JPH11195935A - 高周波集積回路装置 - Google Patents

高周波集積回路装置

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JPH11195935A
JPH11195935A JP36680797A JP36680797A JPH11195935A JP H11195935 A JPH11195935 A JP H11195935A JP 36680797 A JP36680797 A JP 36680797A JP 36680797 A JP36680797 A JP 36680797A JP H11195935 A JPH11195935 A JP H11195935A
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effect transistor
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Keiichi Yamaguchi
恵一 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】FETのピンチオフ電圧のばらつきに対してゲ
ートバイアス電圧を最適値に自動調整でき、しかもゲー
トバイアス回路にバイポーラトランジスタを必要としな
い高周波集積回路装置を提供する。 【解決手段】デプレッション型FET16を周波数変換
回路の能動素子に用いた高周波集積回路装置において、
ソースおよびゲートが互いに接続されると共に直流電圧
源に接続されたデプレッション型FET18と、FET
18のドレインと基準電位点との間に接続された、ゲー
ト・ソース間電圧が零のときの相互コンダクタンスの逆
数1/gm0の抵抗値を持つバイアス電圧発生用抵抗1
9とによりFET16のゲートバイアス回路を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯やミ
リ波帯で使用される高周波集積回路装置に係り、特に周
波数変換回路を構成する電界効果トランジスタのゲート
バイアス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】デプレッション型の電界効果トランジス
タ(以下、FETという)を用いた周波数変換回路、例
えばミキサやダブラでは、FETの最適なゲートバイア
ス点がピンチオフ電圧の近傍にある。この最適バイアス
点は、FETの特性ばらつきにより大きく変化し、周波
数変換回路の特性に大きな影響を与える。
【0003】FETのバイアス点に敏感な周波数変換回
路に限らないが、FETのゲートバイアス回路として、
従来、図8や図9に示す回路が知られている。図8のゲ
ートバイアス回路は、抵抗102,103を接地電位点
と負電圧源接続端子104との間に直列接続して電圧分
割を行い、この電圧を一端がRF信号をシャントするた
めのデカップリング用キャパシタ105を介して接地さ
れたスタブ106を経由してFET101のゲートに供
給するように構成される。しかし、このゲートバイアス
回路では、FET101のピンチオフ電圧のばらつきに
対してゲートバイアス電圧が変動するという問題があ
る。
【0004】この問題に対処するため、図9に示すゲー
トバイアス回路200では、FET101のドレイン電
流を監視し、ピンチオフ電圧のばらつきに対してゲート
バイアス電圧を最適値に自動調整している。ゲートバイ
アス回路200は、RF阻止用のチョークコイル202
と、抵抗203〜206と、抵抗203〜206によっ
てFET101のドレイン電流に対応したコレクタ電流
が流れるように制御されるバイポーラトランジスタ20
7と、トランジスタ207のコレクタ回路に接続された
抵抗208,209からなり、FET101のドレイン
電流に対応した電圧をデカップリング用キャパシタ10
5を介して接地されたスタブ106を経由してFET1
01のゲートに供給するように構成されている。なお、
211は正の直流電圧源が接続される端子、212は負
の直流電圧源が接続される端子である。
【0005】図9のゲートバイアス回路200では、F
ET101のピンチオフ電圧のばらつきに対して最適な
ゲートバイアス電圧をFET101に供給することがで
きる反面、バイポーラトランジスタ207を必要とする
ことから、ゲートバイアス回路200をFET101と
同一基板上に形成することが難しく、オフチップで実現
しなければならない。しかし、特にマイクロ波帯やミリ
波帯の高周波回路をモノリシック集積回路(MMIC)
で実現する場合には、同一のICチップ上にゲートバイ
アス回路を構成して入出力端子数や外部回路を削減する
