JPH11188499A - パイプインナークランプ装置 - Google Patents

パイプインナークランプ装置

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JPH11188499A
JPH11188499A JP36631097A JP36631097A JPH11188499A JP H11188499 A JPH11188499 A JP H11188499A JP 36631097 A JP36631097 A JP 36631097A JP 36631097 A JP36631097 A JP 36631097A JP H11188499 A JPH11188499 A JP H11188499A
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JP
Japan
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cotter
pad
clamp
pipe
pipes
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Application number
JP36631097A
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English (en)
Inventor
Yuuichi Manrai
雄一 萬來
Ikuo Mibu
生男 壬生
Kenichi Maeda
謙一 前田
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突き合わせ部の裏当金を構成する分割された
主クランプパッドの間を埋めるコッターを、パイプの裏
面に密着させやすいパイプインナークランプ装置を提供
する。 【解決手段】 本発明のパイプインナークランプ装置
は、二本のパイプ3、7の突き合わせ端部内面に押し付
け可能な、円周方向に複数に分割されて設けられた主ク
ランプパッド51と、複数の主クランプパッドの分割部
を埋めるコッターを備える。コッターパッド131はコ
マ201を介してスプリング203によって外方向に付
勢され、スペーサハウジング133−6を介してスプリ
ングにより内方向へ付勢される。コッターパッド131
はフローティング構造となっており、パイプ3、7の裏
面に密着しやすい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプライン工事
等におけるパイプの継ぎ溶接の際に、溶接する二本のパ
イプの端部を突き合わせてパイプの内側から固定するた
めのパイプインナークランプ装置に関する。特には、突
き合わせ部の裏当金を構成する分割された主クランプパ
ッドの間を埋めるコッターを、パイプの裏面に密着させ
やすいように改良を加えたパイプインナークランプ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスや石油などを輸送するためのパイプ
ラインを引く際には、パイプ(一般的には鋼製)を次々
に溶接して接続していく。この際、パイプの接続部にお
いて、溶接する二本のパイプ端面を適正に位置合せ(芯
出し)してしっかりと固定することが、溶接作業の品質
管理上必要とされる。そのために用いられるのがパイプ
インナークランプ装置である。
【0003】インナークランプ装置の本体はパイプ内面
に挿入される。そして、何らかのクランプ機構を用い、
突き合わされた二本のパイプの管端近傍の内面に円弧状
のクランプパッドを押し当てることにより、両パイプの
軸芯を合わせるとともに両パイプを強固に固定する。
【0004】上記クランプパッドの間を埋めるコッター
は通常クランプパッド間の隙間を埋める楔のような形を
しており、パイプ長手方向にスライドしてクランプパッ
ド間に楔のように挟み込まれる。この時に、設計上は、
コッターの円周方向両エッジはクランプパッドのエッジ
と接し、コッターの外面はパイプの突き合わせ部の裏面
に密着することとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各部品
には製作公差があるため、現実には、コッターの片方の
エッジと片方のクランプパッドとが先に当って、他方の
クランプパッドとコッターとの間に隙間ができたり、コ
ッターの外表面とパイプ裏面の間に隙間ができたりす
る。こうなると、溶接時の溶融金属がその隙間に浸入し
て固まったりして、クランプ装置が作動しなくなる(ア
ンクランプしなくなる)。あるいは、溶接不良の原因と
なる。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、パイプライン工事等におけるパイプの継ぎ
溶接の際に、溶接する二本のパイプの端部を突き合わせ
てパイプの内側から固定するためのパイプインナークラ
ンプ装置であって、突き合わせ部の裏当金を構成する分
割された主クランプパッドの間を埋めるコッターをパイ
プの裏面に密着させやすいパイプインナークランプ装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1態様のパイプインナークランプ装置
は、 端部において突き合わされる二本のパイプを、該
パイプの内側から固定するパイプインナークランプ装置
であって; 該二本のパイプの突き合わせ端部内面に押
し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設けられた
主クランプパッドと、 この複数の主クランプパッドの
分割部を埋めるコッターと、を備え; 該コッターが径
