JPH1119555A - スプレーガン洗浄方法及びスプレーガン洗浄装置 - Google Patents

スプレーガン洗浄方法及びスプレーガン洗浄装置

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JPH1119555A
JPH1119555A JP9171839A JP17183997A JPH1119555A JP H1119555 A JPH1119555 A JP H1119555A JP 9171839 A JP9171839 A JP 9171839A JP 17183997 A JP17183997 A JP 17183997A JP H1119555 A JPH1119555 A JP H1119555A
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JP
Japan
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cleaning
spray gun
storage container
thinner
gun
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JP9171839A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kurematsu
雅行 榑松
Hiroyuki Hashimoto
浩幸 橋本
Mitsuhiro Kurosawa
光広 黒澤
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプレーガンを洗浄する際に使用する洗浄液
の廃棄量の低減を図り、ひいては、低コスト化を実現す
ることを課題とする。 【解決手段】 貯留容器11(又は12)に貯留された
洗浄液で、塗布を終了したスプレーガンを洗浄し、洗浄
されたスプレーガンを、新たな洗浄液で洗浄するととも
に、使用された新たな洗浄液を前記貯留容器11(又は
12)に貯留する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布用スプレーガ
ンの洗浄方法及び洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スプレーガンは、外部から供給される圧
縮空気とカップに収容する塗料とを混合して塗料ノズル
から機械部品など種々の部材に吹き付け、塗料を塗布す
るものである。このスプレーガンは、塗料の色替え時、
すなわち、ある色の塗料を塗布し終わると、あるいは、
別の色の塗料を塗布する前に洗浄され、色の混色を避け
るようにしている。この洗浄には、洗浄液としてシンナ
ーが用いられ、その方法としては、スプレーガンの外観
をシンナーによってブラシで洗い、また、シンナーと圧
縮空気とを混合して塗料ノズルから吹き出させ、さら
に、塗料ノズルの先端を指で押さえシンナーを逆流させ
ることにより、スプレーガンの内部である塗料通路を洗
浄する。このため、この洗浄には、多量のシンナーが使
用されている。
【0003】このため、洗浄に使用するシンナーの量を
低減させるためにシンナーを循環使用し、さらに、自動
でスプレーガンを洗浄する洗浄装置(UG3000B、
アネスト岩田(株))が発売されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の洗浄装置におい
ては、洗浄液であるシンナーを実際に使用する量は、ス
プレーガンを手で洗浄した場合に比して、シンナーの量
が減少せず、場合によっては減少どころか増加してい
る。しかも、循環使用されたシンナーは、汚れがひどく
なると廃シンナーとして廃棄業者に引き取ってもらう、
あるいは、再生装置で廃シンナーの再生を行うために、
廃シンナー量が増えるとその分だけコストがかかる。
【0005】そこで、本発明では、スプレーガンを洗浄
する際に使用する洗浄液の廃棄量の低減を図り、ひいて
は、低コスト化を実現することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の構成
により解決することができる。
【0007】(1) 貯留容器に貯留された洗浄液で、
塗布を終了したスプレーガンを洗浄し、洗浄されたスプ
