JPH1119477A - 排ガス浄化装置およびこれを用いた排ガス浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化装置およびこれを用いた排ガス浄化方法

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JPH1119477A
JPH1119477A JP9180020A JP18002097A JPH1119477A JP H1119477 A JPH1119477 A JP H1119477A JP 9180020 A JP9180020 A JP 9180020A JP 18002097 A JP18002097 A JP 18002097A JP H1119477 A JPH1119477 A JP H1119477A
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bag filter
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gas purifying
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Naomi Imada
尚美 今田
Yasuyoshi Kato
泰良 加藤
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失が小さく、煤塵および窒素酸化物を
はじめとする有害物質を効率よく除去することができる
排ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】 排ガス中の煤塵および有害物質を除去す
る排ガス浄化装置であって、袋状のバグフィルタ8の内
側または外側に、バグフィルタ8の濾布を通過した排ガ
スが接触するように排ガス浄化触媒成分を担持した網状
基材10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス浄化装置お
よびこれを用いた排ガス浄化方法に係り、特にゴミ焼却
炉などの各種燃焼炉から排出される燃焼排ガス中に含有
される有害物質を総合的に処理することができる排ガス
浄化装置および排ガス浄化方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ焼却炉、その他各種燃焼炉から
排出される燃焼排ガス中には多くの煤塵、窒素酸化物な
どの有害物質が含まれており、種々の除去方法が知られ
ているが、代表的なものとしては以下の方法があげられ
る。すなわち、(A)排ガス中の煤塵をバグフィルタな
どの除塵設備を用いて取り除いた後、再加熱するととも
に還元剤として、例えばアンモニアを添加し、これを脱
硝触媒の充填された反応器に導いて窒素酸化物を除去す
る方法、および(B)排ガス中に還元剤を添加した後、
この排ガスを脱硝触媒を担持したバグフィルタに導き、
煤塵および窒素酸化物を同時に除去する方法がある。
【0003】上記方法のうち(B)の方法は、排ガスを
再加熱する必要がない上、新たな脱硝反応器を必要とし
ないので、設置コスト、運転費の面で優れた方法という
ことができる。このような従来技術を示すものとして
は、例えば、特公平4−36729号公報、特開平7−
20446公報など多数知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術は、バグフィルタに直接触媒を担持したものであ
るために、フィルタの圧損が大きくなるという欠点が
あり、また、バグフィルタより寿命の長い触媒をバグ
フィルタと同時に交換しなければならないので、コスト
高となるという問題があった。さらには、バグフィル
タへの触媒の担持量が自ずと制限され、一定量以上担持
させることができないので、例えば高い脱硝率が得られ
ないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
なくし、圧力損失が小さく、寿命の長い触媒をバグフィ
ルタと同時に交換する必要がなく、しかも煤塵、窒素酸
化物をはじめとする有害物質の除去率を向上させること
ができる、排ガス浄化装置およびこれを用いた排ガス浄
化方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願で特許請求する発明は以下のとおりである。 (1)排ガス中の煤塵および有害物質を除去する排ガス