ことが小型化、コストダウンおよび利便性の観点から望
まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、周波
数変換回路を構成するFETのためのゲートバイアス回
路において、FETのピンチオフ電圧のばらつきに対し
てゲートバイアス電圧を自動調整するように構成する場
合、従来の技術ではFETと同一基板上に形成しにくい
バイポーラトランジスタを必要としたため、回路をMM
ICで実現することが難しいという問題点があった。
【0007】本発明は、周波数変換回路を構成するFE
Tのピンチオフ電圧のばらつきに対してゲートバイアス
電圧を最適値に自動調整でき、しかもゲートバイアス回
路にバイポーラトランジスタを必要とせず、MMIC化
に適した構成の高周波集積回路装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明による高周波集積回路装置は、ソースが基準
電位点に接続され、ドレインが出力端子に接続された、
周波数変換回路を構成するデプレッション型の第1の電
界効果トランジスタのゲートバイアス回路を次のように
構成する。
【0009】すなわち、このゲートバイアス回路はソー
スおよびゲートが互いに接続されると共に直流電圧源に
接続されたデプレッション型の第2の電界効果トランジ
スタと、第2の電界効果トランジスタのドレインに一端
が接続され、他端が基準電位点に接続された、ほぼ第2
の電界効果トランジスタのゲート・ソース間電圧が零の
ときの相互コンダクタンスの逆数の抵抗値を持つバイア
ス電圧発生用抵抗と、第2の電界効果トランジスタのド
レインとバイアス電圧発生用抵抗との接続点の電圧を第
1の電界効果トランジスタのゲートにバイアス電圧とし
て供給するバイアス電圧供給手段とを有する。ここで、
第1および第2の電界効果トランジスタは、同一のIC
チップ上の近傍に、同一構造かつ同一プロセスにより作
成されることが望ましい。
【0010】このようにゲートバイアス回路を構成する
ことにより、FETのピンチオフ電圧の変化に対して、
第1のFETのゲートバイアス電圧を最適値に維持する
ことが可能となる。また、このゲートバイアス回路はバ
イポーラトランジスタを必要とせず、MMIC化に適し
た構成となる。
【0011】バイアス電圧供給手段は、一つの態様によ
ると例えば第2の電界効果トランジスタのドレインとバ
イアス電圧発生用抵抗との接続点をキャパシタを介して
基準電位点に接続するか、または容量性オープンスタブ
の一端に接続すると共に、直接またはスタブを介して第
1の電界効果トランジスタのゲートに接続して構成され
る。
【0012】他の態様によると、バイアス電圧供給手段
は、第2の電界効果トランジスタのドレインとバイアス
電圧発生用抵抗との接続点を第1のキャパシタを介して
基準電位点に接続するか、または第1の容量性オープン
スタブの一端に接続すると共に、第2の抵抗および第2
のキャパシタを介して基準電位点に接続し、第2の抵抗
と第2のキャパシタの接続点を直接またはスタブを介し
て第1の電界効果トランジスタのゲートに接続して構成
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る高周波集積回路装置の要部であり、ミキサやダブラ
などの周波数変換回路を構成するデプレッション型の第
1のFET16と、そのゲートバイアス回路を示してい
る。
【0014】RF(高周波)信号が入力される信号入力
端子11には、DC(直流)成分を阻止するためのカッ
プリング用キャパシタ12の一端が接続されている。こ
のキャパシタ12の他端は、一端が開放されたオープン
スタブ13の他端に接続されるとともに、第1および第
2の伝送線路14、15を経由して第1のFET16の
ゲートに接続される。オープンスタブ13、第1および
第2の伝送線路14、15は、周波数変換回路の入力整
合回路部を構成している。第1のFET16のドレイン
は、周波数変換された信号、例えばIF(中間周波)信
号を取り出すための信号出力端子17に接続され、また
FET16のソースは基準電位点(この例では接地電位
点)に接続されている。なお、信号出力端子17は第1
のFET16のドレインバイアス端子を兼ねている。
【0015】一方、第2のFET18はやはりデプレッ
ション型FETであり、第1のFET16と同一のIC
チップ上のFET16の近傍に、FET16と同一構造
で同一プロセスにより作成される。この第2のFET1
8は、ソースおよびゲートが互いに接続されるととも
に、負の直流電圧源−V1が接続される電圧源接続端子
20に接続され、ドレインはバイアス電圧発生用抵抗1
9を介して基準電位点(この例では接地電位点)に接続
されている。ここで、バイアス電圧発生用抵抗19は第
