JPH11198691A - 自動車リヤシートのスライド装置 - Google Patents

自動車リヤシートのスライド装置

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JPH11198691A
JPH11198691A JP505798A JP505798A JPH11198691A JP H11198691 A JPH11198691 A JP H11198691A JP 505798 A JP505798 A JP 505798A JP 505798 A JP505798 A JP 505798A JP H11198691 A JPH11198691 A JP H11198691A
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JP
Japan
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push rod
rear seat
slide
lever
tooth
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JP505798A
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English (en)
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Yoshihiko Yamauchi
慶彦 山内
Shinya Sato
信也 佐藤
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Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドレールのロック解除と、ロアツース
の係合解除との同時操作の規制が、荷室拡大エリア側で
のみ行われるようにした自動車リヤシートのスライド装
置を提供する。 【解決手段】 プッシュロッド14の前端付近と、アッ
パツース9おける回転軸11よりも上側部位との間に、
ワイヤ15を張設したものである。着座エリアでは、ワ
イヤ15に引っ張れて、プッシュロッド14が持ち上が
るため、ロアツース10の係合解除が可能になる。荷室
拡大エリアでは、ワイヤ15が弛み、プッシュロッド1
4が持ち上がらないため、スライドロック25と干渉
し、ロアツース10の係合解除が行えない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車リヤシート
のスライド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の荷室前方のフロア上に、リヤシ
ートを左右一対のスライドレールを介して前進・後進自
在にするスライド装置が知られている。スライドレール
は、フロアに固定した固定レールと、リヤシートに固定
した可動レールとを組み合わせて形成したもので、リヤ
シートの前進・後進できる距離は固定レールの長さによ
り決定される。スライドレールのロックは、可動レール
に設けたスライドロックを、固定レールに形成したロッ
ク溝部内へ係合させることにより行われている。
【0003】この種のスライド装置では、スライドレー
ルの固定レールが通常の着座エリアよりも前方に延長し
た状態で設けられており、該固定レールに沿ってリヤシ
ートを前方の荷室拡大エリアまで移動できるようになっ
ている。すなわち、リヤシートに乗員が着座せず、リヤ
シートだけを荷室拡大エリアの最前方位置までスライド
させることにより、リヤシートの後方スペース全体を荷
室として利用できるようになる。
【0004】また、リヤシートのシートバックはリクラ
イニングデバイスのデバイスアームを介して前倒し自在
に支持されており、該デバイスアームのアッパツースに
ロアツースを係脱させることにより、シートバックの固
定及び解除が行えるようになっている。
【0005】但し、シートバックを前倒しする動作は、
リヤシートのロックを解除した状態では、リヤシートが
不安定で行いづらいため、必ずリヤシートを確実に固定
する必要がある。つまり、スライドレールのロック解除
と、ロアツースの係合解の同時操作を行わせず、スライ
ドレールが確実にロックされていないと、シートバック
を前倒しできない構造にする必要がある。
【0006】そのために、デバイスレバーの操作に連動
して前進するプッシュロッドをスライドロックに干渉さ
せる構造が考えられる。すなわち、ロックが解除されて
いる場合(スライドロックが上がっている時)は、プッ
シュロッドの前端がスライドロックと干渉し、デバイス
レバーの操作が行えず、またロックされている場合(ス
ライドロックが下がっている時)は、プッシュロッドの
前端がスライドロックの上を通過して、デバイス操作が
可能となり、シートバックを前倒しできるようにするも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプッシュロッド機構では、着座エリヤと荷室拡大エ
リアの両方において、スライドレールのロック解除と、
ロアツースの係合解除の同時操作が行えなくなる。特
