JPH1120041A - コード部材の端末処理装置 - Google Patents

コード部材の端末処理装置

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JPH1120041A
JPH1120041A JP9187843A JP18784397A JPH1120041A JP H1120041 A JPH1120041 A JP H1120041A JP 9187843 A JP9187843 A JP 9187843A JP 18784397 A JP18784397 A JP 18784397A JP H1120041 A JPH1120041 A JP H1120041A
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forming drum
cord member
cord
gripping
cutter
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Hiroki Azumaya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省力化を図りながらコード部材25の終端
部、始端部の処理を高能率で行う。 【解決手段】 コード部材25の終端部の処理は、回転
している成形ドラムに巻付けローラ53によって押し付け
巻付けることで行う。一方、コード部材25の始端部は、
コード部材25を第1把持部材41によって把持していると
きにカッター49により切断することで形成した後、第1
把持部材41から第2把持部材61に受渡し、その後、圧着
部材68によりコード部材25の始端を成形ドラム(タイヤ
構成部材12)に圧着することで処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、成形ドラムへの
コード部材の巻付け時に該コード部材の端末を処理する
コード部材の端末処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コード部材の成形ドラムへの巻付
けは、成形ドラムを回転させながらガイドローラによっ
てコード部材を成形ドラム(実際には成形ドラムに装着
されているタイヤ中間体)に押付け圧着することで行う
ようにしている。そして、コード部材が成形ドラムの周
囲に所定回数巻付けられると、ガイドローラを成形ドラ
ムから離隔させる。次に、作業者がガイドローラと成形
ドラムとの間に張り渡されたコード部材を途中において
掴むとともに、該掴んだ位置より成形ドラム側のコード
部材を作業者が手動カッターによって切断し、その後、
切断されたコード部材の終端部を終端巻付けローラによ
って該成形ドラムの周囲に巻付ける。このようにしてコ
ード部材の巻付けが終了すると、巻付けられたコード部
材を、前述のようにタイヤ中間体と共に成形ドラムから
取り出すとともに、新しいタイヤ中間体を成形ドラムに
装着し、次に、作業者が掴んでいるコード部材の始端を
成形ドラムに供給して押付け圧着した後、該コード部材
を前述と同様に成形ドラムの周囲に巻付けるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
ては、コード部材の端末処理を作業者が手作業で行うよ
うにしているため、成形ドラムの周囲に人員を配置して
おく必要があり、しかも、このようなことから作業能率
が低くなってしまうという問題点がある。
【0004】この発明は、省力化を図りながらコード部
材の端末処理を高能率で行うことができるコード部材の
端末処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、成形
ドラムに接近離隔可能で、成形ドラムにコード部材を巻
付けるとき、成形ドラムに接近して該コード部材を成形
ドラムに押し付け圧着するとともに、成形ドラムにコー
ド部材が所定回数巻付けられると、成形ドラムから離隔
するガイド部材と、離隔位置にあるガイド部材と成形ド
ラムとの間に張り渡されているコード部材を把持するこ
とができるとともに、成形ドラムに対して接近離隔する
ことができる把持部材と、前記コード部材を把持部材と
成形ドラムとの間で切断するカッターと、切断されたコ
ード部材の終端部を回転している成形ドラムに押付けて
巻付ける終端巻付け部材と、ガイド部材、把持部材が共
に成形ドラムに接近したとき、把持部材の把持から解放
されたコード部材の始端を成形ドラムに押し付け圧着す
る圧着部材と、を備えることにより達成することができ
る。
【0006】今、回転している成形ドラムに供給された
コード部材が接近位置のガイド部材によって該成形ドラ
ム(成形ドラムに装着されているタイヤ中間体)に押付
