JPH11190269A - スパークプラグの装着方法及びスパークプラグの装着装置 - Google Patents

スパークプラグの装着方法及びスパークプラグの装着装置

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JPH11190269A
JPH11190269A JP35810997A JP35810997A JPH11190269A JP H11190269 A JPH11190269 A JP H11190269A JP 35810997 A JP35810997 A JP 35810997A JP 35810997 A JP35810997 A JP 35810997A JP H11190269 A JPH11190269 A JP H11190269A
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JP
Japan
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spark plug
outer electrode
rotation
mounting
plug
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Application number
JP35810997A
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English (en)
Inventor
Wataru Matsutani
渉 松谷
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工工程の増加によるコストアップを抑制す
るとともに、効率よく作業を行なうことができるスパー
クプラグの装着方法及びスパークプラグの装着装置を提
供すること。 【解決手段】 カメラ26で外側電極18を撮像し、そ
の画像データに基づいて外側電極18を初期位置Aに配
置し、同時に回転エンコーダ22によって、プラグソケ
ット9の回転位置Bを検出する。そして、初期位置A及
び回転位置B及び目標位置Cの位置関係に基づいて、実
位置D及び締め付けトルクをモニタリングして、モータ
21の回転動作を制御し、締め付けトルクが許容範囲内
で且つ実位置Dが目標位置Cの許容範囲内に納まる様に
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用のスパ
ークプラグを、内燃機関に螺合させて締め付けて装着す
る際に利用できるスパークプラグの装着方法及びスパー
クプラグの装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関にスパークプラグを
装着する場合には、単に作業者が締め付け用レンチを用
いてスパークプラグを締め付けたり、或は、締め付け装
置の先端にスパークプラグを取り付け、この装置を回転
駆動してスパークプラグを回転させて締め付けていた。
【0003】また、近年では、燃費向上等の目的で、外
側電極の位置が内燃機関のシリンダ内にて所定位置とな
るように工夫する技術が提案されている(特公平7−1
9637号公報参照)。この技術は、スパークプラグの
外側電極の位置と相関がある(スパークプラグ自身の)
金具の一部に加工を施して目印をつけることによって、
スパークプラグの装着の際には、目印をつけた箇所と締
め付け用レンチとの関係から、間接的に外側電極の位置
を検出して、締め付け時の方向性を合わせるものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記技術で
は、スパークプラグの金具等に加工を加えなければなら
ないために、加工工程が増えて製造コストが増大すると
いう問題があった。また、スパークプラグを締め付ける
際には、スパークプラグの気密性を確保するために、締
め付けトルクの管理が必要であるが、前記の従来技術で
は、外側電極の位置と締め付けトルクとを、作業者が確
認しながら、シリンダ内の所定位置にスパークプラグを
取り付けるので、非効率であるという問題があった。
【0005】本発明は、前記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、加工工程の増加によるコストアップを抑制
するとともに、効率よく作業を行なうことができるスパ
