JPH11192853A

JPH11192853A - 変速機制御装置

Info

Publication number: JPH11192853A
Application number: JP10000572A
Authority: JP
Inventors: Kaname Suzuki; 要鈴木
Original assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Current assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date: 1998-01-06
Filing date: 1998-01-06
Publication date: 1999-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】チェンジレバーを操作してから変速機の作動
開始までのタイムラグを小さくし、円滑に変速段の切換
動作が行われるようにする。【解決手段】チェンジレバー８の移動中のシフト方向
位置及びセレクト方向位置をそれぞれ検出してアナログ
位置信号を出力可能な第１の回転センサ及び第２の回転
センサをチェンジレバーユニットＣＬＵに設け、アナロ
グ位置信号を受けてチェンジレバー８の移動途中で操作
者が意図するシフト方向位置及びセレクト方向位置を予
知して変速制御信号Ｓ１を生成し出力するコントローラ
ＥＣＵを備え、変速制御信号Ｓ１に応じてギヤシフトユ
ニットＧＳＵの電磁弁が選択的に駆動され、エアタンク
ＡＴからの圧縮エアの供給状態が切換えられ、変速機Ｔ
Ｍの変速段が切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の変速機
における変速段切換え操作のための変速機制御装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】路線バス等の大型自動車では、発進、停
止が頻繁に行われ、運転中に変速操作が繰り返される。
変速操作は、運転席のチェンジレバーユニットによって
行われ、機械式遠隔操作機構を採用する場合、チェンジ
レバーから車体後部の変速機までの距離を長いロッドで
連結し、該ロッドを介して変速機の変速段の切換えが行
われる。このため、チェンジレバーの操作力及びストロ
ークが共に大きく、運転者の疲労を招く原因となる。そ
こで、近年、図７に示すような電気空気制御機構による
変速機制御装置が採用されている。

【０００３】この変速機制御装置は、フィンガ・コント
ロール・トランスミッション・システムが採用され、チ
ェンジレバーユニット（以下これを単に表す符号として
ＣＬＵを使用する）と、該チェンジレバーユニットＣＬ
Ｕに電気配線で接続したコントローラ（以下これを単に
表す符号としてＥＣＵを使用する）と、ギヤシフトユニ
ット（以下これを単に表す符号としてＧＳＵを使用す
る）等とを備え、エンジンＥｎに隣接して設けた変速機
ＴＭを制御対象としている。

【０００４】また、この変速機制御装置には、ギヤ位置
を表示するディスプレイユニットＤＵ、非常時に操作す
ることによりギヤシフトユニットＧＳＵを直接駆動して
変速段を切換えるためのエマージェンシスイッチＥＳ、
クラッチペダルＣＰの踏み込み開始と完了を検出するク
ラッチスイッチＣＳ、非常状態を知らせる警報ブザーＢ
ｕ、図示しない電磁弁を介してギヤシフトユニットＧＳ
Ｕへ駆動用圧縮エアを供給するエアタンクＡＴ等が設け
られている。

【０００５】図８は従来のチェンジレバーユニットの一
例を示す平面図である。チェンジレバーユニットＣＬＵ
は、チェンジレバー８が三つのシフト方向位置イ，ロ，
ハと、四つのセレクト方向位置Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄとをとる
ことが可能であり、シフト方向位置及びセレクト方向位
置がそれぞれのポジションスイッチＰＳ１，ＰＳ２によ
って検出される。そして、チェンジレバー８を操作する
ことにより、前進６段１st〜６th、後退１段Ｒ、四つの
ニュートラルＮ₁〜Ｎ₄の各位置がポジションスイッチ
ＰＳ１，ＰＳ２で検出され、この検出結果に応じてチェ
ンジレバー位置信号がコントローラＥＣＵへ与えられ
る。速度段１st，３rd，５thはシフト方向位置イであ
り、ニュートラルＮ₁〜Ｎ₄の各位置はシフト方向位置
ロであり、速度段Ｒ，２nd，４th，６thはシフト方向位
置ハである。また、Ｒ，Ｎ₁，１stはセレクト方向位置
Ａであり、２nd，Ｎ₁，３rdはセレクト方向位置Ｂであ
り、４th，Ｎ₁，５thはセレクト方向位置Ｃであり、６
th，Ｎ₁はセレクト方向位置Ｄである。

