JPH11200388A - コンクリート擁壁のデザイン構造 - Google Patents

コンクリート擁壁のデザイン構造

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JPH11200388A
JPH11200388A JP2282698A JP2282698A JPH11200388A JP H11200388 A JPH11200388 A JP H11200388A JP 2282698 A JP2282698 A JP 2282698A JP 2282698 A JP2282698 A JP 2282698A JP H11200388 A JPH11200388 A JP H11200388A
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concrete
stone
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colored
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JP2282698A
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Daikichi Suematsu
大吉 末松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の型枠転写あるいは顔料着色による着色
法はエフロが発生しやすい。そこでこのメカニズムを解
明して、エフロが発生しにくい着色面構造に改善する必
要があった。 【解決手段】 L型擁壁ブロック1の壁面2には目地3
によって区画された多数の 擬石状凹凸区画面4と、デ
ザインパネル5の取り付け面6とが形成されている。擬
石状凹凸区画面4と目地3の全てがコンクリート地色よ
りも光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面7に
形成され、デザインパネル5の取り付け面6がコンクリ
ート地肌のままのコンクリート地肌面8に形成されてい
る。取り付け面6の位置は、目地3の底とほぼ同一の深
さである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土留め用に構築さ
れるコンクリート擁壁を対象とした着色工法によるデザ
イン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート擁壁の壁面に多数の
擬石状凹凸面を形成させ、この擬石状凹凸面に対し型枠
転写により着色している擁壁がある。この場合の着色方
法は、型枠面に着色用の粉末を接着剤で仮づけしてコン
クリートを流し込み、粉末が水と溶け合いコンクリート
表面に着色剤が含侵するものである。商品名カラーモー
ルドスター(東海ゴム工業(株))、商品名TYKグラ
テックス:コンクリート天然石調浸透着色工法(東横技
研〓)等、が使用されている。尚、こうした技術は壁面
の全面積を一様な色彩でまんべんなく覆う着色法であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにコンクリー
ト擁壁の擬石状凹凸面に転写により着色することは、コ
ンクリート地肌面よりは外観的に見栄えが良いかもしれ
ないが、壁面全体が一律にまんべんなく着色されると逆
にマイナス効果が出る。せっかく多数の擬石状凹凸面を
形成させているのだから、擬石状凹凸面のよさを強調さ
せる必要がある。擬石状凹凸面も目地も一律の同色にし
かできないということになれば、擬石状凹凸面のよさが
消えてなくなる。擬石のよさはいろいろの形、色の石が
集まっているところにある。いろいろな色彩、色柄を表
現できないという欠陥があった。
【0004】さらに型枠転写技術あるいは顔料着色技術
の欠点というのはエフロが発生しやすいことである。そ
こでこのメカニズムを解明して、エフロが発生しにくい
着色面構造に改善する必要があった。
【0005】又、本発明は、壁面に多数の擬石状凹凸面
を有し、且つ擬石状凹凸面間にデザインパネルの取り付
け面が存在することを前提とする。そこでこの取り付け
面も活用し、エフロが発生しにくい型枠転写等の着色面
を形成させることに課題がある。
【0006】ここでエフロの定義を述べる。エフロレッ
センスとはモルタルやコンクリート中の可溶成分が溶解
した溶液が内部を通過し表面に移動し、水分が蒸発する
こと、により表面に析出した、あるいは空気中の炭酸ガ
スと結合して表面に沈着した白色の物質をいう。本来は
水分の移動はコンクリートの毛細空隙を通るものに限定
されるが、最近は広義にはコンクリートのひび割れを通
るものも含むとする解釈もある。図7はエフロが発生し
やすい、及び発生しにくい場合の説明図である。例とし
て日射面と日陰面とで比較している。表面を暖めるとエ
フロが発生しにくいという意味に理解できる。(参考文
献:建設省土木研究所コンクリート研究室と社団法人セ
メント協会の共同研究報告書−第97号1994年3月
発行)
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載のコンクリート擁壁のデザ
