JPH11191651A - エキシマレーザ装置のエネルギー制御装置 - Google Patents

エキシマレーザ装置のエネルギー制御装置

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JPH11191651A
JPH11191651A JP9367133A JP36713397A JPH11191651A JP H11191651 A JPH11191651 A JP H11191651A JP 9367133 A JP9367133 A JP 9367133A JP 36713397 A JP36713397 A JP 36713397A JP H11191651 A JPH11191651 A JP H11191651A
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知和 高橋
Shoichi Sakanishi
昇一 坂西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バースト運転モードでのパルス発振におい
て、エネルギー目標値の変更に対する追従性を向上し、
各パルスエネルギーを一定に制御する。 【解決手段】 所定時間の連続パルス発振と休止とを交
互に繰り返すバースト運転モードでパルス発振すると
き、各連続パルス発振の初期は学習制御を行い、学習制
御後は毎パルス制御を行い、前記学習制御時は、発振開
始からi番目のパルス発振の際に、前回の連続パルス発
振時のi番目パルスの発振結果に基づいて今回の電圧指
令値Viを演算し、前記毎パルス制御時は、同一回連続
パルス発振内の直前の発振結果に基づいて今回の電圧指
令値VIを演算してパルス発振させる出力制御部10を
備え、パルスエネルギーを制御するエキシマレーザ装置
のエネルギー制御装置において、前記出力制御部10
は、前記目標値Edの変更量に基づいて学習制御時及び
毎パルス制御時に電圧指令値Vi,VIを補正する。例
えば、今回の目標値Edと基準値E0にそれぞれ対応す
る両電圧指令値間の差値に応じた電圧補正値ΔVを電圧
指令値Vi,VIに加算して補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に逐次移動型縮
小投影露光装置(以下、ステッパと呼ぶ)の光源として
用いられ、放電励起によりレーザ発振させるガスレーザ
装置のエネルギー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のウェハ等を露光するステッパ
は、その露光量を一定に制御することが非常に重要であ
る。このステッパ用の光源としては、最近の半導体回路
の高集積密度の要求に対応するため、エキシマレーザ装
置が広く用いられている。ところが、エキシマレーザ装
置は、いわゆるパルス放電励起ガスレーザであるため
に、その発振するレーザ光の1パルス毎のパルスエネル
ギーに様々な要因によるばらつきが生じ、この結果露光
量が安定しないという問題がある。このために、ステッ
パに用いられるエキシマレーザ装置では、このばらつき
を小さくして露光量を一定値に安定化させることが大き
な課題となっている。そして、この課題を解決するた
め、エキシマレーザ装置の1パルス毎のパルスエネルギ
ーのばらつきがほぼ正規分布で近似されることから、所
定の露光量を得るために複数回のパルス発振を連続して
行う、いわゆる複数パルス露光による露光量制御を行う
ものがある。この複数パルス露光量制御によって、全体
としての露光量ばらつきを所定値以下にでき、所望の露
光量精度を得るようになっている。
【0003】また、ステッパでは、露光と、ウェハが設
置されたステージの移動とが交互に繰り返されるので、
上記のエキシマレーザ装置はいわゆるバーストモードで
運転されている。このバーストモードとは、レーザ光を
所定回数連続してパルス発振させた後、所定時間パルス
発振を休止させる運転を繰り返し行うことを言う。そし
て、このバーストモードでの運転時の特徴として、図1
1に示すように、所定時間休止した後の各連続パルス発
振(以後、バースト発振と呼ぶ)の初期には発振が安定
した状態となって比較的高いパルスエネルギーが得られ
るが、パルス発振を続けると、レーザガスの密度擾乱
や、放電電極の表面の局所的な温度上昇等によって、徐
々に各パルス発振が不安定となり、同図のA部で示すよ
うに出力パルスエネルギーが低下してゆく、いわゆるス
パイキング現象が見られる。また、このスパイキング現
象は、前記休止した時間が長くなるほど顕著となり、こ
の現象の影響を受ける各バーストモード運転でのパルス
数はレーザガスを励起させるための充電電圧を大きくす
るに従って多くなるという性質がある。
【0004】このようにバーストモード運転でのエキシ
マレーザ装置では、前述したように1パルス毎のパルス
エネルギーのばらつきが大きい上に、さらに、このスパ
イキング現象によるばらつきによって、各バースト発振
時のトータル露光量のばらつきが著しく大きくなるとい
う問題を引き起こしている。
【0005】この問題を解決するために、本出願人は、
例えば特開平7−106678号公報等によって、出力
パルスエネルギーの大きさが充電電圧の大きさに比例す
るという性質を利用して、各バースト発振時の最初のパ
ルスの充電電圧を小さくし、この後次第に各パルスの充
電電圧を大きくして行くような制御により、スパイキン
グ現象によるバースト発振初期のエネルギー上昇を防止
する技術を開示している。この従来技術によると、図1
1に示した発振休止時間tsや、パワーロック電圧(レ
ーザガスの劣化に応じて決定される充電電圧)などの各
種パラメータを考慮して、バースト発振の各パルスエネ
ルギーを所望の目標値にする充電電圧データを、バース
ト発振の各パルス毎に予め記憶するとともに、前回まで
に既に出力された各バースト発振の各パルス毎のエネル
ギー計測値を記憶し、このエネルギー計測値とパルスエ
ネルギー目標値との比較結果に基づいて、前記記憶され
ている各パルスに対応する充電電圧データを補正するよ
うにしている。この補正による制御を、以後スパイクキ
ラー制御と呼ぶ。
【0006】このような技術によると、各バースト発振
において、発振開始時のスパイク領域に加えて、その後