【０００６】コントローラＥＣＵでは、チェンジレバー
位置信号に基づきシフト制御信号が生成され、このシフ
ト制御信号がコントローラＥＣＵからギヤシフトユニッ
トＧＳＵへ送られる。そして、このシフト制御信号によ
って、ギヤシフトユニットＧＳＵにおける図示しないセ
レクトシリンダ及びシフトシリンダに付設された電磁弁
が選択的に駆動され、エアタンクＡＴからの圧縮エアの
供給状態が切換えられ、上記シリンダ内でのピストン位
置が切換えられて、シフトフォークが移動し、変速機Ｔ
Ｍの変速段が切換えられる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記変速機制御装置で
は、チェンジレバー８のシフト方向位置及びセレクト方
向位置をそれぞれのポジションスイッチＰＳ１，ＰＳ２
によって検出するので、チェンジレバー８の操作開始位
置から操作完了位置までの移動途中における位置を検出
しない。例えば、３rdから４thへ速度段を切換える場
合、シフト方向用のポジションスイッチＰＳ１では、図
９に示すシフト方向位置イ，ロ及びハの近傍における実
線の範囲においてのみ位置信号として電圧Ｖが発生し、
破線の範囲では位置信号が発生しない。また、セレクト
方向用のポジションスイッチＰＳ２では、図１０に示す
セレクト方向位置Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの近傍における実線の
範囲においてのみ位置信号を発し、破線の範囲では位置
信号を発しない。

【０００８】そして、チェンジレバー８の移動中の信号
はシフト方向かセレクト方向のいずれか一つであって信
号が図１１に実線の円形記号で示した位置でのみ発せら
れ、移動途中で信号が途切れる。操作最終位置の判断
は、チェンジレバー８が最終位置に到達していないと判
断できない。そのため、チェンジレバー８が操作完了位
置まで達してから位置信号をコントローラＥＣＵが受け
てギヤシフトユニットＧＳＵの電磁弁を作動させ、チェ
ンジレバー８の操作完了に対して、実際に変速段の切換
動作が行われるまでにタイムラグがある。従って、操作
者は、フィーリングとして、操作してから変速機ＴＭの
作動開始までが遅く円滑でないという感じを受けるとい
う問題点があった。

【０００９】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みなさ
れたものであって、その目的は、チェンジレバーの移動
途中で操作者が意図する操作完了時における位置を予知
して電磁弁を作動させ、チェンジレバーの操作完了に対
して、実際にギヤシフトユニットの電磁弁が作動し変速
段の切換動作が行われるまでのタイムラグを短縮し、操
作してから変速機の作動開始まで円滑に変速段の切換動
作が行われる変速機制御装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、チェンジレバーを貫通し該チェンジレバ
ーと共に回動する第１の軸と、前記チェンジレバー及び
第１の軸を貫通する第２の軸とを有し、前記第２の軸を
介して前記チェンジレバーを前記第１の軸に対して傾動
自在に支持したチェンジレバーユニットを用いて変速段
を切換える変速機を制御対象とする変速機制御装置にお
いて、チェンジレバーユニットには前記第１の軸及び第
２の軸の角変位に基づき前記チェンジレバーの移動中の
シフト方向位置及びセレクト方向位置をそれぞれ検出し
てアナログ位置信号を出力可能な第１のセンサ及び第２
のセンサを設け、前記チェンジレバーの移動途中で前記
アナログ位置信号を受け操作者が意図する特定のシフト
方向位置及びセレクト方向位置を予知して変速制御信号
を生成し出力するコントローラを備え、前記変速制御信
号に応じて前記変速機の変速段を切換えることを特徴と
する。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る変速機
制御装置について、図７を含む図面を参照しながら詳細
に説明する。本発明の実施の形態に係る変速機制御装置
は、図１〜図３に示すチェンジレバーユニットＣＬＵに
第１の回転センサ４１及び第２の回転センサ４２を設
け、第１の回転センサ４１及び第２の回転センサ４２が
チェンジレバー８の移動中のシフト方向位置及びセレク
ト方向位置をそれぞれ検出してアナログ位置信号を出力
可能であり、アナログ位置信号を受けたコントローラＥ
ＣＵがチェンジレバー８の移動途中で、操作者の意図す
る特定のシフト方向位置及びセレクト方向位置を予知し
て変速制御信号Ｓ１を生成し出力する。そして、変速機
制御装置は、コントローラＥＣＵからの変速制御信号Ｓ
１に応じてギヤシフトユニットＧＳＵの電磁弁が選択的
に駆動され、エアタンクＡＴからの圧縮エアの供給状態
が切換えられ、変速機ＴＭの変速段を切換えるものであ
る。

