JPH11192315A - 温熱治療器 - Google Patents

温熱治療器

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Publication number
JPH11192315A
JPH11192315A JP10271884A JP27188498A JPH11192315A JP H11192315 A JPH11192315 A JP H11192315A JP 10271884 A JP10271884 A JP 10271884A JP 27188498 A JP27188498 A JP 27188498A JP H11192315 A JPH11192315 A JP H11192315A
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JP
Japan
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light emitting
infrared light
source
emitting diode
infrared
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Withdrawn
Application number
JP10271884A
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English (en)
Inventor
Keisuke Shimizu
敬輔 清水
Reiko Okumura
礼子 奥村
Fumio Kitagawa
文夫 北川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低出力の光源で直接患部に接触することが可
能で、安価であり、携帯可能で、そのうえ治療に不要な
領域の光を放射せずに効率的な治療を行うことができ
る。 【解決手段】 人体に近赤外線を放射する近赤外線発光
源3と、この近赤外線発光源3に電流を供給する電源2
とを備えた温熱治療器である。近赤外線発光源3を複数
の近赤外線発光ダイオード4で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近赤外線を人体に
放射することで患部に温熱効果を与え、肩こりや腰痛な
どを緩解する温熱治療器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の温熱治療器の一般的
なものとして、ハロゲンランプ等の光源を備え、人体に
有害な紫外線カットのための赤外線透過フィルタ等を配
備したものがあり、赤外線または遠赤外線を人体に放射
することによる温熱効果で肩こりや腰痛等を緩解できる
ものとして広く利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなハロゲンランプ等を光源とした温熱治療器にあっ
ては、火傷等を防止するために光源を直接患部に接触す
ることができないため、高出力にする必要があり、その
ために光源自体も大きくなり、効率が悪い上に、人体に
有害な紫外線をカットするフィルタが必要になるなど、
大がかりな装置となっていた。
【0004】本発明は、このような点に鑑みなされたも
のであり、その目的とするところは、低出力の光源で直
接患部に接触することが可能で、安価であり、携帯可能
で、そのうえ治療に不要な領域の光を放射せずに効率的
な治療を行うことができる安全な温熱治療器を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る温熱治療器は、人体に近赤外線を放射
する近赤外線発光源3と、この近赤外線発光源3に電流
を供給する電源2とを備えた温熱治療器であって、近赤
外線発光源3が複数の近赤外線発光ダイオード4から成
ることを特徴としており、このように構成することで、
ハロゲンランプ等に比べ患部に直接接触することが可能
となり、低出力で集中的に治療を行うことができる。ま
た人体に有害な紫外線カットフィルタ等が不要なため、
本体の小型化を図ることができる。
【0006】また、上記近赤外線発光ダイオード4をパ
