JPH11196371A - 映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法 - Google Patents

映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法

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JPH11196371A
JPH11196371A JP9360470A JP36047097A JPH11196371A JP H11196371 A JPH11196371 A JP H11196371A JP 9360470 A JP9360470 A JP 9360470A JP 36047097 A JP36047097 A JP 36047097A JP H11196371 A JPH11196371 A JP H11196371A
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JP
Japan
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signal
video signal
recording
reproduction
speed
Prior art date
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JP9360470A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sato
孝幸 佐藤
Noriko Miya
のり子 宮
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速再生時にもワイドID信号を正しく再生
してワイドTVの画像を適正にする映像信号記録再生装
置及び映像信号記録再生方法を提案するものである。 【解決手段】 この映像信号記録再生装置は、テープ2
上に映像信号をワイドIDと共に記録し、テープ2上に
記録された映像信号をワイドIDと共に所定倍速で再生
するビデオヘッド2と、再生された映像信号をワイドI
Dと共に所定タイミングで書き込み/読み出しを行うフ
ィールドメモリー8と、読み出された映像信号の画像を
ワイドIDに基づいて表示させるワイドTV11と、ビ
デオヘッド2の倍速の再生速度の制御またはフィールド
メモリー8の書き込み/読み出しのタイミングの制御を
行うマイコン7とを備え、ワイドIDを倍速再生時にも
再生でき、ワイドTV11がワイドIDを誤判別せずに
表示し、画像の品質が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録さ
れた映像信号を再生してその画像を所定記録条件に基づ
いて表示手段に表示させる映像信号記録再生装置及び映
像信号記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ一体型8ミリビデオテープ
レコーダ(以下、「カメラ一体型8ミリVTR」とい
う。)は、カメラ部とVTR部とにより構成され、カメ
ラ部により撮像された被写体の映像が電気信号に変換さ
れ、VTR部により所定の信号処理を施された後に磁気
テープに磁気記録されるようになされていた。
【0003】そして、VTR部で磁気テープに記録され
た映像信号は再生されてモニタに供給され、映像信号の
画像を表示するようにしていた。この場合、モニタがワ
イドテレビジョンのときには、映像信号をワイド画面表
示に対応させてワイド表示をする必要がある。そこで、
予めVTR部において磁気テープ上に映像信号を記録す
る際に、再生時に映像信号をワイド表示させるように識
別信号としてワイドID信号を映像信号と共に記録する
ようにしていた。
【0004】このようにして、カメラ一体型8ミリVT
RによりワイドIDを用いて磁気テープ上に記録された
映像信号は、通常再生時には、図5Aに示すように通常
再生時の映像信号は、ビデオヘッドが磁気テープ上のヘ
リカルトラックの磁気記録信号を電気信号に変換するこ
とにより再生され、規定ラインの映像信号に重畳して記
録されたワイドID信号はその位置で正確にトレースさ
れて再生され、NTSC方式、またはPAL方式のそれ
ぞれの規定のラインに重畳されて、テレビジョン信号と
して、ワイドテレビジョンモニタに供給される。この場
合の、再生されたワイドID信号52の再生信号処理に
おけるフィールドメモリーへの書き込みタイミングは図
5Bに示すようにライン数51の19ラインの映像信号
に重畳されたワイドID信号52を書き込むようにして
いる。
【0005】このようにして、ワイドテレビジョンモニ
タでは、所定ラインに重畳されたこのワイドID信号を
検出して、映像信号の画像をワイドで表示するようにし
ていた。この場合、現行のテレビジョンのアスペクト比
が3:4であるのに対して、ワイドテレビジョンのアス
ペクト比はハイビジョンテレビジョンと同じ横長の9:
16である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のカメラ一体型8ミリVTRでは、JOG(早送り)再
生を行う場合、ビデオヘッドが、1H期間(水平期間)
に複数トラックにまたがって記録信号をトレース(走
査)するため、図5Cに示す変速再生時の映像信号で
は、テープ上に記録されているV(垂直同期信号)信号
50の先頭位置、つまり、図5Bに示す19ラインに記
録されているワイドID信号52を正しくトレースでき
ないことになる。これにより、変速再生をする際にワイ
ドID信号52の位置が揺れるためワイドテレビジョン
モニタがワイドID信号を誤判別してしまい、その結
果、ワイドテレビジョンモニタの画像が乱れてしまうと
いう不都合があった。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、変速再生時にもワイドID信号を正しく再生してワ
イドテレビジョンモニタの画像を適正にすることができ
る映像信号記録再生装置及び映像信号記録再生方法を提
案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の映像信号記録再生装置は、記録媒体上に映像
