JPH11194659A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11194659A
JPH11194659A JP9369091A JP36909197A JPH11194659A JP H11194659 A JPH11194659 A JP H11194659A JP 9369091 A JP9369091 A JP 9369091A JP 36909197 A JP36909197 A JP 36909197A JP H11194659 A JPH11194659 A JP H11194659A
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JP
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heating
temperature
power value
unit
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JP9369091A
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Keigo Kaji
圭吾 梶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の画像形成装置よりも優れた画像形成装
置を提供する。 【解決手段】 耐熱性フィルム6と、耐熱性フィルム6
の上面に接すると共に耐熱性フィルム6を介してトナー
を加熱する加熱手段1と、耐熱性フィルム6の下面に接
する一方、加熱手段1と共に耐熱性フィルム6が通過す
る圧接部を形成する加圧部材9とを有する定着装置60
によりトナー像Tを記録材Pに定着させる。そして、温
度検知手段5により加熱手段1の温度を検知すると共
に、加熱温度制御手段は、温度検知手段5からの温度情
報に基づき、加熱手段1へ段階的な電力値を有する電力
を供給する加熱手段用電源部を制御して記録材Pが圧接
部に進入するまでは、加熱手段1の温度を所定の温度範
囲とするよう加熱手段1に供給する電力値を変化させる
一方、記録材Pが圧接部を通過する間は一定の電力値を
加熱手段1に供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
り画像を形成する画像形成装置に関し、特に記録材に転
写したトナー像を記録材に定着させる定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式により画像を形成す
る画像形成装置においては、像担持体に静電潜像を形成
すると共に、この静電潜像をトナーにより顕像化した
後、記録材に転写し、この後トナーを加熱してトナー像
を記録材に定着させるようにしている。
【0003】ところで、このような画像形成装置の、記
録材上のトナー像である顕画像を定着する定着装置とし
ては、例えば内部に加熱体を備えた熱ローラを用いたも
のがあるが、この熱ローラを用いた定着方式は消費電力
が大きく、また定着可能な温度に到達するまでの時間、
所謂ウォームアップが長くなる等の問題がある。そこ
で、これを改善するために耐熱性フィルムを用いた定着
方式が特開昭63−313182号公報等に記載されて
いる。
【0004】ここで、このフィルム加熱方式の定着装置
は、薄肉の耐熱性フィルムと、耐熱性フィルムの駆動ロ
ーラと、耐熱性フィルムの内周面に接するように固定支
持された加熱体と、耐熱性フィルムの外周面と接し、耐
熱性フィルムを介して加熱体に圧接するように配設され
た加圧部材とを備えている。
【0005】そして、このような定着装置では、耐熱性
フィルム及び加圧部材が、少なくとも画像定着実行時に
おいて、記録材の搬送速度と同一速度で回転し、耐熱性
フィルムを介して形成される加熱体と加圧部材の定着ニ
ップ部により記録材を挟持搬送する。さらに、記録材上
の未定着トナー像に加熱体の熱エネルギーを付与して未
定着像を軟化・溶着し、さらに記録材を定着ニップ部か
ら排出することによって未定着像を冷却固化させ、記録
材上に定着させる。
【0006】一方、このフィルム加熱方式の定着装置に
おいては、加熱体の温度を制御する温度制御方式とし