浄化装置であって、バグフィルタの内側または外側に、
該バグフィルタの濾布を通過した排ガスが接触するよう
に排ガス浄化触媒成分を担持した網状基材を設けたこと
を特徴とする排ガス浄化装置。 (2)前記触媒成分を担持した網状基材を前記バグフィ
ルタの濾布面と離間して設けたことを特徴とする上記
(1)記載の排ガス浄化装置。 (3)前記触媒成分がチタン、バナジウム、およびモリ
ブデンまたはタングステンの各酸化物を含有する脱硝触
媒成分であることを特徴とする上記(1)または(2)
に記載の排ガス浄化装置。
【0007】(4)前記網状基材が、ガラス製繊維の網
状物に剛性付与剤を含浸させたものであることを特徴と
する上記(1)〜(3)の何れかに記載の排ガス浄化装
置。 (5)前記網状基材が、金属薄板をラス加工したメタル
ラスまたは該メタルラスを粗面処理したものであること
を特徴とする上記(1)〜(3)の何れかに記載の排ガ
ス浄化装置。 (6)前記触媒成分が、網状物の編み目またはメタルラ
スのラス目を閉塞しないようにコーティングされている
ことを特徴とする上記(1)〜(5)の何れかに記載の
排ガス浄化装置。
【0008】(7)前記バグフィルタの内側または外側
に、脱硝触媒成分を担持した網状基材を設けた上記
(3)〜(6)の何れかに記載の排ガス浄化装置を用い
た排ガス浄化方法であって、あらかじめアンモニアを注
入した燃焼排ガスを前記排ガス浄化装置に導入し、バグ
フィルタの濾布を通過させて除塵したのち、脱硝触媒成
分を担持した網状基材と接触させ、該網状基材に塗布さ
れた脱硝触媒の存在下、排ガス中の窒素酸化物を前記ア
ンモニアによって還元、除去することを特徴とする排ガ
ス浄化方法。
【0009】本発明において、触媒成分を担持した網状
基材(以下、板状触媒ともいう)は、袋状のバグフィル
タの内側または外側に、該バグフィルタの濾布面に沿っ
て設けられる。板状触媒はバグフィルタの濾布面に対し
て平行であることが好ましく、かつ前記濾布面と離間し
て設けることが好ましい。板状触媒は1層または2層以
上であってもよい。
【0010】本発明において、バグフィルタは特に限定
されるものではなく、公知のものが使用される。本発明
において、触媒成分を担持するための網状基材として
は、例えばガラス製繊維の捻糸を平織りした網状物に、
剛性付与剤を含浸させたのち乾燥して剛性を持たせたも
の、または金属薄板をラス加工したメタルラス、もしく
はこのメタルラスを必要に応じて粗面化処理したものが
用いられる。剛性付与剤としては、例えば、チタニア、
シリカゾル、ポリビニールアルコールを含むスラリがあ
げられる。また、メタルラスに対する粗面処理として
は、該メタルラスに対して、その表面に、例えば金属ア
ルミニウムを溶射して、例えば100g/m2 の割合で
溶着させる処理があげられる。
【0011】本発明において、触媒成分とは、例えばチ
タン、モリブデンまたはタングステン、およびバナジウ
ムを脱硝活性成分として含む触媒成分スラリがあげら
れ、この触媒成分スラリは、網状基材に、該網状基材の
編み目またはラス目を閉塞しないようにコーティングさ
れる。本発明によれば、高寿命の触媒成分を寿命が短く
交換頻度が高いバグフィルタ上に直接担持した従来技術
と異なり、バグフィルタと板状触媒とを別個独立に構成
したことにより、必要に応じて個別に交換できるので、
コストの低減が図れる。
【0012】本発明によれば、網状基材の編み目または
ラス目を閉塞しないように触媒成分を担持したことによ
り、低圧損でしかも触媒重量が小さくなり取り扱いが容
易となる。従って、本発明の排ガス浄化装置を用いるこ
とにより、圧力損失を低く抑えたまま、効率よく排ガス
の除塵または脱硝処理を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明である排ガス浄化
方法の基本構成を示す系統図である。図において、排ガ
ス源1、例えば燃焼炉から発生した燃焼ガス3は、排気
管4を流通し、還元剤注入ライン6を介して還元剤注入
装置7から注入される還元剤、例えばアンモニアと混合
したのち排ガス浄化装置2に流入し、ここで除塵および
脱硝処理されたのち、排気管5を介して排出される。
【0014】排ガス浄化装置2は、例えば図2または図
3に示したように、バグフィルタ8、該バグフィルタ8
の内側に設けられたバグフィルタの変形防止用ケージ9
およびその内側に配置された板状触媒(以下、脱硝触媒
