JPH11190620A - ワークの姿勢認識方法および装置、並びにワークの姿勢認識プログラムの記録媒体 - Google Patents

ワークの姿勢認識方法および装置、並びにワークの姿勢認識プログラムの記録媒体

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Publication number
JPH11190620A
JPH11190620A JP36058297A JP36058297A JPH11190620A JP H11190620 A JPH11190620 A JP H11190620A JP 36058297 A JP36058297 A JP 36058297A JP 36058297 A JP36058297 A JP 36058297A JP H11190620 A JPH11190620 A JP H11190620A
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JP
Japan
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sensor
work
edge
posture
reference plane
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JP36058297A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nakamura
哲郎 中村
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KYUSHU NORITAKE KK
Noritake Co Ltd
Original Assignee
KYUSHU NORITAKE KK
Noritake Co Ltd
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Publication date
Application filed by KYUSHU NORITAKE KK, Noritake Co Ltd filed Critical KYUSHU NORITAKE KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な設備でワークの姿勢を認識できるとと
もに、常に高い精度が得られるようにする。 【解決手段】 ワーク12の有無を非接触で検出する3
つのセンサ46、48、50が取り付けられたセンサ部
材26を略水平なA方向へ移動させて((a) )、第1セ
ンサ46によりワーク12の一長辺12aの端縁を検知
する((b) )とともに、その状態でセンサ部材26を第
1センサ46の左まわりに回転させて、第2センサ48
により一長辺12aの端縁を検知し((c) )、これによ
りワーク12の姿勢を特定する。その後、第1センサ4
6と第2センサ48とを結ぶ直線に沿ってセンサ部材2
6を第3センサ50側のD方向へ平行移動させ((c)
)、第3センサ50によりワーク12の一短辺12b
の端縁を検知することによりワーク12の位置を特定し
((d) )、その状態でワーク12を吸着して所定の搬入
位置へ予め定められた一定の姿勢で搬入する((e) )。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワークの姿勢を認識
する方法および装置、並びにそのためのプログラムを記
録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロボットによりワークを保持して搬送し
たり組み付けたりする各種の産業機械が知られている
が、このようにロボットによりワークを取り扱う場合、
パレットなどの位置決め装置によりワークを予め一定の
姿勢に整列させておくか、CCDカメラなどを用いた画
像処理装置によりワークの姿勢を検出し、その姿勢に応
じてロボットを作動させたりする必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位置決
め装置によってワークを整列させる場合には、ワークの
種類毎に専用の位置決めパレット等が必要で設備コスト
が高くなるとともに、パレットへワークを自動或いは手
作業で充填(詰め替え)する必要がある。また、画像処
理装置でワークの姿勢を把握する場合には、高価な撮像
装置や複雑な制御プログラムが必要で同じく設備コスト
が高くなるとともに、1点にカメラを据え付けてワーク
を撮像するため、ワークの大きさ(平面視におけるカメ
ラからワーク端縁までの距離)によってワーク端縁の検
出精度が異なるという問題があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、安価な設備でワーク
の姿勢を常に高い精度で認識できるようにすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、予め定められた基準平面に対して垂
直な方向から見た平面視の外周形状が複数の直線で構成
されているワークのその平面視の姿勢を認識する方法で
あって、(a) それぞれ前記基準平面に対して垂直な方向
から前記ワークの有無を非接触で検出する一対の第1セ
ンサおよび第2センサが、その基準平面と平行な方向へ
所定寸法だけ離間して取り付けられたセンサ部材を、そ
の基準平面と平行な方向の成分を含む所定方向へ移動さ
せて、その第1センサのワーク有無信号の変化から前記
ワークの端縁を検知する端縁検知工程と、(b) 前記セン
サ部材が、前記端縁検知工程で前記第1センサにより前
記端縁を検知した端縁位置に保持された状態において、
そのセンサ部材を前記基準平面に対して垂直で且つ前記
第1センサと一致する回転軸まわりに回転させて、前記
第2センサのワーク有無信号の変化から前記ワークの端
縁を検知し、その検知時におけるそのセンサ部材の姿勢
に基づいてそのワークの姿勢を判断する姿勢判断工程と
を有することを特徴とする。
【0006】第2発明は、第1発明のワークの姿勢認識
方法において、(a) 前記姿勢判断工程は、前記第2セン
サのワーク有無信号の変化態様に基づいて前記端縁検知
工程において前記第1センサにより検知されたワーク端
縁と同じ辺のワーク端縁を検知するもので、(b) 前記セ