信号を所定記録条件を示す信号と共に記録する記録手段
と、上記記録媒体上に記録された映像信号を上記所定記
録条件を示す信号と共に上記記録手段による記録速度に
対して所定倍速で再生する再生手段と、上記再生手段に
より再生された映像信号を上記所定記録条件を示す信号
と共に所定タイミングで書き込みまたは読み出しを行う
記憶手段と、上記記憶手段により読み出された上記映像
信号の画像を上記所定記録条件を示す信号に基づいて表
示させる表示手段と、上記再生手段の所定倍速の再生速
度の制御または上記記憶手段の書き込みまたは読み出し
の所定タイミングの制御を行う制御手段とを備えたもの
である。
【0009】また、この発明の映像信号記録再生方法
は、記録媒体上に映像信号を所定記録条件を示す信号と
共に記録ステップにより記録し、上記記録媒体上に記録
された映像信号を上記所定記録条件を示す信号と共に上
記記録ステップによる記録速度に対して所定倍速で制御
ステップの制御に基づいて再生ステップにより再生する
際に、上記通常再生速度における上記記録条件を示す信
号が記憶された領域への記録を禁止した後に、上記再生
ステップにより再生し、上記再生ステップにより再生さ
れた映像信号を所定タイミングで制御ステップの制御に
基づいて書き込みまたは読み出しを記憶ステップにより
行い、上記記憶ステップにおいて読み出された上記映像
信号の画像を上記所定記録条件を示す信号に基づいて表
示ステップにより表示させるようにしたものである。
【0010】本発明の映像信号記録再生装置によれば、
以下の作用をする。この映像信号記録再生装置におい
て、記録手段は記録媒体上に映像信号を所定記録条件を
示す信号と共に記録するように作用する。再生手段は上
記記録媒体上に記録された映像信号を上記所定記録条件
を示す信号と共に上記記録手段による記録速度に対して
所定倍速で再生するように作用する。記憶手段は上記再
生手段により再生された映像信号を上記所定記録条件を
示す信号と共に所定タイミングで書き込みまたは読み出
しを行うように作用する。表示手段は上記記憶手段によ
り読み出された上記映像信号の画像を上記所定記録条件
を示す信号に基づいて表示させるように作用する。制御
手段は上記再生手段の所定倍速の再生速度の制御または
上記記憶手段の書き込みまたは読み出しの所定タイミン
グの制御を行うように作用する。
【0011】本発明の映像信号記録再生方法によれば、
以下の作用をする。この映像信号記録再生方法におい
て、記録ステップは記録媒体上に映像信号を所定記録条
件を示す信号と共に記録するように作用する。再生ステ
ップは上記記録媒体上に記録された映像信号を上記所定
記録条件を示す信号と共に上記記録ステップによる記録
速度に対して所定倍速で制御ステップの制御に基づいて
再生ステップにより再生する際に、上記通常再生速度に
おける上記記録条件を示す信号が記憶された領域への記
録を禁止した後に、上記再生ステップにより再生するよ
うに作用する。記憶ステップは上記再生ステップにより
再生された映像信号を所定タイミングで制御ステップの
制御に基づいて書き込みまたは読み出しを行うように作
用する。表示ステップは上記記憶ステップにおいて読み
出された上記映像信号の画像を上記所定記録条件を示す
信号に基づいて表示させるように作用する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。本実施の形態の映像信号
記録再生装置は、カメラ一体型8ミリVTRで記録され
た映像信号のJOG(早送り)再生時におけるワイドI
D信号の認識に適用されるものである。図1は、本発明
の実施の形態に係る映像信号記録再生装置の構成を示す
ブロック図である。
【0013】すなわちこの映像信号記録再生装置が適用
されるカメラ一体型8ミリVTRは、図示しないカメラ
部とVTR部とにより構成され、カメラ部により撮像さ
れた被写体の映像が電気信号に変換され、VTR部によ
り所定の信号処理を施された後に磁気テープに磁気記録
されるようになされていた。
【0014】本実施の形態の映像信号記録再生装置は、
映像信号が記録されるテープ1と、テープ1にヘリカル
トラックを形成することにより映像信号を記録し、この
ヘリカルトラックを走査(スキャン)することにより映
像信号を再生するビデオヘッド2と、ビデオヘッド2に
より再生された映像信号の高周波増幅を行う再生アンプ
3と、再生アンプ3により再生されたアナログの映像信
号を後段の信号処理を容易にするためにデジタルビデオ
データに変換するアナログ/デジタル変換器4(以下、
「A/D変換器4」という。)と、を有して構成され
る。
【0015】また、本実施の形態の映像信号記録再生装
置は、A/D変換器4から出力されるデジタルビデオデ
ータを制御信号に基づいて映像再生のための信号処理を
施す信号処理ブロック5と、信号処理ブロック5により
信号処理を施されたデジタルデータをアナログ映像信号
に変換するデジタル/アナログ変換器6(以下、「D/
A変換器6」という。)と、D/A変換器6から供給さ
れるアナログ映像信号が供給されるワイドテレビジョン
11(以下、「ワイドTV11」という。)と、を有し
て構成される。なお、信号処理ブロック5は書き込み信
号処理部5aと、読み出し信号処理部5bとを有して構
成される。
【0016】また、この本実施の形態の映像信号記録再
生装置は、被制御部としての信号処理ブロック5に対す
る制御信号及びタイミング信号を生成するマイクロコン
トローラ7(以下、「マイコン7」という。)と、信号
処理ブロック5の書き込み信号処理部5aにより輝度信
号Y及び色信号Cが書き込まれると共に読み出し信号処
理部5bに対して輝度信号Y及び色信号Cが読み出され
るフィールドメモリー8と、マイコン7に対してビデオ
ヘッド2のドラム及び図示しないキャプスタンに対する
再生動作のコマンドを生成させる入力指示を行う再生ボ
タン9と、マイコン7に対してビデオヘッド2のドラム
及び図示しないキャプスタンに対する早送り動作のコマ
ンドを生成させる入力指示を行う早送りボタン10とを
有して構成される。ここで、輝度信号Y及び色信号Cに
は、所定ラインに映像信号をワイドTV11においてワ