という)10とで構成されている。脱硝触媒10は、ガ
ラス製繊維の捻糸を平織りした網状物に、例えばチタニ
ア、シリカゾル、ポリビニールアルコールなどの液を含
浸、乾燥させて剛性を持たせた触媒基材に、またはガラ
ス製繊維の代わりに金属薄板をピッチ1〜5mmでラス加
工したものもしくはこれに必要に応じて金属溶射して粗
面化処理した基材に、例えばチタン、モリブデンまたは
タングステン、およびバナジウムを脱硝活性成分として
含むスラリを、その基材の編み目またはラス目が閉塞し
ないようにコーティングしたものである。基材の編み目
またはラス目内に触媒成分スラリが入り込んだ場合は、
圧搾空気を吹付けるなどして剥離させればよい。
【0015】脱硝触媒10は、図2に示すように、渦巻
状に巻いたのちバグフィルタ8の内側に配置されるか、
または図3に示すように、公知の方法で波形に成形され
たのち渦巻状に巻いてバグフィルタ8の内側に配置され
る。このとき、脱硝触媒10は、バグフィルタ8の濾過
面に沿って配置され、バグフィルタの濾過面に対して略
平行であることが好ましく、またバグフィルタを通過し
たガスが触媒面に充分接触するように、前記バグフィル
タの濾過面に対して所定間隔だけ離間して配置されるこ
とが好ましい。
【0016】このような構成の排ガス浄化装置2を組み
込んだ図1の処理系統において、例えば燃焼炉1から排
出され、排気管4において還元剤注入ライン6を介して
還元剤注入装置7から注入される所定量のアンモニアと
混合した燃焼排ガス3は、排ガス浄化装置2に流入し、
円筒状のバグフィルタ8の外側から内側へと流れ、該排
ガスに含まれる煤塵がバグフィルタ8の外表面で捕集さ
れる。除塵された排ガスはバグフィルタ8の内部へと導
かれ、脱硝触媒10上で、該排ガスに含まれる窒素酸化
物(NOx)と前記アンモニアとが反応してNOxが窒
素に還元され、無害化されたのち、クリーンな排ガスと
して排気管5を経て、例えば大気に放出される。
【0017】図3は、本発明の他の実施例を示すもの
で、脱硝触媒10をバグフィルタ8の外側に配置した排
ガス浄化装置を示す説明図である。図において、脱硝触
媒10は変形防止用のケージ8で支持されたバグフィル
タ8の外表面に沿って略平行に、かつ所定間隔だけ離間
して配置されている。この排ガス浄化装置は、排ガスを
バグフィルタ8の内側から外側へ向かって通過させる処
理方法に適用される。すなわち、燃焼排ガスは矢印11
に沿ってバグフィルタ8の内側から外側に向かって流通
し、バグフィルタ8の内側面で脱塵されたのち脱硝触媒
10に到達し、該脱硝触媒10上で、あらかじめ添加さ
れたアンモニアによって排ガス中のNOxが還元、除去
され、クリーンなガスとなり、図1の排気管5を経て、
例えば大気に放出される。
【0018】本実施例によれば、寿命が長い脱硝触媒1
0と寿命が短く交換頻度が高いバグフィルタ8とを別個
独立の構成としたことにより、必要に応じてそれぞれ別
々に新品と交換できるので、コストの低減が図れ、経済
的に有利となる。バグフィルタ8の内側または外側に配
置した脱硝触媒10として、網状基材に、該基材の編み
目またはラス目を閉塞しないように触媒成分を担持させ
た脱硝触媒を用いたことにより、圧力損失が小さく、か
つ脱硝触媒自身の軽量化を図ることができるので、取り
扱いが容易となり、かつ安全性が向上する。また、脱硝
触媒10をバグフィルタ8の濾布面に沿って多層に配置
することにより、圧力損失を増加することなく触媒量の
増加による脱硝性能を向上させることができる。
【0019】
【実施例】次に本発明の具体的実施例を説明する。 実施例1〜3 酸化チタン粉末(比表面積:300m2 /g、SO4
有量:3wt%)1.5kg、モリブデン酸アンモニウム
((NH4 6 ・Mo7 24・4H2 O)188kg、メ
タバナジン酸アンモニウム(NH4 VO3 )175gお
よび蓚酸(H22 4 ・2H2 O)226gに水を加
えて加熱混練し、粘土状物質を得た。これを3φの柱状
に押出し造粒したのち流動層乾燥機を用いて乾燥し、大
気中500℃で2時間焼成した。得られた顆粒をハンマ
ーミルで平均粒径1μm以下の粒径が60%以上となる
ように粉砕し、触媒粉末を得た。
【0020】一方、繊維径9μmのEガラス製繊維14
00本の捻糸を10本/インチの粗さで平織りした網状
物に、チタニア40%、シリカゾル20%、ポリビニー
ルアルコール1%を含むスラリを含浸し、150℃で乾
燥して剛性を持たせ触媒基材を得た。次いで、上記触媒
