JPH111911A - 支承補修工事用敷き材及び支承補修工事の施工方法 - Google Patents
支承補修工事用敷き材及び支承補修工事の施工方法Info
- Publication number
- JPH111911A JPH111911A JP9171075A JP17107597A JPH111911A JP H111911 A JPH111911 A JP H111911A JP 9171075 A JP9171075 A JP 9171075A JP 17107597 A JP17107597 A JP 17107597A JP H111911 A JPH111911 A JP H111911A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 支承補修工事でジャッキの水準を正確かつ容
易に確保でき、又、撤去も容易な敷き材を提供する。 【解決手段】 セメント系の材料からなる棒状部材と、
該部材を複数並設して形成される平板形状を覆って密封
する防水袋からなる支承補修工事用敷き材。施工時には
該敷き材に吸水させ、これを平板状に加工し、その上に
ジャッキを設置する。仮支持する構造物の水準を確保
し、撤去が容易な敷き材を提供できる効果がある。
易に確保でき、又、撤去も容易な敷き材を提供する。 【解決手段】 セメント系の材料からなる棒状部材と、
該部材を複数並設して形成される平板形状を覆って密封
する防水袋からなる支承補修工事用敷き材。施工時には
該敷き材に吸水させ、これを平板状に加工し、その上に
ジャッキを設置する。仮支持する構造物の水準を確保
し、撤去が容易な敷き材を提供できる効果がある。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、橋架や高速道路等
で道路維持修繕工事で支承補修工事を行う場合におい
て、道路を仮支持するために使用するジャッキ等を水平
に保つための敷き材に関する。
で道路維持修繕工事で支承補修工事を行う場合におい
て、道路を仮支持するために使用するジャッキ等を水平
に保つための敷き材に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、道路維持修繕工事を行う場合に、
道路や橋架の供用中に重構造物をジャッキアップで仮受
けして作業を行う支承補修工事が行われてきた。
道路や橋架の供用中に重構造物をジャッキアップで仮受
けして作業を行う支承補修工事が行われてきた。
【０００３】その工法としては、例えば、支承補修トラ
イアップ工法（特許第１７６９８１２号）がある。当該
工法は滑り抵抗を低減処理したくさびを３段に重ね、こ
の内中断くさびを油圧ジャッキで水平に押し込むこと
で、重構造物をジャッキアップする工法である。簡単、
安全に仮受けできる構造で装置の大幅な軽量化、小型化
を達成し、狭隘空間における重構造物、即ち、供用中の
鉄橋、コンクリート橋の支承補修工事に適する工法であ
る。
イアップ工法（特許第１７６９８１２号）がある。当該
工法は滑り抵抗を低減処理したくさびを３段に重ね、こ
の内中断くさびを油圧ジャッキで水平に押し込むこと
で、重構造物をジャッキアップする工法である。簡単、
安全に仮受けできる構造で装置の大幅な軽量化、小型化
を達成し、狭隘空間における重構造物、即ち、供用中の
鉄橋、コンクリート橋の支承補修工事に適する工法であ
る。
【０００４】しかし、重構造物をジャッキアップする工
法において以下のような問題が生じている。例えば、橋
架で支承補修工事を実施する際には、重構造物を水平に
支持するため橋脚上面に不陸修正敷き材を設置し、トラ
イアップシステム等のジャッキアップシステムを設けて
補修工事が行われる必要があるが、現場では敷き材を正
確かつ容易に形成することが困難であったことから、敷
き材が設置されていない、また、設置状況が悪い等の問
題が生じており、ジャッキアップシステムの破損を数多
く招いている。
法において以下のような問題が生じている。例えば、橋
架で支承補修工事を実施する際には、重構造物を水平に
支持するため橋脚上面に不陸修正敷き材を設置し、トラ
イアップシステム等のジャッキアップシステムを設けて
補修工事が行われる必要があるが、現場では敷き材を正
確かつ容易に形成することが困難であったことから、敷
き材が設置されていない、また、設置状況が悪い等の問
題が生じており、ジャッキアップシステムの破損を数多
く招いている。
【０００５】さらに、支承補修工事で敷き材を使用した
場合に、敷き材の原料であるモルタル等が支承に固着
し、工事完了時に敷き材を撤去することが容易ではない
という問題も生じている。
場合に、敷き材の原料であるモルタル等が支承に固着
し、工事完了時に敷き材を撤去することが容易ではない
という問題も生じている。
【０００６】そのため、支承補修工事でジャッキアップ
する工法に適応した不陸修正敷き材が切望されていた。
する工法に適応した不陸修正敷き材が切望されていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題を解決するためになされたものであって、
その目的とするところは、支承補修工事でジャッキひい
ては橋架や高速道路等の構造物の水準を正確かつ容易に
確保でき、かつ加工しやすい敷き材を提供することにあ
る。
来技術の問題を解決するためになされたものであって、
その目的とするところは、支承補修工事でジャッキひい
ては橋架や高速道路等の構造物の水準を正確かつ容易に
確保でき、かつ加工しやすい敷き材を提供することにあ
る。