イド表示させる識別信号としてワイドID信号が設けら
れている。
【0017】なお、上述したカメラ一体型8ミリVTR
は、テープ1、ビデオヘッド2、再生アンプ3、A/D
変換器4、信号処理ブロック5、D/A変換器6、マイ
コン7、フィールドメモリー8、再生ボタン9、早送り
ボタン10、とを有して構成される。カメラ一体型8ミ
リVTRとワイドTV11とは外部端子との間でケーブ
ルを介して接続される。
【0018】このように構成された本実施の形態の映像
信号記録再生装置は、以下のような動作をする。すなわ
ちこの映像信号記録再生装置が適用されるカメラ一体型
8ミリVTRにおいては、図示しないカメラ部により撮
像された被写体の映像が電気信号に変換され、VTR部
により所定の信号処理を施された後に磁気テープに磁気
記録される。
【0019】まず、通常の再生動作について説明する。
ユーザーが再生ボタン9を押すと、マイコン7に対して
ビデオヘッド2のドラム及び図示しないキャプスタンに
対する再生動作のコマンドを生成させる入力指示が行わ
れる。マイコン7は、この再生ボタン9による入力指示
を検出し、ビデオヘッド2のサーボ系を制御するように
ビデオヘッド2にサーボをかける。具体的には、ビデオ
ヘッド2を回転制御させるドラムサーボと、ビデオヘッ
ド2に対してテープ1を所定角度にわたってビデオヘッ
ドの周囲に巻き付ける状態でテープを走行制御させるキ
ャプスタンサーボとを用いる。
【0020】このサーボが安定すると、ビデオヘッド2
が各ヘリカルトラックを走査して得られた磁気記録信号
を電気信号に変換する。このようにしてビデオヘッド2
がヘリカルトラックを順次走査することにより映像信号
が再生される。ビデオヘッド2から得られる微小レベル
の再生信号は再生アンプ3に供給され、後段の信号処理
可能なレベルに増幅される。再生アンプ3により増幅さ
れた映像信号はA/D変換器4に供給され、再生された
アナログの映像信号を後段の信号処理を容易にするため
にデジタルビデオデータに変換される。
【0021】A/D変換器4から出力されるデジタルビ
デオデータは信号処理ブロック5に供給される。デジタ
ルビデオデータは信号処理ブロック5によりマイコン7
から供給される制御信号に基づいて映像再生のための信
号処理が施される。具体的には、信号処理ブロック5
は、デジタルデータから輝度信号を分離して、輝度信号
と色差信号を生成し、輝度信号と色差信号とを書き込み
処理部5aによりフィールドメモリー8に対して書き込
みまたは読み出し処理部5bにより読み出し処理を行い
所定の復調を施す処理をする。
【0022】信号処理ブロック5により信号処理を施さ
れたデジタルデータはD/A変換器6によりアナログ映
像信号に変換される。D/A変換器6からアナログ映像
信号がワイドTV11に供給される。このようにして、
ワイドTV11に映像信号の画像が表示される。
【0023】ここで、図2を用いて、輝度信号、色信
号、ワイドID信号のフィールドメモリーへの書き込み
のタイミングを説明する。図2において、数字は垂直ラ
イン数20を示し、例えば、NTSC方式の映像信号で
あれば0〜525ラインのうちの0〜20ラインをぬき
出して示したものである。上述したように、輝度信号Y
及び色信号Cには、図2に示すように、ライン数20の
19番目のラインに映像信号をワイドTV11において
ワイド表示させる識別信号としてワイドID信号21が
設けられている。従って、この19番目のラインをフィ
ールドメモリー8に一旦書き込み書き込んだアドレスを
読み出すことによってワイドID信号を確実に読み出す
ことができる。
【0024】また、図3に、フィールドメモリーのメモ
リー空間に対する輝度信号、色信号、ワイドID信号の
書き込みまたは読み出しの領域を説明する。図3におい
て、フィールドメモリー8のメモリー空間30はアドレ
ス0〜278までの領域を有しいる。ここで、アドレス
0にはライン18の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、
アドレス1にはワイドID31が設けられたライン19
の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス2にはラ
イン20の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス
3にはライン21の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、
アドレス4にはライン22の輝度信号Y,色信号Cが記
憶され、アドレス5にはライン23の輝度信号Y,色信
号Cが記憶され、アドレス6にはライン24の輝度信号
Y,色信号Cが記憶され、アドレス7にはライン25の
輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス8にはライ
ン25の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス9
にはライン27の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、ア
ドレス10にはライン28の輝度信号Y,色信号Cが記
憶され、・・・、アドレス278にはライン260の輝
度信号Y,色信号Cが記憶される。上述した通常再生時
の輝度信号、色信号、ワイドID信号の書き込み領域3
2はアドレス0〜278までの全領域が使用される。従
って、読み出し時も、書き込み領域32に対応するアド
レス0〜278までの全領域が使用される。
【0025】これにより、ワイドテレビジョンモニタで
は、所定ラインに重畳されたこのワイドID信号を検出
して、映像信号の画像をワイドで表示するようにしてい
る。この場合、現行のテレビジョンのアスペクト比が
3:4であるのに対して、ワイドテレビジョンのアスペ
クト比はハイビジョンテレビジョンと同じ横長の9:1
6であるので、ワイド表示が可能となる。
【0026】次に、JOG(早送り)再生時の動作につ
いて説明する。上述した通常再生動作中に、ユーザーが
早送りボタン10を押すと、マイコン7に対してビデオ
ヘッド2のドラム及び図示しないキャプスタンに対する
早送り動作のコマンドを生成させる入力指示が行われ
