JPH11192413A - 汚染空気浄化方法および汚染空気浄化装置 - Google Patents

汚染空気浄化方法および汚染空気浄化装置

Info

Publication number
JPH11192413A
JPH11192413A JP10000731A JP73198A JPH11192413A JP H11192413 A JPH11192413 A JP H11192413A JP 10000731 A JP10000731 A JP 10000731A JP 73198 A JP73198 A JP 73198A JP H11192413 A JPH11192413 A JP H11192413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
soil
contaminated air
water
activated carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10000731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3497718B2 (ja
Inventor
Haruo Takano
晴男 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okumura Corp
Original Assignee
Okumura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okumura Corp filed Critical Okumura Corp
Priority to JP00073198A priority Critical patent/JP3497718B2/ja
Publication of JPH11192413A publication Critical patent/JPH11192413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3497718B2 publication Critical patent/JP3497718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/59Biological synthesis; Biological purification

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで炭酸ガス,窒素酸化物および粉塵
等を効果的に除去できる汚染空気浄化装置を提供する。 【解決手段】 容器1内に、微生物が繁殖可能でかつ空
気が流動可能な土壌層4を収容し、上記土壌層4の上側
に空気が流動可能な活性炭層6を収容する。エアーポン
プ11,流量コントローラ12および送気管13により
汚染空気を土壌層4と活性炭層6とに通過させる。ま
た、上記土壌層4の上側に土壌層4に水を供給する送水
管23を配置する。上記送気管13から排出された汚染
空気は、容器1内を上方に向かって流れ、汚染空気中に
含まれる粉塵が土壌等に付着すると共に、土壌層4で土
壌中の微生物によって主に炭酸ガスと窒素酸化物とを分
解し、土壌層4で処理できずに残った窒素酸化物を活性
炭層6の活性炭に吸着させて処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車や工場ま
たはトンネル工事の各種機械から排出される排出ガスに
より汚染された空気を浄化する汚染空気浄化方法および
汚染空気浄化装置に関し、詳しくは汚染空気中に含まれ
る炭酸ガス,窒素酸化物および粉塵等を効果的に除去で
きる汚染空気浄化方法および汚染空気浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、汚染空気浄化装置としては、フィルタ式の空気浄化
装置が用いられているが、コストが高く、粉塵によるフ
ィルタの目詰まり処理等に手間がかかるという問題があ
る。また、排出ガス中の窒素酸化物の除去については、
乾式法の接触還元法や無接触還元法または酸化吸収法が
一般に知られているが、これらの方法による処理プラン
トは、建設費やランニングコストが高いため、十分な処
理能力を得るために装置の規模も大きくなり、相当な費
用を要するという問題がある。
【0003】そこで、この発明の目的は、低コストで炭
酸ガス,窒素酸化物および粉塵等を効果的に除去できる