けられながら圧着され、その周囲に巻付けられていると
する。そして、コード部材が成形ドラムの周囲に所定回
数巻付けられると、接近位置のガイド部材を成形ドラム
から離隔させる。次に、離隔位置のガイド部材と成形ド
ラムとの間に張り渡されているコード部材の途中を把持
部材によって把持した後、該コード部材をカッターによ
って把持部材と成形ドラムとの間で切断する。この結
果、切断端と成形ドラムとの間のコード部材は成形ドラ
ムに巻付けられたコード部材の終端部となるが、この終
端部は回転している成形ドラムの周囲に終端巻付け部材
によって巻付けられる。一方、切断端とガイド部材との
間のコード部材は成形ドラムに次に巻付けられるコード
部材の始端部となるが、この始端部は前述のように把持
部材によって把持されている。このようにしてコード部
材の巻付けが終了すると、巻付けられたコード部材をタ
イヤ中間体と共に成形ドラムから取り出すとともに、新
しいタイヤ中間体を成形ドラムに装着する。このとき、
コード部材の始端部が成形ドラムの近傍に位置している
と、前述の作業の邪魔となるので、コード部材の始端部
を把持部材と共に成形ドラムから離隔退避させる。そし
て、前述の作業が終了すると、ガイド部材、把持部材を
成形ドラムに共に接近させ、前記ガイド部材によってコ
ード部材を成形ドラムに押し付け圧着するとともに、コ
ード部材の始端部を成形ドラムの近傍まで移送する。次
に、コード部材の始端部を把持部材による把持から解放
するとともに、該コード部材の始端を圧着部材によって
成形ドラムに押し付け圧着した後、成形ドラムを回転さ
せてコード部材を成形ドラムの周囲に巻付ける。このよ
うにコード部材の終端部および始端部の処理を人手に頼
ることなく機械的に行うことができるため、省力化を達
成することができるとともに作業能率を向上させること
ができる。
【0007】コード部材を良好に切断するためには、把
持部材の近傍においてコード部材をカッターによって切
断することが望ましいが、このようにすると、把持部材
より始端側のコード部材がかなり短くなって圧着部材に
よるコード部材の始端の成形ドラムへの圧着が困難とな
る。しかしながら、請求項2に記載のように構成すれ
ば、第1把持部材から第2把持部材へのコード部材の受
渡しによって把持位置より始端側に位置するコード部材
の長さが長くなり、圧着部材によるコード部材の始端の
成形ドラムへの圧着が容易となる。さらに、請求項3に
記載のように構成すれば、コード部材がアラミド繊維の
ような高強度のものである場合にも、該コード部材を長
時間良好に切断することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1、2において、11は円筒状
のタイヤ成形ドラムであり、この成形ドラム11は回転可
能でかつ拡縮径可能である。この成形ドラム11にはトロ
イダル状をしたカーカス層、ビードコア、ベルト層等か
らなるタイヤ中間体12が装着されている。
【0009】15は前記成形ドラム11の後方に設置され成
形ドラム11の軸線方向に往復動することができる端末処
理装置であり、この端末処理装置15は上面に前後方向に
延びる案内レール17が敷設されたベース16を有する。18
は前記案内レール17に摺動可能に係合するスライドベア
リング19が下面に取り付けられた移動台であり、この移
動台18には前記ベース16に支持された前後方向に延びる
シリンダ20のピストンロッド21の先端が連結されてい
る。この結果、前記シリンダ20が作動してピストンロッ
ド21が突出したり引っ込んだりすると、移動台18は案内
レール17に案内されながら前後方向に移動し、成形ドラ
ム11に接近離隔する。23は前記移動台18の前端部上面に
固定された取付けブラケットであり、この取付けブラケ
ット23の上端部にはガイド部材としてのガイドローラ24
が回転可能に支持され、このガイドローラ24の外周には
円周方向に延びる図示していないガイド溝が形成されて
いる。そして、このガイドローラ24の後方から供給され
てきたコード部材25はガイド溝に嵌合案内された後、成
形ドラム11、詳しくはタイヤ中間体12に導かれる。ここ
で、コード部材25としては、例えばアラミド繊維、スチ
ール等の高張力コードの周囲にゴムを被覆したものが用
いられ、コードの本数は1本でもよく、あるいは数本の
コードを平行に並べて帯状としたものでもよい。そし
て、前記ガイドローラ24は前述したシリンダ20の作動に
より成形ドラム11に接近離隔することができ、成形ドラ
ム11(タイヤ中間体12)にコード部材25を巻付けるとき
には、成形ドラム11に接近して該コード部材25を成形ド
ラム11(タイヤ中間体12)に押し付け圧着し、一方、コ
ード部材25が成形ドラム11(タイヤ中間体12)に所定回
数巻付けられると、成形ドラム11から離隔して成形ドラ
