加する。
捕集部130は、荷電部110により帯電された粒子状物質を捕集するためのものである。捕集部130は、例えば、電荷を帯びたエレクトレットフィルタを備えている。このエレクトレットフィルタは、例えば、濾材をプリーツ形状、コルゲート形状又はハニカム形状等にしたものに帯電させることで構成される。
なお、捕集部130をフィルタ形状にせず、他に例えば、平行平板状の金属又は樹脂を積層したもので構成してもよい。平行平板状の部材を積層して捕集部130を構成した場合、例えば、捕集部130を天井2から部屋1内へと引き出せるような構造にすることで、捕集部130を水等で洗浄するメンテナンスが可能となり、フィルタの交換コストを低減することができる。
以上のように構成された集塵装置100を通過する空気は、まず、荷電部110の放電電極111と対向電極112との間の空間を通過する。このとき、電源部120が荷電部110に電圧を印加していれば、放電電極111と対向電極112との間でコロナ放電が生じる。そして、空気中の粒子状物質は、コロナ放電が起きている放電電極111と対向電極112との間の空間を通過する際に帯電される。荷電部110を通過した空気は、次に捕集部130を通過する。この際、荷電部110の通過時に帯電された粒子状物質は、捕集部130のエレクトレットフィルタにクーロン力等により吸着され、捕集部130において捕集される。このようにして、集塵装置100は通過する空気中から粒子状物質を除去する。
次に、再び図1を参照しながら説明を続ける。前述したように、集塵装置100は、前述した風路の一部である本体10の内部に配置されている。すなわち、集塵装置100は、外気導入開口部である吸込口22から給気開口部である吹出口32に通じる風路に配置されている。
また、調湿装置11は、本体10の内部における集塵装置100よりも屋外側中間ダクト20側に配置されている。換言すれば、調湿装置11は、前述の風路における集塵装置100よりも吸込口22側に配置されている。
脱臭装置12も、本体10の内部における集塵装置100よりも屋外側中間ダクト20側に配置されている。換言すれば、脱臭装置12は、前述の風路における集塵装置100よりも吸込口22側に配置されている。なお、図1に示す例では、脱臭装置12は、調湿装置11と集塵装置100との間に配置されている。
送風ファン13は、本体10の内部における集塵装置100よりも屋内側中間ダクト30側に配置されている。送風ファン13は、前述の風路中を吸込口22から本体10内部を経て吹出口32へと流れる空気流を発生させるためのものである。
以上のように構成された換気装置において、送風ファン13が駆動すると、吸込口22及び屋外側中間ダクト20を介して、屋外の空気が本体10の内部に取り込まれる。本体10の内部に取り込まれた空気は、まず、調湿装置11を通過する。調湿装置11を通過した空気は、通過前と比較して相対湿度が低下している。
調湿装置11を通過して相対湿度が低下した空気は、次に、脱臭装置12を通過する。脱臭装置12を通過する際、空気中に含まれるガス状物質が除去される。したがって、脱臭装置12を通過した空気は、通過前と比較してガス状物質の濃度が低下している。そして、脱臭装置12を通過した空気は、次に、集塵装置100を通過する。集塵装置100を通過する際、空気中に含まれる粒子状物質が除去される。
そして、集塵装置100を通過した空気は、送風ファン13を通過する。送風ファン13を通過した空気は、本体10から出て屋内側中間ダクト30を通り、吹出口32から部屋1内の空間に吹き出される。
このように、この発明の実施の形態1に係る換気装置においては、屋外から取り込まれた空気は、調湿装置11を通過して相対湿度が低下した後に集塵装置100を通過する。したがって、集塵装置100内の荷電部110の放電電極111と対向電極112との間を通過する空気は相対湿度が低下されている。
このため、荷電部110での異常放電の発生を抑制することができるので、粒子状物質の捕集効率の向上を図り、安定した集塵性能を発揮することが可能である。また、荷電部110を通過する空気の相対湿度を低下させることで、粒子状物質に帯電させた電荷が空気中の水分を介して逃げてしまうことを抑制し、粒子状物質の帯電効率の向上を図ることができる。このため、粒子状物質の捕集効率のさらなる向上を図ることが可能である。
