JPH11200262A - ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 - Google Patents
ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法Info
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- JPH11200262A JPH11200262A JP10006766A JP676698A JPH11200262A JP H11200262 A JPH11200262 A JP H11200262A JP 10006766 A JP10006766 A JP 10006766A JP 676698 A JP676698 A JP 676698A JP H11200262 A JPH11200262 A JP H11200262A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴム材の浸入性を大巾に向上し、ゴムとの完
全な複合体と成し得るようにすることを課題とする。 【解決手段】 2本の芯素線からなるたコアと、そのコ
アの周囲に6〜8本の側素線を撚り合わせ形成したシー
スよりなる、2+n(n=6〜8)構造のスチールコー
ドにおいて、上記2本の芯素線を撚り合わさず略並列に
配置し、芯素線径d1 と側素線径d2 との比がd1 /d
2 =1.0〜1.3で、かつ上記コアが、くせピッチP
1 =6d1 〜30d1 (mm)、見掛けの外径D=2.
3d1 〜2.7d1 (mm)の範囲内の略スパイラル状
の小さなくせを有してなる。
全な複合体と成し得るようにすることを課題とする。 【解決手段】 2本の芯素線からなるたコアと、そのコ
アの周囲に6〜8本の側素線を撚り合わせ形成したシー
スよりなる、2+n(n=6〜8)構造のスチールコー
ドにおいて、上記2本の芯素線を撚り合わさず略並列に
配置し、芯素線径d1 と側素線径d2 との比がd1 /d
2 =1.0〜1.3で、かつ上記コアが、くせピッチP
1 =6d1 〜30d1 (mm)、見掛けの外径D=2.
3d1 〜2.7d1 (mm)の範囲内の略スパイラル状
の小さなくせを有してなる。
Description
【0001】本発明は、自動車用タイヤ、コンベアベル
ト等のゴム製品の補強材として使用されるゴム製品補強
用スチールコードおよびその製造方法に関する。
ト等のゴム製品の補強材として使用されるゴム製品補強
用スチールコードおよびその製造方法に関する。
【0002】一般に、この種のスチールコードは、多本
数が平行に引き揃えられた状態でゴム材により被覆され
て、自動車用タイヤ、コンベアベルト等のゴム製品の補
強材として使用されるものである。
数が平行に引き揃えられた状態でゴム材により被覆され
て、自動車用タイヤ、コンベアベルト等のゴム製品の補
強材として使用されるものである。
【0003】従来のゴム製品を補強するスチールコード
としては、図3に示す如く、3本の略真直な芯素線7を
密着に撚り合わせたコアと、このコアの周囲に9本の略
真直な側素線8を密接に撚り合わせてシースを形成した
スチールコード6が知られている。
としては、図3に示す如く、3本の略真直な芯素線7を
密着に撚り合わせたコアと、このコアの周囲に9本の略
真直な側素線8を密接に撚り合わせてシースを形成した
スチールコード6が知られている。
【0004】しかし、上記スチールコード6において
は、上記の如き構成であるため、コアを形成する芯素線
7は常に接触しており、又コアとシース間の素線も密接
あるいは極めて近接して配置されている。従って、この
スチールコード6は、ゴム製品成形時に、ゴム材が上記
側素線間隙間S1 よりスチールコード内部に浸入でき
ず、単にスチールコード6の外周を被覆するのみで、素
線とゴムとの完全な複合体を形成することができなかっ
た。
は、上記の如き構成であるため、コアを形成する芯素線
7は常に接触しており、又コアとシース間の素線も密接
あるいは極めて近接して配置されている。従って、この
スチールコード6は、ゴム製品成形時に、ゴム材が上記
側素線間隙間S1 よりスチールコード内部に浸入でき
