JPH11200996A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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Publication number
JPH11200996A
JPH11200996A JP182298A JP182298A JPH11200996A JP H11200996 A JPH11200996 A JP H11200996A JP 182298 A JP182298 A JP 182298A JP 182298 A JP182298 A JP 182298A JP H11200996 A JPH11200996 A JP H11200996A
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JP
Japan
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fuel
orifice
orifices
injection valve
fuel injection
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JP182298A
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English (en)
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Eisuke Kato
英介 加藤
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オリフィスを複数として燃料流量を増加させ
ても、燃料の微粒化を図ることができる燃料噴射弁を提
供すること。 【解決手段】 燃料噴射弁1は、ニードル弁19で開口
する燃料流出口20aから流出される燃料Fが、干渉体
27に衝突し、2方向に分岐されつつ微粒化されて、噴
射される。燃料流出口20aの燃料流出側には、直列的
に均等配置されて開口する複数のオリフィス25(A・
B・C)を備えたオリフィスプレート24が配置され
る。干渉体27は、幅寸法tを各オリフィス25の開口
幅寸法w1より小さくして、各オリフィス25の中央で
各オリフィス25に対向して帯状に延びる燃料衝突面2
8(A・B・C)を備える。各燃料衝突面で衝突した燃
料の噴霧粒の相互干渉を抑えるように、各燃料衝突面2
8A・28B・28Cが、対応するオリフィス25A・
25B・25Cとの離隔距離HA・HB・HCを、隣の
離隔距離と相違させて、配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に使用さ
れる燃料噴射弁に関し、特に、燃料流量を増加させて
も、燃料の微粒化を図ることができる燃料噴射弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、ニードル弁で開口する
燃料流出口から流出される燃料を、干渉体に衝突させ、
微粒化させて噴射させる燃料噴射弁としては、特開平7
−163911号公報に記載されたものが知られてい
る。
【0003】上記公報記載の燃料噴射弁では、燃料流出
口から流出される燃料を、オリフィスを経て、オリフィ
スの開口の中央を塞ぐように配置された帯状の干渉体に
衝突させ、二又状に分岐させつつ、微粒化させて噴射さ
せていた。
【0004】そして、上記公報記載の燃料噴射弁に関し
て、燃料の流量を増加させるような場合には、オリフィ
ス全体の開口面積を大きくするように、オリフィスを、
複数として、長くした干渉体に沿わせて配置することが
考えられる。
【0005】しかしながら、このように構成した場合に
は、各オリフィスから噴射されて干渉体に衝突した燃料
の噴霧粒が、相互に干渉して付着し合い、燃料の微粒化
が図れなくなっていた。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、オリフィスを複数として燃料流量を増加させても、
燃料の微粒化を図ることができる燃料噴射弁を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料噴射弁
は、ニードル弁で開口する燃料流出口から流出される燃
料が、干渉体に衝突し、2方向に分岐されつつ微粒化さ
れて、噴射される燃料噴射弁であって、前記燃料流出口
の燃料流出側に、直列的に均等配置されて開口する複数
のオリフィスを備えたオリフィスプレートが配置され、
前記干渉体が、幅寸法を前記各オリフィスの開口幅寸法
より小さくして、前記各オリフィスの中央を跨ぐように
