JPH11190823A - 光学素子ユニット、および、それを成形する成形装置 - Google Patents

光学素子ユニット、および、それを成形する成形装置

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JPH11190823A
JPH11190823A JP9358566A JP35856697A JPH11190823A JP H11190823 A JPH11190823 A JP H11190823A JP 9358566 A JP9358566 A JP 9358566A JP 35856697 A JP35856697 A JP 35856697A JP H11190823 A JPH11190823 A JP H11190823A
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JP
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lens
optical element
light beam
mold
theta lens
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JP9358566A
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Yukihisa Baba
幸久 馬場
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子相互の位置決め精度を確保するとと
もに光学系のコンパクト化も図ることができること。 【解決手段】 光源ユニットからの光ビームLBが第1
のエフシータレンズ50の切欠部50bを介してポリゴ
ンミラー56に照射されるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等におけ
る光学系に装着され光ビームを導く光学素子ユニット、
および、それを成形する成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタにおいては、例えば、図
17および図18に示されるように、その露光部にレー
ザ光学系が備えられている。図17および図18に示さ
れる光学系は、供給される反射光ビームLB′を所定の
角度をもって反射させ感光体10の表面に到達させる反
射ミラー26と、コリメータレンズ14およびシリンド
リカルレンズ16を介して光源としての半導体レーザ1
2から入射される光ビームLBを反射ミラー26に向け
て反射させる鏡面を複数有する回転多面体としてのポリ
ゴンミラー6と、反射ミラー26とポリゴンミラー6と
の間に配されポリゴンミラー6からの反射光ビームL
B′の焦点を偏向角度により補正することによりポリゴ
ンミラー6の回転に応じて反射光ビームLB′を感光体
10の表面上で走査させる第1のエフシータレンズ(f
−θレンズ)4および第2のエフシータレンズ(f−θ
レンズ)2とを主要な要素として含んで構成される。
【0003】第2のエフシータレンズ2と反射ミラー2
6との間には、第1のエフシータレンズ4および第2の
エフシータレンズ2を介して供給される周辺光ビームL
Bfを参照光検出部22に向けて反射させるミラー24
が設けられている。参照光検出部22は、参照光ビーム
LBfを検出することにより感光体10の表面上におけ
る反射光ビームLB′の一走査の終了を検出するものと
される。
【0004】ポリゴンミラー6は、例えば、六面体とさ
れ駆動用モータ8の出力軸に連結されている。これによ
り、駆動用モータ8が作動状態とされるとき、ポリゴン
ミラー6は所定の回転数により回転せしめられることと
なる。
【0005】第1のエフシータレンズ4は、この光学系
のマウント部に設けられた位置決めピン18a、18
b、18cおよび18dにより入射面と出射面とがそれ
ぞれ位置決めされ、かつ、その一方の側面がマウント部
に当接されて配されている。また、第2のエフシータレ
ンズ2は、位置決めピン20a、20b、20eおよび
20dにより入射面と出射面とがそれぞれ位置決めさ
れ、かつ、その一方の側面がマウント部に当接されて配
されている。
【0006】半導体レーザ12、コリメータレンズ14
およびシリンドリカルレンズ16は、それぞれ、第1の
エフシータレンズ4とポリゴンミラー6との間であって
第1のエフシータレンズ4の一端に対して外側となる位
置に配されている。
【0007】その第2のエフシータレンズ2は、一般
に、射出成形によってプラスチック材料で比較的高精度
に製作されている。
【0008】第2のエフシータレンズ2のレンズ素材
は、例えば、図示が省略される固定型に対して図19に
示されるような可動型30が型締めされるもとで、溶融
した成形材料が所定の圧力で可動型30に形成されるキ
ャビティ32に注入された後、所定の一連の工程を経て
成形される。レンズ素材40は例えば、図20の(A)
および(B)に示されるように、可動型30の供給路内
の成形材料が固化した部分44と、部分44に一体に形
成されるレンズ本体部42とから構成されている。レン
ズ本体部42は、例えば、光軸に直交する方向の長さ、
および、光軸方向の厚さは、それぞれ、約100mm、
約18mmとされる。
【0009】可動型30の合わせ面30に開口するキャ
ビティ32は、例えば、図20の(A)および(B)に
示されるレンズ本体部42における出射面42Bに対応
する部分を形成する湾曲面部32cbと、レンズ素材4
0における出射面42Bの周縁部から所定の高さをもっ
て突出するとともに出射面42Bを取り囲み保護する保
護面42A、および、両側面に対応する部分を形成する