ルス点灯させるためのパルス発生回路10を備えている
のが好ましく、このように構成することで、近赤外線発
光ダイオード4がパルス点灯するものとなり、連続発光
する場合と比べて大電流を印加することが可能となり、
従って、近赤外線をより深く人体に浸透させることがで
きると共に、近赤外線発光ダイオード4の温度上昇によ
る発光効率の低下を防止できるようになる。
【0007】また、上記近赤外線発光ダイオード4がフ
レキシブルな基板5上に実装されていると共に、電源2
部分と一体的なシート状に形成されているのが好まし
く、このように構成することで、治療器本体lのフレキ
シブル化によって、近赤外線発光源3の人体当接側が起
伏のある患部にも適切に当接され、密着性が高まり、近
赤外線の人体への浸透を良くすることができる。
【0008】また、上記フレキシブルな基板5部分に放
熱手段6を設けて成るのが好ましく、このように構成す
ることで、近赤外線発光源3からの発熱が放熱手段6に
より放熱されるため、近赤外線発光ダイオード4の輝度
低下を防止し、近赤外線を効率よく発生させることがで
きる。
【0009】また、上記近赤外線発光源3が少なくとも
2つの電気的に独立した発光する領域からなり、該発光
する領域を切り替える切り替え手段を設けるのが好まし
く、このように構成することで、近赤外線発光源3の発
光する2つの領域を切り替えることで発熱を抑えること
ができるので、近赤外線を一層効率よく発生させること
ができる。
【0010】また、上記近赤外線発光源3が直列接続と
並列接続の組み合わせから成り、一部の並列接続された
近赤外線発光ダイオード4の極が反対方向になるよう設
けられると共に、この近赤外線発光ダイオード4を交互
に発光させる手段が設けられて成るのが好ましく、この
ように構成することで、例えばパルス発生回路等を用い
て近赤外線発光源3の発光する領域を切り替えることで
発熱を抑えることができ、近赤外線を一層効率よく発生
させることができる。
【0011】また、上記近赤外線発光源3が直列接続と
並列接続の組み合わせから成り、一部の並列接続された
近赤外線発光ダイオード4の極が反対方向になるよう設
けられ、この近赤外線発光源3に供給する電源2が交流
電源であるのが好ましく、このように構成することで、
近赤外線発光源3に供給する電源2が交流電源であるの
で、家庭用ACl00V電源を用いればパルス発生回路
等が不要となり、安価で治療器本体lの薄型化を図るこ
ともできる。
【0012】また、上記フレキシブルな基板5部分に設
けられた放熱手段6に遠赤外線セラミック14を配置す
るのが好ましく、このように構成することで、近赤外線
による温熱効果だけでなく、放熱手段6からの熱エネル
ギーが遠赤外線セラミック14に伝導することで遠赤外
線を放射し、より強い温熱効果を得ることができる。
【0013】また、上記近赤外線発光源3が特定波長8
80nmの近赤外線を発する近赤外線発光ダイオード4
であるのが好ましく、このように構成することで、温熱
効果を有効に与える特定領域の近赤外線が放射されるた
め、最も効率的に温熱効果を与えることができる。
【0014】また、上記近赤外線発光ダイオード4をパ
ルス点灯させる電源が交流電源であるのが好ましく、こ
のように構成することで、近赤外線発光ダイオード4を
パルス点灯させるためのパルス発生回路10が不要とな
り、治療器本体1をより安価にすることができる。
【0015】また、上記近赤外線発光ダイオード4に加
えて、可視領域のうちの少なくとも一部の領域の光を放
射する可視光線発光ダイオード26を備えているのが好
ましく、このように構成することで、近赤外線発光源3
の動作時に可視光線発光ダイオード26の点灯により、
治療器本体1の作動状態を視覚的に使用者に知らしめる
ことが可能となり、また可視光線発光ダイオード26は
近赤外線発光源3の断線チェックにも役立つものとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図lに示すように、治療器本体lは、電
源2と、近赤外線を放射する近赤外線発光源3とを備え
ている。この近赤外線発光源3は、例えば波長700〜
1100nmの近赤外線を発する複数の近赤外線発光ダ