【０００８】また、他の目的は、支承工事完了時に撤去
しやすく、作業能率を上げることができる支承工事補修
用敷き材を提供することにある。
しやすく、作業能率を上げることができる支承工事補修
用敷き材を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の支承補修用敷き材は、吸水後に即乾性を有
するセメント系材料からなる棒状部材と、該棒状部材が
複数並設されて形成される平板形状を覆って密封する防
水袋からなることを特徴とする。
めに本発明の支承補修用敷き材は、吸水後に即乾性を有
するセメント系材料からなる棒状部材と、該棒状部材が
複数並設されて形成される平板形状を覆って密封する防
水袋からなることを特徴とする。
【００１０】また、支承補修工事用敷き材は吸水後に即
乾性を有するセメント系材料からなる平板状部材と、該
平板状部材を覆って密封する防水袋からなることを特徴
とする。
乾性を有するセメント系材料からなる平板状部材と、該
平板状部材を覆って密封する防水袋からなることを特徴
とする。
【００１１】さらに、ジャッキアップにより構造物を仮
支持する支承補修工事の施工方法において、上記支承補
修工事用敷き材を不陸修正箇所に配置する工程、該敷き
材のセメント系材料からなる部材に吸水させ防水袋で密
封し密封体とする工程、該密封体に圧力を加えて平板体
に加工する工程、該平板体上にジャッキを設置する工程
とを少なくとも有する支承補修工事の施工方法とするこ
とを特徴とする。
支持する支承補修工事の施工方法において、上記支承補
修工事用敷き材を不陸修正箇所に配置する工程、該敷き
材のセメント系材料からなる部材に吸水させ防水袋で密
封し密封体とする工程、該密封体に圧力を加えて平板体
に加工する工程、該平板体上にジャッキを設置する工程
とを少なくとも有する支承補修工事の施工方法とするこ
とを特徴とする。
【００１２】
【作用】上記の構成により本発明の支承補修用敷き材
は、防水袋内に吸水性、即乾性を有するセメント系材料
を密封してあるので、セメント系材料に容易に吸水させ
ることができ、水準を確保するために鉄板等のプレート
で容易に加工することができるという作用がある。
は、防水袋内に吸水性、即乾性を有するセメント系材料
を密封してあるので、セメント系材料に容易に吸水させ
ることができ、水準を確保するために鉄板等のプレート
で容易に加工することができるという作用がある。
【００１３】また、該敷き材は一体的に密封してあるの
で、敷き材の撤去時に一体として撤去できる作用を有す
る。
で、敷き材の撤去時に一体として撤去できる作用を有す
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下本発明の具体的な実施形態に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【００１５】第１図は支承補修工事用敷き材の斜視図で
ある。敷き材１はセメント系棒状部材２を複数本並べた
ものを防水袋３の中に入れた状態を示す。
ある。敷き材１はセメント系棒状部材２を複数本並べた
ものを防水袋３の中に入れた状態を示す。
【００１６】セメント系棒状部材２は、モルタル、セメ
ント等の材質で、円柱状又は角柱状等のカプセル形状と
して製造されたものを使用する。セメント系棒状部材２
は、加工後に全体で平板状となるので、平板状になりや
すいように複数並設される。
ント等の材質で、円柱状又は角柱状等のカプセル形状と
して製造されたものを使用する。セメント系棒状部材２
は、加工後に全体で平板状となるので、平板状になりや
すいように複数並設される。
【００１７】防水袋３の中にはセメント系部材２に吸収
される水を入れる為、防水袋３の材質としては防水性、
耐水性が要求される。従って、特に限定はしないが、ナ
イロン袋等が好ましい。
される水を入れる為、防水袋３の材質としては防水性、
耐水性が要求される。従って、特に限定はしないが、ナ
イロン袋等が好ましい。
【００１８】第２図は支承補修工事用敷き材の平板加工
後の斜視図である。
後の斜視図である。
【００１９】施工時には、上記敷き材１を不陸修正箇所
に配置し、水を防水袋３の中に入れてセメント系棒状部
材２に吸収させる。同時に該敷き材１を防水袋３で密封
し、密封体４とする。
に配置し、水を防水袋３の中に入れてセメント系棒状部
材２に吸収させる。同時に該敷き材１を防水袋３で密封
し、密封体４とする。
【００２０】次に、密封体４を平板状に加工して水準を
確保するため、平板状のプレートで密封体４を加圧す
る。この、プレートとしては鉄板等を使用し、プレート
平面の水平は厳格に管理される。
確保するため、平板状のプレートで密封体４を加圧す
る。この、プレートとしては鉄板等を使用し、プレート
平面の水平は厳格に管理される。
【００２１】加圧後はセメント系棒状部材２はセメント
系平板状部材５となるとともに、即乾性を有するため不
陸修正面に沿って固化する。このとき、防水袋３が平板
部材５の外形に沿って覆うことになり、密封体４の形状
は一体的に平板体となる。
系平板状部材５となるとともに、即乾性を有するため不
陸修正面に沿って固化する。このとき、防水袋３が平板
部材５の外形に沿って覆うことになり、密封体４の形状
は一体的に平板体となる。
【００２２】最後に、平板状になった密封体４上にジャ
ッキを設置して支承補修工事を行う。上記平板状に加工
された敷き材１によりジャッキの水準が厳格に確保され
ので、該ジャッキにより仮支持された橋架や高速道路等
の構造物の水平が正確に確保される。