ム11(タイヤ中間体12)との間にコード部材25を張り渡
す。
【0010】図1、2、3において、28は移動台18の前
端部下面に固定され、該移動台18と一体的に移動するこ
とができる取付けフレームであり、この取付けフレーム
28には前方に向かうに従い上方に傾斜したガイドレール
29が敷設され、このガイドレール29には可動台30の下面
に取り付けられたスライドベアリング31が摺動可能に係
合している。32は取付けフレーム28に支持され前記ガイ
ドレール29に平行に延びるシリンダであり、このシリン
ダ32のピストンロッド33の先端は前記可動台30に連結さ
れている。この結果、シリンダ32が作動してピストンロ
ッド33が突出したり引っ込んだりすると、可動台30は成
形ドラム11、詳しくは成形ドラム11と離隔位置のガイド
ローラ24との間に張り渡されたコード部材25に接近離隔
する。35は可動台30に取り付けられたスライドベアリン
グであり、このスライドベアリング35には上下方向に延
びるスライド部材36が昇降可能に支持されている。この
スライド部材36の上端には成形ドラム11の軸線に平行に
延びるシリンダ37のヘッド側が固定され、このシリンダ
37のロッド側にはL字形をした一方の把持爪38が固定さ
れている。また、前記シリンダ37のピストンロッド39の
先端には略Z形をした他方の把持爪40が固定されてい
る。そして、前記シリンダ37が作動してピストンロッド
39が引っ込むと、把持爪40の把持部40aは把持爪38の把
持部38aに接近し、成形ドラム11(タイヤ中間体12)と
ガイドローラ24との間に張り渡されたコード部材25を両
側から把持する。前述した把持爪38、40は全体として、
離隔位置にあるガイドローラ24と成形ドラム11(タイヤ
中間体12)との間に張り渡されているコード部材25をシ
リンダ37の作動により把持することができるとともに、
シリンダ20およびシリンダ32の作動により成形ドラム11
に対して接近離隔することができる第1把持部材41を構
成する。
【0011】45は可動台30に固定され前記シリンダ32に
平行に延びるシリンダであり、このシリンダ45の2本の
ピストンロッド46の先端には支持ブロック47が取り付け
られている。48は支持ブロック47に固定されたモータで
あり、このモータ48の出力軸には円板状のロータリーカ
ッター49が固定され、このカッター49は外周に切断刃を
有するとともに、前記第1把持部材41より成形ドラム11
側に該第1把持部材41に近接して配置されている。そし
て、このカッター49がモータ48に駆動されて軸線回りに
高速回転しているとき、シリンダ45のピストンロッド46
が突出すると、該カッター49はコード部材25を第1把持
部材41と成形ドラム11との間において切断するが、この
際、カッター49として前述のようなロータリーカッター
を用いているので、コード部材25が前述のアラミド繊維
のような高強度の素材から構成されたものである場合で
も、該コード部材25を長時間良好に切断することができ
る。
【0012】52は前記前記可動台30の前端に固定された
ブラケットであり、このブラケット52には前記成形ドラ
ム11と軸線が平行である終端巻付け部材としての巻付け
ローラ53が回転可能に支持され、この巻付けローラ53は
カッター49と成形ドラム11との間においてコード部材25
に重なり合うよう配置されている。そして、この巻付け
ローラ53は、前述したカッター49によるコード部材25の
切断後、シリンダ32によって成形ドラム11(タイヤ中間
体12)に押し付けられ、切断によって形成されたコード
部材25の終端部を回転している成形ドラム11(タイヤ中
間体12)に押付けて巻付ける。
【0013】図1、2、4において、57は取付けブラケ
ット23の上端部にヘッド側が固定されたシリンダであ
り、このシリンダ57は成形ドラム11の軸線に平行に延び
ている。58は取付けブラケット23に取り付けられた一方
の把持爪であり、59は前記シリンダ57のピストンロッド
60の先端に固定された他方の把持爪である。そして、前
記シリンダ57が作動してピストンロッド60が突出する
と、把持爪59の把持部59aは把持爪58の把持部58aに接
近し、第1把持部材41とガイドローラ24との間に張り渡
されているコード部材25をガイドローラ24の近傍におい
て両側から把持する。前述した把持爪58、59は全体とし
て、コード部材25をシリンダ57の作動により把持するこ
とができるとともに、シリンダ20の作動により成形ドラ
ム11に対して接近離隔することができる第2把持部材61
を構成する。そして、この第2把持部材61には第1把持
部材41から切断されたコード部材25の始端部が、カッタ
ー49によるコード部材25の切断時とガイドローラ24の成
形ドラム11への接近時との間に受け渡される。前述した
