JPH11188707A - 木片製造装置 - Google Patents

木片製造装置

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JPH11188707A
JPH11188707A JP36041797A JP36041797A JPH11188707A JP H11188707 A JPH11188707 A JP H11188707A JP 36041797 A JP36041797 A JP 36041797A JP 36041797 A JP36041797 A JP 36041797A JP H11188707 A JPH11188707 A JP H11188707A
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wood
cutting
canner
blade
manufacturing apparatus
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Kiichirou Saegusa
輝壹郎 三枝
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KOA FUNENBAN KOGYO KK
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KOA FUNENBAN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短時間の間に多量の木片製造を可能として製造
効率を大幅に向上し、簡便な装置構造とすることにより
装置コストの低減化を図ることができる木片製造装置を
提供する。 【解決手段】鉛直方向を向く回転軸2周りを水平面内で
回転する回転盤4と、回転盤の上面の径方向に延在して
着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向と
した複数のカンナ部6と、前記切削方向の所定位置に上
方から木材Wを供給し、複数のカンナ部による木材の連
続切削を可能とする木材供給部10とを備えている。そ
して、前記カンナ部は、前記径方向に延びて回転盤の上
方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台
と、前記切削方向の後方位置に配置されて前記カンナ開
口部から刃先が上方に突出している切削刃と、前記切削
方向の前方位置に配置されて前記カンナ開口部から刃先
が上方に突出し、前記切削刃に切断される直前の前記木
材を下側から受ける切削受け刃とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木片製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の木片製造装置としては、例えば、
実公平5−25843号公報に記載されているものがあ
る。この置は、木材を横長にして送り込む通路と、この
通路を挟んで左右両側に配置され、且つ外周面に送り爪
を備えた無端体と、この無端体を回転して通路内の木材
を前方に送り込む送り込み装置と、この通路の前端に配
置され前記通路と交叉する方向に往復運動を行って木材
の一部を削り取るカンナとから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
木片製造装置は、カンナの往復運動により1本の木材を
削り取るようにしているので、稼働時間を多くしても木
片の製造量が少なく、製造効率の面で問題がある。
【0004】また、従来の木片製造装置は、カンナの往
復運動を行う機構や、無端体を回転して通路内の木材を
前方に送り込む送り込み装置等、複雑な装置を必要とす
るので、装置コストが嵩むおそれがある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、短時間の間に多量の木片製造を可能として製造
効率を大幅に向上し、簡便な装置構造とすることにより
装置コストの低減化を図ることができる木片製造装置を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の木片製造装置は、鉛直方向を向く回
転軸周りを水平面内で回転する回転盤と、回転盤の上面
の径方向に延在して着脱自在に配置され、該回転盤の回
転方向を切削方向とした複数のカンナ部と、前記切削方