ークプラグの装着方法及びスパークプラグの装着装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するため
の請求項1の発明では、スパークプラグをプラグ取付装
置の保持部(例えばプラグソケット)によって保持し、
保持部を回転させることによって、スパークプラグを内
燃機関に螺合させ締め付けて装着するスパークプラグの
装着方法において、スパークプラグを保持部によって保
持した状態で、スパークプラグの外側電極を撮像する撮
像工程と、撮像工程の撮像によって得られた画像データ
に基づいて、外側電極の回転方向における初期位置Aを
検出する電極位置検出工程と、を備えたことを特徴とす
るスパークプラグの装着方法を要旨とする。
【0007】本発明は、スパークプラグをプラグ取付装
置を用いて内燃機関に装着する方法に関するものであ
り、まず、撮像工程にて、スパークプラグを保持部によ
って保持した状態で、その外側電極を撮像し、次に、電
極位置検出工程にて、前記撮像によって得られた画像デ
ータに基づいて、外側電極の回転方向における初期位置
Aを検出する。
【0008】例えばCCDカメラにて、ある方向(例え
ば外側電極の側方)から外側電極を撮像すると、例えば
外側電極の形状、先端部分の曲がる向き、反射光の明る
さ等を示す画像データが得られる。この画像データは、
外側電極の回転方向における位置、即ち、スパークプラ
グをその軸を中心に回転させた場合における外側電極の
位置によって変化するので、この画像データから、外側
電極が回転方向においてどの位置にあるかを検出するこ
とができる。
【0009】この場合、初期位置Aとは、単に画像デー
タから検出された撮像時の位置であってもよいが、後述
する様に、検出し易い位置(初期設定位置)に外側電極
を回転移動させた場合に検出した位置であってもよい。
従って、この場合には、初期設定位置が初期位置Aとな
る。
【0010】請求項2の発明では、初期位置Aを検出す
る際には、保持部を回転させて外側電極を回転移動さ
せ、この状態で撮像した画像データと基準となる画像デ
ータとを比較して、外側電極を所定の初期設定位置に移
動させる。本発明は、前記請求項1の発明を例示したも
のであって、ここでは、初期位置Aを検出するために、
外側電極(従ってスパークプラグ及び保持部)を回転さ
せている。
【0011】つまり、外側電極の先端側は、通常、例え
ばスパークプラグの軸中心に向かって略くの字状に曲げ
られているので、外側電極の曲がり具合いがよく見える
位置(初期設定位置)で撮像すると、外側電極の位置が
容易に分かる。そこで、本発明では、撮像によって得ら
れる画像データと基準となる画像データとの比較が容易
なように、外側電極を回転させるのである。それによ
り、外側電極の位置を正確に検出することができる。
【0012】しかも、正確な位置が検出可能な様に外側
電極を回転させるということは、常に、所定の初期設定
位置に外側電極を回転移動させること、即ちある決まっ
た位置に外側電極を移動させるということを意味する。
従って、本発明では、初期位置Aは、常に一定(=初期
設定位置)であるので、極めて正確な初期位置Aが得ら
れるという効果がある。
【0013】請求項3の発明では、外側電極の初期位置
Aと、保持部の回転方向における回転状態と、外側電極
を配置すべき回転方向における目標位置Cとの関係を認
識する関係認識工程を備えている。本発明では、関係認
識工程にて、外側電極の初期位置Aと、保持部の回転状
態と、外側電極の目標位置Cとの関係を認識している。
【0014】この3つの関係が認識できれば、保持部を
どれだけ回転させると、外側電極をどの位置に配置でき
るかが分かるとともに、外側電極がどの程度目的位置C
に近づいたかが分かる。よって、外側電極を所望の位置
に配置するための保持部の回転制御を、容易に且つ正確
に行なうことができる。
【0015】請求項4の発明では、保持部の回転方向に
おける回転状態が、保持部の回転方向における位置を示
す回転位置B、又は保持部の回転量を示す回転角であ
る。本発明は、前記請求項4の発明の保持部の回転方向
における回転状態を例示したものである。
【0016】つまり、保持部の回転方向における回転状
態が、例えば保持部の回転方向における位置を示す回転
位置Bである場合には、例えば保持部の近傍に位置セン
サを配置して、例えば保持部の基準となる点が現在どの
位置にあるか(従って保持部の回転状態)を検出するこ
