JPH11191296A - 不揮発性メモリセルのための制御されたホットエレクトロン書き込み方法 - Google Patents

不揮発性メモリセルのための制御されたホットエレクトロン書き込み方法

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JPH11191296A
JPH11191296A JP28774398A JP28774398A JPH11191296A JP H11191296 A JPH11191296 A JP H11191296A JP 28774398 A JP28774398 A JP 28774398A JP 28774398 A JP28774398 A JP 28774398A JP H11191296 A JPH11191296 A JP H11191296A
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JP28774398A
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Paolo Cappelletti
カッペレッティ パオロ
Bruno Ricco
リッコ ブルーノ
David Esseni
エッセーニ ダビド
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STMicroelectronics SRL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルの書き込みを最適化する。 【解決手段】 注入電流(Ig )と変位電流(C
ppsl)間の平衡状態でセルの書き込みを行う。この方
法において、書き込みの期間中、フローティングゲート
領域の電圧(Vfl)は、ドレイン電流およびしきい値電
圧の上昇がそうであるように、一定値を維持する。特
に、プログラミングと消去後のソフト書き込みに対して
セルの基板はソース領域に対して負の電圧(Vsb)にバ
イアスされ、さらにセルの制御ゲート領域は、平衡条件
(Vsl<Ig,sat /Cpp)を満足する選択された予め決
められた傾斜(Vsl)を有するランプ電圧(Vcg)を受
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性メモリセ
ルのための制御されたホットエレクトロン書き込み方法
に関する。特に、本特許の目的のために「書き込み」と
言う用語は、消去された状態から所望のしきい値記憶状
態へのセルのプログラミングを示し、さらに「ソフト書
き込み」動作は上書き(これはセルの全てを同じ消去し
きい値にセットするためにセルを部分的に再書き込みす
ることを含む)されたセルのしきい値を訂正することを
示す。
【0002】
【従来の技術】周知の様に、不揮発性メモリは現在のマ
イクロエレクトロニクスにおいて、個別部品としてさら
により複雑な装置の一部分を構成する部品としての両方
で、益々重要となっている。この意味において、フラッ
シュメモリは先導的な役割を担っており、将来非常に増
加するものと期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュメモリは
(EPROMと同様に)セルのプログラミングのために
ホットエレクトロン注入技術を用いている。周知の様
に、プログラミングは、各セルに対して1ビット以上を
記憶するために使用される多重レベルプログラミングの
場合に特に重要となる、以下の二つの主要な問題を有し
ている。これらは:a)プログラムされたしきい値電圧
の正確な制御;b)プログラミングの間にセルを流れる
ドレイン電流の制御および制限、である。
【0004】特にこの第2の問題は、多数のセルを平行
して動作させる可能性に直接影響し、これは、「ソフト
書き込み」消去されたフラッシュセルの動作に決定的に
重要である。しかしながら通常、この制御機能は、情報
の記憶の間にその効率の向上を達成するために重要であ
る。一般にセル電流の制限は、電流を制御するより複雑
な問題の一面しか表さない。これは、書き込みを最適に
行うには、不十分なプログラミングを引き起こす高い初
期電流ピークとその後の低電流を防ぐために、全動作期
間においてドレイン電流を理論的に一定の値に保つ必要
があるためである。
【0005】一方、プログラムされたしきい値電圧を正
確に制御する問題は、デジタルメモリにおいて重要であ
り、さらに、可能なしきい値ウインドウ内に種々のレベ
ルを分離するためのマージンが限定されていると言う観
点から、多重レベルの記憶に対して非常に決定的であ