2のFET18のゲート・ソース間電圧が零のときの相
互コンダクタンスgm0の逆数1/gm0の抵抗値を持
つ。
【0016】第2のFET18は定電流源を構成してお
り、そのドレイン電圧、言い換えればバイアス電圧発生
用抵抗19の両端に発生する電圧は第1のFET16の
ゲートにゲートバイアス電圧として与えられる。すなわ
ち、第2のFET18のドレインとバイアス電圧発生用
抵抗19との接続点N1は、デカップリング用キャパシ
タ21とバイアス供給用スタブ22との接続点N2に接
続される。デカップリング用キャパシタ21は、接続点
N1を高周波的に短絡し、RF信号やIF信号をシャン
トするためのものであり、その他端は基準電位点(この
例では接地電位点)に接続され、バイアス供給用スタブ
22の他端は第1の伝送線路14と第2の伝送線路15
との接続点に接続される。バイアス供給用スタブ22
は、前述したオープンスタブ13、第1および第2の伝
送線路14、15と共に、周波数変換回路の入力整合回
路部の一部を構成している。
【0017】次に、本実施形態の高周波集積回路装置の
動作を説明する。図2は、デプレッション型FETのゲ
ート・ソース間電圧Vgと、ドレイン電流Idおよび相
互コンダクタンスgmとの関係を示している。図2中の
点Pは、Vgs−gm特性の線形領域の中点であり、ミ
キサやダブラなどの周波数変換回路を構成した場合のF
ETの理想的な動作点といえる。Vgs−Id特性の線
形領域の接線とId=0の交点の電圧をVaとおくと、
点PはVaの真上にある。FETのばらつきによりピン
チオフ電圧が変化しても、このような関係は保たれる。
【0018】従って、何らかの手段によりVaを定める
ことにより、最適なゲートバイアス電圧を自動的に得る
ことができる。本実施形態では、以下のような原理によ
って、ピンチオフ電圧の変化に対して第1のFET16
のゲートバイアス電圧を最適値に保つようにしている。
【0019】図2に示すように、デプレッション型FE
Tのゲート・ソース間電圧Vgsに対するドレイン電流
Idの傾きは、gmに他ならない。従って、ゲート・ソ
ース間電圧Vgsが零のときのドレイン電流をIdss
とし、このときの相互コンダクタンスをgm0とする
と、 Va=(−1/gm0)・Idss (1) の関係がある。
【0020】図1の第2のFET18のように、デプレ
ッション型FETに対してソースとゲートを短絡した状
態で適当なドレイン電圧を印加すると、簡単な定電流源
になることが良く知られており、このときに流れるドレ
イン電流IdがIdssである。本実施形態では、式
(1)の関係を利用して、FET18のドレインと基準
電位点との間に、ゲート・ソース間電圧Vgsが零のと
きの相互コンダクタンスgm0の逆数、すなわち1/g
m0の抵抗値を持つバイアス電圧発生用抵抗19を接続
し、この抵抗19にIdssを流すことによって、抵抗
19の両端に式(1)で示した電圧Vaが発生する。
【0021】ここで、FET16のピンチオフ電圧(V
p)が大きくなると、Idssが増加してVaも大きく
なり、Vpが小さくなると、Idssが減少してVaも
小さくなる。このようにしてバイアス電圧発生用抵抗1
9の両端に発生した電圧Vaをバイアス供給用スタブ2
2および伝送線路15を介して第1のFET16のゲー
トを印加することにより、FET16のばらつきによつ
てピンチオフ電圧Vpが変化しても、FET16のゲー
ト・ソース間電圧Vgsを最適バイアス点Vaに設定で
き、周波数変換回路の非線形素子として最適な動作点を
得ることが可能となる。
【0022】なお、図1におけるデカップリング用キャ
パシタ21を容量性オープンスタブに置き換えることも
可能である。容量性オープンスタブはλ/4(λは使用
中心波長)の長さを持ち、一端が開放されたスタブであ
り、他端側は高周波的に接地状態となるため、他端側か
ら見ると容量性となる。
【0023】(第2の実施形態)図1に示した実施形態
において、デカップリング用キャパシタ21はRF信号
やIF信号などをシャントすることによって、第2のF
ET18とバイアス電圧発生用抵抗19で構成されるゲ
ートバイアス発生回路が第1のFET16のゲートから
入力側を見込んだ入力インピーダンスに影響を与えない
ようにすると同時に、特にIF信号が第2のFET18
のドレインに漏れ込み、さらにFET18および電圧源
接続端子20を通して電源回路に漏れ込んで、他の回路
の動作を不安定にするのを防止する役割を持つ。
【0024】図3は、本発明の第2の実施形態としてデ
カップリング回路の他の種々の構成例を示している。図
3(a)は、デカップリング用キャパシタ21に対して
並列にもう一つのデカップリング用キャパシタ31を追
加した例である。図3(b)は、さらに二つのデカップ
リング用キャパシタ21と31の間に抵抗32を挿入し
た例である。いずれの場合も、追加したキャパシタ31
の容量は、キャパシタ21のそれより大きい。ここで、
キャパシタ31と抵抗33とにより、あるいはキャパシ
タ31とキャパシタ21への接続ラインのインダクタン
スや抵抗とにより、フィルタを構成するようにしてもよ
い。
【0025】このようにすると、RF信号は主としてキ
ャパシタ21によりシャントされ、これより周波数の低
いIF信号は主としてキャパシタ31、あるいはキャパ
シタ31と抵抗32によりシャントされ、デカップリン
グ効果がさらに向上する。これにより、特にIF信号が
第2のFET18および電圧源接続端子20を通して電
源回路に漏れ込むことによる他の回路の動作不安定化を
より確実に防止することができる。
【0026】図3(c)は、図1におけるデカップリン
グ用キャパシタ21に対して直列に抵抗33を設けた例
である。図3(d)は、図3(a)におけるデカップリ
ング用キャパシタ21に対して直列に抵抗33を設けた
例である。このようにしても同様にデカップリング効果
を向上させることができる。
【0027】なお、デカップリング回路の実装法として
は、例えば小容量のデカップリング用キャパシタ21を
FET16およびFET18等が形成されたICチップ
上に形成し、大容量のデカップリング用キャパシタ31
や抵抗32,33をチップ外部に外付け素子として設け
ることが好ましい。こうすることで、デカップリング回
路によるチップ面積の増大を避けることができる。
【0028】また、図3におけるデカップリング用キャ
パシタ21および31は、先に述べた容量性オープンス
タブに置き換えることも可能である。
【0029】(第3の実施形態)図4は、本発明の第3
の実施形態を示す図であり、図1におけるバイアス供給
用スタブ22をλ/4線路41に置き換えている。これ
は良く知られているRFチョーク回路であり、多段にす
ればより大きな効果が得られる。この場合も、デカップ
リング用キャパシタ31を容量性オープンスタブに置き
換えることが可能である。
【0030】(第4の実施形態)図5は、本発明の第4
の実施形態を示す図であり、幅の異なる複数のλ/4線
路からなる分布定数線路により構成された多段のRFチ
ョーク回路42を用いた例である。
【0031】(第5の実施形態)図6は、本発明の第5
の実施形態を示す図であり、(a)は第2のFET18
のゲートおよびソースと負の直流電圧源−V1が接続さ
れる電圧源接続端子20との間に、FET18のドレイ
ン・ソース間電圧を調整するための抵抗51を挿入した
例、(b)は第2のFET18のドレインと接続点N1
との間に、同じくFET18のドレイン・ソース間電圧
を調整するための抵抗52を挿入した例である。
【0032】第2のFET18を定電流源として動作さ
せるために、抵抗51あるいは抵抗52によりFET1
8のドレイン・ソース間電圧をFET18が飽和状態と
なるように調整する。この場合、第2のFET18のド
レイン・ソース間電圧は、第1のFET16のドレイン
・ソース間電圧と等しくなるように調整することが望ま
しい。
【0033】(効果について)上述した本発明の実施形
態によると、第1のFET16のピンチオフ電圧が変化
しても、FET16と同一ICチップ上の近傍に同一プ
ロセスで形成された同一構造の第2のFET18とバイ
アス電圧発生用抵抗19を主体として構成されたゲート
バイアス回路により、第1のFET16のゲートバイア
ス電圧を最適値に自動的に調整することができる。この
効果について、図7によりさらに詳細に説明する。
【0034】図7は、デプレッション型FETのピンチ
オフ電圧の変化に伴う最適バイアス点の変化を示してい
る。すなわち、特性aに示されるようにあるピンチオフ
電圧Vpのときの最適バイアス点がVaであるとすれ
ば、ピンチオフ電圧Vpがこれより低くなった場合は、
特性bに示されるように最適バイアス点はVa′に移動
する。逆に、ピンチオフ電圧Vpが高くなった場合は、
最適バイアス点はVa″に移動する。
【0035】このようにピンチオフ電圧の変化に伴い最
適バイアス点が変化するが、ピンチオフ電圧が変化する
とIdssも変化するため、このIdssの変化を利用
して最適バイアス点を自動的に得ることができる。すな
わち、最適バイアス点がVaのときのピンチオフ電圧を
基準として、これよりピンチオフ電圧Vpが低くなる
と、IdssはIdss′へ減少する。このとき、バイ
アス電圧発生用抵抗19の両端に発生する電圧も低下す
るため、ゲートバイアス電圧はVaから最適バイアス点
Va′へと移動する。逆に、ピンチオフ電圧Vpが高く
なると、IdssはIdss″へと増加し、バイアス電