凹部32caとを含んで形成されている。また、キャビ
ティ32の凹部32caにおけるレンズ素材40の一方
の側面に対応する部分を形成する部分は、レンズ素材4
0において供給路内の成形材料が固化した部分44に対
応する部分を形成するゲート34、ランナー部36およ
びスプル部38に連通している。ゲート34は、キャビ
ティ32の凹部32caにおけるレンズ素材40の一方
の側面に対応する部分を形成する部分に対して略垂直に
形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1のエフシータレン
ズ4および第2のエフシータレンズ2は、それぞれ、反
射ミラー26とポリゴンミラー6との間にその光軸方向
にそって所定の間隔をもって配されている。その光軸方
向の位置決め、および、光軸方向に略直交する方向に対
する傾斜の位置決めは、ピン18a〜18d、および、
20a〜20eにより行われるので第1のエフシータレ
ンズ4および第2のエフシータレンズ2における光軸方
向に略直交する方向の長さが比較的長いことが光軸方向
に略直交する方向に対する傾斜の位置決め精度を高める
うえでは有利となる。
【0011】しかし、第1のエフシータレンズ4および
第2のエフシータレンズ2における光軸方向に略直交す
る方向の長さが比較的長く設定される場合、各部品相互
間の干渉を避けるために第1のエフシータレンズ4とポ
リゴンミラー6との間における半導体レーザ12、コリ
メータレンズ14およびシリンドリカルレンズ16の配
置するための空間が制限され、設計上自由度が少なくな
るという問題が伴う。このような場合、第1のエフシー
タレンズ4とポリゴンミラー6との間の間隔を拡大させ
るか、あるいは、半導体レーザ12をさらに第1のエフ
シータレンズ4に対して離隔させることも考えられるが
光学系のコンパクト化の要求に反するので得策とは言え
ない。
【0012】また、第2のエフシータレンズ2が上述の
ような可動型30が用いられて成形される場合、その溝
の深さ、および、その溝の幅がそれぞれ3mm、10m
mであるゲート部34の一端がキャビティ32に対して
略垂直に連結されているので溶融した成形材料が注入さ
れる場合、成形材料の流れがキャビティ32におけるゲ
ート部34に連結される部分近傍において乱流となり、
比較的温度の高い成形材料の中に比較的温度の低い成形
材料が巻き込まれる場合がある。このような場合、図2
0の(C)に示されるように、レンズ素材40のレンズ
本体部42における出射面42Bに透明な脈理STが生
じる場合が問題となる。即ち、この脈理STが出射面4
2Bにおける光ビームが通過する有効開口部42b内に
生じたものは、不良品となるので脈理STの発生率を低
下させることが要望される。
【0013】以上の問題点を考慮し、本発明は、プリン
タ等における光学系に装着され光ビームを導く光学素子
ユニットであって、光学素子相互の位置決め精度を確保
するとともに光学系のコンパクト化も図ることができる
光学素子ユニットを提供することを第1の目的とする。
【0014】また、本発明は、光学素子ユニットを成形
する成形装置であって、成形されたレンズ素材における
出射面において脈理の発生率を低下させることができる
とともに脈理がレンズ素材における出射面内に形成され
ることを抑制できる光学素子ユニットを成形する成形装
置を提供することを第2の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の第1の目的を達成
するために、本発明に係る光学素子ユニットは、光ビー
ムを照射する光源からの該光ビームを回転多面体の表面
に導く光ビーム供給路と、回転多面体の表面から反射さ
れた光ビームが入射される入射面を有し光ビームの焦点
を補正する光学素子とを備え、光ビーム供給路が光学素
子における入射面以外の部分を介して形成されることを
特徴とするものである。
【0016】また、上述の第2の目的を達成するため
に、本発明に係る光学素子ユニットを成形する成形装置
は、成形材料が注入されて光学素子素材を形成するキャ
ビティを有する成形型に設けられキャビティにゲート部
を通じて成形材料を供給する供給路と、成形材料が成形
型に注入されるとき、成形型の温度を所定の温度に維持
する温度調節部とを備え、ゲート部の断面形状は、キャ
ビティに向かうにつれて拡大することを特徴とするもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る光学素子ユ
ニットの第1の実施例の要部を示す。
【0018】図1に示される例および後述する各例は、
例えば、レーザビームプリンタの走査光学系に適用され
た例を示す。
【0019】なお、その走査光学系におけるポリゴンミ
ラー56に第1のエフシータレンズ50および第2のエ
フシータレンズ52を介して対向配置される反射ミラー
および感光体などは図17および18に示される構成と
同様とされるのでその説明は、本例および後述する各例
において省略する。
【0020】図1において、第2のエフシータレンズ5
2の一方の側面部がマウント部の平坦面部BSに当接さ
れるもとで、第2のエフシータレンズ52においてその
光軸に直交する両端部は、それぞれ、樹脂で成形された
マウント部の平坦面部BSにおけるその光軸に直交する
所定位置に設けられる位置決めピン60aおよび60c
と、位置決めピン60bおよび60dとにより保持され
ている。位置決めピン60aと位置決めピン60cとの
間に狭持される第2のエフシータレンズ52の一方の端
部は、例えば、接着剤により位置決めピン60aおよび
60cと接着されている。また、位置決めピン60bと
位置決めピン60dとの間に狭持される第2のエフシー
タレンズ52の他方の端部も同様に接着されている。
【0021】例えば、アクリル樹脂で作られる第2のエ