方向に浮き沈み可能なフローティング構造を有すること
を特徴とする。このような構成により、コッターの表面
はパイプの裏面に追随して密着しやすくなる。
【0008】本発明の第2態様のパイプインナークラン
プ装置は、 端部において突き合わされる二本のパイプ
を、該パイプの内側から固定するパイプインナークラン
プ装置であって; 該二本のパイプの突き合わせ端部内
面に押し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設け
られた主クランプパッドと、 この複数の主クランプパ
ッドの分割部を埋めるコッターと、を備え; 該主クラ
ンプパッドの分割部が八の字型に開いており、 該コッ
ターが同様の八の字型をしており、またコッターが周方
向にスライド可能であり、 コッターが分割部に進入す
る際に、コッターの中心と分割部の中心とが自動的に調
芯されることを特徴とする。このようなこせにより、コ
ッターの両辺が共に主クランプパッドと接するので溶融
金属が浸入するような隙間がなくなる。
【0009】本発明の第3態様のパイプインナークラン
プ装置は、 端部において突き合わされる二本のパイプ
を、該パイプの内側から固定するパイプインナークラン
プ装置であって; 該二本のパイプの突き合わせ端部内
面に押し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設け
られた主クランプパッドと、 この複数の主クランプパ
ッドの分割部を埋めるコッターと、 上記二本のパイプ
の両端面間に突き出すとともに、該端面間から内径側に
引き込み可能な、円周方向に分散して配置された複数の
スペーサと、を備え; 上記コッターに、上記スペーサ
が摺動して出入りするスリットが形成されており、 こ
のスリットが円周方向に長穴となっており、コッターと
スペーサとが円周方向に相対的にスライド可能であるこ
とを特徴とする。このような構成により、スペーサがコ
ッターから突き出す構造であるにもかかわらず、コッタ
ーを円周方向にスライドする調芯構造とすることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。まず、本発明の1実施例に係るパイプインナークラ
ンプ装置の全体構成を説明する。図6は、本発明の1実
施例に係るパイプインナークランプ装置の概念的な構成
を示す図である。図7及び図8は、図6のパイプインナ
ークランプ装置の動作(A→H)を概念的に示す模式図
である。図7、図8(A)〜(F)においては、本実施
例のパイプインナークランプ装置1と既設パイプ3とが
示されている。図6及び図8(G)、(H)において
は、さらに、左側の既設パイプ3の右側に、継ぎパイプ
7が、管端面同士を突き合わされて示されている。既設
パイプ3は、既にパイプラインの一端に敷設されている
パイプである。継ぎパイプ7は、既設パイプ3の先(右
側)に、これから溶接接続されるパイプである。
【0011】パイプラインがカーブする部位において
は、既設パイプ3と継ぎパイプ7とは、それらの軸芯が
少し傾いて接続される。この傾きは、両パイプ3、7端
面を各パイプ軸芯に対して少しずつ傾斜させることによ
り吸収される。パイプ端面には、開先スロープ3−1、
7−1と、切り立った面であるルート面3−2、7−2
からなるV字開先が加工されている。この開先部は、イ
ンナークランプ装置でパイプを固定した後に、図8
(H)に示されているように、溶接機ヘッド5の溶接ト
ーチ5−1によって溶接される。なお、ヘッド5は既設
パイプ3外周に巻かれたガイドレール6上を円周方向に
走行する。
【0012】本実施例のインナークランプ装置1の概要
について図6を参照しつつ説明する。このパイプインナ
ークランプ装置1は、中心軸13と主フレームフランジ
15を中心として構成された主フレーム11を有する。
この主フレーム11は、後部クランプ20によって既設
パイプ3内に固定される。また、後部クランプ20を開
放して駆動ローラー25を駆動すれば、パイプ内を走行
可能である。中心軸13の中央部には、球面軸受40を
介して主クランプ装置50及びコッタ装置130、スペ
ーサ装置150が設けられている。また、球面軸受40
の外輪43と中心軸13の前部フランジ47間には端面
合せアクチュエータ31が設けられている。
【0013】以下、各装置について説明する。 (1)主クランプ50:インナークランプ装置1の前端
(図の右側)から1/3くらいのところの外周に、ほぼ
全周にわたって存在する。なお、本明細書中では、図6
の右側(継ぎパイプ7側)を前、左側(既設パイプ3
側)を後ろという。この主クランプ50は、接続される
二本のパイプの突き合せ部内面に押し付けられて、両パ
イプの芯出し・固定を行うものであり、本インナークラ
ンプ装置の最も重要な動作部である。図10に詳細に示
されているように、本実施例の装置の主クランプパッド
51は、円周方向に3分割されており、それらの間の隙
間を除いて全円周上に存在する。この主クランプパッド
51は、主クランプアクチュエータ52(詳細は後述)
によって半径方向に駆動される。この主クランプ装置5
0は、球面軸受40によって、中心軸13に対して揺動
及び摺動可能に連結されている。
【0014】(2)後部クランプ20:インナークラン
プ装置1の主フレームフランジ15の外周に、全周上約
120°振り分けで3カ所設けられている(図11参
照)。この後部クランプ20は、後部クランプアクチュ
エータ21で後部クランプパッド23を半径方向に駆動
する。後部クランプパッド23を外方向に突き出してパ
イプ3の内面に押し当てると、インナークランプ装置1
の主フレーム11が既設パイプ3に対して固定される。
