JPH11188119A - 発電機を備えた運動器具 - Google Patents

発電機を備えた運動器具

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JPH11188119A
JPH11188119A JP35930097A JP35930097A JPH11188119A JP H11188119 A JPH11188119 A JP H11188119A JP 35930097 A JP35930097 A JP 35930097A JP 35930097 A JP35930097 A JP 35930097A JP H11188119 A JPH11188119 A JP H11188119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間興味を持続してペダルを踏み続けること
ができ、高い効率で発電機を駆動することで発電量を増
加でき、積算発電総量を大きくして種々の用途に電気を
利用できるようにしたダイエットなどの運動効果と経済
効果との両方の効果を期待できる運動器具を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 揺動支点を有するてこ部材としてペダ
ルアーム49A,49Bを形成し、回転軸29を両足の
交互の踏み込みで回転させ、発電機33を駆動して交流
または直流出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は運動器具、特に足
単独または足および手の運動を発電機に伝えて発電し、
発電機の出力により電気器具を付勢しあるいはバッテリ
ーに蓄電する機能を有し、ダイエットに有効な運動を行
うことができる発電機を備えた運動器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車をそのまま、あるいは車輪
を取り去ってから床、あるいは台上に固定して、室内運
動用具として用いることがある。この場合の運動として
は自転車のペダルを踏みつけるという極めて単純な動作
である。また、車輪の回転により発電機を駆動して電気
を発生させ、その瞬間発電電圧を用いて運動量を表示さ
せることも考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の装
置ではこのような単純な動作はすぐに飽きがきてしま
い、長時間ペダルを踏み続けることが困難であった。ま
た、発電機を駆動させる従来の駆動方法ではその駆動効
率が悪いために長時間の駆動が困難であり、発電総量が
大きくないために発電された電気を蓄えて他の用途に用
いたりすることはあまり考えられなかった。
【0004】そこで、この発明は、長時間興味を持続し
てペダルを踏み続けることができ、高い効率で発電機を
駆動することで発電量を増加でき、発電総量を大きくし
て種々の用途に電気を利用できるようにしたダイエット
などの運動効果と経済効果との両方の効果を期待できる
発電機を備えた運動器具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の運動器具は、
基台と、この基台上に固定されたフレームと、このフレ
ーム上に取り付けられたハンドルならびにサドルと、前
記フレーム上にそれぞれの案内溝がほぼ水平方向に向く
ように固定された第1、第2の案内板と、前記案内溝に
挿入されたローラをそれぞれの支点位置に軸支した第
1、第2のペダルアームとして機能する第1、第2のて
こ部材と、前記第1、第2のてこ部材の力点の位置にそ
れぞれ取り付けられた第1、第2のペダルと、前記第
1、第2のてこ部材の作用点の位置にそれぞれ結合され
互いに180度の位相差を持つ第1、第2のクランクア
ームを有するクランク軸と、前記クランク軸に結合され
た回転軸を有する発電機と、この発電機から発生された
電力を蓄えるバッテリーと、この発電機とバッテリーと
の間に接続され発電機に対する電気的負荷の大きさを制
御する制御手段とから構成されている。
【0006】また、この発明の運動器具は、基台と、こ
の基台上にほぼ水平に設置されたクランク軸と、このク
ランク軸に互いに180度の位相差で形成された第1、
第2クランクアームと、この第1、第2クランクアーム
に対してそれぞれ90度の位相差で形成された第3、第
4のクランクアームと、前記第1、第2のクランクアー
ムにそれぞれ結合された作用点を有し第1、第2のペダ
ルアームとして機能する第1、第2のてこ部材と、前記
基台上にそれぞれの案内溝がほぼ水平方向に向くように
固定された第1、第2の案内板と、前記第1、第2のて
こ部材のそれぞれの支点位置に軸支され前記案内溝に挿
入された第1、第2のローラと、前記第1、第2のてこ
部材の力点の位置にそれぞれ取り付けられた第1、第2
