JPH11196067A - Ds−cdmaセルラシステムの信号受信装置 - Google Patents

Ds−cdmaセルラシステムの信号受信装置

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JPH11196067A
JPH11196067A JP36766397A JP36766397A JPH11196067A JP H11196067 A JPH11196067 A JP H11196067A JP 36766397 A JP36766397 A JP 36766397A JP 36766397 A JP36766397 A JP 36766397A JP H11196067 A JPH11196067 A JP H11196067A
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長明 周
Teruhei Shu
旭平 周
Mamoru Sawahashi
衛 佐和橋
Fumiyuki Adachi
文幸 安達
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型の信号受信装置により長遅延パスに対処
する。 【構成】 現在の拡散符号を格納した現符号レジスタと
現在の拡散符号より1シンボル周期遅延した拡散符号を
格納した長遅延レジスタを切替えて使用し、1個のマッ
チドフィルタで現在および長遅延のピークを受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アナログ入力信号を時
系列で保持する複数のサンプルホールド回路と、これら
サンプルホールド回路に保持されたアナログ入力信号と
拡散符号との相関を算出する複数のマッチドフィルタ
と、各マッチドフィルタに対応して設けられ、前記拡散
符号を格納しかつその拡散符号を前記マッチドフィルタ
に供給する演算レジスタと、を備えたDS−CDMAセ
ルラシステムの信号受信装置に関する。
【0002】この種CDMAセルラ方式は、基地局およ
び移動局の識別が可能であり、セル間にまたがった時間
管理が不要なため、セル間非同期システムを実現する上
で重要である。ここにセル間非同期システムは、GPS
などの時間同期システムに依存することがなく、基地局
システムが安価になる。さらに時間同期システムは基地
局を信号の到達時間差で識別するため、基地局個別のロ
ングコードは設定されておらず、基地局の誤認に基づく
問題が生じる可能性がある。また移動局の信号受信装置
は、実用システム実現のために、ロングコードとショー
トコードの合成コードの逆拡散の他に、マルチパスに対
するフェージング補償、レーク合成の処理のみならず、
初期セルサーチや周辺セルサーチのために複数の基地局
の識別、評価を行うとともに、拡散率を可変として伝送
速度を可変とし、通信速度の向上のためのマルチコード
伝送にも対応する
【0003】
【従来の技術】このようなCDMAセルラ方式は信号受
信装置が複雑かつ大規模なものになる可能性があり、移
動局の特性として好ましいことではない。とくに受信信
号のマルチパスに1シンボル周期以上遅延した長遅延パ
スが存在する場合、トラフィックチャンネルでは1コー
ドの処理に複数のマッチドフィルタが必要であり、回路
規模は一層拡大する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景のもとに創案されたもので、長遅延パスに対処し得る
小型の信号受信装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号受信装
置は、現在の拡散符号を格納した現符号レジスタと現在
の拡散符号より1シンボル周期ずつ遅延した拡散符号を
格納した1個または複数の長遅延レジスタを切替えて使
用し、1個のマッチドフィルタで現在および長遅延のピ
ークを受信するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次の本発明に係るDS−CDMA
セルラシステムの信号受信装置の1実施例を図面に基づ
いて説明する。
【0007】
【実施例】図1において信号受信装置における1個のマ
ッチドフィルタは、アナログ入力信号Vinが接続され
た複数のサンプルホールド回路SH1〜SHnを有し、
これらサンプルホールド回路においてVinを保持す
る。これらサンプルホールド回路はシステムクロックに
呼応して動作し、順次Vinのサンプルホールドを行
う。このようにサンプルホールド回路間でのデータ転送
を行わない構成とすることにより、データの転送誤差を
解消し得る。
【0008】サンプルホールド回路SH1〜SHnの出
力は対応するマルチプレクサMUX1〜MUXnに入力
され、各マルチプレクサは拡散符号(1ビットの符号
列)に呼応してサンプルホールド回路出力を2系統に振
り分ける。マルチプレクサの各系統の出力信号は加算回
路ADDに入力され、加算回路は拡散符号の「1」、
「0」にそれぞれ対応した「p」、「m」の処理系を有
する。さらに加算回路ADDの出力はスケーラ(符号
「SCALER」で示す)に入力され、適宜スケーリン
グが行われた出力信号Voutが生成される。
【0009】前記サンプルホールド回路はVinに対し
て並列に接続されて順次Vinを取込むようになってお
り、フィルタ演算は、サンプリングタイミングに同期し
て拡散符号を循環シフトさせることにより実行される。
このときマルチプレクサMUX1〜MUXnは高速で切
替え制御される。
【0010】図3はマッチドフィルタ以降の回路構成を
示す。図3では理解を容易にするため、マッチドフィル
タの個数は8個に限定してあり、2個のマッチドフィル
タMF01、MF02を止り木チャンネルグループPc
hに割当て、4個のマッチドフィルタMF21〜MF2
4をトラフィックチャンネルグループTchに割り当
て、2個のマッチドフィルタMF11、MF12を共用
グループCchに割当てている。
【0011】グループPchおよびCchの4個のマッ
チドフィルタ出力は4入力1出力のマルチプレクサMU