向の所定位置に上方から木材を供給し、前記複数のカン
ナ部による木材の連続切削を可能とする木材供給部とを
備え、前記カンナ部は、前記径方向に延びて回転盤の上
方及び下方を連通するカンナ開口部を形成したカンナ台
と、前記切削方向の後方位置に配置され、前記カンナ開
口部から上方に突出する刃先を凹凸が連続する溝刃状に
形成した切削刃と、前記切削方向の前方位置に配置され
て前記カンナ開口部から刃先が上方に突出し、前記切削
刃に切断される直前の前記木材を下側から受ける切削受
け刃とで構成した。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の木片製造装置において、前記切削受け刃は、刃先高
さが自由に調整できるように前記カンナ開口部に向けて
移動可能に配設した。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は2記載の木片製造装置において、前記木材供給部の切
削方向前方に、下端部が前記切削刃との間に僅かな隙間
を設けた状態となるように木片飛散ストッパを固定し
た。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の木片製造装置において、前記木片飛散ストッパの前
記木材供給部に当接している側面の下端部に、下面を水
平面とし、上面を前記側面から離間するに従い下り傾斜
を付けて前記水平面と交わる傾斜面としたくさび部を形
成した。
【0010】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4の何れかに記載の木片製造装置において、前記木材
供給部は、前記カンナ部より僅かに上方に位置する下部
開口部を備え、搬送されてきた前記木材を略水平方向に
複数列に配置して前記下部開口部から下方の前記切削方
向の所定位置に供給するとともに、前記複数列に配置し
た前記木材を複数段に積み重ねた状態で収納するように
した。
【0011】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至5の何れかに記載の木片製造装置において、前記回転
盤の下部空間を覆うケーシングを備え、当該ケーシング
内に、前記木材供給部より前記切削方向の前方位置に前
記下部空間を仕切る仕切り板を配設するとともに、この
仕切り板より前記切削方向の後方側の下部空間と連通す
る木片回収ダクトを前記ケーシングに接続した。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の木片製造装置において、前記木片回収ダクトの途中
に、製造した木片を所定の大きさに破砕する破砕機を介
装した。
【0013】さらに、請求項8記載の発明は、請求項1
乃至7の何れかに記載の木片製造装置において、前記木
材供給部の近傍に、該木材供給部内の最下段に位置する
木材を前記カンナ部より上方位置において停止させる木
材供給停止装置を備えた。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の木片製造装置の
一実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0015】本実施形態の木片製造装置は、図1及び図
2に示すように、鉛直回転軸2周りに水平面内において
回転する回転円盤4と、回転円盤4の上部に径方向に延
在して配置され、該回転円盤4の回転方向を切削方向と
しているカンナ部6と、搬送路8から搬送されてきた木
材Wを複数段に積み重ねた状態で収容し、最下段の木材
Wから回転円盤4の上部のカンナ部6が通過する位置に
順次供給していく木材供給部10と、回転円盤4の下部
空間を覆う円筒形状のケーシング12とを備えている。
【0016】すなわち、回転円盤4の下方には、前記鉛
直回転軸2の下部と連結する回転駆動部20が配置され
ており、この回転駆動部20の駆動により鉛直回転軸2
が回転して図1の矢印方向に回転円盤4が水平回転す
る。
【0017】また、前記カンナ部6は、図3及び図4に
示すように、回転円盤4に設けた複数の開口部を覆うよ
うに着脱自在に固定したカンナ台22と、回転円盤4の
径方向に長手方向が延在するようにカンナ台22に形成
したカンナ開口部24と、カンナ開口部24の切削方向
後方側の長手方向に沿って配置した長尺な切削刃26
と、カンナ開口部24の切削方向前方側の長手方向に沿
って配置した長尺な切削受け刃28とを備えている。