る。現在、プログラミング段階の後でしきい値を制御す
るためには、プログラムされたセルの読出から成る確認
操作が実行される。しかしながらこの方法は、スペース
をかなり使用すると同様に長く複雑な手順を必要とし;
その結果プログラミング中、正確にかつ信頼性のある方
法でセルのしきい値電圧を制御する可能性が強く望まれ
る。
【0006】現在のフラッシュメモリ(およびEPRO
M)に用いられる通常の書き込み方法では、制御ゲート
およびドレイン電圧(それぞれVcgおよびVd )に対し
て矩形のパルスを使用し;その結果、特にプログラミン
グパルスのスタートの時点で、オーバードライブ電圧
(即ち制御ゲート電圧としきい値電圧間の差)が高い場
合、プログラミングは大きなドレイン電流によって特徴
付けられる。
【0007】従って、ドレイン電流を限定しおよび/ま
たはオーバードライブ電流を制御するための幾つかの解
決方法が提案されているが、しかしそれらの何れもセル
を一定の電流でプログラミングする理想的な結果を達成
してはいない。従って本発明の目的は、少なくともプロ
グラミング時間の実質的な部分に対して、一定のドレイ
ン電流で動作しうる改良された書き込み方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、不揮発
性メモリセルのための制御されたホットエレクトロン書
き込み方法が、請求項1に規定するように提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に示す詳細な説明によれば、
セルの書き込みを最適化するために、セルは一定のフロ
ーティングゲート領域電圧および電流を有する平衡状態
において書き込まれる。特に、プログラミングおよび消
去後のソフト書き込みの両方に対して、セルの基板領域
はソース領域に対して負電圧にバイアスされ、さらにセ
ルの制御ゲート領域はランプ電圧を受ける。このランプ
電圧の傾斜は、フローティングゲート領域に向かって流
れる注入電流と、このフローティングゲートと制御ゲー
ト領域間に存在する等価容量に関連する変位電流との間
で平衡状態を達成することが可能なように、選択され
る。
【0010】本発明を理解するために、以下に図面を参
照して本発明の好ましい実施例を説明するが、これは純
粋に非限定的な実施例である。本発明の基本となる物理
的現象を理解するために、先ず通常のフラッシュセルを
示す図1を参照する。フラッシュセル1は、P型の基板
4中に埋め込まれたN + 型のソース領域2とドレイン領
域3を含み、基板4は表面5を有し、かつ、ソース領域
2およびドレイン領域3間に存在する表面部分において
チャネル領域6を規定する。フローティングゲート領域
9は基板4上でチャネル領域6上に広がり、チャネル領
域6からトンネル酸化物層10によって電気的に分離さ
れている。周知の方法で、フローティングゲート領域9
はセルのその他の全ての導電領域から電気的に分離され
ている。制御ゲート領域11は、フローティングゲート
領域9上に広がり、フローティングゲート領域9から誘
電体層12によって電気的に分離されている。ソース領
域2、ドレイン領域3、制御ゲート領域11および基板
4は、電極15、16、17および18によって概略的
に示す自身のコンタクト領域を介してバイアスされてい
る。
【0011】通常の容量性モデルのフラッシュセル1に
よれば、このセルをオンとするためにバイアスしかつソ
ース領域2を接地した場合、セル領域2、3、9および
11間のカップリングは図1に示す等価容量によって説
明される。特に、Cfsはフローティングゲート領域9お
よびソース領域2間のカップリングを表し;Cfbはフロ
ーティングゲート領域9および基板4(チャネル領域
6)間のカップリングを表し;Cfdはフローティングゲ
ート領域9とドレイン領域3間のカップリングを表し;
さらにCppはフローティングゲート領域9と制御ゲート
領域11間のカップリングを表す。
【0012】セル1において、フローティングゲート領
域の電圧Vfgは、制御ゲート領域11に印加される制御
ゲート電圧Vcgのしきい値電圧VT (この電圧でセルが
活性化される制御ゲート領域電圧)とドレイン領域3に
印加されるドレイン電圧Vdに一義的な関数であり、以
下の関係式によって記載することができる。
【0013】
【数1】
【0014】なお、上記式(1)において、αfcとαfd
はカップリング係数であり、VT-fgはフローティングゲ
ートしきい値電圧(セルがオンするフローティングゲー
ト領域電圧)であり、さらにVdTはVT を測定する為に
使用されるドレイン領域電圧である。しきい値電圧VT
は明らかに、フローティングゲート領域9に蓄えられた