る。マイコン7は、この早送りボタン10による入力指
示を検出し、ビデオヘッド2のサーボ系を通常再生モー
ドから早送りモードに切り替えて制御するようにビデオ
ヘッド2にサーボをかける。具体的には、ビデオヘッド
2を早送りモードで回転制御させるドラムサーボと、ビ
デオヘッド2に対してテープ1を所定角度にわたってビ
デオヘッドの周囲に巻き付ける状態でテープを早送りモ
ードで走行制御させるキャプスタンサーボとを用いる。
ここで、さらにビデオヘッド2をバイモルフ等のアクチ
ュエータを用いてヘリカルトラックと直交する方向に変
位させてビデオヘッド2が複数のヘリカルトラックにま
たがって走査(トレース)するようにして、JOG(早
送り)再生を実現させる。
【0027】このサーボが安定すると、ビデオヘッド2
が各ヘリカルトラックを早送りモードで走査して得られ
た磁気記録信号を電気信号に変換する。このようにして
ビデオヘッド2がヘリカルトラックを順次走査すること
により映像信号が再生される。このようにして、1H
(水平同期)期間に複数のヘリカルトラックの磁気記録
信号が再生される。ビデオヘッド2から得られる微小レ
ベルの再生信号は再生アンプ3に供給され、後段の信号
処理可能なレベルに増幅される。再生アンプ3により増
幅された映像信号はA/D変換器4に供給され、再生さ
れたアナログの映像信号を後段の信号処理を容易にする
ためにデジタルビデオデータに変換される。
【0028】A/D変換器4から出力されるデジタルビ
デオデータは信号処理ブロック5に供給される。デジタ
ルビデオデータは信号処理ブロック5によりマイコン7
から供給される制御信号に基づいて映像再生のための早
送りモードで信号処理が施される。具体的には、信号処
理ブロック5は、デジタルデータから輝度信号を分離し
て、輝度信号と色差信号を生成し、輝度信号と色差信号
とを書き込み処理部5aによりフィールドメモリー8に
対して早送りモードで書き込みまたは読み出し処理部5
bにより読み出し処理を行い所定の復調を施す処理をす
る。
【0029】信号処理ブロック5により信号処理を施さ
れたデジタルデータはD/A変換器6によりアナログ映
像信号に変換される。D/A変換器6からアナログ映像
信号がワイドTV11に供給される。このようにして、
ワイドTV11に映像信号の画像が早送りモードで表示
される。
【0030】ここで、図2を用いて、輝度信号、色信
号、ワイドID信号のフィールドメモリーへの書き込み
のタイミングを説明する。このタイミングは上述した通
常再生時の動作と同様である。上述したように、輝度信
号Y及び色信号Cには、図2に示すように、ライン数2
0の19番目のラインに映像信号をワイドTV11にお
いてワイド表示させる識別信号としてワイドID信号2
1が設けられている。従って、この19番目のラインを
フィールドメモリー8に一旦書き込み書き込んだアドレ
スを読み出すことによってワイドID信号を確実に読み
出すことができる。
【0031】また、図3を用いて、フィールドメモリー
のメモリー空間に対する輝度信号、色信号、ワイドID
信号の書き込みまたは読み出しの領域を説明する。図3
において、フィールドメモリー8のメモリー空間30は
アドレス0〜278までの領域を有しいる。ここで、ア
ドレス0にはライン18の輝度信号Y,色信号Cが記憶
され、アドレス1にはワイドID31が設けられたライ
ン19の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス2
にはライン20の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、ア
ドレス3にはライン21の輝度信号Y,色信号Cが記憶
され、アドレス4にはライン22の輝度信号Y,色信号
Cが記憶され、アドレス5にはライン23の輝度信号
Y,色信号Cが記憶され、アドレス6にはライン24の
輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス7にはライ
ン25の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、アドレス8
にはライン25の輝度信号Y,色信号Cが記憶され、ア
ドレス9にはライン27の輝度信号Y,色信号Cが記憶
され、アドレス10にはライン28の輝度信号Y,色信
号Cが記憶され、・・・、アドレス278にはライン2
60の輝度信号Y,色信号Cが記憶される。
【0032】ここで、特に、上述したJOG(早送り)
再生時の輝度信号、色信号、ワイドID信号の書き込み
領域33はアドレス3〜278までの領域が使用され
る。これに対して、JOG(早送り)再生時の読み出し
時には、通常再生時の書き込み領域と同様でアドレス0
〜278までの全領域が使用される。このようにするこ
とにより、予め通常再生時に連続してヘリカルトラック
を走査(トレース)してライン19に設けられたワイド
ID31をアドレス1に記憶させてあるので、上述した
JOG(早送り)再生時に複数のヘリカルトラックをま
たぐことによりライン19のワイドID31がヘリカル
トラックの間引かれた部分に該当しても、ライン19の
ワイドID31が間引かれたヘリカルトラックの輝度信
号及び色信号をアドレス3〜278まで記憶することに
より、通常再生時にすでに記憶されているライン19に
設けられたワイドID31を含むアドレス0〜2の輝度
信号、色信号、ワイドID信号31が書き換えられるこ
とがなく保存され、読み出される。
【0033】次に、図4を用いて、ワイドIDのホール
ドタイミングを説明する。図4Aは映像信号に含まれる
V(垂直同期)信号、図4Bはマイコンからの再生コマ
ンドまたは変速再生コマンド、図4Cはキャプスタンサ
ーボの通常速度コントロール信号または倍速コントロー
ル信号、図4Dはマイコン7からのフィールドメモリー
8への書き込み許可(ローレベル)または禁止(ハイレ
ベル)のコントロール信号、図4Eはマイコン7からの
フィールドメモリー8へのワイドIDの書き込まれるメ
モリー空間の領域の書き込み許可(ローレベル)または
禁止(ハイレベル)のコントロール信号、図4Fはマイ
コン7からのフィールドメモリー8を用いて映像信号を
出力を許可(ハイレベル)するまたは出力を禁止(ハイ