とができる。よって、前記初期位置Aと回転位置Bとか
ら外側電極の現在の位置(実位置D)が分かるので、こ
の実位置Dと目標位置Cとに基づいて、保持部の回転制
御を正確に行なうことができる。
【0017】また、保持部の回転方向における回転状態
が、例えば保持部の回転量である回転角である場合に
は、例えば回転角センサを配置して、その回転角を検出
することができる。よって、前記初期位置Aとこの回転
角とから外側電極の現在位置(実位置D)が分かるの
で、この実位置Dと目標位置Cとに基づいて、保持部の
回転制御を正確に行なうことができる。
【0018】尚、例えばデジタル式の回転エンコーダや
アナログ式のリゾルバを用いて、回転方向、回転位置
B、回転角等を一括して検出してもよい。請求項5の発
明では、スパークプラグを内燃機関に装着する際には、
関係認識工程にて認識した関係のデータに基づいて、外
側電極の実際の回転方向の実位置Dが外側電極の目標位
置Cの許容範囲内となるように、保持部の回転動作を調
節して、スパークプラグを装着する装着工程を備えてい
る。
【0019】本発明では、保持部の回転制御を例示した
ものであり、装着工程では、外側電極の実際の回転方向
の実位置Dが外側電極の目標位置Cの許容範囲内となる
ように、保持部の回転動作を調節する。つまり、外側電
極の実位置Dをチェックして、保持部を回転させ、それ
により外側電極の位置が目標位置Cの許容範囲内に収ま
るように制御する。
【0020】これにより、外側電極の位置の設定を、自
動的に、容易に且つ正確に行なうことができる。請求項
6の発明では、装着工程にて、外側電極の実位置Dの調
節を行なう際には、スパークプラグの締め付けトルクが
所定の許容範囲内となるように、外側電極の実位置Dの
調節を行なう。
【0021】本発明は、装着工程において、更にトルク
の調節を行なうものである。例えばトルクセンサにより
締め付けトルクをチェックし、締め付けトルクが所定の
許容範囲に収まる様に、保持部の回転を制御する。これ
により、従来の様な面倒な締め付けトルクの調節が要ら
ず、自動的に好ましい締め付けトルクの範囲に設定でき
るという利点がある。
【0022】請求項7の発明は、スパークプラグをプラ
グ取付装置の保持部によって保持し、保持部を回転させ
ることにより、スパークプラグを内燃機関に螺合させ締
め付けて装着するスパークプラグの装着装置において、
スパークプラグを保持部によって保持した状態で、スパ
ークプラグの外側電極を撮像する撮像手段(例えばCC
Dカメラ)と、保持部の回転方向における回転状態を検
出する回転状態検出手段と、を備え、撮像手段による画
像データと回転状態検出手段による回転状態のデータと
外側電極の配置すべき目標位置Cのデータとに基づい
て、外側電極の初期位置Aと保持部の回転状態と外側電
極の目標位置Cとの関係を認識する関係認識手段と、を
備えたことを特徴とするスパークプラグの装着装置を要
旨とする。
【0023】本発明では、スパークプラグを保持部によ
って保持した状態で、撮像手段により、スパークプラグ
の外側電極を撮像し、回転状態検出手段により、保持部
の回転方向における回転状態を検出する。そして、関係
認識手段により、画像データと回転状態のデータと目標
位置Cのデータとに基づいて、外側電極の初期位置Aと
保持部の回転状態と外側電極の目標位置Cとの関係を認
識する。
【0024】従って、この認識した関係のデータに基づ
いて、保持部の回転を制御することにより、容易に外側
電極を目標位置Cに配置することができる。請求項8で
は、回転状態検出手段は、保持部の回転方向における位
置を示す回転位置Bを検出する位置検出手段(例えば位
置センサ)、又は保持部の回転量を示す回転角を検出す
る回転角検出手段(例えば回転角センサ)である。
【0025】本発明は、回転状態検出手段を例示したも
のであり、位置検出手段により、保持部の回転方向にお
ける位置を示す回転位置Bを検出することができ、ま
た、回転角検出手段により、保持部の回転量を示す回転
角を検出することができる。尚、例えばデジタル式の回
転エンコーダやアナログ式のリゾルバを用いて、回転方
向、回転位置B、回転角等を一括して検出してもよい。
【0026】請求項9の発明では、スパークプラグを内
燃機関に装着する際には、関係認識手段によって認識さ
れた関係のデータに基づいて、外側電極の実際の回転方
向の実位置Dが外側電極の目標位置Cの許容範囲内とな