また、この発明の実施の形態1に係る換気装置においては、屋外から取り込まれた空気は、脱臭装置12を通過してガス状物質の濃度が低下した後に集塵装置100を通過する。したがって、集塵装置100内の荷電部110の放電電極111と対向電極112との間を通過する空気はガス状物質の濃度が低下している。
空気中のガス状物質、例えば、シロキサン化合物、硫黄化合物、窒素化合物等は、荷電部110の電極表面に析出し、異常放電を発生させたり、付着した電極表面を腐食したりする。また、電極表面に付着したこれらの物質を取り除く必要が生じるため、メンテナンス頻度の増加を招く。集塵装置100を通過する空気中におけるこれらの物質の濃度を脱臭装置12により低下させておくことで、荷電部110の電極表面でのこれらの物質の析出を抑制し、異常放電の発生の抑制、電極表面へのこれらの物質の付着と腐食の抑制を図ることができる。そして、安定した集塵性能を発揮するとともに、メンテナンス頻度の低減も図ることが可能である。
この際、調湿装置11を通過して相対湿度が低下した空気を脱臭装置12に通過させるようにすることで、空気中の水分による脱臭装置12におけるガス状物質の除去効率の低下を抑制することができる。
なお、この発明の実施の形態1に係る換気装置は、送風ファン13を必ずしも備えている必要はない。例えば、部屋1に本換気装置の他に部屋1内の空気を外部に排出する換気扇が設置されている場合には、この換気扇を動作させれば、部屋1内の気圧が低下し、送風ファン13がなくとも、前述の風路中を吸込口22から吹出口32へと流れる空気流を発生させることができる。
この発明の実施の形態1に係る換気装置は、図1に示すように、湿度センサ14及び粉塵センサ23の一方又は両方を備えるようにしてもよい。そして、集塵装置100の電源部120は、湿度センサ14及び粉塵センサ23の一方又は両方の検出結果に基づいて、集塵装置100の荷電部110に印加する電圧を制御するようにしてもよい。以下においては、湿度センサ14及び粉塵センサ23の両方を備えた場合の例について説明する。
湿度センサ14は、調湿装置11を通過した空気の相対湿度を検出するものである。湿度センサ14は、本体10の内部における調湿装置11よりも屋内側中間ダクト30側に設置される。なお、図1に示す例では、湿度センサ14は、前述の風路中の調湿装置11と脱臭装置12の間に配置されている。
粉塵センサ23は、屋外の空気中の粒子状物質の量を検出するものである。粉塵センサ23が濃度を検出する粒子状物質には、具体的に例えば、塵、埃、綿ゴミ、ダニ、PM2.5及び花粉等が含まれる。図1に示す例では、粉塵センサ23は、吸込口形成部材21に取り付けられて、前述の風路中に配置されている。
粉塵センサ23は、例えば、1つの発光素子と2つの受光素子とを備え、空気中の粒子状物質を光学的に検出する。発光素子は、周囲の空間にレーザー光を照射する。発光素子が照射するレーザー光の波長は、例えば660nmである。また、レーザー光の照射強度は、例えば2.5mW以上が好適である。発光素子から照射されたレーザー光は、空気中に存在する粒子状物質に当たると散乱される。受光素子は、空気中に存在する粒子状物質によって生じた散乱光を受光する。そして、受光素子は、受光強度、受光回数等に応じた信号を出力する。
粉塵センサ23は、2つの受光素子の出力に基づいて、空気中の粒子状物質の量、粒子状物質の個数、粒子状物質の濃度、粒子状物質の大きさ及び粒子状物質の形状等を検出する。より詳しくは、粉塵センサ23は、受光素子の出力の大きさに基づいて、粒子状物質の量、粒子状物質の個数及び粒子状物質の大きさを検出する。また、粉塵センサ23は、2つの受光素子の出力の差分に基づいて、粒子状物質の形状を検出する。
空気中に存在する粒子状物質の形状が球形である場合、2つの受光素子の出力の差分は比較的小さい。一方、粒子状物質の形状が球形でない場合、2つの受光素子の出力の差分は、球形の場合よりも大きくなる。例えば、粒子状物質が粒子径2.5μm以下で球形のPM2.5である場合、2つの受光素子の出力の差分は小さい。また、例えば、粒子状物質が花粉である場合も、2つの受光素子の出力の差分は小さい。
したがって、2つの受光素子の出力の差分が予め設定された基準値より小さい場合、空気中に存在する粒子状物質は、PM2.5又は花粉であると判定できる。そして、この場合の粒子状物質がPM2.5又は花粉のどちらであるかは、受光素子の出力の大きさによって判別できる。すなわち、花粉はPM2.5よりも粒子径が大きいため、PM2.5による散乱光よりも花粉による散乱光の方が多くなる。このため、粒子状物質が花粉である場合は、粒子状物質がPM2.5である場合よりも受光素子の出力が大きい。