汚染空気浄化装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の汚染空気浄化方法は、微生物が繁殖可能
な土壌層と活性炭層とに汚染空気を通過させて浄化する
ことを特徴としている。
【0005】上記請求項1の汚染空気浄化方法によれ
ば、上記汚染空気中に含まれる粉塵を上記土壌層の土壌
粒子に付着させたり、炭酸ガス等の炭化物や窒素酸化物
等の有害物質を土壌中の微生物で無害な物質に分解させ
たりすることで、大量の汚染空気を浄化する。このと
き、汚染空気中の窒素酸化物は、上記炭化物ほど分解さ
れにくいため、汚染空気の土壌通過速度を炭化物の分解
に合わせると、未処理の窒素酸化物が増える一方、逆に
汚染空気の土壌通過速度の窒素酸化物の処理に合わせる
と、炭化物と窒素酸化物の両方を処理できるが、処理能
率が悪くなる。そこで、汚染空気の土壌通過速度を炭化
物の分解に合わせ、土壌層で処理されずに残った窒素酸
化物を活性炭層で吸着させることによって、処理効率を
落とすことなく、炭化物と窒素酸化物の両方を処理でき
る。この汚染空気浄化方法は、構成が簡単で低コストで
あり、土壌層のみに比べて、大量の汚染空気を低コスト
で浄化できる。したがって、低コストで汚染空気中の炭
酸ガス,窒素酸化物および粉塵等を効果的に除去でき
る。
【0006】また、請求項2の汚染空気浄化装置は、容
器と、上記容器内に収容され、微生物が繁殖可能でかつ
空気が流動可能な土壌層と、上記容器内に上記土壌層の
上側に収容され、空気が流動可能な活性炭層と、上記土
壌層の下方から上記土壌層と上記活性炭層とに汚染空気
を通過させる空気流動部とを備えたことを特徴としてい
る。
【0007】上記請求項2の汚染空気浄化装置によれ
ば、上記空気流動部によって上記土壌層の下方から上記
土壌層と上記活性炭層とに汚染空気を通過させる。そう
すると、上記汚染空気中に含まれる粉塵が上記容器内の
土壌層の土壌粒子に付着すると共に、炭酸ガス等の炭化
物や窒素酸化物等の有害物質を土壌中の微生物により無
害な物質に分解する。また、汚染空気中の窒素酸化物の
うち、土壌層で処理されずに残った窒素酸化物を活性炭
層で吸着させることによって、処理効率を落とすことな
く、窒素酸化物も十分に処理できる。したがって、簡単
な構成で汚染空気中の炭酸ガス,窒素酸化物および粉塵
等を効果的に除去して、低コストで汚染空気を浄化でき
る。
【0008】また、請求項3の汚染空気浄化装置は、請
求項2の汚染空気浄化装置において、上記活性炭層は、
活性炭に微生物が繁殖可能な土壌を混合した土壌混合活
性炭層であることを特徴としている。
【0009】上記請求項3の汚染空気浄化装置によれ
ば、上記活性炭層を活性炭に微生物が繁殖可能な土壌を
混合した土壌混合活性炭層とすることによって、窒素酸
化物等の有害物質を活性炭に吸着できると同時に、さら
に、その土壌混合活性炭層の土壌中の微生物で無害な物
質に分解できる。
【0010】また、請求項4の汚染空気浄化装置は、請
求項2または3の汚染空気浄化装置において、上記容器
内の上記土壌層の上側に設けられ、下方に向けて流れる
ように水を供給する給水部と、上記容器内の上記土壌層
の下側に収容され、気体と水が流動可能でかつ上記汚染
空気中の粉塵が付着する透水層と、上記容器の底部また
は上記底部の近傍に設けられ、上記給水部から上記土壌
層と上記透水層とを介して流動してきた水を排水する排
水部とを備えたことを特徴としている。
【0011】上記請求項4の汚染空気浄化装置によれ
ば、上記土壌層に上記給水部から水を供給することによ
って、汚染空気の通過に伴って土壌に含まれる水が蒸発
して乾燥により微生物が減少するということがなく、微
生物による有害物質の分解効率の低下を防ぐ。また、汚
染物質に含まれる二酸化窒素が水に溶解しやすく、水に
溶けて亜硝酸や硝酸に変化するので、二酸化窒素の処理
効率が向上する。さらに、汚染空気に含まれる粉塵が上
記透水層や土壌層に付着した後、上記給水部から土壌層
と透水層とを介して流動する水によって洗い流して、上
記排水部により外部に排水できる。
【0012】また、請求項5の汚染空気浄化装置は、請
求項4の汚染空気浄化装置において、上記給水部から上
記土壌層と上記透水層とを介して流動してきた水を上記
透水層で貯留可能なように、上記排水部に開閉弁を設け
たことを特徴としている。
【0013】上記請求項5の汚染空気浄化装置によれ
ば、上記排水部に設けられた上記開閉弁を閉状態にし
て、上記透水層に水を貯留させて、貯留水を適当な期間
で上記開閉弁を開状態にして排出した後、再び上記開閉
弁を閉状態にして水を貯留する。そうして、適当な期間