Xp1〜MUXpSにそれぞれ入力され、各マルチプレ
クサはMF01、MF02、MF11、MF12の出力
を択一的に出力する。各マルチプレクサMUXp1〜M
UXpSの出力にはマルチパス信号・サンプルホールド
回路SHp1〜SHpSがそれぞれ接続され、各サンプ
ルホールド回路はPch、Cchで生じたピークを1個
ずつ保持する。
【0012】グループTchおよびCchの6個のマッ
チドフィルタ出力は6入力1出力のマルチプレクサMU
Xt1〜MUXtRにそれぞれ入力され、各マルチプレ
クサはMF21、MF22、MF23、MF24、MF
11、MF12の出力を択一的に出力する。各マルチプ
レクサMUXt1〜MUXtRの出力にはマルチパス信
号・サンプルホールド回路SHt1〜SHtRがそれぞ
れ接続され、各サンプルホールド回路はTch、Cch
で生じたピークを1個ずつ保持する。Pch、Tch、
Cchマッチドフィルタ出力はさらにピーク検出回路P
Dに入力され、PDは上記マッチドフィルタの出力にお
ける相関ピークを検出、平均し、その平均電力をソーテ
ィングして抽出すべきピークを選択し、選択されたピー
クの位相を登録する。PDはサンプルホールド回路SH
p1〜SHpS及びSHt1〜SHtRに対するコント
ロール信号を出力し、このコントロール信号はデコーダ
DECp、DECtによりデコードされる。このコント
ロール信号により各サンプルホールド回路へのサンプリ
ング信号が生成される。これによって、前記マッチドフ
ィルタの全部または一部についてピーク検出、選択が行
われる。
【0013】共通グループCchは止り木チャンネル
側、トラフィックチャンネル側のいずれにも適用でき、
従ってトラフィックチャンネルは4〜6チャンネルの範
囲で可変であり、止り木チャンネルは2〜4チャンネル
の範囲で可変である。このように共通グループを設けて
チャンネル数を可変としたので、通信形態の自由度を高
めることができる。
【0014】各サンプルホールド回路SHp1〜SHp
S、SHt1〜SHtRの出力には、A/D変換回路A
Dp1〜ADpS、ADt1〜ADtRにそれぞれ接続
され、これらA/D変換回路によりデジタル信号に変換
される。A/D変換回路ADp1〜ADpSの出力はマ
ルチパス信号・マルチプレクサMUX31に入力され、
A/D変換回路ADt1〜ADtRの出力はマルチパス
信号・マルチプレクサMUX32に入力されている。こ
れらマルチプレクサMUX31、MUX32はサンプル
ホールド回路のデータを択一的に出力し、以後のフェー
ジング補償およびレーク合成を時分割で実行させる。こ
の時分割処理により、フェージング補償およびレーク合
成のための回路は小規模となる。なおA/D変換回路A
Dp1〜ADpSに替えて1個のA/D変換回路を設
け、これを時分割で使用して、全てのサンプルホールド
回路SHp1〜SHpSの信号のデジタル化を行うこと
も可能であり、A/D変換回路ADt1〜ADtRにつ
いても同様である。
【0015】MUX31は止り木チャンネルのA/D変
換回路の変換出力について、相関出力を順次メモリME
M31に格納し、それらのI相、Q相の信号はフェージ
ング補償回路PC31によってフェージング補償され
る。フェージング補償された信号はレーク合成回路RC
MB31に入力され、レーク合成出力Sout1が生成
される。MUX32はトラフィックチャンネルのピーク
電力が生じた位相について、相関出力を順次メモリME
M32に格納し、それらのI相、Q相の信号はフェージ
ング補償回路PC32によってフェージング補償され
る。フェージング補償された信号はレーク合成回路RC
MB32に入力され、レーク合成出力Sout2が生成
される。
【0016】図4は図3の回路の動作を説明するための
タイミングチャートであり、MF01、MF02、MF
11、MF12による止り木チャンネルの処理を示す。
あるシンボル周期において、これらのマッチドフィルタ
のいずれかで合計5個のマルチパス信号(相関ピーク:
「ピーク」で示す。)が生じたとき、サンプルホールド
回路SHp1〜SHpSのうちの5個を用いてそのサン
プルホールド(S/Hで示す。)が行なわれる。これら
サンプルデータはメモリMEM31に格納される(「メ
モリ」で示す。)。その後格納データに対するフェージ
ング補償、さらにレーク合成が行なわれる。
【0017】トラフィックチャンネルに関して長遅延パ
スが生じ、1シンボル周期以上遅延したマルチパス信号
が存在する場合、トラフィックチャンネルのシンボル長
が止り木チャンネルのシンボル長以下(例えば1/2)
に設定されているため、トラフィックチャンネルの長遅
延パスは止り木チャンネルにおいて検出可能である。す
なわちトラフィックチャンネルのシンボル長を止り木チ
ャンネルの1/2とすると、図4の各シンボル周期にお
ける後半部分に発生したマルチパスはトラフィックチャ
ンネルの長遅延パスである。またこのような遅延プロフ
ァイルは基本的には急激な変動を生じないので、あるシ
ンボル周期の遅延プロファイルを次周期の遅延プロファ
イルとして適用し得る。従って、トラフィックチャンネ
ルのマルチパスの位相はあらかじめ推定可能である。
【0018】そしてトラフィックチャンネルの長遅延パ
スを処理するため、図5に示すように、マッチドフィル
タに対する拡散符号の供給は2系統の演算レジスタ、す
なわち現在の拡散符号を保持した現符号レジスタCAL
−REG、および長遅延レジスタLDP−REGによっ
て行なわれる。長遅延レジスタLDP−REGには現符
号レジスタCAL−REGよりも1シンボル周期遅延し
た拡散符号が格納され、両レジスタのパラレル出力はレ
ジスタ・マルチプレクサRMUXに接続され、いずれか
一方のレジスタの拡散符号がマッチドフィルタに対する
制御信号(拡散符号)MUXCNTとして出力され、図
1に示すMUX1、MUX2、...、MUXnを制御
する。拡散符号の現符号レジスタへの入力は、1シンボ
ル周期の終了直後に瞬間的に行う必要があり、前のシン
ボル周期で拡散符号をあらかじめ入力レジスタINP−
REGに格納しておき、入力レジスタから拡散レジスタ