【００１２】図１は本発明の実施の形態に係る変速機制
御装置のチェンジレバーユニットを示す平面図、図２は
チェンジレバーユニットをシフト方向に沿って切断した
断面図、図３はチェンジレバーユニットをセレクト方向
に沿って切断した断面図である。このチェンジレバーユ
ニットＣＬＵは、ハウジング１に支持されている第１の
軸２１と、該第１の軸２１に対し直交する第２の軸２２
とを有し、第２の軸２２を介して第１の軸２１に支持さ
れたチェンジレバー８の位置を検出するための回転セン
サ４１，４２が、第１の軸２１及び第２の軸２２のそれ
ぞれの同軸上で且つハウジング１の外側に固着されてい
る。

【００１３】ハウジング１は、両側壁２ａ，２ｂに第１
の軸２１用の軸受部２ｃを有し、この両側壁２ａ，２ｂ
と直交する両側壁３ａ，３ｂの片方にのみ軸受部３ｃを
有し、複数の凹部１１ａを有する底板１１と、各側壁２
ａ，２ｂ，３ａ，３ｂの上端に亘って配置され球面状に
湾曲した頂板１２とを備え、頂板１２には案内孔１２ａ
が開けられている。案内孔１２ａは図１に示すようにチ
ェンジレバー８のシフトパターンに合わせて形成さてい
る。凹部１１ａは、底板１１の上向きの凹球面１１ｂに
沿って間隔を置き、シフトパターンに合わせてチェンジ
レバー８の下端の対応する位置に形成されている。シフ
トパターンは図８に示したものと同じなので重複説明を
省略する。

【００１４】チェンジレバー８は、第１の軸２１が通る
上下方向に長いほぼ長方形の長孔８ａと、該長孔８ａに
対し直交する方向の円形貫通孔８ｂとが開けられ、この
円形貫通孔８ｂに通した第２の軸２２を介して第１の軸
２１に支持され、第１の軸２１と一体的に回動自在であ
って、且つ第２の軸２２を中心にして第１の軸２１に対
し傾動自在である。また、チェンジレバー８は、下端の
円筒部８ｃ内に圧縮ばね４９が挿入されていて、該圧縮
ばね４９で突出する方向に付勢された出没自在なボール
５０が装着され、上部が案内孔１２ａを通ってハウジン
グ１から上向きに突出している。

【００１５】第１の軸２１は、ハウジング１の両側壁２
ａ，２ｂの軸受部２ｃ，２ｃで回動自在に支持され、軸
受部２ｃで支持されている一方の端部に、図２に示した
すり割り溝２１ａが直径方向に沿って形成されており、
中間部がチェンジレバー８を貫通している。第１の軸２
１には、端部の近傍に擬似反力機構３５が設けられてい
る。

【００１６】第２の軸２２は、第１の軸２１及びチェン
ジレバー８を貫通しており、抜け止め部材４７で一端が
抜け止めされ、この抜け止め部材４７の反対側の部分に
擬似反力機構３０を構成するカム３１及びこのカム３１
を第１の軸２１に押し付けるためのスプリング３２が装
着されている。

【００１７】シフト方向用の回転センサ４１は、図２に
示すように、中心にセンサ軸４３を備えており、該セン
サ軸４３が第１の軸２１のすり割り溝２１ａに嵌入され
る継手部４３ａを有し、断面が長方形のこの継手部４３
ａがすり割り溝２１ａに嵌合することによって、センサ
軸４３が第１の軸２１に直結されてこれと一体的に回動
する。

【００１８】また、回転センサ４１は、フランジ４１ａ
を備え、このフランジ４１ａを側壁２ｂの外面に当接さ
せ、複数のボルト５３を対応する側壁２ｂにねじ込んで
固着されている。そして、この回転センサ４１は、セン
サ軸４３の回動に伴う電圧Ｖをアナログ位置信号として
出力し、このアナログ位置信号に基づき、コントローラ
ＥＣＵで第１の軸２１の回動角度を介してチェンジレバ
ー８のシフト方向の位置を検出可能とするとともに、擬
似反力機構３５のシリンダ３７に対する圧縮エアの給排
を行うためのスイッチ機能をも備えている。