フシータレンズ52の両側面間には、第1のエフシータ
レンズ50からの反射光ビームLB′が入射される凹面
状の入射面52Bと、反射光ビームLB′を反射ミラー
に向けて出射する出射面52Aとが形成されている。第
2のエフシータレンズ52の光軸に対して略直交する方
向の長さは、例えば、約100mmとされ、第2のエフ
シータレンズ52の両側面間の寸法(厚さ)は、例え
ば、約18mmとされる。
【0022】第1のエフシータレンズ50は、ポリゴン
ミラー56と第2のエフシータレンズ52との間であっ
て、その光軸がポリゴンミラー56の回転中心に対して
一方側に偏った位置とされ、かつ、第2のエフシータレ
ンズ52の光軸に対して一致するように配置されてい
る。第1のエフシータレンズ50は第2のエフシータレ
ンズ52に対して所定距離、離隔するように設けられて
いる。
【0023】第1のエフシータレンズ50は、入射面5
0bsと出射面50asとを有する湾曲面部50Aと、
湾曲面部50Aに連なって形成され内部に切欠部50b
を有する導光部50Bとを有している。湾曲面部50A
における出射面50asの略中央部には、位置決め用の
ピン50pが設けられている。ピン50pは平坦面部B
Sに設けられる位置決めピン58dと位置決めピン58
cとにより保持されている。
【0024】また、湾曲面部50Aの入射面50bsに
おける一方の端部近傍には、位置決めピン58aが平坦
面部BSに設けられており、導光部50Bのポリゴンミ
ラー56に対向する面側近傍には、位置決めピン58b
が設けられている。位置決めピン58aおよび58bと
第1のエフシータレンズ50とは接着剤により接着され
ている。
【0025】これにより、第1のエフシータレンズ50
の一方の側面部がマウント部の平坦面部BSに当接され
るもとで、第1のエフシータレンズ50においてその光
軸に直交する両端部は、それぞれ、樹脂で成形されたマ
ウント部の平坦面部BSのポリゴンミラー56側におい
て相対向しその光軸に直交する所定位置に設けられる位
置決めピン58aおよび58bと、位置決めピン58d
および58cとにより平坦面部BSに位置決めされ、か
つ、固定されることとなる。
【0026】導光部50Bの切欠部50bは、図2に示
されるように、第1のエフシータレンズ50の光軸方向
に沿って所定の幅をもって形成されている。切欠部50
bの位置は、導光部50Bの厚さの略半分となる位置と
される。即ち、切欠部50bは、2枚の互いに平行な板
状部分の間に形成されることとなる。
【0027】第1のエフシータレンズ50と第2のエフ
シータレンズ52との間であって導光部50Bの切欠部
50bに対して所定の角度をもって臨む位置には、図1
および図2に示されるように、所定の波長を有する光ビ
ームLBをポリゴンミラー56に向けて照射する光源ユ
ニット54が位置決めされて設けられている。光源ユニ
ット54は、半導体レーザ54a、コリメータレンズ5
4b、シリンドリカルレンズ54cを含んで構成されて
いる。
【0028】これにより、光源ユニット54から照射さ
れた光ビームLBは、切欠部50bを通過してポリゴン
ミラー56に照射されることとなる。
【0029】従って、相対向して配される位置決めピン
58aと位置決めピン58bとの相互間距離は、従来の
場合に比して約1.2倍の長さをとることができるので
第1のエフシータレンズ50の位置精度を高めるうえで
有利となる。また、第1のエフシータレンズ50の入射
面50bsの有効開口部と光源ユニット54から照射さ
れた光ビームLBとの相互間距離も図20に示されるよ
うな従来の装置の場合に比して例えば、約1/2程度短
くなりコンパクト化が図られる。
【0030】図3および図4は、本発明に係る光学素子
ユニットの第2の実施例の要部を示す。図3および図4
においては、図1に示される例では、導光部50には、
切欠部50bが設けられているが、その代わりに、透孔
62bを有する導光部62Bが形成されるものとされ
る。なお、図3および図4に示される例、および、後述
する例においては、同一とされる構成要素については同
一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0031】第1のエフシータレンズ62は、ポリゴン
ミラー56と第2のエフシータレンズ52との間であっ
て、その光軸がポリゴンミラー56の回転中心に対して
一方側に偏った位置とされ、かつ、第2のエフシータレ
ンズ52の光軸に対して一致するように配置されてい
る。第1のエフシータレンズ62は第2のエフシータレ
ンズ52に対して所定距離、離隔するように設けられて
いる。
【0032】第1のエフシータレンズ62は、入射面6
2bsと出射面62asとを有する湾曲面部62Aと、
湾曲面部62Aに連なって形成され内部に透孔62bを
有する導光部62Bとを有している。湾曲面部62Aに
おける出射面62asの略中央部には、位置決め用のピ
ン62pが設けられている。ピン62pは平坦面部BS
に設けられる位置決めピン58dと位置決めピン58c
とにより保持されている。
【0033】また、湾曲面部62Aの入射面62bsに
おける一方の端部近傍には、位置決めピン58aが平坦
面部BSに設けられており、導光部62Bのポリゴンミ
ラー56に対向する面側近傍には、位置決めピン58b
が設けられている。
【0034】位置決めピン58aおよび58bと第1の
エフシータレンズ62とは接着剤により接着されてい
る。
【0035】これにより、第1のエフシータレンズ62
の一方の側面部がマウント部の平坦面部BSに当接され
るもとで、第1のエフシータレンズ62においてその光
軸に直交する両端部は、それぞれ、樹脂で成形されたマ
ウント部の平坦面部BSのポリゴンミラー56側におい