へのパラレル転送を行う。この入力レジスタから現符号
レジスタへの転送の直前に、現符号レジスタから長遅延
レジスタへの拡散符号転送を行い、CAL−REGより
も1シンボル周期遅れた拡散符号がLDP−REGに格
納されることになる。マルチプレクサRMUXは通常の
マルチパスに対しては現符号レジスタCAL−REGの
拡散符号をマッチドフィルタに供給し、長遅延パスに対
しては長遅延レジスタLDP−REGの拡散符号をマッ
チドフィルタに供給する。これによって1個のマッチド
フィルタによる長遅延パスの検出が可能になり、回路は
小規模となる。なお図5では1個の長遅延レジスタの例
を示すが、長遅延レジスタの個数を増すことによって、
2シンボル以上の長遅延パスの検出も可能となる。
【0019】1個のマッチドフィルタにおいて、通常の
マルチパスと長遅延パスは、時として同時に生じる可能
性があり、このため長遅延レジスタのクロック入力に
は、マルチプレクサCMUXを介して、クロックCK
1、CK2およびグランドGNDが入力されている。C
K1はサンプルホールド回路のサンプリングタイミング
に同期したクロックであり、CK2はこれよりも充分高
速の例えば4倍の速度のクロックである。相関ピークが
同時に生じるタイミングにおいては、RMUXにより現
符号レジスタの拡散符号をマッチドフィルタに供給し、
長遅延レジスタの拡散符号は使用しない。このときCM
UXをGNDに切替え、長遅延レジスタの循環シフトを
停止する。次のタイミングで長遅延レジスタを選択し、
1チップ時間遅れて長遅延レジスタの拡散符号による相
関演算を行う。これによって重複した相関ピークの両者
の検出が可能となる。
【0020】一方サンプルホールド回路においては、図
1に示すように、追加のサンプルホールド回路SHEX
が設けられ、VinはSHEXにも接続されている。S
HEXの出力はマルチプレクサMUXEXを介して加算
回路ADDのp側とm側に入力されて、相関ピークの重
複が例えばSH1がVinをサンプリングした直後に生
じるとすれば、そのときのSH2のデータをSHEXに
も格納しておく。このデータの取込みはSH2のデータ
取込みと同時に行われる。SH1の新たなデータと現符
号レジスタの拡散符号による相関演算が終了すると、次
は同一データと長遅延レジスタの拡散符号による演算が
行われる。しかしSH2のための新たなデータの取込み
は行なわれるので、SH2の旧データと同じデータをS
HEXに保存しておいて、この旧データを含むデータ列
による演算を行う。
【0021】仮に副サンプルホールド回路を設けなかっ
た場合、長遅延レジスタによる相関演算のときには保存
しておくべき1個の入力信号が新たな入力信号に更新さ
れてしまい、演算結果に誤差を生じる。しかし通常のD
S−CDMAセルラシステムではタップ数(相関演算の
乗算回数)が充分多いためこの誤差は無視し得る。すな
わちサンプルホールド回路SHEXを省力した構成も実
現可能である。
【0022】副サンプルホールド回路への信号入力は、
ピーク重複のタイミングにおいて行うことも可能であ
り、ピーク重複を回避するまで、SH1〜SHnに格納
されたデータを更新せず、新たなデータを1個または複
数の副サンプルホールド回路に保持しておく。これによ
ってピーク重複を1シンボル周期以上前から予測する必
要が無くなる。
【0023】以上の動作を図6のタイミングチャートに
基づいて説明すると、止り木チャンネルのマッチドフィ
ルタMF01でk番目の演算が実行され、このシンボル
周期内で、トラフィックチャンネルのマッチドフィルタ
MF21でk番目および(k+1)番目の演算が実行さ
れたとする。そしてMF01に適用される拡散符号をP
N01、MF21に適用される拡散符号をPN21と
し、その時MF01の拡散符号はP01,k、MF21
の拡散符号はPkおよびPk−1とする。
【0024】MF01においてPeak01に示す相関
ピークが生じたとき、MF01のk番目の演算の周期の
後半で生じたピークはMF21の長遅延パスである。こ
の長遅延パスを破線で表示し、MF21のk番目の演算
の周期に示している。この期間内では相関ピークの重複
は生じていないので全ての相関ピークを後段のサンプル
ホールド回路SHt1〜SHtRによりサンプリングす
れだけで(S/Hで示す)長遅延パスも抽出し得る。し
かしMF21のk+3番目の演算においては、本来なら
PPで示す相関ピークの位置で、現在の拡散符号および
長遅延の拡散符号のピークが重なるが、前述のように長
遅延の相関を遅延させることにより、同図PDに示すよ
うに長遅延のピークが遅延して生成され、重複が防止さ
れている。サンプルホールド回路はこのように生成され
た相関ピークをサンプリングする。MF01の相関出力
はメモリMEM01に格納され、MF21の相関出力は
メモリMEM21に格納される。図4と同様に、その後
フェージング補償(PHC01、PHC21)が実行さ
れ、さらにレーク合成が行われる。なお副サンプルホー
ルド回路を複数設けておけば、複数回連続の相関ピーク
重複に対処でき、正確な演算を行うことができる。この
重複回数をd回とすれば、{1シンボル周期−1チップ
時間}、{1シンボル周期−2チップ時間}、...、
{1シンボル周期−(d−1)時間}前のデータを順次
保持し、これらを順次使用して長遅延の相関ピークを出
力する。その後長遅延レジスタに対して1チップ内にお
いて(d+1)回の高速循環シフトを行い、長遅延レジ
スタをシフト止めされない状態に戻す。
【0025】なおこのようなピーク重複回数が全体のタ
ップ数に比較して小さいときは副サンプルホールド回路
を省略することも可能であることはいうまでもない。ま
た連続重複に対して現符号レジスタと、長遅延レジスタ
を交互に使用すれば個々長遅延の相関演算における誤差
は入力信号1個分となり、誤差を減少し得る。このとき
副長遅延レジスタの個数も1個で足りるので回路規模を
小さくし得る。
【0026】マッチドフィルタの構成としては図2の構
成も採用でき、サンプルホールド回路SHA1〜SHA
nを直列接続し、初段のSHA1に入力されたアナログ