レベル)するコントロール信号をそれぞれ示す。
【0034】まず、ユーザが再生ボタン9を押して通常
再生動作が行われる時には、図4Bに示すようにマイコ
ン7により通常の再生コマンド40が生成される。この
マイコン7の再生コマンド40はキャプスタンサーボに
供給され、これにより、図4Cに示すキャプスタン倍速
信号は、通常速度コントロール信号42となる。キャプ
スタンは通常速度を目標値としてサーボがかけられる。
そこで、図4Dに示すマイコン7からのフィールドメモ
リー8への書き込みコントロール信号を許可(ローレベ
ル)に設定し、図4Eに示すマイコン7からのフィール
ドメモリー8へのワイドIDの書き込まれるメモリー空
間の領域の書き込みコントロール信号を許可(ローレベ
ル)に設定する。これにより、ワイドIDのデータをフ
ィールドメモリ8に書き込んでおく。ただし、映像信号
がPAL方式(図中細線)の場合には偶数または奇数フ
ィールドのうち一方のフィールドにのみワイドIDが重
畳されているので、このワイドIDの重畳されているフ
ィールドでワイドIDのフィールドメモリー8への書き
込みを許可する。NTSC方式(図中太線)の場合に
は、2フィールド(1フレーム)毎にワイドIDのフィ
ールドメモリー8への書き込みを許可する。
【0035】次に、再生中に、ユーザが早送りボタン1
0を押して変速再生の入力指示をすると、図4Bに示す
ようにマイコン7により変速再生コマンド41が生成さ
れる。ここで、まず、図4Dに示すマイコン7からのフ
ィールドメモリー8への書き込みコントロール信号を禁
止(ハイレベル)に設定し、図4Eに示すマイコン7か
らのフィールドメモリー8へのワイドIDの書き込まれ
るメモリー空間の領域の書き込みコントロール信号を禁
止(ハイレベル)に設定する。これにより、ワイドID
のデータが書き込まれているをフィールドメモリ8の領
域への書き込みを禁止(ホールド)する。このようにし
て、ワイドIDのデータのホールドが完了してから、こ
のマイコン7の変速再生コマンド41はキャプスタンサ
ーボに供給され、これにより、図4Cに示すキャプスタ
ン倍速信号は、倍速コントロール信号(xn:nは整
数)43となる。キャプスタンは倍速の速度を目標値と
してサーボがかけられる。最後に、図4Fに示すマイコ
ン7からのフィールドメモリー8を用いて映像信号を出
力するコントロール信号を出力許可(ハイレベル)にし
て、再生中に検出されたワイドIDに対応したフィール
ドメモリー8のメモリー空間領域の信号を読み出して変
速再生の映像信号を出力する。
【0036】これにより、ワイドテレビジョンモニタで
は、規定のラインに重畳されたこのワイドID信号を検
出して、映像信号の変速再生の画像を正確にワイドで表
示するようにしている。この場合、現行のテレビジョン
のアスペクト比が3:4であるのに対して、ワイドテレ
ビジョンのアスペクト比はハイビジョンテレビジョンと
同じ横長の9:16であるので、ワイド表示が可能とな
る。
【0037】本実施の形態の映像信号記録再生装置は、
記録媒体としてのテープ2上に映像信号を所定記録条件
を示す信号としてのワイドID21、31と共に記録す
る記録手段としてのビデオヘッド2と、記録媒体として
のテープ2上に記録された映像信号を所定記録条件を示
す信号としてのワイドID21、31と共に記録手段と
してのビデオヘッド2による記録速度に対して所定倍速
で再生する再生手段としてのビデオヘッド2と、上記再
生手段としてのビデオヘッド2により再生された映像信
号を上記所定記録条件を示す信号としてのワイドID2
1、31と共に所定タイミングで書き込みまたは読み出
しを行う記憶手段としてのフィールドメモリー8と、上
記記憶手段としてのフィールドメモリー8により読み出
された上記映像信号の画像を上記所定記録条件を示す信
号としてのワイドID21、31に基づいて表示させる
表示手段としてのワイドTV11と、上記再生手段とし
てのビデオヘッド2の所定倍速の再生速度の制御または
上記記憶手段としてのフィールドメモリー8の書き込み
または読み出しの所定タイミングの制御を行う制御手段
としてのマイコン7とを備えたので、所定記録条件を示
す信号としてのワイドID21、31を倍速再生時にも
再生することができ、これにより、表示手段としてのワ
イドTV11が所定記録条件を示す信号としてのワイド
ID21、31を誤判別することが無く、表示手段とし
てのワイドTV11により表示される画像の品質を向上
させることができる。
【0038】また、本実施の形態の映像信号記録再生装
置は、上述において、上記所定記録条件を示す信号とし
てのワイドID21、31は、上記表示手段としてのワ
イドTV11においてアスペクト比を変えて上記映像信
号の画像を表示するための識別信号であるので、倍速再
生時にも表示手段としてのワイドTV11によりワイド
画像を表示させることができる。
【0039】また、本実施の形態の映像信号記録再生装
置は、上述において、上記制御手段としてのマイコン7
は、通常速度の再生時における映像信号と上記所定記録
条件を示す信号としてのワイドID21、31とを上記
記憶手段としてのフィールドメモリー8に対して第1の
領域としての再生時の書き込み領域32で書き込み、倍
速の再生時における映像信号と上記所定記録条件を示す
信号としてのワイドID21、31とを上記記憶手段と
してのフィールドメモリー8に対して第2の領域として
のJOG再生時の書き込み領域33で書き込み、倍速の
再生時における映像信号と上記所定記録条件を示す信号
としてのワイドID21、31とを上記記憶手段として
のフィールドメモリー8に対して第1の領域としてのJ
OG再生時の読み出し領域32で読み出すように、タイ
ミングを制御するようにしたので、予め通常再生時に連
続して映像信号を再生して所定記録条件を示す信号とし
てのワイドID21、31を記憶手段としてのフィール
ドメモリー8の第1の領域としての再生時の書き込み領
域32に記憶させてあるので、倍速再生時に所定記録条
件を示す信号としてのワイドID21、31が間引かれ
た部分に該当しても、倍速再生時に第2の領域としての
JOG再生時の書き込み領域33に映像信号を記憶する
ことにより、通常再生時にすでに記憶されている所定記
