JPH1119399A - ドラム式衣類乾燥機の回転数制御機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドラムの回転数を検知し、検知出力をモータに
フィードバックすることによって一定回転数制御を行う
ドラム式衣類乾燥機において、簡易構造で、安価な回転
数制御機構を提供する。 【解決手段】ドラム式衣類乾燥機の回転数制御機構は、
一定の距離をもって回転検知素子と磁石を設け、ドラム
に、回転検知素子と磁石の間を通過するように遮磁板を
備える。また、ドラムに複数の遮磁板を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム式衣類乾燥
機の回転数制御機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ドラム以外の回転数の高い箇所に
回転数検知手段を設け、回転数を検知する機構がある。

【０００３】また、ドラムの回転数を検知する機構で、
ドラムに磁石を設け、検知素子の近傍を通過させること
によって回転数を検知する機構がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ドラム以外の回転数の
高い箇所に回転数検知手段を設ける機構では、別の箇所
に回転数検知装置を設けるため、高価な構造となるこ
と、更に、回転数の高い箇所で検知するため、検知回数
が増え、リードスイッチなどの機械的な検知手段を用い
ると、寿命的な問題が発生する。

【０００５】また、ドラムに磁石を設ける機構では、複
数回の検知には複数個の磁石が必要で、高価になるとい
う問題がある。

【０００６】本発明は、構造を簡略化し、安価な回転数
制御機構を提供するものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

〔１〕一定の距離をもって検知素子と磁石を設け、回転
時に検知素子と磁石の間を通過するようにドラムに遮磁
板を設けている。

【０００８】〔２〕前記遮磁板が検知素子と磁石の間を
通過するときのみ検知素子の周りを遮磁することにより
回転数を検知している。

【０００９】〔３〕前記ドラムに複数個の遮磁板を設け
ている。

【００１０】本発明では、検知素子と磁石を１対とし、
ドラムに遮磁板を設けるという簡単で、安価な構成であ
る。

【００１１】また、ドラム１回転中に、ドラムに取付け
た遮磁板の数だけ検知することができる。遮磁板は簡単
な構造であるので、きわめて安価に複数回の検知を行う
ことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図１〜
図３により説明する。まず図１，図２において、一連の
乾燥機構成を説明する。外枠１の後面に裏フタ２が止着
してある。外枠１の前面に形成した衣類投入口３と、該
衣類投入口３を開閉するドア４を外枠１の前面に設置
し、外枠１に止着された金属性の環状のドラム支持体５
と外枠１内の後部に配設された後部軸受６に乾燥室とな
るドラム７が回転自在に支持されてある。このドラム７
の後面に多数の穴からなる熱気出口８を形成している。

【００１３】ドラム支持体５の下部に形成された熱気入
口９へ、ファンケーシング１１の通気口１２から連通さ
れる循環路１０が形成されてある。熱気入口９に対向し
て正特性サーミスタから成るハニカム状ヒータ１３を備
え、ドラム支持体５に固着されたＬ字形ダクト１４内に
納めてある。

【００１４】ファンケーシング１１内には熱交換型の両
面ファン１６が後部軸受６にメタルを介して回転自在に
軸支されている。

【００１５】外枠１内上部に電動機１８が配設されてあ
りアイドラプーリ２３及びベルト２４により上記ドラム
７を回転させると共に前記両面ファン１６をプーリベル
ト１７により回転させる。ドラム７の熱気出口８を覆う
ように内方向から取付けられたフィルタ１９が装置され
てある。循環風路内であるファンケーシング１１の熱気
出口８に面した所に循環風の温度変化を検知するための
温度検知装置２０が取付けてある。

【００１６】外枠１の側面部には、一連の乾燥作業を遂
行させる制御装置２１が、外枠１のフロント面には操作
部２２が配置されている。制御装置２１には、検知素子
３０が設けられており、検知素子３０が感動する位置に
磁石３１が設けられている。また、ドラムには遮磁板３
２が、検知素子３０と磁石３１の間を通過するように設
けられている。

【００１７】以下に本実施例の動作を説明する。運転を
行うときは、まず、ドア４を開け、脱水した衣類をドラ
ム７に収納して操作部２２に設置している電源スイッチ
２８を入れる。しかる後操作部２２に設置しているスタ
ートスイッチ２９を押下すると所定の乾燥度で運転を停
止するよう制御する自動運転コースを実行する。

【００１８】まず、電動機１８及びヒータ１３に通電さ
れ、ドラム７が回転し、また、両面ファン１６が高速で
それぞれ回転する。循環炉１０の空気は、ヒータ１３に
より加熱され、高温の乾燥空気として熱気入口９よりド
ラム７内へ吸い込まれる。ドラム７内へ送られた高温の
乾燥空気はドラム７内の衣類と接触し、衣類に含まれた
水分の蒸発を促し、高温高湿の空気となり、フィルター
１９で布くずが補集された後、ファンケーシング１１内
の両面ファン１６に吸込まれる。

【００１９】両面ファン１６に裏フタ２の冷却風入口２
ａより吸込まれた機外空気により露点温度以下に冷却さ
れ、両面ファン１６の循環路側に凝縮水を生ずる。生じ
た凝縮水は循環路１０の排水口１５より機外へ排出され
る。両面ファン１６を通過する際に水分の一部を失った
循環空気は除湿空気となりＬ字形ダクト１４内に設けて
あるヒータ１３により加熱された後、高温の乾燥空気と
して再びドラム７内へ送られ、衣類の乾燥に利用され
る。

【００２０】次に、回転数制御手段の制御方法について
説明する。検知素子３０は、通常状態において感動して
いる。ドラム７が回転すると、ドラム７に設けられた遮
磁板３２も回転する。

【００２１】回転する遮磁板３２が検知素子３０と磁石
３１の間を通過する際、検知素子３０の周りを遮磁し、
検知素子３０は遮磁板３２の通過を検知し、出力する。

【００２２】検知出力値と所定の回転数から得られる所
定値を比較し、所定の回転数よりも遅いときは電動機１
８の回転数を上げ、また、所定の回転数よりも速いとき
は電動機１８の回転数を下げて一定回転数となるように
制御している。また、単純な構造の複数個の遮磁板３２
を設けることにより、簡単に、かつ安価に検知回数を変
えることができる。

【００２３】

【発明の効果】本発明によれば、ドラムに設けた遮磁板
の数だけ検知することができ、構造を簡略化することが
できる。また、遮磁板自身が簡単な構造であるので、安
価なドラム式衣類乾燥機の回転数制御機構となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す縦断面図。

【図２】本発明の一実施例の検知機構を示す図。

【図３】本発明の一実施例を示す外観図。

【符号の説明】

７…ドラム、１８…電動機、２１…制御装置、３０…検
知素子、３１…磁石、３２…遮磁板。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ドラムの回転数を検知し、検知出力を電動
   機にフィードバックすることによって一定回転数制御を
   行うドラム式衣類乾燥機において、一定の距離をもって
   検知素子と磁石を設け、回転時に前記検知素子と前記磁
   石の間を通過するようにドラムに遮磁板を設けたことを
   特徴とするドラム式衣類乾燥機の回転数制御機構。
2. 【請求項２】前記遮磁板が検知素子と磁石の間を通過す
   るときのみ前記検知素子の周りを遮磁することにより回
   転数を検知することを特徴とする請求項１に記載のドラ
   ム式衣類乾燥機の回転数制御機構。
3. 【請求項３】前記ドラムに複数個の遮磁板を設けること
   を特徴とする請求項１記載のドラム式衣類乾燥機の回転
   数制御機構。