前記各オリフィスに対向して帯状に延びる燃料衝突面を
備え、前記各燃料衝突面で衝突した燃料の噴霧粒の相互
干渉を抑えるように、前記各燃料衝突面が、対応するオ
リフィスとの離隔距離を、隣の前記燃料衝突面と対応す
る前記オリフィスとの離隔距離と相違させて、配置され
ていることを特徴とする。
【0008】前記オリフィスプレートと前記干渉体と
は、相互に連結された一体物から構成することが望まし
い。
【0009】
【発明の効果】本発明の燃料噴射弁では、ニードル弁で
開口する燃料流出口から流出される燃料は、オリフィス
プレートの各オリフィスを経て、干渉体の対応する燃料
衝突面に衝突し、2方向に分岐されて、噴射されること
となる。
【0010】その際、各オリフィスに対応した燃料衝突
面が、それぞれ、幅寸法を各オリフィスの開口幅寸法よ
り小さくして、各オリフィスの中央を跨ぐように各オリ
フィスに対向して帯状に延びている。そのため、各オリ
フィスから噴射された燃料は、それぞれ、対応する燃料
衝突面に衝突して、均等に二又状に分岐しつつ、噴霧さ
れることとなる。
【0011】そしてさらに、各燃料衝突面で衝突した燃
料の噴霧粒の相互干渉を抑えるように、各燃料衝突面
が、対応するオリフィスとの離隔距離を、隣の燃料衝突
面と対応するオリフィスとの離隔距離と相違させて、配
置されている。
【0012】その結果、各燃料衝突面に衝突して二又状
に分岐した噴霧流は、隣の燃料衝突面に衝突して分岐し
た噴霧流と、オリフィス軸方向に沿って、高さを相違さ
せることとなって、隣合う噴霧流の噴霧粒相互の干渉が
抑えられ、各オリフィスから噴射された燃料が、微粒化
された状態を維持して、噴射されることとなる。
【0013】そして勿論、オリフィスは複数設けられて
いるため、燃料流量は、増大することとなる。
【0014】したがって、本発明に係る燃料噴射弁は、
オリフィスを複数として燃料流量を増加させても、燃料
の微粒化を図ることができる。
【0015】そして、オリフィスプレートと干渉体と
を、相互に連結された一体物から構成する場合には、オ
リフィスプレートと干渉体とを別体にした場合に比べ
て、各オリフィスの中心と干渉体の対応する各燃料衝突
面の幅方向の中心とを、予め一致させておくことができ
るため、燃料噴射弁に組み付ける際の組付作業性を良好
にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】実施形態の燃料噴射弁1は、電磁式のもの
であり、図1に示すように、上部に配置される本体部2
と、下部に配置されて燃料を開弁時に噴射する弁部18
と、を備えて構成されている。
【0018】本体部2は、略円筒状のハウジング3内
に、電磁コイル5を巻いたボビン4を配設させるととも
に、ボビン4内を貫通するように略円筒状の固定コア8
を配設させている。また、固定コア8の下方には略円筒
状の可動コア13が配設され、電磁コイル5に接続され
たターミナル7に通電すれば、可動コア13が後述する
コイルばね12の付勢力に抗して固定コア8に吸引され
て上昇するように構成されている。なお、6は、電磁コ
イル5の周囲を覆って磁気回路を構成する金属製の略円
筒状のカバーである。
【0019】固定コア8は、上部を燃料コネクタ9とし
て構成されており、その内部にフィルタ10を配設させ
ている。また、固定コア8の内部には、インサート管1
1が固着されており、インサート管11の下端には、ニ
ードル弁19を下方へ付勢するためのコイルばね12の
上端が当接されている。さらに、固定コア8の下部外周
には、カラー14が溶接され、カラー14の下部外周に
は略円筒状のスリーブ16が溶接されている。スリーブ
16内には、略円環状のストッパ15が配設されてい
る。
【0020】弁部18は、図1・5に示すように、ニー
ドル弁19、シート20、カバー21、制御プレート2
3を備えて構成されており、ニードル弁19は、上部に
コイルばね12の下端を当接させて可動コア13と接合
されている。
【0021】シート20は、略円筒状として、ニードル
弁19の下部の周囲を覆ってスリーブ16に接合され、
下端に、ニードル弁19の開弁時に燃料Fを流出させる
ために円形に開口する燃料流出口20aを備えて構成さ
れている。
【0022】なお、燃料Fは、開弁時、本体部2におけ
る固定コア8の燃料コネクタ9の部位からインサート管
11を経て、固定コア8内を通り、ついで、可動コア1
3・ストッパ15・シート20の内周側を経て、シート
20の燃料流出口20aから流出し、さらに、制御プレ
ート23を通って、噴射されることとなる。
【0023】カバー21は、図5に示すように、制御プ
レート23をシート20の燃料流出口20a周縁に固定