発振が安定化して来るプラトー領域及び定常領域(図1
1参照)でも、前記スパイクキラー制御を行うことにな
る。スパイク領域では前述のように休止時間の長さの影
響を受けやすく、同じ充電電圧でも他の領域に比べて大
きなパルスエネルギーが出力される。ところが、プラト
ー領域や定常領域では、休止時間の影響よりも、同じバ
ースト発振内の直前までのパルス発振の影響(例えば、
電極温度の上昇や、レーザガスの乱れ等)を強く受けて
いると考えられる。したがって、スパイク領域以外の領
域では、前記スパイクキラー制御によるパルスエネルギ
ーのばらつきの抑制効果が十分ではないという問題が発
生する。
【0007】このような問題を解決するために、同出願
人は、特開平9−248682号公報によって以下のよ
うなレーザ装置を提案している。すなわち、各バースト
発振の初期のスパイク領域では、各パルス発振の際の充
電電圧を、発振休止時間、同じバースト発振内でのパル
スの順番、及び出力されたパルスエネルギーの計測値
(モニタ値)に対応させて記憶すると共に、前記スパイ
ク領域以降では、各パルス発振の際の充電電圧を、出力
されたパルスエネルギーの計測値に対応させて記憶する
ようにし、前記各バースト発振を行う際には、前記スパ
イク領域では、前記記憶した過去のパルス発振のデータ
のうち、発振休止時間、及びバースト発振内のパルスの
順番が等しく、かつ、今回のバースト発振のエネルギー
目標値に近い前記出力パルスエネルギーの計測値とその
時のパルスの充電電圧を少なくとも1組読み出し、この
読み出した値に基づいて今回のパルス発振の際の充電電
圧を演算し、この演算した充電電圧に基づいてパルス発
振(前記スパイクキラー制御に相当)を行い(以後、こ
のような制御を学習制御と呼ぶ)、前記スパイク領域以
降の領域では、前記既に記憶した今回のバースト発振内
で直前に出力されたパルスのパルスエネルギー計測値及
びその時の充電電圧を読み出し、この読み出した値に基
づいて今回のパルス発振の際の充電電圧を演算し、この
演算した充電電圧に基づいてパルス発振(以後、毎パル
ス制御と呼ぶ)を行うようにしたレーザ装置が開示され
ている。
【0008】上記の従来技術によって、バーストモード
で運転されるエキシマレーザ装置において、各バースト
発振の初期のスパイキング現象が無くなるとともに、ス
パイク領域以降でもスパイクキラー制御(学習制御によ
る)に代わる毎パルス制御によって各パルス発振の出力
パルスエネルギーが一定に制御され、したがって、結果
として露光量のばらつきが小さく抑制されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステッパ側
の様々な要求によって、例えば図12に示すように、エ
ネルギー目標値がバースト発振時に変更される場合があ
る。この変更されるタイミングの要求も様々であり、同
図では、発振休止期間中に変更された場合(時刻t
1)、学習制御時の各パルス発振間に変更される場合
(時刻t2)、及び毎パルス制御時の各パルス発振間に
変更される場合(時刻t3)を示している。このとき、
時刻t1や時刻t2の場合では、学習制御時に、前回の
バースト発振時に対してステップ状に変更されたエネル
ギー目標値が指令されたことに等しく、また、時刻t2
の場合では毎パルス制御時に、直前のパルス発振のエネ
ルギー目標値に対してステップ状に変更されたエネルギ
ー目標値が指令されたことに等しくなる。
【0010】しかしながら、上記特開平9−24868
2号公報に開示されたレーザ装置における制御装置の制
御則は、前記学習制御時においても、あるいは毎パルス
制御時においても共に、基本的には過去の制御時のエネ
ルギー目標値と出力のパルスエネルギーの計測値との偏
差に基づいて電圧指令値を演算して制御するものである
から、1種の積分要素を有していることになる。この制
御則のために、前記ステップ状に変更されたエネルギー
目標値に対して追従後れが発生し、エネルギー目標値と
各パルスエネルギー値との誤差が生じる。したがって各
バースト発振毎のトータルの露光量がばらつくという問
題が発生している。
【0011】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、バースト運転モードでのパルス発振にお
いて、エネルギー目標値の変更に対する追従性が良く、
各パルスエネルギーの一定制御が可能なエキシマレーザ
装置のエネルギー制御装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定時
間の連続パルス発振と所定時間の休止とを交互に繰り返
すバースト運転モードでパルス発振するとき、各連続パ
ルス発振の初期の所定数のパルス発振に対して学習制御
を行い、この学習制御の後は毎パルス制御を行い、前記
学習制御時は、発振開始からi番目のパルス発振の際
に、前回の連続パルス発振時のi番目パルスの電圧指令
値Vi、及び、エネルギー目標値Edとこのi番目の電
圧指令値Viに対応して発振したパルスのエネルギー計
測値Eとの偏差値に応じて、今回のi番目の電圧指令値
(Vi)を演算して出力し、また前記毎パルス制御時は、発
振開始からI番目のパルス発振の際には、同一回の連続
パルス発振内でのI−1番目のパルス発振の電圧指令値
VI-1、及び、エネルギー目標値EdとこのI−1番目
の電圧指令値VI-1に対応して発振したパルスのエネル
ギー計測値Eとの偏差値に応じて、今回のI番目の電圧
指令値VIを演算して出力し、パルス発振させる出力制
御部10を備え、前記電圧指令値Vi,VIに基づいて
放電電圧を制御してレーザのパルスエネルギーを制御す
るエキシマレーザ装置のエネルギー制御装置において、
前記出力制御部10は、前記エネルギー目標値Edの変
更量に基づいて前記学習制御時及び毎パルス制御時に前
記電圧指令値Vi,VIを補正して出力するようにして
いる。
【0013】請求項1に記載の発明によると、エネルギ
ー目標値の変更量に基づいて、学習制御時又は毎パルス
制御時にエネルギー目標値とエネルギー計測値との偏差
から求められた電圧指令値を補正している。すなわち、
エネルギー目標値の変更量が大きい場合にはこの変更量
に応じて前記電圧指令値の補正値を大きくし、小さい場
合にはこの補正値を小さくする。したがって、変更され