電荷(Qfg)に依存し、通常、
【0015】
【数2】
【0016】によって表せる。式(1)中に式(2)を
置換することによって、電圧Vfgに関する以下の周知の
等価表現が得られる。
【0017】
【数3】
【0018】なお、式(3)において、恒等式αfc/C
pp=1/CT を使用し、かつCT =Cpp+Cfs+Cfd
fbである。プログラミング段階において、通常Vcg
d およびQfgは時間とともに変化する。特に、V
T (t) の時間微分は式(2)から得られ、
【0019】
【数4】
【0020】に等価である。なお、Ig は注入電流(図
1)を示し、かつ
【0021】
【数5】
【0022】で定義される。更に、式(3)を時間に関
して微分する事によって、
【0023】
【数6】
【0024】が得られる。通常のプログラミングでは、
cdおよびVd は矩形であるため、式(5)は以下の様
に簡略化できる。
【0025】
【数7】
【0026】さらに、注入電流Ig は図2aに示すよう
な定性的動作をする。プログラミングの期間において、
fgは単調減少関数であり(横軸に沿った矢印方向によ
って示すように)、そのためセルのドレイン電流Id
プログラミング速度
【0027】
【数8】
【0028】も同様に単調に減少する。一方、本発明の
方法によれば、制御ゲート電圧は予め決められた傾斜
【0029】
【数9】
【0030】で直線的に増加し、同時に矩形のドレイン
電圧Vfgが印加され;この状態においてフローティング
ゲート電圧Vfgは平衡状態に達するまで増加し、さらに
セルのプログラミングは事実上一定のフローティングゲ
ート電圧(Vfg=Veg)で実行され;さらに、ドレイン
電流Id はVfgと共に平衡値まで単調に増加し(図2b
に示すように)、それによって一定値を維持する。
【0031】実際、以上に記載したようにセルをバイア
スすることによって、式(5)は、
【0032】
【数10】
【0033】となり、この式においてドレイン電圧は一
定であるとみなされる。プログラミング段階の本質的な
展開を以下に示す。制御ゲート電圧のランプの開始時点
において、Vfgが比較的小さい場合、ホットエレクトロ
ンの注入は非常に小さく;従って式(6)の第2項は無
視することができ、さらにVfgは式(6)の第1の項の
影響によってVcgと共に増加する。注入電流Ig がVfg
の強い増加関数である(以下にその詳細について議論す
るように)と仮定すると、Ig が〔Cppsl〕に等しい
場合、
【0034】
【数11】
【0035】は0になるまで緩やかに減少する。この点
において、フローティングゲート電圧Vflは、注入電流
g と変位電流〔Cppsl〕間の平衡に対応する平衡値
egに達し、その結果フローティングゲート電圧は、制
御ゲート電圧Vcgにおいてさらに変化が存在しても一定
値を維持する。
【0036】本発明によるVcgとVd の定性的な波形を
図3aに示し;図3bに電圧Vfgと注入電流Ig の振る
舞いを示す。これらの図において、Tprはプログラミン
グ時間を示し、一方teqは平衡状態Ig (Vfg)=Cpp
slに達するのに必要な時間を示す。図3cはしきい値
電圧VT とドレイン電流Id の振る舞いを示し;図示す
るように、平衡に達した後、VfgとVd は一定であるの
で、ドレイン電圧も同様に一定となり、従ってId =I
eqとなる。さらに、式(4)から明らかなように、Ig
=Cppslと仮定すると、
【0037】
【数12】
【0038】が得られ、従って平衡状態におけるしきい
値電圧VT は外部より印加された制御ゲート電圧の傾向
に正確に従う。上記より、平衡条件を達成するために、
従ってセルを一定のドレイン電流でプログラミングする
ために、2個の本質的な条件が存在することが明らかで
ある。即ち、注入電流Ig はVflの単調増加関数、好ま
しくは強増加関数であること、および制御ゲート電圧V
slの傾斜は、注入電流と変位電流間の平衡状態が達成さ
れるべきもの、即ち注入電流Ig がその増加期間におい
て、変位電流Cppslに等しくなることである。
【0039】第1の条件(注入電流が、好ましくは急速
に、フローティングゲート電圧と共に増加する)は、プ
ログラミング(ホットエレクトロン注入)のタイプによ
っておよび以下に詳細に示すように基板を負の電圧にバ
イアスすることにより、保証され:第2の条件は、制御
ゲート電圧のランプの傾斜が大きすぎないことが必要で
ある。特に、フローティングゲート電圧Vflがドレイン
電圧Vd に近い場合注入電流Ig は飽和する傾向に有る
ので(実験結果を示す図4参照)、この状態は傾斜Vsl
が最大値より小さいことを必要とする。即ち、