第1、第2把持部材41、61は全体として把持部材62を構
成する。
【0014】65は前記取付けブラケット23に固定された
取付けプレートであり、この取付けプレート65の下面に
は前後方向に延びるシリンダ66が取り付けられている。
68はシリンダ66の2本のピストンロッド67の先端に固定
され成形ドラム11の軸線に沿って延びる圧着部材であ
り、この圧着部材68は前記第2把持部材61の直下にこれ
に近接して配置され、前記シリンダ66が作動してピスト
ンロッド67が突出したり引っ込んだりすることにより、
成形ドラム11に接近離隔する。このようなことから前記
第2把持部材61はこの圧着部材68よりガイドローラ24側
に配置され、一方、前記第1把持部材41は圧着部材68の
反ガイドローラ24側に配置されていることになる。そし
て、この圧着部材68はシリンダ20の作動によりガイドロ
ーラ24、把持部材62が成形ドラム11に接近したとき、シ
リンダ66の作動によってコード部材25の始端を成形ドラ
ム11(タイヤ中間体12)に押し付け圧着する。
【0015】次に、この発明の一実施形態の作用につい
て説明する。今、回転している成形ドラム11、詳しくは
成形ドラム11に装着されたタイヤ中間体12にコード部材
25が後方から次々と供給され、接近位置のガイドローラ
24により押付け圧着されることで、図5に示すように成
形ドラム11(タイヤ中間体12)の周囲に巻付けられてい
るとする。このとき、端末処理装置15は成形ドラム11の
軸方向に移動するため、コード部材25は成形ドラム11
(タイヤ中間体12)の周囲に螺旋状に巻付けられる。そ
して、コード部材25が成形ドラム11(タイヤ中間体12)
の周囲に所定回数巻付けられレイヤー、キャップと呼ば
れる補強層を構成すると、成形ドラム11の回転、端末処
理装置15の軸方向への移動およびコード部材25の成形ド
ラム11への供給を停止させる。次に、シリンダ20のピス
トンロッド21を引っ込ませ、移動台18、ガイドローラ24
を一体的に案内レール17に沿って離隔位置まで後方に移
動させる。この結果、成形ドラム11(タイヤ中間体12)
とガイドローラ24との間に間隙が発生するが、このと
き、コード部材25は連続しているので、該コード部材25
の一部が図6に示すように、離隔位置のガイドローラ24
と成形ドラム11(タイヤ中間体12)との間に張り渡され
る。
【0016】次に、シリンダ32を作動してピストンロッ
ド33を突出させ、図7に示すように第1把持部材41、巻
付けローラ53を成形ドラム11(タイヤ中間体12)から離
反した位置近傍のコード部材25に向かって移動させる。
そして、前記第1把持部材41、巻付けローラ53の移動
は、巻付けローラ53が成形ドラム11(タイヤ中間体12)
の外周に離反位置近傍のコード部材25を押し付けたとき
停止するが、このとき、張り渡されたコード部材25の途
中は第1把持部材41の開放した把持爪38、40間、詳しく
は把持部38a、40a間に位置する。次に、シリンダ37を
作動してピストンロッド39を引っ込めることにより、把
持爪40の把持部40aを把持爪38の把持部38aに接近さ
せ、離隔位置のガイドローラ24と成形ドラム11(タイヤ
中間体12)との間に張り渡されているコード部材25の途
中をこれら把持部38a、40aによって両側から把持す
る。
【0017】次に、モータ48によってカッター49を軸線
回りに高速回転させるとともに、シリンダ45のピストン
ロッド46を突出させてカッター49をコード部材25に向か
って移動させる。これにより、カッター49は張り渡され
ているコード部材25を第1把持部材41と成形ドラム11
(タイヤ中間体12)との間、詳しくは第1把持部材41の
近傍において切断する。ここで、張り渡されたコード部
材25のカッター49より成形ドラム11側は成形ドラム11
(タイヤ中間体12)と巻付けローラ53とにより機械的に
把持され、一方、カッター49よりガイドローラ24側は第
1把持部材41により機械的に把持されており、しかも、
カッター49が切断するのは第1把持部材41に把持されて
いる部位の近傍であるため、コード部材25が撓んだりコ
ードパスが乱れるようなことはなく、この結果、コード
部材25は良好に切断される。また、このコード部材25の
切断は、前述のように外周に切断刃を有する円板状のロ
ータリーカッター49によって行うようにしているため、
コード部材25がアラミド繊維のような高強度のものであ
る場合にも、該コード部材25を長時間良好に切断するこ
とができる。そして、前述のようにしてコード部材25を
切断すると、切断端と成形ドラム11(タイヤ中間体12)
との間のコード部材25は、成形ドラム11(タイヤ中間体
12)に巻付けられているコード部材25の終端部となる