入力信号Vinを順次後段に転送する。SHA1〜SH
Anの出力はマルチプレクサSMUX1〜SMUXnを
介して図1と同様のマルチプレクサMUX1〜MUXn
に接続され、これらマルチプレクサの出力は加算回路A
DDで加算され、スケーラSCALERによりスケーリ
ングされている。サンプルホールド回路SHAnの後段
には副サンプルホールド回路SHAEXが接続され、S
HAnの出力はSHAEXに入力されている。マルチプ
レクサSMUX1〜SMUXnは2入力1出力であり、
前記SHA1〜SHAnの他にSHA2〜SHAEXが
それぞれ入力されている。すなわちSMUX1はSHA
1またはSHA2の出力を択一的に出力し、k番目のマ
ルチプレクサSMUXkはSHAkまたはSHAk+1
の出力を出力する。
【0027】このようなマッチドフィルタにおいて現符
号レジスタの相関ピークと長遅延レジスタの相関ピーク
が重複した場合、SHA1〜SHAnをMUX1〜MU
Xnに対応させる接続により現符号レジスタの相関ピー
クを算出し、次にSHA2〜SHAEXをMUX1〜M
UXnに対応させる接続により長遅延レジスタの相関ピ
ークを算出する。その後SMUX1〜SMUXnの接続
を元に戻す。なおSHAEXを省略し得ること、連続ピ
ーク重複に対してSHAEXを複数設け、あるいは省略
し得ることは前記実施例と同様である。
【0028】図7において、前記サンプルホールド回路
SH1は入力信号Vi4(図1のVinに対応)が接続
されたスイッチSW43と、このスイッチSW43に接
続された入力キャパシタンスC42、この入力キャパシ
タンスに接続された反転増幅回路INV4、この反転増
幅回路の出力を入力に接続する帰還キャパシタンスC4
1を有し、SW43が閉成状態から開放状態に移行した
ときにVinを保持する。INV4にはC41と並列に
その入出力に接続されたリフレッシュスイッチSW42
が接続され、C42の入力には基準電圧Vrefを接続
するリフレッシュスイッチSW44が接続されている。
基準電圧はINV4の閾値電圧と等しく、INV4の入
力は常にVrefであるため、SW44閉成時にはC4
2の両端が同電位となってその電荷が解消される。SW
42を閉成したときはC41の両端が短絡されるため、
C42の電荷が解消される。さらにINV4の入力には
グランドに接続されたスイッチSW41が接続され、S
W41を閉成するとINV4の入力はグランドに接続さ
れ、INV4を構成するCMOSが飽和領域に移行し、
電力消費が停止する。なお他のサンプルホールド回路は
同様に構成されているので説明を省略する。なお図2に
示すSHA1は図7の回路を2個スイッチを介して直列
接続する構成であり、ここでは説明を省略する。
【0029】図8において、前記スイッチSW41は入
力信号Vin5に対してpMOS、nMOSを並列接続
してなるトランジスタ回路T5と、このトランジスタ回
路の出力に接続され、pMOS、nMOSを並列接続し
かつその入出力を短絡させたダミートランジスタ回路D
T5とよりなり、T5およびDT5のゲートにはCLK
0およびその反転が制御信号として入力されている。制
御信号は、インバータI5によって、T5のpMOSと
nMOSについて相互に反転され、DT5のnMOSと
pMOSについて相互に反転されている。なおその他の
スイッチは同様に構成されているので説明を省略する。
なお図2のm1〜mnは現在または長遅延の拡散符号で
あり、図1のように循環されることなくMUX1〜MU
Xnに供給される。
【0030】図9は加算回路ADDを示し、マルチプレ
クサMUX1〜MUXnの第1経路出力Vo11p〜V
o1npおよび第2経路出力Vo11m〜Vo1nmが
それぞれ接続されたキャパシタンスCp1〜Cpn、C
m1〜Cmnが設けられている。Cp1〜Cpnは出力
が統合されて容量結合が構成され、かつその出力は反転
増幅回路INV71に入力されている。INV71の出
力は帰還キャパシタンスCF71を介してその入力に接
続されている。Cm1〜Cmnは出力が統合されて容量
結合が構成され、かつその出力は反転増幅回路INV7
2に入力されている。INV72の出力は帰還キャパシ
タンスCF72を介してその入力に接続されている。さ
らにINV71の出力は中間キャパシタンスCC7を介
してINV72に入力され、これによって加減算が可能
とされている。ここで、Cp1〜Cpn、Cm1〜Cm
n、CC7、CF71、CF72の容量比を式(1)の
とおりとすると、出力電圧Vout6は式(2)のよう
に表現される。
【数1】
【0031】図10において、マルチプレクサMUX1
は1対のマルチプレクサMUX91、MUX92よりな
り、MUX91は入力電圧Vin9、基準電圧Vref
にそれぞれ接続された1対のCMOSスイッチT91
1、T912よりなる。一方MUX92は入力電圧Vi
n9、基準電圧Vrefにそれぞれ接続された1対のC
MOSスイッチT921、T922よりなる。T91
1、T922にはVin9が接続され、T912、T9
21にはVrefが接続されている。MUX91、MU
X92は制御信号ct1、ct2により制御され、ct
1がハイレベルとなると、MUX91の出力Vout9
1はVin9となり、同時にMUX92の出力Vout
92はVrefとなる。逆にct2がハイレベルのとき
はVout91=Vref、Vout92=Vin9と
なる。なお他のマルチプレクサMUX2〜MUXnは同
様に構成されているので説明を省略する。
【0032】ct1は、プリ制御信号Pctとをこれを
バッファB91、B92で遅延させた信号をNORゲー
トG91に入力して生成され、ct2は同様の信号をA
NDゲートG92に入力して生成されている。制御信号
は、ct1の立下りからct2の立上りまで、およびc
t2の立下りからct1の立上りまでの期間において、
両制御信号はいずれもローレベルとなり、Vin5出力
とVref出力の重複が防止されている。すなわち乗数
が高速で循環切替えされる場合にも、マルチプレクサの
出力は安定であり、基準電圧に対する悪影響はない。