て相対向しその光軸に直交する所定位置に設けられる位
置決めピン58aおよび58bと、位置決めピン58d
および58cとにより平坦面部BSに位置決めされ、か
つ、固定されることとなる。
【0036】導光部62Bの透孔62bは、図4に示さ
れるように、第1のエフシータレンズ62の光軸方向に
沿って所定の幅をもって形成されている。透孔62bの
位置は、導光部62Bの厚さの略半分となる位置とされ
る。
【0037】第1のエフシータレンズ62と第2のエフ
シータレンズ52との間であって導光部62Bの透孔6
2bに対して所定の角度をもって臨む位置には、図3お
よび図4に示されるように、所定の波長を有する光ビー
ムLBをポリゴンミラー56に向けて照射する光源ユニ
ット54が位置決めされて設けられている。これによ
り、光源ユニット54から照射された光ビームLBは、
透孔62bを通過してポリゴンミラー56に照射される
こととなる。
【0038】従って、相対向して配される位置決めピン
58aと位置決めピン58bとの相互間距離は、図1に
示される例に比して長く、例えば、従来の装置に比して
約1.5倍程度とることができるので第1のエフシータ
レンズ62の位置精度を高めるうえでさらに有利とな
る。また、第1のエフシータレンズ62の入射面62b
sの有効開口部と光源ユニット54から照射された光ビ
ームLBとの相互間距離も図20に示されるような従来
の装置の場合に比して例えば、約1/2程度短くなりコ
ンパクト化が図られる。
【0039】図5および図6に示される例は、本発明に
係る光学素子ユニットの第3の実施例の要部を示す。
【0040】図5および図6においては、図1に示され
る例では、光源ユニット54が第1のエフシータレンズ
50から離隔した位置に位置決めされて設けられている
が、その代わりに、光源ユニット64の半導体レーザ6
4aが第1のエフシータレンズ66の導光66B内に設
けられるものとされる。
【0041】第1のエフシータレンズ66は、ポリゴン
ミラー56と第2のエフシータレンズ52との間であっ
て、その光軸がポリゴンミラー56の回転中心に対して
一方側に偏った位置とされ、かつ、第2のエフシータレ
ンズ52の光軸に対して一致するように配置されてい
る。第1のエフシータレンズ66は第2のエフシータレ
ンズ52に対して所定距離、離隔するように設けられて
いる。
【0042】第1のエフシータレンズ66は、入射面6
6bsと出射面66asとを有する湾曲面部66Aと、
湾曲面部66Aに連なって形成され内部に切欠部66b
を有する導光部66Bとを有している。湾曲面部66A
における出射面66asの略中央部には、位置決め用の
ピン66pが設けられている。ピン66pは平坦面部B
Sに設けられる位置決めピン68dと位置決めピン68
cとにより保持されている。
【0043】また、湾曲面部66Aの入射面66bsに
おける一方の端部近傍には、位置決めピン68aが平坦
面部BSに設けられており、導光部66Bのポリゴンミ
ラー56に対向面側近傍には、位置決めピン68bが設
けられている。
【0044】位置決めピン68aおよび68bと第1の
エフシータレンズ66とは接着剤により接着されてい
る。
【0045】これにより、第1のエフシータレンズ66
の一方の側面部がマウント部の平坦面部BSに当接され
るもとで、第1のエフシータレンズ66においてその光
軸に直交する両端部は、それぞれ、樹脂で成形されたマ
ウント部の平坦面部BSのポリゴンミラー56側におい
て相対向しその光軸に直交する所定位置に設けられる位
置決めピン68aおよび68bと、位置決めピン68d
および68cとにより平坦面部BSに位置決めされ、か
つ、固定されることとなる。
【0046】導光部66Bの切欠部66bは、図6に示
されるように、第1のエフシータレンズ66の光軸方向
に沿って所定の幅をもって形成されている。切欠部66
bは、後述する光源ユニット64の半導体レーザ64a
が収容されるように充分の高さを有している。即ち、切
欠部66bは、2枚の互いに平行な板状部分の間に形成
されることとなる。
【0047】第1のエフシータレンズ66と第2のエフ
シータレンズ52との間であって導光部66Bの切欠部
66bに対して所定の角度をもって臨むように、所定の
波長を有する光ビームLBをポリゴンミラー56に向け
て照射する光源ユニット64が、図5および図6に示さ
れるように、その半導体レーザ64aが切欠部66b内
に位置決めされて設けられている。光源ユニット64
は、半導体レーザ64a、コリメータレンズ64b、シ
リンドリカルレンズ64cを含んで構成されている。な
お、光源ユニット64におけるコリメータレンズ64
b、および、シリンドリカルレンズ64cは、ポリゴン
ミラー56と第1のエフシータレンズ66との間に配置
されている。
【0048】これにより、半導体レーザ64aから照射
された光ビームLBは、切欠部66bを通過してポリゴ
ンミラー56に照射されることとなる。
【0049】従って、図1および図3に示される例に比
して第1のエフシータレンズ66と第2のエフシータレ
ンズ52とが互いにさらに接近されて配置されることと
なる。また、相対向して配される位置決めピン68aと
位置決めピン68bとの相互間距離は、従来の場合に比
して長くとることができるので第1のエフシータレンズ
66の位置精度を高めるうえで有利となる。さらに、第
1のエフシータレンズ66の入射面66bsの有効開口
部と光源ユニット64の半導体レーザ64aとの相互間
距離も図20に示されるような従来の装置の場合に比し
て短くなりコンパクト化が図られる。
【0050】図7および図8は、本発明に係る光学素子
ユニットの第4の実施例の要部を示す。
【0051】図7および図8においては、図1に示され
る例では、光源ユニット54が第1のエフシータレンズ