イオード4から構成されたもので、ここでは複数の近赤
外線発光ダイオード4が直列接続されたものと並列接続
されたものとの組み合わせで構成されている。図2は電
源2と近赤外線発光源3とをシート状に一体的に形成し
た治療器本体lの具体例を示しており、フレキシブルな
基板5の上面層5a上に複数の近赤外線発光ダイオード
4が所定間隔をおいて実装されており、基板5の上面層
5aと下面層5bとの間に釦型電池20が実装されてい
る。各近赤外線発光ダイオード4の先端の形状は、人体
への当接感を良くするために、それぞれ丸型に形成され
ている。なお、近赤外線発光ダイオード4の形状はこれ
に限られるものではなく、また、近赤外線の浸透を妨げ
ない材質を介して治療器本体1を使用するものであって
もよい。また、図2に示す実施形態では近赤外線発光ダ
イオード4は縦横に規則正しく配列されているが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、例えば千鳥状に配
列されたり、ランダムに配列されてもよいものである。
また、フレキシブルな基板5は上面層5aと下面層5a
とで別体に構成されてもよいが、もちろん、一体形成さ
れてもよいものである。
【0017】しかして、上記治療器本体lを肩こりや腰
痛等の患部に当接し、釦型一次電池等の電源2により近
赤外線発光ダイオード4を作動させることで、波長70
0〜1100nmの近赤外線を放射させるわけである
が、この近赤外線発光ダイオード4は、従来例にみられ
るようなハロゲンランプ等の光源に比べてはるかに光源
自体の発熱量が少ないため、直接人体に当接して使用で
き、安全で集中的に治療することが可能である。しか
も、紫外線等の有害な放射線に対する心配もないので、
従来のような紫外線カットのためのフィルタを配備する
必要もなく、そのうえ、低出力で十分な温熱効果が得ら
れるので、安価で済むと共に、小型化を実現でき、携帯
にも最適となる。
【0018】さらに、フレキシブルな基板5上に電源2
と近赤外線発光源3とを一体に設けて、電源2と近赤外
線発光源3とをシート状に一体的に形成したことによっ
て、全体をフレキシブル化することができ、治療器本体
lを人体の起伏ある箇所に使用した場合でもその柔軟性
により適切に患部に密着させることができる。このよう
に、密着性が高まることによって、近赤外線発光源3の
人体当接側が起伏のある患部にも適切に当接され、近赤
外線の人体への浸透を良くすることができ、近赤外線発
光ダイオード4の先端を丸型形状としたこととあいまっ
て、人体への当接感が一層良くなり、近赤外線の浸透を
良くすることができ、治療効果を高めることができるも
のである。
【0019】なお、近赤外線発光源3は近赤外線発光ダ
イオード4の直列接続のみかまたは並列接続のみのどち
らか一方で構成しても良い。
【0020】図3は、フレキシブルな基板5上に放熱手
段6を設けた治療器本体lの具体例を示しており、この
実施形態では、放熱手段6は絶縁性の放熱シリコンゴム
シート6aと鋼板等の熱伝導体7とで構成されている。
放熱シリコンゴムシート6aは近赤外線発光ダイオード
4と基板5の上面層5aとの間にはさまれる形で基板5
上に接着されている。この放熱シリコンゴムシート6a
は、治療器本体lの人体当接側の中央付近に設けられた
薄板状の熱伝導体7と接触しており、近赤外線発光ダイ
オード4に生じる熱が放熱シリコンゴムシート6aを介
して熱伝導体7に伝わり治療器本体lの外部に放熱され
るようになっている。さらに熱伝導体7の表面と近赤外
線発光ダイオード4の先端は同じ高さになるように形成
されている。このように構成した場合、近赤外線発光ダ
イオード4からの発熱が放熱シリコンゴム6aにより放
熱されるため、近赤外線発光ダイオード4が発熱するこ
とによる輝度低下を防止し、近赤外線を効率よく発生さ
せることができ、また熱伝導体7からの放熱による温熱
効果も十分に期待できるものである。
【0021】図4は、近赤外線発光源3が2つの電気的
に独立した赤外線発光源3a、3bで構成されている治
療器本体lの一例を示しており、電源2(図l)から電
流を入力された位相が異なるパルス発生回路8から発生
した図5に示したような位相の異なるパルス信号をそれ