【0015】(3)駆動輪25:後部クランプ20の後
ろ寄り下面に、主フレームフランジ15に接続されて、
周方向に2列(図11参照)設けられている。この駆動
輪25は、電動アクチュエータ26によって駆動され
る。この駆動輪25が回転するとインナークランプ装置
1は、パイプ内を図の左右に動く。インナークランプ装
置が大形化すると(本実施例は600Aパイプ用、自重
300kg)、人手によるインナークランプ装置の左右移
動(引き出し、押し込み)が面倒になるので、電動とな
っている。また、この駆動輪25による速度は可変
(0.5〜1.5m/min)であり、クランプ作業終了後
に次のクランプ場所(パイプ1本分12m右)に移動す
る場合も、短時間に移動できる。なお、後部クランプ2
0の前側下面にあるのは従動輪28である。この従動輪
28はアイドルローラである。また、主フレームフラン
ジ15の上部に示されているガイドローラ29は、実際
は図11に示すように両脇に付いている。
【0016】(4)コッター装置130(コッターパッ
ド131):従動輪26の前側外面に、全周上約120
°振り分けで3カ所設けられている(図10参照)。こ
のコッター装置は、コッターパッド131を、円周方向
に3個に分割されている主クランプパッド51の周方向
スペースに差し込むものである。コッターパッド131
の外面(図2参照)が溶接時の全周裏当金の一部とな
る。このコッター装置130は、次に述べるスペーサ装
置150とともに、前後及び半径方向に移動可能であ
り、その役目を果すときのみ、主クランプパッド51と
並んだ(同じ前後方向)位置に来る。すなわち、中心軸
13に対して揺動・摺動可能な球面軸受外輪43に対し
てアクチュエータ52′(主クランプアクチュエータ5
2とほぼ兼用)によって半径方向に可動であり、コッタ
ーアクチュエータ132によって前後方向に可動であ
る。このコッターパッド131は、パイプ3、7の裏面
に密着しやすいようフローティング構造となっている
が、この点については後述する。
【0017】(5)スペーサ装置150(スペーサ15
1):コッター装置130のコッターパッド131内
に、全周上約120°振り分けで3カ所設けられている
(図10参照)。このスペーサ装置150のスペーサ1
51は、スペーサアクチュエータ152によって駆動さ
れ、既設パイプ3端面ルート部3−2と継ぎパイプ7端
面ルート部7−2との間に差し込まれて、溶接開先のル
ートギャップ設定に供せられる。
【0018】(6)端面合せアクチュエータ31:端面
合せアクチュエータ31は、中心軸13から立設された
前部フランジ47と球面軸受外輪43との間で突っ張っ
て、スペーサ151を既設パイプ3の端面に押し付ける
ものであり、円周上3カ所に別個独立に配置されてい
る。パイプラインの湾曲部ではパイプの軸芯とパイプ端
面とが直角でない所もあるが、中心軸13の傾きに関係
なく、この端面合せアクチュエータ31の作用によって
円周上3カ所のスペーサ151を全て既設パイプ3の端
面に当てることができる。
【0019】次に、図6の実施例のパイプインナークラ
ンプ装置の動作について図7及び図8を参照しつつ説明
する。図7(A)では、クランプ装置1は前回のクラン
プ位置におけるクランプ作業を終えて、既設パイプ3内
を駆動ローラー25により走行しつつ右に移動中であ
る。すなわち、既設パイプ3の左側の既設パイプ3´と
既設パイプ3との端部間内面(溶接ビード2の内側)
を、主クランプパッド51でクランプした後、クランプ
パッド51は溶接ビード2の初層溶接の裏当金の役目を
果し、その後クランプを解除する。そして、装置1は次
のクランプ作業位置に移動している。このとき、主クラ
ンプ50や後部クランプ20、コッター装置130、ス
ペーサ装置150は全て内径側に引き込まれている。
【0020】図7(B)に進んで、インナークランプ装
置1は、既設パイプ3の右端部まで来たところである。
既設パイプ3の端面の外側近傍(約5mmの位置)に、主
クランプパッド51の中心線やスペーサ151が来るよ
うに、インナークランプ装置1の前後位置合せを行う。
このときの主クランプパッド51及びコッターパッド1
31の外周面とパイプ3内面との隙間C1 は約5mmであ
る。
【0021】図7(C)に進んで、主クランプパッド5
1が外側に少し開いて、パッド外面とパイプ内面との隙
間がC2 =1.2mm程度になる。このように隙間を詰め
るのはスペーサを突出させた時、既設パイプ3の内径よ
り外に出るようにしたいためである。次に、スペーサ1
51を外径方向に突出させる。
【0022】図7(D)に進んで、駆動輪25を駆動し
て、インナークランプ装置1を既設パイプ3の奥方向に
後退させる。これにより、インナークランプ装置1は、
円周方向3カ所あるスペーサ151のうちの少なくとも
一つが既設パイプ3のルート部3−2に接するまで動い
て停止する。なお、このときには、3個のスペーサ15
1全てがルート部3−2に接している保障はない。既設
パイプ3端面のパイプ軸芯に対する傾きやインナークラ
ンプ装置1自身の傾きがあるからである。
【0023】図8(E)に進んで、後部クランプ20が
作動してパッド23をパイプ3の内面に押しつけ、イン
ナークランプ装置1の本体が既設パイプ3内面に固定さ
れる。なお、この時インナークランプ装置1の姿勢が変
って(傾いて)スペーサ151とパイプ端面(ルート部
3−2)との間が少し開くようなこともある。
【0024】図8(F)に進んで、端面合せアクチュエ
ータ31を用いて、スペーサ151を、既設パイプ3に
固定されている主フレームフランジ15側に寄せる。端
面合せシリンダ31は、円周方向に3カ所設けられてお
り、全てのスペーサ151が既設パイプ3端面に接する