るように、保持部の回転動作を調節して、スパークプラ
グを装着する装着制御手段を備えている。
【0027】本発明では、前記関係データに基づいて、
装着制御手段により、外側電極の実際の回転方向の実位
置Dが外側電極の目標位置Cの許容範囲内となるよう
に、保持部の回転動作を調節するので、自動的に外側電
極を目標位置Cの許容範囲内に正確に配置することがで
きる。
【0028】請求項10の発明では、更に、内燃機関に
スパークプラグを締め付ける際に、その締め付けトルク
を検出するトルク検出手段(例えばトルクセンサ)を備
え、装着制御手段によって外側電極の実位置Dを調節す
る際には、締め付けトルクのデータに基づいて、締め付
けトルクが所定の許容範囲内となるように、外側電極の
実位置Dを調節する。
【0029】本発明では、外側電極の実位置Dを調節す
る際には、締め付けトルクのデータに基づいて、締め付
けトルクが所定の許容範囲内となるように、外側電極の
実位置Dを調節するので、自動的に目標とする締め付け
トルクの範囲内に正確に設定することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のスパークプラグの
装着方法及びスパークプラグの装着装置の例(実施例)
について、図面に基づいて説明する。 a)まず、実施例のスパークプラグの装着装置(以下ス
パークプラグ装着装置とも記す)について説明する。
【0031】本実施例のスパークプラグ装着装置は、図
1に示す様に、プラグ装着孔1が一列に4箇所設けられ
ている4気筒エンジン2に対して、4本のスパークプラ
グ3を一度に自動的に装着する装置である。尚、以下で
は、説明を簡単にするために、1本のスパークプラグ3
について述べる。
【0032】このスパークプラグ装着装置は、スパーク
プラグ3を保持して上下方向及び回転方向に移動させる
プラグ取付装置4と、プラグ取付装置4に保持されたス
パークプラグ3の先端側の発火部6を撮像する撮像装置
7と、スパークプラグ装着装置を制御する電子制御装置
(ECU)8とから、主として構成されている。
【0033】このうち、前記撮像装置7は、プラグソケ
ット9にて保持された状態のスパークプラグ3の先端
側、即ち、外側電極18を含む発火部6を撮像するもの
であり、例えばCCDカメラ26とこのCCDカメラ2
6により撮影された画像を表示するディスプレイ装置2
7とから構成されている。
【0034】また、前記プラグ取付装置4は、エンジン
2の上方に配置されており、プラグ取付装置4には、ス
パークプラグ3を保持する4本のプラグソケット9が、
一列に配置されて下方に向かって立設されている。この
プラグソケット9は、磁力(例えば電磁力)によってス
パークプラグ3を保持することができ、図2に示す様
に、その下面側には、スパークプラグ1の基端側が嵌入
する保持孔11が開口している。
【0035】スパークプラグ3は、基端側(図2の上
方)より、一体端子12、絶縁部材13、六角形状の主
体金具14、胴部15、ガスケット16、ネジ部17、
先端側が内側に略90゜屈曲した外側電極18、スパー
クプラグ3を貫通して一体端子12と一体の中央電極1
9とから構成されている。
【0036】従って、保持孔11内には、一体端子1
2、絶縁部材13、主体金具14が嵌入され、その開口
端11aは、主体金具14の形状に一致する様に六角形
状に形成されている。また、前記プラグ取付装置4に
は、図3に示す様に、モータ(例えばステッピングモー
タ)21が取り付けられており、このモータ21によ
り、プラグソケット9を正逆自在に回転移動させること
ができる。又、図示しない他のモータにより、プラグ取
付装置4自体を(図1の)上下方向に移動させて、プラ
グソケット9を上下方向に移動させることができる。
尚、プラグソケット9自体を上下方向に移動させてもよ
い。
【0037】特に、本実施例では、プラグ取付装置4に
は、プラグソケット9の回転状態を検出する回転エンコ
ーダ22と、スパークプラグ3を締め付ける際の締め付
けトルクを検出するトルクセンサ23が配置されてい
る。この回転エンコーダ22により、(装置を上方から
見た)図4に示す様に、プラグソケット9の回転方向、
現在の位置、即ちプラグソケット9が基準位置Eより、
回転方向にどの程度移動したかを示す回転位置B及び回
転量(回転角)を検出することができる。
【0038】更に、前記ECU8は、マイクロコンピュ