【0033】図11は長遅延レジスタLDP−REGに
よる相関ピーク重複の処理のための他の回路を示す。こ
の回路では、LDP−REGの他の副長遅延レジスタS
UB−LDP−REGが設けられ、副長遅延レジスタに
は長遅延レジスタと同一の拡散符号が、長遅延レジスタ
よりも1チップ時間遅延した循環シフト状態で保持され
ている。前述の長遅延レジスタの循環シフトの停止に替
えてRMUXを副長遅延レジスタに切替え、1チップ時
間遅延した拡散符号に切替る。これは循環シフトの停止
と等価な処理である。その後長遅延レジスタに切替えれ
ばその循環シフトの状態は通常の状態に復帰する。なお
副長遅延レジスタにはゲートGを介してクロックCKが
入力され、長遅延レジスタから副長遅延レジスタへの拡
散符号転送後1チップ時間だけクロックCK入力を停止
し得る。これによって循環シフト状態の遅延が行なわれ
る。この回路では、図5の回路のように高速のクロック
は不要なので、処理スピードに余裕の無いシステムでは
本回路が有利であり、図5の回路は回路規模が小さいと
いう利点がある。
【0034】相関ピークの重複が連続して生じる場合に
は、1チップ時間ずつ遅延量が増える複数の副長遅延レ
ジスタを設け、連続回数だけ、より遅延量の多い副長遅
延レジスタを順次選択する。なお、図5の実施例と同
様、現符号レジスタと長遅延レジスタを交互に使用して
連続重複の処理を行う場合には、副サンプルホールド回
路は1個で足り、副長遅延レジスタも1個設ければよ
い。
【0035】図12はさらに他のレジスタの構成を示
す。この回路においては、入力レジスタINP−RE
G、現符号レジスタCAL−REG、長遅延レジスタL
DP−REGには単一のクロックCKが入力され、レジ
スタCAL−REG、LDP−REGはその最終段が初
段に帰還されている。LDP−REG内の各データは位
相・マルチプレクサPMUX1に入力され、CAL−R
EGの各データは位相・マルチプレクサPMUX2に入
力されている。位相・マルチプレクサはCAL−RE
G、LDP−REGのデータ配列をそのまま、あるいは
その直前(1チップ時間前)の循環シフト状態のデータ
配列を後段に出力する。PMUX1、PMUX2の出力
はレジスタ・マルチプレクサRMUXに入力され、CA
L−REG出力またはLDP−REG出力を択一的にM
UXCNTとして出力する。
【0036】図13において、位相・マルチプレクサP
MUX1はレジスタLDP−REGの初段(データD1
で示す。)と第2段(データD2で示す。)に対応した
2入力1出力のデータ・マルチプレクサDMUX1、第
2段と第3段に対応したデータ・マルチプレクサDMU
X2、...、第(n−1)段から最終段に対応したデ
ータ・マルチプレクサDMUXn−1、最終段と初段に
対応したデータ・マルチプレクサDMUXnと有し、ピ
ーク重複のない通常の相関演算では、DMUX1〜DM
UXnはD1〜Dnをそれぞれ出力する。そしてピーク
重複タイミングから1チップ時間遅れたタイミングで相
関演算を行うときは、DMUX1〜DMUXnからD2
〜DnおよびD1をそれぞれ出力する。これは1チップ
時間前のD1〜Dnに対応するデータであり、図5の回
路で循環シフトを停止したの同様の効果が得られる。こ
のような構成においては図5の回路のようにクロックを
停止した後の高速クロックは不要であり、回路性能の確
保が容易である。なおPMUX2はPMUX1と同様に
構成されているので説明を省略する。なお複数チップ時
間前のデータ列を再現し得るように多入力1出力のマル
チプレクサを用いれば、複数演算レジスタのピーク重複
や連続的ピーク重複に対応し得る。
【0037】また本発明は以上の構成に限定されるもの
ではなく、1個または複数のマッチドフィルタに対して
現符号レジスタおよび長遅延レジスタを切替可能に接続
し、長遅延パスを検出する任意の構成を包含する。
【発明の効果】本発明に係る信号受信装置は、本発明に
係る信号受信装置は、現在の拡散符号を格納した現符号
レジスタと現在の拡散符号より1シンボル周期遅延した
拡散符号を格納した長遅延レジスタを切替えて使用し、
1個のマッチドフィルタで現在および長遅延のピークを
受信するので、小型の信号受信装置により長遅延パスに
対処し得るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマッチドフィルタを示すブロッ
ク図でる。
【図2】 他のマッチドフィルタを示すブロック図であ
る。
【図3】 図1のマッチドフィルタの後続の回路を示す
ブロック図である。
【図4】 同マッチドフィルタで長遅延パスが生じない
場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】 同マッチドフィルタの拡散符号の格納のため
のレジスタを示すブロック図である。
【図6】 長遅延パスの処理を含むマッチドフィルタの
動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 図1のサンプルホールド回路を示す回路図で
ある。
【図8】 図7のスイッチを示す回路図である。
【図9】 図1の加算回路を示す回路図である。
【図10】 図1のマルチプレクサを示す回路図であ
る。
【図11】 長遅延パス処理における拡散符号格納のた
めの他のレジスタを示すブロック図である。
【図12】 長遅延パス処理における拡散符号格納のた
めのさらに他のレジスタを示すブロック図である。
【図13】 図12の回路における位相・マルチプレク
サを示すブロック図である。
【符号の説明】
SH1〜SHn、SHEX、SHp1〜SHpS、SH
m1〜SHmn...サンプルホールド部 MUX1〜MUXn、SMUX1〜SMUXn、MUX
p1〜MUXpS、MUXt1〜MUXtR、MUX3
1、MUIX32、CMUX、RMUX...マルチプ
レクサ SEL...セレクタ ADD...加算回路 SCALER...スケ−ラ MF01、MF02、MF11、MF12、MF21,