ず、単にスチールコード6の外周を被覆するのみで、素
線とゴムとの完全な複合体を形成することができなかっ
た。
【0005】このため、上記スチールコード6を使用し
たタイヤにあっては、素線とゴム材との接着が充分でな
いため、自動車の走行時に素線とゴム材とが剥離する所
謂セパレーツ現象を起こしたり、また、隣接する素線同
士の接触によるフレッティング現象によって素線の一部
が破断したり、さらに素線間に存在するわずかな隙間が
ゴム中の水分やタイヤの切り疵より浸入した水分の伝播
経路となり、スチールコード全体に錆を発生させ、スチ
ールコードの機械的強度を大巾に低下させる原因ともな
っていた。
たタイヤにあっては、素線とゴム材との接着が充分でな
いため、自動車の走行時に素線とゴム材とが剥離する所
謂セパレーツ現象を起こしたり、また、隣接する素線同
士の接触によるフレッティング現象によって素線の一部
が破断したり、さらに素線間に存在するわずかな隙間が
ゴム中の水分やタイヤの切り疵より浸入した水分の伝播
経路となり、スチールコード全体に錆を発生させ、スチ
ールコードの機械的強度を大巾に低下させる原因ともな
っていた。
【0006】近年、上記問題点を除去するため、図4に
示すようにスチールコード内部へゴム材が充分に浸入で
きるようシースを形成する側素線11の本数を減らして
隣接側素線11間に隙間S2 を設けたスチールコード9
が開発されている。
示すようにスチールコード内部へゴム材が充分に浸入で
きるようシースを形成する側素線11の本数を減らして
隣接側素線11間に隙間S2 を設けたスチールコード9
が開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記スチール
コード9のコアにおいては、コアを形成する芯素線10
が互いに接触しており、空洞部A内にゴム材が浸入でき
ないため、前記セパレーツ現象、フレッティング現象あ
るいは機械的強度の低下という弊害を充分に解消するこ
とはできていない。
コード9のコアにおいては、コアを形成する芯素線10
が互いに接触しており、空洞部A内にゴム材が浸入でき
ないため、前記セパレーツ現象、フレッティング現象あ
るいは機械的強度の低下という弊害を充分に解消するこ
とはできていない。
【0008】本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてな
したものであり、ゴム材の浸入性を大巾に向上し、ゴム
との完全な複合体と成し得るようにすることを課題とす
る。
したものであり、ゴム材の浸入性を大巾に向上し、ゴム
との完全な複合体と成し得るようにすることを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスチールコードは、2本の芯素線からなる
コアと、そのコアの周囲に6〜8本の素線を撚り合わせ
形成したシースよりなる2+n(n=6〜8)構造のス
チールコードにおいて、上記2本の芯素線を撚り合わさ
ず略並列に配置し、芯素線径d1 と側素線径d2 との比
がd1 /d2 =1.0〜1.3で、かつ上記コアが、く
せピッチP1 =6d1 〜30d1 (mm)、見掛けの外
径D=2.2d1 〜2.7d1 (mm)の範囲内の略ス
パイラル状の小さなくせを有してなる。
に、本発明のスチールコードは、2本の芯素線からなる
コアと、そのコアの周囲に6〜8本の素線を撚り合わせ
形成したシースよりなる2+n(n=6〜8)構造のス
チールコードにおいて、上記2本の芯素線を撚り合わさ
ず略並列に配置し、芯素線径d1 と側素線径d2 との比
がd1 /d2 =1.0〜1.3で、かつ上記コアが、く
せピッチP1 =6d1 〜30d1 (mm)、見掛けの外
径D=2.2d1 〜2.7d1 (mm)の範囲内の略ス
パイラル状の小さなくせを有してなる。
【0010】このスチールコードによれば、側素線間に
ゴム材の浸入に充分な隙間を設けることができ、しかも
コアを形成する芯素線の本数が2本であるので、空洞部
が存在せず、素線とゴムと完全な複合体を形成すること
ができる。さらに、2本の芯素線は互いに線接触する
が、撚り合わさず略並列に配置しているので、芯素線同