イン構造は、壁面に目地によって区画された多数の擬石
状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面とが形成
されているコンクリート擁壁のデザイン構造であって、
前記擬石状凹凸区画面の全てがコンクリート地色よりも
光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に形成さ
れ、前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地
肌のままのコンクリート地肌面に形成されている。
【0008】本発明の請求項2記載のコンクリート擁壁
のデザイン構造は、壁面に目地によって区画された多数
の擬石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面と
が形成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であ
って、前記擬石状凹凸区画面の一部がコンクリート地色
よりも光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に
形成され、残りの擬石状凹凸区画面がコンクリート地肌
のままのコンクリート露出面に形成され、前記デザイン
パネルの取り付け面がコンクリート地肌のままのコンク
リート地肌面に形成されている。
【0009】本発明の請求項3記載のコンクリート擁壁
のデザイン構造は、壁面に目地によって区画された多数
の擬石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面と
が形成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であ
って、前記擬石状凹凸区画面の一部がコンクリート地色
よりも光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に
形成され、残りの擬石状凹凸区画面が塗装面に形成さ
れ、前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地
肌のままのコンクリート地肌面に形成されている。
【0010】本発明の請求項4記載のコンクリート擁壁
のデザイン構造は、壁面に目地によって区画された多数
の擬石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面と
が形成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であ
って、前記擬石状凹凸区画面の一部がコンクリート地色
よりも光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に
形成され、残りの一部の擬石状凹凸区画面が塗装面に形
成され、残りの擬石状凹凸区画面がコンクリート地肌の
ままのコンクリート露出面に形成され、前記デザインパ
ネルの取り付け面がコンクリート地肌のままのコンクリ
ート地肌面に形成されている。
【0011】尚、前記請求項1〜4記載のコンクリート
擁壁のデザイン構造において、目地がコンクリート地肌
(請求項5)である態様、目地が着色面(請求項6)で
ある態様、目地が熱吸収透湿塗装面(請求項7)である
態様がある。
【0012】又、前記請求項1〜7記載のコンクリート
擁壁のデザイン構造において、デザインパネルの取り付
け面が2ケ所以上、且つコンクリート地肌のままのコン
クリート地肌面である態様(請求項8)がある。
【0013】本発明でいう熱吸収着色面とは、型枠面に
顔料を仮にくっつけて、コンクリート打設時に水に溶か
し擬石状凹凸区画面に浸透含侵させた着色面、あるいは
擬石状凹凸区画面に着色液、発色剤、促進剤を順次塗布
して形成させた着色面、あるいは擬石状凹凸区画面に油
類を塗った着色面、顔料を水に溶かし、脱型後コンクリ
ート表面に刷毛で塗り、さらにクリアーを上塗り仕上げ
した着色面等々をいい、且つ着色面がコンクリート地色
よりも光反射率が低い色彩のことを言う。尚、着色面は
顔料等がコンクリートに含侵しただけなので、塗膜でな
く、透湿性においてはコンクリート地肌面と同一であ
る。コンクリート地色は材齢28日を基準とし、これよ
り光反射率が低いか高いかで、反射と吸収の判定をす
る。
【0014】透湿性塗料はコンクリート内部の湿気を外
に透す機能があり、特に擁壁のように背面に土と水が絶
えず存在するコンクリート構造物の塗装材料としては好
ましいものである。コンクリート中の湿気を外に排出す
るには、塗膜に湿気を通過させる機能がなければならな
い。市販品としては、商品名コラージュ(東屋宇部コン
クリート社製)、商品名ダイスコート(大日精化工業
(株)社製)、商品名クヴェルドゥー(東屋宇部コンク
リート社製)等がある。透湿度は150g/〓/日〜1
200g/〓/日の範囲が望ましい。(JISZ020
8による)尚、透湿性塗装面の通気性(透湿性)は、コ
ンクリート地肌面とほぼ同一の機能を有している。この
性質の塗料で且つ、コンクリート地肌より光反射率が低