に、着座エリアでは、乗員の乗り降りや、車室内から荷
室への荷物の出し入れ等のために、シートバックを前倒
しする機会が多く、スライドレールのロックがたとえ解
除された状態でも、ロアツースを係合解除して、シート
バックを操作したいという要請があるにもかからず、そ
の操作を行うことができない。
【0008】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、スライドレールのロック解除
と、ロアツースの係合解除との同時操作の規制が、荷室
拡大エリア側でのみ行われるようにした自動車リヤシー
トのスライド装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固定レールと可動レールとからそれぞれ成る左右一
対のスライドレールを介して、リヤシートが荷室前方の
着座エリアから荷室拡大エリアまで前進・後進自在であ
り、シートバックをリクライニングデバイスのデバイス
アームにより支持して前倒し自在にすると共に、デバイ
スアームのアッパツースと係合してシートバックの前倒
しを阻止するロアツースが設けられ、可動レールに、シ
ートバックを引き起こした状態で固定レールのポケット
に係合してリヤシートの荷室拡大エリアへの前進を阻止
するストッパが設けられ、可動レールに設けられたスラ
イドロックと係合してリヤシートを固定するためのロッ
ク溝部が固定レールの着座エリアに形成され、ロアツー
スに当接してアッパツースに対する係合状態を維持し且
つ操作時にロアツースをアッパツースから離脱させるデ
バイスレバーが設けられ、該デバイスレバーの操作に連
動して前方へ突出するプッシュロッドを上方へ移動可能
な状態で支持すると共に、該前方へ突出したプッシュロ
ッドの前端が、ロック溝部に対する係合状態のスライド
ロック上を通過し且つ非係合状態のスライドロックの上
部に対して横から当接する上下位置関係にある自動車リ
ヤシートのスライド装置であって、前記プッシュロッド
の前端付近と、引き起されたシートバックのアッパツー
スにおける回転軸よりも上側部位との間に、ワイヤを張
設したものである。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、シートバ
ックの引き起こし状態において、デバイスレバーを操作
して、プッシュロッドを前側へ押し出すと、プッシュロ
ッドの前端付近が、アッパツースの回転軸よりも上側部
位に連結されたワイヤにより引っ張れて、プッシュロッ
ドの前端付近が持ち上がる。従って、着座エリア内で
は、スライドロックを解除した不安定状態でも、プッシ
ュロッドの前端がスライドロックと干渉することはな
く、シートバックの前倒し操作が行える。一方、荷室拡
大エリアでは、ストッパとポケットの係合を解除するた
めに、シートバックが必ず前倒し状態になっているた
め、ワイヤは弛んだ状態となり、プッシュロッドの前端
部分は持ち上がらない。従って、スライドロックが解除
された不安定状態では、デバイスレバーの操作ができ
ず、操作の確実性を確保している。
【0011】請求項2に記載の発明は、アッパツースが
回転軸を中心に回転自在なウォークインプレートを有
し、該アッパツースにウォークインプレートの上部を前
倒し方向へ押すピンを形成すると共に、ウォークインプ
レートを引き起し方向に付勢し、且つウォークインプレ
ートの上端にプッシュロッドへのワイヤを連結し、下端
にストッパへのワイヤを連結したものである。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、アッパツ
ースの回転軸に設けたウォークインプレートに、プッシ
ュロッドへのワイヤを連結したため、アッパツースが引
き起し方向へ強く回されても、ウォークインプレートは
回転せず、ワイヤの切断が防止される。
【0013】請求項3に記載の発明は、上端部がデバイ
スレバーと同軸に支持され且つ該デバイスレバーのピン
に押されて前方へ回転するセカンドレバーを設け、該セ
カンドレバーの下端部にプッシュロッドの後端を連結す
ると共に、該プッシュロッドを後方且つ下側へ付勢する
付勢手段を設けたものである。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、プッシュ
ロッドをデバイスレバーのピンに押されて動くセカンド
レバーに連結し、そのプッシュロッドを付勢手段により
後方且つ下側へ付勢しているため、プッシュロッド及び
デバイスレバーの操作後の戻り動作は付勢手段により自
動的に行われ操作が容易である。また、付勢手段により
プッシュロッドのがたつきが防止される。更に、デバイ
スレバーを戻し方向へ強く操作しても壊れない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図1〜
図7に基づいて説明する。尚、図1中において、図の左
が前方で、右が後方である。
【0016】符号1は、自動車の左側のリヤシートで、
左右一対のスライドレール2を介して前進・後進できる
ようになっている。このリヤシート1は、シートクッシ
ョン3とシートバック4とから成っており、リクライニ
ングデバイス5を介してシートバック4を前倒しするこ
とができる。
【0017】リヤシート1は、荷室Rの前方に配されて