士の密着力は弱く、従ってゴム材はその圧力により容易
に芯素線間を広げて浸入する。
ゴム材の浸入に充分な隙間を設けることができ、しかも
コアを形成する芯素線の本数が2本であるので、空洞部
が存在せず、素線とゴムと完全な複合体を形成すること
ができる。さらに、2本の芯素線は互いに線接触する
が、撚り合わさず略並列に配置しているので、芯素線同
士の密着力は弱く、従ってゴム材はその圧力により容易
に芯素線間を広げて浸入する。
【0011】ところで、上記種々の数値限定は多数の実
験により得られた結果に基づいて定めたものであり、そ
の概要は次の如くである。
験により得られた結果に基づいて定めたものであり、そ
の概要は次の如くである。
【0012】芯素線d1 と側素線d2 との比をd1 /d
2 =1.0〜1.3としたのは、1.0未満では、コア
の見掛けの外径を最大値にしても側素線間にゴム材の浸
入可能な隙間ができず、目的とするゴム浸入が得られ
ず、また、1.3より大きくすると側素線の隙間が大き
くなりすぎて、芯素線が側素線間から飛び出す等の撚り
の安定性が悪くなるという弊害が生じるためである。
2 =1.0〜1.3としたのは、1.0未満では、コア
の見掛けの外径を最大値にしても側素線間にゴム材の浸
入可能な隙間ができず、目的とするゴム浸入が得られ
ず、また、1.3より大きくすると側素線の隙間が大き
くなりすぎて、芯素線が側素線間から飛び出す等の撚り
の安定性が悪くなるという弊害が生じるためである。
【0013】コアのくせピッチP1 を芯素線径d1 の6
〜30倍としたのは、くせピッチP 1 が6倍より小さい
と、素線に加える塑性変形量が大きくなって、素線が折
れやすくなり、生産性が低下する。また、30倍より大
きいと、初期伸びが大きくなり、カレンダー加工時に負
荷される引張荷重によりコードが伸びて側素線間の隙間
が減少し、ゴム浸入性が低下することによる。
〜30倍としたのは、くせピッチP 1 が6倍より小さい
と、素線に加える塑性変形量が大きくなって、素線が折
れやすくなり、生産性が低下する。また、30倍より大
きいと、初期伸びが大きくなり、カレンダー加工時に負
荷される引張荷重によりコードが伸びて側素線間の隙間
が減少し、ゴム浸入性が低下することによる。
【0014】また、コアの見掛けの外径Dを芯素線径d
1 の2.2〜2.7倍としたのは、2.2倍未満では側
素線間に充分な隙間が得られないため、充分なゴム材の
浸入が得られず、2.7倍以上では、初期伸びが大きく
なり、前記同様カレンダー加工時に負荷される引張荷重
によりコードが伸びて側素線間の隙間が減少し、ゴム浸
入性が低下することによる。
1 の2.2〜2.7倍としたのは、2.2倍未満では側
素線間に充分な隙間が得られないため、充分なゴム材の
浸入が得られず、2.7倍以上では、初期伸びが大きく
なり、前記同様カレンダー加工時に負荷される引張荷重
によりコードが伸びて側素線間の隙間が減少し、ゴム浸
入性が低下することによる。
【0015】ここで、見掛けの外径Dとは略スパイラル
状の小さなくせの外径である。
状の小さなくせの外径である。
【0016】また、上記スチールコードの外接円を、コ
ード長手方向において同一方向の略楕円形とすれば、タ
イヤに使用した場合、ゴムの厚みを薄くすることができ
る。そして、その短径D1 と長径D2 の比は1.2≦D
2 /D1 ≦2.5の範囲とすることが好ましい。これ
は、1.2未満であるとコードの断面が円に近づき、ゴ
ム補強材の厚みを薄くできず、2.5を超えるとコード
径が大きくなりすぎて、ゴム中に並列して配置したと
き、コード同士が接近しすぎて接触したり、コード間を
あけるとコードの使用本数が減少してタイヤの耐久性を
阻害することによる。
ード長手方向において同一方向の略楕円形とすれば、タ
イヤに使用した場合、ゴムの厚みを薄くすることができ
る。そして、その短径D1 と長径D2 の比は1.2≦D
2 /D1 ≦2.5の範囲とすることが好ましい。これ
は、1.2未満であるとコードの断面が円に近づき、ゴ
ム補強材の厚みを薄くできず、2.5を超えるとコード
径が大きくなりすぎて、ゴム中に並列して配置したと
き、コード同士が接近しすぎて接触したり、コード間を