ンサ部材を、前記姿勢判断工程で前記第2センサにより
前記端縁を検知した姿勢判断位置であって、且つその第
2センサおよび前記第1センサのワーク有無信号が共に
ワーク有のワーク端縁上、またはそのワーク端縁から所
定寸法だけワークの内側へ平行移動した所定位置から、
それ等の第1センサと第2センサとを結ぶ直線に沿って
平行移動させ、その第1センサまたは第2センサのワー
ク有無信号のワーク無への変化から前記ワークの位置を
判断する位置判断工程を有することを特徴とする。
【0007】第3発明は、第1発明のワークの姿勢認識
方法において、(a) 前記ワークは、前記平面視の形状が
長方形で、(b) 前記姿勢判断工程は、前記第2センサの
ワーク有無信号の変化態様に基づいて前記端縁検知工程
において前記第1センサにより検知されたワーク端縁と
同じ辺のワーク端縁を検知するもので、(c) 前記センサ
部材には、前記基準平面に対して垂直な方向から前記ワ
ークの有無を非接触で検出する第3センサが、前記第1
センサまたは前記第2センサから、それ等の第1センサ
と第2センサとを結ぶ直線に対して直角でその基準平面
と平行な方向へ所定寸法だけ離間し、且つそのセンサ部
材が前記姿勢判断工程で前記第2センサにより前記端縁
を検知した姿勢判断位置に保持された状態でそのワーク
上となる位置に取り付けられており、(d) 前記センサ部
材を、前記姿勢判断位置から前記第1センサと前記第2
センサとを結ぶ直線に沿って前記第3センサが取り付け
られた側へ平行移動させ、その第3センサのワーク有無
信号のワーク無への変化から前記ワークの位置を判断す
る位置判断工程を有することを特徴とする。
【0008】第4発明は、予め定められた基準平面に対
して垂直な方向から見た平面視の外周形状が複数の直線
で構成されているワークのその平面視の姿勢を認識する
装置であって、(a) それぞれ前記基準平面に対して垂直
な方向から前記ワークの有無を非接触で検出する一対の
第1センサおよび第2センサが、その基準平面と平行な
方向へ所定寸法だけ離間して取り付けられたセンサ部材
と、(b) そのセンサ部材を前記基準平面と平行な方向の
成分を含む所定方向へ移動させる移動手段と、(c) 前記
センサ部材を、前記基準平面に対して垂直であって前記
第1センサの配設位置と一致する回転軸まわりに回転さ
せる回転手段とを有することを特徴とする。
【0009】第5発明は、第4発明のワークの姿勢認識
装置において、(a) 前記移動手段により前記センサ部材
を前記基準平面と平行な方向の成分を含む所定方向へ移
動させて、前記第1センサのワーク有無信号の変化から
前記ワークの端縁を検知し、その端縁を検知した端縁位
置でそのセンサ部材を停止させる端縁検知手段と、(b)
前記端縁位置において、前記回転手段により前記回転軸
まわりに前記センサ部材を回転させて、前記第2センサ
のワーク有無信号の変化から前記ワークの端縁を検知
し、その検知時におけるそのセンサ部材の姿勢に基づい
てそのワークの姿勢を判断する姿勢判断手段とを有する
ことを特徴とする。
【0010】第6発明は、第5発明のワークの姿勢認識
装置において、(a) 前記ワークは、前記平面視の形状が
長方形で、(b) 前記姿勢判断手段は、前記第2センサの
ワーク有無信号の変化態様に基づいて前記端縁検知手段
による端縁検知時に前記第1センサによって検知された
ワーク端縁と同じ辺のワーク端縁を検知するもので、
(c) 前記センサ部材には、前記基準平面に対して垂直な
方向から前記ワークの有無を非接触で検出する第3セン
サが、前記第1センサまたは前記第2センサから、それ
等の第1センサと第2センサとを結ぶ直線に対して直角
でその基準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離間し、且
つそのセンサ部材が前記姿勢判断手段による姿勢判断時
に前記第2センサによって前記端縁を検知した姿勢判断
位置に保持された状態でそのワーク上となる位置に取り
付けられており、(d) 前記移動手段は、前記基準平面と
平行な成分を含む所定の一平面内において前記センサ部
材を自在に移動させることができる二次元移動装置であ
り、(e) 前記センサ部材を、前記移動手段により前記姿
勢判断位置から前記第1センサと前記第2センサとを結
ぶ直線に沿って前記第3センサが取り付けられた側へ平
行移動させ、その第3センサのワーク有無信号のワーク
無への変化から前記ワークの位置を判断する位置判断手
段を有することを特徴とする。
【0011】第7発明は、予め定められた基準平面に対
して垂直な方向から見た平面視の外周形状が複数の直線
で構成されているワークのその平面視の姿勢を認識する
ために、(a) それぞれ前記基準平面に対して垂直な方向
から前記ワークの有無を非接触で検出する一対の第1セ
ンサおよび第2センサが、その基準平面と平行な方向へ
所定寸法だけ離間して取り付けられたセンサ部材と、
(b) そのセンサ部材を前記基準平面と平行な方向の成分
を含む所定方向へ移動させる移動手段と、(c) 前記セン
サ部材を、前記基準平面に対して垂直であって前記第1
センサの配設位置と一致する回転軸まわりに回転させる
回転手段とを有する姿勢認識装置をコンピュータによっ
て制御するプログラムを記録した機械読み取り可能な媒
体であって、(d) 前記移動手段により前記センサ部材を
前記基準平面と平行な方向の成分を含む所定方向へ移動
させて、前記第1センサのワーク有無信号の変化から前
記ワークの端縁を検知し、その端縁を検知した端縁位置
でそのセンサ部材を停止させる端縁検知手段としてコン
ピュータを機能させるためのプログラムと、(e) 前記端
縁位置において、前記回転手段により前記回転軸まわり
に前記センサ部材を回転させて、前記第2センサのワー
ク有無信号の変化から前記ワークの端縁を検知し、その
検知時におけるそのセンサ部材の姿勢に基づいてそのワ
ークの姿勢を判断する姿勢判断手段としてコンピュータ
を機能させるためのプログラムとが記録されていること
を特徴とする。
【0012】
【発明の効果】第1発明のワークの姿勢認識方法によれ
ば、ワークの有無を非接触で検出する一対の第1センサ
および第2センサが取り付けられたセンサ部材を移動さ
せて、その第1センサのワーク有無信号の変化からワー
クの端縁を検知するとともに、その端縁を検知した端縁
位置において、そのセンサ部材を第1センサと一致する
回転軸まわりに回転させて、第2センサのワーク有無信