て、温度検知手段により加熱体の温度を検知し、この検
知温度と所定の設定温度との差に応じて加熱体へ印加す
る電力値を切り替えるという方式が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の画像
形成装置よりも優れた画像形成装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体に静
電潜像を形成すると共に、前記静電潜像をトナーにより
顕像化した後、記録材に転写し、この後前記トナーを加
熱してトナー像を前記記録材に定着させるようにした画
像形成装置において、有端又は無端の耐熱性フィルム
と、前記耐熱性フィルムの上面又は下面の一方に接する
と共に該耐熱性フィルムを介して前記トナーを加熱する
加熱手段と、前記耐熱性フィルムの上面又は下面の他方
に接する一方、前記耐熱性フィルムと共に前記記録材が
通過する圧接部を前記加熱手段とにより形成する加圧部
材とを有する定着装置と、前記加熱手段に段階的な電力
値を有する電力を供給する加熱手段用電源部と、前記加
熱手段の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知
手段からの温度情報に基づき、前記記録材が前記圧接部
に進入するまでは、前記加熱手段の温度を所定の温度範
囲とするよう前記加熱手段に供給する電力値を変化さ
せ、前記記録材が前記圧接部を通過する間は一定の電力
値を前記加熱手段に供給するよう前記加熱手段用電源部
を制御する加熱温度制御手段と、を備えたことを特徴と
するものである。
【0009】また本発明は、前記加熱温度制御手段は、
前記記録材が圧接部を通過する間に前記加熱手段へ供給
される電力値が、前記記録材が圧接部に進入するまで前
記加熱手段へ供給された電力値以上となるよう前記加熱
手段用電源部を制御することを特徴とするものである。
【0010】また本発明は、前記加熱温度制御手段は、
前記記録材の種類及び前記記録材が圧接部に進入するま
で前記加熱手段へ供給される電力値に応じ、前記記録材
が圧接部を通過する間に加熱手段へ供給する電力値を決
定することを特徴とするものである。
【0011】また本発明は、前記記録材の種類を判別す
る記録材判別手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0012】また本発明は、前記加熱温度制御手段は、
画像形成開始の際の前記加熱手段の温度及び前記記録材
が圧接部に進入するまで前記加熱手段へ供給される電力
値に応じ、前記記録材が圧接部を通過する間に加熱手段
へ供給する電力値を決定することを特徴とするものであ
る。
【0013】また本発明は、前記加熱温度制御手段は、
前記画像形成開始の際の前記加熱手段の温度を前記温度
検知手段により検知することを特徴とするものである。
【0014】また本発明のように、有端又は無端の耐熱
性フィルムと、耐熱性フィルムの上面又は下面の一方に
接すると共に耐熱性フィルムを介してトナーを加熱する
加熱手段と、耐熱性フィルムの上面又は下面の他方に接
する一方、加熱手段と共に耐熱性フィルムが通過する圧
接部を形成する加圧部材とを有する定着装置によりトナ
ー像を記録材に定着させる。そして、温度検知手段によ
り加熱手段の温度を検知すると共に、加熱温度制御手段
は、温度検知手段からの温度情報に基づき、加熱手段へ
段階的な電力値を有する電力を供給する加熱手段用電源
部を制御して記録材が圧接部に進入するまでは、加熱手
段の温度を所定の温度範囲とするよう加熱手段に供給す
る電力値を変化させる一方、記録材が圧接部を通過する
間は一定の電力値を加熱手段に供給するようにする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
電子写真方式の画像形成装置の概略構成を示す図であ
る。
【0017】同図において、G1は画像形成装置であ
り、この画像形成装置G1は、固定された原稿台ガラス
20上に原稿19を載置し、所要の複写条件を設定した
後、不図示のコピースタートキーが押されると、像担持
体である感光体ドラム39が矢印で示す時計方向に所定
の周速度で回転駆動する。
【0018】また、光源21と第1ミラー23とが原稿
台ガラス20の下面に沿ってガラス左辺側のホームポジ