【００１９】セレクト方向用の回転センサ４２は、上記
回転センサ４１のセンサ軸４３と同様のセンサ軸４３に
継手部４３ａを有し、該継手部４３ａが軸受部３ｃに支
持されているアーム軸２７の端部のすり割り溝２７ａに
嵌入され、該センサ軸４３がこのアーム軸２７と共に回
動する。アーム軸２７は、内端部にスイングアーム２５
が取付けられ、スイングアーム２５の長穴２５ａにチェ
ンジレバー８の下端が嵌挿されていて該チェンジレバー
８の傾動に伴い回動する。

【００２０】また、回転センサ４２は、フランジ４２ａ
を備え、このフランジ４２ａをハウジング１の側壁３ｂ
の外面に当接させ、複数のボルト５３を該側壁３ｂにね
じ込んで固着されている。そして、この回転センサ４２
は、センサ軸４３の回動に伴い発生する電圧Ｖをアナロ
グ位置信号として出力し、この出力に基づき、コントロ
ーラＥＣＵでチェンジレバー８のセレクト方向の位置を
検出可能とするものである。

【００２１】擬似反力機構３０は、チェンジレバー８と
第２の軸２２との間に配設され、第２の軸２２に嵌着さ
れたカム３１と、該カム３１を第１の軸２１の方向に付
勢するスプリング３２とを有している。カム３１は、チ
ェンジレバー８に係合し、チェンジレバー８と共に回動
及び傾動し、かつその谷形の傾斜カム面３１ａが常時第
１の軸２１に押圧接触している。従って、カム３１は、
その傾斜カム面３１ａが第１の軸２１に当接した状態に
て維持され、この当接状態の維持に基づいてチェンジレ
バー８が特定の位置又は範囲に維持される。

【００２２】擬似反力機構３５は、第１の軸２１に固着
されたカム３６と、該カム３６の下方位置でハウジング
１に配設されているシリンダ３７とを備え、カム３６の
カム面３６ａの中央が谷になっている。そして、シリン
ダ３７にはピストン６０が配設され、該ピストン６０に
連設したピストンロッド６１の先端には、ローラ６２が
配設されている。

【００２３】また、ピストン６０は、スプリング６３に
よってカム３６の方向に付勢されるとともに、ポート６
４を通じてシリンダ３７に対し圧縮エアが供給され、ス
プリング６３の付勢力及び供給されるエア圧力によって
ローラ６２が押圧されカム面３６ａに当接している。従
って、この擬似反力機構３５では、カム３６の中央がシ
リンダ３７の方向を向くように付勢され、これにより第
１の軸２１が所定の回動位置、即ち、チェンジレバー８
がシフトパターンのニュートラル位置に維持される。

【００２４】チェンジレバー８の下端と底板１１との間
には、ディテント機構６５が配設されている。このディ
テント機構６５は、チェンジレバー８の下端に圧縮ばね
４９を介して出没自在に配設されたボール５０と、底板
１１に形成されている複数の凹部１１ａとによって構成
されている。複数の凹部１１ａは、シフトパターンの各
シフト完了位置及びニュートラル位置に対応する箇所に
形成されている。従って、チェンジレバー８がシフト完
了位置及びニュートラル位置に移動操作されると、ボー
ル５０が凹部１１ａに落ち込むため、該チェンジレバー
８はそこに位置決めされる。

【００２５】コントローラＥＣＵは、チェンジレバー８
の移動中に、第１の回転センサ４１及び第２の回転セン
サ４２がシフト方向位置及びセレクト方向位置について
検出したアナログ位置信号を信号線５５（図７参照）で
受け、チェンジレバー８の移動途中で操作者の意図して
いるシフト方向位置及びセレクト方向位置を予知して変
速制御信号Ｓ１を生成し出力する。また、コントローラ
ＥＣＵは、変速機ＴＭの出力軸からの自動車速度信号Ｉ
ｎ１、クラッチ断接信号Ｉｎ２、アクセルペダルＡＰの
踏込量に応じたアクセル踏込量信号Ｉｎ３、エンジンＥ
ｎの回転数信号Ｉｎ４等が入力され、クラッチ断接制御
信号Ｓ２をクラッチアクチュエータＣＡへ、エンジンＥ
ｎの回転数制御信号Ｓ３をガバナＧｏへ出力する。