号の変化からワークの端縁を検知し、その検知時におけ
るセンサ部材の姿勢に基づいてワークの姿勢を判断する
ため、CCDカメラ等の画像処理装置を用いた従来方法
に比較して、設備コストが大幅に低減されるとともに、
ワークの大きさに影響されることなく常に高い精度が得
られる。
【0013】第2発明では、第1センサにより検知され
たワーク端縁と同じ辺のワーク端縁を第2センサで検知
してワークの姿勢を判断するとともに、それ等の第1セ
ンサおよび第2センサのワーク有無信号が共にワーク有
のワーク端縁上、またはそのワーク端縁から所定寸法だ
けワークの内側へ平行移動した所定位置から、第1セン
サと第2センサとを結ぶ直線に沿って平行移動させ、そ
の第1センサまたは第2センサのワーク有無信号のワー
ク無への変化からワークの位置を判断するようになって
いるため、一対の第1センサおよび第2センサだけでワ
ークの姿勢および位置を認識できる。
【0014】第3発明は、ワークの平面視の形状が長方
形の場合で、第1センサにより検知されたワーク端縁と
同じ辺のワーク端縁を第2センサで検知してワークの姿
勢を判断するとともに、その状態で第1センサと第2セ
ンサとを結ぶ直線に沿ってセンサ部材を平行移動させ、
第3センサのワーク有無信号のワーク無への変化からワ
ークの位置を判断するため、第2発明に比較して一層簡
単な手順でワークの姿勢および位置を認識できる。
【0015】第4発明のワークの姿勢認識装置によれ
ば、上記第1発明の姿勢認識方法を好適に実施すること
が可能で、同様の効果が得られる。
【0016】第5発明は、端縁検知手段および姿勢判断
手段を備えており、ワークの姿勢が自動的に判断される
ため、作業者が移動手段や回転手段を手動で操作した
り、センサ部材の姿勢を指示する指示器などを目視で観
察したりする場合に比較して、作業者の負担が軽減され
るとともに、ワークの姿勢が常に高い精度で認識され
る。特に第6発明では、前記第3発明の姿勢認識方法が
実行され、ワークの姿勢および位置が自動的に認識され
る。
【0017】第7発明の記録媒体は、前記第5発明の姿
勢認識装置をコンピュータによって制御するもので、実
質的に第5発明と同様の効果が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の姿勢認識方法および装置
は、第7発明のようにコンピュータを用いて実施するこ
とが望ましいが、リレーなどを用いたシーケンス制御で
実施したり、作業者が手作業で実施したりすることも可
能である。
【0019】基準平面は、例えばワークが供給される略
水平な載置台の上面などであるが、傾斜平面や垂直平面
などであっても良い。第1センサ〜第3センサは、ワー
クに照射した光の反射光を検知する反射型光電センサ、
ワークの裏側から照射された光の透過光を検知する透過
型光電センサなど、極めて狭い領域におけるワークの有
無を検知できるもので、ワークの材質などに応じて種々
の非接触式センサを採用できる。
【0020】センサ部材には、第1センサおよび第2セ
ンサ、或いは第3センサが基準平面と平行な方向へ所定
寸法だけ離間して取り付けられているが、それ等のセン
サの基準平面からの寸法が異なっていても差し支えな
い。要するに、基準平面に対する平面視において、それ
等の第1センサ〜第3センサが所定寸法だけ離間して取
り付けてあれば良い。所定寸法は、ワークの大きさや位
置、姿勢のばらつきなどに応じて適宜定められる。
【0021】上記センサ部材に、ワークを保持するワー
ク保持手段(吸着具や把持爪など)を配設し、姿勢判断
工程および位置判断工程で判断されたワークの姿勢およ
び位置に対して、センサ部材を予め定められた保持用相
対位置へ移動させ、そのワーク保持手段でワークを保持
させるワーク保持工程を設けることもできる。位置判断
工程でワークの位置を判断した状態で、ワークを保持で
きるようにワーク保持手段を配設すれば、その位置を判
断した時のセンサ部材の位置を保持用相対位置とするこ
とが可能で、そのまま連続してワークを保持することが
できる。その場合は、必ずしもワークの姿勢や位置を数
値などで求める必要はないが、移動手段によるセンサ部
材の移動位置を検出する移動位置検出手段や、回転手段
によるセンサ部材の回転位置を検出する回転位置検出手
段などを設け、ワークの姿勢や位置を回転角度やX−Y
座標などの数値で求めるようにしても良い。
【0022】端縁検知工程におけるセンサ部材の移動方
向は、少なくとも基準平面と平行な方向の成分を含んで
おれば、直線移動や曲線移動、或いは回転移動などでも
良く、基準平面に対して垂直方向以外の方向へ移動させ
るようになっておれば良い。第2発明、第3発明では、
第6発明のように基準平面と平行な成分を含む一平面内
においてセンサ部材を自在に移動させることができる二
次元移動装置を用いて移動させることが望ましい。第4
発明の移動手段としては、例えば基準平面と平行な一平
面内においてセンサ部材を自在に移動させることができ
る二次元移動装置が好適に用いられるが、基準平面と平
行でなくても、平行な成分を含む所定の一平面内を自在
に移動させる二次元移動装置を採用することもできる。
第1発明、第4発明の実施に際しては、基準平面と平行
な方向の成分を含む一直線方向へ直線移動させるだけで
も良い。二次元移動装置等の移動手段や回転手段は、例
えばワークの搬送や組付など所定の作業を行う多関節型
などの産業用ロボットをそのまま利用することができ
る。
【0023】第2発明、第3発明、第6発明では、第1
センサにより検知されたワーク端縁と同じ辺のワーク端
縁を第2センサによって検知するようになっているが、
第1発明や第4発明、第5発明の実施に際しては、例え
ば長方形のワークの互いに平行な一対の長辺のうち反対
側の辺の端縁をそれぞれ検知し、長方形の形状(辺の長
さ)に基づいてワークの姿勢を判断するようにしても良
い。そして、そのようにワークの姿勢を判断したら、そ
のワーク姿勢に基づいて何れかのセンサをワークの1辺
に沿って移動させることにより、そのセンサのワーク有
無信号のワーク無への変化からワークの位置を判断する
こともできる。
【0024】第2発明、第3発明、第6発明で、第2セ
ンサが第1センサにより検知されたワーク端縁と同じ辺
のワーク端縁を検知したか否かの判断基準は、ワークの
位置や姿勢のばらつき範囲、端縁検知工程におけるセン