までスペーサ151を奥側に移動させる。このとき、主
フレーム11とスペーサ151間には、揺動・摺動可能
な球面軸受40が存在するので、スペーサ151は既設
パイプ3端面に倣うように押し付けられ、3か所のスペ
ーサ151がすべて既設パイプ3端面ルート部3−2に
当接する。
【0025】図8(G)に進んで、継ぎパイプ7をセッ
トした状態である。すなわち、継ぎパイプ7の左端部内
面をクランプパッド51の外周部右側にはめ込んであ
る。そして、継ぎパイプ7端面ルート部7−2がスペー
サ151の右側面に当接している。このような作業は人
手で行う。
【0026】図8(H)に進んで、継ぎパイプ7をセッ
トし終ったら、クランプパッド51及びコッターパッド
131を外側に突き出して、両パッドを既設パイプ3及
び継ぎパイプ7の端部内面に押し付ける。この時の押し
付け力は全力(一例180トン)の1/2以下程度とす
る。これによって、両パイプ3と7が、その軸芯が合
い、かつルートギャップが正規寸法となった状態で固定
される。次に、スペーサ151を内側に引き込む。この
とき、クランプパッド51はパイプ3、7の内面に押し
付けたままである。続いて、コッターパッド131を主
クランプパッド51相互の円周方向スペース(図2参
照)に進出させる。このコッターパッド131によって
主クランプパッド51の円周方向隙間が埋められ、全円
周にわたって隙間のない裏当金が完成する。この際、後
述するコッターパッドのフローティング構造が機能す
る。次に、主クランプパッド51(コッターパッド13
1含む)の押し付け力をフルにまで上げて最終クランプ
する。
【0027】その後、溶接ヘッド5、トーチ5−1を用
いてパイプ外面から突き合せ溶接を行い、両パイプ3、
7を接続する。初層溶接が終わって、裏当の必要がなく
なったら、クランプパッド51やコッターパッド13
1、及び後部クランプ23を内側に引き込み、インナー
クランプ装置1をフリーにして、次の作業地点(継ぎパ
イプ7の右側端部)へとインナークランプ装置1を移動
させる。以下、同様な作業・動作を繰り返していく。
【0028】具体的なインナークランプ装置の構造につ
いて説明する。図9は、図6、図7及び図8に概念的に
示されているインナークランプ装置の内部構造例を具体
的に示す側面断面図である。図10は、図9のインナー
クランプ装置のクランプパッド部を示す正面断面図であ
る。なお、この実施例のインナークランプ装置は、60
0Aパイプ(外径609.6mm×厚さ15.0mm)用の
ものである。
【0029】図9においても、左側の既設パイプ3と右
側の継ぎパイプ7が、図の中央部において、管端面同士
を突き合わされている。パイプ端面にはV字開先が加工
されている。この開先部は、インナークランプ装置でパ
イプを固定した後に、自動溶接機を用いて溶接される。
【0030】パイプインナークランプ装置1は、既設パ
イプ3内にその主要部が位置している。クランプ装置1
は、大きく分けて、左側の主フレームフランジ15周り
と、右側の球面軸受40や主クランプ部フランジ44周
りに分れる。中心軸13や主フレームフランジ15は、
後部クランプ20によって既設パイプ3内に固定され
る。主クランプ部フランジ44周りの部品は、中心軸1
3に対して、球面軸受40で揺動かつ摺動可能に連結さ
れている。主クランプ部フランジ44は、端面合せアク
チュエータ31によって、主フレームフランジ15方向
に(既設パイプ3の奥方向に)、スペーサ151(円周
方向3か所)の左側面が既設パイプ3端面に当接するま
で、引き付けられる。
【0031】クランプ装置1は、その中心部に、既設パ
イプ3の軸方向に延びる中心軸13を有する。この中心
軸13は中空の部材であり、その中央右側外面に、球面
軸受40がはめ込まれている。中心軸13の左端には、
板状の主フレームフランジ15が径方向に広がるように
設けられている。フランジ15からは、右方向に屈折す
る板状の構造体(リブ18、ブラケット等)が接続され
て延びている。この構造体の一つである、図9の下部に
示すフランジ15のすぐ右隣のリブ18には、駆動輪2
5駆動用のサーボモータ26−1等が取り付けられてい
る。またリブ18の右端に径方向に広がるブラケット1
9には、後部クランプ20が取り付けられている。
【0032】この後部クランプ20は、電動のアクチュ
エータ21によってクランプパッド23(外面ポリウレ
タン焼付け)を既設パイプ3の内面に押し付け、装置の
主フレームを既設パイプ3内面に固定するものである。
同後部クランプ20は、図11に示すように、周方向に
3台ほぼ120°振り分けて配置されている。後部クラ
ンプの駆動アクチュエータは、サーボモータ21−1、
モータ軸回転を落とす減速機21−2(ハーモニックド
ライブプラス1段歯車)、減速機21−2の出力で回転
するネジ軸21−3、ネジ軸21−3によって前後方向
(パイプ軸方向)に駆動されるウェッジ21−4からな
る。後部クランプパッド23は、図示せぬガイドにより
ブラケット19に対して半径方向摺動可能に案内されて
おり、ウェッジ21−4の動きに応じて、半径方向に出
入りする。クランプ力は1台当り1トンで全体で3トン
である。
【0033】図11は、図9のインナークランプ装置1
の中央部の構造を示す正面断面図である。この図は、後
部クランプ20や駆動輪25、ガイドローラ29の周方
向の配置を示す。駆動輪25は、下方に2個配置されて
いる。ガイドローラ29は、両横に2個配置されてい
る。駆動輪25や従動輪28の配置は、パイプラインの
カーブのアールがパイプ径の3倍まで対応できるように
考慮されている。
【0034】再び図9に戻って説明する。主フレームの
中心軸13には、球面軸受内輪41が軸方向摺動自在に