MF22、MF23、MF24...マッチドフィルタ Pch...止り木チャンネルグループ Cch...共用グループ Tch...トラフィックチャンネルグループ PD...ピーク検出回路 DECp、DECt...デコーダ ADp1〜ADpS、ADm1〜ADmR...A/D
コンバータ MEM31、MEM32...メモリ PC31、PC32...フェージング補償回路 RCMB31、RCMB32...レーク合成回路 INP−REG...入力レジスタ CAL−REG...現符号レジスタ LDP−REG...長遅延レジスタ SW41、SW42、SW43、SLSW1、SRSW
1、SLSW2、SRSW2、RSW...スイッチ C41、C42、Cp1〜Cpn、Cm1〜CMn、C
C7...キャパシタンス G91、G92...論理ゲート B91、B92...バッファ INV4、INV71、INV72...反転増幅回路 I5、I91、I92、I62、I71〜I78、I
8...インバータ T911、T912、T921、T922...CMO
Sスイッチ Pct、pct'...プリ制御信号 ct1、ct2...制御信号 Vref...基準電圧 Vin、Vi4、Vin5、Vo11p〜Vo1np、
Vo11m〜Vo1nm、Vin9... 入力電圧 Vout、Sout1、Sout2、Vo4、Vout
6...出力電圧。 8 整理番号=YZ1997072 A
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐和橋 衛 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社 (72)発明者 安達 文幸 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号を時系列で保持する複
    数のサンプルホールド回路と;これらサンプルホールド
    回路に保持されたアナログ入力信号と拡散符号との相関
    を算出する複数のマッチドフィルタと;各マッチドフィ
    ルタに対応して設けられ、前記拡散符号を格納しかつそ
    の拡散符号を前記マッチドフィルタに供給する演算レジ
    スタと;を備えたDS−CDMAセルラシステムの信号
    受信装置において、1個または複数のマッチドフィルタ
    には複数の演算レジスタが設けられ、これら演算レジス
    タには現在の拡散符号が格納された演算レジスタ(以下
    「現符号レジスタ」という。)およびこれよりも1シン
    ボル周期ずつ遅延した拡散符号が格納された1個または
    複数の演算レジスタ(以下「長遅延レジスタ」とい
    う。)が存在し;これら複数の演算レジスタはレジスタ
    ・マルチプレクサによって択一的に、対応するマッチド
    フィルタに接続され;1個のマッチドフィルタを用いて
    マルチパスの現れるタイミングに合わせて、前記レジス
    タ・マルチプレクサを切替えて1シンボル周期内の遅延
    パス及び複数シンボル周期に渡る長遅延パスを検出し得
    るようになっていることを特徴とするDS−CDMAセ
    ルラシステムの信号受信装置。
  2. 【請求項2】 サンプルホールド回路は入力信号に並列
    に接続され順次入力信号を取込むように制御され、演算
    レジスタはサンプルホールド回路のサンプリングタイミ
    ングに同期して循環シフトすることを特徴とする請求項
    1記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装
    置。
  3. 【請求項3】 サンプルホールド回路は入力信号に接続
    された初段サンプルホールド回路から最終段サンプルホ
    ールド回路までを直列に接続してなり、入力信号はこれ
    らサンプルホールド回路を最終段に向かって転送される
    ことを特徴とする請求項1記載のDS−CDMAセルラ
    システムの信号受信装置。
  4. 【請求項4】 マッチドフィルタには所要の遅延パスが
    全て1シンボル周期内に含まれる長い符号長の長符号マ
    ッチドフィルタと、この長符号マッチドフィルタよりも
    符号長が短い短符号マッチドフィルタとが存在し、複数
    の演算レジスタは短符号マッチドフィルタについて設け
    られ;長符号マッチドフィルタの出力に基づいて短符号
    マッチドフィルタの長遅延パスを検出し、この検出結果
    に基づいて、レジスタ・マルチプレクサを切替えつつ、
    短符号マッチドフィルタで長遅延パスを受信することを
    特徴とする請求項1記載のDS−CDMAセルラシステ
    ムの信号受信装置。
  5. 【請求項5】 長符号マッチドフィルタは止り木チャン
    ネルに割り当てられ、短符号マッチドフィルタはトラフ
    ィックチャンネルに割当てられていることを特徴とする
    請求項4記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受
    信装置。
  6. 【請求項6】 現符号レジスタおよび長遅延レジスタの
    出力とレジスタ・マルチプレクサとの間、またはレジス
    タ・マルチプレクサとマッチドフィルタとの間には位相
    ・マルチプレクサが設けられ、位相・マルチプレクサは
    現符号レジスタ及び長遅延レジスタの各々の拡散符号を
    現在の循環シフト状態またはそれ以前の循環シフト状態
    に対応したデータ列としてレジスタ・マルチプレクサに
    出力するようになっており、現符号レジスタの拡散符号
    と長遅延レジスタの拡散符号との両者により同時に相関
    ピークが生じるピーク重複のタイミングでは、現符号レ
    ジスタの拡散符号と入力信号との相関演算を行い、この
    時の長遅延レジスタの拡散符号とマッチドフィルタとの
    対応関係が保持されるように、1チップ時間後のタイミ
    ングで位相・マルチプレクサを切替えて長遅延レジスタ
    の拡散符号と入力信号との相関演算を行い、その後位相
    ・マルチプレクサの接続を最初の状態に復帰させること