【0018】前記カンナ台22には、カンナ開口部24
の切削方向後方側の長手方向縁部に向けて上り傾斜を付
けた傾斜下面22aが形成されているとともに、カンナ
開口部24の切削方向前方側の長手方向縁部にも、カン
ナ開口部24に対して垂直な垂直面22bを有する垂直
部22cが形成されている。そして、垂直部22cには
カンナ開口部24側に長軸を向けた長孔40が形成され
ている。
【0019】また、切削刃26の刃先は、図3に示すよ
うに、凹凸を交互に形成した溝刃状に形成されていると
ともに、その胴部には、図4に示すように、刃先側に長
軸を向けた長孔30が形成されている。そして、図4に
示すように、カンナ台22の傾斜下面22aに埋め込ん
だ固定ボルト32を長孔30に通過させた状態で切削刃
6cを傾斜下面22aに当接し、固定ボルト32に螺合
したナット34によりクランプ部材36を介して切削刃
26を傾斜下面22a側に押し付けることにより、切削
刃26が切削方向の前方に向けて上り傾斜を付けて配置
され、溝刃状の刃先がカンナ開口部24から上方に所定
の刃先高さで突出する。ここで、ナット34をゆるめて
長孔30内の固定ボルト32の位置を変化させると、切
削刃26の刃先高さを変更することができる。
【0020】また、前記切削受け刃28の胴部には貫通
孔42が形成されており、切削受け刃28を垂直部22
cの垂直面22bに当接した後、貫通孔34と垂直部2
2cの長孔40に固定ボルト44を挿通し、この固定ボ
ルト44にナット46、48を螺合すると切削受け刃2
8が垂直面22b側に押し付けられ、カンナ開口部24
に向けて垂直に立ち上がった状態で固定され、その刃先
がカンナ開口部24から上方に所定の刃先高さで突出す
る。
【0021】また、前記木材供給部10は、図5に示す
ように、上部開口部10a及び下部開口部10bを有す
るボックス形状に形成されており、下部開口部10bが
カンナ部6より上方に位置するように図示しない支持機
構に支持されているとともに、下り傾斜を付けた搬送面
を有して木材Wが転がりながら搬送されてくる搬送路8
の下端位置に上部開口部10aが連続している。
【0022】そして、この木材供給部10の切削方向前
方には、カンナ部6による木材Wの切削により生成され
る木片が回転円盤4の上面に飛散するのを防止する木片
飛散ストッパ52が固定されている。この木片飛散スト
ッパ52の下部は、図6に示すように、前述した切削刃
26の溝刃状の刃先に対して僅かな隙間も設けて上方を
通過するように凹凸が連続した溝形状に形成されてい
る。そして、図7に示すように、木片飛散ストッパ52
の溝形状の下部の裏面(下部開口部10bに対向する
側)には、下面を水平面とし、上面を前記面から離間す
るに従い下り傾斜を付けて前記水平面と交わる傾斜面と
したくさび部54が形成されている。
【0023】さらに、木材供給部10の側面下部には、
水平スリット10cが形成されており、この水平スリッ
ト10c内に、木材供給停止装置56の係止部材56a
が通過可能とされている。木材供給停止装置56は、先
端に鋭利な刃を有する前述した係止部材56aと、シリ
ンダロッド56bの伸縮動作によって係止部材56aを
水平スリット10c内に通過させ、或いは水平スリット
10cから離間する方向へ移動させるシリンダ56cと
を備えており、緊急停止スイッチ(図示せず)を入力す
ると、シリンダロッド56bの伸長動作によって係止部
材56aが水平スリット10c内を通過して木材供給部
10の内部に入り込むようになっている。
【0024】一方、図8は、回転円盤4の下部空間を覆
っているケーシング12を平面視で示したものである。
このケーシング12の内部には、木材供給部10より切
削方向の前方位置に仕切り板60が配設され、この仕切
り板60と連続するようにケーシング12の一部に貫通
孔62が形成されている。そして、貫通孔62の周縁に
木片回収ダクト64の一端が接続しており、木片回収ダ
クト64の他端は、図示しない木片回収部に接続してい
る。ここで、木片回収ダクト64の途中には、破砕機6
8が介装されている。この破砕機68は、例えば装置ケ
ース内に配設した回転軸に複数枚の破砕翼が放射状に固
定されており、木片回収ダクト64内に送り込まれてき
た長尺な木片Wが破砕機68内を通過すると、高速で回
転する破砕翼に接触して破砕され、均一の大きさの木片
WTに再形成されるようになっている。
【0025】次に、上記構成の木片製造装置による木片