外嵌されており、この内輪41には、球面軸受外輪43
が球面摺動自在に外嵌されている。主クランプ部フラン
ジ44等の外輪43に接続されている部品は、該球面軸
受40中心回りに首振り自在に取り付けられている。
【0035】本実施例のインナークランプ装置は、クラ
ンプパッド51をパイプ内面に押し付ける手段として、
クランプパッド51を径方向突き出し・引き込み自在に
案内する手段(主クランプ部フランジ44)と、クラン
プパッド51を径方向に押動するためのテーパ面を有す
る、パイプ軸方向に移動可能なウェッジ117と、この
ウェッジ117のテーパ面と摺動するテーパ面を有し、
クランプパッド51と連結された主クランプブロック5
5と、ウェッジ117を軸方向に駆動するアクチュエー
タ(主クランプナット113や主クランプネジ軸111
等)を有する。
【0036】すなわち、球面軸受外輪43の右端面に
は、主クランプ部フランジ44が接続されている。主ク
ランプ部フランジ44は、外方向に広がりフランジ外縁
部49に至っている。この主クランプ部フランジ44の
左側であって、球面軸受外輪43の外側の空間に、主ク
ランプパッド51の駆動機構が配置されている。
【0037】具体的には、球面軸受外輪43の外側(図
9上部)には、摺動板121(オイルレスメタル)が貼
られている。摺動板121上は、ウェッジ117が左右
に移動する。ウェッジ117上には、摺動板119(ウ
ェッジ117に貼られている)を介して主クランプブロ
ック55が存在する。この主クランプブロック55は、
主クランプ部フランジ44に、径方向摺動自在に案内さ
れる。主クランプブロック55の底面(径方向中心側の
面)はウェッジ117と接しており、ウェッジ117の
左右動に応じて径方向外側(突き出し)、内側(引き込
み)に駆動される。
【0038】なお、主クランプブロック55は、図3及
び図10に示すように、コッターパッド131、コッタ
ブロック132、スペーサハウジング133−6を介し
て径方向中心側に向けて、コッタスプリング130−1
によって付勢されている。なお、コッタスプリング13
0−1の外側端は、押えプレート130−2によって押
さえられている。
【0039】主クランプウェッジ117の駆動メカニズ
ムについて説明する。インナークランプ装置1の後端
(図9の左端)部には、主クランプ駆動用のサーボモー
タ97が配置されている。モータ97には、その軸回転
数を数十分の1以下(一例1/33)に落とすための減
速機99(いわゆるハーモニックドライブ減速機)が接
続されている。この減速機99からは、出力軸であるピ
ニオン軸101が図の右方向に出ている。このピニオン
軸101のピニオン101は、半径方向に配置された2
段のギヤ105、107と噛み合って回転が減速され
る。ギヤ107の軸109の右端には、ピニオン110
が形成されており、このピニオン110は、主クランプ
ネジ軸111の左端外周のギヤ111aと噛み合ってい
る。したがって、減速機99出側のピニオン軸110の
回転は、さらに約1/10に減速されて主クランプネジ
軸111に伝えられる。
【0040】主クランプネジ軸111は、球面軸受外輪
43の左側に接続されているスリーブ115の外周に回
転自在に嵌合されている。ネジ軸111の右半部外周面
にはピッチ5mmのオネジ111bが切られている。ネジ
軸111の右半部外周には主クランプナット113が螺
合している。オネジ111には、主クランプナット11
3内面のメネジ113bが螺合している。主クランプナ
ット113の右端面には、ウェッジ117が固定接続さ
れている。したがって、主クランプネジ軸111が回転
すると、主クランプナット113が図の左右方向(パイ
プ軸方向)に移動し、これに連動してウェッジ117も
左右に動く。本実施例の主クランプの力は、180トン
である。
【0041】主クランプの駆動機構が、中心軸13の回
りから、中心軸13の後方にかけて配置されているの
は、できるだけ大径のネジを限られたスペース中に配置
するためである。また、インナークランプ装置の後部に
重量を持たせて、ローラ25、28の左右(前後)で装
置の重量がバランスするようにするためでもある。
【0042】なお、主クランプ駆動モータ97等のイン
ナークランプ装置後部の周囲は後部カバー81で覆われ
ている。同カバー81の後面は後部エンドカバー85で
フタがされている。主クランプ駆動モータ97周辺の符
号83は、ロッド94やカバー81の固定用ブラケット
である。ロッド94は固定用ブラケット83と主フレー
ムフランジ15とを連結するものである。符号91、9
2、93はウェイトバランス用のバネ付勢機構である。
【0043】ウェッジ鍔117aは、ウェッジ117の
外面と同様の傾斜を有するテーパ面となっている。外径
側のライナー120は主クランプブロック55(正確に
は同ブロックに固定されている中央ブロック55a)に
対して固定されており、ウェッジ117が図9の左方向
に移動すると、主クランプブロック55は、ウェッジ1
17に引っ張られて内径側に引っ込む。つまり、主クラ
ンプパッド51は、拡大時にも縮小時にもウェッジ11
7によって駆動される。
【0044】次に本発明のパイプインナークランプ装置
の特徴部分であるコッター及びスペーサ周りについて説
明する。図1は、図4のパイプインナークランプ装置の
コッター及びスペーサ周りの詳細を示す図である。
(A)は正面断面図、(B)は(A)のB−B断面図で
ある。図2は、図1のコッター及びスペーサを外面から
見た平面図である。図3は、図9のパイプインナークラ
ンプ装置のコッター及びスペーサ周りの詳細を示す側面
断面図である。図4は、コッターパッド押えボルト部の