あけるとコードの使用本数が減少してタイヤの耐久性を
阻害することによる。
【0017】上記のように構成されたスチールコード
は、二枚のゴムシート間に挟んで加圧加硫すると、ゴム
材との完全な複合体となり、フレッティング現象、セパ
レーツ現象および腐食による強力低下を防止することが
できる。
は、二枚のゴムシート間に挟んで加圧加硫すると、ゴム
材との完全な複合体となり、フレッティング現象、セパ
レーツ現象および腐食による強力低下を防止することが
できる。
【0018】しかも、スチールコードの断面形状を楕円
形とすれば、タイヤに使用した場合、長径側が夫々同一
方向に向くよう配置することにより、タイヤの厚みを薄
くすることができ、タイヤの軽量化が図れ、自動車の省
エネ効果にもつながる。
形とすれば、タイヤに使用した場合、長径側が夫々同一
方向に向くよう配置することにより、タイヤの厚みを薄
くすることができ、タイヤの軽量化が図れ、自動車の省
エネ効果にもつながる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1において、1はゴム製品補強用スチ
ールコードであり、撚り合わさず略並列に配置してなる
素線径0.22mmの2本の芯素線4で形成されるコア
2は、くせピッチP1 =2.0mm、見掛けの外径D=
0.53mmの略スパイラル状のくせを有し、その周囲
に芯素線4と同径の側素線3を8本配置した構成であ
る。
づき説明する。図1において、1はゴム製品補強用スチ
ールコードであり、撚り合わさず略並列に配置してなる
素線径0.22mmの2本の芯素線4で形成されるコア
2は、くせピッチP1 =2.0mm、見掛けの外径D=
0.53mmの略スパイラル状のくせを有し、その周囲
に芯素線4と同径の側素線3を8本配置した構成であ
る。
【0020】スチールコードの撚りの安定性をより一層
向上させるため、スチールコード1の周りを側素線3よ
りも小径の1本の素線で以てラッピングすることも可能
である。
向上させるため、スチールコード1の周りを側素線3よ
りも小径の1本の素線で以てラッピングすることも可能
である。
【0021】図2は、本発明の別の実施例を示したもの
で、上記のスチールコードにおいて、コード外接円が略
楕円形であるものである。そして、その短径D1 と長径
D2との比は、D2 /D1 =1.27である。
で、上記のスチールコードにおいて、コード外接円が略
楕円形であるものである。そして、その短径D1 と長径
D2との比は、D2 /D1 =1.27である。
【0022】ところで、上記実施例において、各素線の
線径は、素線径が0.15mm未満であるとスチールコ
ードの強力が不足し、0.40mmを超えると柔軟性に
劣るため、0.15〜0.40mmの範囲内であること
が好ましい。
線径は、素線径が0.15mm未満であるとスチールコ
ードの強力が不足し、0.40mmを超えると柔軟性に
劣るため、0.15〜0.40mmの範囲内であること
が好ましい。
【0023】次に、本発明に係るスチールコードの製造
方法を図5に基づいて説明する。繰出リール12から繰
出した2本の芯素線4、4を集合ダイス13で集合し
て、回転するくせ付け手段14に取り付けた複数本のく
せ付けピン15の間に通すことにより略スパイラル状の
小さなくせを施す。このくせピッチおよび見掛けの外径
Dは、くせ付けピン15の間隔、ピン径およびくせ付け
手段14の回転数を調整することにより適宜変えること
ができる。これにより2本の芯素線4、4は略スパイラ
ル状の小さなくせを有する芯素線群(コア2)となり、
これを撚線機16に導入して、この周囲に撚線機内の繰
出リール17から繰出した8本の側素線3を撚り合わせ
ることで所望のスチールコード1が製造される。
方法を図5に基づいて説明する。繰出リール12から繰
出した2本の芯素線4、4を集合ダイス13で集合し
て、回転するくせ付け手段14に取り付けた複数本のく
せ付けピン15の間に通すことにより略スパイラル状の
小さなくせを施す。このくせピッチおよび見掛けの外径
Dは、くせ付けピン15の間隔、ピン径およびくせ付け
手段14の回転数を調整することにより適宜変えること
ができる。これにより2本の芯素線4、4は略スパイラ