の製造手順について、図面を参照しながら説明してい
く。先ず、カンナ部6の切削受け刃28は、切削刃26
に切削される直前の木材Wを下側から受けるが、この切
削受け刃28を固定しているナット46、48をゆるめ
て長孔40内の固定ボルト44の位置を変化させて切削
受け刃28の刃先高さを調整して、木材Wの切削厚さ
(木片WTの厚さ)を設定する。すなわち、厚い木片W
Tを形成する場合には、刃先高さが低くなるように切削
受け刃28を下側に移動し、薄い木片WTを形成する場
合には、刃先高さが高くなるように切削受け刃28を上
側に移動して固定する。
【0026】次に、搬送路8から供給した木材Wを、図
5に示すように複数段に積み重ねた状態で木材供給部1
0内に収容する。そして、回転駆動部20の駆動により
回転円盤4が回転すると、切削方向に移動する複数のカ
ンナ部6が最下段の木材Wを連続的に切削していく。こ
のとき、切削刃26に切削される直前の最下段の木材W
は、上段の他の木材Wの自重によって切削受け刃28に
向けて押し付けられるので、切削受け刃28が設定した
刃先高さにより所望の厚さで切削されていく。そして、
切削により形成された木片WTは、図9に示すように、
切削刃26と切削受け刃28との間の開口空間66から
下方に落下していく。
【0027】ここで、図9に示すように、開口空間66
から下方に落ちず、回転円盤4の上面に移動しようとす
る木片WT1 は、木材供給部10の切削方向前方に配置
した木片飛散ストッパ52により移動が拘束され、ほと
んどの木片WTが開口空間66から下方に落下してい
く。また、図7に示すように、木片飛散ストッパ52に
向けて大きな切削屑WT2 が移動してくると、その切削
屑WT2 は木片飛散ストッパ52のくさび部54に押し
上げられた状態で停止する。そして、各カンナ部6が通
過する毎に切削屑WT2 は切削されて小さな形状となっ
ていく。これにより、大きな切削屑WT2 が木片飛散ス
トッパ52に向けて移動してきても、その切削屑WT2
は、切削刃26と木片飛散ストッパ52との間の僅かな
隙間に入り込むことがない。
【0028】また、ケーシング12の内部は、回転円盤
4の回転によって切削方向と同一方向の空気流れが発生
する。これにより、図8に示すように、木材供給部10
の下方に落下してきた木片WTは、空気流れとともに移
動して仕切り板60に当接した後、木片回収ダクト64
内に送りこまれていく。そして、木片WTの中には長尺
なものも形成されているが、この長尺な木片WTは、木
片Wが破砕機68内を通過すると破砕翼に接触して破砕
されて所望の大きさの木片Wに再形成される。そして、
破砕機68を通過した木片WTは、順次木片回収部(図
示せず)に回収されていく。
【0029】また、何らかの原因により木片の製造を停
止したい場合には、緊急停止スイッチの作動により木材
供給停止装置56のシリンダロッド56bを伸長させ、
係止部材56aを木材供給部10の内部に移動させる。
これにより、係止部材56aの鋭利な刃が最下段の木材
Wの端面に刺さり、最下段の木材Wがカンナ部6より上
方位置で停止するので、木片の製造を停止することがで
きる。
【0030】したがって、本実施形態の木片製造装置に
よると、回転円盤4上に複数のカンナ部6を配設し、回
転円盤4の上部から供給した木材Wをカンナ部6により
連続して切削していくので、簡便な装置機構により効率
よく木片WTを製造することができる。
【0031】また、切削刃26に切削される直前の木材
Wを下側から受ける切削受け刃28は、刃先高さが自由
に調整できるように配設されているので、所望の厚さの
木片を製造することができる。
【0032】また、切削刃26に切削される最下段の木
材Wは、上段の他の木材Wの自重によって切削受け刃2
8に向けて押し付けられるので、切削受け刃28が設定
した厚さの木片WTを高精度に製造することができる。
【0033】また、木材供給部10の切削方向前方に配
置した木片飛散ストッパ52によって、木片WTが回転
円盤4の上面に移動しようとするのを防止することがで
きる。また、大きな切削屑WT2 が木片飛散ストッパ5
2に向けて移動してきても、その切削屑WT2 は木片飛
散ストッパ52の下部裏面に設けたくさび部54に押し
上げられて停止し、カンナ部6により徐々に小さな形状
に切削されていくので、切削刃26と木片飛散ストッパ
52との間の僅かな隙間に入り込むことがない。
【0034】また、回転円盤4の回転によってケーシン
グ12の内部に空気流れが発生することを利用して、木