    を特徴とする請求項2記載のDS−CDMAセルラシス
    テムの信号受信装置。
  7. 【請求項7】 位相・マルチプレクサは演算レジスタの
    複数チップ時間の循環シフトに追随し得るように多入力
    1出力のマルチプレクサを並列してなり、相関ピークの
    重複が複数回連続して生じるとき、現符号レジスタの拡
    散符号と入力信号との相関演算を1回以上行ない、この
    ときの長遅延レジスタの拡散符号とマッチドフィルタの
    対応関係が保持されるように、位相・マルチプレクサを
    切替えつつ長遅延レジスタの拡散符号と入力信号との相
    関演算を行い、これらの操作を1回以上繰り返し、これ
    によって複数回連続の相関ピーク重複を全て回避するこ
    とを特徴とする請求項6記載のDS−CDMAセルラシ
    ステムの信号受信装置。
  8. 【請求項8】 長遅延レジスタの循環シフトのためのク
    ロックと、このクロックよりも充分早いクロックとを選
    択的に長遅延レジスタに供給し、さらに両クロックの供
    給を停止し得るクロック・マルチプレクサをさらに備
    え、現符号レジスタの拡散符号と長遅延レジスタの拡散
    符号との両者により同時に相関ピークが生じるピーク重
    複のタイミングでは長遅延レジスタの循環シフトを停止
    し、現符号レジスタの拡散符号と入力信号との相関演算
    を行い、そしてそれより1チップ時間後のタイミングで
    長遅延レジスタの拡散符号と入力信号との相関演算を行
    い、それより1チップ時間後のタイミングで充分早いク
    ロックにより長遅延レジスタの拡散符号を2回循環シフ
    トし、これによってピークの重複を回避することを特徴
    とする請求項2記載のDS−CDMAセルラシステムの
    信号受信装置。
  9. 【請求項9】 相関ピークの重複が複数回連続して生じ
    るとき、長遅延レジスタの循環シフトを停止しつつ現符
    号レジスタによる相関ピークを1回以上生成する処理、
    この回数と同じ回数長遅延レジスタによる相関ピークの
    生成を生成する処理、および現符号レジスタにより相関
    ピークを生成しつつ長遅延レジスタを上記回数と同じ回
    数、充分早いクロックにより循環シフトする処理よりな
    る操作を1回または複数回実行し、これによって複数回
    連続のピーク重複を全て回避することを特徴とする請求
    項8記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装
    置。
  10. 【請求項10】 相関ピークの重複が複数回連続して生
    じるときには、長遅延レジスタの循環シフトを停止しつ
    つ現符号レジスタによる相関ピークを生成する処理、長
    遅延レジスタによる相関ピークの生成の処理、および現
    符号レジスタにより相関ピークを生成しつつ長遅延レジ
    スタを2回循環シフトする処理を連続回数繰り返し、こ
    れによって複数回連続のピーク重複を全て回避すること
    を特徴とする請求項8記載のDS−CDMAセルラシス
    テムの信号受信装置。
  11. 【請求項11】 サンプルホールド回路と並列にアナロ
    グ入力信号に接続された副サンプルホールド回路をさら
    に備え、ピーク重複のタイミングにおける現符号レジス
    タによる相関ピーク生成時には、その相関ピーク生成の
    タイミングよりも(1シンボル周期−1チップ時間)前
    に、サンプルホールド回路と対応する副サンプルホール
    ド回路に並列にアナログ入力信号を格納し、長遅延レジ
    スタによる相関ピーク生成時には最新のアナログ入力信
    号に替えて副サンプルホールド回路のアナログ入力信号
    を使用し、このアナログ入力信号には対応するサンプル
    ホールド回路に対する積和演算と同一の演算を施すこと
    を特徴とする請求項6または8に記載のDS−CDMA
    セルラシステムの信号受信装置。
  12. 【請求項12】 サンプルホールド回路と並列にアナロ
    グ入力信号に接続された副サンプルホールド回路をさら
    に備え、ピーク重複のタイミングにおける現符号レジス
    タによる相関ピーク生成時には、サンプルホールド回路
    の信号および現符号レジスタの拡散符号によって相関演
    算を行い、長遅延レジスタによる相関ピーク生成時に
    は、最新のアナログ入力信号を副サンプルホールド回路
    に格納し、かつサンプルホールド回路の信号および長遅
    延レジスタの拡散符号によって相関演算を行い、その後
    1シンボル周期の間、この時の最新のアナログ入力信号
    を本来格納すべきサンプルホールド回路に替えて副サン
    プルホールド回路を使用し、このアナログ入力信号には
    対応するサンプルホールド回路に対する積和演算と同一
    の演算を施すことを特徴とする請求項6または8に記載
    のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  13. 【請求項13】 サンプルホールド回路と並列にアナロ
    グ入力信号に接続された複数の副サンプルホールド回路
    をさらに備え、ピーク重複のタイミングにおける現符号
    レジスタによる相関ピークを生成するタイミングにおい
    て、これらのタイミングよりも(1シンボル周期−1チ
    ップ時間)前、(1シンボル周期−2チップ時間)
    前、...、(1シンボル周期−(d−1)チップ時
    間)前(dは自然数)のアナログ入力信号をサンプルホ
    ールド回路および対応する副サンプルホールド回路に順
    次格納し、長遅延レジスタによる相関ピークの生成時に
    はこれら副サンプルホールド回路のアナログ入力信号を
    順次使用し、このアナログ入力信号には対応するサンプ
    ルホールド回路に対する積和演算と同一の演算を施すこ
