JPH11190491A - 防食シートを貫通する配管周りの防食方法 - Google Patents
防食シートを貫通する配管周りの防食方法Info
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- JPH11190491A JPH11190491A JP35893097A JP35893097A JPH11190491A JP H11190491 A JPH11190491 A JP H11190491A JP 35893097 A JP35893097 A JP 35893097A JP 35893097 A JP35893097 A JP 35893097A JP H11190491 A JPH11190491 A JP H11190491A
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- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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Abstract
がない防食シートを貫通する配管周りの確実な防食を行
うことを可能する。 【解決手段】 汚水処理槽のコンクリート表面の防食シ
ート5とこれを貫通する配管3との接合部において、接
着力はないが防食性の高いシリコーンシーリング剤やブ
チルゴム等の充填剤6を配管3周りに充填し、この充填
剤6を軸方向上方から押さえ付けつつ配管3上にステン
レス製のカバー7を固定する。
Description
下水処理場等のコンクリート腐食成分を有する水を処理
する構造物のコンクリート躯体の防食方法、特にコンク
リート躯体の防食シートを貫通する配管周りの防食方法
に関するものである。
といった汚水処理槽がコンクリート躯体で形成される場
合、これを水中の酸又はアルカリ成分その他のコンクリ
ート腐食性成分から保護し耐用寿命を確保するために、
コンクリート躯体の表面に防食処理を施すことが不可欠
とされている。
ンクリート腐食性成分を有する水を処理するコンクリー
ト構造物の防食方法には、(1) コンクリート躯体の表面
に防食被覆材としてエポキシ樹脂等の樹脂材料を塗布す
る方法、(2) 樹脂材料で成型した防食シートを防食被覆
材としてコンクリート躯体の表面に貼り付ける方法、あ
るいは、(3) 防食被覆材としての防食シートの裏側に突
起を取り付けておきコンクリートの打設によってコンク
リート躯体の表面に防食層を形成する方法などがあり、
これらによってコンクリート躯体の表面に防食被覆層を
形成している。
合、一般に、その配管周りの水密性は、接着剤を充填す
ることにより確保される。即ち、図3に示すように、コ
ンクリート躯体1からその表面の防食被覆層2を貫通す
る配管3がある場合、配管3と防食被覆層2の双方に付
着する接着剤4を塗布し、配管3と防食被覆層2との隙
間を充填する、という防食方法が取られている。図3は
接着の可能な防食被覆材を扱った場合を示しており、配
管3とコンクリート躯体1との間に、接着剤4としてエ
ポキシ樹脂等のパテ材を充填し、その後、防食被覆材を
塗布して防食被覆層2を形成している。
ら高密度ポリエチレン製シート等のプラスチックシート
が注目されているが、かかる防食シートを扱う場合も、
従来は、防食シートを貫通する配管周りに接着剤を充填
するという接着方法により、配管周りの水密性の確保を
行っている。
ポリエチレン製シート等のプラスチックシートには有効
な接着剤がない場合が多い。従って、防食被覆材に例え
ば高密度ポリエチレン系の防食シートを使用した場合、
当該高密度ポリエチレン系の防食シートには有効な接着
剤がないことから、上記のように接着剤を充填すること
による防食方法では、長期的に見た場合、水密性に問題
がある。
着剤の効かないプラスチックシート材料の場合には、配
管を防食被覆層と同材質の配管に変更して、熱溶接すれ
ば、一体化が可能である。しかし、配管の変更ができな
い場合がある。かかる場合、接着による防食方法を採用
すると、接着剤が有効でないために、接着剤とプラスチ
ックシートとの接触面から腐食性の水が長期的には侵入
し、確実な防食ができなかった。このため、防食性の高
い高密度ポリエチレン製シート等のプラスチックシート
による防食被覆工法を採用する場合の障害となってい
た。特に、改修工事では配管類が先に設置されているた
め、配管周りの防食処理が不確実となる可能性があっ
た。
し、防食シートを貫通する配管周りの防食方法におい
て、高密度ポリエチレン等のように有効な接着剤がない
防食シートを貫通する配管周りの確実な防食を行うこと
を可能とすることにある。
め、本発明による防食シートを貫通する配管周りの防食
方法は、汚水処理槽のコンクリート表面の防食シートと
これを貫通する配管との接合部において、防食性の高い