レーガンを、新たな洗浄液で洗浄するとともに、使用さ
れた新たな洗浄液を前記貯留容器に貯留することを特徴
とするスプレーガン洗浄方法。
【0008】(2) 新たな洗浄液を、洗浄するスプレ
ーガンに供給する新液供給手段と、前記供給手段により
供給され洗浄に使用された洗浄液を貯留する貯留容器
と、前記貯留容器に貯留された使用された洗浄液を、塗
布後のスプレーガンに供給する使用液供給手段と、を有
することを特徴とするスプレーガン洗浄装置。
【0009】(3) スプレーガンを洗浄するため、洗
浄液を貯留する複数の貯留容器を有し、前記複数の貯留
容器のうち後段に設けられている貯留容器に貯留された
洗浄液は、前段に設けられている貯留容器へと、流れ込
むことを特徴とするスプレーガン洗浄装置。
【0010】すなわち、後段での洗浄(清洗浄)を行う
際には、よりきれいな洗浄液を用い、後段での洗浄の前
の前段での洗浄(粗洗浄)を行う際には、後段での洗浄
を行う際に使用された洗浄液を用いることにより、洗浄
液を有効的に利用し、洗浄液の廃棄量の低減を図り、ひ
いては、低コスト化を実現する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、第1の実施の形態につい
て、スプレーガン洗浄装置10の断面概略図である図1
に基づいて説明する。
【0012】スプレーガン洗浄装置10(以下、洗浄装
置ともいう)には、洗浄液(以下、シンナーともいう)
を収容した収納容器50を装着する装着部31と、シン
ナーを貯留する貯留容器である第1洗浄槽11、第2洗
浄槽12とが設けられている。なお、収納容器50に
は、新しいシンナーが収容されている。第1洗浄槽11
には第2洗浄槽12からオーバーフローしたシンナーを
貯留し、第2洗浄槽12には、装着部31に装着された
収納容器50に収納された新たなシンナーが、所定の水
位を保つように、例えば、バードファウンテン方式(又
はコック方式)により供給される。なお、収納容器50
から第2洗浄槽12、第2洗浄槽12から第1洗浄槽へ
のシンナーの流れは、これに限らず、種々の方法を用い
ることができ、要は、第1洗浄槽11から第2洗浄槽1
2、第2洗浄槽12から収納容器50(あるいは、装着
部31)へとシンナーが流れない(逆流しない)ように
構成すればよい。
【0013】この第1洗浄槽11及び第2洗浄槽12
は、それぞれ、上方に開放されている開放部111、1
21を有しており、この開放部111、121から洗浄
するスプレーガンの少なくとも一部を浸漬可能に設けら
れている。また、各洗浄槽11、12には、スプレーガ
ンの外面を洗浄するためにブラシ112、122が図示
しないブラシ保持手段により保持可能に設けられてい
る。このブラシ112、122は真鍮性のブラシであ
り、洗浄するスプレーガンの外面に付着した塗料を擦り
落とすために用いる。なお、各洗浄槽11、12の底部
には、貯留したシンナーを排出するための排出手段とし
ての排出弁113、123が設けられており、各洗浄槽
11、12を洗浄する際などには、この排出弁113、
123から各洗浄槽11、12に貯留されたシンナーを
排出することにより、洗浄槽11、12の洗浄作業を容
易に行うことができる。
【0014】また、洗浄装置10には、洗浄に使用する
スプレーガン(以下、洗浄ガンともいう)21、22
と、洗浄ガン21、22に圧縮空気を送るためにポンプ
23とが設けられている。この洗浄ガン21、22は共
に圧縮空気による吸い上げ力によって塗料(本実施の形
態ではシンナーである)を供給する吸い上げ式のスプレ
ーガンである。洗浄ガン21は第1洗浄槽11から、洗
浄ガン22は装着部12(あるいは、収納容器50)か
ら、それぞれフレキシブルなホースによって、シンナー
を供給することが可能なように設けられ、また、ポンプ
23からも圧縮空気をフレキシブルなホースによって供
給可能に設けられている。すなわち、洗浄ガン21から
は第1洗浄槽11に貯留されたシンナーを、洗浄ガン2
2からは新たなシンナーを吹き出し可能に設けている。
また、圧縮空気をつくるコンプレッサー(ポンプ23)
は、塗装スプレーガン用に大型のものが既に備えている
ユーザー用の洗浄装置10としては不要であり、この場
合は、圧縮空気のフレキシブルホースに接続するプラグ
のみを用意した構造とすることが、小型化、低コスト
