JPH11190326A - クランクストローク可変機構 - Google Patents
クランクストローク可変機構Info
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- JPH11190326A JPH11190326A JP35754797A JP35754797A JPH11190326A JP H11190326 A JPH11190326 A JP H11190326A JP 35754797 A JP35754797 A JP 35754797A JP 35754797 A JP35754797 A JP 35754797A JP H11190326 A JPH11190326 A JP H11190326A
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- Japan
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- crank
- shaft
- bearing
- section
- journal
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- Pending
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- Reciprocating Pumps (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランクジャーナル部の駆動系に回転可能な
偏心輪を設けることにより、クランクストローク量を変
更すること。 【解決手段】 ケース本体4 にクランクアーム21とジャ
ーナル軸20とからなるクランク部19を支承する凸状軸受
部15と凹状軸受部16を設け、ジャーナル軸の軸部25には
中心線C2に対し所定の偏心e 位置を回転軸線C1とする駆
動輪28を軸受18を介して回転可能に設け、歯形軸26には
複数の歯形27と嵌合する歯形孔39を有し、外周部に駆動
輪と同一の回転軸線で駆動輪に着脱可能にフランジ部36
と段差部37,38 を有する位置決めカップリング35を取付
け、ジャーナル軸の軸部は凸状軸受部の軸受孔17に支承
し、駆動輪は凸状軸受部の軸受孔17と偏心する回転軸線
を中心とする嵌合凹部15b に支承し、位置決めカップリ
ング側は凹状軸受部に取付けられ回転軸線を中心とする
軸受箱42に嵌合し、位置決めカップリングの歯形溝に対
する歯形軸の歯形の嵌合位置を変更してクランクアーム
の角度位置を変更することで回転軸線とクランクピン間
隔を可変可能とする。
偏心輪を設けることにより、クランクストローク量を変
更すること。 【解決手段】 ケース本体4 にクランクアーム21とジャ
ーナル軸20とからなるクランク部19を支承する凸状軸受
部15と凹状軸受部16を設け、ジャーナル軸の軸部25には
中心線C2に対し所定の偏心e 位置を回転軸線C1とする駆
動輪28を軸受18を介して回転可能に設け、歯形軸26には
複数の歯形27と嵌合する歯形孔39を有し、外周部に駆動
輪と同一の回転軸線で駆動輪に着脱可能にフランジ部36
と段差部37,38 を有する位置決めカップリング35を取付
け、ジャーナル軸の軸部は凸状軸受部の軸受孔17に支承
し、駆動輪は凸状軸受部の軸受孔17と偏心する回転軸線
を中心とする嵌合凹部15b に支承し、位置決めカップリ
ング側は凹状軸受部に取付けられ回転軸線を中心とする
軸受箱42に嵌合し、位置決めカップリングの歯形溝に対
する歯形軸の歯形の嵌合位置を変更してクランクアーム
の角度位置を変更することで回転軸線とクランクピン間
隔を可変可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クランクによる
回転運動を往復動に変換する機構において、往復運動の
ピストンのストローク量を変更するための一手段である
クランクストロークの可変機構に関する。
回転運動を往復動に変換する機構において、往復運動の
ピストンのストローク量を変更するための一手段である
クランクストロークの可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクランクによる回転運動
を往復動に変換する機構、例えば液体やへドロ等をフィ
ルタープレスに圧送するプランジャポンプ等において
は、その被圧送材の物性によっては、ピストンのストロ
ーク量、すなわち、クランクストロークを変更させる必
要がある。
を往復動に変換する機構、例えば液体やへドロ等をフィ
ルタープレスに圧送するプランジャポンプ等において
は、その被圧送材の物性によっては、ピストンのストロ