ションからガラス右辺側へ所定の速度Vで、第2ミラー
24、第3ミラー25が同方向に、光源21と第1ミラ
ー23の半分の速度V/2でそれぞれ移動する。
【0019】これにより、原稿台ガラス20上に載置さ
れた原稿19の下向き画像面が左辺側から右辺側まで照
明走査され、その照明走査光の原稿面反射光が結像レン
ズ29、固定第4、第5及び第6ミラー26,27,2
8を介して感光体ドラム39の表面に結像露光(スリッ
ト露光)される。
【0020】ここで、この感光体ドラム39の表面は、
この露光前に一次帯電器30により正または負の所定の
電位に一様に帯電処理されており、この帯電面に対して
上記の露光がなされることで、ドラム面に原稿画像に対
応したパターンの静電潜像が順次に形成される。そし
て、この後、ドラム面に形成される静電潜像は、現像装
置31の現像ローラ32でトナー像として顕画像化され
る。
【0021】一方、トレイ52に積載された記録材Pが
給紙ローラ51により給送され、ガイド33を通って所
定のタイミングで感光体ドラム39と転写帯電器34と
の間の像転写部へ導入され、この後転写コロナを受ける
ことで感光体ドラム39に接し、これによりドラム面側
のトナー顕画像が記録材上面に順次転写される。
【0022】そして、この後、像転写部を通過した記録
材Pは、除電針35によって背面電荷の除電を受けつ
つ、ドラム面から順次分離され、搬送部38、入口ガイ
ド10を経て定着装置60へ導入される。さらにこの
後、この定着装置60において後述するようにトナー画
像定着を受け、画像形成物として機外へ排出される。
【0023】なお、転写後の感光体ドラム39の表面
は、クリーニング器36のクリーニングブレード37に
よって残りトナー等の汚れが清掃除去され、繰り返して
像形成に供される。また、上述のように往路を移動した
移動光学部材21〜25は、所定の往路終点に到達する
と、復路を移動するように設定されており、初めのホー
ムポジションへ戻り、次のコピーサイクルの開始まで待
機する。
【0024】一方、図2は上記定着装置60の構造を示
す図であり、同図において、6は無端状の耐熱性フィル
ムである定着フィルムである。そして、この定着フィル
ム6は、駆動ローラ7と、従動ローラ8と、両ローラ
7,8間の下方に固定配設した加熱手段である低熱容量
線状ヒータ(以下、ヒータという)1との間に張設され
ている。
【0025】ここで、駆動ローラ7は表面にシリコーン
ゴム等を被覆して摩擦係数を高めたものであり、定着フ
ィルム6は、この駆動ローラ7の時計方向の回転駆動に
伴い、時計方向に所定の周速度をもってシワや蛇行、速
度遅れ等を発生させることなく駆動される。また、従動
ローラ8は、定着フィルム6を外側に張る方向にテンシ
ョンを与えるテンションローラを兼ねたものである。
【0026】一方、ヒータ1は、例えば厚さ1.0m
m、幅10mm、長手方向長さ340mmのアルミナ基
板2と、このアルミナ基板2に銀パラジウムや酸化ルテ
ニウム等の抵抗材料を厚さ10μm、幅1.0mmに塗
工して形成された発熱層3と、この発熱層3を保護する
厚さ10μmの保護層4とからなるものである。なお、
この保護層4は、定着フィルム6との摺動を考慮してガ
ラス等により形成されている。
【0027】ここで、このヒータ1の発熱層3には図3
に示す加熱手段用電源部であるヒータ電源31により長
手方向両端から通電されるようになっており、これによ
り発熱層3は全長にわたって発熱するようになってい
る。なお、このヒータ電源31は、位相制御等の電力制
御方式により段階的な電力値を有する電力を供給するこ
とが可能となっている。
【0028】なお、11はヒータ1を固定支持するヒー
タ支持体であり、このヒータ支持体11は、ヒータ1を
定着装置60及び画像形成装置G1に対し断熱支持する
ことができるよう断熱性、高耐熱性、剛性を有するもの
であり、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイ
ド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、液晶
ポリマ等の高耐熱性樹脂や、これらの樹脂とセラミック
ス、金属との複合材料などで構成されるものである。
【0029】さらに、定着フィルム6は、繰り返してト