するものであり、制御プレート23を内部に配置させた
状態でシート20に溶接されている。
【0024】制御プレート23は、図2〜4に示すよう
に、燃料流出口20a側のオリフィスプレート24と、
オリフィスプレート24と離れて配置される干渉体27
と、を備えて構成されている。
【0025】オリフィスプレート24は、シート20の
燃料流出口20a周縁に当接し、燃料流出口20aの中
央に、直列的に均等配置される3つのオリフィス25
(25A・25B・25C)を開口させている。各オリ
フィス25は、同一形状として、それぞれ、内周面26
を各オリフィス25の軸方向Xに沿う直線状にして、円
形に開口するように構成されている。
【0026】干渉体27は、幅寸法tを各オリフィス2
5の開口幅寸法w1(実施形態の場合には内径寸法d)
より小さくして、各オリフィス25の中央を跨ぐような
帯状として構成され、上面を、各オリフィス25と対向
する燃料衝突面28(28A・28B・28C)として
いる。各燃料衝突面28A・28B・28Cは、各オリ
フィス25の軸方向Xと直交させた平面形状としてい
る。
【0027】そして、各オリフィス25に対応する燃料
衝突面28A・28B・28Cは、それぞれ、対応する
オリフィス25A・25B・25Cとの離隔距離H(H
A・HB・HC)を、隣の燃料衝突面28A・28B・
28Cと対応するオリフィス25A・25B・25Cと
の離隔距離HA・HB・HCと相違させている。
【0028】これらの離隔距離HA・HB・HCは、各
オリフィス25A・25B・25Cの配列方向の開口長
さ寸法w2(実施形態の場合には内径寸法d)やピッチ
p等、を考慮しつつ、各燃料衝突面28で衝突した燃料
の噴霧粒が相互に干渉することを抑えるように、設定さ
れている。
【0029】実施形態の場合には、各オリフィス25の
内径寸法dをφ0.25mm、ピッチpを0.5mmとし
て、離隔距離HAが0.25mm、離隔距離HBが0.5
mm、離隔距離HCが0.25mmとしている。
【0030】また、干渉体27の長手方向の両端には、
幅寸法を円弧状に大きくするとともに、干渉体27とオ
リフィスプレート24との隙間を塞いで、干渉体27を
オリフィスプレート24に連結させるための連結部29
が配置されている。
【0031】なお、実施形態の制御プレート23は、ス
テンレス鋼材から切削や研削等の機械加工を利用して形
成され、オリフィスプレート24、干渉体27、及び、
連結部29・29を含めて、一体的に形成されている。
【0032】この実施形態の燃料噴射弁1では、ターミ
ナル7に通電すれば、可動コア13が上昇して、可動コ
ア13に接合されたニードル弁19が燃料流出口20a
を開口させることから、燃料Fが、図5〜7に示すよう
に、燃料流出口20aから流出して、オリフィスプレー
ト24の各オリフィス25A・25B・25Cを経て、
干渉体27の対応する燃料衝突面28A・28B・28
Cに衝突し、2方向に分岐されて、噴射されることとな
る。
【0033】その際、各オリフィス25に対応した燃料
衝突面28A・28B・28Cが、それぞれ、幅寸法t
を各オリフィスの内径寸法dより小さくして、各オリフ
ィス25の中央を跨ぐように各オリフィス25に対向し
て帯状に延びているため、各オリフィス25から噴射さ
れた燃料Fは、それぞれ、対応する燃料衝突面28A・
28B・28Cに衝突して、均等に二又状に分岐する噴
霧流S(SA・SB・SC)を形成して、噴霧されるこ
ととなる。
【0034】そしてさらに、各燃料衝突面28で衝突し
た燃料Fの噴霧粒が相互に干渉することを抑えるよう
に、各燃料衝突面28A・28B・28Cが、対応する
オリフィス25との離隔距離HA・HB・HCを、隣の
離隔距離と相違させて配置されている。
【0035】その結果、各燃料衝突面28に衝突して二
又状に分岐した噴霧流SA・SB・SCは、隣の噴霧流
と、オリフィス軸方向Xに沿って、高さを相違させるこ
ととなって、隣合う噴霧流SA・SB・SCの噴霧粒相
互の干渉が抑えられて、各オリフィス25A・25B・
25Cから噴射された燃料Fが、微粒化を維持された状
態で、噴射されることとなる。
【0036】そして勿論、オリフィス25A・25B・
25Cは3個設けられているため、燃料流量は、増大す
ることとなる。
【0037】したがって、実施形態の燃料噴射弁1は、
オリフィス25A・25B・25Cを複数として燃料流
量を増加させても、燃料Fの微粒化を図ることができ
る。
【0038】なお、実施形態の場合には、各オリフィス
25と対応する各燃料衝突面28との離隔距離Hに関し
て、中間部位の離隔距離HBを大きくして、両側の離隔
距離HA・HCを小さくした場合を示したが、これらの