で貯留水を入れ替えることによって、上記透水層に付着
した粉塵を貯留水に溶かして、上記容器外に排出でき
る。
【0014】また、請求項6の汚染空気浄化装置は、請
求項4または5の汚染空気浄化装置において、上記土壌
層と上記活性炭層との間に、水を通過させずに気体のみ
を通過させる遮水通気層を設けたことを特徴としてい
る。
【0015】上記請求項6の汚染空気浄化装置によれ
ば、上記遮水通気層によって、上記土壌層側から上記活
性炭層に水が入って窒素酸化物等の吸収効率が低下する
のを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の汚染空気浄化装
置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0017】図1はこの発明の実施の一形態の汚染空気
浄化装置の断面図であり、1は鋼製の容器、2は上記容
器1内の底部1a上に粒径約40mmの玉砂利が高さ30c
mに敷き詰められた玉砂利層、3は上記玉砂利層3上に
粒径3〜13mmの砂利が高さ20cmに敷き詰められた支
持層、4は上記支持層3上に微生物が繁殖可能な土壌が
高さ50cmに敷き詰められた土壌層、5は上記容器1内
の上記土壌層4上に設けられ、水を通さず気体を通す遮
水通気層、6は上記遮水通気層5上に活性炭が敷き詰め
られた活性炭層である。上記土壌層4は、園芸用土,腐
葉土,油粕および人工軽量骨材を10:1:0.5:1の
容積割合で配合したものである。
【0018】また、上記容器1内の玉砂利層2に複数の
送気管13(図1では1つのみを示す)を略水平に配置し
ている。汚染空気をエアーポンプ11により吸い込み、
上記エアーポンプ11により送り出された汚染空気の流
量を流量コントローラ12により制御しながら、上記複
数の送気管13に汚染空気を供給する。上記エアーポン
プ11,流量コントローラ12および送気管13で空気
流動部を構成している。また、上記容器1内の複数の送
気管13には、下側に複数の排気口13aを夫々設けて
おり、上記流量コントローラ13からの汚染空気が複数
の排気口13aから玉砂利層2に排出されて、容器1内
を上方に向かって流れる。また、上記土壌層4の上側に
給水部としての複数の送水管23(図1では1つのみを
示す)を略水平に配置している。上記各送水管23の上
流側の一端を開閉弁22を介して水槽21に接続してい
る。上記水槽21は、容器1内に各送水管23が配置さ
れている位置よりも高い位置に配置している。上記各送
水管23の容器1内の部分には、下側に複数の給水口2
3aを夫々設けており、上記水槽21から水が供給され
て、送水管23の給水口23aから土壌層4に滴下され
る。また、上記容器1の底部1a近傍の側面に、開閉弁
16を有する排水部としての排水管15を設けている。
なお、上記排水管15は、容器1の底部1aに設けても
よい。
【0019】図2は図1のII−II線から見た断面図を示
し、容器1内の玉砂利層2に所定の間隔をあけて排気口
13aを有する複数の送気管13を互いに平行に配列し
ている。また、上記土壌層4の上側かつ遮水通気層5の
下側に所定の間隔をあけて給水口23aを有する複数の
送水管23を互いに平行に配列している。上記複数の送
水管23の給水口23aから滴下した水は、容器1内に
ほぼ均一に広がりながら土壌層4,支持層3および玉砂
利層2の順に流動した後、容器1内の下側に貯まり貯留
水14となる。
【0020】上記構成の汚染空気浄化装置において、エ
アーポンプ11により吸い込まれた汚染空気は、流量コ
ントローラ12により汚染空気の流量が所定量に調整さ
れて、送気管13に送り出され、送気管13の排気口1
3aより容器1内の玉砂利層2に排出される。そうし
て、上記玉砂利層2の玉砂利の隙間を通って汚染空気が
上方に流れ、支持層3の砂利の隙間を通って土壌層4に
流れる。このとき、汚染空気中に含まれる粉塵は、玉砂
利層2,支持層3の砂利に付着すると共に、土壌層4の
下側の土壌粒子に付着する。さらに、上記汚染空気が土
壌層4を通るときに、汚染空気中の炭酸ガス等の炭化物
と窒素酸化物を土壌中の微生物により分解処理する。こ
の場合、炭酸ガスのほとんどが土壌層4で処理されるよ
うに、流量コントローラ12により汚染空気の土壌層4
における通過速度を調整すると、窒素酸化物の未処理分
が残る。そして、汚染空気は、土壌層4から遮水通気層
5を介して活性炭層6を通って上方に出る。このとき、
活性炭層6では、土壌層4で処理されずに残った窒素酸
化物を活性炭に吸着させると共に、土壌中の微生物によ