ーク量、すなわち、クランクストロークを変更させる必
要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
クストローク量を変更するためには、クランクジャーナ
ル部の中心とクランクピン部の中心の間隔を変更する必
要がある。そのためには、例えばクランクピン部のブッ
シュ、または、クランクピン部自体を偏心させ、必要に
応じてクランクピン部の偏心部分を固定すればクランク
ジャーナル部の中心とクランクピン部の中心との中心距
離を変更することができ、クランクストローク量を変更
することができる。
クストローク量を変更するためには、クランクジャーナ
ル部の中心とクランクピン部の中心の間隔を変更する必
要がある。そのためには、例えばクランクピン部のブッ
シュ、または、クランクピン部自体を偏心させ、必要に
応じてクランクピン部の偏心部分を固定すればクランク
ジャーナル部の中心とクランクピン部の中心との中心距
離を変更することができ、クランクストローク量を変更
することができる。
【0004】しかし、この手段では構造が簡単である反
面、クランクピンの中心が偏心されていることから、荷
重に対処するためクランクピンの径を大きくしなければ
ならず、また、他の手段としてクランクアームに対しク
ランクピンをスライド可能にに設けてクランクストロー
ク量を変更しようとする場合、構成が極めた複雑となる
問題があった。また、クランクジャーナル部のブッシュ
を偏心させて、上死点、下死点を変更することはできた
が、固定的なものでありクランクストローク量は変更で
きなかった。
面、クランクピンの中心が偏心されていることから、荷
重に対処するためクランクピンの径を大きくしなければ
ならず、また、他の手段としてクランクアームに対しク
ランクピンをスライド可能にに設けてクランクストロー
ク量を変更しようとする場合、構成が極めた複雑となる
問題があった。また、クランクジャーナル部のブッシュ
を偏心させて、上死点、下死点を変更することはできた
が、固定的なものでありクランクストローク量は変更で
きなかった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、クランクジャーナル部の駆動系に
回転可能な偏心輪を設けることにより、クランクストロ
ーク量を変更することのできる可変機構を提供すること
を目的とするものである。
めになされたもので、クランクジャーナル部の駆動系に
回転可能な偏心輪を設けることにより、クランクストロ
ーク量を変更することのできる可変機構を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記技術課題
を解決するため、請求項1の発明は、クランクアームと
クランクジャーナル軸とからなるクランク部を回転可能
に支承するケース本体には対応して凸状軸受部と凹状軸
受部を形成し、前記クランクジャーナル軸は軸部と複数
の歯形を有する歯形軸とからなり、この軸部には同軸中
心線に対し所定の偏心位置を回転軸線とする駆動輪が軸
受部材を介して回転可能に外嵌され、前記歯形軸には複
数の歯形と嵌合する歯形孔を有し、外周部には前記駆動
輪と同一の回転軸線を中心として駆動輪に着脱可能に取
付けるフランジ部と段差部とからなる位置決めカップリ
ングを設け、前記クランクジャーナル軸の軸部は凸状軸
受部の軸受孔に回転可能に支承されるとともに、駆動輪
は凸状軸受部の軸受孔と偏心する回転軸線を中心とする
嵌合凹部に回転可能に支承され、前記位置決めカップリ
ング側は前記凹状軸受部に取付けられ回転軸線を中心と
する軸受箱に嵌合し、位置決めカップリングの歯形溝に
対する歯形軸の歯形の嵌合位置を変更してクランクアー
ムの角度位置を変更することで回転軸線とクランクピン
間隔を可変可能に構成したことであり、請求項2の発明
は、駆動輪と位置決めカップリングとの締結は定位置固
定であるクランクストローク可変機構である。
を解決するため、請求項1の発明は、クランクアームと
クランクジャーナル軸とからなるクランク部を回転可能
に支承するケース本体には対応して凸状軸受部と凹状軸
受部を形成し、前記クランクジャーナル軸は軸部と複数
の歯形を有する歯形軸とからなり、この軸部には同軸中
心線に対し所定の偏心位置を回転軸線とする駆動輪が軸
受部材を介して回転可能に外嵌され、前記歯形軸には複
数の歯形と嵌合する歯形孔を有し、外周部には前記駆動
輪と同一の回転軸線を中心として駆動輪に着脱可能に取
付けるフランジ部と段差部とからなる位置決めカップリ
ングを設け、前記クランクジャーナル軸の軸部は凸状軸
受部の軸受孔に回転可能に支承されるとともに、駆動輪
は凸状軸受部の軸受孔と偏心する回転軸線を中心とする