離隔距離Hは、各オリフィス25の配列方向の開口長さ
寸法w2(実施形態の場合には内径寸法d)やピッチp
等、を考慮しつつ、各燃料衝突面28で衝突した燃料の
噴霧粒が相互に干渉することを抑えるように、設定され
れば良い。
【0039】そのため、図8に示す制御プレート33の
ように、各オリフィス25と対応する各燃料衝突面28
との離隔距離Hに関して、中間部位の離隔距離HBを小
さくして、両側の離隔距離HA・HCを大きくしたり、
あるいは、図9・10に示す制御プレート43・53の
ように、中央の離隔距離HBを大きくするように、干渉
体27の燃料衝突面28を傾斜させたり、あるいは、中
央の離隔距離HBを小さくするように、干渉体27の燃
料衝突面28を傾斜させても良い。
【0040】ちなみに、本発明の効果を確認するため
に、実施形態の燃料噴射弁1、図8・9・10の制御プ
レート33・43・53を使用した燃料噴射弁、図11
・12に示す制御プレート63・73を使用した燃料噴
射弁、の噴霧粒径を調べた結果を表1に示す。
【0041】なお、各制御プレート33・43・53・
63・73を使用する燃料噴射弁は、実施形態の燃料噴
射弁1の制御プレート23を交換しただけのものであ
る。
【0042】さらに、制御プレート33は、離隔距離H
A・HCを0.5mm、離隔距離HBを0.25mmとした
だけで、各オリフィス25のピッチや内径寸法・干渉体
27の幅寸法等を制御プレート23と同様としている。
また、制御プレート43も、離隔距離HA・HCを0.
39mm、離隔距離HBを0.5mmとしただけで、各オリ
フィス25のピッチや内径寸法・干渉体27の幅寸法等
を制御プレート23と同様としている。さらに、制御プ
レート53も、離隔距離HA・HCを0.39mm、離隔
距離HBを0.25mmとしただけで、各オリフィス25
のピッチや内径寸法・干渉体27の幅寸法等を制御プレ
ート23と同様としている。
【0043】さらにまた、制御プレート63は、離隔距
離Hを0.5mmとして、制御プレート23の両側の2つ
のオリフィス25を塞いだ状態のものである。また、制
御プレート73は、制御プレート23の各離隔距離Hを
0.5mmと一定にした状態のものである。
【0044】さらに、測定した噴霧粒径は、干渉体27
の5cm下流側でのザウタ平均粒径を測定したものであ
る。
【0045】
【表1】
【0046】この表から解るように、実施形態の燃料噴
射弁1や図8・9・10の制御プレート33・43・5
3を使用した燃料噴射弁は、図11に示す制御プレート
63を使用した燃料噴射弁に比べて、僅かに、噴霧粒径
が大きいものの、燃料流量を増加させており、また、図
12に示す制御プレート73を使用した燃料噴射弁に比
べて、微粒化が図られていることが解る。
【0047】さらに、実施形態では、オリフィスプレー
ト24と干渉体27とを、相互に連結された一体物から
構成しており、オリフィスプレート24と干渉体27と
を別体にした場合に比べて、各オリフィス25の中心と
干渉体27の対応する各燃料衝突面28の幅方向の中心
とを、予め一致させておくことができるため、燃料噴射
弁1に組み付ける際の組付作業性を良好にすることがで
きる。
【0048】なお、このような作用・効果は得られない
ものの、図13に示す燃料噴射弁81のように、オリフ
ィスプレート84と干渉体87とを別体としても良い。
この燃料噴射弁81は、図示しないニードル弁で開口す
る燃料流出口20aを備えたシート20とカバー21と
の間に、円環状のスペーサ90を介在させて、オリフィ
スプレート84と干渉体87とを組み付けたものであ
る。オリフィスプレート84は、中央に、円形に開口し
た3つのオリフィス85を備えて構成され、干渉体87
は、各オリフィス85に対応して所定距離離れた3つの
燃料衝突面88を有して、周囲に円環状の支持部89を
連結させて構成されている。
【0049】この燃料噴射弁81でも、実施形態と同様
に、オリフィス85を複数として燃料流量を増加させて
も、燃料Fの微粒化を図ることができる。
【0050】また、実施形態では、つぎのような作用・
効果を得ることができる。すなわち、各オリフィス25
が、燃料流出口20aより開口面積を小さく、かつ、内
周面26を軸方向Xに沿う直線状にしているため、燃料
Fが、柱状になって、干渉体27の各燃料衝突面28に
衝突する。特に、各オリフィス25の開口形状が、四角
形等の多角形状でなく、中央部位から周縁までの距離を
均等とする円形であるため、一層、テーパ状に広がるこ
となく、燃料Fが、液体状でストレートの円柱形状の層
流状態となって干渉体27の燃料衝突面28に衝突す
る。
【0051】そして、各燃料衝突面28の幅寸法tが各