り分解も行われる。
【0021】以下、トンネル工事の坑内において汚染空
気浄化装置を用いた実験について説明する。このトンネ
ル工事の坑内では、ズリ出し作業と吹き付け作業時に長
時間有毒ガスや粉塵が発生する。このトンネル坑内で汚
染空気浄化装置を用いて有毒ガスと粉塵を除去したとき
の有毒ガスと粉塵の除去特性について説明する。この実
験では、上記汚染空気浄化装置の複数の送水管23の給
水口23aより1日に0.5リットルを土壌層4の上部か
ら滴下すると共に、容器1下部の玉砂利層2には、水を
水深15cmに貯留して、2週間毎に入れ換えた。なお、
土壌層4と活性炭層6との間の遮水通気層5はなく、ま
た、活性炭層6の部分が土壌のみの場合と土壌混合活性
炭の場合とを比較した。
【0022】まず、図3は線速度(土壌等を汚染空気が
移動する速度)とCO除去率との関係および線速度とC
O濃度差(処理前のCO濃度−処理後のCO濃度)との関
係を示す図である。図3に示すように、線速度が5,1
0,15mm/secの場合のCO濃度差は、約5,3,2pp
m、CO除去率は、約88.6,56.6,41.1%であっ
た。したがって、線速度5mm/secの場合に、実用可能
な除去性能であることを確認した。
【0023】また、図4は線速度とNO除去率との関係
を示す図である。図4に示すように、活性炭層のない場
合(図4では活性炭無添加のグラフ)に線速度5mm/sec
のときにNO除去率が最大で12.1%であり、土壌層
によるNO除去効果は低い。これに対して、土壌層の表
面から深さ20cmまで粒状活性炭を容積割合で21%混
合して、30日間実験を継続した結果(図4では活性炭
添加のグラフ)、粒状活性炭混合した後のNO除去率
は、すなわち、土壌混合活性炭層とした後のNO除去率
は、いずれの線速度においても95%以上であった。
【0024】また、図5は線速度と粉塵除去率との関係
を示す図である。図5に示すように、いずれの線速度に
おいても高い粉塵除去率が得られた。このとき除去され
た粉塵は、玉砂利層2の空隙の貯留水に移行したり、支
持層3や土壌層4下側に補足されるが、土壌が多孔性の
ために実験期間における土壌層4の圧力損失の増加は見
られなかった。
【0025】このように、汚染空気中に含まれる粉塵が
容器1内の土壌層4の土壌粒子に付着すると共に、炭酸
ガスや窒素酸化物等の有害物質を土壌中の微生物で無害
な物質に分解させ、また、汚染空気中の窒素酸化物のう
ちの土壌層4で処理されずに残った窒素酸化物を活性炭
層6の活性炭に吸着させることによって、処理効率を落
とすことなく、窒素酸化物も十分に処理することができ
る。したがって、簡単な構成で炭酸ガス,窒素酸化物お
よび粉塵等を効果的に除去して、低コストで汚染空気を
浄化することができる。
【0026】また、上記土壌層4に送水管23から水を
供給することによって、汚染空気の通過に伴って土壌に
含まれる水が蒸発して乾燥により微生物が減少するのを
防ぎ、微生物による有害物質の分解効率の低下を防止す
ることができる。また、汚染空気に含まれる二酸化窒素
が水に溶解しやすく、水に溶けて亜硝酸や硝酸に変化す
るので、二酸化窒素の処理効率を向上することができ
る。さらに、汚染空気に含まれる粉塵が支持層3と玉砂
利層2の透水層の砂利に付着した後、送水管23から支
持層3と玉砂利層2の透水層を流動する水によって砂利
に付着した粉塵を洗い流すことができる。
【0027】また、上記排水管15に設けた開閉弁16
を閉状態にすることによって、玉砂利層2に水を貯留さ
せて、玉砂利層2と支持層3の透水層の砂利に付着した
粉塵を貯留水に溶かして、開閉弁16を開状態にするこ
とによって、容器1外に排出することができる。
【0028】また、水を通過させずに気体のみを通過さ
せる遮水通気層5を土壌層4と活性炭層6との間に設け
て、送水管23により供給された水が土壌層4側から活
性炭層6に侵入しないようにすることによって、活性炭
による窒素酸化物等の吸収効率が低下するのを防止する
ことができる。
【0029】上記実施の形態では、容器1内の最上部に
活性炭層6を敷き詰めたが、活性炭層は、活性炭に微生
物が繁殖可能な土壌を混合した土壌混合活性炭層でもよ
い。この場合、活性炭に微生物が繁殖可能な土壌を混合
した土壌混合活性炭層によって、窒素酸化物等の有害物
質を土壌混合活性炭層の活性炭に吸着すると共に、その
土壌混合活性炭層の土壌中の微生物で有害物質を無害な
物質にさらに分解することができる。また、土壌混合活
性炭層の土壌と活性炭の混合比は適宜設定してよい。
【0030】また、上記実施の形態では、トンネル工事