たエネルギー目標値に対応して補正された電圧指令値が
直ちに出力されて発振が行われるので、エネルギー目標
値が変更された直後の各パルス発振の際にエネルギー目
標値への追従性が改善され、少ないパルス発振回数で、
すなわち短時間でパルスエネルギーの誤差を小さくでき
る。これにより、トータルの露光量の精度を向上するこ
とができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載のエキシマレーザ装置のエネルギー制御装置におい
て、前記出力制御部10が前記エネルギー目標値Edの
変更量に基づいて行う前記電圧指令値Viの補正は、前
記エネルギー目標値Edに対応する電圧指令値と所定の
基準値E0に対応する電圧指令値との差値に応じて演算
した電圧補正値ΔVを前記電圧指令値Viに加算する補
正である。
【0015】請求項2に記載の発明によると、エネルギ
ー目標値の変更量を、エネルギー目標値と所定の基準値
との差により規定しており、学習制御時及び毎パルス制
御時には、エネルギー目標値に対応する電圧指令値、及
び所定のエネルギー基準値に対応する電圧指令値が演算
され、この両電圧指令値の差値に応じて演算された電圧
補正値ΔVを、学習制御又は毎パルス制御によって演算
された電圧指令値に加算して補正する。この補正された
電圧指令値により発振が行われるので、エネルギー目標
値が変更された直後の各パルス発振の際に、このエネル
ギー目標値に近いエネルギーを出力可能な電圧指令値に
よって直ちに発振できる。したがって、エネルギー目標
値への追従性が改善され、少ないパルス発振回数で、す
なわち短時間でパルスエネルギーの誤差を小さくでき
る。これにより、トータルの露光量の精度を向上するこ
とができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
記載のエキシマレーザ装置のエネルギー制御装置におい
て、前記所定の基準値E0が一定値であることを特徴と
している。
【0017】請求項3に記載の発明によると、エネルギ
ー目標値の変更量を求めるための所定の基準値を一定値
としている。この一定の基準値は、例えば、当該エキシ
マレーザ装置の定格出力エネルギー値や、使用エネルギ
ー範囲の中央値、あるいは、最小値などに設定すること
ができる。これによって、請求項2に記載の作用及び効
果に加えて、さらに、基準値が一定なので制御時の演算
処理が容易となる。
【0018】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
記載のエキシマレーザ装置のエネルギー制御装置におい
て、前記出力制御部10が前記エネルギー目標値Edの
変更量に基づいて行う前記電圧指令値Viの補正は、変
更後のエネルギー目標値Edに対応する電圧指令値と変
更直前のエネルギー目標値に対応する電圧指令値との差
値を積算し、この積算値を電圧補正値ΔVとして前記電
圧指令値Viに加算する補正である。
【0019】請求項4に記載の発明によると、変更前後
のエネルギー目標値に対応する電圧指令値の差値を変更
の度に積算してゆく。この積算値は、発振開始からのト
ータルの変更量となる。そして、発振開始初期に所定の
エネルギー値に対応する電圧テーブルを設定し、この電
圧テーブルに基づいて学習制御した時、又は毎パルス制
御時に、演算された電圧指令値に前記積算値を電圧補正
値として加算し、レーザ電源部に出力すべき出力電圧指
令値を求めている。したがって、エネルギー目標値が変
更されても、この変更量に対応する電圧指令値の差値に
基づいて補正された電圧指令値により発振が行われるの
で、直ちに変更後のエネルギー目標値に近いエネルギー
を出力することができる。この結果、エネルギー目標値
への追従性が改善され、少ないパルス発振回数で、すな
わち短時間でパルスエネルギーの誤差を小さくできる。
これにより、トータルの露光量の精度を向上することが
できる。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、請求項
2,3又は4記載のエキシマレーザ装置のエネルギー制
御装置において、前記出力制御部10は、前記電圧指令
値Viとこの電圧指令値Viによる出力エネルギー値と
の入出力特性を表わすレーザ入出力特性逆関数23,2
4を記憶し、このレーザ入出力特性逆関数23,24に
よって前記エネルギー目標値Ed及び前記所定の基準値
E0にそれぞれ対応する電圧指令値Viを求め、両電圧
指令値Viの差値に応じて電圧補正値ΔVを求めて前記
電圧指令値Viを補正している。
【0021】請求項5に記載の発明によると、レーザ発
振の入出力特性を表わした入出力特性逆関数を記憶して
おき、この関数によって前記エネルギー目標値及び前記
エネルギー基準値にそれぞれ対応する電圧指令値を求
め、この電圧指令値に基づいて電圧補正値を演算して前
記電圧指令値を補正している。したがって、電圧指令値
と出力エネルギー値との入出力関係が非線型であって
も、容易に電圧指令値の補正値を求めることが可能とな
る。この結果、種々の入出力特性を有するエキシマレー
ザ装置においても、エネルギー目標値の変更量に応じて
電圧指令値を補正することが容易に可能となり、露光量
のばらつきを小さくして露光量制御の精度を向上させる
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して実施形態
を詳細に説明する。図1は、本発明に係わるエキシマレ
ーザ装置のエネルギー制御装置が用いられるステッパの
構成例を示したブロック構成図である。同図において、
エキシマレーザ装置1のレーザチャンバ2の内部には、
レーザガスが封入されている。また、レーザチャンバ2
の内部に配設された図示しない電極に、レーザ電源8か
ら所定の放電電圧が印加され、この電極間で放電が行わ
れる。この放電で励起された前記レーザガスによりレー
ザ発振が行われ、発振したレーザ光はリアミラー6とフ
ロントミラー7とを有する光共振器により共振し、フロ
ントミラー7からレーザ光4として出射される。このレ
ーザ光4はビームスプリッタ3を透過してステッパ30
に導かれると共に、レーザ光4の一部はビームスプリッ
タ3でサンプリングされて出力モニタ部のエネルギーセ
ンサ5に入射され、エネルギーセンサ5によりレーザ光