が、この終端部は、成形ドラム11を所定角度だけ回転さ
せて引き込みながら巻付けローラ53よりタイヤ中間体12
に押し付け圧着することで、成形ドラム11(タイヤ中間
体12)の周囲に巻付ける。このとき、シリンダ45のピス
トンロッド46を引っ込めてカッター49を初期位置に復帰
させるとともに、モータ48の作動を停止させてカッター
49の回転を停止させる。
【0018】一方、切断端とガイドローラ24との間のコ
ード部材25は、成形ドラム11(タイヤ中間体12)に次に
巻付けられるコード部材25の始端部となるが、この始端
部は前述のように第1把持部材41によって把持されてい
る。そして、前述のようにして成形ドラム11(タイヤ中
間体12)へのコード部材25の巻付けが終了すると、該タ
イヤ中間体12の周囲にトレッドを貼付けてグリーンタイ
ヤとした後、グリーンタイヤ(コード部材25を含む)を
成形ドラム11から取出し、その後、カーカス層、ビード
コア、ベルト層等からなる新しいタイヤ中間体12を成形
ドラム11の周囲に装着する。ここで、前述のような作業
時、コード部材25の始端部が成形ドラム11の近傍に位置
していると、これら作業の邪魔となるので、これら作業
に先立ち、コード部材25の始端部を第1把持部材41と共
に成形ドラム11から離隔退避させる。このような離隔退
避は、シリンダ32のピストンロッド33を引っ込め第1把
持部材41、カッター49、巻付けローラ53を後方に移動さ
せることで行う。このとき、第1把持部材41は斜め下方
に移動するため、ガイドローラ24と第1把持部材41との
間の距離が変化し、これにより、ガイドローラ24と第1
把持部材41との間のコード部材25がたるんだりあるいは
不要な力で引き出されたりしてコード部材25がガイドロ
ーラ24のガイド溝から外れたり捻れたりするおそれがあ
るが、この実施形態においては、第1把持部材41を上下
に移動可能なスライド部材36に取り付け、第1把持部材
41の移動によって第1把持部材41とガイドローラ24との
間の距離が広がっていくとき、スライド部材36を上方に
移動させて第1把持部材41とガイドローラ24との間の距
離の変化を吸収し、これにより、前述のような事態を阻
止するとともに、第1把持部材41、スライド部材36等の
自重によってコード部材25の始端部を下方に引っ張るこ
とで該コード部材25にたるみが発生するのを阻止してい
る。そして、前記第1把持部材41、カッター49、巻付け
ローラ53が初期位置に復帰すると、シリンダ32の作動を
停止させるが、このとき、ガイドローラ24と第1把持部
材41との間に張り渡されたコード部材25の途中は、図8
に示すように第2把持部材61の開放した把持爪58、59
間、詳しくは把持部58a、59a間に導かれ、また、コー
ド部材25の始端は圧着部材68の直前まで導かれる。次
に、シリンダ57のピストンロッド60を突出させて把持爪
59の把持部59aを把持爪58の把持部58aに接近させ、ガ
イドローラ24と第1把持部材41との間に張り渡されてい
るコード部材25の途中をこれら把持部58a、59aによっ
て両側から把持する。次に、シリンダ37のピストンロッ
ド39を突出させてコード部材25を第1把持部材41の把持
から解放し、該コード部材25を第1把持部材41から第2
把持部材61に受渡す。これにより、第1把持部材41を引
き上げる力が消失し、スライド部材36、第1把持部材41
は自重により下降して初期位置に復帰する。
【0019】そして、前述のように新しいタイヤ中間体
12が成形ドラム11に装着されると、シリンダ20のピスト
ンロッド21を突出させて移動台18、ガイドローラ24、第
1、第2把持部材41、61を成形ドラム11(タイヤ中間体
12)に接近させ、図9に示すように、ガイドローラ24に
よってコード部材25を成形ドラム11(タイヤ中間体12)
に押し付け圧着するとともに、第2把持部材61に把持さ
れているコード部材25の始端部を成形ドラム11(タイヤ
中間体12)の近傍まで移送する。次に、シリンダ57のピ
ストンロッド60を引っ込めてコード部材25の始端部を第
2把持部材61による把持から解放する。このような解放
直後に、シリンダ66のピストンロッド67を突出させ、図
10に示すように自由となったコード部材25の始端を圧
着部材68により成形ドラム11(タイヤ中間体12)まで搬
送して押し付け圧着する。ここで、前述のように切断さ
れたコード部材25の始端部を、カッター49による切断時
とガイドローラ24の成形ドラム11への接近時との間にお
いて、第1把持部材41から第2把持部材61に受渡すよう
にすれば、把持位置より始端側に位置するコード部材25
の長さが長くなり、これにより、圧着部材68によるコー
ド部材25の始端の成形ドラム11(タイヤ中間体12)への