嵌合凹部に回転可能に支承され、前記位置決めカップリ
ング側は前記凹状軸受部に取付けられ回転軸線を中心と
する軸受箱に嵌合し、位置決めカップリングの歯形溝に
対する歯形軸の歯形の嵌合位置を変更してクランクアー
ムの角度位置を変更することで回転軸線とクランクピン
間隔を可変可能に構成したことであり、請求項2の発明
は、駆動輪と位置決めカップリングとの締結は定位置固
定であるクランクストローク可変機構である。
【0007】
【発明の効果】クランク部のクランクジャーナル軸の軸
部の中心線に対し、所定の偏心量の回転軸線を中心とす
る偏心輪の駆動輪を回転可能に設け、さらに、クランク
ジャーナル軸の歯形軸部にクランクアームを回転軸線に
対する角度位置を変更固定する偏心輪の位置決めカップ
リングを設けたので、クランクアームの角度位置を変更
調整することにより、クランク半径を変更することこと
ができ手、ピストンプランジャーに対し、ストローク量
を所定の範囲に調整することができるとともに、構成も
簡単であり、クランク半径(クランクストローク)を歯
形歯数の角度範囲で調整が可能となって、プランジャポ
ンプ1による被圧送材の物性に対し効率よく対処するこ
とができる。
部の中心線に対し、所定の偏心量の回転軸線を中心とす
る偏心輪の駆動輪を回転可能に設け、さらに、クランク
ジャーナル軸の歯形軸部にクランクアームを回転軸線に
対する角度位置を変更固定する偏心輪の位置決めカップ
リングを設けたので、クランクアームの角度位置を変更
調整することにより、クランク半径を変更することこと
ができ手、ピストンプランジャーに対し、ストローク量
を所定の範囲に調整することができるとともに、構成も
簡単であり、クランク半径(クランクストローク)を歯
形歯数の角度範囲で調整が可能となって、プランジャポ
ンプ1による被圧送材の物性に対し効率よく対処するこ
とができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
したがって説明すると、図1は例えばプランジャーポン
プ1のクランク部19のクランク可変装置3の断面図、
図2は側面図を示すもので、このクランク可変装置3は
ケース本体4と、同ケース本体4に回転可能に支承され
る入力軸5とクランク部19と、この入力軸5とクラン
ク部19のクランクジャーナル軸20間に設けられる歯
車列7とより構成されている。
したがって説明すると、図1は例えばプランジャーポン
プ1のクランク部19のクランク可変装置3の断面図、
図2は側面図を示すもので、このクランク可変装置3は
ケース本体4と、同ケース本体4に回転可能に支承され
る入力軸5とクランク部19と、この入力軸5とクラン
ク部19のクランクジャーナル軸20間に設けられる歯
車列7とより構成されている。
【0009】この入力軸5はケース本体4の図示下部側
にベアリング6a,6bを介して回転可能に取付けら
れ、この入力軸5には歯車列7の第1歯車8が一体また
は別体に設けられている。
にベアリング6a,6bを介して回転可能に取付けら
れ、この入力軸5には歯車列7の第1歯車8が一体また
は別体に設けられている。
【0010】また、入力軸5とほぼ並列状に中間軸9が
ベアリング10a,10bを介して回転可能に取付けら
れ、この中間軸9には第1歯車8と噛合う第2歯車11
と第3歯車12とが一体また別体に設けられている。
ベアリング10a,10bを介して回転可能に取付けら
れ、この中間軸9には第1歯車8と噛合う第2歯車11
と第3歯車12とが一体また別体に設けられている。
【0011】この中間軸9と入力軸5間の上部側にはク
ランク部19のクランクジャーナル軸20を取付けるた
め、ケース本体4の図示左側壁4aにはクランクジャー
ナル軸20の回転軸線C1 を中心とする凸状軸受部15
と、この凸状軸受部15と対応した右側壁部4bには凹
状軸受部16が形成されている。そして、凸状軸受部1
5の壁部15aにはクランクジャーナル軸20のジャー
ナル中心線C2 を中心とする所定の径の軸受孔17が貫
設され、同孔17にはベアリング18を介してクランク
部19のクランクジャーナル軸20の軸部25の基部側
が回転可能に支承されている。また、凹状軸受部16に
はジャーナル軸線C2 より所定の偏心量eで変位するク
ランクジャーナル軸20の回転軸線C1 を中心として後
述する軸受箱42を着脱可能に嵌合する所定径の嵌合孔
16aが形成されている。
ランク部19のクランクジャーナル軸20を取付けるた
め、ケース本体4の図示左側壁4aにはクランクジャー
ナル軸20の回転軸線C1 を中心とする凸状軸受部15
と、この凸状軸受部15と対応した右側壁部4bには凹
状軸受部16が形成されている。そして、凸状軸受部1