い色彩の塗装面のことを熱吸収透湿性塗装面という。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。図1は実施の第1形態であるL型擁壁
ブロック1のデザイン構造を示す斜視図、図2はその断
面図である。
【0016】このL型擁壁ブロック1の壁面2には目地
3によって区画された多数の擬石状凹凸区画面4と、デ
ザインパネル5の取り付け面6とが形成されている。擬
石状凹凸区画面4と目地3の全てがコンクリート地色よ
りも光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面7に
形成され、デザインパネル5の取り付け面6がコンクリ
ート地肌のままのコンクリート地肌面8に形成されてい
る。取り付け面6の位置は、目地3の底とほぼ同一の深
さである。
【0017】熱吸収着色面7は、型枠転写によって形成
されている。色は茶色で分光反射率曲線はコンクリート
地肌面の分光反射率曲線11より下にある(図示せ
ず)。このためにコンクリート地肌よりは光を吸収して
熱吸収着色面7の表面温度が上昇し、エフロが発生しに
くい着色面構造となっており、それに加えて、一部の湿
気が、デザインパネル5の取り付け面6から排出され
る。この面からの湿気の排出が他の熱吸収着色面7より
も多量なので、その分、熱吸収着色面7を通過する湿気
量が減り、間接的であるが全体として熱吸収着色面7に
とってはエフロが発生しにくい状況となる。
【0018】パネル取り付け面6からの湿気排出量が多
くなる理由は次のとおり。L型擁壁ブロック1の背面2
0からパネル取り付け面6までの距離(t1)が擬石状
凹凸区画面4の表面までの距離(t2)より近いため、
湿気の排出量が多くなる。湿気は背面20より侵入して
壁面2から外へ出ようとするが、一番近い面に集中しや
すい。この分だけ茶色で着色された熱吸収着色面7を通
過する湿気が減り、エフロが発生しにくくなる。
【0019】図3は実施の第2形態であるコンクリート
擁壁のデザイン構造を示す斜視図である。プレキヤスト
製のL型擁壁ブロック1の壁面2には目地3によって区
画された多数の擬石状凹凸区画面4とデザインパネル5
の取り付け面6とが形成されている。
【0020】この場合、前記擬石状凹凸面4がコンクリ
ート地色よりも光反射率が低い色彩で着色された熱吸収
着色面7と、コンクリート地肌のままのコンクリート区
画露出面9(図中点模様で示す)に形成されている構成
とした。目地3はコンクリート地肌のままコンクリート
地肌面8である。目地3は壁面の構造上、凹部(深さ2
cm)にあたり常に日陰であり、水分が表面張力でいつ
までも付着する部分である。エフロが発生しないよう
に、こうした一番悪い条件の目地3をコンクリート地肌
にすることはエフロ対策として非常に有効な手段であ
る。面積は狭いけれども距離は長くエフロの優先順位が
一番高い箇所である。これを止めることが大事である。
【0021】従って、この実施の第2形態のL型擁壁ブ
ロック1では、熱吸収着色面7とコンクリート区画露出
面9と取り付け面6を設けたことにより、エフロの発生
を極力抑えることができる。また、熱吸収着色面7とコ
ンクリート区画露出面9の色の対比ができ審美性を向上
させることができる。さらにこの形態の特徴は目地3が
コンクリート地肌面のために、熱吸収着色面7との色と
明確な識別ができ、連続した目地3が通りデザイン的に
も向上する。又、目地3とコンクリート区画露出面9に
ついては全くエフロの心配は不要。第1形態では熱吸収
着色面7の全面がエフロの対象であったけれども、この
形態では熱吸収着色面7が一部分になっただけ、エフロ
の発生が面積的に軽減することになる。エフロ発生の確
立が低くなる。熱吸収着色面7の色は図8では曲線15
の類である。従って、コンクリート地肌面(曲線11)
より光を吸収し、擬石状凹凸区画面4の表面を暖め、エ
フロが発生しにくい表面構造になっている。
【0022】図4は実施の第3形態であるL型擁壁ブロ
ック1のデザイン構造を示す斜視図である。擬石状凹凸
区画面4がコンクリート地色よりも光反射率が低い色彩
で着色された熱吸収着色面7と、塗装により着色された
塗装面10と(図中斜線模様で示す)、パネル取り付け
面6からなっている。目地3は熱吸収透湿塗装面11で
ある。光を吸収し目地3の表面温度を上げ、且つコンク
リート内部の湿気を外に排出する作用をする。エフロは
全く生じない。
【0023】従って、この実施の第3形態のL型擁壁ブ
ロック1では、熱吸収着色面7と塗装面10を設けたこ
とにより、デザインパターンが豊富になり、デザインが
向上する。尚、塗装面10もエフロの発生は全くない。
【0024】熱吸収着色面7は、顔料を水の中に溶か
せ、これを擬石状凹凸面4に刷毛塗りしたのちクリアー
で仕上げる。クリアーとしては商品名クリアー800
(大日精化工業(株))が良い。勿論、熱吸収着色面7
の仕上がり面の色はコンクリート地色よりも光反射率が
低いものになっている。そのため図7で示すように熱吸
収着色面7の表面が温かくなりエフロが発生しにくくな
っている。さらに、この形態の特徴は目地3が灰色系の
熱吸収透湿塗装面11のために、擬石状凹凸区画面4と
のメリハリができ良いデザインの提供ができる。