ナー画像の加熱定着に供されるのであり、耐熱性、離型
性、耐久性に優れ、更に厚みとしては一般的には100
μm以下、好ましくは40μm以下の薄肉のものが使用
される。
【0030】一例としては、厚さ20μmのポリイミ
ド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリ
エーテル、エーテルケトン等の高耐熱樹脂や、ニッケ
ル、SUS等の金属薄肉エンドレスベルトの外周面にP
TFE(四フッ化エチレン樹脂)、PFA(四フッ化エ
チレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
樹脂)等の低表面エネルギー樹脂、またはこれらの樹脂
にカーボンブラック等の導電材を添加した離型コート層
を10μm厚に施した総厚30μmのエンドレスベルト
が挙げられる。
【0031】一方、図2において、9は加圧手段である
加圧ローラであり、この加圧ローラ9は、導電性ゴム層
9bと、この導電性ゴム層9bの表面を被う離型性、耐
久性に優れたPFA等のフッ素樹脂等の絶線チューブ9
aとからなるものである。そして、この加圧ローラ9
は、定着フィルム6の外周面に接すると共に、不図示の
バネ等の付勢手段により、例えば5〜10kgfの当接
力をもって定着フィルム6を介してヒータ1に圧接し、
定着フィルム6と一緒の重なり状態で記録紙Pが通過す
る圧接部である定着ニップ部Nをヒータ1と共に形成す
る一方、記録材Pの搬送方向に順方向の反時計方向に回
転するようになっている。
【0032】なお、本実施の形態において、この加圧ロ
ーラ9は、長手方向380mm直径25mmの形状を有
している。また、この加圧ローラ9には、オフセット対
策として、トナーと逆極性の1.5kVのバイアスが定
電圧電源62により印加されている。
【0033】13は、この加圧ローラ9に圧接するよう
に配設されたクリーニングローラであり、このクリーニ
ングローラ13は、長手方向400mm直径20mmの
アルミニウム製のローラで形成されており、不図示のバ
ネ等の付勢手段により、例えば20〜2000gfの当
接力をもって加圧ローラ9に圧接している。
【0034】ところで、基板2の裏面にはヒータ1の温
度を検知するための温度検知手段であるNTCのサーミ
スタ5が熱伝導性シリコーンゴム接着剤等で接着、また
は圧接、または一体的に設けられている。そして、この
サーミスタ5からの温度情報は、図3に示すように発熱
層3への通電電力を制御してヒータ1の温度を制御する
加熱温度制御手段である通電電力制御装置70に入力さ
れるようになっている。
【0035】ここで、この通電電力制御装置70は、コ
ピースタートキーが押されると、まず記録材Pの先端が
定着ニップ部Nに進入するまでの間は以下の制御を行
う。即ち、図4に示すように通電開始からサーミスタ5
が214℃未満を検知している間は発熱層3に1000
Wを通電するようヒータ電源31を制御する。
【0036】また、サーミスタ5の検知温度が214℃
以上216℃未満の時は950Wを、検知温度が216
℃以上218℃未満の時は900Wを、検知温度が21
8℃以上220℃未満の時は850Wを、検知温度が2
20℃以上222℃未満の時は800Wを、検知温度が
222℃以上224℃未満の時は700Wを、検知温度
が224℃以上226℃未満の時は550Wを、検知温
度が226℃以上228℃未満の時は300Wを、それ
ぞれ通電するようヒータ電源31を制御する。さらに、
検知温度が228℃以上の時は通電を停止するようヒー
タ電源31を制御する。
【0037】そして、このようにヒータ電源31を制御
することにより、記録材Pの先端が定着ニップ部Nに進
入するまでに、ヒータ1の温度は所定の温度範囲である
214℃以上228℃未満となる。
【0038】ところで、このようなヒータ1の温度制御
は、2つの隣り合った電圧値の切り替えにより行われる
が、この2つの隣り合った電圧値のうちどちらの電圧値
に切り替えるかは定着装置60の状態によって異なる。
【0039】ここで、本実施の形態においては、記録材
Pが定着ニップ部Nに進入してから完全に排出されるま
での間は、定着ニップ部Nに記録材Pが進入する直前に
選択されていた電力値Waと、この電力値Waが選択さ