化、安全性の面から好ましい。
【0015】さらに、洗浄装置10には、各洗浄槽1
1、12の開放部111、121を覆うことが可能な蓋
部材である開閉蓋24が設けられている。洗浄装置10
を使用しないときには、この開閉蓋24を閉じることに
より各洗浄槽11、12に貯留したシンナーの蒸発を防
止するとともに異臭の低減を図っている。なお、本実施
の形態では、開閉蓋24は一端を回動自在に設けた蓋で
あるがスライドあるいは着脱可能な蓋であってもよく、
また、1つの開閉蓋24により各洗浄槽11、12を覆
うことが可能な蓋であるが、各処理槽11、12毎に設
けてもよい。
【0016】次に、この洗浄装置10を用いた塗料の色
替え時におけるスプレーガンの洗浄について説明する。
なお、この洗浄するスプレーガン(以下、被洗浄ガンと
もいう)は、カップに収容された塗料の重力によって供
給する重力式スプレーガンとして説明する。
【0017】まず、ある色の塗料を塗布し終えた被洗浄
ガンに附属しているカップ内に残っている塗料を他の容
器にあける。そして、ポンプ23に接続されたフレキシ
ブルホース(洗浄ガン21に接続したフレキシブルホー
スとは別途設けられた図示しないフレキシブルホース、
あるいは、先だってカップ内にシンナーを入れた場合は
洗浄ガン21に接続したフレキシブルホースであっても
よい)を被洗浄ガンに接続する。次いで、洗浄ガン21
を用いて、第1洗浄槽11に貯留されているシンナー
を、このカップ内に入れる。そして、被洗浄ガンでもっ
て圧縮空気とカップ内に入れたシンナーとを混合して塗
料ノズルから吹き出させる(スプレーする)ことによ
り、被洗浄ガンの内部である塗料通路に付着した塗料及
びカップに付着した塗料を吹き出させ、被洗浄ガンの内
部を粗洗浄する。このとき、塗料ノズルの先端を指で押
さえ(あるいは、洗浄装置10に押し当て部材を設けて
おき、被洗浄ガンの塗布ノズルの先端を押し当ててもよ
い)、塗料通路にシンナーを逆流させることにより、さ
らに良好に粗洗浄が可能となる。ここで、使われたシン
ナーは、廃棄シンナーとして処理(あるいは廃棄)され
る。また、この粗洗浄は数回に分割して行うことが残留
塗料が少なくなり好ましく、より好ましくは、被洗浄ガ
ンを連続スプレーしながら、カップ内に洗浄ガン21で
塗料を洗い流すように連続又は断続してシンナーを洗浄
・供給することである。
【0018】被洗浄ガンの内部の粗洗浄が終わると、開
閉蓋24があいている洗浄装置10の第1洗浄槽11内
に被洗浄ガンを浸漬するとともに、第1洗浄槽11に設
けられたブラシ112によって被洗浄ガンの外面を擦る
ことにより粗洗浄をする。次いで、被洗浄ガンを第2洗
浄槽12内に浸漬し、第2洗浄槽12に設けられたブラ
シ122によって被洗浄ガンの外面を擦ることにより清
洗浄をする。この第2洗浄槽12内に被洗浄ガンを浸漬
したり、ブラシ122で擦ったりする際に、第2洗浄槽
12内に貯留したシンナーが溢れ出し、第1洗浄槽11
へとオーバーフローする。また、この清洗浄で第2洗浄
槽12内に貯留するシンナーの量が減った(液面位が下
がった)場合、収納容器50に収納されたシンナーが第
2洗浄槽12内に補給される。
【0019】また、被洗浄ガンの浸漬洗浄では、圧縮空
気のフレキシブルホースを接続したままで行い、浸漬し
ながら塗布ノズルの先端を指で押さえ、塗料通路にシン
ナーを逆流させることで、塗料通路を洗浄することがで
き、よりきれいに塗料を被洗浄ガンから洗い流すことが
できる。なお、塗布ノズルの先端を指で押さえるのでは
なく、図1に示すように、洗浄槽11、12内に被洗浄
ガンの塗布ノズルの先端を押し当てる逆洗浄用の押し当
て部材41を設けておき、この押し当て部材41に被洗
浄ガンの塗布ノズルを押し当て、塗料通路にシンナーを
逆流させることで、手にシンナーが付着しないで洗浄す
ることができる。この押し当て部材は、シンナーに溶解
や腐食しない材質の金属、プラスチック、天然繊維素材
(セルロース等)、セラミック、ガラス、テフロンなど
で、表面は軟質状であり、そして、被洗浄ガンの塗布ノ
ズル先端を押し当てても全体が変形しないように心材と
して金属板を入れることが好ましい。
【0020】被洗浄ガンの外面の清洗浄が終わると、第
2洗浄槽12から被洗浄ガンを取り出し、ポンプ23に
接続されたフレキシブルホース(洗浄ガン22に接続し