50から離隔した位置に位置決めされて設けられている
が、その代わりに、光源ユニット70の半導体レーザ7
0aが第1のエフシータレンズ72の導光部72B内に
設けられるものとされる。
【0052】第1のエフシータレンズ72は、ポリゴン
ミラー56と第2のエフシータレンズ52との間であっ
て、その光軸がポリゴンミラー56の回転中心に対して
一方側に偏った位置とされ、かつ、第2のエフシータレ
ンズ52の光軸に対して一致するように配置されてい
る。第1のエフシータレンズ72は第2のエフシータレ
ンズ52に対して所定距離、離隔するように設けられて
いる。
【0053】第1のエフシータレンズ72は、入射面7
2bsと出射面72asとを有する湾曲面部72Aと、
湾曲面部72Aに連なって形成され内部に切欠部72b
を有する導光部72Bとを有している。湾曲面部72A
における出射面72asの略中央部には、位置決め用の
ピン72pが設けられている。ピン72pは平坦面部B
Sに設けられる位置決めピン74dと位置決めピン74
cとにより保持されている。
【0054】また、湾曲面部72Aの入射面72bsに
おける一方の端部近傍には、位置決めピン74aが平坦
面部BSに設けられており、導光部72Bのポリゴンミ
ラー56に対向する面側近傍には、位置決めピン74b
が設けられている。
【0055】位置決めピン74aおよび74bと第1の
エフシータレンズ72とは接着剤により接着されてい
る。
【0056】これにより、第1のエフシータレンズ72
の一方の側面部がマウント部の平坦面部BSに当接され
るもとで、第1のエフシータレンズ72においてその光
軸に直交する両端部は、それぞれ、樹脂で成形されたマ
ウント部の平坦面部BSのポリゴンミラー56側におい
て相対向しその光軸に直交する所定位置に設けられる位
置決めピン74aおよび74bと、位置決めピン74d
および74cとにより平坦面部BSに位置決めされ、か
つ、固定されることとなる。
【0057】導光部72Bの切欠部72bは、図7およ
び図8に示されるように、第1のエフシータレンズ72
の光軸方向に沿って所定の幅をもって形成されている。
切欠部72bは、後述する光源ユニット70のシリンド
リカルレンズ70cが収容されるように充分の高さを有
している。即ち、切欠部72bは、2枚の互いに平行な
板状部分の間に形成されることとなる。
【0058】第1のエフシータレンズ72と第2のエフ
シータレンズ52との間であって導光部72Bの切欠部
72bに対して所定の角度をもって臨むように、所定の
波長を有する光ビームLBをポリゴンミラー56に向け
て照射する光源ユニット70が、図7および図8に示さ
れるように、そのシリンドリカルレンズ70cが切欠部
72b内に位置決めされて設けられている。光源ユニッ
ト70は、半導体レーザ70a、コリメータレンズ70
b、シリンドリカルレンズ70cを含んで構成されてい
る。なお、光源ユニット70における半導体レーザ70
aおよびコリメータレンズ70bは、ポリゴンミラー5
6と第1のエフシータレンズ72との間に配置されてい
る。
【0059】これにより、半導体レーザ70aから照射
された光ビームLBは、切欠部72bを通過してポリゴ
ンミラー56に照射されることとなる。
【0060】従って、図1および図3に示される例に比
して第1のエフシータレンズ72と第2のエフシータレ
ンズ52とが互いにより接近されて配置されることとな
る。また、相対向して配される位置決めピン74aと位
置決めピン74bとの相互間距離は、従来の場合に比し
て長くとることができるので第1のエフシータレンズ7
2の位置精度を高めるうえで有利となる。さらに、第1
のエフシータレンズ72の入射面72bsの有効開口部
と光源ユニット70の半導体レーザ70aとの相互間距
離も図20に示されるような従来の装置の場合に比して
短くなりコンパクト化が図られる。
【0061】図9は、本発明に係る光学素子ユニットを
成形する成形装置の第1の実施例を示す。
【0062】図9に示される装置は、その透孔に挿入さ
れる4本のタイバー90(図9においては一方の2本の
みを示す)に固定される固定支持板80と、固定支持板
80に対向配置されその透孔に挿入されるタイバー90
に摺動可能に支持される可動支持板86と、固定支持板
80と可動支持板86との間に狭持される固定側金型8
2、可動側金型84と、可動支持板86を可動側金型8
4を伴って固定側金型82および固定支持板80に対し
て押圧もしくは離隔させる型締めシリンダ部88とを含
んで構成されている。
【0063】固定支持板80は、その略中央部に、図示
が省略される射出装置の注入ノズルが連結される注入部
80sを有している。
【0064】固定側金型82は、固定支持板80にその
一方の端面が支持されており、金型92を含んで構成さ
れている。固定側金型82の略中央部における固定支持
板80の注入部80sに対応した位置には、供給される
溶融した成形材料、例えば、アクリル樹脂を金型92内
部に導き入れるスプル82sが設けられている。
【0065】そのスプル82sの一端部は、供給路98
の一部を構成し金型92と後述する金型94とに跨って
形成されるランナー98rおよびスプル部98sに連通
している。そのランナー部98rは、ゲート部96を介
して金型94に形成されるキャビティ94CVに連通し
ている。
【0066】可動側金型84は、可動側支持板86によ
りその一方の端面が支持されており、金型94を含んで
構成されている。可動側金型84は、金型94を伴って
図示が省略される連結機構により可動支持板86に連結
されており、型締めシリンダ部88により可動支持板8
6が移動されることにより、固定側金型82との間の分
離面(合わせ面)に対して近接状態もしくは離隔状態が
とられる。