充填剤を配管の接合部周りに充填し、この充填剤を配管
軸方向から押さえ付ける防食性の高い材質から成るカバ
ーを配管周囲に設け、該カバーにより前記充填剤を押さ
え付けた状態で当該カバーを配管上に固定するものであ
る。
シーリング材やコーキング材として知られる公知の種々
の材料が最も一般的であるが、エポキシ樹脂や、ポリウ
レタン系、ポリサルファイド系、ブチルゴム系、アクリ
ル系油性コーキング等を使用することもできる。
チックシート、特に高密度ポリエチレンシート、ポリプ
ロピレンシート、塩化ビニールシート等を対象とする
が、これらのシートに限定されるものではない。
設けた充填剤をカバーで上から押さえつつ当該カバーを
配管上に固定するという簡単な方法でありながら、配管
と防食シートとの間に水密性を確保し、配管貫通部に腐
食性の水が接触することを有効に防止することができ
る。
は弱いが、カバーによって水流や固形物等が直接接着部
に作用するのを防止して、かかる充填剤が流れ去るのを
回避することができる。
ポリエチレン系の防食シートを使用している場合であっ
ても、水密性および防食性が長期間に亘って保持され、
結果的に、防食性の高いシートを用い且つ配管部の止水
および防食を確実なものとした長寿命の防食被覆工法が
得られる。よって、配管を同材質のものに変更できない
場合の配管部の防食方法として極めて有効である。
る場合は、配管と防食シートとの間にプライマーを塗布
するとよい。これにより充填剤と防食シートの接着力を
高めることができる。
適用した場合を例にして説明する。
コンクリート躯体1のコンクリート表面には、高密度ポ
リエチレン製の防食シート5が配設されており、金属製
の配管3がこの防食シート5を貫通して設けられてい
る。
の防食処理を、その防食シート5を貫通する配管3周り
について行う。すなわち、この防食シート5とこれを貫
通する配管3との接合部において、まず、配管取付部の
配管3と防食シート5との間に、プライマーを塗布す
る。これは次に述べるシリコーン系やブチル系の充填剤
6の確実な装着のためである。
ンシーリング剤又はブチルゴム充填剤など、接着力は弱
いが防食性の高い充填剤6を充填する。この充填剤6
は、配管3と防食シート5との間に入り込んで両者間の
隙間を充填するだけでなく、更に、配管3の防食シート
5との接合箇所周囲に軸方向外側に盛り上がった状態で
存在するように設ける。
二つ割りした防食性の高い材質、ここではステンレスか
ら成るリング状のカバー7を設け、そのリング片8、9
のフランジ部8a、9a同士をボルト10及びナット1
1から成る締結手段で締め付けることにより、カバー7
を配管3上に固定する。その際、カバー7は、上記した
充填剤6を軸方向上方、つまり配管3の軸方向外側か
ら、防食シート5側に向けて押さえ付けながら、配管3
を半径方向外側から締め付けることにより、配管3上に
設ける。従って、充填剤6は、このカバー7により、配
管3と防食シート5との隙間にしっかりと押さえ込まれ
る。よってカバー7は、充填剤6を長期間に亘って配管
3と防食シート5との隙間に押さえ込んでおく保護用リ
ングとして機能する。
ート5との間に充填して、配管3と防食シート5との間
の水密性を確保することにより、両者の隙間から配管貫
通部に腐食性の水が接触する事態の発生が防止される。
防食シート5との間に、プライマーを塗してから、配管
取付部に防食性の高い充填剤6を充填したが、充填剤6
をカバー7で押圧し締め付けるだけで十分な水密性が確
保される場合など、事情によってはプライマーを塗布せ
ずに、充填剤6を充填することもできる。
割りしたリング状のものを用いたがカバー7は、片側が
ヒンジで連結されたカバー部材であっても良い。
バー7の間の隙間において充填剤6の外周面が腐食性の
水に晒される構成としたが、カバー7の防食シート5側
の端部周囲にリング状に突起を設け、これにより、防食
シート5とカバー7の間の隙間における充填剤6の外周
面側を覆う構成とすることもできる。
周りに設けた充填剤6をカバー7で上から押さえつつ当
該カバー7を配管上に固定するという簡単な構成であり
ながら、配管貫通部に腐食性の水が接触することを有効
に防止することができる。
着力は弱いが、カバー7によって水流や固形物等が直接
接着部に作用するのを防止して、かかる充填剤6が流れ
去るのを回避することができる。
チレン系の防食シートを使用している場合であっても、
水密性および防食性が長期間に亘って保持され、結果的
に、防食性の高いシートを用い且つ配管部の止水および
防食を確実なものとした長寿命の防食被覆工法が得られ
る。よって、配管を同材質のものに変更できない場合の
配管部の防食方法として極めて有効である。
体化する場合には配管と防食シートとを同材質にする必
要があり、また、接着剤により配管周りの水密性を確保
する場合には、配管材料、防食シートを接着の効く材料
に変更する必要があったが、本防食被覆工法を採用する