おり、着座エリアAから荷室拡大エリアBにかけて前進
・後進できるようになっている。
【0018】すなわち、通常時は着座エリアA内だけで
リヤシート1をスライドさせ、そして、拡大した荷室
R′を形成する場合はリヤシート1を荷室拡大エリアB
まで前進させるようになっている。
【0019】荷室拡大エリアBは、セカンドロック位置
Mを介して第1エリアB1 と第2エリアB2 とに分かれ
ており、荷物が少ない場合には、リヤシート1の前端を
セカンドロック位置Mで止め、荷物が多い場合にはリヤ
シート1の前端を荷室拡大エリアBの最前端位置まで移
動させる。尚、荷室拡大エリアB内でのリヤシート1の
移動については後述する。
【0020】スライドレール2は、リヤシート1の下面
に固定された左右一対の可動レール6と、フロアに固定
された左右一対の固定レール7とをスライド自在に組み
合わせることにより形成されている。
【0021】次に、可動レール6周辺の構造を説明す
る。可動レール6の後端に位置する前記リクライニング
デバイス5のベースには、デバイスアーム8が回動自在
に取付けられており、該デバイスアーム8に支持されて
シートバック4は前倒し自在となっている。デバイスア
ーム8の下端には、ロック歯を有するアッパツース9が
形成されており、該アッパツース9に対してロアツース
10を係合させることにより、シートバック4の前後へ
の回動が阻止される。
【0022】アッパツース9の回転軸11には、ウォー
クインプレート12が回動自在に取付けられている。こ
のウォークインプレート12の上端付近のアッパツース
9には、ウォークインプレート12を前倒し方向へ押す
ピン13が形成されている。また、このウォークインプ
レート12は、図示せぬ内蔵スプリングにより、引き起
こし方向、すなわちピン13に押付けられる方向へ付勢
されている。そして、このウォークインプレート12の
上端には、後述するプッシュロッド14へのワイヤ15
が連結されており、下端にも、後述するストッパ16へ
のワイヤ17が連結されている。
【0023】アッパツース9と係合するロアツース10
は、スプリングS1 により下方へ付勢されているもの
の、デバイスレバー18によりアッパツース9側へ押し
つけられた状態となっている。
【0024】このデバイスレバー18には、表裏の両側
に突出するピン19を有し、このピン19をロアツース
10の先端の傾斜部から下側へ当接させることにより、
該ロアツース10をアッパツース9に対して押しつけて
いる。
【0025】このデバイスレバー18には、上端部がデ
バイスレバー18と同軸で軸支されたセカンドレバー2
0が設けられている。このセカンドレバー20は「く」
の字形に曲折した形状をしており、デバイスレバー18
のピン19に押されて前方へ回動するようになってい
る。
【0026】このセカンドレバー20の下端に連結され
ているのが、プッシュロッド14である。このプッシュ
ロッド14は、前端寄りの位置が可動レール6に固定さ
れた支持ブラケット21の長孔22により、支持されて
いる。この長孔22は、縦方向に長く、プッシュロッド
14を上方へ移動させることができる。
【0027】また、プッシュロッド14と下方の可動レ
ール6との間には、プッシュロッド14を斜め後方下側
へ引っ張る「付勢手段」としてのスプリングS2 が設け
られている。そして、このプッシュロッド14の前端付
近に、前記ワイヤ15の一端が接続され、該ワイヤ15
により、プッシュロッド14とウォークインプレート1
2とが連結されている。このワイヤ15は、シートバッ
ク4が引き起し状態にあるときは、所定のテンションで
張った状態となっている。
【0028】一方、可動レール6における前記プッシュ
ロッド14の前端下方には、操作レバー23の引き上げ
により、アクションレバー24を介して押し上げられる
スライドロック25が設けられている。
【0029】このスライドロック25の下端は、固定レ
ール7に形成されたロック溝部26に係合する。このス
ライドロック25は、左右のスライドレール2に設けら
れており、両者は図示せぬ連結ロッドにより連動するよ
うになっている。
【0030】可動レール6の前端に、図示せぬスプリン
グバネにより前端を下方へ回転付勢した状態で設けられ
ているのがストッパ16である。このストッパ16は、
前記ウォークインプレート12の下端と、アウタチュー
ブ内に挿通された前述のワイヤ17を介して連結されて
いる。ワイヤ17の途中にはベルクランク27が設けら
れており、ワイヤ17の押し引きをこのベルクランク2
7で変換している。
【0031】次に、この実施形態の作用を、主に図2〜
図6に基づいて説明する。
【0032】座エリアAでのスライドロック25の非
係合状態での作用(図2・3参照)着座エリアAにおけ
る通常時にあっては、乗員が着座しているため、シート
バック4は引き起こし状態となっている。従って、ウォ
ークインプレート12の下端に連結されたワイヤ17は
ゆるんだ状態となっており、ストッパ16は固定レール
7の底面部表面に自己の付勢力により当接した状態で前
後にスライドする。着座エリアAにはストッパ16と係
合できるポケットPがないため、前進する過程で、スラ
イドロック25が対応するロック溝部26と係合し、リ