サ部材の移動形態、姿勢判断工程におけるセンサ部材の
回転方向などに応じて適宜定められる。
【0025】第3発明、第6発明では、ワークの平面視
における形状が長方形で、第3センサが第1センサと第
2センサとを結ぶ直線に対して直角方向へ離間して配設
されるが、第1発明や第4発明の実施に際して第3セン
サを設けることも可能で、その配設位置はワークの形状
等に応じて任意に設定することができる。例えば平面視
におけるワークの角部の角度と同じ角度で傾斜した方向
へ第1センサから所定寸法だけ離間した位置に第3セン
サを配設するようにしても良い。ワークは、必ずしも長
方形でなくても良いことは勿論である。
【0026】第6発明は、第3発明の姿勢認識方法を自
動的に実行するものであるが、第5発明の実施に際して
は、第2発明の姿勢認識方法を自動的に実行するよう
に、(a) 前記姿勢判断手段は、前記第2センサのワーク
有無信号の変化態様に基づいて前記端縁検知手段による
端縁検知時に前記第1センサによって検知されたワーク
端縁と同じ辺のワーク端縁を検知するもので、(b) 前記
移動手段は、前記基準平面と平行な成分を含む所定の一
平面内において前記センサ部材を自在に移動させること
ができる二次元移動装置であり、(c) 前記センサ部材
を、前記姿勢判断手段による姿勢判断時に前記第2セン
サによって前記端縁を検知した姿勢判断位置であって、
且つその第2センサおよび前記第1センサのワーク有無
信号が共にワーク有のワーク端縁上、またはそのワーク
端縁から所定寸法だけワークの内側へ平行移動した所定
位置から、それ等の第1センサと第2センサとを結ぶ直
線に沿って平行移動させ、その第1センサまたは第2セ
ンサのワーク有無信号のワーク無への変化から前記ワー
クの位置を判断する位置判断手段を有して構成すること
もできる。
【0027】第7発明は、第5発明の姿勢認識装置をコ
ンピュータによって制御するための記録媒体であるが、
第6発明のように移動手段として二次元移動装置を採用
するとともに、センサ部材に第3センサを取り付け、そ
の第3センサのワーク有無信号に基づいてワークの位置
を判断する位置判断手段としてコンピュータを機能させ
るためのプログラムを設けるなどして、第6発明の姿勢
認識装置をコンピュータによって制御するようにするこ
ともできる。第3センサを取り付けることなく、第2発
明の姿勢認識方法における位置判断工程を実行させるた
めのプログラム、或いはその位置判断工程を実行する位
置判断手段として機能させるためのプログラムを設け
て、第2発明を自動的に実行させるようにすることもで
きる。
【0028】第7発明の記録媒体は、コンピュータに一
体的に備えられているハードディスクなどの記憶装置で
あっても良いが、プロッピーディスクやCD−ROMな
どコンピュータに対して着脱可能で持ち運びに便利な記
憶装置を用いることもできる。コンピュータは、例えば
ワークの搬送や組付など所定の作業を行う産業用ロボッ
トを制御するコンピュータを利用することもできるが、
姿勢認識用の専用コンピュータから移動信号や回転信号
などを産業用ロボットに出力してセンサ部材を移動させ
るとともに、各センサのワーク有無信号を取り込んでワ
ークの姿勢や位置を判断し、その姿勢データを産業用ロ
ボットに送るようにしても良い。
【0029】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1のロボット10は、本発明の姿勢
認識方法に従ってワーク12の姿勢および位置を認識
し、ワーク保持手段としての吸着具14によりワーク1
2を吸着して所定の搬入位置へ搬送するもので、請求項
6の姿勢認識装置の一実施例に相当する。ロボット10
は4軸の関節型ロボットで、略水平なテーブル16上に
略垂直に固設された支柱18によりテーブル16に対し
て略垂直な第1中心線まわりの回転可能に支持されてい
る第1アーム20と、その第1アーム20の先端部分に
第1中心線と平行な第2中心線まわりの回転可能に取り
付けられた第2アーム22と、第2アーム22の先端部
分に第2中心線と平行な軸線まわりの回転可能且つ軸方
向、すなわちテーブル16に対して略垂直な上下方向の
移動可能に配設された上下軸24とを備えており、その
上下軸24の下端部にブラケット25を介して板状のセ
ンサ部材26が略水平となる姿勢で取り付けられてい
る。また、ワーク12は、長方形の板状部材で、テーブ
ル16上の所定の供給位置に所定の姿勢で供給されるよ
うになっている。ワーク12の供給位置および姿勢は、
所定の範囲内でばらつくことが許容されている。本実施
例では、テーブル16の上面すなわち略水平な平面が基
準平面に相当する。
【0030】上記ロボット10には、図3に示す制御回
路が備えられており、前記第1アーム20は第1モータ
28により第1中心線まわりに回転させられるととも
に、その回転位置はロータリエンコーダ30によって検
出され、第2アーム22は第2モータ32により第2中
心線まわりに回転させられるとともに、その回転位置は
ロータリエンコーダ34によって検出される。これらの
第1モータ28および第2モータ32を含んで移動手段
としての二次元移動装置が構成されており、前記センサ
部材26は略水平な平面内を自在に移動させられる。ま
た、それ等のモータ28、32の回転位置を検出するロ
ータリエンコーダ30、34は、センサ部材26の移動
位置を検出する移動位置検出手段に相当する。
【0031】前記上下軸24は、第3モータ36により
軸心まわりに回転させられるとともに、その回転位置は
ロータリエンコーダ38によって検出される。この第3
モータ36を含んで回転手段が構成されており、センサ
部材26は、回転軸としての上下軸24の軸心まわりに
回転させられる。ロータリエンコーダ38は、センサ部
材26の回転位置を検出する回転位置検出手段に相当す
る。また、上下軸24はねじ軸にて構成されており、第
4モータ40によりボールナット等を介して軸方向へ上
下移動させられるとともに、その上下位置はロータリエ
ンコーダ42によって検出される。なお、センサ部材2
6を平行移動させる上で、上下軸24の軸心まわりのセ
ンサ部材26の姿勢を制御する第3モータ36を含んで
前記二次元移動装置が構成されていると見做すこともで
きる。
【0032】センサ部材26は、ブラケット25を介し
て上下軸24の下端部に略水平となる姿勢で取り付けら
れた長方形の板状のプレート44と、そのプレート44