ことにより、配管材料、防食シートの種類に係わらず、
配管部の確実な防食が可能となる。
食性が高いことからステンレス製としているが、他の耐
食性の高い材質、例えば金属製又はプラスチック製のカ
バーを用いることもできる。
ート腐食成分を有する水を処理する構造物のコンクリー
ト表面の防食シートとこれを貫通する配管との接合部に
おいて、防食性の高い充填剤を配管の接合部周りに充填
し、この充填剤を配管軸方向から押さえ付ける防食性の
高い材質から成るカバーを配管周囲に設け、該カバーに
より前記充填剤を押さえ付けた状態で当該カバーを配管
上に固定するものである。
設けた充填剤をカバーで押さえつつ当該カバーを配管上
に固定するという簡単な方法でありながら、配管と防食
シートとの間に水密性を確保し、配管貫通部に腐食性の
水が接触することを有効に防止することができる。
ポリエチレン系の防食シートを使用している場合であっ
ても、水密性および防食性が長期間に亘って保持され
る。このため、防食性の高いシートを用い且つ配管部の
止水および防食を確実なものとした長寿命の防食被覆が
得られる。よって、配管を同材質のものに変更できない
場合でも、従来の接着剤により配管周りの水密性を確保
する場合のように、配管材料、防食シートを接着の効く
材料に変更する必要はなく、配管材料、防食シートの種
類に係わらず、配管部の確実な防食が可能となる。
ーを塗布することにより、上記充填剤の確実な装着を行
わせ、より完全な止水および防食を行うことができる。
方法を示した断面図である。
を示した断面図である。
た図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 コンクリート腐食成分を有する水を処理
する構造物のコンクリート表面の防食シートとこれを貫
通する配管との接合部において、防食性の高い充填剤を
配管の接合部周りに充填し、この充填剤を配管軸方向上
方から押さえ付ける防食性の高い材質から成るカバーを
配管周囲に設け、該カバーにより前記充填剤を押さえ付
けた状態で当該カバーを配管上に固定することを特徴と
する防食シートを貫通する配管周りの防食方法。 - 【請求項2】前記充填剤を配管周りに充填する前に、配
管と防食シートとの間にプライマーを塗布することを特
徴とする請求項1記載の防食シートを貫通する配管周り
の防食方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35893097A JPH11190491A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 防食シートを貫通する配管周りの防食方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35893097A JPH11190491A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 防食シートを貫通する配管周りの防食方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190491A true JPH11190491A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18461856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35893097A Pending JPH11190491A (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 防食シートを貫通する配管周りの防食方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11190491A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021118616A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | 三菱電機株式会社 | 自動車用機器の水路構造、その製造方法、自動車用機器の水路構造を有する回転電機、およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP35893097A patent/JPH11190491A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021118616A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | 三菱電機株式会社 | 自動車用機器の水路構造、その製造方法、自動車用機器の水路構造を有する回転電機、およびその製造方法 |
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