5の壁部15aにはクランクジャーナル軸20のジャー
ナル中心線C2 を中心とする所定の径の軸受孔17が貫
設され、同孔17にはベアリング18を介してクランク
部19のクランクジャーナル軸20の軸部25の基部側
が回転可能に支承されている。また、凹状軸受部16に
はジャーナル軸線C2 より所定の偏心量eで変位するク
ランクジャーナル軸20の回転軸線C1 を中心として後
述する軸受箱42を着脱可能に嵌合する所定径の嵌合孔
16aが形成されている。
【0012】このクランク部19はクランクジャーナル
軸20と同軸20の基部側には直角状にクランクアーム
21が設けられ、このクランクアーム21のジャーナル
中心線C2 より所定の寸法r(クランク半径)位置には
クランクピン22が設けられ、同クランクピン22には
例えば先端部にピストンプランジャー24等を取付けた
所定長さのコンロッド23が枢着されている。
軸20と同軸20の基部側には直角状にクランクアーム
21が設けられ、このクランクアーム21のジャーナル
中心線C2 より所定の寸法r(クランク半径)位置には
クランクピン22が設けられ、同クランクピン22には
例えば先端部にピストンプランジャー24等を取付けた
所定長さのコンロッド23が枢着されている。
【0013】このクランクジャーナル軸20は基部より
所定の範囲に軸部25が形成され、この軸部25より先
端側にはその四周の例えば90度位置にはスプライン歯
27(歯形ともいう)を有するスプライン軸部26(歯
形軸ともいう)が形成されている。そして、この軸部2
5にはギヤ列7の第4歯車28が回転可能に取付けられ
ている。
所定の範囲に軸部25が形成され、この軸部25より先
端側にはその四周の例えば90度位置にはスプライン歯
27(歯形ともいう)を有するスプライン軸部26(歯
形軸ともいう)が形成されている。そして、この軸部2
5にはギヤ列7の第4歯車28が回転可能に取付けられ
ている。
【0014】この第4歯車28は第3歯車12と噛合う
歯車部29とボス部30とよりなり、このボス部30の
端部には凸状軸受部15の内側に回転軸線C1 を中心と
して凹設した嵌合凹部15bに嵌合したベアリング33
と嵌合する段差部31が形成されている。そして、その
中心線(回転軸線C1 と整合する)より所定の偏心量e
の軸線(ジャーナル中心線C2 と整合する)を中心とし
て凸状軸受部15の軸受孔17に嵌合したベアリング1
8に外嵌する偏心孔32が貫設されて、この第4歯車2
8は偏心輪を構成している。このように形成された第4
歯車28の段差部31は凸状軸受部15のベアリング1
8,33間に嵌合されるとともに、歯車部29側の偏心
孔32はクランクジャーナル軸20の軸部25との間に
ベアリング18が嵌入されて、第3歯車12と噛み合い
連繋され、クランクジャーナル軸20回りに回動可能に
設けられている。
歯車部29とボス部30とよりなり、このボス部30の
端部には凸状軸受部15の内側に回転軸線C1 を中心と
して凹設した嵌合凹部15bに嵌合したベアリング33
と嵌合する段差部31が形成されている。そして、その
中心線(回転軸線C1 と整合する)より所定の偏心量e
の軸線(ジャーナル中心線C2 と整合する)を中心とし
て凸状軸受部15の軸受孔17に嵌合したベアリング1
8に外嵌する偏心孔32が貫設されて、この第4歯車2
8は偏心輪を構成している。このように形成された第4
歯車28の段差部31は凸状軸受部15のベアリング1
8,33間に嵌合されるとともに、歯車部29側の偏心
孔32はクランクジャーナル軸20の軸部25との間に
ベアリング18が嵌入されて、第3歯車12と噛み合い
連繋され、クランクジャーナル軸20回りに回動可能に
設けられている。
【0015】また、クランクジャーナル軸20のスプラ
イン軸部26には位置決めカップリング35が嵌合され
ている。この位置決めカップリング35は第4歯車28
の軸線(ジャーナル軸の回転軸線C1 )に対しクランク
アーム21の角度位置をスプライン歯27を介して位置
決め固定するもので、第4歯車28と同様にジャーナル
軸の回転中心線C1 を中心として取付フランジ部36と
段差部37,38が形成されている。また、このカップ
リング35の中心線C1 より偏心量eの軸線(ジャーナ
ル中心線C2 と整合)を中心としてスプライン軸部26
のスプライン歯27とスライド係合するスプライン溝4
0を有するスプライン孔39が貫設されて、第4歯車2
8と同じ軸線C1 となる偏心輪となっている。また、こ
の取付フランジ部36には図示はしないが、第4歯車2
8と締結するため、それぞれの当接面には対応して第4
歯車28側にはねじ孔が、フランジ部36側にはボルト
の挿通孔が、例えばスプライン歯27と対応する90度