れる直前に選択されていた電力値Wbのうちの大きい電
力値を発熱層3へ供給するようにしている。
【0040】例えば、サーミスタ5の検知温度が221
℃で800Wが通電されている時に記録材Pの先端が定
着ニップ部Nに進入する場合は、この800Wが通電さ
れる直前に通電されていた電力Wbが850Wであれ
ば、記録材Pが定着ニップ部Nを通過する間は850W
を印加する。また、800Wが通電される直前に通電さ
れていた電力Wbが700Wであれば、そのまま800
Wを印加する。
【0041】そして、このようにヒータ1の温度の変化
の状態に応じて電力を供給することにより、記録材Pが
定着ニップ部Nを通過する間に発熱層3に供給される電
力を一定とすることができる。
【0042】次に、このように構成された定着装置60
を備えた画像形成装置G1の定着動作について説明す
る。
【0043】不図示のコピースタートキーが押されると
駆動ローラ7が回転を開始し、それに従動して定着フィ
ルム6及び加圧ローラ9、クリーニングローラ13が回
転を開始する。また、通電電力制御装置70は、発熱層
3への通電を開始すると共に、サーミスタ5からの温度
情報に基づき、既述したようにヒータ電源31を制御し
て記録材Pの先端が定着ニップ部Nに進入するまでに、
ヒータ1の温度を214℃以上228℃未満とする。
【0044】そして、この後、図2に示すように既述し
た画像形成動作により未定着のトナー画像Tが上面に転
写された記録材Pはガイド10に案内され、定着フィル
ム6を介して形成されるヒータ1と加圧ローラ9の定着
ニップ部Nに進入し、未定着のトナー画像Tが定着フィ
ルムの6の下面に密着して面ズレ、シワ、寄りを生ずる
ことなく、定着フィルム6と一緒の重なり状態で定着ニ
ップ部Nを挟圧力を受けつつ通過する。
【0045】このとき、通電電力制御装置70は、定着
ニップ部Nに記録材Pが進入する直前に選択されていた
電力値Waと、この電力値Waが選択される直前に選択
されていた電力値Wbのうちの大きい電力値を発熱層3
へ供給する。さらに、この電力値を記録材Pが定着ニッ
プ部Nから完全に排出されるまでの間供給する。
【0046】これにより、記録材Pのトナー画像担持面
は、定着フィルム6の表面に押圧定着状態で定着ニップ
部Nを通過する過程で、発熱層3の熱を定着フィルム6
を介して受け、これに伴いトナーが高温溶融し、記録材
Pの表面に軟化して接着化したトナー像Taとなる。さ
らに、この後、定着ニップ部Nを通過した記録材Pは、
ガイド12により案内されつつ冷却され、軟化して接着
化した像は記録材Pのトナー画像担持面に固定された定
着像Tbとなる。
【0047】なお、この定着動作において、既述した従
来の定着装置における設定温度と検知温度の差に応じて
加熱体へ印加する電力値を切り替えるという温度制御方
式では、加熱体は低熱容量であり、また温度検知手段の
応答性にも限界があるため、温度リップルが発生する場
合がある。
【0048】そして、このように温度リップルが発生す
ると、画像形成速度が高速になった場合や、熱容量の大
きい記録材を定着させる場合等において、定着性が不充
分となる領域が発生する。なお、定着性を十分にするた
めに設定温度を高めに設定すると、高温オフセットを生
じたり定着フィルムの耐久性を低下させるといった問題
が生じる。
【0049】しかし、本実施の形態のように、トナー像
の定着の際、記録材Pがニップ部Nを通過する間に発熱
層3に供給される電力を一定とすることにより、電力の
切り替えによる温度リップルの発生を防ぐことができ、
これにより温度リップルによる定着不良や高温オフセッ
トの発生を防ぐことができる。
【0050】また、本実施の形態においては、ヒータ1
の熱容量が小さく、かつこれらがヒータ支持体11によ
って断熱支持されているのでヒータ1の定着ニップ部N
における表面温度は短時間にトナーの融点に対して十分
な高温に昇温するので、ヒータ1を予め昇温させておく
(いわゆるスタンバイ温調)必要がなく、省エネルギー
が実現でき、しかも機内昇温も防止できる。
【0051】なお、記録材Pが定着ニップ部を通過した
後、引き続き画像形成を行う場合には次の記録材Pが定
着ニップ部に進入するまで、通電電力制御装置70は、
通電開始から記録材Pが定着ニップ部Nに進入するまで
