JPH11195416A - 電池用活物質の製造方法 - Google Patents

電池用活物質の製造方法

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JPH11195416A
JPH11195416A JP9368015A JP36801597A JPH11195416A JP H11195416 A JPH11195416 A JP H11195416A JP 9368015 A JP9368015 A JP 9368015A JP 36801597 A JP36801597 A JP 36801597A JP H11195416 A JPH11195416 A JP H11195416A
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alkaline earth
dry air
earth metal
active material
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JP9368015A
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Keijiro Takanishi
慶次郎 高西
Hirohisa Hikita
博久 疋田
Yoshio Matsuda
良夫 松田
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HONJO FMC ENERGY SYSTEMS KK
Toray Industries Inc
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HONJO FMC ENERGY SYSTEMS KK
Toray Industries Inc
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低コストかつ高性能な二次電池用活物質の製
造方法の提供。 【解決手段】 原料化合物がリチウム化合物、ニッケル
化合物、1種以上の遷移金属化合物、およびアルカリ土
類化合物の混合物であり、化学式Li1-X-a AXNi1-Y-b BY
O2(但し、Aはアルカリ土類金属元素、BはNiを除
く少なくとも1種以上の遷移金属元素、0<X≦0.1
0;0<Y ≦0.30;−0.10≦a≦0.10;−
0.15≦b≦0.15;X はA の、YはBの総モル
数。)で表される化合物を、連続焼成炉を用い、該連続
焼成炉の加熱部容積に対し、1時間当たり10倍量以上
の乾燥空気を供給および排出し、400〜900℃で加
熱し反応させる、電池用活物質の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低コストかつ高性
能な二次電池用活物質の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、リチウムイオン二次電池の急激な
需要の伸びにより、更なる高性能化、高容量化の要求が
高まっている。現在リチウムイオン二次電池用正極活物
質としては一般的にコバルト酸リチウム(LiCoO
2 )が用いられている。しかしこの活物質は高コストで
あることと、理論容量の約50%しか用いることができ
ないという欠点を有している。従ってこれに代わり、原
料コストがコバルトより安く、かつ高容量なニッケル酸
リチウム(LiNiO2 )の実用化に向けて活発な研究
が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような状況から、
本発明者等は高性能ニッケル系正極活物質を見いだすべ
く鋭意検討した結果、アルカリ土類金属および遷移金属
の固溶化が極めて効果的であることを見出している(特
開平9−17430)。しかしながら、その性能は、そ
の製造条件に大きく依存することがわかった。すなわ
ち、この活物質を合成するに当たり、原料の粒径、原料
の混合状態、焼成温度、焼成時間、焼成雰囲気などの微
妙な変化により、容量、サイクル特性などの電気化学的
性質が大きく変わってしまい、特に大規模製造において
活物質性能の再現性に問題があることがわかった。
【0004】一方、上記の製造条件の中で焼成雰囲気に
ついては、コバルトが空気中で目的のLiCoO2 が得
られるのに対し、ニッケルの場合その酸素との結合がコ
バルトのそれより弱いため、純酸素などの酸化雰囲気下
でない場合には3価のニッケルが生成しにくく、結晶成
長が不十分なものになってしまうといわれている。この
ように酸素雰囲気が必要条件となる合成法は、活物質を
大量に製造する際、コストアップの要因となってしま
う。すなわち純酸素雰囲気を実現するには反応炉はバッ
チ式であるか、連続式を用いた場合でも極端に酸素流量