録条件を示す信号としてのワイドID21、31が書き
換えられることがなく保存されるので、この所定記録条
件を示す信号としてのワイドID21、31を確実に読
み出すことができる。
【0040】また、本実施の形態の映像信号記録再生装
置は、上述において、上記制御手段としてのマイコン7
は、通常速度の再生中に倍速再生のコマンド41が供給
されたときには、上記記憶手段としてのフィールドメモ
リー8の上記第1の領域としての再生時の書き込み領域
32への映像信号と上記所定記録条件を示す信号として
のワイドID21、31との書き込みを禁止した後に、
上記再生手段としてのビデオヘッド2の倍速再生の制御
を開始するように、タイミングを制御するようにしたの
で、予め通常再生時に連続して映像信号を再生して記憶
手段の第1の領域としての再生時の書き込み領域32に
記憶させてある所定記録条件を示す信号としてのワイド
ID21、31を保存することにより、通常再生時にす
でに記憶されている所定記録条件を示す信号としてのワ
イドID21、31が誤って書き換えられることがなく
保存されるので、この所定記録条件を示す信号としての
ワイドID21、31を失うことなく確実に読み出すこ
とができる。
【0041】また、本実施の形態の映像信号記録再生方
法は、記録媒体としてのテープ2上に映像信号を所定記
録条件を示す信号としてのワイドID21、31と共に
記録ステップにより記録し、上記記録媒体としてのテー
プ2上に記録された映像信号を上記所定記録条件を示す
信号としてのワイドID21、31と共に、通常再生速
度から上記記録ステップによる記録速度に対して所定倍
速に変えて、制御ステップの制御に基づいて、再生ステ
ップにより再生する際に、上記通常再生速度における上
記記録条件を示す信号としてのワイドID21、31が
記憶された領域としての再生時の書き込み領域32への
記録を禁止した後に、上記再生ステップにより再生し、
上記再生ステップにより再生された映像信号を所定タイ
ミングで制御ステップの制御に基づいて書き込みまたは
読み出しを記憶ステップにより行い、上記記憶ステップ
において読み出された上記映像信号の画像を上記所定記
録条件を示す信号としてのワイドID21、31に基づ
いて表示ステップにより表示させるようにしたので、通
常再生時にすでに記憶されている所定記録条件を示す信
号が誤って書き換えられることがなく保存されるので、
この所定記録条件を示す信号としてのワイドID21、
31を失うことなく確実に読み出すことができ、所定記
録条件を示す信号としてのワイドID21、31を倍速
再生時にも再生することができ、これにより、表示ステ
ップにおいて所定記録条件を示す信号としてのワイドI
D21、31を誤判別することが無く、表示ステップに
おいて表示される画像の品質を向上させることができ
る。
【0042】また、本実施の形態の映像信号記録再生方
法は、上述において、上記所定記録条件を示す信号とし
てのワイドID21、31は、上記表示ステップにおい
てアスペクト比を変えて上記映像信号の画像を表示する
ための識別信号であるので、倍速再生時にも表示手段と
してのワイドTV11によりワイド画像を表示させるこ
とができる。
【0043】また、本実施の形態の映像信号記録再生方
法は、上述において、上記制御ステップは、通常速度の
再生時における映像信号と上記所定記録条件を示す信号
としてのワイドID21、31とを上記記憶ステップに
対して第1の領域としての再生時の書き込み領域32で
書き込み、倍速の再生時における映像信号と上記所定記
録条件を示す信号としてのワイドID21、31とを上
記記憶ステップに対して第2の領域としてのJOG再生
時の書き込み領域33で書き込み、倍速の再生時におけ
る映像信号と上記所定記録条件を示す信号としてのワイ
ドID21、31とを上記記憶ステップに対して第1の
領域としての再生時の書き込み領域32で読み出すよう
に、タイミングを制御するようにしたので、予め通常再
生時に連続して映像信号を再生して所定記録条件を示す
信号としてのワイドID21、31を記憶ステップにお
いて第1の領域としての再生時の書き込み領域32に記
憶させてあるので、倍速再生時に所定記録条件を示す信
号としてのワイドID21、31が間引かれた部分に該
当しても、倍速再生時に第2の領域としてのJOG再生
時の書き込み領域33に映像信号を記憶することによ
り、通常再生時にすでに記憶されている所定記録条件を
示す信号としてのワイドID21、31が書き換えられ
ることがなく保存されるので、この所定記録条件を示す
信号としてのワイドID21、31を確実に読み出すこ
とができる。
【0044】なお、上述した本実施の形態では、この映
像信号記録再生装置は、カメラ一体型8ミリVTRで記
録された映像信号のJOG(早送り)再生時におけるワ
イドID信号の認識に適用される例のみを示したが、こ
れに限られるものではなく、デジタル方式またはアナロ
グ方式のカメラ一体型VTRに用いてもよいことはいう
までもない。また、所定記録条件を示す信号はワイドI
D21、31である例のみを示したが、他の変換表示の
ための識別信号であってもよい。また、映像信号に関す
る識別信号でなくとも音声信号に関する識別信号であっ
てもよい。また、映像信号はNTSC方式でなくともP
AL式であってもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の映像信号記録再生装置は、記録
媒体上に映像信号を所定記録条件を示す信号と共に記録
する記録手段と、上記記録媒体上に記録された映像信号
を上記所定記録条件を示す信号と共に上記記録手段によ
る記録速度に対して所定倍速で再生する再生手段と、上
記再生手段により再生された映像信号を上記所定記録条
件を示す信号と共に所定タイミングで書き込みまたは読
み出しを行う記憶手段と、上記記憶手段により読み出さ
れた上記映像信号の画像を上記所定記録条件を示す信号
に基づいて表示させる表示手段と、上記再生手段の所定
倍速の再生速度の制御または上記記憶手段の書き込みま
たは読み出しの所定タイミングの制御を行う制御手段と
を備えたので、所定記録条件を示す信号を倍速再生時に
も再生することができ、これにより、表示手段が所定記