4の1パルス当たりのエネルギー、つまりパルスエネル
ギーが計測される。このエネルギー計測値Eは、出力制
御部10にフィードバックされている。
【0023】また、縮小投影露光装置としてのステッパ
30は露光制御装置31を備えており、露光制御装置3
1は取り込んだ前記レーザ光4を露光対象のウェハに照
射したり、このウェハが搭載されたステージを逐次所定
距離ずつ移動させるのを制御している。そして、この露
光制御装置31は、所望の露光量を得るために、前記出
力制御部10に、発振パルスの1パルス当たりのエネル
ギー目標値Edを出力し、また、各パルス発振のタイミ
ングを指令するトリガ信号TR、及び、各バースト発振
内のトータル発振パルス数imを出力している。
【0024】出力制御部10は、出力するパルスエネル
ギーがこのエネルギー目標値Edに等しくなるように、
後述する所定の制御アルゴリズムにより、エネルギー目
標値Edと前記エネルギー計測値Eとの偏差値に基づい
て各パルス毎に電圧指令値Vを演算し、レーザ電源部8
に前記演算した電圧指令値Vを出力する。これにより、
所定の放電電圧で放電されてレーザ光4が発振される。
なお、出力制御部10は、例えばマイクロコンピュータ
などのコンピュータ装置を主体にして構成することがで
きる。
【0025】図2は、前記出力制御部10の内部の基本
的な制御機能構成をイメージ的に表わす制御ブロック図
を示している。同図において、電圧テーブル学習制御部
11は、各バースト発振時の初期のスパイク領域(図1
1参照)において、学習制御によってスパイクキラー制
御を行うものである。すなわち、予め所定のエネルギー
目標値に対応する電圧指令値のテーブル(電圧テーブル
と言う)を記憶しておき、バースト発振の先頭パルスか
らi番目のパルス発振の際には、前回のバースト発振の
際、i番目のパルス発振の時にエネルギー目標値Edi-
とこのエネルギー目標値Edi-に対応して計測されたエ
ネルギー値Eとの偏差値に基づいて算出した電圧指令値
Viを学習値として更新し記憶しておいた前記電圧テー
ブルから、この電圧指令値Viを読み出す。なお、最初
のバースト発振の際、すなわち、それまでに1回も学習
されてないときには、前記予め記憶しておいた初期の電
圧テーブルが参照される。
【0026】そして、この後、この電圧指令値Viと、
後述するように今回のエネルギー目標値Edの変更量
(例えばエネルギーの基準値E0に対する変更量)に基
づいて求められた電圧補正値ΔVとを加算した今回の
(つまり、i番目のパルス発振時の)出力電圧指令値V
Oiがレーザ電源部8に出力される。次に、電圧テーブル
学習制御部11は、前回のバースト発振と同様にして、
今回のエネルギー目標値Edと、このとき発振したパル
スのエネルギー計測値Eとの偏差値に基づいて、i番目
のパルス発振時の前記電圧指令値Viを更新し(これを
学習と言う。)、前記電圧テーブルに記憶する。この学
習した電圧指令値Viは、上記のように次回のバースト
発振の際に参照されて出力されるようになっている。
【0027】毎パルス制御部12は、前記スパイク領域
以降の各パルス発振の際に、各パルスエネルギーのばら
つきを小さくする制御を行うものである。すなわち、毎
パルス制御部12は、バースト発振の先頭からi番目の
パルス発振の際に、同一のバースト発振内における直前
の、つまり(i−1)番目のパルス発振の時にエネルギ
ー目標値Edとエネルギー計測値Eとの偏差値に基づい
て更新されている電圧指令値Vi-1(詳細は、後述す
る)を今回の電圧指令値Viとして出力している。そし
て、出力した今回の電圧指令値Viと前記電圧補正値Δ
Vとを加算した今回の(つまり、i番目のパルス発振時
の)出力電圧指令値VOiがレーザ電源部8に出力され
る。毎パルス制御部12は、このとき発振したパルスの
今回のエネルギー目標値Edとエネルギー計測値Eとの
偏差値に基づいて、毎パルス制御部12が求めたi番目
のパルス発振の前記電圧指令値Viを更新し、この更新
した電圧指令値Viを記憶する。なお、この記憶した電
圧指令値Viが同一バースト発振の次のパルス発振時に
出力されるので、基本的にはフィードバック制御を行っ
ていることになる。
【0028】セレクタ13は、現在の制御処理がスパイ
ク領域に対するものか、あるいはこれ以降の領域かを判
断し、スパイク領域での制御時には電圧テーブル学習制
御部11から出力された電圧指令値Viを選択して出力
し、この領域以降の制御時には毎パルス制御部12から
出力された電圧指令値Viを選択して出力する。また、
電圧補正部20は所定の基準値E0と今回のエネルギー
目標値Ediとを比較し、このエネルギー変更量に対応
する電圧指令値の変更量に基づいて、電圧補正値ΔVを
演算している。各パルス発振毎に、発振する前にこの電
圧補正値ΔVを演算している。そして、前述のように、
この演算した電圧補正値ΔVと前記セレクタ13により
選択された電圧指令値Viとが加算され、今回のi番目
の出力電圧指令値VOiとしてレーザ電源部8に出力され
る。
【0029】図3〜図5に基づいて、第1の実施形態を
説明する。図3は、本実施形態における出力制御部10
内の制御ブロック図の概要説明図である。同図におい
て、説明を簡潔にするために、前記電圧テーブル学習制
御部11及び毎パルス制御部12はまとめて一つのブロ
ックで表わされており、また前記セレクタ13は省略さ
れている。電圧補正部20は、前記基準値E0として所
定の一定値が設定された基準値設定ブロック21を有し
ており、エネルギー目標値Edと基準値E0との差値Δ
E(つまり、エネルギー目標値Edの変化量に対応す
る)に基づいて次の数1により電圧補正値ΔVを演算す
る。
【数1】 電圧補正値ΔV=K×ΔE ここで、Kは、レーザ電源部8への電圧指令値(本実施
形態では、出力電圧指令値VOiに相当する)とパルスエ
ネルギーとの関係を表わすレーザ入出力特性から決まる
係数である。例えば、レーザの入出力特性が図4に示す
ような直線で近似できる場合、係数Kはこの直線の傾き
の逆数で表わされる。
【0030】次に、図5に示す本実施形態に係わる制御
フローチャートの一例に基づいて、出力制御部10の動
作を説明する。ここでは、各バースト発振の開始前にト
ータル発振パルス数imが露光制御装置31から指令さ