圧発生用抵抗19の両端に発生する電圧も上昇するた
め、ゲートバイアス電圧はVaから最適バイアス点V
a″に移動することになる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればデ
プレッション型の第1のFETを周波数変換回路の能動
素子に用いた高周波集積回路装置において、ソースおよ
びゲートが互いに接続されると共に直流電圧源に接続さ
れたデプレッション型の第2のFETと、この第2のF
ETのドレインと基準電位点との間に接続された、第2
のFETのゲート・ソース間電圧が零のときの相互コン
ダクタンスgm0の逆数1/gm0の抵抗値を持つバイ
アス電圧発生用抵抗とにより第1のFETのゲートバイ
アス回路を構成したことにより、FETのばらつきによ
るピンチオフ電圧の変化によらず常に最適なゲートバイ
アス電圧を得ることができる。
【0037】しかも、本発明はゲートバイアス回路にバ
イポーラトランジスタを必要としないため、MMIC化
に適した構成であり、小型化とコストダウンおよび利便
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る高周波集積回路
装置の要部の構成を示す図
【図2】本発明の原理を説明するためのデプレッション
型FETのゲート・ソース間電圧とドレイン電流および
相互コンダクタンスの関係を示す図
【図3】本発明の第2の実施形態に係る要部の構成を示
す図
【図4】本発明の第3の実施形態に係る要部の構成を示
す図
【図5】本発明の第4の実施形態に係る要部の構成を示
す図
【図6】本発明の第5の実施形態に係る要部の構成を示
す図
【図7】本発明の効果を説明するためのデプレッション
型FETのピンチオフ電圧の変化に対する最適バイアス
点の変化を示す図
【図8】従来の技術に係るFETのゲートバイアス回路
の一例を示す図
【図9】従来の技術に係るFETのゲートバイアス回路
の他の一例を示す図
【符号の説明】
11…信号入力端子 12…カップリング用キャパシタ 13…オープンスタブ 14、15…伝送線路 16…第1のデプレッション型FET 17…信号出力端子 18…第2のデプレッション型FET 19…バイアス電圧発生用抵抗 20…電圧源接続端子 21…デカップリング用キャパシタ 22…バイアス供給用スタブ 31…デカップリング用キャパシタ 32、33…抵抗 41…λ/4線路 42…RFチョーク回路 51、52…抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソースが基準電位点に接続され、ドレイン
    が出力端子に接続された、周波数変換回路を構成するデ
    プレッション型の第1の電界効果トランジスタと、 ソースおよびゲートが互いに接続されると共に直流電圧
    源に接続されたデプレッション型の第2の電界効果トラ
    ンジスタと、 前記第2の電界効果トランジスタのドレインに一端が接
    続され、他端が基準電位点に接続された、ほぼ前記第2
    の電界効果トランジスタのゲート・ソース間電圧が零の
    ときの相互コンダクタンスの逆数の抵抗値を持つバイア
    ス電圧発生用抵抗と、 前記第2の電界効果トランジスタのドレインと前記バイ
    アス電圧発生用抵抗との接続点の電圧を前記第1の電界
    効果トランジスタのゲートにバイアス電圧として供給す
    るバイアス電圧供給手段とを備えたことを特徴とする高
    周波集積回路装置。
  2. 【請求項2】前記バイアス電圧供給手段は、前記第2の
    電界効果トランジスタのドレインと前記バイアス電圧発
    生用抵抗との接続点をキャパシタを介して基準電位点に
    接続するか、または容量性オープンスタブの一端に接続
    すると共に、直接またはスタブを介して前記第1の電界
    効果トランジスタのゲートに接続して構成することを特
    徴とする請求項1記載の高周波集積回路装置。
  3. 【請求項3】前記バイアス電圧供給手段は、前記第2の
    電界効果トランジスタのドレインと前記バイアス電圧発
    生用抵抗との接続点を第1のキャパシタを介して基準電
    位点に接続するか、または第1の容量性オープンスタブ
    の一端に接続すると共に、第2の抵抗および第2のキャ
    パシタを介して基準電位点に接続し、第2の抵抗と第2
    のキャパシタの接続点を直接またはスタブを介して前記
    第1の電界効果トランジスタのゲートに接続して構成す
    ることを特徴とする請求項1記載の高周波集積回路装
    置。
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