録条件を示す信号を誤判別することが無く、表示手段に
より表示される画像の品質を向上させることができると
いう効果を奏する。
【0046】また、本発明の映像信号記録再生装置は、
上述において、上記所定記録条件を示す信号は、上記表
示手段においてアスペクト比を変えて上記映像信号の画
像を表示するための識別信号であるので、倍速再生時に
も表示手段によりワイド画像を表示させることができる
という効果を奏する。
【0047】また、本発明の映像信号記録再生装置は、
上述において、上記制御手段は、通常速度の再生時にお
ける映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上記記
憶手段に対して第1の領域で書き込み、倍速の再生時に
おける映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上記
記憶手段に対して第2の領域で書き込み、倍速の再生時
における映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上
記記憶手段に対して第1の領域で読み出すように、タイ
ミングを制御するようにしたので、予め通常再生時に連
続して映像信号を再生して所定記録条件を示す信号を記
憶手段の第1の領域に記憶させてあるので、倍速再生時
に所定記録条件を示す信号が間引かれた部分に該当して
も、倍速再生時に第2の領域に映像信号を記憶すること
により、通常再生時にすでに記憶されている所定記録条
件を示す信号が書き換えられることがなく保存されるの
で、この所定記録条件を示す信号を確実に読み出すこと
ができるという効果を奏する。
【0048】また、本発明の映像信号記録再生装置は、
上述において、上記制御手段は、通常速度の再生中に倍
速再生のコマンドが供給されたときには、上記記憶手段
の上記第1の領域への映像信号と上記所定記録条件を示
す信号との書き込みを禁止した後に、上記再生手段の倍
速再生の制御を開始するように、タイミングを制御する
ようにしたので、予め通常再生時に連続して映像信号を
再生して記憶手段の第1の領域に記憶させてある所定記
録条件を示す信号を保存することにより、通常再生時に
すでに記憶されている所定記録条件を示す信号が誤って
書き換えられることがなく保存されるので、この所定記
録条件を示す信号を失うことなく確実に読み出すことが
できるという効果を奏する。
【0049】また、本発明の映像信号記録再生方法は、
記録媒体上に映像信号を所定記録条件を示す信号と共に
記録ステップにより記録し、上記記録媒体上に記録され
た映像信号を上記所定記録条件を示す信号と共に、通常
再生速度から上記記録ステップによる記録速度に対して
所定倍速に変えて、制御ステップの制御に基づいて、再
生ステップにより再生する際に、上記通常再生速度にお
ける上記記録条件を示す信号が記憶された領域への記録
を禁止した後に、上記再生ステップにより再生し、上記
再生ステップにより再生された映像信号を所定タイミン
グで制御ステップの制御に基づいて書き込みまたは読み
出しを記憶ステップにより行い、上記記憶ステップにお
いて読み出された上記映像信号の画像を上記所定記録条
件を示す信号に基づいて表示ステップにより表示させる
ようにしたので、通常再生時にすでに記憶されている所
定記録条件を示す信号が誤って書き換えられることがな
く保存されるので、この所定記録条件を示す信号を失う
ことなく確実に読み出すことができ、所定記録条件を示
す信号を倍速再生時にも再生することができ、これによ
り、表示ステップにおいて所定記録条件を示す信号を誤
判別することが無く、表示ステップにおいて表示される
画像の品質を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0050】また、本発明の映像信号記録再生方法は、
上述において、上記所定記録条件を示す信号は、上記表
示ステップにおいてアスペクト比を変えて上記映像信号
の画像を表示するための識別信号であるので、倍速再生
時にも表示手段によりワイド画像を表示させることがで
きるという効果を奏する。
【0051】また、本発明の映像信号記録再生方法は、
上述において、上記制御ステップは、通常速度の再生時
における映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上
記記憶ステップに対して第1の領域で書き込み、倍速の
再生時における映像信号と上記所定記録条件を示す信号
とを上記記憶ステップに対して第2の領域で書き込み、
倍速の再生時における映像信号と上記所定記録条件を示
す信号とを上記記憶ステップに対して第1の領域で読み
出すように、タイミングを制御するようにしたので、予
め通常再生時に連続して映像信号を再生して所定記録条
件を示す信号を記憶ステップにおいて第1の領域に記憶
させてあるので、倍速再生時に所定記録条件を示す信号
が間引かれた部分に該当しても、倍速再生時に第2の領
域に映像信号を記憶することにより、通常再生時にすで
に記憶されている所定記録条件を示す信号が書き換えら
れることがなく保存されるので、この所定記録条件を示
す信号を確実に読み出すことができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る映像信号記録再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の輝度信号、色信号、ワイ
ドIDのフィールドメモリーへの書き込みタイミングを
示すタイムチャートである。
【図3】本発明の実施の形態のフィールドメモリーのメ
モリー空間に対する輝度信号、色信号、ワイドIDの書
き込み・読み出し領域を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態のワイドIDのホールドタ
イミングを示すタイミングチャートであり、図4Aは映
像信号に含まれるV(垂直同期)信号、図4Bはマイコ
ンからの再生コマンドまたは変速再生コマンド、図4C
はキャプスタンサーボの通常速度コントロール信号また
は倍速コントロール信号、図4Dはマイコン7からのフ
ィールドメモリー8への書き込み許可(ローレベル)ま
たは禁止(ハイレベル)のコントロール信号、図4Eは