れるものとする。また、以下のフローチャートでは、各
処理のステップ番号にSを付して表わす。
【0031】まずS1で、予め、スパイク領域でスパイ
ク制御を行うべきパルス数isを設定するとともに、第
1回目バースト発振時の初期のこの設定されたパルス数
isのパルス発振で出力すべき電圧指令パターン(初期
スパイク制御パターン)の電圧テーブル、及びエネルギ
ーの基準値E0を設定する。なお、この基準値E0とし
ては例えば定格エネルギー値や、出力可能なエネルギー
範囲内の使用範囲の中央値や最小値等の一定値に設定す
ることができ、このとき、前記電圧テーブルの各電圧指
令は基準値Eoに対応させている。次に、S2で、露光
制御装置31から今回のバースト発振の際のトータル発
振パルス数imを入力するとともに、発振パルス数のカ
ウンタ値iを初期化、つまり、ここではリセットする。
そして、S3から以降、各パルス発振処理を開始する。
【0032】S3では、露光制御装置31から出力され
たエネルギー目標値Edを取り込む。なお、このエネル
ギー目標値Edは割り込み処理によって露光制御装置3
1から入力するようになっており、このステップで取り
込まれる。この後、S6でカウンタ値iを1インクリメ
ントする。
【0033】つぎに、S7で、現在のパルス発振処理が
スパイク領域か(カウンタ値iが前記パルス数is以下
か)否かをチェックし、スパイク領域のときは、S10
で電圧テーブル学習制御部11は前記電圧テーブルの中
からカウンタ値iに相当するパルス順番iの電圧指令値
Viを読み出す。そして、S11で、電圧補正部20は
エネルギー目標値Edと基準値E0との差値ΔEに応じ
た電圧補正値ΔVを前記数1により演算し出力する。つ
ぎにS12では、前記読み出された電圧指令値Viとこ
の電圧補正値ΔVとを加算して今回の出力電圧指令値V
Oiを求める。この後、S13でこの求めた出力電圧指令
値VOiをレーザ電源部8に出力し、レーザ発振を実行す
る。なお、出力電圧指令値VOiを出力した後、レーザ電
源部8が所定の放電電圧に充電される所定時間後に発振
指令をレーザ電源部8に出力することにより、前記レー
ザ発振が実行される。次に、S14で、この発振時のエ
ネルギー計測値Eiをエネルギーセンサ5から入力し、
S15で、前記エネルギー目標値Edとこの入力したエ
ネルギー計測値Eiとの偏差値に基づいて以下の数2に
よって前記i番目の電圧指令値Viの更新を行う。そし
て、S16では、更新された電圧指令値Viにより前記
電圧テーブルの記憶値を更新する。この後、S3に戻っ
て以上の学習制御処理を繰り返す。
【数2】Vi←Vi+C1(Ed−Ei) ただし、C1は電圧テーブル学習制御部11に記憶され
ている学習制御時のフィードバックゲインを示してい
る。
【0034】前記S7でスパイク領域でないとき、すな
わちカウンタ値iが前記パルス数isよりも大きくなっ
たときには、これ以降毎パルス制御処理を実行する。す
なわち、S20で、同一バースト内の直前のパルス発振
の電圧指令値Vi-1を所定の記憶部から読み出し、今回
の毎パルス制御部12の電圧指令値Viとして出力す
る。なお、スパイク領域からプラトー領域に入った時点
では、直前のスパイク領域での学習制御時に更新した最
終の電圧指令値Vi-1を読み出し、これを今回の電圧指
令値Viとして出力するようにしており、これによって
スパイク制御からの毎パルス制御へ移行しても電圧指令
値Viの大きな変化が生じなくなる。つぎにS21で、
電圧補正部20は今回のエネルギー目標値Edと基準値
E0との差値ΔEに応じた電圧補正値ΔVを前記数1に
より演算し出力する。そしてS22で、前記電圧指令値
Viとこの電圧補正値ΔVとを加算して今回の出力電圧
指令値VOiを求める。この後、S23でこの求めた出力
電圧指令値VOiをレーザ電源部8に出力し、レーザ発振
を実行する。次に、S24で、この発振時のエネルギー
計測値Eiをエネルギーセンサ5から入力し、S25
で、前記今回のエネルギー目標値Edとこの入力したエ
ネルギー計測値Eiとの偏差値に基づいて、以下の数3
によりi番目のパルスの前記電圧指令値Viを更新し、
所定の記憶部に記憶する。そして、S26で、1バース
トが終了したか否かをチェックし、終了したときS2に
戻り、終了してないときはS3に戻って以上の毎パルス
制御処理を繰り返す。ここで、1バーストが終了したか
否かのチェックは、カウンタ値iがトータル発振パルス
数imより大きいか否かにより行うことができる。
【数3】Vi←Vi+C2(Ed−Ei) ただし、C2は毎パルス制御部12に記憶されている毎
パルス制御時のフィードバックゲインを示している。
【0035】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、レーザ電源部8への電圧指令値とこれに対応する出
力エネルギーとの関係を表わすレーザ入出力特性が直線
で表わされる,すなわち線形であると仮定し、この入出
力特性に基づいて、エネルギー目標値Edと基準値E0
との差値ΔEによって、エネルギー目標値Edが変更さ
れたときの変更量に相当する電圧指令値の電圧補正値Δ
Vを演算している。そして、電圧テーブル学習制御部1
1及び毎パルス制御部12により求められた電圧指令値
Viに上記電圧補正値ΔVを加算して、レーザ電源部8
への出力電圧指令値VOiを算出している。この出力電圧
指令値VOiは、図6に示すように、基準値Eoに対応し
た前記電圧指令値Viに対して、前記エネルギー目標値
の変更量に相当する電圧補正量(同図の斜線部)だけシ
フトしたものと等価となる。したがって、この補正によ
り求めた出力電圧指令値VOiは変更後のエネルギー目標
値Edに非常に近いパルスエネルギーで発振させること
ができる。これにより、発振休止時間の間でも、学習制
御の領域でも、あるいは毎パルス制御の領域でも、エネ
ルギー目標値Edの変更に対する追従性が改善され、短
時間でエネルギー目標値Edに収束させることが可能と
なる。この結果、エネルギー目標値Edの変更があって
も、各パルスエネルギーのばらつきが非常に小さくな
り、トータルの露光量を所定の目標値に精度良く制御す
ることができる。
【0036】次に、図7〜図8に基づいて、第2実施形
態を説明する。本実施形態は、レーザ入出力特性が直線