を多くすることが必要となるが、いずれの場合もコスト
アップ要因となる。このことはニッケルに最大の長所の
一つである低コスト性を損なうことになり、好ましくな
い。従って、反応を空気中で行うことができれば、連続
炉使用可能となり生産性の大幅な向上が期待でき、それ
によってより安価な正極活物質の提供が可能となる。
【0005】このような課題に対する改善策として、特
開平9−213330号公報において、露点−20℃以
下のガスを焼成炉内容積相当量の5倍量を1時間以内に
供給する、ことが提案されているが、連続焼成炉使用に
関する記載はなく、また得られたニッケル系正極活物質
のサイクル特性は50回で85%程の容量保持率であ
り、満足のいく性能とは言えない。本発明者等がバッチ
式焼成炉、および乾燥空気気流を用い、特開平9−21
3330号公報記載の方法を採用した場合にも同様の結
果となり、更なる改善が必要であった。
【0006】本発明者等がこのような課題を解決すべく
鋭意検討を行った結果、マッフル炉等のバッチ式炉を用
い、大気中で合成した場合、活物質の性能面でのばらつ
きが大きく、満足のいく性能が発現しにくい原因を以下
のように推測するに至った。すなわち、大気中の水分あ
るいは反応により副生する水分に着目し、これが反応系
から速やかに除去されない場合、(1)雰囲気中の水に
よる反応物質からの水分子脱離の阻害、(2)生成物中
のリチウムイオンと雰囲気中の水に由来するプロトンの
交換反応、によって結晶成長が不十分となり構造的に不
安定になると考えた。このような構造の不安定化は活物
質の特にサイクル特性に悪影響を及ぼし、性能の安定化
は反応系中の水分の制御にあると推測した。
【0007】本発明は、上記従来技術の欠点を解消しよ
うとするものであり、高容量で充放電サイクルに優れ、
安価な正極活物質の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の構成を有するものである。「(1)
原料化合物がリチウム化合物、ニッケル化合物、1種以
上の遷移金属化合物、およびアルカリ土類金属化合物の
混合物であり、化学式Li1-X-a AX Ni1-Y-b BY O2(但
し、Aはアルカリ土類金属元素、BはNiを除く少なく
とも1種以上の遷移金属元素からなり、式中X 、Y は、
0<X ≦0.10、0<Y ≦0.30、a、bは、−
0.10≦a≦0.10、−0.15≦b≦0.15;
但し、X はA の総モル数であるが、A が2種以上のアル
カリ土類金属元素からなる場合は、X は全アルカリ土類
金属元素の総モル数であり、また、Y はBの総モル数で
あるが、Bが2種以上の遷移金属元素からなる場合は、
Y はNiを除く全遷移金属元素の総モル数である)で表
される電池用活物質を得る方法において、連続焼成炉を
用い、乾燥空気気流の下で400〜900℃で加熱し反
応させることを特徴とする製造方法。(2)アルカリ土
類金属化合物が、ストロンチウムまたはバリウムのどち
らか1種、またはマグネシウム、カルシウム、ストロン
チウムおよびバリウムの中の少なくとも2種以上である
ことを特徴とする(1)記載の製造方法。(3)原料の
一つであるニッケル化合物がβ型水酸化ニッケルであ
り、かつ平均粒子径が2〜30μm であることを特徴と
する(1)または(2)いずれかに記載の製造方法。
(4)該連続焼成炉に設置された乾燥空気の導入口付近
における該乾燥空気の露点が−25℃以下であることを
特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の製造方法。
(5)該連続焼成炉内への該乾燥空気の1時間当たりの
供給および排出量が、該連続焼成炉の加熱部容積に対し
10倍量以上であることを特徴とする(1)〜(4)い
ずれかに記載の製造方法。(6)連続焼成炉内において
該乾燥空気が原料混合物の移動方向と対向して流れるこ
とを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載の製造方
法。(7)加熱時間が3〜20時間であることを特徴と
する(1)〜(6)いずれかに記載の製造方法。(8)
(1)〜(7)いずれかの方法により得られた反応物を
室温で解砕し、再び乾燥空気気流の下で、400〜90
0℃で加熱した後、得られた化合物を粉砕することを特
徴とする製造方法。(9)(8)記載の2度目の加熱温
度が1度目のそれより高いことを特徴とする(8)記載
の製造方法。(10)(8)および(9)記載における
解砕および粉砕後の粒度分布において、1μm 以下の粒
子の数が2%以下であることを特徴とする(8)または
(9)記載の製造方法。」
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者等は、空気中での焼成の
可能性を鋭意検討した結果、空気を用いた場合でも、そ