ぞれパルス電力増幅回路9a、9bで増幅し、近赤外線
発光源3a、3bをそれぞれ作動させることができる。
このように構成した場合、2つの近赤外線発光源3a、
3bは常に交互に作動することになるので、近赤外線発
光源3a、3bの発熱効率を抑え、近赤外線を一層効率
よく発生させることができる。
【0022】図6は、近赤外線発光源3が、直列接続と
並列接続の組み合わせで構成された近赤外線発光源3
c、3dから成り、近赤外線発光源3c、3dをそれぞ
れ構成する近赤外線発光ダイオード4の極が反対方向に
なっている治療器本体lの一例を示しており、電源2
(図l)からパルス発生回路10に電流が入力され、パ
ルス発生回路10から発生したパルス信号はコンデンサ
11に入力され、プラス増幅回路12とマイナス増幅回
路13でそれぞれ増幅されて、近赤外線発光源3c、3
dを作動させる。このように構成した場合、順方向に接
続された近赤外線発光源3cは図7(a)に示したよう
なプラスの半波で作動し、一方、極が反対方向に接続さ
れた近赤外線発光源3dは図7(b)に示したようなマ
イナスの半波で作動し、従って、近赤外線発光源3c、
3dは常に交互に作動することになるので、近赤外線発
光源3c、3dの発熱効率を抑え、近赤外線を一層効率
よく発生させることができるものである。
【0023】図8は、近赤外線発光源3c、3dに電流
を供給する電源2が交流電源である治療器本体lの一例
を示している。なお、近赤外線発光源3c、3dの構成
は図6と同じである。この実施形態では、順方向に接続
された近赤外線発光源3cは図9(a)に示したような
正弦波形のプラスの半波で作動し、一方、極が反対方向
に接続された近赤外線発光源3dは図9(b)に示した
ような正弦波形のマイナスの半波で作動することにな
る。このように構成した場合、近赤外線発光源3c、3
dは常に交互に作動することになるので、近赤外線発光
源3c、3dの発熱効率を抑え、近赤外線を一層効率よ
く発生させることができる上に、順方向に接続された近
赤外線発光源3cと極が反対方向に接続された近赤外線
発光源3dとを交互に発光させる手段が不要になるの
で、家庭用のACl00V電源を用いれば治療器本体l
の薄型化を図ることができる。
【0024】図10は、遠赤外線セラミック14を熱伝
導体7上に配置した治療器本体lの具体例を示してい
る。他の構成は図3と同様である。この場合、熱伝導体
7からの放熱エネルギーが遠赤外線セラミック14に伝
導することにより遠赤外線が放射される。従って、近赤
外線による温熱効果だけでなく、放熱手段からの熱エネ
ルギーが遠赤外線セラミック14に伝導することで遠赤
外線が放射されることにより、近赤外線発光源3からの
近赤外線と遠赤外線セラミック14からの遠赤外線との
相乗効果で、より強い温熱効果を得ることができる。
【0025】図11は、治療器本体1を、電源2と、近
赤外線を放射する近赤外線発光源3と、この近赤外線発
光源3をパルス点灯させるためのパルス発生回路10
(保護抵抗を含む)とを備えている。この近赤外線発光
源3は、例えば波長700〜1100nmの近赤外線を
発する複数の近赤外線発光ダイオード4から構成された
もので、ここではパルス点灯する複数の近赤外線発光ダ
イオード4が直列接続されたものと並列接続されたもの
との組み合わせで構成されている。また、各近赤外線発
光ダイオード4は、例えばフレキシブルな基板の上面層
上に間隔をあけて実装されるものであり、このとき近赤
外線発光ダイオード4の先端を丸型形状とすることで、
人体への当接感を良くすることができる。なお、近赤外
線発光ダイオード4の形状はこれに限られるものではな
く、また、近赤外線の浸透を妨げない材質を介して治療
器本体1を使用するものであってもよい。
【0026】しかして、使用に際しては、近赤外線発光
源3の人体当接側を患部に当接して治療を行うのである
が、パルス発生回路10で発生したパルス信号により近
赤外線発光ダイオード4をパルス点灯させることによ
り、連続発光する場合と比べて大電流を印加することが
可能となり、これにより、近赤外線をより深く人体に浸
透させることが可能となり、その結果、治療効果を更に