位置に締結部41が形成されている。なお、図示はしな
いがこの第4歯車28と位置決めカップリング35とは
同一の締結部41で締結するための合い符号が付されて
いる。
イン軸部26には位置決めカップリング35が嵌合され
ている。この位置決めカップリング35は第4歯車28
の軸線(ジャーナル軸の回転軸線C1 )に対しクランク
アーム21の角度位置をスプライン歯27を介して位置
決め固定するもので、第4歯車28と同様にジャーナル
軸の回転中心線C1 を中心として取付フランジ部36と
段差部37,38が形成されている。また、このカップ
リング35の中心線C1 より偏心量eの軸線(ジャーナ
ル中心線C2 と整合)を中心としてスプライン軸部26
のスプライン歯27とスライド係合するスプライン溝4
0を有するスプライン孔39が貫設されて、第4歯車2
8と同じ軸線C1 となる偏心輪となっている。また、こ
の取付フランジ部36には図示はしないが、第4歯車2
8と締結するため、それぞれの当接面には対応して第4
歯車28側にはねじ孔が、フランジ部36側にはボルト
の挿通孔が、例えばスプライン歯27と対応する90度
位置に締結部41が形成されている。なお、図示はしな
いがこの第4歯車28と位置決めカップリング35とは
同一の締結部41で締結するための合い符号が付されて
いる。
【0016】また、ケース本体4の凹状軸受部16の嵌
合孔16aには位置決めカップリング35を回転可能に
支承する軸受箱42が着脱可能に取付けられ、この軸受
箱42には位置決めカップリング35の段差部37,3
8と対応して回転中心C1 を中心としてベアリング4
5,46を嵌合する嵌合部43,44が形成されて、同
軸受箱42はベアリング45,46とともに位置決めカ
ップリング35に着脱可能に設けられている。また、ク
ランクジャーナル軸20のスプライン軸部26の端面に
は回転軸線C1 に沿って図示はしないがねじ孔が螺設さ
れ、同端面には位置決めカップリング35の抜け止めを
防止する押え部材47が取付ボルト48を介して着脱可
能に取付けられている。
合孔16aには位置決めカップリング35を回転可能に
支承する軸受箱42が着脱可能に取付けられ、この軸受
箱42には位置決めカップリング35の段差部37,3
8と対応して回転中心C1 を中心としてベアリング4
5,46を嵌合する嵌合部43,44が形成されて、同
軸受箱42はベアリング45,46とともに位置決めカ
ップリング35に着脱可能に設けられている。また、ク
ランクジャーナル軸20のスプライン軸部26の端面に
は回転軸線C1 に沿って図示はしないがねじ孔が螺設さ
れ、同端面には位置決めカップリング35の抜け止めを
防止する押え部材47が取付ボルト48を介して着脱可
能に取付けられている。
【0017】次に、上記のように構成されたクランク可
変装置3によりクランクストローク(クランクアーム半
径)rを可変する場合について説明する。先ず、例えば
図3(A) の状態で、クランクアーム21に取付けたクラ
ンクピン22は上死点にあって、クランクジャーナル軸
20の軸部25には第4歯車28が嵌合されて、その中
心はクランクジャーナル軸20の回転軸線C1 に整合さ
れている。また、クランクジャーナル軸20のスプライ
ン軸部26には位置決めカップリング35が嵌合され
て、同カップリング35の中心はクランクジャーナル軸
20の回転軸線C1 に整合され、4か所の締結部41に
おいて第4歯車28とカップリング35とはスプライン
歯27とスプライン溝40を介して位置決め固定され、
カップリング35の段差部37,38と凹状軸受部16
には軸受箱42が嵌合されて、同軸受箱42は右側壁4
bの嵌合孔16aに取付けられて位置決めカップリング
35および軸受箱42の中心は回転軸線C1 に整合さ
れ、クランクジャーナル軸部20の端面側には押え部材
47が取付ボルト48により螺着されている。
変装置3によりクランクストローク(クランクアーム半
径)rを可変する場合について説明する。先ず、例えば
図3(A) の状態で、クランクアーム21に取付けたクラ
ンクピン22は上死点にあって、クランクジャーナル軸
20の軸部25には第4歯車28が嵌合されて、その中
心はクランクジャーナル軸20の回転軸線C1 に整合さ
れている。また、クランクジャーナル軸20のスプライ
ン軸部26には位置決めカップリング35が嵌合され
て、同カップリング35の中心はクランクジャーナル軸
20の回転軸線C1 に整合され、4か所の締結部41に
おいて第4歯車28とカップリング35とはスプライン
歯27とスプライン溝40を介して位置決め固定され、
カップリング35の段差部37,38と凹状軸受部16
には軸受箱42が嵌合されて、同軸受箱42は右側壁4