のペダルと、前記第3、第4のクランクアームにそれぞ
れ結合された作用点を有し第1、第2の手動アームとし
て機能する第3、第4のてこ部材と、前記基台上にそれ
ぞれ第3、第4の案内溝がほぼ垂直方向に向くように固
定された第3、第4の案内板と、前記第3、第4のてこ
部材のそれぞれの支点位置に軸支され前記第3、第4の
案内溝に挿入された第3、第4のローラと、前記クラン
ク軸に結合された回転軸を有し前記基台に固定された発
電機と、この発電機から発生された電力を蓄えるバッテ
リーと、この発電機とバッテリーとの間に接続され発電
機に対する電気的負荷の大きさを制御する手段とから構
成される。
【0007】上記の構成により従来のペダル式の駆動機
構に比べて例えば3倍の効率で発電機を駆動できるの
で、発電された電気をバッテリーに蓄えて容易にテレビ
ジョンなどの比較的大きい容量の電気器具を駆動した
り、運動の目的をより具体的に設定できるようになり、
運動によるダイエット効果と経済効果との相乗効果が期
待できる運動器具を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0009】図1はこの実施例の運動器具を上から見た
平面図であり、図2はその側面図である。図1、図2に
おいて、床上に載置された基台11上には最も前方にハ
ンドル用のフレーム13を垂直に立てて固定し、その先
端に形成した屈曲部13Aの先端には水平にハンドルフ
レーム15が固定される。このハンドルフレーム15の
両端部には夫々握り部15A,15Bが形成されてい
る。
【0010】フレーム13の先端部からはさらに前方に
向かって水平に支持アーム17が伸び出し、その先端に
は後で詳述するLCD表示部19A,キーボード19B
を含む制御パネル19が取り付けられる。
【0011】フレーム13の後方には斜め後方に傾斜し
た状態でサドルフレーム21が固定され、フレーム1
3、21のほぼ中間部は互いに水平フレーム23により
連結される。サドルフレーム21の先端にはサドル25
が固定される。なお、このサドルフレーム21およびサ
ドル25は図2にのみ示され、図2では図の簡単化にた
めに省略されている。
【0012】基台11の最も後方には2本の支持フレー
ム27A,27Bが前記ハンドルフレーム15と平行な
方向に並べて垂直に固定され、この支持フレーム27
A,27Bの上端部に跨がって水平方向に回転軸29が
取り付けられる。
【0013】回転軸29の中央部には大きい径のホイー
ル31が固定され、これに近接する基台11の上には発
電機33が設置され、この発電機33の回転軸33Aに
取り付けられたプーリ35との間にはベルト37が架け
渡される。
【0014】前記2本の支持フレーム27A,27Bの
上端部には夫々水平方向に保持板39A,39Bがその
ほぼ中央部で水平に固定され、それぞれの前端部には前
記水平フレーム23から後方へ分岐して延長された一対
の分岐フレーム41A,41Bが固定される。
【0015】一方、水平保持板39A,39Bの後端部
外側面には夫々案内溝43A,45Aを有する案内板4
3、45が、この案内溝43A,45Aが水平になるよ
うに固定される。
【0016】前記水平に設置された回転軸29の夫々の
端部には偏心アーム47A,47Bが互いに180度の
位相差をもって固定され、その偏心アーム47A,47
Bの先端部にはそれぞれ左ペダルアーム49A,右ペダ
ルアーム49Bの中間部がボルト51A,51Bにより
回転自在に軸支される。
【0017】これらの左右のペダルアーム49A,49
Bはてこ部材として機能するもので、偏心アーム47
A,47Bに軸支される部分はこのてこ部材の作用点と
して動作する。
【0018】左右のペダルアーム49A,49Bの先端
部には夫々ペダル53A,53Bが軸支され、後端部に
は前記案内板43、45の案内溝43A,45Aに夫々
挿入されたローラ55A,55Bが回転自在に軸支され
る。
【0019】前記発電機33で発電された交流電流は図
3に示したように、基台11に中に収納された整流回路
61により直流に変換されて同じく基台11に中に収納
されたバッテリー63に可変負荷回路65、充電回路5
7を介して蓄電される。
【0020】充電回路67からバッテリー63へ充電さ
れる直流電流およびバッテリー63に蓄電された直流電
流はさらにDC・ACインバータ69に送られてたとえ
ばAC100ボルトの交流電流に変換されて基台11に
設けられたAC端子71から外部に出力される。さら
に、充電回路67からDC・ACインバータ69に送ら
れるたとえばDC12ボルトの直流電流は同じく基台1
1に設けられたDC端子73から外部に出力される。
【0021】これらの整流回路61、可変負荷回路6
5、充電回路57、DC・ACインバータ69はいずれ