に配設された3つの第1センサ46、第2センサ48、
第3センサ50とを備えて構成されている。これ等のセ
ンサ46、48、50は、上方からワーク12の有無を
非接触で検出するもので、何れもワーク12に照射した
光の反射光を検知する反射型光電センサであり、図2に
示すようにプレート44に設けられた取付穴52内にボ
ルト等により下向きに取り付けられている。第1センサ
46は上下軸24の軸線上に配設されており、第2セン
サ48はプレート44の長辺に沿って第1センサ46か
ら所定寸法だけ離間して配設されており、第3センサ5
0はプレート44の短辺に沿って第1センサ46から所
定寸法だけ離間して配設されている。第1センサ46と
第2センサ48との間の離間距離は、ワーク12の長辺
の略1/2程度の寸法で、第1センサ46と第3センサ
50との間の離間距離は、ワーク12の短辺の1/2よ
り小さめの寸法である。
【0033】センサ部材26にはまた、前記吸着具14
が下面側に一対配設されている。吸着具14はワーク1
2を吸着して保持するバキュームカップなどで、図5の
(d)、(e) に示されているように、第1センサ46がワ
ーク12の一長辺12aと一短辺12bとの角部に位置
し、第2センサ48がワーク12の一長辺12a上に位
置し、第3センサ50がワーク12の一短辺12b上に
位置する状態において、共にワーク12の真上の部分に
位置するように配設されている。
【0034】図3において、前記モータ28、32、3
6、40の作動は、ロボットコントローラ54によって
制御され、ロータリエンコーダ30、34、38、42
の出力信号はロボットコントローラ54に供給されると
ともに、そのうちのロータリエンコーダ30、34、3
8の出力信号は姿勢認識用コントローラ56にも供給さ
れる。また、センサ46、48、50から出力されるワ
ーク12の有無を表すワーク有無信号は、姿勢認識用コ
ントローラ56に供給される。姿勢認識用コントローラ
56は、CPU58、RAM60、およびROM62な
どを有する携帯用のパーソナルコンピュータなどで、必
要に応じて既存のロボット10のロボットコントローラ
54に接続されて使用されるものであり、RAM60の
一時記憶機能を利用しつつROM62に予め記憶された
プログラムに従って信号処理を行い、例えば図4に示す
フローチャートに従ってロボット10を作動させる。R
OM62は、請求項7の記録媒体の一例である。ロボッ
トコントローラ54も同様にCPU64、RAM66、
およびROM68などを有するコンピュータにて構成さ
れており、RAM66の一時記憶機能を利用しつつRO
M68に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を
行い、ロボット10の作動を制御する。これ等のコント
ローラ54および56の間では必要な信号が授受され、
ロボットコントローラ54は、姿勢認識用コントローラ
56から供給されるロボット制御信号に従ってロボット
10の作動を制御する。
【0035】次に、本実施例の作動を、図4のフローチ
ャートを参照しつつ説明する。前記テーブル16上の所
定の供給位置にワーク12が供給され、図示しない起動
スイッチがON操作されると、図4のステップS1でセ
ンサ部材26が原位置から図5、図6の(a) において矢
印で示すA方向へ直線的に平行移動させられる。原位置
およびA方向は、供給位置におけるワーク12の位置や
姿勢のばらつきに拘らず、第1センサ46および第2セ
ンサ48が何れもワーク12上を通るように定められて
いる。また、A方向はテーブル16の上面と平行な平面
内において定められており、センサ部材26は二次元移
動装置を構成しているモータ28、32、および回転手
段を構成しているモータ36により、その平面内を直線
的に平行移動させられる。
【0036】ステップS2では、第1センサ46から供
給されるワーク有無信号がワーク有(ON)に変化した
否か、言い換えれば第1センサ46がワーク12の一長
辺12aのワーク端縁上に達したか否かを判断し、ワー
ク有(ON)に変化したらステップS3で第1センサ4
6のワーク有無信号がワーク無からワーク有に変化した
端縁位置でセンサ部材26の移動を停止する。図5、図
6の(b) は、第1センサ46がワーク12の端縁上とな
る端縁位置でセンサ部材26が停止させられた状態であ
るが、厳密には端縁位置を通過してしまうため、第1セ
ンサ46が端縁を検知した端縁位置を記憶しておいて戻
し制御する。ステップS1〜S3は端縁検知工程で、姿
勢認識用コントローラ56による一連の信号処理のうち
ステップS1〜S3を実行する部分は端縁検知手段とし
て機能している。
【0037】ステップS4では、センサ部材26が上記
端縁位置に保持された状態において第2センサ48から
供給されるワーク有無信号がワーク有(ON)か否か、
言い換えれば第2センサ48がワーク12上に位置して
いるか否かを判断し、ワーク有(ON)であればステッ
プS5を実行し、ワーク無(OFF)であればステップ
S7を実行する。ステップS5では、回転手段を構成し
ている第3モータ36により、図6の(b) に矢印Bで示
すようにセンサ部材26を上下軸24(第1センサ4
6)の右まわりに回転させ、ステップS6で第2センサ
48のワーク有無信号がワーク無(OFF)に変化した
否かを判断する。そして、ワーク無(OFF)になった
らステップS9でセンサ部材26の回転を停止する。ま
た、ステップS7では、回転手段を構成している第3モ
ータ36により、図5の(b) に矢印Cで示すようにセン
サ部材26を上下軸24(第1センサ46)の左まわり
に回転させ、ステップS8で第2センサ48のワーク有
無信号がワーク有(ON)に変化した否かを判断する。
そして、ワーク有(ON)になったらステップS9でセ
ンサ部材26の回転を停止する。ステップS9では、第
2センサ48のワーク有無信号が変化した位置を記憶し
ておいて、その位置までセンサ部材26を戻し回転させ
る。
【0038】図5、図6の(c) は、何れもステップS9
でセンサ部材26の回転が停止させられた状態で、何れ
の場合も第2センサ48は第1センサ46と同じ一長辺
12aのワーク端縁上に位置させられる。これにより、
第1センサ46と第2センサ48とを結ぶ直線とワーク
12の一長辺12aとが平行となり、その時のセンサ部
材12の姿勢すなわち第1センサ46を中心とする回転