以外の所定の非線型関数で表わされる場合を示してい
る。図7は、本実施形態における出力制御部10内の制
御ブロック図の概要説明図を示している。同図では図3
における構成と同一のものに同じ符号を付け、ここでの
説明を省く。電圧補正部20は、基準値E0として所定
の一定値が設定された基準値設定ブロック21と、レー
ザ入出力特性逆関数23,24とを有している。このレ
ーザ入出力特性逆関数23,24は例えば図8で示すよ
うなパルスエネルギーと電圧指令値Viとの非線型な関
係を表わした関数であり、パルスエネルギー値からこれ
に対応する電圧指令値Viを求めることができる。基準
値設定ブロック21で設定された基準値E0はレーザ入
出力特性逆関数23に入力されて対応する電圧指令値V
1iに変換され、またエネルギー目標値Edはレーザ入出
力特性逆関数24に入力されて対応する電圧指令値V2i
に変換される。そして、この電圧指令値V2iと電圧指令
値V1iとの差値により電圧補正値ΔVが算出され、この
電圧補正値ΔVは電圧テーブル学習制御部11又は毎パ
ルス制御部12によって求められた電圧指令値Viに加
算され、出力電圧指令値VOiとしてレーザ電源部8に出
力される。
【0037】この実施形態における出力制御部10の制
御フローチャートは、前記図5に示したフローチャート
と略同じとなる。ただし、S11及びS21での電圧補
正値ΔVの演算時には、以下のようにレーザ入出力特性
の非線型性を考慮している。すなわち、電圧補正部20
において、エネルギー目標値Edからレーザ入出力特性
逆関数24により電圧指令値V2iを算出し、また基準値
E0からレーザ入出力特性逆関数23により電圧指令値
V1iを算出し、これらの電圧指令値V2iと電圧指令値V
1iとの差値に基づいて電圧補正値ΔVを求める。
【0038】これによって、例えば定格エネルギー値に
設定されている基準値E0に対してエネルギー目標値E
dが変更されても、この変更量に相当する電圧補正値を
前記レーザ入出力特性に応じて適切に、かつ、非線型の
入出力特性であっても容易に求めることができる。ま
た、この電圧補正値を、電圧テーブル学習制御部11及
び毎パルス制御部12で求めた電圧指令値Viに加算
し、この加算値を出力電圧指令値VOiとしてレーザ電源
部8に出力するので、上記のようなエネルギー目標値E
dの変更に対する出力電圧指令値VOiの追従性が改善さ
れ、よって短時間でエネルギー目標値Edに収束させる
ことができる。
【0039】次に、図9及び図10に基づいて第3実施
形態を説明する。本実施形態は、基準値E0として所定
の一定値を設定するのではなく、目標値が変更されたと
きの直前のエネルギー目標値Edを設定する例である。
図9は本実施形態における出力制御部10内の制御ブロ
ック図の概要説明図であり、同図では図7における構成
と同一のものに同じ符号を付け、ここでの説明を省く。
電圧補正部20は、基準値設定ブロック28、入出力特
性逆関数23、24及び積分器27を備えている。基準
値設定ブロック28は、エネルギー目標値Edが変更さ
れたときに、その変更の直前のエネルギー目標値Edを
基準値E0として記憶し、その基準値E0を次に変更さ
れるまで記憶して入出力特性逆関数23に出力する。な
お、第1回目のバースト発振の際の基準値E0、すなわ
ち基準値Eoの初期値は、例えば前実施形態で説明した
ような所定の一定値に設定されており、電圧テーブルは
この所定値に対応する電圧指令値の初期スパイク制御パ
ターンを記憶している。
【0040】いま、パルス発振の現在の(i番目のパル
スとする)エネルギー目標値EdをEnとし、その前に
変更されたときのエネルギー目標値EdをEn-1とする
と、現在のエネルギー目標値Enは入出力特性逆関数2
4により電圧指令値Vnに変換され、また基準値E0
(ここでは、エネルギー目標値En-1)は入出力特性逆
関数23により電圧指令値Vn-1に変換される。この電
圧指令値Vnと電圧指令値Vn-1との差値は積分器27
により積算され、この積算値は電圧補正値ΔVとして出
力される。そして、前実施形態同様に、電圧補正値ΔV
は電圧テーブル学習制御部11及び毎パルス制御部12
によって求められた電圧指令値Viに加算されて出力電
圧指令値VOiとしてレーザ電源部8に出力される。
【0041】次に、図10に示す本実施形態に係わる制
御フローチャート例に基づいて、出力制御部10の動作
を説明する。なお前記図5と同様に、各バースト発振の
開始前にトータル発振パルス数imを露光制御装置31
から指令されるものとし、図5と同じ処理内容のステッ
プは同一のステップ番号を付して表わす。まずS1で、
予め、スパイク領域でスパイク制御を行うべきパルス数
isを設定するとともに、第1回目バースト発振時の初
期のこの設定されたパルス数isのパルス発振で出力す
べき電圧指令パターン(初期スパイク制御パターン)の
電圧テーブル(通常は、基準値E0に対応する電圧指令
値Viのパルス順番毎のテーブルとする)、及び、初期
のエネルギー基準値E0及び初期のエネルギー目標値E
d0(通常は基準値E0とする)を設定する。次に、S2
で、露光制御装置31から今回のバースト発振の際のト
ータル発振パルス数imを入力するとともに、発振パル
ス数のカウンタ値iを初期化する。そして、S3から以
降、各パルス発振処理を開始する。
【0042】S3で、露光制御装置31から割り込み処
理で入力したエネルギー目標値Edを取り込み、S4
で、このエネルギー目標値Edが変更されたか否かを判
断する。ここで、この入力したエネルギー目標値Edが
これまでのエネルギー目標値Ed0と等しくないときに、
変更されたと判断することができる。そして、変更され
たときには、S5で、基準値E0をこの変更以前のエネ
ルギー目標値Ed0によって更新し、また新しいエネルギ
ー目標値Ed0を前記入力したエネルギー目標値Edによ
って更新し、S6へ処理を移行する。変更されてないと
きには、そのままS6へ移行する。つぎに、S6でカウ
ンタ値iを1インクリメントする。
【0043】つぎに、S7で、現在のパルス発振処理が
スパイク領域か、すなわちカウンタ値iがパルス数is
以下か否かをチェックし、スパイク領域のときは、S1
0以降以下のような学習制御処理を実行する。すなわ
ち、S10で、電圧テーブル学習制御部11は前記電圧