【0067】図11および図12は、図9に示される金
型92および94により成形される図1に示される第2
のエフシータレンズ52のレンズ素材106を示す。
【0068】レンズ素材106は、金型94におけるゲ
ート部96、ランナー98rおよびスプル部98sを含
んでなる供給路98により形成される部分106Bと、
部分106Bの他端部に連結されるレンズ本体部106
Aとから構成されている。レンズ本体部106Aは、そ
の両側面間には、第1のエフシータレンズ50からの反
射光ビームLB′が入射される凹面状の入射面106c
と、反射光ビームLB′を反射ミラーに向けて出射する
出射面106bとが形成されている。出射面106bの
周縁部には、出射面106bの周縁部から所定の高さを
もって突出するとともに出射面106bを取り囲み保護
する保護面106aが形成されている。出射面106b
には、反射光ビームLB′が比較的効率よく通過される
有効開口部106bcが形成されている。有効開口部1
06bcの幅は、例えば、約4〜5mmとされる。
【0069】また、部分106Bは、拡大部106bg
と、拡大部106bgに対して屈曲して結合される部分
106brとを含んで構成されている。レンズ本体部1
06Aに向かうにつれてその断面積が拡大する拡大部1
06bgは、部分106Bの他端とレンズ本体部106
Aとの連結部に形成されている。拡大部106bgは、
レンズ本体部106Aの一方の側面における有効開口部
106bc近傍に対向する部分に対して所定の角度θ、
例えば、45度の角度をもって連結されている。
【0070】金型94は、図10に示されるように、そ
の合わせ面94Aに開口するキャビティ94CVは、例
えば、図11に示されるレンズ本体部106Aにおける
出射面106bに対応する部分を形成する湾曲面部94
CBと、レンズ素材106における出射面106bの周
縁部から所定の高さをもって突出するとともに出射面1
06bを取り囲み保護する保護面106a、および、両
側面に対応する部分を形成する凹部94CAとを含んで
形成されている。
【0071】また、キャビティ94CVの凹部94CA
におけるレンズ素材106の一方の側面に対応する部分
を形成する部分は、レンズ素材106の部分106Bに
対応する部分を形成するゲート96、ランナー部98r
およびスプル部98sに連通している。ゲート96は、
キャビティ94CVの凹部94CAにおけるレンズ素材
106の一方の側面に対応する部分を形成する部分に対
して略垂直に形成されている。ゲート96は、厚さ3m
mの長方形断面形状とされ、例えば、図13に示される
レンズ素材106の拡大部106bgの長さd2、およ
び、部分106brの長さd1に対応する部分の長さが
それぞれ10mm、15mmとされる。そして、ゲート
96は、レンズ素材106の一方の側面に対して角度
θ、例えば、約45度をもって交叉する斜面部96ca
を有している。
【0072】金型92における金型94に対向する面に
は、レンズ素材106における入射面106cを形成す
る湾曲面が形成されている。
【0073】さらに、本発明に係る光学素子ユニットを
成形する成形装置の一例においては、加えて、図9に示
されるように、金型92および94の温度の調整制御を
行う型温度調整部100を備えている。型温度調整部1
00は、ヒータ制御部102と、金型92もしくは金型
94のジャケットに供給される所定温度の冷却水を循環
させる冷却水循環装置104とを含んで構成されてい
る。例えば、温度280度に維持される成形材料が所定
の射出圧力、例えば、1500(kg/cm2)で注入
される場合、金型92および94の温度は、型温度調整
部100により、所定の比較的高温、例えば、130度
に維持されることとなる。
【0074】かかる構成のもとで、型締めシリンダ部8
8により可動支持板86が可動側金型84を伴って固定
側金型82および固定支持板80に対して押圧状態とさ
れて上述の溶融した成形材料が注入され、所定の冷却期
間経過後、型締めシリンダ部88により可動支持板86
が離隔され図示が省略される突出機構によって成形され
たレンズ素材106が突き出されて得られることとな
る。
【0075】その際、レンズ素材106に発生すること
がある透明な脈理自体は、他の部分と同一の組成であ
り、その冷却の履歴が異なるので屈折率が異なり透明な
脈理に見えるものである。透明な脈理の発生は、成形
時、金型温度、成形樹脂温度が比較的高温に設定される
ことにより抑制されることは本願発明の発明者により確
認されている。しかし、成形時、金型温度が比較的高温
に設定されることは、一連の成形工程に要される時間が
比較的長くなる場合がある。このような場合、ゲート部
などの一部のみを比較的高温に維持してその要される時
間を短縮することも考えられるがその時間が十分に短縮
されないことが本願発明の発明者により確認されてい
る。
【0076】また、成形樹脂温度を比較的高温に設定さ
れることは他の不良原因の発生率を高める虞がある。
【0077】さらに、透明な脈理の発生がレンズ素材1
06における有効開口部106bc内に発生しないよう
にするためにレンズ素材106の厚さ方向の幅を大にす
ることも考えられるが、しかし、一連の成形工程に要さ
れる時間が比較的長くなり得策ではない。
【0078】そこで、本発明に係る光学素子ユニットを
成形する成形装置の一例においては、ゲート96は、レ
ンズ素材106の一方の側面に対して角度θ、例えば、
約45度をもって交叉する斜面部96caを有している
ので成形材料がレンズ素材106の有効開口部106b
cが形成される部分を含む主要部分に注入される際、成
形材料の進入角度が90度よりも緩やかな角度となるの
でゲート96とキャビティ94CVとの連結部分近傍に
おいて成形材料の流れが乱流となることが抑制され比較