【0025】図5は実施の第4形態であるL型擁壁ブロ
ック1のデザイン構造を示す斜視である。このL型擁壁
ブロック1の壁面2には、擬石状凹凸区画面4が熱吸収
着色面7と、塗装面10と、コンクリート地肌のままの
コンクリート露出面9とデザインパネルの取り付け面6
がコンクリート地肌のままのコンクリート地肌面8とで
形成されている。目地3はコンクリート地肌である。
【0026】壁面2を構成する擬石状凹凸区画面4は3
種類から成り、このうちエフロの心配は熱吸収着色面7
だけである。このようにエフロが発生しにくい壁面構造
にするには、熱吸収着色面7の面積比率を下げることも
間接的に有効な手段である。着色面技術の良い部分だけ
を取り入れ、他の技術と組み合わせると巾ひろいデザイ
ンが提供できる。
【0027】図6は実施の第5形態であるL型擁壁ブロ
ック1のデザイン構造を示す斜視図である。このL型擁
壁用ブロック1の壁面2には、擬石状凹凸区画面4が熱
吸収着色面7とコンクリート露出面9とで形成され、デ
ザインパネルの取り付け面6が2ケ所、且つコンクリー
ト地肌のままのコンクリート地肌面8になっている。
【0028】この形態の特徴は、湿気の排出能力の高い
デザインパネルの取り付け面6を2ケ所にして、壁面2
の中で熱吸収着色面7がどの位置にあっても取り付け面
6の湿気排出効果の影響を受けやすいように考慮したも
のである。要するに、取り付け面6の面積を一定にすれ
ば、熱吸収着色面7が壁面2の中で均等に存在した場
合、取り付け面6を1ケ所より2ケ所にした方が湿気排
出効果の影響を受けやすいからである。第1形態で説明
したように取り付け面6の湿気排出能力を活かすには、
熱吸収着色面7の近傍に取り付け面6を位置させたが良
い。背が高い擁壁になればその必要性は高くなる。
【0029】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されるものではな
い。例えば、塗装面は一般的な塗料でも良いし、透湿性
塗料でも良い。コンクリート擁壁の種類としては、L型
擁壁だけでなく、大型積みブロックでもよいし、テール
アルメ等を対象にすることができる。
【0030】第1形態の他例として、熱吸収発色面7と
目地3がコンクリート地肌との組み合わせもできる。エ
フロの発生を抑制するために、コンクリート地肌色より
は光吸収率が低い色を擬石状凹凸区画面に着色している
が、それでも壁面2のうち最もエフロの発生率の高いの
が目地3である。常に日陰になり、水滴が表面張力が働
いてなかなか蒸発しない点に原因がある。このために目
地3をコンクリート地肌面にすることにより、目地3の
エフロ対策ができる。色彩的にも、コンクリート地肌の
色と熱吸収着色面7のバランスがとれてデザイン的にも
好ましいものとなる。
【0031】最後に分光反射率曲線について説明する。
図8のうちコンクリート地色の分光反射率曲線は曲線1
2である。本発明でいうコンクリート地色よりも光反射
率が低い色彩に着色された熱吸収着色面の分光反射率曲
線は、曲線13(マンセル値5G5/6)、曲線15、
曲線16(黒色)のような領域にある色をいう。マンセ
ル値5G7/10の曲線14、曲線17は光反射率がコ
ンクリート地色よりも高く、これを使用するとコンクリ
ート表面は温度があがらない。エフロが発生しやすくな
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のコン
クリート擁壁のデザイン構造にあっては、擬石状凹凸面
のよさを強調させるために、擬石状凹凸面と目地の区別
をし、擬石状凹凸面の色はコンクリート地色よりも光反
射率が低いか、もしくは同一色にしている。目地と擬石
状凹凸面を一律のベタ着色したものよりは、メリハリの
ついた岩模様の感じがするコンクリート擁壁のデザイン
構造である。又、着色面の光反射率を低くし熱吸収着色
面をつくり、エフロが生じにくくなっている。特に目地
部をコンクリート地肌面にしたり、透湿性塗装着色面に
した場合には、エフロは完全に発生しないという効果が
ある。従来の技術では目地部は常にエフロに悩まされる
部分であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の第1形態であるL型擁壁ブロックのデザ
イン構造を示す斜視図である。
【図2】そのL型擁壁ブロックのデザイン構造を示す断
面図である。
【図3】実施の第2形態であるL型擁壁ブロックのデザ
イン構造を示す斜視図である。
【図4】実施の第3形態であるL型擁壁ブロックのデザ
イン構造を示す斜視図である。
【図5】実施の第4形態であるL型擁壁ブロックのデザ
イン構造を示す斜視図である。
【図6】実施の第5形態であるL型擁壁ブロックのデザ
イン構造を示す斜視図である。
【図7】コンクリート表面にエフロが発生しにくい図と
発生しやすい図とを比較したものである。
【図8】分光反射率曲線図
【符号の説明】