ータとして構成されたものであり、図3に示す様に、周
知のCPU8a,ROM8b,RAM8c,入力部8d
及び出力部8e等を備えている。この入力部8dには、
回転エンコーダ22、トルクセンサ23、CCDカメラ
26が接続され、それらから入力された信号に基づい
て、外側電極18の最初の位置(初期位置A)を検出す
るための画像処理、プラグソケット9の回転位置Bの検
出、各位置の関係を認識する処理、締め付けトルクの検
出等の処理が行われる。
【0039】一方、出力部8eには、モータ21が接続
され、ECU8からの制御信号により、プラグソケット
9の回転方向の位置を調節するための制御信号が出力さ
れる。尚、ROM8b等には、内燃機関のシリンダ内に
て、図4に示す様に、外側電極18を配置すべき位置の
データ、具体的には、基準位置Eからの回転角で示され
る目標位置Cが記憶されている。
【0040】b)次に、上述したスパークプラグ装着装
置を用いて行われるスパークプラグの装着方法につい
て、図4の各位置A,B,C,D,Eの関係を示す説明
図及び図5のフローチャートを参照して説明する。この
スパークプラグ装着装置の各構成の位置としては、様々
な設定が考えられるが、ここでは説明を明瞭にするため
に、図4に示す様に、各回転方向の位置の基準となる基
準位置E及びCCDカメラ26の向きは、図4の上下方
向、即ち、プラグ装着孔1の配列方向(図4の左右方
向)と垂直の方向とする。
【0041】また、また各位置A,B,Cは、基準位置
Eからの回転角で示されるものとし、ここでは、例えば
外側電極16の初期位置Aは、基準位置Eより例えば−
90゜(−は左回転方向を示す)の位置とし、外側電極
19の目標位置Cは、基準位置Eより例えば+120゜
(+は右回転方向を示す)の位置とする。
【0042】i)まず、スパークプラグ3の基端側を、プ
ラグソケット9の保持孔17に挿入し、磁力により保持
させる。 ii)次に、スパークプラグ3の先端側、即ち、外側電極
18を含む発火部6付近をCCDカメラ26によって撮
像する。この画像はディスプレイ装置27に表示される
とともに、ECU8に送られる(図5のステップ10
0)。
【0043】iii)制御装置ECU8では、画像データを
解析するいわゆる画像認識により、外側電極18を認識
し、この認識した外側電極18が、図4(a)に示す所
定の初期設定位置(=初期位置A)にあるか否かを判定
する(ステップ110)。尚、本実施例では、後述する
様に、最初に初期設定位置に外側電極19をセットする
ので、以下では、初期設定位置を初期位置Aと記す。
【0044】具体的には、認識された外側電極18の像
が、例えば図1に示すディスプレイ装置27に示す像と
一致するか否かによって、外側電極18が初期位置Aに
あるか否かを判定する。ここで、初期位置Aにないと判
断されると、外側電極18を初期位置Aにもってくるよ
うに、前記モータ21を駆動してプラグソケット8を回
転させる(ステップ120)。
【0045】例えば図4(a)に示す様に、最初にスパ
ークプラグ3がプラグソケット8に挿入された時点で、
外側電極18が基準位置Eから−110゜の位置、即ち
初期位置Aから−20゜の位置にある場合を考えると、
図4(b)に示す様に、プラグソケット8を+20゜回
転させることにより、外側電極18を初期位置Aに配置
することができる。
【0046】iv)また、同時に、回転エンコーダ22か
らの信号に基づいて、プラグソケット9が基準位置Eか
らどれほど離れた位置にあるかを検出して、その回転方
向の位置(回転位置B)をモニタリングする(ステップ
130)。例えばプラグソケット9に基準点9aを設け
ておき、その基準点9aがどの位置に移動したかによ
り、回転位置Bを検出する。
【0047】尚、プラグソケット9の回転位置Bは、初
期状態では基準位置Eに設定されており、回転エンコー
ダ22の原点も基準位置Eに設定されているものとす
る。ここでは、例えばプラグソケット8を+20゜回転
させたので、図4(b)に示す様に、プラグソケット9
の回転位置Bは基準位置Eから+20゜ずれた位置にあ
ることが検出される。
【0048】v)次に、この様にして外側電極18の初期
位置Aとプラグソケット9の回転位置Bとの関係、更に
は予め記憶されている外側電極18の目標位置Cとの関
係が明確になると(ステップ140)、実際にスパーク
プラグ3をエンジン2に装着する作業を行なう。
【0049】具体的には、プラグ取付装置4を下降させ
るとともに、プラグソケット9を+方向に回転させて、
スパークプラグ3をエンジン2のプラグ装着孔1に挿入
して螺合させる(ステップ150)。 vi)この螺合させるためプラグソケット9の回転動作
は、トルクセンサ23により、所定の締め付けトルクの
範囲にて停止されるが、この時、スパークプラグ3の外
側電極18が、図4(c)に示す様に、目標位置Cを中
心として所定の許容範囲(例えば±15゜の範囲)に収
まる様に調節する(ステップ160)。
【0050】更に、その際には、回転エンコーダ22か
らの信号に基づいて、その回転状態をモニタリングする
とともに、トルクセンサ23からの信号に基づいて、そ
の締め付けトルクをモニタリングし、外側電極18の実
際の位置(実位置D)が目標位置Cの許容範囲内で、且
つ締め付けトルクが許容範囲内となる様に調節する(ス
テップ170)。
【0051】具体的には、外側電極18を目標位置Cに
持ってくるためには、前記図4(b)に示した初期位置
Aから(90゜+120゜=)+210゜回転させれば
よい。よって、例えば、最初にプラグソケット9を図4
(b)の位置から+210゜回転させ、その後、所定の
締め付けトルクの範囲内に収まる様に、必要な回転数だ
け回転させた後に、モータ21を停止させる(ステップ
180)。
【0052】つまり、所定の締め付けトルクの許容範囲
と、目標位置Cの許容範囲とを共に満足するように、所
定の締め付けトルクの範囲内で、外側電極18の実位置
Dが、できるだけ目標位置Cに近づく様に、徐々に締め
付けるのである。この様に、本実施例では、CCDカメ
ラ26で外側電極18を撮像し、その画像データに基づ
いて外側電極18を初期位置Aに配置し、同時に回転エ
ンコーダ22によって、プラグソケット9の回転位置B
を検出する。そして、初期位置A及び回転位置B及び目
標位置Cの位置関係に基づいて、実位置D及び締め付け
トルクをモニタリングして、モータ21の回転動作を制
御し、締め付けトルクが許容範囲内で且つ実位置Dが目
標位置Cの許容範囲内に納まる様に制御している。
【0053】そのため、従来の方法に比べて、スパーク
プラグ3の金具等に加工を加える必要がなく、加工工程
が少なくなって、製造コストを低減できる。また、従来
の様に、外側電極18の位置と締め付けトルクとを作業
者が確認しながら、シリンダ内の所定位置にスパークプ
ラグ3を取り付ける必要がなく、最も好ましい範囲内に
自動的に外側電極18を配置できるので、極めて効率的
である。
【0054】尚、本発明は前記実施例になんら限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えば、前記実施例では、回転方向、原点からの
回転位置B及び回転角を検出できる回転エンコーダを用
いたが、単に位置のみを検出する位置センサや回転角の
みを検出する回転角センサを用いてもよい。
【0055】例えばエンジンとCCDカメラの位置関
係が予め設定されることにより、初期位置Aと目標位置
Cとが予め設定されている場合には、初期位置Aと目標
位置Cとの間の回転角が定まっているので、外側電極が
初期位置Aに移動したことが確認された後は、単に、そ
の回転角分だけ移動させれば、実位置Dを目標位置Cに
一致させることができる。
【0056】従って、その後、所定回転させて、所定締
め付けトルク内に納まる様に、回転角を調節すればよ
い。つまり、初期位置Aと目標位置Cとを把握すれば、
プラグソケットをどの程度回転させれば外側電極を目標
位置Cにセットできるかが分かるので、外側電極の初期
位置Aからの回転角を、回転角センサを用いてモニタリ
ングすることにより、外側電極を目標位置Cに配置する
ことができる。
【0057】例えば位置センサを用いる場合には、例
えば1回転の360度における1度毎の各位置を検出す
る様にしておき、この位置のデータから演算により回転
角を求めてもよい。 (2)前記実施例では、スパークプラグの装着方法及び
装着装置について述べたが、本発明は、それらに限ら
ず、上述した制御を実行させる手段を記憶している記録
媒体にも適用できる。
【0058】この記録媒体としては、マイクロコンピュ
ータとして構成される電子制御装置、マイクロチップ、
フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク等の
各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した制御を
実行させることができる例えばプログラム等の手段を記
憶したものであれば、特に限定はない。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、スパークプラグを保持部によって保持した状態で、
その外側電極を撮像し、この撮像によって得られた画像
データに基づいて、外側電極の回転方向における初期位
置Aを検出することができる。これにより、容易に外側
電極の位置を把握できる。
【0060】請求項2の発明では、撮像によって得られ
る画像データと基準となる画像データとの比較が容易な
ように、外側電極を回転させるので、外側電極の位置を
正確に検出することができる。これにより、常に極めて
正確な初期位置(初期設定位置)Aが得られるという効
果がある。
【0061】請求項3の発明では、外側電極の初期位置
Aと、保持部の回転状態と、外側電極の目標位置Cとの
関係を認識することにより、保持部の回転制御を、容易
に且つ正確に行なうことができる。請求項4の発明で
は、保持部の回転方向における回転状態として、回転位
置B又は回転角を用いるので、外側電極の現在の位置
(実位置D)を容易に検出でき、それに基づいて、保持
部の回転制御を正確に行なうことができる。
【0062】請求項5の発明では、外側電極の実位置D
をチェックして、保持部を回転させ、それにより外側電
極の位置が目標位置Cの許容範囲内に収まるように制御
するので、外側電極の位置の設定を、自動的に、容易に
且つ正確に行なうことができる。
【0063】請求項6の発明では、締め付けトルクが所
定の許容範囲に収まる様に、保持部の回転を制御するの
で、従来の様な面倒な締め付けトルクの調節が要らず、
自動的に好ましい締め付けトルクの範囲に設定できると
いう利点がある。請求項7の発明は、外側電極を撮像
し、且つ保持部の回転状態を検出し、画像データと回転
状態のデータと目標位置Cのデータとに基づいて、外側
電極の初期位置Aと保持部の回転状態と外側電極の目標
位置Cとの関係を認識するので、この認識した関係のデ
ータに基づいて、保持部の回転を制御することにより、
容易に外側電極を目標位置Cに配置することができる。
【0064】請求項8では、位置検出手段により、保持
部の回転方向における位置を示す回転位置Bを検出する
ことができ、また、回転角検出手段により、保持部の回
転量を示す回転角を検出することができる。請求項9の
発明では、関係データに基づいて、外側電極の実位置D
が目標位置Cの許容範囲内となるように、保持部の回転
動作を調節するので、自動的に外側電極を目標位置Cの
許容範囲内に正確に配置することができる。
【0065】請求項10の発明では、外側電極の実位置
Dを調節する際には、締め付けトルクのデータに基づい
て、締め付けトルクが所定の許容範囲内となるように、
外側電極の実位置Dを調節するので、自動的に目標とす
る締め付けトルクの範囲内に正確に設定することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のスパークプラグ装着装置の全体構成
を示す概略構成図である。
【図2】 実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 実施例のスパークプラグのプラグソケットへ
の取付状態を示す説明図である。
【図4】 各位置の関係を示す説明図である。
【図5】 実施例の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2…エンジン 3…スパークプラグ 4…プラグ取付装置 5…プラグソケット 7…撮像装置 8…電子制御装置(ECU) 18…外側電極 21…モータ 22…回転エンコーダ 23…トルクセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパークプラグをプラグ取付装置の保持
    部によって保持し、該保持部を回転させることによっ
    て、前記スパークプラグを内燃機関に螺合させ締め付け
    て装着するスパークプラグの装着方法において、 前記スパークプラグを前記保持部によって保持した状態
    で、前記スパークプラグの外側電極を撮像する撮像工程
    と、 前記撮像工程の撮像によって得られた画像データに基づ
    いて、前記外側電極の回転方向における初期位置Aを検
    出する電極位置検出工程と、 を備えたことを特徴とするスパークプラグの装着方法。
  2. 【請求項2】 前記初期位置Aを検出する際には、前記
    保持部を回転させて前記外側電極を回転移動させ、この
    状態で撮像した画像データと基準となる画像データとを
    比較して、前記外側電極を所定の初期設定位置に移動さ
    せることを特徴とする前記請求項1に記載のスパークプ
    ラグの装着方法。
  3. 【請求項3】 前記外側電極の初期位置Aと、前記保持
    部の回転方向における回転状態と、前記外側電極を配置
    すべき回転方向における目標位置Cとの関係を認識する
    関係認識工程を備えたことを特徴とする前記請求項1又
    は2に記載のスパークプラグの装着方法。
  4. 【請求項4】 前記保持部の回転方向における回転状態
    が、該保持部の回転方向における位置を示す回転位置
    B、又は該保持部の回転量を示す回転角であることを特
    徴とする前記請求項3に記載のスパークプラグの装着方
    法。
  5. 【請求項5】 前記スパークプラグを前記内燃機関に装
    着する際には、前記関係認識工程にて認識した関係のデ
    ータに基づいて、前記外側電極の実際の回転方向の実位
    置Dが前記外側電極の目標位置Cの許容範囲内となるよ
    うに、前記保持部の回転動作を調節して、前記スパーク
    プラグを装着する装着工程を備えたことを特徴とする前
    記請求項3又は4に記載のスパークプラグの装着方法。
  6. 【請求項6】 前記装着工程にて、前記外側電極の実位
    置Dの調節を行なう際には、前記スパークプラグの締め
    付けトルクが所定の許容範囲内となるように、前記外側
    電極の実位置Dの調節を行なうことを特徴とする前記請
    求項5に記載のスパークプラグの装着方法。
  7. 【請求項7】 スパークプラグをプラグ取付装置の保持
    部によって保持し、該保持部を回転させることにより、
    前記スパークプラグを内燃機関に螺合させ締め付けて装
    着するスパークプラグの装着装置において、 前記スパークプラグを前記保持部によって保持した状態
    で、該スパークプラグの外側電極を撮像する撮像手段
    と、 前記保持部の回転方向における回転状態を検出する回転
    状態検出手段と、 を備え、 前記撮像手段による画像データと前記回転状態検出手段
    による回転状態のデータと前記外側電極の配置すべき目
    標位置Cのデータとに基づいて、前記外側電極の初期位
    置Aと前記保持部の回転状態と前記外側電極の目標位置
    Cとの関係を認識する関係認識手段と、 を備えたことを特徴とするスパークプラグの装着装置。
  8. 【請求項8】 回転状態検出手段は、前記保持部の回転
    方向における位置を示す回転位置Bを検出する位置検出
    手段、又は前記保持部の回転量を示す回転角を検出する
    回転角検出手段であることを特徴とする前記請求項7に
    記載のスパークプラグの装着装置。
  9. 【請求項9】 前記スパークプラグを前記内燃機関に装
    着する際には、前記関係認識手段によって認識された関
    係のデータに基づいて、前記外側電極の実際の回転方向
    の実位置Dが前記外側電極の目標位置Cの許容範囲内と
    なるように、前記保持部の回転動作を調節して、前記ス
    パークプラグを装着する装着制御手段を備えたことを特
    徴とする前記請求項8に記載のスパークプラグの装着装
    置。
  10. 【請求項10】 更に、前記内燃機関に前記スパークプ
    ラグを締め付ける際に、その締め付けトルクを検出する
    トルク検出手段を備え、 前記装着制御手段によって前記外側電極の実位置Dを調
    節する際には、前記締め付けトルクのデータに基づい
    て、前記締め付けトルクが所定の許容範囲内となるよう
    に、前記外側電極の実位置Dを調節することを特徴とす
    る前記請求項8に記載のスパークプラグの装着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043053A1 (ja) * 2009-10-06 2011-04-14 日本特殊陶業株式会社 スパークプラグ
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