高めることができるものとなる。さらに、パルス点灯に
より近赤外線発光ダイオード4の温度上昇による発光効
率の低下を防止することができるという利点もある。
【0027】図12は、近赤外線発光ダイオード4をパ
ルス点灯させる電源が交流電源である場合を示してい
る。なお、近赤外線発光源3の構成は図11の例と同じ
である。この例では、近赤外線発光源3に電流を供給す
る電源が家庭用AC100V等の交流電源であり、所定
の電圧に変圧する電源トランス21と、ブリッジダイオ
ード22と、保護抵抗23とを備えており、電源トラン
ス21の2次側トランス21′よりブリッジダイオード
22で取り出した図14に示す両波整流波形で近赤外線
発光源3をパルス点灯させるものである。ここで図13
は図12の変形例を示しており、電源トランス21の2
次側トランス21′に中点タップ(口出し端子)24を
設けて、2個のダイオード25a,25bにより両波整
流波形を取り出し、近赤外線発光源3をパルス点灯させ
るものである。このように、近赤外線発光源3に供給す
る電源として家庭用ACl00V電源などの交流電源を
用いることで、パルス発生回路が不要となり、従って、
治療器本体1をより安価にしながら、近赤外線をより深
く人体に浸透させることができる効果、及び近赤外線発
光ダイオード4の温度上昇による発光効率の低下を防止
することができる効果が得られる。なお、本実施形態で
は、プラスの両波整流波形で近赤外線発光源3をパルス
点灯させる場合を説明したが、もちろんこれに限らず、
例えばマイナスの両波整流波形で極を反対方向に接続し
た近赤外線発光源3をパルス点灯させるものであっても
よい。
【0028】図15は、近赤外線発光ダイオード4に加
えて、可視領域のうちの少なくとも一部の領域の光を放
射する可視光線発光ダイオード26を備えた場合を示し
ている。この例では、複数の近赤外線発光ダイオード4
と、1つの可視光線発光ダイオード26とで構成されて
いる。他の構成は図11の例と同じである。しかして、
近赤外線発光源3の動作時、つまり治療時に近赤外線発
光ダイオード4が発光すると同時に、可視光線発光ダイ
オード26が点灯又は点滅することによって、治療器本
体1の作動状態を視覚的に使用者に知らしめることが可
能となる。さらに、可視光線発光ダイオード26が消灯
すれば近赤外線発光源3の断線を一目で判別できるの
で、可視光線発光ダイオード26は近赤外線発光源3の
断線チェックの役割を果たすこともできる。なお、この
例では近赤外線発光源3内に複数の近赤外線発光ダイオ
ード4に直列に1つの可視光線発光ダイオード26を接
続した場合を示しているが、近赤外線発光源3の動作時
に発光できるものであればよく、近赤外線発光源3とは
独立して配置されるものであってもよい。また、このよ
うな近赤外線発光ダイオード4と可視光線発光ダイオー
ド26とを組み合わせた構成は前記図1〜図10の各例
における近赤外線発光源3にも同様に適用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項l記載の発明は、人体に近赤外線を放射する近赤外線
発光源と、この近赤外線発光源に電流を供給する電源と
を備えた温熱治療器であって、近赤外線発光源が複数の
近赤外線発光ダイオードから成るので、ハロゲンランプ
等に比べ患部に直接接触することが可能なため、低出力
で集中的に治療を行うことができ、また人体に有害な紫
外線カットフィルタ等が不要なため、安価でしかも本体
の小型化を図ることができ、携帯可能な温熱治療器を得
ることができる。
【0030】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、近赤外線発光ダイオードをパルス点
灯させるためのパルス発生回路を備えているので、近赤
外線発光ダイオードがパルス点灯するものとなり、連続
発光する場合と比べて大電流を印加することが可能とな
り、従って、近赤外線をより深く人体に浸透させること
ができ、その結果、治療効果を更に高めることができる
と共に、パルス点灯により近赤外線発光ダイオードの温
度上昇による発光効率の低下を防止することができるも
のである。
【0031】また、請求項3記載の温熱治療器は、請求