ル状の小さなくせを有する芯素線群(コア2)となり、
これを撚線機16に導入して、この周囲に撚線機内の繰
出リール17から繰出した8本の側素線3を撚り合わせ
ることで所望のスチールコード1が製造される。
【0024】図2に示した外接円が楕円形のスチールコ
ード2は、周囲に撚り合わせる8本の側素線3に予め撚
り合わせのためのくせよりも過大なくせ(オープン加
工)を施し、これらを上記コア2の周囲に撚り合わせた
のち、押圧加工機(図省略)にて押圧加工を施して製造
される。
ード2は、周囲に撚り合わせる8本の側素線3に予め撚
り合わせのためのくせよりも過大なくせ(オープン加
工)を施し、これらを上記コア2の周囲に撚り合わせた
のち、押圧加工機(図省略)にて押圧加工を施して製造
される。
【0025】次に、表1に示す本発明、従来例及び比較
例のスチールコードを作成し、これについて行ったゴム
材の浸入性、疲労性等のテスト結果を表2に示す。
例のスチールコードを作成し、これについて行ったゴム
材の浸入性、疲労性等のテスト結果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】この評価に際して、ゴム材の浸入性は各コ
ード5kgの引張荷重をかけた状態でゴム材中に埋め込
み、加硫した後コードを抜き出し、そのコードをコアと
側素線に分解して一定長さに対するゴム材と接触した形
跡のある長さの差の比を百分率で表示した。
ード5kgの引張荷重をかけた状態でゴム材中に埋め込
み、加硫した後コードを抜き出し、そのコードをコアと
側素線に分解して一定長さに対するゴム材と接触した形
跡のある長さの差の比を百分率で表示した。
【0029】疲労性は、各コードを複数本ゴムシートに
埋め込み、このシートを3点プーリー曲げ疲労試験機を
用いてフレッティング摩耗、屈曲等により破断に至るま
での繰り返し回数を測定し、実験No.1を100とし
て指数表示した。数値が大きい程疲労性に優れる。
埋め込み、このシートを3点プーリー曲げ疲労試験機を
用いてフレッティング摩耗、屈曲等により破断に至るま
での繰り返し回数を測定し、実験No.1を100とし
て指数表示した。数値が大きい程疲労性に優れる。
【0030】表2から明らかなように、本発明のスチー
ルコードは、ゴムの浸入性、疲労性いずれも優れてお
り、例えば本発明のスチールコードをタイヤに使用した
場合、タイヤの寿命および乗心地性のさらなる向上が期
待できるとともに、その外接円を楕円形とすればタイヤ
の厚みを薄くすることができ、タイヤの軽量化が図れ
る。
ルコードは、ゴムの浸入性、疲労性いずれも優れてお
り、例えば本発明のスチールコードをタイヤに使用した
場合、タイヤの寿命および乗心地性のさらなる向上が期
待できるとともに、その外接円を楕円形とすればタイヤ
の厚みを薄くすることができ、タイヤの軽量化が図れ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明によるときは、コード外周よりゴ
ム浸入路が形成され、ゴム材がコード内部まで浸入し、
ゴム材との完全な複合体となる。このため、本発明のス
チールコードを例えばタイヤに使用した場合、フレッテ
ィング摩耗、セパレーツ現象および腐食によるコードの
強力不足等を著しく減少することができ、従って、タイ
ヤの寿命を大巾に延長することができる。また、スチー
ルコードの外接円を楕円形とし、長径側が夫々同一方向
に向くよう配置することにより、タイヤの厚みを薄くす
ることが可能となり、タイヤの軽量化が図れ、自動車の
省エネ効果にもつながるという優れた効果を奏する。
ム浸入路が形成され、ゴム材がコード内部まで浸入し、
ゴム材との完全な複合体となる。このため、本発明のス
チールコードを例えばタイヤに使用した場合、フレッテ
ィング摩耗、セパレーツ現象および腐食によるコードの
強力不足等を著しく減少することができ、従って、タイ
ヤの寿命を大巾に延長することができる。また、スチー
ルコードの外接円を楕円形とし、長径側が夫々同一方向
に向くよう配置することにより、タイヤの厚みを薄くす
ることが可能となり、タイヤの軽量化が図れ、自動車の
省エネ効果にもつながるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明のスチールコードの概略断面図である。