詳細を示す正面断面図である。図5は、主クランプパッ
ドの詳細を示す側面断面図である。
【0045】コッターパッド131は、図3に示すよう
に、スペーサハウジング133−6の外面に固定されて
いる。スペーサハウジング133−6内には、スペーサ
151の出し入れ機構が内蔵されている。スペーサハウ
ジング133−6は、コッターナット133−5に対し
て径方向に摺動可能に取り付けられている。そして、コ
ッターナット133−5の外径部に被せられている押え
プレート130−2の内側に入っているコッタースプリ
ング130−1によって、内径方向に付勢されている。
一方、コッターパッド131は、図1に示すように、コ
ッターパッドスプリング203によって、コマ201を
介して外径方向に付勢されており、主クランプブロック
55が拡開する際にはコッターパッド131も径方向外
側に突き出る。
【0046】コッターナット133−5は、図3に示す
ように、その内径側部分において、コッター駆動ネジ1
33−4と螺合しており、同ネジ133−4が回転する
と、図の左右方向(装置の前後方向)に駆動される。こ
の前後方向の動きは、コッターパッド131及びスペー
サ151のパイプ端面(ルート部3−2、7−2)に対
する位置を調整するためである。すなわち、パイプ端面
合せ時には、スペーサ151がパイプ端面の位置にあ
り、端面合せ終了後の溶接時には、コッターパッド13
1が主クランプパッド51の分割部のスペースにキッチ
リと入り込むようにコッターパッド131を移動する。
なお、この移動の際には、主クランプパッドがパイプ内
面に当接してパイプ3、7を固定しているが、コッター
パッドスプリング203の収縮によりコッターパッド1
31とパイプ内面間には適当な押圧力が存在しており、
コッターパッド131の移動が拘束されることはない。
なお、コッター駆動ネジ軸133−4は、図9に示され
ているように、ピニオン133−3(同周3カ所のコッ
ター駆動ネジに動力を配分する)、減速機133−2を
介してモータ133−1に接続されている。コッター駆
動ネジ軸133−4の前端は、ベアリングを介して球面
軸受外輪43に支持されている。
【0047】スペーサ151は、スペーサハウジング1
33−6内に、径方向にスライド可能に収められてい
る。スペーサ151の先端部は、コッターパッド131
を貫通するスリット131−3(図1、2も参照)内を
摺動し、コッターパッド131の外周側に出入りする。
なお、このスペーサ151は、工具鋼にタフトライド処
理を施して、耐摩耗性を向上させている。
【0048】スペーサ151の根元部は、図1に示され
ているように中央部がえぐり込まれており、同部の一側
面には、ラック152−6が切られている。このラック
152−6には、ピニオン152−5が噛み合ってお
り、ピニオン152−5の回転に連れて、ラック152
−6(すなわちスペーサ151)が内外に駆動される。
ピニオン152−5は、図3に示すように、減速ギア1
52−4、ピニオン152−3、ハーモニックドライブ
減速機152−2を介して、サーボモータ152−1に
よって駆動される。なお、スペーサ151の突き出し限
は段部152−8によって定められる。
【0049】コッターパッド131は、図2に示すよう
に、円周方向に分割されている主クランプパッド51の
分割部の隙間を埋める位置に配置されている。コッター
パッド131の両側面131−2はテーパ(角度50
°)のついた楔状をしており、同様の形状の主クランプ
パッド51の端面51−1に押し付けられる。なお、図
2は、スペーサ151の中心線が主クランプパッド51
の裏波溝51−2の中心線(パイプ突き合わせ部中心
線)と合った位置にあり、パイプ端面合せ状態を示して
いる。パイプ端面合せ終了後は、コッターパッド131
が図の下方向に駆動されて、コッターパッドの両側面1
31−2が両主クランプパッドの端面51−1にピッタ
リと合う位置に来て最終クランプがなされる。
【0050】次にコッターパッドのフローティング構造
の詳細について説明する。図1、図3及び図4に示すよ
うに、コッターパッド131はスペーサハウジング13
3−6に、図4に示すボルト211で固定されている。
ここで、ボルト211とその頭を収容する凹部213の
間、及び、長穴215の間は、パイプ円周方向にそれぞ
れ片側2mmの隙間があり、コッターパッド131は円周
方向に移動可能である。このようになっているのは、次
の理由による。図2においてコッターパッド131を主
クランプパッド51間のスペースに押し込むときに、部
品の製作誤差や組立て誤差のために、コッターパッド1
31や主クランプパッド51の端面51−1の位置がズ
レることがある。もしコッターパッド131が円周方向
に少し動かないと、いずれか早く当る方の主クランプパ
ッド端面51−1にコッターパッド側面131−2が当
った時点でコッターパッド131は停止し、もう一方の
主クランプパッド端面51−1とコッターパッド側面1
31−2との間に隙間が開くおそれがある。そのままパ
イプを溶接すると、その隙間に溶融金属が入り込んで、
溶接不良やパイプインナークランプ装置の作動不良を引
き起こすこととなる。このような事態を避けるために、
コッターパッド131を円周方向に少し可動としてお
き、一方の側面131−2が主クランプパッド端面51
−1と当った後にも、他方の側面131−2が主クラン
プパッド端面51−1と当るまで、コッターパッド13
1が円周方向にズレながらコッターパッド131を主ク
ランプパッド51間に押し込み可能としたのである。
【0051】径方向に見ると、コッターパッド131
は、図1に示すように、コマ201を介してスプリング
203によって外方向に付勢されている。一方、内方向