粉末10kgを水20kgに懸濁し触媒スラリを得、このス
ラリ中に上記触媒基材を浸漬してその表面に触媒スラリ
をコーティングしたのち、触媒基材面に圧搾空気をノズ
ルで吹付けることにより編み目を埋めたスラリを取り除
き、基材表面に約100μmの触媒層が付着した触媒付
き基材を得、これを大気中500℃で2時間焼成して板
状の脱硝触媒とした。
【0021】得られた脱硝触媒を50cm×100cm(実
施例1)、75cm×100cm(実施例2)、95mm×1
00cm(実施例3)にそれぞれ切断し、それぞれ直径1
0cm×長さ100cmのバグフィルタ(テファイヤ製(テ
フロン85%、ガラス繊維15%)、厚さ1.4mmt)
の内側に設置してあるケージ9内に、図2と同様に渦巻
状に組み込んで排ガス浄化装置を構成した。このときバ
グフィルタ内での触媒の巻き数はそれぞれ2回(実施例
1)、3回(実施例2)、4回(実施例3)となった。
【0022】得られた排ガス浄化装置をそれぞれ図1の
系統を有する排ガス処理系統に組み込み、系内の温度を
200℃に保ちながら表1に示すガス組成の排ガスを、
バグフィルタの外側から濾布面に直交する方向に1m/
minの流速で流して脱硝率を測定したところ、それぞ
れ63.6(%)、75.7(%)、82.9(%)で
あった。
【0023】実施例4 厚さ0.2mm、幅500mmのSUS304帯鋼をラス加
工により目幅およびピッチ2.1mmの貫通孔を有する網
状物を得、これに溶射により金属アルミニウムを100
g/m2 の割合で溶着させて粗面化して触媒基材を得
た。次いで、実施例1で得たと同様の触媒粉末10kgを
水10kgに懸濁して触媒スラリを得、該スラリ中に前記
触媒基材を浸漬して基板表面に触媒スラリをコーティン
グし、基板面に圧搾空気をノズルで吹付けることによっ
てラス目を埋めた触媒スラリを取り除き、基板表面に厚
さ約100μmの触媒層が付着した、ラス目の貫通した
触媒付き基材を得た。得られた触媒付き基材を、大気中
500℃で2時間焼成して脱硝触媒とした。
【0024】得られた脱硝触媒の寸法を上記実施例2と
同様とし、同様のバグフィルタ内に設置して排ガス浄化
装置を構成し、実施例1〜3と同様にして脱硝率を測定
したところ、75.8(%)であった。 実施例5 実施例4で得られた触媒基材をプレス成型器で図3に示
すように波形に形成したのち触媒スラリをコーティング
した以外は前記実施例4と同様にして排ガス浄化装置を
構成し、実施例4と同様の条件で脱硝率を測定したとこ
ろ、75.2(%)であった。
【0025】実施例1〜5の結果を表2にまとめて示
す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】 実施例1〜3から分かるように、本実施例によれば、脱
硝触媒寸法、すなわち脱硝触媒の巻き数を変えることに
より脱硝率を任意に設定できるので、必要に応じて高脱
硝率運転が可能となる。また、実施例4〜5から、触媒
の形状に左右されることなく、高い脱硝率が得られたこ
とが分かる。
【0028】
【発明の効果】本願の請求項1記載の発明によれば、バ
グフィルタの内側または外側に、該バグフィルタの濾布
面に沿って、例えば網状基材からなる板状触媒を配置し
たことにより、排ガス中の煤塵および有害物質を効果的
に処理することができる。また、寿命の長い触媒と寿命
の短いバグフィルタとを別個独立に構成したことによ
り、個別に交換できるので、運転コストが大幅に低下す
る。
【0029】本願の請求項2記載の発明によれば、板状
触媒をバグフィルタの濾布面に対して離間して設けたこ
とにより、前記発明の効果に加えて、圧力損失の増加を
効果的に抑制することができ、またバグフィルタの更新
および再生が容易となる。本願の請求項3記載の発明に
よれば、触媒成分としてチタン、バナジウム、およびモ
リブデンまたはタングステンの各酸化物を含有する脱硝
触媒成分を用いたことにより、上記発明の効果に加え、
排ガス中のNOxを効果的に低減することができる。
【0030】本願の請求項4記載の発明によれば、網状
基材としてガラス製繊維の網状物に剛性付与剤を含浸さ
せたものを用いたことにより、上記発明の効果に加え、
板状触媒の強度が向上する。本願の請求項5記載の発明
によれば、網状基材として、金属薄板をラス加工したメ
タルラスまたは該メタルラスを粗面処理したものを用い
たことにより、上記発明の効果に加え、触媒の機械的強