位置などからワーク12の姿勢が特定される。ステップ
S4〜S9は姿勢判断工程で、姿勢認識用コントローラ
56による一連の信号処理のうちステップS4〜S9を
実行する部分は姿勢判断手段として機能している。
【0039】次のステップS10では、第1センサ46
および第2センサ48が共にワーク12の一長辺12a
のワーク端縁上に位置する姿勢判断位置から、図5、図
6の(c) に矢印で示すD方向、すなわち第1センサ46
および第2センサ48を結ぶ直線に沿って第1センサ4
6側へセンサ部材26を平行移動させる。D方向はテー
ブル16の上面と平行な平面内において定められ、セン
サ部材26は二次元移動装置を構成しているモータ2
8、32、および回転手段を構成しているモータ36に
より、その平面内を直線的に平行移動させられる。ステ
ップS11では、第3センサ50のワーク有無信号がワ
ーク無(OFF)に変化したか否か、言い換えれば第3
センサ50がワーク12上から外れたか否かを判断し、
ワーク無(OFF)になったらステップS12でセンサ
部材26の移動を停止する。この場合も第3センサ50
のワーク有無信号が変化した位置を記憶しておいて、そ
の位置までセンサ部材26を戻し制御する。
【0040】図5、図6の(d) は、何れもステップS1
2でセンサ部材26の移動が停止させられた状態で、何
れの場合も第1センサ46がワーク12の一長辺12a
と一短辺12bとの角部に位置し、第2センサ48がワ
ーク12の一長辺12a上に位置し、第3センサ50が
ワーク12の一短辺12b上に位置する。したがって、
この状態におけるセンサ部材26の位置および姿勢は、
ワーク12の位置および姿勢に対応し、そのままセンサ
部材26を下降させれば一対の吸着具14によってワー
ク12を確実に吸着して保持できる。ステップS10〜
S12は請求項3に記載の位置判断工程で、姿勢認識用
コントローラ56による一連の信号処理のうちステップ
S10〜S12を実行する部分は位置判断手段として機
能している。
【0041】そして、次のステップS13では、第4モ
ータ40によりセンサ部材26が下降させられ、吸着具
14によってワーク12が吸着・保持される。ステップ
S13はワーク保持工程で、ステップS12による停止
位置から吸着具14によってワーク12を吸着できるま
で真下へ下降した位置が保持用相対位置である。この時
のセンサ部材26の下降距離は、ワーク12の板厚に応
じて予め設定され、吸着具14はエア回路の切換えなど
によりワーク12を吸着する。ステップS14では、姿
勢認識用コントローラ56からロボットコントローラ5
4へワーク搬入指令が出され、ロボットコントローラ5
4のROM68に予め記憶されたプログラムに従って、
ワーク12が予め定められた搬入位置へ予め定められた
一定の姿勢で搬入される。図5、図6の(e) は、何れも
ワーク12が搬入位置へ搬入された状態で、その後、ス
テップS15においてセンサ部材26は原位置まで戻さ
れる。
【0042】ここで、このような本実施例のロボット1
0によれば、ワーク12の有無を非接触で検出する第1
センサ46および第2センサ48が取り付けられたセン
サ部材26を移動させて、その第1センサ46によりワ
ーク12の一長辺12aのワーク端縁を検知する(S1
〜S3)とともに、その端縁を検知した端縁位置におい
て、そのセンサ部材26を第1センサ46と一致する上
下軸24まわりに回転させて、第2センサ48により一
長辺12aのワーク端縁を検知し(S4〜S9)、その
検知時におけるセンサ部材26の姿勢からワーク12の
姿勢を特定するため、CCDカメラ等の画像処理装置を
用いた従来方法に比較して、設備コストが大幅に低減さ
れるとともに、ワーク12の大きさに影響されることな
く常に高い精度が得られる。
【0043】また、本実施例では、ワーク12の平面視
の形状が長方形で、センサ部材26には、第1センサ4
6と第2センサ48とを結ぶ直線に対して直角な方向へ
第1センサ46から所定寸法だけ離間した位置に第3セ
ンサ50が設けられており、第1センサ46により検知
されたワーク端縁と同じ一長辺12aのワーク端縁を第
2センサ48で検知してワーク12の姿勢を判断する
(S4〜S9)とともに、その状態で第1センサ46と
第2センサ48とを結ぶ直線、言い換えればワーク12
の一長辺12aに沿ってセンサ部材26を第3センサ5
0側のD方向へ平行移動させ、第3センサ50によりワ
ーク12の一短辺12bのワーク端縁を検知することに
よりワーク12の位置を判断する(S10〜S12)た
め、第3センサ26を備えていない場合に比較して簡単
な手順でワーク12の姿勢および位置を高い精度で認識
できる。
【0044】また、本実施例では予め定められたプログ
ラムに従って姿勢認識用コントローラ56により自動的
にワーク12の姿勢や位置を判断するとともに、センサ
部材26に設けられた吸着具14によりワーク12を吸
着して保持するようになっているため、作業者がセンサ
部材26を手動操作で移動させたり回転させたりすると
ともに、センサ部材26の姿勢を指示する指示器、例え
ばセンサ46、48、50のワーク有無信号のON、O
FFを示すランプ等を目視で観察したりする場合に比較
して、作業者の負担が軽減されるとともに、ワーク12
の姿勢や位置が常に高い精度で認識され、吸着具14に
よりワーク12を確実に吸着保持して所定の搬入位置へ
一定の姿勢で搬入できる。
【0045】なお、上記実施例ではセンサ部材26に3
つのセンサ46、48、50が設けられていたが、第1
センサ46および第2センサ48だけでワーク12の姿
勢および位置を認識(特定)することも可能である。図
7は、一対の第1センサ46および第2センサ48が設
けられたセンサ部材70を用いてワーク12の姿勢およ
び位置を認識する方法を説明する図で、(a) は前記図
5、図6の(c) に相当する図であり、前記実施例と同様
にしてワーク12の姿勢を認識した状態、すなわち第1
センサ46および第2センサ48が共にワーク12の一
長辺12aのワーク端縁上に位置する状態である。そし
て、その状態から、第1センサ46と第2センサ48と
を結ぶ直線、言い換えれば一長辺12aと直角な方向で
あって、ワーク12の内側、具体的には図7の(a) に矢
印で示すE方向へ、予め定められた寸法dだけセンサ部
材70を平行移動させる。E方向はテーブル16の上面