テーブルの中からカウンタ値iに相当するパルス順番i
の電圧指令値Viを読み出す。つぎに、S11で、電圧
補正部20は、エネルギー目標値Ed0に対応する電圧指
令値をレーザ入出力逆関数24により求め、また基準値
E0に対応する電圧指令値をレーザ入出力逆関数23に
より求め、この求めた両電圧指令値の差値を積分器27
により積算し、この積算値を電圧補正値ΔVとして出力
する。このとき、エネルギー目標値Ed0が基準値E0に
対して変更されていれば、電圧補正値ΔVは初期のエネ
ルギー基準値(所定の一定値)に対するトータルの変更
量に対応する電圧指令値の差分を表わしていることにな
る。
【0044】この後、S12で、前記読み出された電圧
指令値Viとこの電圧補正値ΔVとを加算して今回の出
力電圧指令値VOiを求め、S13で、この出力電圧指令
値VOiをレーザ電源部8に出力し、所定時間後にレーザ
発振を実行する。次に、S14で、この発振により出力
されたパルスエネルギーの計測値Eiをエネルギーセン
サ5から入力し、S15で、前記エネルギー目標値Ed
(つまりエネルギー目標値Ed0)とこの入力したエネル
ギー計測値Eiとの差値に基づいて前記数2により前記
i番目の電圧指令値Viの更新を行う。そして、S16
では、この更新された電圧指令値Viにより前記電圧テ
ーブルの記憶値を更新する。これによって、次回のバー
スト発振時のパルスエネルギーの精度が改善される。こ
の後、S3に戻って以上の学習制御処理を繰り返す。
【0045】前記S7でスパイク領域でないときには、
以下の毎パルス制御処理を実行する。すなわち、S20
で、毎パルス制御部12は同一バースト内の直前のパル
ス発振の電圧指令値Vi-1を所定の記憶部から読み出
し、今回の毎パルス制御部12の電圧指令値Viとして
出力する。なお、スパイク領域からプラトー領域に入っ
た時点では、前述と同様の理由により、このスパイク領
域での学習制御時に求められた前記電圧テーブルの最終
の(i-1番目の)電圧指令値Vi-1を読み出し、これを
今回の電圧指令値Viとして出力するようにしている。
そして、S21で、電圧補正部20において、エネルギ
ー目標値Ed0に対応する電圧指令値をレーザ入出力逆関
数24により求め、基準値E0に対応する電圧指令値を
レーザ入出力逆関数23により求め、この求めた両電圧
指令値の差値を積分器27により積算し、この積算値を
電圧補正値ΔVとして出力する。この積算値は、前記同
様、トータル変更量に対応する電圧指令値の差分を表わ
している。
【0046】つぎに、S22で、前記電圧指令値Viと
この電圧補正値ΔVとを加算して今回の出力電圧指令値
VOiを求める。この後、S23でこの演算した出力電圧
指令値VOiをレーザ電源部8に出力し、所定時間後にレ
ーザ発振を実行する。次に、S24で、この発振により
出力されたエネルギー値Eiをエネルギーセンサ5から
入力し、S25で、前記エネルギー目標値Ed(つまり
エネルギー目標値Ed0)とこの入力したエネルギー値E
iとの差値に基づいて、前記数3によりi番目の毎パル
ス制御時の前記電圧指令値Viを更新し、所定の記憶部
に記憶する。そして、S26で1バーストが終了したか
否かをチェックし、終了したときS2に戻り、終了して
ないときはS3に戻って以上の毎パルス制御処理を繰り
返す。ここで、1バーストが終了したか否かのチェック
は、前記同様にカウンタ値iがトータル発振パルス数i
mより大きいか否かにより行う。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、エネルギー目標値Edが変更されたとき、変更前後
のエネルギー目標値Ed(上記フローチャートでは、基
準値E0とエネルギー目標値Ed0)に対応するレーザ電
源部8への電圧指令値をレーザ入出力特性逆関数により
求め、この両電圧指令値の差値の積算値を電圧補正値Δ
Vとしている。この積算値は、第1回目のバースト発振
の1番目のパルス発振時から積算されたエネルギー目標
値Edのトータル変更量を表わしているので、前記実施
形態における所定の一定値の基準値(本実施形態では、
基準値E0の初期値に等しい)に対する変更量と等価で
ある。そして、電圧テーブル学習制御部11及び毎パル
ス制御部12により求められた電圧指令値Viに上記電
圧補正値ΔVを加算している。したがって、所定のエネ
ルギー値に対するエネルギー目標値Edの変更量に相当
する電圧指令値の差分によって前記電圧指令値Viを補
正していることになる。よって、この補正により求めた
出力電圧指令値VOiは変更後のエネルギー目標値Edに
近いエネルギーを発振させることができるので、変更さ
れたエネルギー目標値Edに短時間で追従させることが
可能となる。この結果、エネルギー目標値Edの変更が
あっても、発振するパルスエネルギーのばらつきが非常
に小さくなり、トータルの露光量を所定の目標値に精度
良く制御することができる。
【0048】このように、本発明に係わるエキシマレー
ザ装置のエネルギー制御装置によると、エネルギー目標
値Edの変更量に応じて、レーザ電源部8に出力する電
圧指令値の電圧補正値ΔVを求め、電圧テーブル学習制
御部11及び毎パルス制御部12により求められた電圧
指令値Viに上記電圧補正値ΔVを加算して出力電圧指
令値VOiを算出している。したがって、バースト発振の
休止期間中に、あるいは、学習制御中や毎パルス制御中
にエネルギー目標値Edが変更されても、このエネルギ
ー目標値Edに追従性良く出力電圧指令値を出力してパ
ルス発振することができる。この結果、各パルスエネル
ギーのエネルギー目標値Edに対する精度が非常に安定
して向上するので、トータルの露光量のばらつきを小さ
くすることができる。
【0049】なお、これまでの説明では、露光制御装置
によって各回のバースト発振開始前に設定されたトータ
ルパルス数imに発振パルス数が達したか否かによっ
て、各回のバースト発振の終了を判断しており、また、
この次に新しいトータルパルス数imが設定された直後
の最初のパルス発振時点から所定数のパルス数までをス
パイク領域と判断している。しかしながら、本発明にお
いてはこのような判断方法に限定するものではなく、例
えば、各パルス発振を行う毎に露光制御装置から発振ト
リガ信号TRを入力し、このトリガ信号TRの受信間隔