項l又は請求項2記載の効果に加えて、近赤外線発光ダ
イオードがフレキシブルな基板上に実装されていると共
に、電源部分と一体的なシート状に形成されているか
ら、治療器本体をフレキシブル化することによって近赤
外線発光源の人体当接側が起伏のある患部にも適切に当
接され、密着性が高まり、近赤外線の人体への浸透を良
くすることができる。
【0032】また、請求項4記載の温熱治療器は、請求
項3記載の効果に加えて、フレキシブルな基板部分に放
熱手段を設けて成るので、近赤外線発光源からの発熱が
放熱手段により放熱され、従って、近赤外線発光ダイオ
ードの輝度低下を防止し、近赤外線を効率よく発生させ
ることができる。
【0033】また、請求項5記載の温熱治療器は、請求
項l記載の効果に加えて、近赤外線発光源が少なくとも
2つの電気的に独立した発光する領域からなり、該発光
する領域を切り替える切り替え手段を設けたから、近赤
外線発光源の2つの発光する領域を切り替えることで発
熱を抑えることができ、近赤外線を一層効率よく発生さ
せることができる。
【0034】また、請求項6記載の温熱治療器は、請求
項l記載の効果に加えて、近赤外線発光源が直列接続と
並列接続の組み合わせから成り、一部の並列接続された
近赤外線発光ダイオードの極が反対方向になるよう設け
られると共に、この近赤外線発光ダイオードを交互に発
光する手段が設けられているから、例えばパルス発生回
路等を用いて近赤外線発光源の発光する領域を切り替え
ることで発熱を抑えることができるので、近赤外線を一
層効率よく発生させることができる。
【0035】また、請求項7記載の温熱治療器は、請求
項l記載の効果に加えて、近赤外線発光源が直列接続と
並列接続の組み合わせから成り、一部の並列接続された
近赤外線発光ダイオードの極が反対方向になるよう設け
られ、この近赤外線発光源に供給する電源が交流電源で
あるから、近赤外線発光源に供給する電源が交流電源で
あるので、家庭用ACl00V電源を用いればパルス発
生回路等が不要となり、安価で治療器本体の薄型化を図
ることもできる。
【0036】また、請求項8記載の温熱治療器は、請求
項4記載の効果に加えて、フレキシブルな基板部分に設
けられた放熱手段に遠赤外線セラミックを配置したか
ら、近赤外線による温熱効果だけでなく、放熱手段から
の熱エネルギーが遠赤外線セラミックに伝導することで
遠赤外線を放射し、より強い温熱効果を得ることができ
る。
【0037】また、請求項9記載の温熱治療器は、請求
項l記載の効果に加えて、近赤外線発光源が特定波長8
80nmの近赤外線を発する近赤外線発光ダイオードで
あるから、温熱効果を有効に与える特定領域の近赤外線
が放射されるため、最も効率的に温熱効果を与えること
ができる。
【0038】また、請求項10記載の発明は、請求項2
記載の効果に加えて、近赤外線発光ダイオードをパルス
点灯させる電源が交流電源であるから、近赤外線発光ダ
イオードをパルス点灯させるためのパルス発生回路が不
要となり、従って、治療器本体をより安価にしながら、
近赤外線をより深く人体に浸透させることができる効
果、及び近赤外線発光ダイオードの温度上昇による発光
効率の低下を防止することができる効果が得られるもの
である。
【0039】また、請求項11記載の発明は、請求項1
又は請求項2記載の効果に加えて、近赤外線発光ダイオ
ードに加えて、可視領域のうちの少なくとも一部の領域
の光を放射する可視光線発光ダイオードを備えているの
で、近赤外線発光源の動作時、つまり治療時に可視光線
発光ダイオードの点灯により、治療器本体の作動状態を
視覚的に使用者に知らしめることが可能となり、さらに
可視光線発光ダイオードが消灯すれば近赤外線発光源の
断線を一目で判別できるので、可視光線発光ダイオード
は近赤外線発光源の断線チェックの役割も果たすもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例のブロック図である。
【図2】同上の治療器本体の一例を示し、(a)は平面
図であり、(b)は縦断面図である。
【図3】同上の治療器本体の一例を示し、(a)は平面
図であり、(b)は縦断面図である。
【図4】同上の治療器本体の一例のブロック図である。