【0040】
【数13】
【0041】であり、ここにIg,sat は飽和値を示す。
セル基板(本体)を、ソース領域2に対して負の電圧に
バイアスする事は、一方で、書き込みの間に使用される
ドレイン電流の値を減少しその制御を向上する目的を有
し、他方でフローティングゲート電圧の強度の増加関数
となるように注入電流を増加させる目的を有する。この
方法において、平衡状態を達成するための上記第1の条
件が達成され、プログラミングは平衡に素早く達するた
めに適した注入特性Ig (Vfg)によって実行され、平
衡状態には書き込みの初期の段階および何れにしてもそ
の終了の前に確実に到達する。制御ゲート領域への電圧
ランプの印加および負の基板電圧の印加は、以下に記載
する実験結果から明らかなようにプログラミング動作を
最適化するために、相乗的に作用する。
【0042】特に、本方法は、装置のタイプに依存して
0.5から4V間の範囲のソース本体電圧Vsbで基板を
バイアスすることをもくろんでおり、その動作電圧とそ
の値は図4の結果に基づいて最適化することができる。
負の基板電圧(ソース本体電圧Vsb>0)の印加は、図
4に示すように注入電流の増加を引き起こす。なお図4
は、0.6μmのセルで、Vsb=0およびVsb=3Vに
対する注入電流Ig とドレイン電流Id の特性を示す。
この図は更に、傾斜Vsl=1mV/μsおよび100m
V/μsに対応するVfgの平衡値を示している。特に、
この図から、注入電流およびドレイン電流の振る舞いが
向上するフローティングゲート電圧Vfgの範囲、および
特に平衡に達する状態を確実にするために注入電流がV
fgと共に大きく増加する、フローティングゲート電圧V
fgの範囲を強調することが可能であることに気が付くで
あろう。
【0043】実施された実験結果は、セルのプログラミ
ングとソフト書き込みの両者について、上述した全ての
定性的特性を確認した。特に、多重レベルのプログラミ
ングに対して書き込みが使用される場合、同じ注入メカ
ニズムで異なるしきい値を得る事が必要であり、これは
振幅が異なるが同じ持続期間を有するパルス、または振
幅は同じであるが持続時間が異なるパルスの何れかを用
いて得る事ができる。ここで使用されるランプ形状の場
合、単にドレインパルスの幅を変える事によって異なる
しきい値を得る事が可能である。これは、Vd が再び低
くなると、しきい値電圧はもはや上昇せずかつプログラ
ミング動作が中断されるためである。図3bは、同じ制
御ゲート電圧波形を用いパルスTprの持続時間を調節す
ることによって、どのようにして任意のしきい値を得る
ことが可能かを示している。
【0044】正の初期値を有する制御ゲート電圧Vcg
傾斜Vslが100mV/μs(50μAの平衡ドレイン
電流Ieqとフローティングゲート電圧Vfg≒3.1Vに
対応する)を持つセルのプログラミングの間に得られた
結果を、図5aおよび図5bに示す。なおこの図では、
異なる特性は初期しきい値電圧の異なる値に対応する。
ランプ電圧の使用は、電流ピーク(またはスパイク)の
存在を打ち消す事に気が付くことは重要である。この電
流ピークは、矩形の制御ゲート電圧を有しかつ基板をバ
イアスしない従来の方法において、典型的である。これ
に関連して、図6が同様に参照される。この図6では、
しきい値およびプログラミング時間がほぼ同じになるよ
うに、波形が調整されている。周知のように、新しいプ
ログラミング方法では、従来の方法によるものよりも5
倍小さな最大ドレイン電流Id を得ることができる。
【0045】上書きされたセルを回復するために書き込
みを使用した場合、各セルを流れるドレイン電流を減少
させ、セルが収束すべき方向に正確にしきい値電圧V
T,minを制御することが、非常に重要である。この場
合、実施されたテスト実験の間において、ソフト書き込
みプログラミング時間3ms、電流1.5μAおよび
2.1Vの平衡電圧Vegに対応して、傾斜Vsl=1mV
/μsが使用された。得られた実験結果は、図7aおよ
び7bに示されている。一般に、ソフト書き込みプログ
ラミング時間と電流消費は、広い範囲の値に渡って調整
され、図4のデータを使用して与えられた傾斜値に対し
てドレイン電流を非常に正確に推定することが可能であ
る。
【0046】図7bから理解されるように、図3bのt
egに対応した初期遷移の後、書き込みが開始される瞬間
においてのみ影響する初期しきい値電圧に、電流Id
実質的に独立である。さらに、セルがVT,min よりも大
きなしきい値電圧を有する場合、そのしきい値は書き込
み方法によって変更されない。さらに、各セルのドレイ