時間を計測して各パルス発振の間隔時間を測定し、この
測定した間隔時間が所定の休止時間をオーバーしたとき
に、バースト発振の終了と判断するとともに、この後の
最初のトリガ信号TRを受信した時点からを次回の新し
いバースト発振のスパイク領域と判断するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエキシマレーザ装置のエネルギ
ー制御装置が用いられるステッパの構成例を示したブロ
ック構成図である。
【図2】出力制御部内の基本的な制御機能構成をイメー
ジ的に表わす制御ブロック図を示す。
【図3】第1実施形態における出力制御部内の制御ブロ
ック図の概要説明図である。
【図4】レーザの入出力特性が線形で表わされる例を示
す。
【図5】第1実施形態に係わる出力制御部の制御フロー
チャート例を示す。
【図6】本発明に係わるエネルギー目標値変更時の電圧
補正量の説明図である。
【図7】第2実施形態における出力制御部内の制御ブロ
ック図の概要説明図である。
【図8】レーザの入出力特性が非線型である例を示す。
【図9】第3実施形態における出力制御部内の制御ブロ
ック図の概要説明図である。
【図10】第3実施形態に係わる制御フローチャート例
を示す。
【図11】従来技術に係わる所定時間の発振休止と所定
時間の連続パルス発振とを交互に繰り返すバースト発振
時のパルスエネルギーの変化の説明図である。
【図12】バースト発振でのエネルギー目標値変更の説
明図である。
【符号の説明】 1 エキシマレーザ装置 4 レーザ光 5 エネルギーセンサ 8 レーザ電源部 10 出力制御部 11 電圧テーブル学習制御部 11、12 毎パルス制御部 20 電圧補正部 21,28 基準値設定ブロック 23,24 レーザ入出力特性逆関数 27 積分器 30 ステッパ Vi 電圧指令値 ΔV 電圧補正値 VOi 出力電圧指令値 Ed エネルギー目標値 E エネルギー計測値 Eo 基準値

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定時間の連続パルス発振と所定時間の
    休止とを交互に繰り返すバースト運転モードでパルス発
    振するとき、各連続パルス発振の初期の所定数のパルス
    発振に対して学習制御を行い、この学習制御の後は毎パ
    ルス制御を行い、前記学習制御時は、発振開始からi番
    目のパルス発振の際に、前回の連続パルス発振時のi番
    目パルスの電圧指令値(Vi)、及び、エネルギー目標値(E
    d)とこのi番目の電圧指令値(Vi)に対応して発振したパ
    ルスのエネルギー計測値(E) との偏差値に応じて、今回
    のi番目の電圧指令値(Vi)を演算して出力し、また前記
    毎パルス制御時は、発振開始からI番目のパルス発振の
    際には、同一回の連続パルス発振内でのI−1番目のパ
    ルス発振の電圧指令値(VI-1)、及び、エネルギー目標値
    (Ed)とこのI−1番目の電圧指令値(VI-1)に対応して発
    振したパルスのエネルギー計測値(E) との偏差値に応じ
    て、今回のI番目の電圧指令値(VI)を演算して出力し、
    パルス発振させる出力制御部(10)を備え、前記電圧指令
    値(Vi),(VI)に基づいて放電電圧を制御してレーザのパ
    ルスエネルギーを制御するエキシマレーザ装置のエネル
    ギー制御装置において、 前記出力制御部(10)は、前記エネルギー目標値(Ed)の変
    更量に基づいて前記学習制御時及び毎パルス制御時に前
    記電圧指令値(Vi),(VI)を補正して出力することを特徴
    とするエキシマレーザ装置のエネルギー制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエキシマレーザ装置のエ
    ネルギー制御装置において、 前記出力制御部(10)が前記エネルギー目標値(Ed)の変更
    量に基づいて行う前記電圧指令値(Vi)の補正は、前記エ
    ネルギー目標値(Ed)に対応する電圧指令値と所定の基準
    値(E0)に対応する電圧指令値との差値に応じて演算した
    電圧補正値( ΔV)を前記電圧指令値(Vi)に加算する補正
    であることを特徴とするエキシマレーザ装置のエネルギ
    ー制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエキシマレーザ装置のエ
    ネルギー制御装置において、 前記所定の基準値(E0)が一定値であることを特徴とする
    エキシマレーザ装置のエネルギー制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエキシマレーザ装置のエ
    ネルギー制御装置において、 前記出力制御部(10)が前記エネルギー目標値(Ed)の変更
    量に基づいて行う前記電圧指令値(Vi)の補正は、変更後
    のエネルギー目標値(Ed)に対応する電圧指令値と変更直
    前のエネルギー目標値に対応する電圧指令値との差値を
    積算し、この積算値を電圧補正値( ΔV)として前記電圧
    指令値(Vi)に加算する補正であることを特徴とするエキ
    シマレーザ装置のエネルギー制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3又は4記載のエキシマレー
    ザ装置のエネルギー制御装置において、 前記出力制御部(10)は、前記電圧指令値(Vi)とこの電圧
    指令値(Vi)による出力エネルギー値との入出力特性を表
    わすレーザ入出力特性逆関数(23,24) を記憶し、このレ
    ーザ入出力特性逆関数(23,24) によって前記エネルギー
    目標値(Ed)及び前記所定の基準値(E0)にそれぞれ対応す
    る電圧指令値(Vi)を求め、両電圧指令値(Vi)の差値に応
    じて電圧補正値( ΔV)を求めて前記電圧指令値(Vi)を補
    正することを特徴とするエキシマレーザ装置のエネルギ
    ー制御装置。
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