ヤシート1の位置がそこで固定される。
【0033】スライドロック25がロック溝部26に係
合する前の状態(図2の状態)では、スライドロック2
5が非係合状態となっており、リヤシート1が前後に動
き得る不安定状態になっている。従って、この状態でデ
バイスレバー18を引き上げると、プッシュロッド14
とウォークインプレート12とがワイヤ15にて連結さ
れていることから、デバイスレバー18の引上げに伴っ
て前方へ突出しようとするプッシュロッド14は、前端
が上側へ持ち上がる(図3参照)。従って、プッシュロ
ッド14と、非係合状態のスライドロック25とが互い
に干渉することはなく、デバイスレバー18の操作によ
り、ロアツース10とアッパツース9との係合を解除し
て、シートバック4を前倒しすることができる(この機
能が、本発明の特徴)。
【0034】また、プッシュロッド14をデバイスレバ
ー18のピン19に押されて動くセカンドレバー20に
連結し、そのプッシュロッド14をスプリングS2 によ
り後方且つ下側へ付勢しているため、プッシュロッド1
4及びデバイスレバー18の操作後の戻り動作はスプリ
ングS2 により自動的に行われ操作が容易である。ま
た、スプリングS2 によりプッシュロッド14のがたつ
きが防止される。更に、デバイスレバー18を戻し方向
へ強く操作しても、中間にセカンドレバー20が介在し
ているため壊れない。
【0035】更に、ワイヤ15は、所定のテンションで
張設された状態になっているものの、ウォークインプレ
ート12が、引き起し方向に付勢された状態で、アッパ
ツース9の回転軸11に取付けられているため、シート
バック4が大きく後方へ傾けられても、ウォークインプ
レート12はそのままの状態となるため、ワイヤ15の
切断が防止される。
【0036】着座エリアAでのスライドロック25の係
合状態での作用(図4参照):着座エリアA内でリヤシ
ート1の前進を進めていくと、スライドロック25がロ
ック溝部26に係合し、スライドロック25の位置が下
がる。このような状態でも、デバイスレバー18を引き
上げ操作すると、ワイヤ15に引っ張られて、プッシュ
ロッド14の前端が持ち上がり、ロアツース10の係合
解除が可能となる。
【0037】荷室拡大エリアBの始点での操作(図5参
照):スライドロック25を上げてリヤシート1を更に
前進させていくと、荷室拡大エリアBの始点において、
ストッパ16がポケットP内に落ちて係合する。この
時、スライドロック25も対応するロック溝部26内に
係合する。ストッパ16とポケットPとの係合によりリ
ヤシート1のそれ以上の前進が阻止されるため、乗員は
荷室拡大エリアBの始点であることを知る。
【0038】荷室拡大エリアBへの進入操作(図6参
照):ストッパ16がポケットPに係合したままである
と、リヤシート1を更に前進させることができないた
め、シートバック4を前倒ししなければならない。シー
トバック4を前倒しすると、ワイヤ17が引っ張られ、
その引っ張り力をベルクランク27を介して押す力に変
換し、ストッパ16の前端を持ち上げてポケットPとの
係合を解除する。
【0039】このように、荷室拡大エリアBでは、スト
ッパ16とポケットPの係合を解除するために、シート
バック4を必ず前倒し状態にしなければならないため、
ワイヤ15は弛んだ状態となり、プッシュロッド14の
前端部分は持ち上がらない。従って、スライドロック2
5が解除されたリヤシート1の不安定状態では、デバイ
スレバー18を操作して、シートバック4を引き起こそ
うとしてもできず、操作の確実性が確保されている。
尚、スライドロック25をロック溝部26内に係合さ
せ、リヤシート1が安定した状態になれば、シートバッ
ク4の引き起しが可能となる。
【0040】尚、この実施形態では、アッパツース9に
ウォークインプレート12を取付ける例を示したが、ワ
イヤ15をアッパツース9における回転軸11の上方部
位に直接取付けても良い。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、シート
バックの引き起こし状態において、デバイスレバーを操
作して、プッシュロッドを前側へ押し出すと、プッシュ
ロッドの前端付近が、アッパツースの回転軸よりも上側
部位に連結されたワイヤにより引っ張れて、プッシュロ
ッドの前端付近が持ち上がる。従って、着座エリア内で
は、スライドロックを解除した不安定状態でも、プッシ
ュロッドの前端がスライドロックと干渉することはな
く、シートバックの前倒し操作が行える。一方、荷室拡
大エリアでは、ストッパとポケットの係合を解除するた
めに、シートバックが必ず前倒し状態になっているた
め、ワイヤは弛んだ状態となり、プッシュロッドの前端
部分は持ち上がらない。従って、スライドロックが解除
された不安定状態では、デバイスレバーの操作ができ
ず、操作の確実性を確保している。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、アッパツ
ースの回転軸に設けたウォークインプレートに、プッシ
ュロッドへのワイヤを連結したため、アッパツースが引
き起し方向へ強く回されても、ウォークインプレートは