もその制御端子が前記制御パネル19に設けられたCP
Uなどでなる制御回路19Cに接続されてその動作が制
御される。
【0022】制御パネル19には前記LCD表示装置1
9A,キーボード19Bの他にたとえばマイクロホン1
9Dや音声出力回路19Eに接続されたスピーカ19F
なども必要に応じて設けられる。マイクロホン19Dか
らはユーザの家族の励ましの声を入力し、図示しない録
音回路に音楽などとともに記録しておく。この記録され
た音声等はスピーカ19Fから再生される。
【0023】これらの制御パネル19内の各構成要素は
いずれもバッテリー63からどの動作用の電力の供給を
受けるもので、たとえば垂直に設けられたフレーム13
をパイプで形成し、この中に電源線を通して基台11と
制御パネル19との電源接続を行うと同時に、制御回路
19Cと整流回路61、可変負荷回路65、充電回路5
7、DC・ACインバータ69との制御線の接続もこの
パイプを通して行うことができる。
【0024】なお、制御回路19Cを構成するCPUに
は図示しないが半導体メモリなども含まれており、この
メモリの記憶内容の確保のためにバックアップ用の電池
が設けられていることは勿論である。
【0025】以下、図1ないし図3および図6を参照し
てこの最初の実施例の動作を説明する。最初にユーザは
制御パネル19にある図示しない電源スイッチをONに
する。これにより図6のST1にてメニューが表示さ
れ、ユーザの名前、年齢、性別、運動量、発電量、時
間、の設定、あるいはバッテリー63を用いないリアル
タイム発電出力モード、充電発電出力モード、交流/直
流出力などの外部発電量出力モード、等のモード設定が
LCD19A上に案内される。ST2で運動量の設定が
あればST3にて設定されたユーザ名、運動量、年齢、
性別等に基づいて適正な運動量およびそれに対応する負
荷割合が決定され、制御回路19Cからの指令で可変負
荷回路65の負荷割合が設定される。
【0026】つぎのST4で音声出力の設定の有無がチ
ェックされ、あればST5にて音声出力プログラムが読
み出されて実行され、たとえば設定された運動量に見合
う発電量が得られないときに家族の励ましの声を再生し
たり、有名なトレーナーなどの指導の声を再生したり、
あるいは音楽をながしたりする。
【0027】ST6でタイマが設定されて運動時間が予
め決められているかをチェックし、YESであればST
7でタイマが終了したら例えばLCD19Aに終了のメ
ッセージを表示する。なお、ユーザ名が設定されたとき
はこれまでの累積発電量が読み出されて表示されたり、
これまでの実績の時間当たり発電量の最高、最低、平均
値等が表示されたりできる。
【0028】実際の運動としては次のようにして行う。
まず、ユーザはサドル25に座って左右の足をペダル5
3A,53Bに乗せ、握り部15A,15Bを握った状
態で右足に力をいれてペダル53Bを踏み込む。このと
きはペダル53Aはその上行行程にあるから左足には力
を入れない。
【0029】この結果、ペダルアーム49Bはその支点
位置に軸支されたローラ55Bを中心にして矢印に示し
た時計方向に回転する。このときその作用点にボルト5
1Bにより結合された偏心アーム47Bも回転軸29の
回りに時計方向に回転する。この際、ボルト51Bとロ
ーラ55Bとはいずれもペダルアーム49B上に取り付
けられているから、回転軸29の回りに偏心アーム47
Bが回転すると、これに応じてローラ55Bは案内溝4
5B中を後方へ移動するから、ペダルアーム49Bの回
転に応じて回転軸29の回りに偏心アーム47Bも極め
てスムーズに回転する。このようにてこ部材であるペダ
ルアーム49Bの力点にあるペダル53Bが踏み込まれ
たときに偏心アーム47Bの回転に応じて支点に設けら
れたローラ55Bは案内溝45B内を自由に移動しなが
らペダル53Bに与えられた力をスムーズに回転軸29
に伝達することができる。このようにてこ部材49Bの
回転に応じて支点が自由に移動して力をスムーズに伝達
できるので、この支点構造を揺動支点と呼び、この揺動
支点を持つてこの機構を以下の説明ではZメカニズムと
呼ぶことにする。
【0030】回転軸29の回転はホイール31、ベルト
37を介してプーリ35に伝達され、発電機33が回転
駆動され、交流電流が発生されることになる。
【0031】ペダル53Bがその運動軌跡Zの最下部X
を通過すると、反対側のペダル53Aはその運動軌跡の
最上部Yを通過しており、この状態で今度は左足でペダ
ル53Aを踏み込む。これによりペダルアーム49Aの
中間部でボルト51Aにより結合された偏心アーム47
Aが時計方向に回転し、結果として回転軸29は同じ時
計方向に連続して回転駆動されることになる。このとき
の案内溝43A内におけるローラ55Aの動作はローラ
55Bと同様にZメカニズムによるスムーズな動作であ
る。