材供給部10の下方に落下してきた木片WTを木片回収
部に向けて移動させることができるので、さらに木片製
造の効率化を図ることができる。
【0035】さらに、木片回収ダクト64の途中に破砕
機68を介装しており、この破砕機68を通過した木片
WTは全て所望の大きさに形成されるので、高品質の木
片WTを製造することができる。
【0036】なお、本実施形態では、回転円盤4上に4
台のカンナ部6を配設したが、例えば2台、或いは8台
のカンナ部6を配設しても、同様の作用効果を得ること
ができる。
【0037】また、本実施形態では、カンナ部6の切削
方向に対して木材Wの長手方向が直交するように木材供
給部10内に木材Wを収容しているが、本発明の要旨が
これに限定されるものでなく、例えば、カンナ部6の切
削方向に対して木材Wの軸が一致するように木材供給部
10内に木材Wを収容しても、同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0038】また、切削刃26の刃先を凹凸を交互に形
成した溝刃状に形成したが、この刃先の凸部の幅寸法、
凹部の幅寸法を適宜変更すると、木片Wの形状を自由に
設定することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によると、回転盤上に複数のカンナ部を配設し、回転
円盤の上部から供給した木材をカンナ部により連続して
切削していくので、短時間の間に多量の木片製造が可能
となって製造効率を大幅に向上し、簡便な装置構造とし
たことによって装置コストの低減化を図ることができ
る。
【0040】また、請求項2記載の発明によると、請求
項1記載の効果を得ることができるとともに、切削受け
刃を刃先高さが自由に調整できるようにカンナ開口部に
向けて移動可能に配設したので、所望の厚さの木片を高
精度で製造することができる。
【0041】また、請求項3記載の発明によると、請求
項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、前
記木材供給部の切削方向前方に、下端部が前記切削刃と
の間に僅かな隙間を設けた状態とした木片飛散ストッパ
を固定したので、カンナ部の切削により生成した木片が
回転盤の上部に飛散するのを防止することができる。
【0042】また、請求項4記載の発明によると、請求
項3記載の効果を得ることができるとともに、大きな切
削屑が木片飛散ストッパに向けて移動してきても、その
切削屑は木片飛散ストッパの側面下部に設けたくさび部
に押し上げられて停止し、カンナ部の通過により徐々に
小さな形状に切削されていくので、切削刃と木片飛散ス
トッパとの間の僅かな隙間に入り込むことがない。
【0043】また、請求項5記載の発明によると、請求
項1乃至4の何れかに記載の効果を得ることができると
ともに、略水平方向に複数列に配置した木材をカンナ部
が同時に切削していくので、さらに木片の製造量を増大
させることができる。また、切削刃に切削される最下段
の木材は、上段の他の木材Wの自重によって切削受け刃
に向けて押し付けられるので、切削受け刃が設定した厚
さの木片を高品質に製造することができる。
【0044】また、請求項6記載の発明によると、請求
項1乃至5の何れかに記載の効果を得ることができると
ともに、回転盤の回転によってケーシングの内部に空気
流れが発生することを利用して、木材供給部の下方に落
下してきた木片を木片回収ダクトから回収することがで
きるので、さらに木片製造の効率化を図ることができ
る。
【0045】また、請求項7記載の発明によると、請求
項6記載の効果を得ることができるとともに、木片回収
ダクトに送り込まれた木片は、木片回収ダクトの途中に
介装した破砕機内を通過することにより所定の大きさに
再形成されるので、さらに高品質の木片を製造すること
ができる。
【0046】さらに、請求項8記載の発明によると、請
求項1乃至7の何れかに記載の効果を得ることができる
とともに、何らかの原因により木片の製造を停止したい
場合には、木材供給停止装置により木材供給部内の最下
段に位置する木材をカンナ部より上方位置において停止
させ、即座に木片の製造を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木片製造装置を平面視で示した図であ
る。
【図2】図2のII−II線矢視を示す図である。