と平行な平面内において定められ、センサ部材70は二
次元移動装置を構成しているモータ28、32、および
回転手段を構成しているモータ36により、その平面内
を直線的に平行移動させられる。また、寸法dは、ワー
ク12の短辺12bよりも十分に短い寸法で、図7の
(b) に示すように各センサ46、48は何れもワーク1
2上に位置させられている。なお、厳密に寸法dだけ移
動させる必要はないため、戻し制御などは必ずしも必要
でない。
【0046】次に、前記ステップS10と同様に図7の
(b) に矢印で示すD方向、すなわち第1センサ46およ
び第2センサ48を結ぶ直線に沿って第1センサ46側
へセンサ部材70を平行移動させ、第1センサ46のワ
ーク有無信号がワーク無(OFF)に変化するワーク端
縁で停止させる。第2センサ48のワーク有無信号が変
化した位置を記憶しておいて、その位置までセンサ部材
70を戻し制御する。図7の(c) はこの状態で、その
後、前記E方向と逆方向であるF方向へ寸法dだけ平行
移動させれば、(d) に示すように図5、図6の(d) と同
じ状態になる。この時の停止位置は、例えば第2センサ
48のワーク有無信号がワーク無へ変化した位置、言い
換えれば第2センサ48が一長辺12aのワーク端縁上
に位置するように、必要に応じて戻し制御することが望
ましい。この図7の(a) から(d) までの一連の工程は、
請求項2に記載の位置判断工程に相当し、前記実施例と
同様に姿勢認識用コントローラ56により自動的に実行
させることが可能である。なお、図7の(c) の段階で、
寸法dに基づいてワーク12の位置および姿勢は特定さ
れるため、この(c) までの工程を位置判断工程と見做す
こともできる。
【0047】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であ
り、例えばロボットコントローラ54に姿勢認識用コン
トローラ56の機能を組み込むこともできるし、4つ以
上のセンサを所定位置に配設するとともにそれ等をワー
クの形状に応じて使い分けたりすることにより、形状が
異なる複数種類のワークの姿勢を認識できるようにする
など、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改
良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークの姿勢認識方法に従ってワーク
の姿勢を認識する姿勢認識装置の一例を示す概略斜視図
である。
【図2】図1の装置のセンサ部材の断面図である。
【図3】図1の装置に備えられている制御系統を説明す
るブロック線図である。
【図4】図1の装置の作動を説明するフローチャートで
ある。
【図5】図4のフローチャートに従ってワークの姿勢お
よび位置を判断する際のセンサ部材の移動態様の一例を
説明する図である。
【図6】図4のフローチャートに従ってワークの姿勢お
よび位置を判断する際のセンサ部材の移動態様の別の例
を説明する図である。
【図7】一対のセンサ部材でワークの姿勢および位置を
判断する際のセンサ部材の移動態様の一例を説明する図
である。
【符号の説明】
10:ロボット(ワークの姿勢認識装置) 12:ワーク 24:上下軸(回転軸) 26、70:センサ部材 28,32:モータ(移動手段、二次元移動装置) 36:モータ(回転手段) 46:第1センサ 48:第2センサ 50:第3センサ 56:姿勢認識用コントローラ 62:ROM(記録媒体) ステップS1〜S3:端縁検知工程、端縁検知手段 ステップS4〜S9:姿勢判断工程、姿勢判断手段 ステップS10〜S12:位置判断工程 位置判断手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた基準平面に対して垂直な
    方向から見た平面視の外周形状が複数の直線で構成され
    ているワークの該平面視の姿勢を認識する方法であっ
    て、 それぞれ前記基準平面に対して垂直な方向から前記ワー
    クの有無を非接触で検出する一対の第1センサおよび第
    2センサが、該基準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離
    間して取り付けられたセンサ部材を、該基準平面と平行
    な方向の成分を含む所定方向へ移動させて、該第1セン
    サのワーク有無信号の変化から前記ワークの端縁を検知
    する端縁検知工程と、 前記センサ部材が、前記端縁検知工程で前記第1センサ
    により前記端縁を検知した端縁位置に保持された状態に
    おいて、該センサ部材を前記基準平面に対して垂直で且
    つ前記第1センサと一致する回転軸まわりに回転させ
    て、前記第2センサのワーク有無信号の変化から前記ワ
    ークの端縁を検知し、該検知時における該センサ部材の
    姿勢に基づいて該ワークの姿勢を判断する姿勢判断工程
    とを有することを特徴とするワークの姿勢認識方法。
  2. 【請求項2】 前記姿勢判断工程は、前記第2センサの
    ワーク有無信号の変化態様に基づいて前記端縁検知工程
    において前記第1センサにより検知されたワーク端縁と
    同じ辺のワーク端縁を検知するもので、 前記センサ部材を、前記姿勢判断工程で前記第2センサ
    により前記端縁を検知した姿勢判断位置であって、且つ
    該第2センサおよび前記第1センサのワーク有無信号が
    共にワーク有のワーク端縁上、または該ワーク端縁から
    所定寸法だけワークの内側へ平行移動した所定位置か
    ら、該第1センサと該第2センサとを結ぶ直線に沿って
    平行移動させ、該第1センサまたは第2センサのワーク
    有無信号のワーク無への変化から前記ワークの位置を判
    断する位置判断工程を有することを特徴とする請求項1
    に記載のワークの姿勢認識方法。
  3. 【請求項3】 前記ワークは、前記平面視の形状が長方
    形で、 前記姿勢判断工程は、前記第2センサのワーク有無信号
    の変化態様に基づいて前記端縁検知工程において前記第
    1センサにより検知されたワーク端縁と同じ辺のワーク
    端縁を検知するもので、 前記センサ部材には、前記基準平面に対して垂直な方向
    から前記ワークの有無を非接触で検出する第3センサ