の坑内の汚染空気を浄化する汚染空気消化装置について
説明したが、自動車や工場の各種機械から排出される排
出ガスを浄化するためにこの発明を適用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の汚染空気浄化方法は、微生物が繁殖可能な土壌層と
活性炭層とに汚染空気を通過させて浄化させるものであ
る。
【0032】したがって、請求項1の発明の汚染空気浄
化方法によれば、上記汚染空気中に含まれる粉塵を上記
土壌層の土壌粒子に付着させ、炭酸ガス等の炭化物や窒
素酸化物等の有害物質を土壌中の微生物で無害な物質に
分解させると共に、土壌層で処理されずに残った窒素酸
化物を活性炭層で吸着させることによって、処理効率を
落とすことなく、窒素酸化物も十分に処理できるので、
低コストで炭酸ガス,窒素酸化物および粉塵等を効果的
に除去することができる。
【0033】また、請求項2の発明の汚染空気浄化装置
は、容器と、上記容器内に収容され、微生物が繁殖可能
でかつ空気が流動可能な土壌層と、上記容器内に上記土
壌層の上側に収容され、空気が流動可能な活性炭層とを
備え、空気流動部によって上記土壌層の下方から土壌層
と活性炭層とに汚染空気を通過させるものである。
【0034】したがって、請求項2の発明の汚染空気浄
化装置によれば、上記汚染空気中に含まれる粉塵が上記
容器内の土壌層の土壌粒子に付着すると共に、炭酸ガス
等の炭化物や窒素酸化物等の有害物質を土壌中の微生物
で無害な物質に分解し、さらに、汚染空気中の窒素酸化
物のうち、土壌層で処理されずに残った窒素酸化物を活
性炭層で吸着させることによって、処理効率を落とすこ
となく、炭化物と窒素酸化物の両方を処理できるので、
簡単な構成で炭酸ガス,窒素酸化物および粉塵等を効果
的に除去することができ、低コストで汚染空気を浄化す
ることができる。
【0035】また、請求項3の発明の汚染空気浄化装置
は、請求項2の汚染空気浄化装置において、上記活性炭
層は、活性炭に微生物が繁殖可能な土壌を混合した土壌
混合活性炭層であるので、窒素酸化物等の有害物質を活
性炭に吸着できると同時に、その土壌混合活性炭層の土
壌中の微生物で無害な物質にさらに分解することができ
る。
【0036】また、請求項4の発明の汚染空気浄化装置
は、請求項2または3の汚染空気浄化装置において、上
記容器内の上記土壌層の上側に設けられた給水部によっ
て、下方に向けて流れるように水を供給し、上記容器内
の土壌層の下側に収容された気体と水が流動可能な透水
層に上記汚染空気中の粉塵が付着すると共に、上記容器
の底部または上記底部の近傍に設けられた排水部によっ
て、上記給水部から土壌層と透水層とを介して流動して
きた水を排水するので、上記給水部からの水の供給によ
り、汚染空気の通過に伴って土壌層に含まれる水が蒸発
して乾燥により微生物が減少するということがなく、微
生物による有害物質の分解効率の低下を防ぐと共に、汚
染物質に含まれる二酸化窒素が水に溶解しやすく、水に
溶けて亜硝酸や硝酸に変化するので、二酸化窒素の処理
効率が向上し、さらに、汚染空気に含まれる粉塵が透水
層や土壌層に付着した後、上記給水部から土壌層と透水
層とを介して流動する水によって粉塵を洗い流して、排
水部より外部に排水することができる。
【0037】また、請求項5の発明の汚染空気浄化装置
は、請求項4の汚染空気浄化装置において、上記給水部
から上記土壌層と上記透水層とを介して流動してきた水
を上記透水層で貯留可能なように、上記排水部に開閉弁
を設けたので、上記開閉弁の閉状態にすることによっ
て、上記透水層に水を貯留させて、上記透水層に付着し
た粉塵を貯留水に溶かし、上記開閉弁の開状態にするこ
とによって、上記容器外に排出することができる。
【0038】また、請求項6の発明の汚染空気浄化装置
は、請求項4または5の汚染空気浄化装置において、上
記土壌層と上記活性炭層との間に設けた遮水通気層は、
水を通過させずに気体のみを通過させるので、上記給水
部により供給された水が上記土壌層側から上記活性炭層
に染み込むのを防いで、活性炭による窒素酸化物等の吸
収効率が低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の一形態の汚染空気浄
化装置の断面図である。
【図2】 図2は図1のII−II線から見た断面図であ
る。
【図3】 図3は上記汚染空気浄化装置を用いた実験に
おける線速度とCO除去率との関係を示す図である。
【図4】 図4は上記汚染空気浄化装置を用いた実験に