ッキを設置して支承補修工事を行う。上記平板状に加工
された敷き材１によりジャッキの水準が厳格に確保され
ので、該ジャッキにより仮支持された橋架や高速道路等
の構造物の水平が正確に確保される。
【００２３】また、第２図に示したようなセメント系平
板状部材５、即ち、マット状にしたセメントカプセルを
あらかじめ製造し、これをナイロン袋等の防水袋３の中
に入れ、現場で吸水、加工を施してもよい。この場合に
は平板状部材５の寸法として、３００×４００×２０〜
３０mm程度とすると好適である。
板状部材５、即ち、マット状にしたセメントカプセルを
あらかじめ製造し、これをナイロン袋等の防水袋３の中
に入れ、現場で吸水、加工を施してもよい。この場合に
は平板状部材５の寸法として、３００×４００×２０〜
３０mm程度とすると好適である。
【００２４】
【発明の効果】以上のように本発明による支承補修工事
用敷き材により、支承補修工事でジャッキの水準、ひい
ては仮支持される橋架や高速道路等の構造物の水平を正
確かつ容易に確保でき、かつ加工しやすい敷き材を提供
することができる効果を奏する。
用敷き材により、支承補修工事でジャッキの水準、ひい
ては仮支持される橋架や高速道路等の構造物の水平を正
確かつ容易に確保でき、かつ加工しやすい敷き材を提供
することができる効果を奏する。
【００２５】また、支承工事完了時に撤去しやすく、作
業能率を上げることができる支承工事補修用敷き材を提
供することができる効果を奏する。
業能率を上げることができる支承工事補修用敷き材を提
供することができる効果を奏する。
【図１】本発明による支承補修工事用敷き材の斜視図。
【図２】本発明による支承補修工事用敷き材の平板加工
後の斜視図。
後の斜視図。
１ 敷き材 ２ セメント系棒状部材 ３ 防水袋 ４ 密封体 ５ セメント系平板状部材
Claims (3)
- 【請求項１】 吸水後に即乾性を有するセメント系材料
からなる棒状部材と、該棒状部材が複数並設されて形成
される平板形状を覆って密封する防水袋からなることを
特徴とする支承補修工事用敷き材。 - 【請求項２】 吸水後に即乾性を有するセメント系材料
からなる平板状部材と、該平板状部材を覆って密封する
防水袋からなることを特徴とする支承補修工事用敷き
材。 - 【請求項３】 ジャッキアップにより構造物を仮支持す
る支承補修工事の施工方法において、請求項１又は請求
項２記載の支承補修工事用敷き材を不陸修正箇所に配置
する工程、該敷き材のセメント系材料からなる部材に吸
水させ防水袋で密封し密封体とする工程、該密封体に圧
力を加えて平板体に加工する工程、該平板体上にジャッ
キを設置する工程とを少なくとも有することを特徴とす
る支承補修工事の施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9171075A JPH111911A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 支承補修工事用敷き材及び支承補修工事の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9171075A JPH111911A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 支承補修工事用敷き材及び支承補修工事の施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH111911A true JPH111911A (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=15916562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9171075A Withdrawn JPH111911A (ja) | 1997-06-12 | 1997-06-12 | 支承補修工事用敷き材及び支承補修工事の施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH111911A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012136235A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | セメントカプセル製品及びその製造方法、アンカー筋の定着方法 |
| JP2020190096A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 鹿島建設株式会社 | 振動低減構造体、振動低減方法、封入体 |
-
1997
- 1997-06-12 JP JP9171075A patent/JPH111911A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012136235A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Nichiyu Giken Kogyo Co Ltd | セメントカプセル製品及びその製造方法、アンカー筋の定着方法 |
| JP2020190096A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 鹿島建設株式会社 | 振動低減構造体、振動低減方法、封入体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |