JPH11188352A - 排油水の処理方法および排油水の処理装置 - Google Patents

排油水の処理方法および排油水の処理装置

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JPH11188352A
JPH11188352A JP9367052A JP36705297A JPH11188352A JP H11188352 A JPH11188352 A JP H11188352A JP 9367052 A JP9367052 A JP 9367052A JP 36705297 A JP36705297 A JP 36705297A JP H11188352 A JPH11188352 A JP H11188352A
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JP
Japan
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oil
water
carbon
industrial waste
waste
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Pending
Application number
JP9367052A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Morita
正夫 森田
Kazu Takahata
和 高畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mining Holdings Inc
Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining and Metals Co Ltd
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排油水の処理のための燃料費および設備コス
トを大幅に低減する。 【解決手段】 松材を処理してなる炭素分と排油水とを
接触させ、排油水中の水分は蒸発処理することなく排水
し、炭素分に吸着した油分を炭素分とともに回収する油
水分離工程と、炭素分およびこれに吸着した油分を産業
廃棄物焼却炉の燃料の一部または全部として他の産業廃
棄物を焼却するのに用いる焼却工程とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低含有量の油を含
んだ排油水(油を含んだ排水)の処理方法および処理装
置に係り、特に、焼却炉の燃料費を大幅に低減する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物として回収された排油水は、
種々の密度のものが混じっているため油水分離が容易で
はなく、このため、他の産業廃棄物とともに焼却炉で焼
却されていた。図2は、従来の排油水の処理の流れを示
す図であり、図2に示すように、焼却炉において排油水
とともに他の産業廃棄物を重油バーナ等で焼却し、燃焼
排ガスを排ガス処理設備で処理し、そこで処理したガス
と水蒸気とを分離してガスを大気放出するとともに、水
蒸気を冷却捕集して得た水を排水処理設備へ送って汚染
物質を除去した後に放流するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の排油
水の処理方法では、以下のような問題があった。 排油水のうちの水分を燃料の燃焼熱によって蒸発させ
るため大量の燃料を消費し、燃料費が割高となってい
た。 焼却炉に併設する排ガス処理設備は、油水の焼却によ
って発生する水蒸気も処理可能な仕様にしなければなら
ず、設備コストが割高になっていた。 排ガス処理設備で冷却捕集した水は汚染されているた
め、厳重な排水処理を必要とする。 排油水に海水が含まれている場合には、焼却によって
塩素が発生するため、焼却炉および排ガス処理設備を塩
素による腐食に耐える構造にしなければならない。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、排油水の
処理コストおよび設備コストを大幅に低減することがで
きる排油水の処理方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、排油水を
効率良く油水分離することができる吸着材について検討
した結果、従来の化学繊維等を用いた吸着マットでは油
の吸着性が悪く、しかも水分も吸着してしまう難点があ
ることが判った。そこで、本発明者等は、カーボンファ
イバー、特に、松材を処理して得たカーボンファイバー
に着目した。このカーボンファイバーは、油分を吸着す
る能力が高くて速い上に、水分をほとんど吸わないとい
う特質を有している。本発明者等の検討によれば、トド
マツから製造したカーボンファイバーと水950gおよ
びA重油50gを1時間撹拌した後、液体分にn−ヘキ
サンを混合して撹拌し、n−ヘキサンに抽出された油分
の重量を測定したところ、39mg/lであった。これ
からカーボンファイバーに吸着した油分の重量を計算し
て回収率を算出すると、99.805%という高い値と
なる。また、カーボンファイバー1g当たりの油分の吸
着量は25gであった。また、松材から製造した活性炭
製の吸着材を用いて同じ実験を行ったところ、油分の回
収率は99.537%であった。このように、松材を処
理して製造した炭素分は、99%以上という高い油回収
率を示すことが判った。
【0005】本発明の排油水の処理方法は、上記のよう
な検討に基づいてなされたもので、松材を処理してなる
炭素分と排油水とを接触させ、上記排油水中の水分は蒸
発処理することなく排水し、上記炭素分に吸着した油分
を上記炭素分とともに回収する油水分離工程と、炭素分
およびこれに吸着した油分を産業廃棄物焼却炉の燃料の
一部または全部として他の産業廃棄物を焼却するのに用
いる焼却工程とを備えたことを特徴としている。
【0006】また、本発明の排油水の処理装置は、内部
に松材を処理してなるカーボンファイバーが充填され、
内部に供給された排油水の油分をカーボンファイバーに
吸着させて水分を排出する充填塔と、この充填塔から排
出された水分から汚染物質を除去する排水処理手段と、
油分を吸着したカーボンファイバーを燃料の一部または
全部として用いる産業廃棄物焼却炉と、この産業廃棄物
焼却炉から排出される排ガスから汚染物質を除去する排
ガス処理手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】上記排油水の処理方法および処理装置にお
いては、以下のとおり上記従来技術の問題点を全て解決
することができる。 排油水中の水分を蒸発させるためのエネルギーが不要
となり、しかも、油分と炭素分を燃焼させて熱エネルギ
ーとして効率的に活用することができる。 排ガス処理設備における排油水についての排ガスの処
理は、油分から発生した排ガスのみとなるので、水蒸気
の処理が不要となった分だけ設備規模を小さくすること
ができる。 排油水中の水分は焼却処理しないので、排ガス処理設
備−排水処理設備という系統での汚水処理が不要とな
る。 炭素分で油水分離された水の処理は、排ガス処理設備
−排水処理設備という系統での汚水処理と比較して簡便
である。 海水はそのまま排水処理するから、焼却炉および排ガ
ス処理設備の塩素対策は不要となる。
【0008】以上のように、本発明においては、排油水
中の油分を炭素分で分離して油分および炭素分を焼却炉
で燃焼させるから、燃料コスト的に極めて有利であり、
かつ、排油水中の水分の煩雑な処理や設備の耐塩素対策
が必要でない等の優れた効果が得られる。以下、本発明
の好適な実施の形態について説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の排油水の処理方法におい
ても、炭素分は、比表面積の大きなカーボンファイバー
が好適である。また、松材から製造したものであれば任
意であるが、カラマツまたはトドマツから製造したもの
が油回収率は最も良好である。また、炭素分と排油水と
を接触させる工程を充填塔で行うと、充填塔の上部から
排油水を注入して下部から水分を排出できるので簡便で
ある。
【0010】また、排油水の油分の含有量は少ない程コ
スト的に有利である。たとえば、月当たり300tonの
排油水を処理するとして、従来のように焼却炉で処理す
る場合と本発明によって処理する場合とを比較すると、
従来の処理方法では、排油水の処理コストは油分の含有
量が少ない程、つまり、蒸発させなければならない水分
の含有量が多い程高くなる。ところが、本発明では、焼
却炉で処理するのが油分とそれを吸着した炭素分である
から、油分の含有量が例えば5重量%で1g当たりに2
5g油分を吸着するカーボンファイバーを使用すると、
焼却炉での処理量は計算上は15.6ton/月となり、
油分の含有量が1重量%であれば、3.12ton/月に
激減する。すなわち、本発明では、油分の含有量が少な
い程焼却炉での処理量が少なくなり、処理コストが少な
くなる。
【0011】なお、排油水のうち300ton近くの水分
は排水処理設備へ送られることになるが、通常の排水処
理施設では数万ton/月の処理能力を有しているのが普
通であるから、この程度の増加では操業に影響しない。
また、本発明における「排油水」とは、油分の含有量が
5重量%以下のものをいう。
【0012】次に、図1を参照して本発明の排油水の処
理方法および処理装置を説明する。図1は、本発明の排
油水の処理の流れを示す図であり、図1に示すように、
まず、産業廃棄物として回収した排油水を油吸着材と接
触させて油水分離する。油水分離手段としては充填塔な
ど公知の排水処理塔を用いることができる。油水分離手
段に充填する油吸着材は、松(好ましくはカラマツまた
はトドマツ)から製造したカーボンファイバーを不織布
製の袋に詰めてマット状にしたものや、カーボンファイ
バーを網状に編んだものを単独あるいは組み合わせて上
下に積層して構成する。油水分離手段から排出された水
は排水処理設備へ送り、そこで中和し、油分その他の汚
染物質を除去して放流する。
【0013】次に、油吸着材を油水分離手段から取り出
し、これを他の産業廃棄物とともに焼却炉へ投入し、焼
却炉に設けた重油燃焼バーナなどの燃焼手段によって焼
却する。この場合、油吸着材およびこれに吸着された油
分が燃焼し、その燃焼熱が他の産業廃棄物を焼却する熱
エネルギーの一部となる。また、その際に発生する燃焼
排ガスは排ガス処理設備へ送り、そこで汚染物質を除去
して大気中へ放出する。焼却が終了したら、焼却炉の中
の焼却滓を取り出し、これに粉砕、整粒等の適当な処理
を施してコンクリートやアスファルトの充填材などのセ
メント原料としてリサイクルする。
【0014】なお、本発明においては、カーボンファイ
バーの原料としてアカマツ、ハイマツ、エゾマツ等の他
の松材を使用することも可能である。また、形態はファ
イバーに限らず、活性炭のような粒状、粉状、あるいは
綿状であっても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
油水中の油分を炭素分で分離してこれを炭素分とともに
焼却炉で燃焼させるから、燃料コスト的に極めて有利で
あり、かつ、排油水中の水分の煩雑な処理や設備の塩素
対策が必要でない等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の排油水の処理方法の流れを示す図で
ある。
【図2】 従来の排油水の処理方法の流れを示す図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 松材を処理してなる炭素分と排油水とを
    接触させ、上記排油水中の水分は蒸発処理することなく
    排水し、上記炭素分に吸着した油分を上記炭素分ととも
    に回収する油水分離工程と、 上記炭素分およびこれに吸着した油分を産業廃棄物焼却
    炉の燃料の一部または全部として他の産業廃棄物を焼却
    するのに用いる焼却工程とを備えたことを特徴とする排
    油水の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記炭素分と排油水との接触を充填塔に
    て行い、上記炭素分はカーボンファイバーであることを
    特徴とする請求項1に記載の排油水の処理方法。
  3. 【請求項3】 内部に松材を処理してなるカーボンファ
    イバーが充填され、内部に供給された排油水の油分を上
    記カーボンファイバーに吸着させて水分を排出する充填
    塔と、この充填塔から排出された水分から汚染物質を除
    去する排水処理手段と、油分を吸着した上記カーボンフ
    ァイバーを燃料の一部または全部として用いる産業廃棄
    物焼却炉と、この産業廃棄物焼却炉から排出される排ガ
    スから汚染物質を除去する排ガス処理手段とを備えてい
    ることを特徴とする排油水の処理装置。
JP9367052A 1997-12-25 1997-12-25 排油水の処理方法および排油水の処理装置 Pending JPH11188352A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2441998A (en) * 2006-09-22 2008-03-26 Vetco Gray Controls Ltd Waste management facility for treating oily waste, wastewater and waste materials
CN104949136A (zh) * 2015-05-22 2015-09-30 马钢(集团)控股有限公司 一种高炉煤气锅炉掺烧工业废弃油脂液及清洗剂的系统
CN105923806A (zh) * 2016-05-31 2016-09-07 惠州市衡力达实业发展有限公司 具有油水分离装置的餐厨废弃物的分离系统

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