1 L型擁壁ブロック 2 壁面 3 目地 4 擬石状凹凸区画面 5 デザインパネル 6 取り付け面 7 熱吸収着色面 8 コンクリート地肌面 9 コンクリート露出面 10 塗装面 11 熱吸収透湿塗装面 12 分光反射率曲線(コンクリート地肌) 13 分光反射率曲線 マンセル値5G5/6 14 分光反射率曲線 マンセル値5G7/10 15 分光反射率曲線 16 分光反射率曲線 (黒色) 17 分光反射率曲線 (白みかげ) 20 L型擁壁ブロックの背面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に目地によって区画された多数の擬
    石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面とが形
    成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であっ
    て、 前記擬石状凹凸区画面の全てがコンクリート地色よりも
    光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に形成さ
    れ、 前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地肌の
    ままのコンクリート地肌面に形成されていることを特徴
    としたコンクリート擁壁のデザイン構造。
  2. 【請求項2】 壁面に目地によって区画された多数の擬
    石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面とが形
    成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であっ
    て、 前記擬石凹凸区画面の一部がコンクリート地色よりも光
    反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に形成さ
    れ、 残りの擬石凹凸区画面がコンクリート地肌のままのコン
    クリート露出面に形成され、 前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地肌の
    ままのコンクリート地肌面に形成されていることを特徴
    としたコンクリート擁壁のデザイン構造。
  3. 【請求項3】 壁面に目地によって区画された多数の擬
    石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面とが形
    成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であっ
    て、 前記擬石状凹凸区画面の一部がコンクリート地色よりも
    光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に形成さ
    れ、 残りの擬石状凹凸区画面が塗装面に形成され、 前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地肌の
    ままのコンクリート地肌面に形成されていることを特徴
    としたコンクリート擁壁のデザイン構造。
  4. 【請求項4】 壁面に目地によって区画された多数の擬
    石状凹凸区画面と、デザインパネルの取り付け面とが形
    成されているコンクリート擁壁のデザイン構造であっ
    て、 前記擬石状凹凸区画面の一部がコンクリート地色よりも
    光反射率が低い色彩に着色された熱吸収着色面に形成さ
    れ、 残りの一部の擬石状凹凸区画面が塗装面に形成され、 残りの擬石状凹凸区画面がコンクリート地肌のままのコ
    ンクリート露出面に形成され、 前記デザインパネルの取り付け面がコンクリート地肌の
    ままのコンクリート地肌面に形成されていることを特徴
    としたコンクリート擁壁のデザイン構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のコンクリート擁壁
    のデザイン構造において、目地がコンクリート地肌であ
    るコンクリート擁壁のデザイン構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4のコンクリート擁壁
    のデザイン構造において、目地が着色面であるコンクリ
    ート擁壁のデザイン構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項4のコンクリート擁壁
    のデザイン構造において、目地が熱吸収透湿塗装面であ
    るコンクリート擁壁のデザイン構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項6のコンクリート擁壁
    のデザイン構造において、デザインパネルの取り付け面
    が2ケ所以上、且つコンクリート地肌のままのコンクリ
    ート地肌面に形成されていることを特徴としたコンクリ
    ート擁壁のデザイン構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180047927A (ko) * 2016-11-02 2018-05-10 조성홍 블록의 제조방법 및 블록 제조장치

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