度および触媒成分の基材への付着力が向上し、耐久性に
優れたものとなる。
【0031】本願の請求項6記載の発明によれば、触媒
成分を、網状物の編み目またはメタルラスのラス目を閉
塞しないようにコーティングしたことにより、上記発明
の効果に加え、装置全体の圧力損失をより低く抑えるこ
とができる。本願の請求項7記載の発明によれば、バグ
フィルタと脱硝触媒とを組み合わせた排ガス浄化装置を
用い、バグフィルタでの除塵と、脱硝触媒の存在下での
脱硝処理を連続的に行うようにしたことにより、近年需
要が増大しているゴミ焼却炉排ガスをはじめとする各種
低温排ガスであっても、余熱することなく効率よく除塵
および脱硝処理することができ、産業的、社会的価値も
高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である排ガス浄化方法の基本的系統を示
す図。
【図2】本発明の一実施例を示す排ガス浄化装置の説明
図。
【図3】本発明の他の実施例を示す排ガス浄化装置の説
明図。
【図4】本発明の別の実施例を示す排ガス浄化装置の説
明図。
【符号の説明】
1…排ガス源(燃焼炉)、2…排ガス浄化装置、3…燃
焼排ガス、4、5…排気管、6…還元剤注入ライン、7
…還元剤注入装置、8…バグフィルタ、9…ケージ、1
0…板状触媒(脱硝触媒)、11…ガス流れ方向を示す
矢印。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/28 B01J 23/28 A 23/30 23/30 A 35/06 35/06 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガス中の煤塵および有害物質を除去す
    る排ガス浄化装置であって、バグフィルタの内側または
    外側に、該バグフィルタの濾布を通過した排ガスが接触
    するように排ガス浄化触媒成分を担持した網状基材を設
    けたことを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記触媒成分を担持した網状基材を前記
    バグフィルタの濾布面と離間して設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の排ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記触媒成分がチタン、バナジウム、お
    よびモリブデンまたはタングステンの各酸化物を含有す
    る脱硝触媒成分であることを特徴とする請求項1または
    2記載の排ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記網状基材が、ガラス製繊維の網状物
    に剛性付与剤を含浸させたものであることを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載の排ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記網状基材が、金属薄板をラス加工し
    たメタルラスまたは該メタルラスを粗面処理したもので
    あることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の排
    ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記触媒成分が、網状物の編み目または
    メタルラスのラス目を閉塞しないように塗布されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の排ガス
    浄化装置。
  7. 【請求項7】 前記バグフィルタの内側または外側に、
    脱硝触媒成分を担持した網状基材を設けた請求項3〜6
    の何れかに記載の排ガス浄化装置を用いた排ガス浄化方
    法であって、あらかじめアンモニアを注入した燃焼排ガ
    スを前記排ガス浄化装置に導入し、バグフィルタの濾布
    を通過させて除塵したのち、脱硝触媒成分を担持した網
    状基材と接触させ、該網状基材に塗布された脱硝触媒の
    存在下、排ガス中の窒素酸化物を前記アンモニアによっ
    て還元、除去することを特徴とする排ガス浄化方法。
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