【図3】本発明を構成するカンナ部を示す平面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】本発明を構成する木材供給部、木材供給停止装
置などを示す斜視図である。
【図6】本発明を構成する切削刃と木片飛散ストッパと
の配置を示す図である。
【図7】木片飛散ストッパに設けたくさび部を示す図で
ある。
【図8】回転盤の下方空間を多くケーシングと木片回収
ダクトを示す図である。
【図9】本発明の作用を示す図である。
【符号の説明】
2 鉛直回転軸(回転軸) 4 回転円盤(回転盤) 6 カンナ部 10 木材供給部 10a 水平スリット 12 ケーシング 24 カンナ開口部 22 カンナ台 26 切削刃 28 切削受け刃 52 木片飛散ストッパ 54 くさび部 56 木材供給停止装置 56a 係止部材56a 56c シリンダ 60 仕切り板 64 木片回収ダクト 68 破砕機 W 木材 WT 木片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向を向く回転軸周りを水平面内で
    回転する回転盤と、この回転盤の上面の径方向に延在し
    て着脱自在に配置され、該回転盤の回転方向を切削方向
    とした複数のカンナ部と、前記切削方向の所定位置に上
    方から木材を供給し、前記複数のカンナ部による木材の
    連続切削を可能とする木材供給部とを備え、前記カンナ
    部は、前記径方向に延びて前記回転盤の上方及び下方を
    連通するカンナ開口部を形成したカンナ台と、前記切削
    方向の後方位置に配置され、前記カンナ開口部から上方
    に突出する刃先を凹凸が連続する溝刃状に形成した切削
    刃と、前記切削方向の前方位置に配置されて前記カンナ
    開口部から刃先が上方に突出し、前記切削刃に切断され
    る直前の前記木材を下側から受ける切削受け刃とで構成
    したことを特徴とする木片製造装置。
  2. 【請求項2】 前記切削受け刃は、刃先高さが自由に調
    整できるように前記カンナ開口部に向けて移動可能に配
    設されていることを特徴とする請求項1記載の木片製造
    装置。
  3. 【請求項3】 前記木材供給部の切削方向前方に、下端
    部が前記切削刃との間に僅かな隙間を設けた状態とした
    木片飛散ストッパを固定したことを特徴とする請求項1
    又は2記載の木片製造装置。
  4. 【請求項4】 前記木片飛散ストッパの前記木材供給部
    に当接している側面の下端部に、下面を水平面とし、上
    面を前記側面から離間するに従い下り傾斜を付けて前記
    水平面と交わる傾斜面としたくさび部を形成したことを
    特徴とする請求項3記載の木片製造装置。
  5. 【請求項5】 前記木材供給部は、前記カンナ部より僅
    かに上方に位置する下部開口部を備え、搬送されてきた
    前記木材を略水平方向に複数列に配置して前記下部開口
    部から下方の前記切削方向の所定位置に供給するととも
    に、前記複数列に配置した前記木材を複数段に積み重ね
    た状態で収納することを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の木片製造装置。
  6. 【請求項6】 前記回転盤の下部空間を覆うケーシング
    を備え、当該ケーシング内に、前記木材供給部より前記
    切削方向の前方位置に前記下部空間を仕切る仕切り板を
    配設するとともに、この仕切り板より前記切削方向の後
    方側の下部空間と連通する木片回収ダクトを前記ケーシ
    ングに接続したことを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の木片製造装置。
  7. 【請求項7】 前記木片回収ダクトの途中に、製造した
    木片を所定の大きさに破砕する破砕機を介装したことを
    特徴とする請求項6記載の木片製造装置。
  8. 【請求項8】 前記木材供給部の近傍に、該木材供給部
    内の最下段に位置する木材を前記カンナ部より上方位置
    において停止させる木材供給停止装置を備えたことを特
    徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の木片製造装
    置。
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