    とを特徴とする請求項7、請求項9または請求項10に
    記載のDS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  14. 【請求項14】 サンプルホールド回路と並列にアナロ
    グ入力信号に接続された複数の副サンプルホールド回路
    をさらに備え、ピーク重複が連続して生じるタイミング
    では、新たなアナログ入力信号は副サンプルホールド回
    路に順次格納しつつ、サンプル・ホールド回路の信号お
    よび現符号レジスタの拡散符号によって相関演算を行
    い、その後、最新のアナログ入力信号を副サンプルホー
    ルド回路に格納しつつ、サンプルホールド回路の信号お
    よび長遅延レジスタの拡散符号によって相関演算を行
    い、その後副サンプルホールド回路内信号の格納から1
    シンボル周期の間、各信号を本来格納すべきサンプルホ
    ールド回路に替えて副サンプルホールド回路を使用し、
    このアナログ入力信号には対応するサンプルホールド回
    路に対する積和演算と同一の演算を施すことを特徴とす
    る請求項7、請求項9または請求項10に記載のDS−
    CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  15. 【請求項15】 長遅延レジスタと同一拡散符号が格納
    され、かつ長遅延レジスタから1チップ時間遅延した巡
    回シフト状態の副長遅延レジスタをさらに備え、レジス
    タ・マルチプレクサは現符号レジスタ、長遅延レジス
    タ、副長遅延レジスタの拡散符号を択一的にマッチドフ
    ィルタに供給するようになっており、ピーク重複のタイ
    ミングではレジスタ・マルチプレクサの出力を現符号レ
    ジスタとし、その後レジスタ・マルチプレクサの出力を
    副長遅延レジスタとし、さらにレジスタ・マルチプレク
    サの出力を現符号レジスタに戻し、これによってピーク
    の重複を回避することを特徴とする請求項2記載のDS
    −CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  16. 【請求項16】 副長遅延レジスタは複数設けられ、ピ
    ークの重複が連続して生じるタイミングで、レジスタ・
    マルチプレクサの出力を現符号レジスタとし、この重複
    タイミングの終了後に、重複タイミングの回数だけ、レ
    ジスタ・マルチプレクサの出力を副長遅延レジスタの拡
    散符号とし、その後レジスタ・マルチプレクサの出力を
    現符号レジスタに戻し、これによって連続したピーク重
    複の全てを回避することを特徴とする請求項12記載の
    DS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  17. 【請求項17】 サンプルホールド回路に格納されたア
    ナログ入力信号と演算レジスタ内の拡散符号との対応関
    係を一定に保つように、アナログ入力信号の転送に同期
    して演算レジスタとサンプルホールド回路との接続関係
    を制御し得るセレクタをさらに備え、現符号レジスタの
    拡散符号と長遅延レジスタの拡散符号との両者により同
    時に相関ピークが生じるピーク重複のタイミングでは、
    現符号レジスタにより相関ピークを生成し、それより1
    チップ時間後のタイミングで、シフトされたアナログ入
    力信号に追随するようにセレクタを切り替えつつ長遅延
    レジスタの拡散符号による相関ピークを生成し、その
    後、セレクタを元の状態に復帰させ、これによってピー
    クの重複を回避することを特徴とする請求項3記載のD
    S−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  18. 【請求項18】 相関ピークの重複が複数回連続して生
    じるとき、現符号レジスタによる相関ピークを1回以上
    生成する処理、この処理に際してシフトしたアナログ入
    力信号に追随するようにセレクタを切替えつつ、前記回
    数と同一回数、長遅延レジスタの拡散符号による相関ピ
    ークを生成する処理、セレクタをもとの接続に復帰させ
    る処理よりなる操作を1回または複数回実行し、これに
    よって複数回連続のピーク重複を全て回避することを特
    徴とする請求項3記載のDS−CDMAセルラシステム
    の信号受信装置。
  19. 【請求項19】 相関ピークの重複が複数回連続して生
    じるとき、現符号レジスタによる相関ピークを1回生成
    する処理、この処理に際してシフトしたアナログ入力信
    号に追随するようにセレクタを切替えつつ長遅延レジス
    タの拡散符号による相関ピークを1回生成する処理、セ
    レクタをもとの接続に復帰させる処理よりなる操作を1
    回または複数回実行し、これによって複数回連続のピー
    ク重複を全て回避することを特徴とする請求項3記載の
    DS−CDMAセルラシステムの信号受信装置。
  20. 【請求項20】 サンプルホールド回路の後段に接続さ
    れた1段または複数段の副サンプルホールド回路をさら
    に備え、セレクタをアナログ入力信号のシフトに追随さ
    せるときには、セレクタはこれら副サンプルホールド回
    路にも接続されるようになっていることを特徴とする請
    求項17〜19のいずれか1項に記載のDS−CDMA
    セルラシステムの信号受信装置。
  21. 【請求項21】 相関ピークが存在しない期間において
    は、マッチドフィルタにおける加算回路への給電を停止
    し、これによって電力消費を節減していることを特徴と
    する請求項1記載のDS−CDMAセルラシステムの信
    号受信装置。
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