【図2】本発明の別のスチールコードの概略断面図であ
る。
る。
【図3】従来のスチールコードの概略断面図である。
【図4】従来の別のスチールコードの概略断面図であ
る。
る。
【図5】本発明のスチールコード製造方法を示す概略説
明図である。
明図である。
1、5、6、9・・・スチールコード 2・・・くせ付けコア 3、8、11・・・側素線 4、7、10・・・芯素線 12、17・・・繰出リール 13・・・集合ダイス 14・・・くせ付け手段 15・・・くせ付けピン 16・・・撚線機 A・・・空洞部 S1 、S2 ・・・隙間
Claims (4)
- 【請求項1】 2本の芯素線からなるコアと、そのコア
の周囲に6〜8本の側素線を撚り合わせ形成したシース
よりなる、2+n(n=6〜8)構造のスチールコード
において、上記2本の芯素線を撚り合わさず略並列に配
置し、芯素線径d1 と側素線径d2 との比がd1 /d2
=1.0〜1.3で、かつ上記コアが、くせピッチP1
=6d1 〜30d1 (mm)、見掛けの外径D=2.2
d1 〜2.7d1 (mm)の範囲内の略スパイラル状の
小さなくせを有してなることを特徴とするゴム製品補強
用スチールコード。 - 【請求項2】 上記スチールコードの外接円が、コード
長手方向において同一方向の略楕円形で、その短径D1
と長径D2 の比が1.2≦D2 /D1 ≦2.5の範囲で
ある請求項1記載のゴム製品補強用スチールコード。 - 【請求項3】 繰出リールから繰出した2本の素線を集
合してくせ付け手段に導き、このくせ付け手段で以て略
スパイラル状の小さなくせを施した後、この周囲に6〜
8本の素線を撚り合わせることを特徴とするゴム製品補
強用スチールコードの製造方法。 - 【請求項4】 繰出リールから繰出した2本の素線を集
合してくせ付け手段に導き、このくせ付け手段で以て略
スパイラル状の小さなくせを施した後、この周囲に6〜
8本の素線を撚り合わせたのち、押圧加工を施すことを
特徴とするゴム製品補強用スチールコードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006766A JPH11200262A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10006766A JPH11200262A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11200262A true JPH11200262A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11647310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10006766A Pending JPH11200262A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | ゴム製品補強用スチールコードおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11200262A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168670A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Kanai Hiroaki | ゴム製品補強用スチールコード |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP10006766A patent/JPH11200262A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010168670A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Kanai Hiroaki | ゴム製品補強用スチールコード |
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