へは、図3に示すように、スペーサハウジング133−
6を介してスプリング130−1によって付勢されてい
る。つまり、コッターパッド131は、内外に2つのス
プリング203、130−1で付勢されており、コッタ
ーパッド131にかかる力に応じて内外に出入りするフ
ローティング構造となっている。なお、スプリング力
は、外方向付勢スプリング203の方が強く、コッター
パッド131の外側に何もない時には、コッターパッド
131は、コマ201の外面が主クランプパッド51の
裏面に当る位置で止まっている。そして、このとき(図
1の状態)コッターパッド131の外表面は、主クラン
プパッド51の外表面よりも少し(0.5〜1mm)外に
突出している。そして、パイプの裏面にコッターパッド
131が押し当てられると、スプリング203が縮ん
で、コッターパッド131の外表面と主クランプパッド
51の外表面とがほぼ面一となる。なお、パイプの形状
は当然真円ではないので、図1の左右のスプリング20
3の伸縮量は変ることがある。このように、本実施例の
パイプインナークランプ装置のコッターパッド131
は、径方向にもフローティング構造となっており、コッ
ターパッド131の前後方向の出入りに過大な抵抗を与
えないよう、またできるだけコッターパッド131がパ
イプ裏面に密着するように配慮されている。
【0052】なお、コマ201は、外面が円弧状の平た
い板状体であって、主クランプブロック55の端部を切
り欠いた部分に配置されている。コマ201の外面は、
図1Bに示すように、凹凸部202で主クランプパッド
51とずれないようになっている。コマ201の内面に
は凹部201aが形成されており、同部201aにはス
プリング203の頭が嵌合している。一方、主クランプ
ブロック55にも凹部205が形成されており、スプリ
ング203を収容している。コマ201と主クランプブ
ロック205との間には2mmの隙間があり、スプリング
203はその範囲で伸縮する。
【0053】次に主クランプパッドの構造を説明する。
図5は、主クランプパッドの詳細構造を示す正面断面図
である。主クランプパッド51の表面にはタフピッチ銅
製の裏当てリング221が嵌め込まれている。同裏当て
リング221の表面には裏波溝51−2が掘り込まれて
いる。同裏当てリング221は、主クランプパッド51
にボルト止めされており、交換可能になっている。
【0054】図9にもどって端面合せアクチュエータに
ついて説明する。端面合せアクチュエータのモータ31
−1は、前部フランジ47の下部に固定されている。モ
ータ31−1の先(図の左側)にはハーモニックドライ
ブ減速機31−2が接続されている。同減速機31−2
の先には、出力軸としてのネジ軸31−3が突出してい
る。このネジ軸31−3は、ナット31−4と螺合して
いる。ナット31−4は、ブラケット31−5に固定さ
れている。したがって、モータ31−1の回転により、
主クランプ部ブラケット44が図の左方向に押され、結
局前述のように、端面合せスペーサ151が既設パイプ
の端面に押し付けられる。なお、符号31−6は、主ク
ランプ部ブラケット44をブラケット31−5から離す
方向(左方向)に付勢するバネであり、31−7はその
バネの中心に組み込まれているシャフトであり、31−
8はバネを収めているケーシングである。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、パイプライン工事等におけるパイプの継ぎ溶
接の際に、溶接する二本のパイプの端部を突き合わせて
パイプの内側から固定するためのパイプインナークラン
プ装置であって、突き合わせ部の裏当金を構成する分割
された主クランプパッドの間を埋めるコッターをパイプ
の裏面に密着させやすいパイプインナークランプ装置を
提供できる。また、裏当金に欠落部分がなく、動きが滑
らかで、状況に合わせて微妙なコントロールを行うこと
のできるパイプインナークランプ装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るパイプインナークラン
プ装置のコッター及びスペーサ周りの詳細を示す図であ
る。(A)は正面断面図、(B)は(A)のB−B断面
図である。
【図2】図1のコッター及びスペーサを外面から見た平
面図である。
【図3】図9のパイプインナークランプ装置のコッター
及びスペーサ周りの詳細を示す側面断面図である。
【図4】コッターパッド押えボルト部の詳細を示す正面
断面図である。
【図5】主クランプパッドの詳細を示す側面断面図であ
る。
【図6】本発明の1実施例に係るパイプインナークラン
プ装置の概念的な構成を示す図である。
【図7】図6のパイプインナークランプ装置の動作(A
→D)を概念的に示す模式図である。
【図8】図6のパイプインナークランプ装置の動作(E
→H)を概念的に示す模式図である。
【図9】図6、図7及び図8に概念的に示されているイ
ンナークランプ装置の内部構造例を具体的に示す側面断
面図である。
【図10】図9のインナークランプ装置のクランプパッ
ド部を示す正面断面図である。
【図11】図9のインナークランプ装置1の中央部の構
造を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 インナークランプ装置 2 溶接ビード 3 既設パイプ 3−1 開先 3−2 ルート部 5 溶接機ヘッド 5−1 溶接トーチ 6 ガイドレール 7 継ぎパイプ 7−1 開先 7−2 ルート部 11 主フレーム 13 中心軸 15 主フレームフ
ランジ 18 リブ 19 ブラケット 20 後部クランプ 21 後部クランプ