ン電流Id が実質的に時間に渡って一定であり更に初期
しきい値に独立であるため、更に所望の値よりも大きな
初期電圧を有するセルは活性化されないので、セルのグ
ループによって使用される電流は容易に概算され、消去
しきい値の初期分布を知ることができる。
【0047】図8は、最後に、ドレイン電圧Vd =4V
に対して、Tpr=45μs(曲線a)のプログラミング
およびTpr=3ms(曲線b)のソフト書き込みの場合
における平衡ドレイン電流Ieq対Vsbのプロットを示
す。理解されるように、与えられたドレイン電圧に対し
て、負の基板電圧を使用すると、与えられた期間におけ
るプログラミングまたはソフト書き込みに必要な電流を
単調に減少させる。電流における減少は、両者の場合に
おいて同じ様なプロットを有していることに気づくであ
ろうが、しかしながらその効果は特にソフト書き込みの
場合に明らかである。このソフト書き込みでは、電圧V
sb=3Vは、Vsb=0Vの場合よりも約40倍電流が減
少する。
【0048】ランプ形状は、アナログブロック(通常積
分器)によって得る事ができ、あるいは実際の実行に関
係した理由により、ランプは小ステップの波形によって
エミュレートされる。このステップ近似は、ステップ状
の波形それ自身の(平均の)傾斜によって決定された平
均値の回りに発生するリップルを有する電流を生じる。
従って、ステップ状の波形の印加は、理想的な動作から
の逸脱を含み、従ってステップの持続期間および振幅に
上限を強制することが明らかである。なおこの上限は、
ドレイン電流が何れにしろ保持されるべき範囲内にその
値のバンドを限定する必要性によって決定される。
【0049】特に、(平衡ドレイン電流Ieqが対応す
る)平衡条件においてセルの相互コンダクタンスがG
m,eq=(dIeq/dVcg)であり、ΔVcdがランプエミ
ュレーションにおいてステップ振幅を示す場合、電流変
化ΔIeqは、ΔIeq=Gm,eq・ΔVcdによって表せられ
る。電流のパーセント変化が、予め決められた値V%=
(ΔIeq/Ieq)よりも小さいことが要求される場合、
従って
【0050】
【数14】
【0051】を保証することが必要である。一旦、ΔV
cdの値が決定されると、ステップ状波形の全てのパラメ
ータが決定される。これは、もしTprがプログラミング
時間を示しVcqSWが制御ゲート領域における全体の電圧
スイングを示す場合、ステップの数はN=VcqSW/ΔV
cgに等しく、各ステップの持続期間はTpr/Nに等しく
なけば成らないためである。
【0052】この基準は、実際上、書き込みが全セルの
プログラミングかまたはソフト書き込みの何れに関係し
ているかによって、1μsと10msの間の範囲の持続
時間を有するステップを提供する。
【0053】
【発明の効果】以上に説明した方法の利点は次の通りで
ある。最初に、注入電流と変位電流の間の平衡状態での
(従って、説明したように、一定のフローティングゲー
ト電圧、ドレイン電流およびしきい値電圧の増加を有す
る)セルの書き込みにより、プログラミングパラメータ
の連続制御、さらにそれ故セルの最適なプログラミング
が形成される。平衡状態では、ドレイン電流は制御され
かつ一定であるので、付加的な電流制限回路は必要な
く、それ故関連回路が単純化される。制御ゲート領域に
印加される電圧ランプの傾斜によるしきい値電圧とドレ
イン電流の正確な制御は、多重レベルメモリのプログラ
ミングの間に多重しきい値電圧での素早くかつ正確な書
き込みを共に可能とし、更にソフト書き込みに対して複
数のセルの高い平行性と低消費を備えたゆっくりした書
き込みを可能とする。更に、バイアスされた基板は、ラ
ンプゲート電圧の印加と相乗的に作用して、セルが平衡
状態に早急にかつ高い信頼性で到達することを保証す
る。
【0054】この方法は柔軟性が高く、プログラミング
時間および電流消費を広い範囲内で最適化することがで
きるようにランプの傾斜を選択することによって、テス
ト期間およびセルの動作期間において、ダイナミックで
かつ適応性のある方法で使用することが可能であり、さ
らにそれ故、デジタルでかつ多重レベルのプログラミン
グに対しておよび消去後セルのソフト書き込みに対して
使用することが可能である。
【0055】最後に、ここに説明し図示した方法に対し
て種々の変更および修正が可能なことは明らかであり、
これら全ては特許請求の範囲に規定するように本発明の
範囲内に入る。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常のフラッシュセルの断面図である。
【図2】aおよびbは、周知の方法による2個の異なる
バイアス条件下における図1のフラッシュセルの2個の
電気的パラメータ間の関係を示す図である。
【図3】a、bおよびcは、本発明の方法に従ったプロ
グラミング方法によるセルの3個の電気的パラメータの
プロットを示す図である。
【図4】本発明のプログラミング方法による図1のフラ
ッシュセルのその他の物理的パラメータのプロットを示
す図である。
【図5】aおよびbは、本方法の第1の実施例における
他のパラメータのプロットを示す図である。
【図6】本方法の第1の実施例によるその他のパラメー
タに関する図である。
【図7】aおよびbは、本方法の第2の実施例におけ
る、図5aおよび図5bのパラメータのプロットを示す
図である。
【図8】プログラミングとソフト書き込みの場合におけ
る一個の電気的パラメータの比較プロットを示す図であ
る。
【符号の説明】
1…不揮発性メモリセル 2…ソース領域 3…ドレイン領域 4…半導体材料本体 5…表面 6…チャネル領域 9…フローティングゲート領域 10…トンネル酸化物層 11…制御ゲート領域 12…誘電体層 15、16、17、18…電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダビド エッセーニ イタリア国,40050 モンテレンツィオ, ビア デル ピーノ,11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソース領域(2)と、半導体材料本体
    (4)中に形成されたチャネル領域(6)によって前記
    ソース領域から分離されたドレイン領域(3)と、前記
    チャネル領域の少なくとも一部分上に広がりかつフロー
    ティングゲート電圧(Vfl)にセットされたフローティ
    ングゲート領域(9)と前記フローティングゲート領域
    の少なくとも一部分上に広がる制御ゲート領域(11)
    を備える不揮発性メモリセル(1)のための制御された
    ホットエレクトロン書き込み方法であって、前記方法は
    前記ドレイン領域(3)と制御ゲート領域(11)にバ
    イアス電圧を印加するステップを含み、前記フローティ
    ングゲート電圧(Vfl)はプログラミング時間の少なく
    とも一部分の間実質的に一定値に維持されることを特徴
    とする、不揮発性メモリセルのための制御されたホット
    エレクトロン書き込み方法。
  2. 【請求項2】 前記維持するステップは、前記制御ゲー
    ト領域(11)に予め決められた平均傾斜を有するラン
    プ電圧(Vcg)を印加するステップと、前記半導体材料
    本体(4)に前記ソース領域(2)に対して負の電圧
    (Vsb)を印加するステップとを含み、前記予め決めら
    れた平均傾斜(Vcg)は飽和状態において前記チャネル
    領域(6)から前記フローティングゲート領域(9)に
    流れる飽和注入電流(Ig,sat )と前記フローティング
    ゲート領域(9)と前記制御ゲート領域(11)間のカ
    ップリング容量(Cpp)との比よりも小さいことを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ランプ電圧(Vcg)は連続して直線
    的に増加することを特徴とする、請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記ランプ電圧(Vcg)は不連続で直線
    的に増加し複数のステップを形成することを特徴とする
    請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記各ステップは1μsから10μsの
    範囲の持続期間を有することを特徴とする請求項4に記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 前記負の電圧(Vsb)は−0.5〜−4
    Vの範囲であることを特徴とする請求項2から5の何れ
    か1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項1から6の何れか1項記載の
    方法に従って前記不揮発性メモリセルのしきい値をプロ
    グラミングするための方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項1から6の何れか1項記載の
    方法に従って前記不揮発性メモリセルをソフト書き込み
    するための方法。
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