bの嵌合孔16aに取付けられて位置決めカップリング
35および軸受箱42の中心は回転軸線C1 に整合さ
れ、クランクジャーナル軸部20の端面側には押え部材
47が取付ボルト48により螺着されている。
【0018】この図3(A) の状態でクランクピン22は
クランクジャーナル軸20の中心線C2 が回転軸線C1
に対し、例えば実質半径r(50mm)+偏心量e(5m
m)=偏心半径r1 (55mm)に位置されている。そし
て、入力軸5に回転が与えられると、回転は歯車列7の
第4歯車28に伝達され、同回転は第4歯車28より位
置決めカップリング35を介してスプライン軸部26に
伝達され、クランクジャーナル軸20は回転軸線C1 を
中心として回転される。そして、このジャーナル軸20
に取付けたクランクアーム21のクランクピン22は回
転中心C1 を中心とする直径Da (110mm)の軌跡円
KA に沿って回転されるとともに、同クランクピン22
にコンロッド23を介して設けられたピストンプランジ
ャ24に直線往復運動のストロークS(110mm)が与
えられる。
クランクジャーナル軸20の中心線C2 が回転軸線C1
に対し、例えば実質半径r(50mm)+偏心量e(5m
m)=偏心半径r1 (55mm)に位置されている。そし
て、入力軸5に回転が与えられると、回転は歯車列7の
第4歯車28に伝達され、同回転は第4歯車28より位
置決めカップリング35を介してスプライン軸部26に
伝達され、クランクジャーナル軸20は回転軸線C1 を
中心として回転される。そして、このジャーナル軸20
に取付けたクランクアーム21のクランクピン22は回
転中心C1 を中心とする直径Da (110mm)の軌跡円
KA に沿って回転されるとともに、同クランクピン22
にコンロッド23を介して設けられたピストンプランジ
ャ24に直線往復運動のストロークS(110mm)が与
えられる。
【0019】次に、図3(A) の状態よりクランクピン2
2の偏心半径r1 を変更する場合には、先ず、取付ボル
ト48を取り外して押え部材47および軸受箱42を取
外す。そして、締結部41のボルトを取外して例えばク
ランクアーム21を左右いずれかの方向へ90度回動す
る。これにより図3(B),図3(D) に示すようにクランク
ジャーナル軸20のジャーナル軸線C2 は回転軸線C1
に整合して位置し、この状態で位置決めカップリング3
5を第4歯車28に対し、元の合い符号の締結部41の
位置関係となるようにスプライン歯27に対しスプライ
ン溝40を嵌合し、ボルトにより締結し、同様にして軸
受箱42および押え部材47を嵌合固定して、クランク
アーム21を90度位相した位置に位置決め固定する。
2の偏心半径r1 を変更する場合には、先ず、取付ボル
ト48を取り外して押え部材47および軸受箱42を取
外す。そして、締結部41のボルトを取外して例えばク
ランクアーム21を左右いずれかの方向へ90度回動す
る。これにより図3(B),図3(D) に示すようにクランク
ジャーナル軸20のジャーナル軸線C2 は回転軸線C1
に整合して位置し、この状態で位置決めカップリング3
5を第4歯車28に対し、元の合い符号の締結部41の
位置関係となるようにスプライン歯27に対しスプライ
ン溝40を嵌合し、ボルトにより締結し、同様にして軸
受箱42および押え部材47を嵌合固定して、クランク
アーム21を90度位相した位置に位置決め固定する。
【0020】この図3(B),図3(D) の状態でクランクピ
ン22はクランクジャーナル軸20の中心線C2 が回転
軸線C1 に整合されていることから、実質半径r(50
mm)+偏心量e(0mm)=偏心半径r2 (50mm)に位
置されている。そして、入力軸5に回転が与えられる
と、歯車列7を介してクランクジャーナル軸20に伝達
され、同軸20は回転軸線C1 を中心として回転され、
クランクピン22は直径Db,Dd (100mm)の軌跡円
KB,KD に沿って回転されるとともに、同クランクピン
22にコンロッド23を介して設けられたピストンプラ
ンジャ24に直線往復運動のストロークS(100mm)
が与えられる。
ン22はクランクジャーナル軸20の中心線C2 が回転
軸線C1 に整合されていることから、実質半径r(50
mm)+偏心量e(0mm)=偏心半径r2 (50mm)に位
置されている。そして、入力軸5に回転が与えられる
と、歯車列7を介してクランクジャーナル軸20に伝達
され、同軸20は回転軸線C1 を中心として回転され、
クランクピン22は直径Db,Dd (100mm)の軌跡円
KB,KD に沿って回転されるとともに、同クランクピン
22にコンロッド23を介して設けられたピストンプラ