れが充分に乾燥され、連続式焼成炉を用いることにより
副生成物を速やかに除去できれば、純酸素雰囲気中とほ
ぼ同様の性能を有する正極活物質が生成することを見い
だした。さらに乾燥空気中で反応を行う場合でも、まず
比較的低い温度で焼成(一次焼成)し、得られた反応物
を解砕・撹拌することによって反応物をバルク均一にし
た後、再び今度は比較的高い温度で焼成(二次焼成)す
ることによって純酸素中で焼成した場合と同様の性能を
有する活物質を合成できることがわかった。
【0010】従って、焼成雰囲気については、空気の露
点が−25℃以下であることが好ましく、更に好ましく
は−50℃以下である。
【0011】また、反応により生成する水等の副生成物
を速やかに反応場から除去するために、乾燥空気の1時
間当たりの流量を連続焼成炉の加熱部容積に対し10倍
量以上にすることが好ましく、更にガス置換効率を上げ
るため、乾燥空気と化合物とは対向するように流れてい
る方がよい。
【0012】連続焼成炉は特に限定はしないが、例えば
トンネル炉、プッシャー炉、ローラーハース炉あるいは
メッシュベルト炉などが用いられる。
【0013】活物質の組成に関しては、X が0.10よ
りも大きくなると、リチウムと置換したアルカリ土類金
属元素がリチウムイオンの拡散を阻害してしまい、逆に
抵抗成分になって放電容量を大きく低下させてしまう。
放電容量の低下を抑えるにはX は0.08よりも小さい
方がより好ましく、さらに好ましくは0.05より小さ
い方がよい。またX が0.001未満になるとアルカリ
土類金属の効果が充分でなくなる傾向を示すためX は
0.001以上であることが望ましい。
【0014】さらに、Y が0.3よりも大きくなると結
晶構造が不安定になりサイクル寿命特性が悪くなってし
まう。好ましくは、Y は0.25よりも小さい方が、さ
らに好ましくはY は0.2よりも小さい方がよい。また
Y が0.01未満になると遷移金属の効果が充分でなく
なるためY は0.01以上であることが望ましい。
【0015】また、原料として水酸化ニッケルを用いる
場合には、その結晶構造はβ型であることが必須であ
り、その粒径は2〜30μm であることが好ましい。2
μm 以下のものを用いると、焼結が過度に進行し、粉砕
による粒度調整に支障をきたす。30μm 以上のものを
用いると組成の均一性に欠けてしまうと同時に解砕時に
1μm 以下の微粉を生じ、好ましくない。より好ましく
は、5〜20μm であり、更に好ましくは10〜20μ
m である。
【0016】また、一次焼成温度は400〜700℃が
好ましく、より好ましくは550〜650℃であり、焼
成時間は3〜20時間である。また、二次焼成温度は6
00〜900℃が好ましく、更に好ましくは700〜8
00℃であり、焼成時間は3〜20時間である。
【0017】また、一次焼成および二次焼成後、1μm
以下の生成物粒子の数が2%以下になるように解砕ある
いは粉砕することが、その後の電極化工程にとって好ま
しい。
【0018】次に本発明のニッケル系正極活物質の製造
方法についてLi0.99 Ba0.002 Ni0.90Co0.102
の製造法を例に挙げ具体的に述べる。原料のリチウム化
合物としては、一般的な炭酸リチウム、硝酸リチウム、
硫酸リチウム、水酸化リチウム、などの塩またはその水
和物、または酸化リチウム、ヨウ化リチウムなどが挙げ
られる。ニッケルについても同様の塩またはその水和
物、酸化物が挙げられ、他に添加元素を加えたい場合に
ついても同様の出発原料が用いられる。
【0019】リチウムおよび添加元素であるバリウムを
全遷移金属元素よりも0.9〜1.00倍のモル比にな
るように出発原料を調合し、原料を十分に混合した後、
必要があれば成型して固相反応を起こしやすくした後、
露点−30℃以下の乾燥空気雰囲気中で、通常400〜
700℃で一次焼成する。そして、ハンマーミルや擂潰
機などを用いて解砕した後、再び同様の雰囲気中で、通
常600〜900℃で本焼成後、粉砕や分級操作などに
よって、粒度調整して正極活物質粉体を得た。
【0020】
【実施例】本発明の具体的実施態様を以下に実施例をも
って述べるが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0021】実施例1 Li0.99Ba0.002Ni0.90Co0.10O2 の合成法 水酸化リチウム一水和物(LiOH・H2O )、β型で平均粒
径10μm の水酸化ニッケル(Ni(OH)2 )、水酸化バリ
ウム・8水和物(Ba(OH)2 ・8H2O)、水酸化コバルト
(Co(OH)2 )を酸化物換算でLi0.99Ba0.002Ni0.90Co
0.10O2 となるように秤量し、充分に混合した後、アル
ミナ容器に充填し、加熱部内容積100Lのメッシュベ
ルト式連続焼成炉に仕込み、上記混合物の移動方向と対