の間と同様の制御を行う。
【0052】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0053】図5は、本実施の形態に係る画像形成装置
に備えられた定着装置の通電電力制御ブロック図であ
り、同図において、71は記録材Pの種類、例えば厚
紙、普通紙、薄紙を判別する記録紙判別手段である。そ
して、通電電力制御装置70は、判別手段51により判
別された記録材Pの種類に応じて、記録材Pが定着ニッ
プ部Nを通過する間に発熱層3に供給する電力を決定す
るように構成している。
【0054】なお、この記録紙判別手段51として、例
えば記録材Pの厚さを検知する不図示の記録材厚検知手
段をガイド33(図1参照)に設けるようにしてもよ
く、またユーザーによりスイッチ操作される記録紙判別
スイッチを設けるようにしてもよい。
【0055】そして、コピースタートキーが押される
と、この記録紙判別手段51からの判別信号に基づき、
通電電力制御装置70は使用される記録材Pが厚紙、普
通紙又は薄紙かを判断する。
【0056】ここで、普通紙が使用されていると判断し
た場合には、既述した第1の実施の形態と同様、記録材
Pが定着ニップ部Nに進入してから完全に排出されるま
での間は、定着ニップ部Nに記録材Pが進入する直前に
選択されていた電力値Waと、この電力値Waが選択さ
れる直前に選択されていた電力値Wbのうちの大きい電
力値を発熱層3へ供給する。
【0057】また、厚紙が使用されている場合には、記
録材Pが定着ニップ部Nに進入してから完全に排出され
るまでの間は、普通紙の場合よりも、例えば50W大き
い電力を印加する。さらに、薄紙が使用されている場合
には、記録材Pが定着ニップ部Nに進入してから完全に
排出されるまでの間は、普通紙の場合よりも、例えば5
0W小さい電力を印加する。
【0058】そして、このように構成することで、様々
な記録材Pの種類に対応して適切な電力を記録材Pおよ
びトナー像Tに供給することが可能となり、これにより
電力の切り替えによる温度リップルの発生を防ぐことが
でき、温度リップルによる定着不良や高温オフセットの
発生を防ぐことができる。
【0059】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0060】図6は、本実施の形態に係る画像形成装置
に備えられた定着装置の通電電力制御ブロック図であ
り、本実施の形態においては、同図に示すように、サー
ミスタ5からは画像形成開始のときのヒータ1の温度情
報が通電電力制御装置70に入力されるようになってい
る。そして、通電電力制御装置70は、このサーミスタ
5からの画像形成開始時のヒータ1の温度情報に応じて
記録材Pが定着ニップ部Nを通過する間に発熱層3に供
給する電力を決定するように構成している。
【0061】例えば、画像形成開始のときのサーミスタ
5の検知温度が20℃以上100℃以下であれば第1の
実施の形態と同様で、記録材Pが定着ニップ部Nに進入
してから完全に排出されるまでの間は、定着ニップ部N
に記録材Pが進入する直前に選択されていた電力値Wa
と、この電力値Waが選択される直前に選択されていた
電力値Wbのうちの大きい電力値を発熱層3へ供給す
る。
【0062】画像形成開始のときのサーミスタ5の検知
温度が100℃以上の場合には、記録材Pが定着ニップ
部Nに進入してから完全に排出されるまでの間は、普通
紙の場合よりも、例えば50W小さい電力を印加する。
【0063】画像形成開始のときのサーミスタ5の検知
温度が20℃以下の場合には、記録材Pが定着ニップ部
Nに進入してから完全に排出されるまでの間は、普通紙
の場合よりも、例えば50W大きい電力を印加する。
【0064】そして、このように構成することで、環境
の変動や画像形成装置G1の使用状況に対応して適切な
電力を記録材Pおよびトナーに供給することが可能とな
り、これにより電力の切り替えによる温度リップルの発
生を防ぐことができ、温度リップルによる定着不良や高
温オフセットの発生を防ぐことができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録材が圧接部に進入するまでは定着装置の加熱手段の温
度が所定の温度範囲となるよう、また記録材が圧接部を
通過する間は一定の電力値を加熱手段に供給するよう加
熱手段用電源部を制御することにより、電力切り替えに
よる温度リップルの発生を防ぎ、定着不良や高温オフセ
ットの発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子写真方式
の画像形成装置の概略構成図。
【図2】上記画像形成装置に備えられた定着装置の構造
を示す図。
【図3】上記定着装置の通電電力制御ブロック図。
【図4】上記定着装置の通電電力制御におけるヒータ温
度と通電電力の関係を示す図表。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置
に備えられた定着装置の通電電力制御ブロック図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置
に備えられた定着装置の通電電力制御ブロック図。
【符号の説明】
1 ヒータ 5 サーミスタ 6 定着フィルム 7 駆動ローラ 9 加圧ローラ 31 ヒータ電源 39 感光体ドラム 60 定着装置 70 通電電力制御手段 71 記録紙判別手段 G1 画像形成装置 N 定着ニップ部 P 記録材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に静電潜像を形成すると共に、
    前記静電潜像をトナーにより顕像化した後、記録材に転
    写し、この後前記トナーを加熱してトナー像を前記記録
    材に定着させるようにした画像形成装置において、 有端又は無端の耐熱性フィルムと、前記耐熱性フィルム
    の上面又は下面の一方に接すると共に該耐熱性フィルム
    を介して前記トナーを加熱する加熱手段と、前記耐熱性
    フィルムの上面又は下面の他方に接する一方、前記耐熱
    性フィルムと共に前記記録材が通過する圧接部を前記加
    熱手段とにより形成する加圧部材とを有する定着装置
    と、 前記加熱手段に段階的な電力値を有する電力を供給する
    加熱手段用電源部と、 前記加熱手段の温度を検知する温度検知手段と、 前記温度検知手段からの温度情報に基づき、前記記録材
    が前記圧接部に進入するまでは、前記加熱手段の温度を
    所定の温度範囲とするよう前記加熱手段に供給する電力
    値を変化させ、前記記録材が前記圧接部を通過する間は
    一定の電力値を前記加熱手段に供給するよう前記加熱手
    段用電源部を制御する加熱温度制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱温度制御手段は、前記記録材が
    圧接部を通過する間に前記加熱手段へ供給される電力値
    が、前記記録材が圧接部に進入するまで前記加熱手段へ
    供給された電力値以上となるよう前記加熱手段用電源部
    を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記加熱温度制御手段は、前記記録材の
    種類及び前記記録材が圧接部に進入するまで前記加熱手
    段へ供給される電力値に応じ、前記記録材が圧接部を通
    過する間に加熱手段へ供給する電力値を決定することを
    特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記記録材の種類を判別する記録材判別
    手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱温度制御手段は、画像形成開始
    の際の前記加熱手段の温度及び前記記録材が圧接部に進
    入するまで前記加熱手段へ供給される電力値に応じ、前
    記記録材が圧接部を通過する間に加熱手段へ供給する電
    力値を決定することを特徴とする請求項1又は2記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱温度制御手段は、前記画像形成
    開始の際の前記加熱手段の温度を前記温度検知手段によ
    り検知することを特徴とする請求項5記載の画像形成装
    置。
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