圧着が、受渡しを行わない場合に比較して容易となる。
次に、シリンダ66のピストンロッド67を引っ込め圧着部
材68を初期位置に復帰させる。
【0020】次に、成形ドラム11を回転させながらタイ
ヤ中間体12にコード部材25を次々と供給するとともに、
端末処理装置15を軸方向に移動させ、該コード部材25を
成形ドラム11(タイヤ中間体12)の周囲に螺旋状に巻付
ける。このようにコード部材25の終端部および始端部の
処理を人手に頼ることなく行うことができるため、省力
化を達成することができるとともに作業能率を向上させ
ることができる。
【0021】なお、前述の実施形態においては、タイヤ
中間体12、詳しくはベルト層の外側にコード部材25を螺
旋状に巻付けてレイヤー、キャップと呼ばれる補強層を
成形するようにしたが、この発明においては、カーカス
層の外側にコード部材25を螺旋状に巻付けて該コード部
材25によりベルト層を成形するようにしてもよい。ま
た、前述の実施形態においては、第1、第2把持部材4
1、61によって把持部材62を構成するようにしたが、こ
の発明においては、把持部材を第1把持部材のみから構
成するようにしてもよい。この場合には、該第1把持部
材に第2把持部材の機能を付加する必要がある。さら
に、前述の実施形態においては、コード部材25の始端部
を第2把持部材61の把持から解放した直後にコード部材
25の始端を圧着部材68によって成形ドラム11(タイヤ中
間体12)に圧着するようにしたが、この発明において
は、これらの動作を同時に行うようにしてもよい。ま
た、この発明においては、スライド部材36、シリンダ37
または第1把持部材41と、取付けフレーム28またはスラ
イドベアリング35との間にスライド部材36を下方に付勢
するスプリングを介装し、このスプリングによってコー
ド部材25のたるみを除去したり、第1把持部材41の初期
位置への復帰を迅速に行うようにしてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、省力化を図りながらコード部材の端末処理を高能率
で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す概略正面図であ
る。
【図2】その拡大正面図である。
【図3】図1のIーI矢視図である。
【図4】図1のIIーII矢視図である。
【図5】作動状態を説明する説明図である。
【図6】作動状態を説明する説明図である。
【図7】作動状態を説明する説明図である。
【図8】作動状態を説明する説明図である。
【図9】作動状態を説明する説明図である。
【図10】作動状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
11…成形ドラム 15…端末処理装置 24…ガイド部材 25…コード部材 41…第1把持部材 49…カッター 53…終端巻付け部材 61…第2把持部材 62…把持部材 68…圧着部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形ドラムに接近離隔可能で、成形ドラム
    にコード部材を巻付けるとき、成形ドラムに接近して該
    コード部材を成形ドラムに押し付け圧着するとともに、
    成形ドラムにコード部材が所定回数巻付けられると、成
    形ドラムから離隔するガイド部材と、離隔位置にあるガ
    イド部材と成形ドラムとの間に張り渡されているコード
    部材を把持することができるとともに、成形ドラムに対
    して接近離隔することができる把持部材と、前記コード
    部材を把持部材と成形ドラムとの間で切断するカッター
    と、切断されたコード部材の終端部を回転している成形
    ドラムに押付けて巻付ける終端巻付け部材と、ガイド部
    材、把持部材が共に成形ドラムに接近したとき、把持部
    材の把持から解放されたコード部材の始端を成形ドラム
    に押し付け圧着する圧着部材と、を備えたことを特徴と
    するコード部材の端末処理装置。
  2. 【請求項2】前記把持部材を、圧着部材よりガイド部材
    側に配置された第2把持部材と反ガイド部材側に配置さ
    れた第1把持部材とから構成し、前記切断されたコード
    部材の始端部を、カッターによる切断時とガイド部材の
    成形ドラムへの接近時との間に第1把持部材から第2把
    持部材に受渡すようにした請求項1記載のコード部材の
    端末処理装置。
  3. 【請求項3】前記カッターを、軸線回りに回転し外周に
    切断刃を有する円板状のロータリーカッターから構成し
    た請求項1記載のコード部材の端末処理装置。
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