ンジャ24に直線往復運動のストロークS(100mm)
が与えられる。
【0021】また、上記と同様に組替え操作して図3
(C) に示すようにクランクアーム21のクランクピン2
2を上死点の位置から下死点の位置にすることでジャー
ナル軸20の中心線C2 は回転軸線C1 に対して偏心量
−eの位置となり、クランクピン22は、実質半径r
(50mm)ー偏心量e(5mm)=偏心半径r3 (45m
m)に位置されている。そして、入力軸5に回転が与え
られると、歯車列7を介してクランクジャーナル軸20
に伝達され、同軸20は回転軸線C1 を中心として回転
され、クランクピン22は直径Dc (90mm)の軌跡円
KC に沿って回転されるとともに、同クランクピン22
に連結杆23を介して設けられたピストンプランジャ2
4に直線往復運動のストロークS(90mm)が与えられ
る。
(C) に示すようにクランクアーム21のクランクピン2
2を上死点の位置から下死点の位置にすることでジャー
ナル軸20の中心線C2 は回転軸線C1 に対して偏心量
−eの位置となり、クランクピン22は、実質半径r
(50mm)ー偏心量e(5mm)=偏心半径r3 (45m
m)に位置されている。そして、入力軸5に回転が与え
られると、歯車列7を介してクランクジャーナル軸20
に伝達され、同軸20は回転軸線C1 を中心として回転
され、クランクピン22は直径Dc (90mm)の軌跡円
KC に沿って回転されるとともに、同クランクピン22
に連結杆23を介して設けられたピストンプランジャ2
4に直線往復運動のストロークS(90mm)が与えられ
る。
【0022】このように本実施形態のクランク可変装置
3では、上記したようにクランク部19のクランクジャ
ーナル軸20の中心線C2 に対し、偏心量eの回転軸線
C1を中心とする偏心輪の第4歯車28を回転可能に設
け、さらに、同軸20のスプライン軸部26にクランク
アーム21を回転軸線C1 に対する角度位置を変更固定
する偏心輪の位置決めカップリング35を設けたので、
図3(A) 、図3(B)(D)、図3(C) の調整操作により、ク
ランク半径を偏心半径=r1,r2,r3 に変更調整するこ
とで、ピストンプランジャー24に対し、ストローク量
=110〜90mmに調整することができるとともに、構
成も簡単であり、クランク半径(クランクストローク)
rをスプライン歯数の角度範囲で調整が可能となって、
プランジャポンプ1による被圧送材の物性に対し効率よ
く対処することができる。
3では、上記したようにクランク部19のクランクジャ
ーナル軸20の中心線C2 に対し、偏心量eの回転軸線
C1を中心とする偏心輪の第4歯車28を回転可能に設
け、さらに、同軸20のスプライン軸部26にクランク
アーム21を回転軸線C1 に対する角度位置を変更固定
する偏心輪の位置決めカップリング35を設けたので、
図3(A) 、図3(B)(D)、図3(C) の調整操作により、ク
ランク半径を偏心半径=r1,r2,r3 に変更調整するこ
とで、ピストンプランジャー24に対し、ストローク量
=110〜90mmに調整することができるとともに、構
成も簡単であり、クランク半径(クランクストローク)
rをスプライン歯数の角度範囲で調整が可能となって、
プランジャポンプ1による被圧送材の物性に対し効率よ
く対処することができる。
【0023】なお、上記実施形態においては、クランク
ジャーナル軸20のスプライン軸部26および位置決め
カップリングにスプライン歯27、スプライン溝40を
90度間隔で形成して例示したが、これに限定するもの
ではなく、例えばスプライン歯27、スプライン溝40
に替りセレーション歯のように多数歯成形することので
きる構成とすることで、クランク半径を多数段階に調整
することが可能となって被圧送材の種類に応じて容易に
対処することができる。
ジャーナル軸20のスプライン軸部26および位置決め
カップリングにスプライン歯27、スプライン溝40を
90度間隔で形成して例示したが、これに限定するもの
ではなく、例えばスプライン歯27、スプライン溝40
に替りセレーション歯のように多数歯成形することので
きる構成とすることで、クランク半径を多数段階に調整
することが可能となって被圧送材の種類に応じて容易に
対処することができる。
【図1】クランクストローク可変機構の断面図である。
【図2】クランクストローク可変機構の側面図である。
【図3】(A)(B)(C)(D)クランクストロークを変更する説
明図である。
明図である。