オリフィス25の内径寸法dより小さい寸法であるた
め、干渉体27を通過する燃料は、図6に示すように、
各燃料衝突面28に衝突して、その面に沿って外方へ流
れる燃料Fhと、各燃料衝突面28と衝突せずに干渉体
27の横を通過する燃料Fvと、に分かれる。
【0052】そしてさらに、各燃料衝突面28が、各オ
リフィス25の軸方向Xと直交させた平面形状としてお
り、各燃料衝突面28に衝突してその面に沿って外方へ
流れる燃料Fhが、各燃料衝突面28と衝突せずに干渉
体27の横を通過する燃料Fvに対して、直交方向に衝
突する。
【0053】その結果、燃料Fを効果的に微粒化させて
燃料噴射弁1から噴射させることができる。
【0054】そして、各燃料衝突面28の幅寸法tと各
オリフィス25の内径寸法dとは、0.1≦t/d≦
0.3の関係であれば、一層、燃料Fの微粒化が図れる
ことが解った。ちなみに、t/dの値が、0.1未満で
は、干渉体27の強度を低下させてしまい、0.3を超
えては、噴霧粒径が増大して、燃料Fの微粒化が効果的
に図れなかった。
【0055】なお、この点を考慮しなければ、各オリフ
ィス25を、正方形等の多角形状に開口させたり、下流
側に開口形状を広くするテーパ状にしても良い。
【0056】また、実施形態の燃料噴射弁1に関して、
2方向へ分岐させる噴霧流SA・SA相互、あるいは、
SB・SB相互の角度、すなわち、噴射角度θを増減さ
せる場合には、各燃料衝突面28の幅寸法tに正比例し
て、噴射角度θが一次関数的に増減することから、適
宜、各燃料衝突面28の幅寸法tを変更して、噴射角度
θを調整すれば良い。
【0057】さらに、実施形態では、オリフィスプレー
ト24に3個のオリフィス25を設けた場合を示した
が、勿論、複数であれば、干渉体の燃料衝突面を対応さ
せて、2個や4個以上のオリフィスを設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の燃料噴射弁の縦断面図で
ある。
【図2】同実施形態で使用する制御プレートの正面図で
ある。
【図3】同制御プレートの底面図である。
【図4】同制御プレートの斜視図である。
【図5】同実施形態の燃料噴射時の拡大部分断面図であ
る。
【図6】同実施形態の燃料噴射時の要部をさらに拡大し
た部分断面図である。
【図7】同実施形態の燃料噴射時の要部を、制御プレー
トの正面側からみた状態を示す図である。
【図8】制御プレートの他の例を示す部分正面図であ
る。
【図9】制御プレートのさらに他の例を示す部分正面図
である。
【図10】制御プレートのさらに他の例を示す部分正面
図である。
【図11】比較例としての制御プレートを示す斜視図で
ある。
【図12】比較例としての他の制御プレートを示す斜視
図である。
【図13】他の実施形態の要部を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・81…燃料噴射弁、 19…ニードル弁、 20a…燃料流出口、 24・84…オリフィスプレート、 25・85…オリフィス、 27・87…干渉体、 28・88…燃料衝突面、 H(HA・HB・HC)…離隔距離。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニードル弁で開口する燃料流出口から流
    出される燃料が、干渉体に衝突し、2方向に分岐されつ
    つ微粒化されて、噴射される燃料噴射弁であって、 前記燃料流出口の燃料流出側に、直列的に均等配置され
    て開口する複数のオリフィスを備えたオリフィスプレー
    トが配置され、 前記干渉体が、幅寸法を前記各オリフィスの開口幅寸法
    より小さくして、前記各オリフィスの中央を跨ぐように
    前記各オリフィスに対向して帯状に延びる燃料衝突面を
    備え、 前記各燃料衝突面で衝突した燃料の噴霧粒の相互干渉を
    抑えるように、前記各燃料衝突面が、対応するオリフィ
    スとの離隔距離を、隣の前記燃料衝突面と対応する前記
    オリフィスとの離隔距離と相違させて、配置されている
    ことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 前記オリフィスプレートと前記干渉体と
    が、相互に連結された一体物から構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。
JP182298A 1998-01-07 1998-01-07 燃料噴射弁 Withdrawn JPH11200996A (ja)

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