一方、2つの受光素子の出力の差分が前述の基準値以上である場合、空気中に存在する粒子状物質は、埃、綿ゴミ及びダニ等であると判定できる。
なお、粉塵センサ23は、以上で説明したような光学的に空気中の粒子状物質を検出するものに限られず、他の方式によるものであってもよい。また、粉塵センサ23の設置箇所についても、吸込口形成部材21又は屋外側中間ダクト20内に限られず、他に例えば屋外等に設置されてもよい。さらに、粉塵センサ23に代えて、粒子状物質の量に関する情報をインターネット等を介して外部から取得する通信装置を備えるようにしてもよい。
電源部120は、湿度センサ14の検出結果と粉塵センサ23の検出結果とに基づいて、荷電部110に印加する電圧を変化させる。すなわち、電源部120は、調湿装置11を通過した空気の相対湿度と屋外の空気中の粒子状物質の量とに応じて、放電電極111と対向電極112との間に印加する電圧を変化させる。
より詳しくは、調湿装置11を通過した空気の相対湿度が予め設定された基準湿度以上の場合、電源部120は、相対湿度が基準湿度未満の場合と比較して、放電電極111と対向電極112との間に印加する電圧を低くする。この際の基準湿度は、例えば80%とする。このようにすることで、相対湿度が高く、空気中に含まれる水分により異常放電が発生しやすい条件下では、印加する電圧を低下させて、荷電部110での異常放電の発生を抑制することができる。
また、電源部120は、屋外の空気中の粒子状物質の量が予め設定された環境基準値以上の場合に荷電部110に電圧を印加し、前述の環境基準値未満の場合には、荷電部110に電圧を印加しない。このようにすることで、屋外の空気中の粒子状物質の量が環境基準値以上である場合だけ粒子状物質の捕集を行い、環境基準値未満のときは粒子状物質の捕集を行わないようにすることができる。このため、必要以上に粒子状物質の捕集をすることがなくなりメンテナンス頻度を低減することができる。
なお、この発明に係る換気装置はユーザーにメンテナンス時期を知らせる表示部を備えていてもよい。このようにすることで、天井2に設置された換気装置を適切にメンテナンスすることができる。また、この発明に係る換気装置は、例えば、家庭又はオフィス等に設けられた換気ダクト及びダクトを有する空気調和機に適用することができる。
1 部屋
2 天井
3 壁
10 本体
11 調湿装置
12 脱臭装置
13 送風ファン
14 湿度センサ
20 屋外側中間ダクト
21 吸込口形成部材
22 吸込口
23 粉塵センサ
30 屋内側中間ダクト
31 吹出口形成部材
32 吹出口
100 集塵装置
110 荷電部
111 放電電極
112 対向電極
113 基部
114 メッキ部
120 電源部
130 捕集部

Claims (3)

  1. 屋外の空気を取り入れるための外気導入開口部と、
    前記外気導入開口部から導入した空気を屋内に吹き出すための給気開口部と、
    放電電極と対向電極とを有し通過する空気中の粒子状物質を帯電させる荷電部、前記荷電部の前記放電電極と前記対向電極との間に電圧を印加する電源部及び前記荷電部により帯電された粒子状物質を捕集する捕集部を有する集塵装置と、
    通過する空気の相対湿度を低下させる調湿装置と、
    通過する空気中のガス状物質を除去する脱臭装置と、
    前記調湿装置を通過した空気の相対湿度を検出する湿度センサと、
    屋外の空気中の粒子状物質の量を検出する粉塵センサと、を備え、
    前記集塵装置は、前記外気導入開口部から前記給気開口部に通じる風路に配置され、
    前記調湿装置は、前記風路における前記集塵装置よりも前記外気導入開口部側に配置され、
    前記脱臭装置は、前記風路における前記集塵装置よりも前記外気導入開口部側に配置され
    前記電源部は、前記調湿装置を通過した空気の相対湿度と屋外の空気中の粒子状物質の量とに応じて、前記放電電極と前記対向電極との間に印加する電圧を変化させる換気装置。
  2. 前記調湿装置は、前記風路における前記脱臭装置よりも前記外気導入開口部側に配置される請求項1に記載の換気装置。
  3. 記対向電極は、樹脂製の基部と前記基部の表面に形成された導電体のメッキ部を備えた請求項1又は請求項2に記載の換気装置。
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