3 クランク可変装置 4 ケース本体 15 凸状軸受部 15a 嵌合凹部 16 凹状軸受部 16a 嵌合孔 17 軸受孔 19 クランク部 20 クランクジャーナル軸 21 クランクアーム 25 軸部 26 スプライン軸部(歯形軸) 27 スプライン歯(歯形) 34 位置決めカップリング 36 取付フランジ部 37,38 段差部 39 スプライン孔(歯形孔) 41 締結部 42 軸受箱
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクアームとクランクジャーナル軸
とからなるクランク部を回転可能に支承するケース本体
には対応して凸状軸受部と凹状軸受部を形成し、前記ク
ランクジャーナル軸は軸部と複数の歯形を有する歯形軸
とからなり、この軸部には同軸中心線に対し所定の偏心
位置を回転軸線とする駆動輪が軸受部材を介して回転可
能に外嵌され、前記歯形軸には複数の歯形と嵌合する歯
形孔を有し、外周部には前記駆動輪と同一の回転軸線を
中心として駆動輪に着脱可能に取付けるフランジ部と段
差部とからなる位置決めカップリングを設け、前記クラ
ンクジャーナル軸の軸部は凸状軸受部の軸受孔に回転可
能に支承されるとともに、駆動輪は凸状軸受部の軸受孔
と偏心する回転軸線を中心とする嵌合凹部に回転可能に
支承され、前記位置決めカップリング側は前記凹状軸受
部に取付けられ回転軸線を中心とする軸受箱に嵌合し、
位置決めカップリングの歯形溝に対する歯形軸の歯形の
嵌合位置を変更してクランクアームの角度位置を変更す
ることで回転軸線とクランクピン間隔を可変可能に構成
したクランクストローク可変機構。 - 【請求項2】 駆動輪と位置決めカップリングとの締結
は定位置固定である請求項1のクランクストローク可変
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35754797A JPH11190326A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | クランクストローク可変機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35754797A JPH11190326A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | クランクストローク可変機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190326A true JPH11190326A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=18454693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35754797A Pending JPH11190326A (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | クランクストローク可変機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11190326A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057007A1 (en) * | 2003-12-15 | 2005-06-23 | Hydrostatic Design Technology Pty Ltd | Hydraulic motor/pump |
CN102937089A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-02-20 | 浙江爱力浦泵业有限公司 | 一种机械隔膜计量泵膜片传动机构 |
-
1997
- 1997-12-25 JP JP35754797A patent/JPH11190326A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005057007A1 (en) * | 2003-12-15 | 2005-06-23 | Hydrostatic Design Technology Pty Ltd | Hydraulic motor/pump |
US7637202B2 (en) | 2003-12-15 | 2009-12-29 | Hydrostatic Design Technology Pty Ltd | Hydraulic motor/pump |
CN102937089A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-02-20 | 浙江爱力浦泵业有限公司 | 一种机械隔膜计量泵膜片传动机构 |
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