回転せず、ワイヤの切断が防止される。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、プッシュ
ロッドをデバイスレバーのピンに押されて動くセカンド
レバーに連結し、そのプッシュロッドを付勢手段により
後方且つ下側へ付勢しているため、プッシュロッド及び
デバイスレバーの操作後の戻り動作は付勢手段により自
動的に行われ操作が容易である。また、付勢手段により
プッシュロッドのがたつきが防止される。更に、デバイ
スレバーを戻し方向へ強く操作しても壊れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係るリヤシートの移動範
囲を示す側面図。
【図2】着座エリアにおけるリヤシートを示す側面図。
【図3】プッシュロッドが持ち上がった状態を示す図2
相当の側面図。
【図4】スライドロックがロック溝部に係合した状態を
示す図3相当の側面図。
【図5】荷室拡大エリアの始点における状態を示す図4
相当の側面図。
【図6】シートバックを前倒しした状態を示す図5相当
の側面図。
【図7】リクライニングデバイスの周辺構造を示す斜視
図。
【符号の説明】
1 リヤシート 2 スライドレール 4 シートバック 6 可動レール 7 固定レール 8 デバイスアーム 9 アッパツース 10 ロアツース 11 回転軸 12 ウォークインプレート 13 ピン 14 プッシュロッド 15 ワイヤ 16 ストッパ 18 デバイスレバー 19 セカンドレバー 25 スライドロック 26 ロック溝部 A 着座エリア B 荷室拡大エリア P ポケット R 荷室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定レールと可動レールとからそれぞれ
    成る左右一対のスライドレールを介して、リヤシートが
    荷室前方の着座エリアから荷室拡大エリアまで前進・後
    進自在であり、 シートバックをリクライニングデバイスのデバイスアー
    ムにより支持して前倒し自在にすると共に、デバイスア
    ームのアッパツースと係合してシートバックの前倒しを
    阻止するロアツースが設けられ、 可動レールに、シートバックを引き起こした状態で固定
    レールのポケットに係合してリヤシートの荷室拡大エリ
    アへの前進を阻止するストッパが設けられ、可動レール
    に設けられたスライドロックと係合してリヤシートを固
    定するためのロック溝部が固定レールの着座エリアに形
    成され、 ロアツースに当接してアッパツースに対する係合状態を
    維持し且つ操作時にロアツースをアッパツースから離脱
    させるデバイスレバーが設けられ、 該デバイスレバーの操作に連動して前方へ突出するプッ
    シュロッドを上方へ移動可能な状態で支持すると共に、
    該前方へ突出したプッシュロッドの前端が、ロック溝部
    に対する係合状態のスライドロック上を通過し且つ非係
    合状態のスライドロックの上部に対して横から当接する
    上下位置関係にある自動車リヤシートのスライド装置で
    あって、 前記プッシュロッドの前端付近と、引き起されたシート
    バックのアッパツースにおける回転軸よりも上側部位と
    の間に、ワイヤを張設したことを特徴とする自動車リヤ
    シートのスライド装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車リヤシートのス
    ライド装置であって、 前記アッパツースが回転軸を中心に回転自在なウォーク
    インプレートを有し、該アッパツースにウォークインプ
    レートの上部を前倒し方向へ押すピンを形成すると共
    に、ウォークインプレートを引き起し方向に付勢し、且
    つウォークインプレートの上端にプッシュロッドへのワ
    イヤを連結し、下端にストッパへのワイヤを連結したこ
    とを特徴とする自動車リヤシートのスライド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動車リ
    ヤシートのスライド装置であって、 前記上端部がデバイスレバーと同軸に支持され且つ該デ
    バイスレバーのピンに押されて前方へ回転するセカンド
    レバーを設け、該セカンドレバーの下端部にプッシュロ
    ッドの後端を連結すると共に、該プッシュロッドを後方
    且つ下側へ付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする
    自動車リヤシートのスライド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105480122A (zh) * 2014-10-03 2016-04-13 福特全球技术公司 具有髋关节点铰接的后部座椅垫

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CN105480122B (zh) * 2014-10-03 2019-06-11 福特全球技术公司 具有髋关节点铰接的后部座椅垫

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