たフレキシブルホースとは別途設けられた図示しないフ
レキシブルホース、あるいは、先だってカップ内にシン
ナーを入れた場合は洗浄ガン22に接続したフレキシブ
ルホースであってもよい)を被洗浄ガンに接続する。次
いで、洗浄ガン22を用いて、収納容器50に収納され
ている新しいシンナーを、このカップ内に入れる。そし
て、被洗浄ガンでもって圧縮空気とカップ内に入れたシ
ンナーとを混合して塗料ノズルから吹き出させる(スプ
レーする)ことにより、塗料通路に残った塗料及びカッ
プに残った塗料を吹き出させ、被洗浄ガンの内部を清洗
浄する。このとき、塗料ノズルの先端を指で押さえ(あ
るいは、洗浄装置10に押し当て部材を設けておき、被
洗浄ガンの塗布ノズルの先端を押し当ててもよい)、塗
料通路にシンナーを逆流させることにより、さらに良好
に清洗浄が可能となる。この被洗浄ガンの内部の清洗浄
を行う際に、塗布ノズルから吹き出すシンナーは第2洗
浄槽12内に吹き出すように行い、ここで使われたシン
ナーは、廃棄シンナーとせずに、再利用する。また、塗
装ステージの近傍に本実施の形態の洗浄装置10を置
き、塗布し終えた被洗浄ガンに圧縮空気ホースを接続し
たままの状態で、一連の全ての洗浄を行うこともでき
る。
【0021】本実施の形態の洗浄装置10を用いると、
人手で行うスプレーガンの洗浄に比して、1/5程度
(スプレーガン1台を200〜300mLで洗浄可能)
のシンナー量(新たなシンナー)で洗浄でき、しかも、
ユーザーの備えている圧縮空気用コンプレッサを利用し
(洗浄装置10にポンプ23を設けない)、接続プラグ
のみ備えた洗浄装置10とすることにより、電気を使わ
ないのでシンナーに引火して爆発する危険性がなく、安
全である。
【0022】なお、本実施の形態においては、第1洗浄
槽11及び第2洗浄槽12では、被洗浄ガンの外面を洗
浄するようにしたが、これだけでなく、被洗浄ガンにフ
レキシブルホースを介してポンプ23を接続し、被洗浄
ガンのカップに第1、2洗浄槽11、12内に貯留され
ているシンナーをすくい入れて、被洗浄ガンの内部を洗
浄してもよい。また、新液供給手段や使用液供給手段と
して、洗浄ガン21、22などを用いたが、これに限ら
れず、シンナーを供給できるような手段なら何れでもよ
く、例えば蛇口などを設けてもよい。
【0023】また、本実施の形態においては、貯留容器
として第1洗浄槽11と第2洗浄槽の2つを設けたが、
1つあるいは3つ以上としてもよい。例えば、図2(上
述と同様の構成には同符号を付与する)に示すように、
上述した第1、2洗浄槽11、12と同様の洗浄槽13
を1つだけ設け、この洗浄槽13に装着部31に装着さ
れた収納容器50に収納された新たなシンナーが供給さ
れるとともに、この洗浄槽13に貯留したシンナーを洗
浄ガン21から吹き出し可能にフレキシブルホースを設
ける。また、例えば、図3(上述と同様の構成には同符
号を付与する)に示すように、第1洗浄槽14〜第4洗
浄槽17の4つの洗浄槽を設け、各洗浄槽14〜17間
は、オーバーフローによりシンナーが流れ込むように構
成する。
【0024】以上詳述した実施の形態においては、被洗
浄ガンとして重力式スプレーガンで説明したが、吸い上
げ式スプレーガンであってもよく、この場合、被洗浄ガ
ンの内部を洗浄する際には、第1洗浄槽11から、装着
部12(あるいは、収納容器50)から、それぞれフレ
キシブルなホースによって、シンナーを供給することが
可能なように被洗浄ガンに接続し、かつ、ポンプ23か
らも圧縮空気をフレキシブルなホースによって供給可能
に接続することにより、同様に行うことができる。
【0025】このように、本実施の形態においては、第
2洗浄槽12(あるいは、第1洗浄槽11)に貯留され
たシンナーで、被洗浄ガンを洗浄し、洗浄された被洗浄
ガンを、新たなシンナーで洗浄する(あるいは、第2洗
浄槽12に貯留されたシンナーで洗浄する)とともに、
使用された新たなシンナーを第2洗浄槽12(あるい
は、第2洗浄槽12からオーバーフローしたシンナーを
第1洗浄槽11)に貯留することにより、後段での洗浄
(清洗浄)を行う際には、よりきれいなシンナーを用
い、後段での洗浄の前の前段での洗浄(粗洗浄)を行う
際には、後段での洗浄を行う際に使用されたシンナーを
用いることにより、シンナーを有効的に利用し、シンナ
ーの廃棄量の低減を図り、ひいては、低コスト化を実現
する。
【0026】また、本実施の形態の洗浄装置10におい
ては、新たなシンナーを、被洗浄ガンに供給する新液供
給手段(洗浄ガン22、ポンプ23及びフレキシブルホ
ースなど)と、この新液供給手段により供給され洗浄に
使用されたシンナーを貯留する第1、2洗浄槽11、1
2と、第1洗浄槽11に貯留された使用された洗浄液
を、塗布後のスプレーガンに供給する使用液供給手段
(洗浄ガン21、ポンプ23及びフレキシブルホースな
ど)とを有しているので、洗浄に使用されたシンナーを
再利用することができ、廃棄するシンナーの量を減らす
ことができるとともに、最終的には被洗浄ガンは必ず新
しいシンナーで洗浄されるため、洗浄された被洗浄ガン
は常にきれいである。さらに、本実施の形態では、第2
洗浄槽12内のシンナーが第1洗浄槽11へと流れ込む
(具体的にはオーバーフロー)ので、何ら構成を必要と
せずにシンナーの再利用を容易とし、かつ、第1洗浄槽
11から第2洗浄槽12への逆流を防止できる。
【0027】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について、スプレーガン洗浄装置10の断面概略図
である図4に基づいて説明する。上述した第1の実施の
形態においては、第1、2洗浄槽11、12の両方と
も、上方に開放されている開放部111、121を有し
ていたが、少なくとも1つの洗浄槽の上方を開放したも
のが本実施の形態である。なお、上述した第1の実施の
形態と同様の構成には、同符号を付与し、説明を省略す
ることもある。
【0028】本実施の形態の洗浄装置10には、シンナ
ーを貯留しかつ被洗浄ガンの外面を洗浄できるために上
方を開放する開放部201を有する洗浄槽20と、シン
ナーを貯留する貯留容器である第1貯留槽18、第2貯
留槽19とが設けられている。この洗浄槽20、収納容
器50及び装着部31などは、上述の第1の実施の形態
と同様であるので、説明を省略する。第1貯留槽18及
び第2貯留槽19の上方は壁(符号なし)により覆われ
ており、第1貯留槽の上方の壁には開口部184が設け
られている。この開口部184に連なってシンナーの回
収手段である受け部185が設けられている。すなわ
ち、この受け部185を通ったシンナーが第1貯留槽1
8に貯留されることになる。なお、この受け部185内
には、受け部材186として、繊維状材料を粗に固めた
フィルターが設けられ、あるいは、小さい固形物が充填
されており、シンナーを第1貯留槽18に貯留する際
に、後段において詳述するが、被洗浄ガンから吹き出し
たシンナーの勢いを減じて飛びはねを防止するととも
に、濾過する機能を持たせている。一方、第2貯留槽1
9には、洗浄槽20と連通する開口部197が設けられ
ており、この開口部197を介して、洗浄槽20に貯留
されたシンナーがオーバーフローして第2貯留槽19に
貯留されることになる。なお、第1、2貯留槽には、そ
の底部から貯留しているシンナーを排出するための排出
手段(液供給手段でもある)とし排出弁183、193
が設けられている。
【0029】次に、この洗浄装置10を用いた塗料の色
替え時におけるスプレーガンの洗浄について説明する。
なお、この洗浄するスプレーガン(以下、被洗浄ガンと
もいう)は、カップに収容された塗料の重力によって供
給する重力式スプレーガンとして説明する。
【0030】まず、ある色の塗料を塗布し終えた被洗浄
ガンに附属しているカップ内に残っている塗料を他の容
器にあける。そして、ポンプ23に接続されたフレキシ
ブルホース(図示せず)を被洗浄ガンに接続する。次い
で、排出弁183を開けて、第1貯留槽18に貯留され
ているシンナーを、このカップ内に入れる。そして、被
洗浄ガンでもって圧縮空気とカップ内に入れたシンナー
とを混合して塗料ノズルから吹き出させる(スプレーす
る)ことにより、被洗浄ガンの内部である塗料通路に付
着した塗料及びカップに付着した塗料を吹き出させ、被
洗浄ガンの内部を粗洗浄する。このとき、塗料ノズルの
先端を指で押さえ(あるいは、洗浄装置10に押し当て
部材を設けておき、被洗浄ガンの塗布ノズルの先端を押
し当ててもよい)、塗料通路にシンナーを逆流させるこ
とにより、さらに良好に粗洗浄が可能となる。ここで、
使われたシンナーは、廃棄シンナーとして処理(あるい
は廃棄)される。
【0031】被洗浄ガンの内部の粗洗浄が終わると、引
き続き、排出弁193を開けて、第2貯留槽19に貯留
されているシンナーを、このカップ内に入れる。そし
て、被洗浄ガンでもって圧縮空気とカップ内に入れたシ
ンナーとを混合して塗料ノズルから吹き出させる(スプ
レーする)ことにより、被洗浄ガンの塗料通路に残った
塗料及びカップに残った塗料を吹き出させ、被洗浄ガン
の内部を洗浄する。このとき、塗料ノズルの先端を指で
押さえ(あるいは、洗浄装置10に押し当て部材を設け
ておき、被洗浄ガンの塗布ノズルの先端を押し当てても
よい)、塗料通路にシンナーを逆流させることにより、
さらに良好に粗洗浄が可能となる。ここで、使われたシ
ンナー(すなわち、塗料ノズルから吹き出したシンナ
ー)は、第1貯留槽18の上部に設けた受け部185の
受け部材186に向けて吹き出すように、被洗浄ガンの
塗布ノズルを向ける。これにより、勢い良く吹き出され
たシンナーは、受け部材186によってその勢いを減じ
て飛びはねを防止され、さらに、濾過されて、開口部1
84を介して回収されて第1貯留槽18内に貯留される
ことになる。一方、第2貯留槽19内のシンナーは、洗
浄槽20から開口部197を介してオーバーフローによ
り洗浄に使用するシンナーが補給される。
【0032】その後、洗浄槽20内に被洗浄ガンを浸漬
するとともに、洗浄槽20に設けられたブラシ202に
よって被洗浄ガンの外面を擦ることにより粗洗浄をす
る。また、この洗浄で洗浄槽20内に貯留するシンナー
の量が減った(水位が下がった)場合、収納容器50に
収納されたシンナーが洗浄槽20内に補給される。
【0033】被洗浄ガンの外面の洗浄が終わると、洗浄
槽20から被洗浄ガンを取り出し、ポンプ23に接続さ
れたフレキシブルホース(洗浄ガン22に接続したフレ
キシブルホースとは別途設けられた図示しないフレキシ
ブルホース、あるいは、先だってカップ内にシンナーを
入れた場合は洗浄ガン22に接続したフレキシブルホー
スであってもよい)を被洗浄ガンに接続する。次いで、
洗浄ガン22を用いて、収納容器50に収納されている
新しいシンナーを、このカップ内に入れる。そして、被
洗浄ガンでもって圧縮空気とカップ内に入れたシンナー
とを混合して塗料ノズルから吹き出させる(スプレーす
る)ことにより、塗料通路に残った塗料及びカップに残
った塗料を吹き出させ、被洗浄ガンの内部を清洗浄す
る。このとき、塗料ノズルの先端を指で押さえ(あるい
は、洗浄装置10に押し当て部材を設けておき、被洗浄
ガンの塗布ノズルの先端を押し当ててもよい)、塗料通
路にシンナーを逆流させることにより、さらに良好に清
洗浄が可能となる。この被洗浄ガンの内部の清洗浄を行
う際に、塗布ノズルから吹き出すシンナーは洗浄槽20
内に吹き出すように行い、ここで使われたシンナーは、
廃棄シンナーとせずに、再利用する。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、後段での
洗浄(清洗浄)を行う際には、よりきれいな洗浄液を用
い、後段での洗浄の前の前段での洗浄(粗洗浄)を行う
際には、後段での洗浄を行う際に使用された洗浄液を用
いることにより、洗浄液を有効的に利用し、洗浄液の廃
棄量の低減を図り、ひいては、低コスト化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のスプレーガン洗浄装置の断
面概略図である。
【図2】第1の実施の形態のスプレーガン洗浄装置の変
形例の断面概略図である。
【図3】第1の実施の形態のスプレーガン洗浄装置の変
形例の断面概略図である。
【図4】第2の実施の形態のスプレーガン洗浄装置の断
面概略図である。
【符号の説明】
10 スプレーガン洗浄装置 11〜17,20 洗浄槽(貯留容器) 18,19 貯留槽(貯留容器) 21,22 スプレーガン 23 ポンプ 24 蓋部材 31 装着部 50 収納容器

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯留容器に貯留された洗浄液で、塗布を
    終了したスプレーガンを洗浄し、 洗浄されたスプレーガンを、新たな洗浄液で洗浄すると
    ともに、使用された新たな洗浄液を前記貯留容器に貯留
    することを特徴とするスプレーガン洗浄方法。
  2. 【請求項2】 新たな洗浄液を、洗浄するスプレーガン
    に供給する新液供給手段と、 前記新液供給手段により供給され洗浄に使用された洗浄
    液を貯留する貯留容器と、 前記貯留容器に貯留された使用された洗浄液を、塗布後
    のスプレーガンに供給する使用液供給手段と、を有する
    ことを特徴とするスプレーガン洗浄装置。
  3. 【請求項3】 スプレーガンを洗浄するため、洗浄液を
    貯留する複数の貯留容器を有し、前記複数の貯留容器の
    うち後段に設けられている貯留容器に貯留された洗浄液
    は、前段に設けられている貯留容器へと、流れ込むこと
    を特徴とするスプレーガン洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記貯留容器は、スプレーガンの少なく
    とも1部を浸漬可能なように、上方に開放されている開
    放部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の
    スプレーガン洗浄装置。
  5. 【請求項5】 スプレーガンの少なくとも1部を浸漬可
    能なように上方が開放されている開放部を有した洗浄液
    を貯留する貯留容器と、 未使用の洗浄液を貯留する収納容器とを設け、 前記貯留容器と前記収納容器の各々から洗浄液を取り出
    し供給する供給手段を設けたことを特徴とするスプレー
    ガン洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記供給手段は、圧縮空気によって洗浄
    液を吸いだしスプレーする吸い上げ方式、又は/及び、
    コックによる排出方式であることを特徴とする請求項5
    に記載のスプレーガン洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記開放部を有した貯留容器を複数設け
    たことを特徴とする請求項5又は6に記載のスプレーガ
    ン洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記収納容器から前記貯留容器へと、前
    記収納容器に貯留された未使用の洗浄液を、バードファ
    ウンテン方式又はコック方式で供給することを特徴とす
    る請求項5〜7のいずれか1つに記載のスプレーガン洗
    浄装置。
  9. 【請求項9】 前記貯留容器の開放部を覆うことが可能
    な蓋部材を設けたことを特徴とする請求項4〜8のいず
    れか1つに記載のスプレーガン洗浄装置。
  10. 【請求項10】 洗浄液を塗料供給側に逆流させてスプ
    レーガンの内部を洗浄するため、スプレーガンの塗布ノ
    ズル先端を押し付ける押し付け部材を、前記開放部を有
    する貯留容器に設けたことを特徴とする請求項4〜9の
    いずれか1つに記載のスプレーガン洗浄装置。
  11. 【請求項11】 スプレーガンを擦り洗浄用のブラシを
    着脱可能に設ける、又は/及び、該ブラシを保持する保
    持手段を設けたことを特徴とする請求項4〜10のいず
    れか1つに記載のスプレーガン洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記貯留容器の下方には、洗浄液を排
    出することが可能な排出手段を設けたことを特徴とする
    請求項2〜11のいずれか1つに記載のスプレーガン洗
    浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011062676A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Honda Motor Co Ltd 塗装ガンの洗浄方法および装置
CN105903620A (zh) * 2016-05-19 2016-08-31 中银(宁波)电池有限公司 一种喷嘴定时清洁机构
CN105903619A (zh) * 2016-05-19 2016-08-31 中银(宁波)电池有限公司 一种喷嘴清洁机构

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