マイコン7からのフィールドメモリー8へのワイドID
の書き込まれるメモリー空間の領域の書き込み許可(ロ
ーレベル)または禁止(ハイレベル)のコントロール信
号、図4Fはマイコン7からのフィールドメモリー8を
用いて映像信号の出力を許可(ハイレベル)するまたは
出力を禁止(ハイレベル)するコントロール信号をそれ
ぞれ示す。
【図5】従来のワイドIDの書き込みを示すタイミング
チャートであり、図5Aは再生時のビデオ信号、図5B
はフィールドメモリーへの書き込みタイミング、図5C
は変速再生時のビデオ信号をそれぞれ示すものである。
【符号の説明】
1……テープ、2……ビデオヘッド、3……再生アン
プ、4……A/D変換器、5……信号処理ブロック、5
a……書き込み信号処理部、5b……読み出し信号処理
部、6……D/A変換器、7……マイコン、8……フィ
ールドメモリー、9……再生ボタン、10……早送りボ
タン、11……ワイドTV、Y……輝度信号、C……色
信号、20……ライン数、21……ワイドID、30…
…メモリー空間、31……ワイドID、32……再生時
の書き込み領域及びJOG(早送り)再生時の読み出し
領域、33……JOG(早送り)再生時の書き込み領
域、40……再生コマンド、41……変速再生コマン
ド、42……×1倍速、43……×n倍速

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に映像信号を所定記録条件を
    示す信号と共に記録する記録手段と、 上記記録媒体上に記録された映像信号を上記所定記録条
    件を示す信号と共に上記記録手段による記録速度に対し
    て所定倍速で再生する再生手段と、 上記再生手段により再生された映像信号を上記所定記録
    条件を示す信号と共に所定タイミングで書き込みまたは
    読み出しを行う記憶手段と、 上記記憶手段により読み出された上記映像信号の画像を
    上記所定記録条件を示す信号に基づいて表示させる表示
    手段と、 上記再生手段の所定倍速の再生速度の制御または上記記
    憶手段の書き込みまたは読み出しの所定タイミングの制
    御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする映像信号記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像信号記録再生装置に
    おいて、 上記所定記録条件を示す信号は、上記表示手段において
    アスペクト比を変えて上記映像信号の画像を表示するた
    めの識別信号であることを特徴とする映像信号記録再生
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の映像信号記録再生装置に
    おいて、 上記制御手段は、通常速度の再生時における映像信号と
    上記所定記録条件を示す信号とを上記記憶手段に対して
    第1の領域で書き込み、倍速の再生時における映像信号
    と上記所定記録条件を示す信号とを上記記憶手段に対し
    て第2の領域で書き込み、倍速の再生時における映像信
    号と上記所定記録条件を示す信号とを上記記憶手段に対
    して第1の領域で読み出すように、 タイミングを制御するようにしたことを特徴とする映像
    信号記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の映像信号記録再生装置に
    おいて、 上記制御手段は、通常速度の再生中に倍速再生のコマン
    ドが供給されたときには、上記記憶手段の上記第1の領
    域への映像信号と上記所定記録条件を示す信号との書き
    込みを禁止した後に、上記再生手段の倍速再生の制御を
    開始するように、 タイミングを制御するようにしたことを特徴とする映像
    信号記録再生装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体上に映像信号を所定記録条件を
    示す信号と共に記録ステップにより記録し、 上記記録媒体上に記録された映像信号を上記所定記録条
    件を示す信号と共に、通常再生速度から上記記録ステッ
    プによる記録速度に対して所定倍速に変えて、制御ステ
    ップの制御に基づいて、再生ステップにより再生する際
    に、 上記通常再生速度における上記記録条件を示す信号が記
    憶された領域への記録を禁止した後に、上記再生ステッ
    プにより再生し、 上記再生ステップにより再生された映像信号を所定タイ
    ミングで制御ステップの制御に基づいて書き込みまたは
    読み出しを記憶ステップにより行い、 上記記憶ステップにおいて読み出された上記映像信号の
    画像を上記所定記録条件を示す信号に基づいて表示ステ
    ップにより表示させる、 ようにしたことを特徴とする映像信号記録再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の映像信号記録再生方法に
    おいて、 上記所定記録条件を示す信号は、上記表示ステップにお
    いてアスペクト比を変えて上記映像信号の画像を表示す
    るための識別信号であることを特徴とする映像信号記録
    再生方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の映像信号記録再生方法に
    おいて、 上記制御ステップは、通常速度の再生時における映像信
    号と上記所定記録条件を示す信号とを上記記憶ステップ
    に対して第1の領域で書き込み、倍速の再生時における
    映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上記記憶ス
    テップに対して第2の領域で書き込み、倍速の再生時に
    おける映像信号と上記所定記録条件を示す信号とを上記
    記憶ステップに対して第1の領域で読み出すように、 タイミングを制御するようにしたことを特徴とする映像
    信号記録再生方法。
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