的高い温度の成形材料の中に比較的低い温度の成形材料
が巻き込まれることが回避されることとなる。従って、
図13に示されるように、レンズ素材106において脈
理STが発生した場合、脈理STは、レンズ素材106
の有効開口部106bc内に発生することが回避される
こととなる。
【0079】図15および図16は、本発明に係る光学
素子ユニットを成形する成形装置の第2の実施例により
成形されたレンズ素材114を示す。レンズ素材114
は、上述の金型92および後述する金型108により成
形される。レンズ素材114の光軸に略直交する方向に
沿った厚さは、上述のレンズ素材106において対応す
る厚さに比して大なるものとされる。
【0080】図1に示される第2のエフシータレンズ5
2のレンズ素材114は、図14に示される金型108
におけるゲート部110、ランナー112rおよびスプ
ル部112sを含んでなる供給路112により形成され
る部分114Bと、部分114Bの他端部に連結される
レンズ本体部114Aとから構成されている。
【0081】レンズ本体部114Aは、例えば、光軸に
対して略直交する方向の長さ、および、その厚さ方向の
幅がそれぞれ100mm、24mmとされ、その両側面
間には、第1のエフシータレンズ50からの反射光ビー
ムLB′が入射される凹面状の入射面114cと、反射
光ビームLB′を反射ミラーに向けて出射する出射面1
14bとが形成されている。出射面114bの周縁部に
は、出射面114bの周縁部から所定の高さをもって突
出するとともに出射面114bを取り囲み保護する保護
面114aが形成されている。出射面114bには、反
射光ビームLB′が比較的効率よく通過される有効開口
部114bcが形成されている。有効開口部114bc
の幅は、例えば、7〜8mmとされる。
【0082】また、部分114Bは、拡大部114bg
と、拡大部114bgに対して屈曲して結合される部分
114brとを含んで構成されている。レンズ本体部1
14Aに向かうにつれてその断面積が拡大する拡大部1
14bgは、部分114Bの他端とレンズ本体部114
Aとの連結部に形成されている。拡大部114bgは、
レンズ本体部114Aの一方の側面における有効開口部
114bc近傍に対向する部分に対して所定の角度θ、
例えば、30度の角度をもって連結されている斜面部1
14caを有している。
【0083】図14に示される金型108は、その合わ
せ面108Aに開口するキャビティ108CVは、例え
ば、図15に示されるレンズ本体部114Aにおける出
射面114bに対応する部分を形成する湾曲面部108
CBと、レンズ素材114における出射面114bの周
縁部から所定の高さをもって突出するとともに出射面1
14bを取り囲み保護する保護面114a、および、両
側面に対応する部分を形成する凹部108CAとを含ん
で形成されている。
【0084】また、キャビティ108CVの凹部108
CAにおけるレンズ素材114の一方の側面に対応する
部分を形成する部分は、レンズ素材114の部分114
Bに対応する部分を形成するゲート部110、ランナー
部112rおよびスプル部112sに連通している。ゲ
ート部110は、キャビティ108CVの凹部108C
Aにおけるレンズ素材114の一方の側面に対応する部
分を形成する部分に対して略垂直に形成されている。ゲ
ート部110は、厚さ3mmの長方形断面形状とされ、
例えば、図16に示されるレンズ素材114の拡大部1
14bgの長さd4、および、部分114brの長さd
3に対応する部分の長さがそれぞれ30mm、10mm
とされる。そして、ゲート部110は、レンズ素材11
4の一方の側面に対して角度θ、例えば、約30度をも
って交叉する斜面部110caを有している。
【0085】金型92における金型108に対向する面
には、レンズ素材114における入射面114cを形成
する湾曲面が形成されている。
【0086】かかる構成のもとで、型締めシリンダ部8
8により可動支持板86が可動側金型84を伴って固定
側金型82および固定支持板80に対して押圧状態とさ
れて上述の溶融した成形材料が注入され、所定の冷却期
間経過後、型締めシリンダ部88により可動支持板86
が離隔されて図示が省略される突出機構によって成形さ
れたレンズ素材114が突き出されて得られることとな
る。
【0087】かかる例においても、上述の例と同様に、
図16に示されるように、レンズ素材114において脈
理STが発生した場合、脈理STは、レンズ素材114
の有効開口部114bc内に発生することが回避される
こととなる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る光学素子ユニットによれば、光ビームを照射する
光源からの光ビームを回転多面体の表面に導く光ビーム
供給路が光学素子における入射面以外の部分を介して形
成されるので光学素子相互の位置決め精度を確保すると
ともに光学系のコンパクト化も図ることができる。
【0089】また、本発明に係る光学素子ユニットを成
形する成形装置によれば、温度調節部により、成形材料
が成形型に注入されるとき、成形型の温度が所定の温度
に維持されるもとで、成形型のゲート部の断面形状は、
キャビティに向かうにつれて拡大するので成形材料の流
れが乱流となることが抑制されキャビティ内の温度分布
が均一化される。これにより、成形されたレンズ素材に
おける出射面において脈理の発生率を低下させることが
できるとともに脈理がレンズ素材の出射面内に形成され
ることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学素子ユニットの第1の実施例
の要部を示す概略構成図である。
【図2】図1に示される例における第1のエフシータレ