【００２６】上述のように構成された変速機制御装置
は、チェンジレバーユニットＣＬＵのチェンジレバー８
を第１の軸２１に対して傾動させ、ニュートラル位置上
で望みの変速段に位置させると、第２の軸２２と同軸上
にある回転センサ４２のセンサ軸４３が角変位してその
位置に対応した電圧Ｖがアナログ位置信号として出力さ
れ、アナログ位置信号がコントローラＥＣＵへ送られ
て、位置（ポジション）が検出される。

【００２７】次いで、チェンジレバー８を第１の軸２１
と共に回動させると、第１の軸２１と同軸上にある回転
センサ４１のセンサ軸４３が角変位してその位置に対応
する電圧Ｖがアナログ位置信号として出力され、コント
ローラＥＣＵへ送られてその位置が検出され、選択した
特定の変速段にギヤの投入がなされる。

【００２８】図４は、横軸にはニュートラル位置ロに対
するチェンジレバー８の回動角度θをとり縦軸には第１
の軸２１と同軸上の回転センサ４１が発するアナログ位
置信号としての電圧Ｖをとって当該回転センサ４１の機
能を表したグラフであり、図５は、横軸には位置Ｃに対
するチェンジレバー８の回動角度θをとり縦軸には第２
の軸２２と同軸上の回転センサ４２が発するアナログ位
置信号としての電圧Ｖをとって当該回転センサ４２の機
能を表したグラフである。例えば、前進３rdから４thへ
速度段を切換える場合、シフト方向用の回転センサ４１
が図４に示すシフト方向位置イから位置ロを経て位置ハ
に至までの全範囲において位置を検出して、アナログ位
置信号を発し、セレクト方向用の回転センサ４２が図５
に示すセレクト方向位置ＢからＣへ至るまで移動の途中
も含めて常時アナログ位置信号を発することを示してい
る。

【００２９】図６はチェンジレバーの各位置における回
転センサから発するアナログ位置信号としての電圧Ｖの
大きさを最下欄の破線による円形記号の直径の大きさで
表示し、前進３rdから４thへ速度段を切換える場合の各
位置で各回転センサが発する電圧の大きさを実線による
円形記号の直径の大きさで表示した図である。シフト方
向では、アナログ位置信号としての電圧Ｖが位置イにお
いて大きく、位置ロを経て次第に小さくなり、位置ハに
至るまで直線的に変化し小さくなる。セレクト方向で
は、電圧Ｖが位置Ｂから位置Ｃまでの間に直線的に変化
し大きくなる。

【００３０】このように、この変速機制御装置は、チェ
ンジレバーユニットＣＬＵで、回転センサ４１，４２
が、シフト方向位置及びセレクト方向位置をチェンジレ
バー８移動中にも常時検出してアナログ位置信号として
の電圧を発しており、該アナログ位置信号がコントロー
ラＥＣＵへ入力される。従って、コントローラＥＣＵ
は、常時移動中のチェンジレバー８の位置を常に判断
し、最終位置に到達する前の移動途中で最終位置を予知
できるので、変速制御信号Ｓ１を生成し出力する。そし
て、上記例の場合、変速制御信号Ｓ１に応じてチェンジ
レバー８がＮ₃の位置から４thへ向かった直後に変速機
ＴＭの変速段を切換える動作を行うことが可能である。

【００３１】本発明の上記実施の形態に係る変速機制御
装置の場合、一方の回転センサ４１を第１の軸２１と同
軸上に設け、第１の軸２１のすり割り溝２１ａにセンサ
軸４３側の継手部４３ａが挿入されていて、第１の軸２
１の角変位がそのままセンサ軸４３に伝達されるので、
これによりシフト方向の位置を正確に検出することがで
き、他方の回転センサ４２が第２の軸２２と同軸上に設
けられ、スイングアーム２５を介してアーム軸２７を回
動させ、アーム軸２７側のすり割り溝２７ａにセンサ軸
４３側の継手部４３ａを挿入してあるので、セレクト方
向におけるチェンジレバー８の回動角度と回転センサ４
２のセンサ軸４３の回動角度とが一致し、これによりセ
レクト方向の位置の検出も正確に行われるという利点が
ある。

【００３２】なお、本発明は、上記実施の形態によって
限定されるものではなく、種々の変形変更が可能であ
る。例えば、変速機の変速段数は任意に選定することが
でき、回転センサに代えて光センサを用いてもよい。

【００３３】

【発明の効果】本発明は、チェンジレバーユニットに、
第１の軸及び第２の軸の角変位に基づきチェンジレバー
の移動中のシフト方向位置及びセレクト方向位置をそれ
ぞれ検出してアナログ位置信号を出力可能な第１のセン
サ及び第２のセンサを設け、チェンジレバーの移動途中
でアナログ位置信号を受け操作者が意図するシフト方向
位置及びセレクト方向位置を予知して変速制御信号を生
成し出力するコントローラを備え、変速制御信号に応じ
て変速機の変速段を切換えることにより、チェンジレバ
ーの移動途中で、操作者が意図する操作完了時における
位置を予知して電磁弁を作動させ、チェンジレバーの操
作完了に対して、実際にギヤシフトユニットの電磁弁が
作動し変速段の切換動作が行われるまでのタイムラグを
短縮し、操作してから変速機の作動開始まで円滑に変速
段の切換動作が行われるという効果を奏する。また、セ
ンサが回転センサであって、チェンジレバーの変位に連
動する回転センサのセンサ軸の角変位に応じた電圧値を
アナログ位置信号として出力することにより、チェンジ
レバーの変位に正確に対応するアナログ位置信号が得ら
れるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る変速機制御装置のチ
ェンジレバーユニットを示す平面図である。

【図２】本発明の実施の形態に係るチェンジレバーユニ
ットをシフト方向に沿って切断した断面図である。

【図３】本発明の実施の形態に係るチェンジレバーユニ
ットをセレクト方向に沿って切断した断面図である。

【図４】本発明の実施の形態に係るチェンジレバーユニ
ットに使用されるセンサの機能説明用のグラフである。

【図５】本発明の実施の形態に係るチェンジレバーユニ
ットに使用されるセンサの機能説明用のグラフである。

【図６】本発明の実施の形態に係るチェンジレバーユニ
ットのチェンジレバーの位置とセンサのアナログ位置信
号発生との関係を示す説明用図である。

【図７】フィンガ・コントロール・トランスミッション
・システムを採用したる変速機制御装置を示す構成図で
ある。

【図８】従来の変速機制御装置に使用されているチェン
ジレバーユニットの一例を示す平面図である。

【図９】従来のチェンジレバーユニットに使用されてい
るセンサの機能説明用のグラフである。

【図１０】従来のチェンジレバーユニットに使用されて
いるセンサの機能説明用のグラフである。

【図１１】従来のチェンジレバーユニットのチェンジレ
バーの位置とセンサの信号発生との関係を示す説明用図
である。

【符号の説明】

ＣＬＵチェンジレバーユニットＥＣＵコントローラＧＳＵギヤシフトユニットＳ１変速制御信号ＴＭ変速機１ハウジング２ａ，２ｂ，３ａ，３ｂ側壁８チェンジレバー２１第１の軸２１ａすり割り溝２２第２の軸２７アーム軸２７ａすり割り溝３０，３５擬似反力機構３７シリンダ４１回転センサ（第１のセンサ）４２回転センサ（第２のセンサ）４３センサ軸４３ａ継手部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】チェンジレバーを貫通し該チェンジレバ
ーと共に回動する第１の軸と、前記チェンジレバー及び
第１の軸を貫通する第２の軸とを有し、前記第２の軸を
介して前記チェンジレバーを前記第１の軸に対して傾動
自在に支持したチェンジレバーユニットを用いて変速段
を切換える変速機を制御対象とする変速機制御装置にお
いて、チェンジレバーユニットには前記第１の軸及び第
２の軸の角変位に基づき前記チェンジレバーの移動中の
シフト方向位置及びセレクト方向位置をそれぞれ検出し
てアナログ位置信号を出力可能な第１のセンサ及び第２
のセンサを設け、前記チェンジレバーの移動途中で前記
アナログ位置信号を受け操作者が意図する特定のシフト
方向位置及びセレクト方向位置を予知して変速制御信号
を生成し出力するコントローラを備え、前記変速制御信
号に応じて前記変速機の変速段を切換えることを特徴と
する変速機制御装置。
【請求項２】前記センサが回転センサであって、前記
チェンジレバーの変位に連動する前記回転センサのセン
サ軸の角変位に応じた電圧値をアナログ位置信号として
出力することを特徴とする請求項１に記載の変速機制御
装置。