アクチュエータ 21−1 後部クランプ駆動モータ 21−2 減速機 21−3 ネジ軸 21−4 後部クランプウェッジ 23 後部クランプパッド 25 駆動ローラ 26 ローラアクチュエータ 26−1 ローラ走
行駆動モータ 27 プーリーベルト 28 従動ローラー 29 ガイドローラ 31 端面合せアク
チュエータ 31−1 端面合せ駆動モータ 31−2 減速機 31−3 ネジ軸 31−4 ナット 31−5 ブラケット 31−6 バネ 31−7 シャフト 31−8 ケーシン
グ 40 球面軸受 41 球面軸受内輪 43 球面軸受外輪 44 主クランプ部
フランジ 47 前部フランジ 48 前部カバー 49 フランジ外縁部 50 主クランプ 51 主クランプパッド 52 主クランプア
クチュエータ 55 主クランプブロック 81 後部カバー 83 プレート 85 後部エンドカバー 91、92、93
バネ付勢機構 94 ロッド 97 主クランプ駆
動モータ 99 減速機 101 ピニオン軸 103 ギヤ軸 105、107 ギヤ 109 軸 111 主クランプネジ軸 111a ギヤ 111b オネジ 113 主クランプ
ナット 113b メネジ 115 スリーブ 116 スリーブフランジ 117 主クランプ
ウェッジ 119、120、121 ライナー 130 コッタ装置 130−1 コッタ
スプリング 130−2 押さえプレート 131 コッタ装置
パッド 131−1 コッタスプリング 131−2 端面 131−3 スリット 133−4 コッタ駆動ネジ軸 133−5 コッタ
ナット 133−6 スペーサハウジング 134 150 スペーサ装置 151 スペーサ 152 スペーサアクチュエータ 201 コマ 202 凹凸部 203 コッターパッドスプリング 205 凹部 211 ボルト 213 凹部 215 長穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部において突き合わされる二本のパイ
    プを、該パイプの内側から固定するパイプインナークラ
    ンプ装置であって;該二本のパイプの突き合わせ端部内
    面に押し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設け
    られた主クランプパッドと、 この複数の主クランプパッドの分割部を埋めるコッター
    と、を備え;該コッターが径方向に浮き沈み可能なフロ
    ーティング構造を有することを特徴とするパイプインナ
    ークランプ装置。
  2. 【請求項2】 さらに、上記コッターが周方向にスライ
    ド可能なフローティング構造を有することを特徴とする
    請求項1記載のパイプインナークランプ装置。
  3. 【請求項3】 上記主クランプパッドが、工具鋼製の本
    体と、銅製の溶接裏当金との組み立て構造を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載のパイプインナークラ
    ンプ装置。
  4. 【請求項4】 端部において突き合わされる二本のパイ
    プを、該パイプの内側から固定するパイプインナークラ
    ンプ装置であって;該二本のパイプの突き合わせ端部内
    面に押し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設け
    られた主クランプパッドと、 この複数の主クランプパッドの分割部を埋めるコッター
    と、を備え;該主クランプパッドの分割部が八の字型に
    開いており、 該コッターが同様の八の字型をしており、またコッター
    が周方向にスライド可能であり、 コッターが分割部に進入する際に、コッターの中心と分
    割部の中心とが自動的に調芯されることを特徴とするパ
    イプインナークランプ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、上記コッターが径方向に浮き沈
    み可能なフローティング構造を有することを特徴とする
    請求項4記載のパイプインナークランプ装置。
  6. 【請求項6】 上記フローティング構造に、コッターを
    径方向外側に付勢するスプリングが含まれることを特徴
    とする請求項1又は5記載のパイプインナークランプ装
    置。
  7. 【請求項7】 端部において突き合わされる二本のパイ
    プを、該パイプの内側から固定するパイプインナークラ
    ンプ装置であって;該二本のパイプの突き合わせ端部内
    面に押し付け可能な、円周方向に複数に分割されて設け
    られた主クランプパッドと、 この複数の主クランプパッドの分割部を埋めるコッター
    と、 上記二本のパイプの両端面間に突き出すとともに、該端
    面間から内径側に引き込み可能な、円周方向に分散して
    配置された複数のスペーサと、を備え;上記コッター
    に、上記スペーサが摺動して出入りするスリットが形成
    されており、 このスリットが円周方向に長穴となっており、コッター
    とスペーサとが円周方向に相対的にスライド可能である
    ことを特徴とするパイプインナークランプ装置。
JP36631097A 1997-12-25 1997-12-25 パイプインナークランプ装置 Pending JPH11188499A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110434521A (zh) * 2018-05-04 2019-11-12 卡特彼勒公司 用于保持焊接部件的夹子

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