【図5】他の実施形態における位相が異なるパルス発生
回路の出力波形図であり、(a)は図4の一方の近赤外
線発光源への入力波形図、(b)は他方の近赤外線発光
源への入力波形図である。
【図6】他の実施形態の治療器本体の一例のブロック図
である。
【図7】(a)は図6の一方の近赤外線発光源への入力
波形図、(b)は他方の近赤外線発光源への入力波形図
である。
【図8】更に他の実施形態の治療器本体の一例のブロッ
ク図である。
【図9】(a)は図8の一方の近赤外線発光源への入力
波形図、(b)は他方の近赤外線発光源への入力波形図
である。
【図10】更に他の実施形態の治療器本体の一例を示
し、(a)は平面図であり、(b)は縦断面図である。
【図11】更に他の実施形態の治療器本体のブロック図
である。
【図12】更に他の実施形態の治療器本体のブロック図
である。
【図13】図12の変形例を示すブロック図である。
【図14】同上の近赤外線発光源をパルス点灯させる出
力波形図である。
【図15】更に他の実施形態の治療器本体のブロック図
である。
【符号の説明】
1 治療器本体 2 電源 3 近赤外線発光源 4 近赤外線発光ダイオード 5 基板 6 放熱手段 10 パルス発生回路 14 遠赤外線セラミック 26 可視光線発光ダイオード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体に近赤外線を放射する近赤外線発光
    源と、この近赤外線発光源に電流を供給する電源とを備
    えた温熱治療器であって、近赤外線発光源が複数の近赤
    外線発光ダイオードから成ることを特徴とする温熱治療
    器。
  2. 【請求項2】 近赤外線発光ダイオードをパルス点灯さ
    せるためのパルス発生回路を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載の温熱治療器。
  3. 【請求項3】 近赤外線発光ダイオードがフレキシブル
    な基板上に実装されていると共に、電源部分と一体的な
    シート状に形成されていることを特徴とする請求項l又
    は2記載の温熱治療器。
  4. 【請求項4】 フレキシブルな基板部分に放熱手段を設
    けて成ることを特徴とする請求項3記載の温熱治療器。
  5. 【請求項5】 近赤外線発光源が少なくとも2つの電気
    的に独立した発光する領域からなり、該発光する領域を
    切り替える切り替え手段を設けて成ることを特徴とする
    請求項l記載の温熱治療器。
  6. 【請求項6】 近赤外線発光源が直列接続と並列接続の
    組み合わせから成り、一部の並列接続された近赤外線発
    光ダイオードの極が反対方向になるよう設けると共に、
    この近赤外線発光ダイオードを交互に発光させる手段が
    設けられて成ることを特徴とする請求項l記載の温熱治
    療器。
  7. 【請求項7】 近赤外線発光源が直列接続と並列接続の
    組み合わせから成り、一部の並列接続された近赤外線発
    光ダイオードの極が反対方向になるよう設けられ、この
    近赤外線発光源に供給する電源が交流電源であることを
    特徴とする請求項l記載の温熱治療器。
  8. 【請求項8】 フレキシブルな基板部分に設けられた放
    熱手段に遠赤外線セラミックを配置したことを特徴とす
    る請求項4記載の温熱治療器。
  9. 【請求項9】 近赤外線発光源が特定波長880nmの
    近赤外線を発する近赤外線発光ダイオードであることを
    特徴とする請求項l記載の温熱治療器。
  10. 【請求項10】 近赤外線発光ダイオードをパルス点灯
    させる電源が交流電源であることを特徴とする請求項2
    記載の温熱治療器。
  11. 【請求項11】 近赤外線発光ダイオードに加えて、可
    視領域のうちの少なくとも一部の領域の光を放射する可
    視光線発光ダイオードを備えていることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の温熱治療器。
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