向して露点−30℃以下の乾燥空気を1000L/hr
で炉内に供給し、600℃で5時間保持し予備焼成し
た。室温まで冷却した後、ハンマーミル(回転数700
0rpm)で解砕した。そして、予備焼成と同様の雰囲
気下で、760℃で5時間保持して本焼成し、室温まで
冷却した後、ハンマーミル(回転数7000rpm)で
解砕して本発明の正極活物質粉末とした。得られた粉末
を定量組成分析およびレーザー光回折錯乱式により体積
粒度分布測定したところ、Li0.99Ba0.002Ni0.90Co0.10O
2 の組成で、1μm 以下の頻度が0%であった。
【0022】尚、定量組成分析についてはアルカリ金属
元素についてはフレーム原子吸光法で、その他の金属元
素についてはICP発光分光分析法を用いた。
【0023】次に充放電特性評価用セルの作製方法につ
いて述べる。正極合剤は、結着剤であるポリフッ化ビニ
リデン活物質を10wt%になるように調合したN−メ
チルピロリドン(NMP)溶液に、上記活物質:導電剤
(アセチレンブラック):結着剤が89重量部:4重量
部:7重量部となるように混合し、窒素気流中自動乳鉢
で30分間混合して作製した。この正極合材は湿度約5
0%の大気中に48時間以上放置してもゲル化せず、塗
工可能な状態であった。これを厚さ20μmのアルミ箔
上に塗布し、乾燥器内90℃で乾燥後、裏面にも塗布、
乾燥して両面に正極を形成した後、プレスして厚さ20
0μm、正極材塗布部の幅10mm,長さ20mmの正
極を作製した。
【0024】次にこのようにして作製した正極の放電容
量の評価を行った。電解液は1MLiBF4 を含むプロ
ピレンカーボネート、ジメチルカーボネート(各々体積
比で1:1)で、対極および参照極には金属リチウム箔
を用いた、3極式セルで評価した。活物質当たりの電流
密度は30mA/gの定電流で、4.2V(vs.Li+ /L
i) まで充電した。充電後に、充電と同じ電流密度で
3.0V(vs.Li+ /Li) まで放電した。さらに、充放電
サイクルを繰り返し、200回目の放電容量と1回目の
放電容量を比較して、次式で表される容量保持率を求め
た。 容量保持率(%)={(200回目の放電容量)/(1
回目の放電容量)}×100
【0025】実施例2 Li0.99Sr0.002Ni0.90Co0.10O2 の合成法 アルカリ土類金属としてバリウムの代わりにストロンチ
ウムを用いた他は実施例1と同様に行い、初期容量と容
量保持率とを求めた結果を表1に示した。
【0026】実施例3 Li0.99Sr0.001Mg0.001Ni0.90Co0.10O2の合成法 アルカリ土類金属としてバリウムの代わりにストロンチ
ウムおよびマグネシウムをを用いた他は実施例1と同様
に行い、初期容量と容量保持率とを求めた結果を表1に
示した。
【0027】実施例4 Li0.99Sr0.002Ni0.90Co0.10O2 の合成法 乾燥空気の流量を5000L/hrにした他は実施例2
と同様に行い、初期容量と容量保持率とを求めた結果を
表1に示した。
【0028】比較例 比較例として下記の3種類を例示する。
【0029】比較例1 空気の露点を0℃に変更した他は実施例2と同様に行
い、初期容量と容量保持率とを求めた結果を表1に示し
た。
【0030】比較例2 乾燥空気の供給量を500L/hrにした他は実施例2
と同様に行い、初期容量と容量保持率とを求めた結果を
表1に示した。
【0031】比較例3 焼成炉としてメッシュベルト式連続炉の代わりにバッチ
式焼成炉を用いた他は実施例4と同様に行い、初期容量
と容量保持率とを求めた結果を表1に示した。
【0032】表1から、本発明の製造法を用いれば乾燥
空気を用いても、高性能正極活物質を得ることができる
ことがわかる。さらに実施例2と4から温度制御が可能
な限り、乾燥空気流量は多いほど良好な性能を示すこと
がわかる。
【0033】また比較例1および2から、空気の露点を
高くしたり、供給量を減らすなどして、ガス置換効率を
下げると性能が低下し、特にサイクル特性に悪影響を及
ぼしていることがわかる。
【0034】また比較例3から、バッチ式焼成炉を用い
た場合には連続焼成炉に比べてガスの置換効率が悪く、
生成物の性能が低下していることがわかる。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の製造方法により、高容量で充放
電サイクルに優れた正極活物質を安価に提供することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 疋田 博久 大阪府寝屋川市仁和寺本町4丁目19番7号 本荘ケミカル株式会社内 (72)発明者 松田 良夫 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料化合物がリチウム化合物、ニッケル