おける線速度とNO除去率との関係を示す図である。
【図5】 図5は上記汚染空気浄化装置を用いた実験に
おける線速度と粉塵除去率との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…容器、2…玉砂利層、3…支持層、4…土壌層、5
…遮水通気層、6…活性炭層、11…エアーポンプ、1
2…流量コントローラ、13…送気管、14…貯留水、
15…排水管、16…開閉弁、21…水槽、22…開閉
弁、23…送水管。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/38 C12N 1/00 Q C12M 1/00 B01D 53/34 115 // C12N 1/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微生物が繁殖可能な土壌層と活性炭層と
    に汚染空気を通過させて浄化することを特徴とする汚染
    空気浄化方法。
  2. 【請求項2】 容器と、 上記容器内に収容され、微生物が繁殖可能でかつ空気が
    流動可能な土壌層と、上記容器内に上記土壌層の上側に
    収容され、空気が流動可能な活性炭層と、 上記土壌層の下方から上記土壌層と上記活性炭層とに汚
    染空気を通過させる空気流動部とを備えたことを特徴と
    する汚染空気浄化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の汚染空気浄化装置にお
    いて、 上記活性炭層は、活性炭に微生物が繁殖可能な土壌を混
    合した土壌混合活性炭層であることを特徴とする汚染空
    気浄化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の汚染空気浄化
    装置において、 上記容器内の上記土壌層の上側に設けられ、下方に向け
    て流れるように水を供給する給水部と、 上記容器内の上記土壌層の下側に収容され、気体と水が
    流動可能でかつ上記汚染空気中の粉塵が付着する透水層
    と、 上記容器の底部または上記底部の近傍に設けられ、上記
    給水部から上記土壌層と上記透水層とを介して流動して
    きた水を排水する排水部とを備えたことを特徴とする汚
    染空気浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の汚染空気浄化装置にお
    いて、 上記給水部から上記土壌層と上記透水層とを介して流動
    してきた水を上記透水層で貯留可能なように、上記排水
    部に開閉弁を設けたことを特徴とする汚染空気浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の汚染空気浄化
    装置において、 上記土壌層と上記活性炭層との間に、水を通過させずに
    気体のみを通過させる遮水通気層を設けたことを特徴と
    する汚染空気浄化装置。
JP00073198A 1998-01-06 1998-01-06 汚染空気浄化装置 Expired - Fee Related JP3497718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00073198A JP3497718B2 (ja) 1998-01-06 1998-01-06 汚染空気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00073198A JP3497718B2 (ja) 1998-01-06 1998-01-06 汚染空気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11192413A true JPH11192413A (ja) 1999-07-21
JP3497718B2 JP3497718B2 (ja) 2004-02-16

Family

ID=11481889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00073198A Expired - Fee Related JP3497718B2 (ja) 1998-01-06 1998-01-06 汚染空気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3497718B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012153508A1 (ja) * 2011-05-11 2012-11-15 川崎重工業株式会社 二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収システム