ンズおよび光源ユニットを示す正面図である。
【図3】本発明に係る光学素子ユニットの第2の実施例
の要部を示す概略構成図である。
【図4】図3に示される例における第1のエフシータレ
ンズおよび光源ユニットを示す正面図である。
【図5】本発明に係る光学素子ユニットの第3の実施例
の要部を示す概略構成図である。
【図6】図5に示される例における第1のエフシータレ
ンズおよび光源ユニットを示す正面図である。
【図7】本発明に係る光学素子ユニットの第4の実施例
の要部を示す概略構成図である。
【図8】図7に示される例における第1のエフシータレ
ンズおよび光源ユニットを示す正面図である。
【図9】本発明に係る光学素子ユニットを成形する成形
装置の一例の概略構成を示す構成図である。
【図10】本発明に係る光学素子ユニットを成形する成
形装置の第1の実施例が適用された金型を示す平面図で
ある。
【図11】図10に示される金型が用いられて成形され
たレンズ素材を示す正面図である。
【図12】図11に示されるレンズ素材における側面図
である。
【図13】図11に示されるレンズ素材の一部を拡大し
て示す部分正面図である。
【図14】本発明に係る光学素子ユニットを成形する成
形装置の第2の実施例が適用された金型を示す平面図で
ある。
【図15】図14に示される金型が用いられて成形され
たレンズ素材を示す正面図である。
【図16】図15に示されるレンズ素材の一部を拡大し
て示す部分正面図である。
【図17】従来の走査光学系の要部の構成を示す概略構
成図である。
【図18】図17に示される例における平面図である。
【図19】従来の射出成形装置に用いられる金型を示す
平面図である。
【図20】(A)は、図19に示される金型により成形
されたレンズ素材の側面を示す側面図、(B)は、
(A)に示されるレンズ素材の正面図、(C)は、
(B)に示されるレンズ素材の一部を拡大して示す部分
正面図である。
【符号の説明】
50,62,66,72 第1のエフシータレンズ 50b,66b,72b 切欠部 52 第2のエフシータレンズ 56 ポリゴンミラー 62b 透孔 54,64,70 光源ユニット 94,108 金型 96,110 ゲート部 96ca,110ca 斜面部 100 型温度調整部 106,114 レンズ素材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを照射する光源からの該光ビー
    ムを回転多面体の表面に導く光ビーム供給路と、 前記回転多面体の表面から反射された光ビームが入射さ
    れる入射面を有し該光ビームの焦点を補正する光学素子
    とを備え、 前記光ビーム供給路が前記光学素子における前記入射面
    以外の部分を介して形成されることを特徴とする光学素
    子ユニット。
  2. 【請求項2】 前記光学素子における前記入射面以外の
    部分は、開口部であることを特徴とする請求項1に記載
    の光学素子ユニット。
  3. 【請求項3】 前記光源が前記光学素子における前記入
    射面以外の部分に設けられることを特徴とする請求項1
    に記載の光学素子ユニット。
  4. 【請求項4】 前記回転多面体はポリゴンミラーである
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学素子ユニット。
  5. 【請求項5】 前記光ビーム供給路は、前記回転多面体
    から反射された光ビームが前記光学素子を介して感光体
    に照射される光学系に設けられることを特徴とする請求
    項4に記載の光学素子ユニット。
  6. 【請求項6】 前記光学素子は、エフシータレンズであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の光学素子ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 成形材料が注入されて光学素子素材を形
    成するキャビティを有する成形型に設けられ該キャビテ
    ィにゲート部を通じて該成形材料を供給する供給路と、 前記成形材料が前記成形型に注入されるとき、前記成形
    型の温度を所定の温度に維持する温度調節部とを備え、 前記ゲート部の断面形状は、前記キャビティに向かうに
    つれて拡大することを特徴とする成形装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート部が前記キャビティにおける
    前記光学素子素材の光軸が通過する部分に連なる側面が
    形成される部分に対向して設けられることを特徴とする
    請求項7に記載の成形装置。
  9. 【請求項9】 前記ゲート部の断面形状は、略長方形で
    あることを特徴とする請求項7に記載の成形装置。
  10. 【請求項10】 前記光学素子素材は、エフシータレン
    ズであることを特徴とする請求項7に記載の成形装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1174750A2 (en) * 2000-07-17 2002-01-23 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning apparatus and image forming device using the same
JP2007240863A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Ricoh Co Ltd 光走査装置・光書込装置・画像形成装置

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