    化合物、1種以上の遷移金属化合物、およびアルカリ土
    類金属化合物の混合物であり、化学式Li1-X-a AX Ni
    1-Y-b BY O2(但し、Aはアルカリ土類金属元素、Bは
    Niを除く少なくとも1種以上の遷移金属元素からな
    り、式中X 、Y は、0<X ≦0.10、0<Y ≦0.3
    0、a、bは、−0.10≦a≦0.10、−0.15
    ≦b≦0.15;但し、X はA の総モル数であるが、A
    が2種以上のアルカリ土類金属元素からなる場合は、X
    は全アルカリ土類金属元素の総モル数であり、また、Y
    はBの総モル数であるが、Bが2種以上の遷移金属元素
    からなる場合は、Y はNiを除く全遷移金属元素の総モ
    ル数である)で表される電池用活物質を得る方法におい
    て、連続焼成炉を用い、該連続焼成炉の加熱部容積に対
    し、1時間当たり10倍量以上の乾燥空気を供給および
    排出し、400〜900℃で加熱し反応させることを特
    徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ土類金属化合物が、ストロンチ
    ウムまたはバリウムのどちらか1種、またはマグネシウ
    ム、カルシウム、ストロンチウムおよびバリウムの中の
    少なくとも2種以上であることを特徴とする請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 0<X ≦0.08であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 0<X ≦0.05であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 0<Y ≦0.25であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 0<Y ≦0.20であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 −0.05≦a≦0.05であることを
    特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 −0.02≦a≦0.02であることを
    特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 −0.08≦b≦0.08であることを
    特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 −0.04≦b≦0.04であること
    を特徴とする請求項1または2記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 原料の一つであるニッケル化合物がβ
    型水酸化ニッケルであり、かつ平均粒子径が2〜30μ
    m であることを特徴とする請求項1〜10いずれかに記
    載の製造方法。
  12. 【請求項12】 該連続焼成炉に設置された乾燥空気の
    導入口付近における該乾燥空気の露点が−25℃以下で
    あることを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載の
    製造方法。
  13. 【請求項13】 連続焼成炉内において該乾燥空気が原
    料混合物の移動方向と対向して流れることを特徴とする
    請求項1〜12いずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 加熱時間が3〜20時間であることを
    特徴とする請求項1〜13いずれかに記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14いずれかの方法により
    得られた反応物を室温で解砕し、再び乾燥空気気流の下
    で、400〜900℃で加熱した後、得られた化合物を
    粉砕することを特徴とする製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の2度目の加熱温度が
    1度目のそれより高いことを特徴とする請求項15記載
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15および16記載における解
    砕および粉砕後の粒度分布において、1μm 以下の粒子
    の数が2%以下であることを特徴とする請求項15また
    は16記載の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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