CN103691226A (zh) * 2013-12-09 2014-04-02 李刘睿 水洗式空气净化器的水洗箱

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012153508A1 (ja) * 2011-05-11 2012-11-15 川崎重工業株式会社 二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収システム
JP2012236736A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Kawasaki Heavy Ind Ltd 二酸化炭素回収装置及び二酸化炭素回収システム
CN103501875A (zh) * 2011-05-11 2014-01-08 川崎重工业株式会社 二氧化碳回收装置及二氧化碳回收系统
AU2012254730B2 (en) * 2011-05-11 2015-02-26 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Carbon dioxide recovery device and carbon dioxide recovery system
CN103691226A (zh) * 2013-12-09 2014-04-02 李刘睿 水洗式空气净化器的水洗箱

Also Published As

Publication number Publication date
JP3497718B2 (ja) 2004-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6069004A (en) Circulatory microorganic deodorizing system
JP2000325976A (ja) 生物・酸化濾過装置
JP4408088B2 (ja) 浄化装置を備えたトンネル及びトンネル内の汚染ガスの浄化方法
KR100827641B1 (ko) 미세다공판을 설치한 접촉산화조
KR101179566B1 (ko) 습지를 이용한 비점오염원 처리 및 하천유지수 공급 시스템
JP2941641B2 (ja) 空気浄化方法及び装置
JP3497718B2 (ja) 汚染空気浄化装置
US6258274B1 (en) Method for reducing sludge within a river or the like
JP3060130B2 (ja) 排水処理機能を有する地中排ガス処理装置
JPH09262429A (ja) 硫化物含有ガスの脱硫装置
JPS59105894A (ja) 有機物を含む水の浄化装置
JP2554560B2 (ja) 活性炭の生物再生方法および装置
JP2009273987A (ja) 脱臭装置
KR100636617B1 (ko) 침출수 정화용 복합반응성 정화장치 및 그 방법
KR20030094809A (ko) 수처리장치
JP3686419B2 (ja) 有毒ガス、汚染土壌、又は、汚染水の浄化方法、及び、浄化装置
CN112744943B (zh) 一种voc污染的强碱性地下水处理方法
CN212833350U (zh) 一种人工湿地生态修复系统
JP3087366U (ja) 家畜尿及び畜舎廃水浄化装置
KR101402691B1 (ko) 철염필터를 이용한 악취 저감 장치 및 악취 저감 방법
JPH0128864Y2 (ja)
KR100616094B1 (ko) 대기 중 질소산화물 처리용 여재
JPH03183A (ja) 石炭灰を利用したcod除去方法
JP2006112372A (ja) 排ガス処理装置
KR100504238B1 (ko) 경사형 수처리장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091128

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121128

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151128

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees