JPH11190027A - 遮水シート被覆法面の緑化構造 - Google Patents
遮水シート被覆法面の緑化構造Info
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- JPH11190027A JPH11190027A JP35893297A JP35893297A JPH11190027A JP H11190027 A JPH11190027 A JP H11190027A JP 35893297 A JP35893297 A JP 35893297A JP 35893297 A JP35893297 A JP 35893297A JP H11190027 A JPH11190027 A JP H11190027A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
安定して法面に堆積保持することができる遮水シート法
面の緑化構造を提供する。 【解決手段】 本発明は、遮水シート11で被覆された
法面13の表面を植生で覆うための緑化構造12であっ
て、遮水シート11の表面に配置された補強シート14
と、補強シート14表面に配置された、多数の線条が不
規則な多数のループをなして絡み合うヘチマ構造からな
る網状マット15と、該網状マットおよび前記補強シー
トを介して前記遮水シートの表面に堆積保持される、植
物種子を含む緑化基盤16とからなっている。
Description
面の緑化構造に関し、特に、覆土量を厚くして人工灌水
を不要とした緑化構造に関する。
の地形を利用したり地盤を掘削して造成された凹状の地
盤の内部に、廃棄物を埋め立て貯留してゆく。この種の
処分場では、埋め立てた廃棄物から浸出する汚水の地下
浸透による環境汚染を防止するために、処分場の底面か
ら斜面にかけた全域に予め遮水工を実施することが義務
付けられている。また、処分場閉鎖後の雨水浸透防止用
として埋立完了後の埋立地盤の上に遮水シートを敷設す
る方法もある。
性の面から、例えば軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の
遮水シートを敷設する方法が採用されている。
のウォーターハザード、簡易貯水池、溜池等の凹所に水
を貯留する施設などにも貯留水等の漏出を防止するため
に、その斜面部分である法面に遮水シートを敷設する場
合がある。
に廃棄物や貯留水等が投棄されたり貯留される前に、凹
状部の略全域にわたって敷設施工される。
との間に連続する斜面部分に位置する遮水シートは、廃
棄物や貯留水によって覆われることになるまでの間、長
期間風雨等に晒されることになり、特に斜面部分の上端
に位置する部分にあっては、廃棄物や貯留水等によって
覆われることが少なく、その表面がむき出しになったま
まの状態で推移することも多い。
期間むき出しで晒された状態になることにより、太陽光
による熱や紫外線、あるいは気温の変化による伸び縮
み、又は烏や投棄される廃棄物等との接触などの外的作
用を受けて劣化が激しくなり、損傷しやすくなる。
表面を緑化基材で覆うことを提案した(特開平9−18
4141号公報参照)。この緑化構造では、遮水シート
の表面に、多数の線条が不規則な多数のループをなして
絡み合うヘチマ構造からなる網状マットを敷設固定する
とともに、植物種子を客土に混ぜ込んだ植生基材を堆積
して植生基盤としたもので、緑化施工後は、植生の成長
に伴い、遮水シートの表面全体を植生で覆うことによ
り、外的作用による遮水シートの劣化、損傷を防止でき
るうえ、緑化による景観の向上を図ることができる。
っては、次に述べる技術課題があった。
面に緑化基材を薄く堆積したのでは、植物成長に必要な
客土の絶対量が少なく、灌水が必要となるため、予め灌
水用の配管を埋設しておき、降雨量などに応じて定期的
に灌水を実施しなければならず、配管コストや、管理コ
ストがかかっていた。
自然な保水、保肥機能をもたらすためには、緑化基材の
堆積厚みを十分に厚くしなければならない。なお、管理
によらず、植物自生のための保水、保肥機能をもつ最低
限の客土厚みは例えば50cm程度以上とされている。
たのでは、特に急勾配の斜面の場合、その重みにより網
状マットが引きずられ、緑化基盤がすべり易いものとな
る。
なされたもので、緑化基盤を厚く堆積しても、この緑化
基盤を安定して法面に堆積保持することのできる遮水シ
ート法面の緑化構造を提供することを目的とするもので
ある。
ートで被覆された法面の表面を植生で覆うための緑化構
造であって、前記遮水シートの表面に配置された補強シ
ートと、補強シート表面に配置された、多数の線条が不
規則な多数のループをなして絡み合うヘチマ構造からな
る網状マットと、該網状マットおよび前記補強シートを
介して前記遮水シートの表面に堆積保持される緑化基盤
とからなることを特徴とする遮水シート被覆法面の緑化
構造である。
又は硬質の合成樹脂系あるいはゴム系のシート部材を使
用することができるが、その表面に緑化基盤を堆積保持
した場合に、これの重量及び生育した植生の重量に十分
耐え得るような引っ張り強度を備えるものを使用する。
ば、ジオグリッド、あるいはジオテキスタイルなどと称
されるポリエステル、ナイロンなどの合成樹脂製ネット
などからなる高強度ネットシートを用いることができ
る。これら高強度ネットシートは、主に、盛土補強土工
法における盛土の引張り補強に用いられるもので、本発
明では、緑化基材の傾斜方向荷重を専ら分担する素材と
して用いる。
平9−184141号公報に記載されるように、耐食性
に優れた金属製あるいは合成樹脂製の多数の連続線条に
より構成され、この連続線条の太さや強度、目付等を調
整することにより、所望の圧縮強度や空隙率、あるいは
植生基盤の造成に有効な厚さを十分に確保できるような
厚みであって、当該網状マットを介して堆積保持される
緑化基盤により潰されることなく付着堆積させることが
できるよう設定されたものである。
材を用いて造成することができ、この緑化基材は、土や
泥炭等からなる生育基盤材と、これに内含される植物種
子とからなり、必要に応じて各種の肥料や、セメント、
高分子系樹脂等の接合剤を加えたもので、いわゆる植生
材料や、厚層基材等と呼ばれる、植生基盤を構成するこ
とのできる種々の材料を用いることができる。また、の
り勾配が緩いとブルドーザなどの重機を用いて緑化基盤
を50cm程度造成すると、厚層吹付よりも早く施工で
き、かつ経済的に安価である。
ては、例えば稲科植物や豆科植物等、専ら植生工に用い
られている種々の植物種子を採用することができる。
マットが接合一体化されていることが望ましい。
一体化は、堆積保持される緑化基盤の重量及び生育した
植生の重量により、網状マットが補強シートから剥離し
ない程度の強度で網状マットが補強シートに接着してい
る状態であればよく、この状態で補強シートが主に傾斜
方向の荷重を分担することにより、これの上部に堆積さ
れる緑化基盤の厚みが厚くても網状マットの形状を保持
でき、十分な保水、保肥機能を備えることができる。
予め敷設されている補強シートに対し、網状マットを接
着剤等を用いて強固に接着固定するほか、工場において
熱溶着等により予め網状マットを固着して製造した補強
シートを使用して、これを斜面部分に敷設したり、網状
マットを固着して別途製造したシート片を、敷設された
補強シートに対して接着剤等を用いて接着固定すること
によっても、遮水シートに網状マットを固着状態とする
ことができる。
び網状マットが接合一体化されていることにより、補強
シートの遮水シートからのずれも防止できる。固着方法
は前記と同じく現場接着、あるいは工場加工などを採用
できる。
材は、例えば土羽打ち等により、網状マットを介して遮
水シートの表面に堆積保持することもできるが、吹き付
けガンや吹き付けポンプ等を用いて行われる、遮水シー
トの表面に向けての吹き付け作業によって堆積保持する
ことが好ましい。
造によれば、補強シートが緑化基盤の傾斜方向荷重を分
担するため、緑化基盤を十分な厚さに堆積したとして
も、網状マットの破損がなく、十分な厚さの保水、保肥
機能を備えた安定した植生基盤を造成出来、これによ
り、以後は人工的な灌水を施すことなく、植生を自生さ
せることができる。
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
構造を採用した埋立型の廃棄物処分場10を示す略示断
面図である。
における広大な敷地を凹状に掘削することにより形成さ
れたもので、その凹部底面から周囲地盤にかけて、遮水
シート11の敷設による遮水工が施され、廃棄物処分場
10に堆積する廃棄物30から滲出する汚水の周囲地盤
への漏出を防止している。
造12は、遮水シート11に対し、特に法面13の上部
であって、未だ廃棄物30により覆われることなく、長
期間風雨等に晒されることになる可能性のある部分に対
して設けられる。
遮水シート11の表面に固着された、補強シート14
と、補強シート14上に固着された網状マット15と、
網状マット15を介して遮水シート11の表面に堆積保
持される、緑化基盤としての、植物種子を含む緑化基材
からなる覆土16とによって構成される。
樹脂系あるいはゴム系のシート部材からなり、幅2〜8
m程度の運搬や施工に適した大きさのものを、砂質土や
モルタル、織布等の下地材18により下地処理された法
面13上に敷設した後、熱溶着などによって縦横に接合
一体化することにより、法面13の全体を水密に覆うも
のである。なお、以上の遮水シート11および下地材1
8は、処分場10の底面から上部にかけて、廃棄物処分
場10の底面全域を覆うようにして施工される。
に、ジオグリッド、あるいはジオテキスタイルなどと称
されるポリエステル、ナイロンなどの合成樹脂製ネット
などからなる高強度ネットシートからなるもので、この
高強度ネットシートは、従来盛土補強土工法における盛
土荷重を支えるための引張り補強に用いられるものであ
るが、本発明では、緑化基盤としての覆土16の傾斜方
向荷重を専ら分担する素材として遮水シート11上に敷
設される。
において、遮水シート11上に接着剤により固着してお
くこともできるし、工場において、予め熱融着などによ
り固定しておいたものを敷設することもできる。
ように、太さ0.5mm以上の耐食性に優れた合成樹脂
製の多数の連続線条により構成され、この多数の連続樹
脂線条が不規則な多数のループをなして絡み合う、厚さ
2〜10cm程度、好ましくは2〜3cm程度のマット
状のヘチマ構造からなるもので、この樹脂線状が溶融状
態から固化することにより、所望の圧縮強度を発揮し、
この状態では50%程度の空隙率となる。また、堆積保
持される覆土16の圧縮荷重に抵抗して当該ヘチマ状の
形状を保持することのできる程度の剛性を備えている。
時に、補強シート14の全面を覆うようにして強固な接
着剤を用いて取り付けることにより、補強シート14上
に固着することができる。
網状マット15を固着して製造した補強シート14を用
いて、これを法面13に敷設することも可能である。
は、厚層基材を法面13に吹き付けることにより、容易
に50cm程度の厚さに造成することができる。
り、例えば、植生用の植物種子20と、化学肥料やpH
緩衝剤等の肥料類21と、普通ポルトランドセメントや
高分子系樹脂等の接合剤22と、土や泥炭等の生育基盤
材23とを、混合装置24において、水タンク25から
送られる水とともに混合して、スラリー化した厚層基材
による覆土16を製造し、これを空気圧縮機26からの
圧送力により圧送ホースを介して法面13まで給送した
後、吹付けノズル19から、補強シート14、網状マッ
ト15が設置された遮水シート11に向かって吹き付け
ることにより行なわれる。
には、ブルドーザなどの重機を用いて50cm程度の厚
さの緑化基盤に敷均し転圧することにより、より迅速か
つ経済的に施工することもできる。
の粘着力等により、網状マット14を構成する多数のル
ープを巻き込むようにして遮水シート11の表面に強固
に付着堆積し、これによって、覆土16による安定した
植性基盤が、遮水シート11の表面に造成されることに
なる。
より異なるが、どのような勾配であっても網状マット1
5を含んで最低限50cm以上の厚みとすることが望ま
しい。この理由は、前述のごとく、人工的な灌水によら
ず、植物種子が自生できる程度の保水、保肥機能をもた
らすためである。
ても、その傾斜方向に作用する荷重は、前記補強シート
14が専ら分担し、覆土16のすべり落や、網状マット
15の切断を未然に防止し、施工形状に維持されるもの
となる。
ることにより、その根張りが網状マット15内に複雑に
絡み合い、このアンカー効果により、網状マット15は
さらに保護されることになるため、植物の成長後は、さ
らに強固な植生層を実現できる。
は防護されて、外的作用による劣化や損傷が防止される
ことになる。すなわち、この遮水シート11は、覆土1
6中に埋設されていることにより、風雨や太陽光による
紫外線等に直接晒されることがなく、烏や投棄される廃
棄物等との直接の接触も回避され、外気や太陽光の熱に
よる温度差の影響が抑制されてその伸びや縮みも少なく
なる。なお、この緑化構造12は、投棄された廃棄物3
0が処分場10に堆積されてきて、廃棄物30によって
遮水シート11が覆われるようになった後も、廃棄物3
0と遮水シート11との間に介装して直接接触を回避す
る保護層として機能する。
6により形成された植性基盤の表面に植生が生育するこ
とにより緑化が図られ、この種の処分場であっても、景
観を向上するうえ、水分や養分を人工的に補給すること
なく、緑化を図ることができる。
るものではなく、各請求項に記載された構成の範囲内に
おいて、種々の態様を採用することができる。例えば、
覆土16による緑化基盤を遮水シート11の表面に堆積
保持する作業は、ブルドーザによるまき出し、吹き付け
作業等に限定されることなく、土羽打ち等によっても行
うことができる。
0に敷設した遮水シート11を対象としてこの発明を採
用する場合について記載したが、この発明はこれに限定
適用されるものではなく、例えば、ゴルフ場のウォータ
ーハザード、簡易貯水池、溜池などのその他の貯留施設
等の斜面部分に敷設した遮水シートに対しても、同様に
採用することができ、また盛土法面に対しても適用する
ことができる。
遮水シート被覆法面の緑化構造によれば、遮水シート
と、遮水シートの表面に配置された補強シートと、補強
シート表面に配置された網状マットと、遮水シートの表
面に堆積保持される緑化基盤とからなり、補強シートに
よって傾斜方向の荷重を分担することができるので、緑
化基盤を厚く堆積しても、この緑化基盤を安定して法面
に堆積保持することができる。
の緑化構造を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示
す略示断面図である。
明する断面斜視図である。
の一例を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 遮水シートで被覆された法面の表面を植
生で覆うための緑化構造であって、前記遮水シートの表
面に配置された補強シートと、補強シート表面に配置さ
れた、多数の線条が不規則な多数のループをなして絡み
合うヘチマ構造からなる網状マットと、該網状マットお
よび前記補強シートを介して前記遮水シートの表面に堆
積保持される緑化基盤とからなることを特徴とする遮水
シート被覆法面の緑化構造。 - 【請求項2】 前記補強シートと網状マットが接合一体
化されていることを特徴とする請求項1記載の遮水シー
ト被覆法面の緑化構造。 - 【請求項3】 前記遮水シート、補強シートおよび網状
マットが接合一体化されていることを特徴とする請求項
1記載の遮水シート被覆法面の緑化構造。 - 【請求項4】 前記植物種子を含む緑化基盤が、前記遮
水シートの表面に向けて緑化基材を吹き付けることによ
り堆積保持されることを特徴とする請求項1〜3のいず
れか記載の遮水シート被覆法面の緑化構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35893297A JP4051743B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 遮水シート被覆法面の緑化構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35893297A JP4051743B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 遮水シート被覆法面の緑化構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11190027A true JPH11190027A (ja) | 1999-07-13 |
JP4051743B2 JP4051743B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=18461866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35893297A Expired - Fee Related JP4051743B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 遮水シート被覆法面の緑化構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4051743B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001164576A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Nisshoku Corp | 法面緑化工法およびこれに用いる植生基体 |
KR100804756B1 (ko) | 2007-09-18 | 2008-02-19 | (주)이젠리버텍 | 뿌리 엉김 기능을 갖는 식생매트를 이용한 법면 녹화장치및 녹화시공공법 |
JP2021524549A (ja) * | 2019-06-19 | 2021-09-13 | 中鉄三局集団有限公司 | 繊維構造のセメント保護材料の施工装置および施工方法 |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP35893297A patent/JP4051743B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100804756B1 (ko) | 2007-09-18 | 2008-02-19 | (주)이젠리버텍 | 뿌리 엉김 기능을 갖는 식생매트를 이용한 법면 녹화장치및 녹화시공공법 |
JP2021524549A (ja) * | 2019-06-19 | 2021-09-13 | 中鉄三局集団有限公司 | 繊維構造のセメント保護材料の施工装置および施工方法 |
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---|---|
JP4051743B2 (ja) | 2008-02-27 |
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