    が、前記第1センサまたは前記第2センサから、該第1
    センサと該第2センサとを結ぶ直線に対して直角で該基
    準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離間し、且つ該セン
    サ部材が前記姿勢判断工程で前記第2センサにより前記
    端縁を検知した姿勢判断位置に保持された状態で該ワー
    ク上となる位置に取り付けられており、 前記センサ部材を、前記姿勢判断位置から前記第1セン
    サと前記第2センサとを結ぶ直線に沿って前記第3セン
    サが取り付けられた側へ平行移動させ、該第3センサの
    ワーク有無信号のワーク無への変化から前記ワークの位
    置を判断する位置判断工程を有することを特徴とする請
    求項1に記載のワークの姿勢認識方法。
  4. 【請求項4】 予め定められた基準平面に対して垂直な
    方向から見た平面視の外周形状が複数の直線で構成され
    ているワークの該平面視の姿勢を認識する装置であっ
    て、 それぞれ前記基準平面に対して垂直な方向から前記ワー
    クの有無を非接触で検出する一対の第1センサおよび第
    2センサが、該基準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離
    間して取り付けられたセンサ部材と、 該センサ部材を前記基準平面と平行な方向の成分を含む
    所定方向へ移動させる移動手段と、 前記センサ部材を、前記基準平面に対して垂直であって
    前記第1センサの配設位置と一致する回転軸まわりに回
    転させる回転手段とを有することを特徴とするワークの
    姿勢認識装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段により前記センサ部材を前
    記基準平面と平行な方向の成分を含む所定方向へ移動さ
    せて、前記第1センサのワーク有無信号の変化から前記
    ワークの端縁を検知し、該端縁を検知した端縁位置で該
    センサ部材を停止させる端縁検知手段と、 前記端縁位置において、前記回転手段により前記回転軸
    まわりに前記センサ部材を回転させて、前記第2センサ
    のワーク有無信号の変化から前記ワークの端縁を検知
    し、該検知時における該センサ部材の姿勢に基づいて該
    ワークの姿勢を判断する姿勢判断手段とを有することを
    特徴とする請求項4に記載のワークの姿勢認識装置。
  6. 【請求項6】 前記ワークは、前記平面視の形状が長方
    形で、 前記姿勢判断手段は、前記第2センサのワーク有無信号
    の変化態様に基づいて前記端縁検知手段による端縁検知
    時に前記第1センサによって検知されたワーク端縁と同
    じ辺のワーク端縁を検知するもので、 前記センサ部材には、前記基準平面に対して垂直な方向
    から前記ワークの有無を非接触で検出する第3センサ
    が、前記第1センサまたは前記第2センサから、該第1
    センサと該第2センサとを結ぶ直線に対して直角で該基
    準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離間し、且つ該セン
    サ部材が前記姿勢判断手段による姿勢判断時に前記第2
    センサによって前記端縁を検知した姿勢判断位置に保持
    された状態で該ワーク上となる位置に取り付けられてお
    り、 前記移動手段は、前記基準平面と平行な成分を含む所定
    の一平面内において前記センサ部材を自在に移動させる
    ことができる二次元移動装置であり、 前記センサ部材を、前記移動手段により前記姿勢判断位
    置から前記第1センサと前記第2センサとを結ぶ直線に
    沿って前記第3センサが取り付けられた側へ平行移動さ
    せ、該第3センサのワーク有無信号のワーク無への変化
    から前記ワークの位置を判断する位置判断手段を有する
    ことを特徴とする請求項5に記載のワークの姿勢認識装
    置。
  7. 【請求項7】 予め定められた基準平面に対して垂直な
    方向から見た平面視の外周形状が複数の直線で構成され
    ているワークの該平面視の姿勢を認識するために、 それぞれ前記基準平面に対して垂直な方向から前記ワー
    クの有無を非接触で検出する一対の第1センサおよび第
    2センサが、該基準平面と平行な方向へ所定寸法だけ離
    間して取り付けられたセンサ部材と、 該センサ部材を前記基準平面と平行な方向の成分を含む
    所定方向へ移動させる移動手段と、 前記センサ部材を、前記基準平面に対して垂直であって
    前記第1センサの配設位置と一致する回転軸まわりに回
    転させる回転手段とを有する姿勢認識装置をコンピュー
    タによって制御するプログラムを記録した機械読み取り
    可能な媒体であって、 前記移動手段により前記センサ部材を前記基準平面と平
    行な方向の成分を含む所定方向へ移動させて、前記第1
    センサのワーク有無信号の変化から前記ワークの端縁を
    検知し、該端縁を検知した端縁位置で該センサ部材を停
    止させる端縁検知手段としてコンピュータを機能させる
    ためのプログラムと、 前記端縁位置において、前記回転手段により前記回転軸
    まわりに前記センサ部材を回転させて、前記第2センサ
    のワーク有無信号の変化から前記ワークの端縁を検知
    し、該検知時における該センサ部材の姿勢に基づいて該
    ワークの姿勢を判断する姿勢判断手段としてコンピュー
    タを機能させるためのプログラムとが記録されているこ
    とを特徴とするワークの姿勢認識プログラムの記録媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107934546A (zh) * 2017-12-20 2018-04-20 紫光日东科技(深圳)有限公司 一种光电找正机构及利用其找正的方法
JP2019118959A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 川崎重工業株式会社 ロボットシステム及びロボット制御方法

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