【0032】このようにしてユーザがペダル53A,5
3Bを交互に連続的に踏み込むことにより、回転軸29
を介してホイール31が連続して回転され、発電機33
が連続して駆動される。この場合、ホイール31とプー
リ35との直径の比に応じた増速が行われる。この結
果、回転速度に応じた値の交流電力が発生され、これが
整流回路61で直流電流に変換され、可変負荷回路65
および充電回路67を介してバッテリー63に直流電流
が供給される。
【0033】この実施例における揺動支点を持つてこ部
材であるペダルアーム49A,49Bのローラ55A,
55Bからペダル53A,53Bまでの距離は約500
mmに設定できる。従って、ペダル53A,53Bに下
向きに与えられる踏み込み力をFcとすると、夫々のペ
ダルアーム49A,49Bに発生するトルクTは、 T=500mm×Fc で表される値となる。ここで、ペダル53A,53B夫
々がその最上点Yから最下点Xに至る直線距離はおおよ
そ320mmに設定される。
【0034】一方、従来の自転車と同様のペダル機構を
用いた場合は、クランク式のペダルアームのつけねから
ペダルまでの長さは通常160mmと決まった寸法に設
定されており、したがって、ペダルの回転円の直径は3
20mmとなり上記この発明の実施例のペダル53A,
53Bの上下距離320mmと同じ値である。ところ
で、従来の場合には長さ160mmのペダルアームに生
じるトルクTaは同じ踏み込み力Fcにより、Ta=1
60mm×Fcとなる。
【0035】すなわち同じFcに対してこの実施例の効
率は従来と比べて、500/160=3.1となり、約
3倍となることが分かる。
【0036】従来の自転車と同じクランク機構を用いた
場合の成人男子による発電量は一般的に100W(ワッ
ト)〜150Wであり、成人女子では60W〜120W
と言われている。したがって、この実施例では効率が3
倍であるから、それぞれ成人男子で300W〜450W
となり、成人女子では180W〜360Wとなり、極め
て大きな発電量を得ることができる。この結果、テレビ
ジョン受像機の消費電力は通常350W前後であるか
ら、十分にテレビジョンの視聴に必要な電力を得ること
ができる。つまり、この実施例を用いた場合には自分の
起こした電気でテレビジョンが視聴できるという従来で
は考えられない大きな達成感を得ることができ、知らず
知らずの間に十分な運動を行い、ダイエットに用いると
極めて有効である。
【0037】一方、発電機33の電気的負荷の大きさを
可変負荷回路65を用いて小さくすることにより、発電
量は小さくなるが、ユーザに対する機械的な負荷も小さ
くすることができる。これはたとえば制御パネル19上
のキーボード19Bに設けられている負荷調整キーを操
作してLCD19Aの画面上で負荷の大きさあるいは発
電量の大きさを選択して行う。負荷調整キーが操作され
ると、この負荷調整信号が制御回路19Cに取り込ま
れ、これに応じた負荷制御信号が制御回路19Cから可
変負荷回路65の送信されて、負荷が小さく制御され
る。
【0038】たとえば、この可変負荷回路65は可変定
電流回路であり、整流回路61で整流された直流電流を
一定量の電流負荷として任意の運動量を設定できる。例
えばこの可変負荷回路65はFETトランジスタを含
み、このFETトランジスタのゲートに与えられる電圧
を負荷制御信号により大きくして与えることでFETト
ランジスタに流れる電流値を減少させ、結果として発電
機33の負荷を減少させることができる。
【0039】このように発電量を減少させることにより
ユーザに対する機械的負荷を減少できるので、ユーザは
長い時間緩やかな運動を続けて行うことができる。この
ように長い時間緩やかな運動を続けて行うことは特に体
脂肪の燃焼に効果的であるといわれており、特にダイエ
ットに効果が期待できる。しかもこの実施例では効率が
従来の3倍強もあるので、緩やかな運動によっても十分
な発電量が得られ、たとえば自分の起こした電気を使っ
てテレビジョンを視聴しながらダイエットができること
になり、ユーザにとって心理的に好ましい、しかも大き
な達成感を得ながら運動ができることになり、ダイエッ
ト効果と節電という経済効果も得られる極めて有効な運
動器具が得られる。
【0040】図1、図2に示した実施例では足によって
ペダルを踏むことで発電機を駆動するように構成した
が、さらに足とともに手も用いて発電機を駆動すること
により、さらに発電量の増加が期待できるとともに全身
運動により近い運動となり、ダイエット効果もさらに期
待できる。
【0041】図4、図5はその一実施例の構成を示す側
面図および平面図である。図4、図5において、この実
施例でも図1、図2の実施例と同様に、床上に載置され
た基台111上には最も前方に制御パネル用のフレーム
113を垂直に立てて固定し、その先端にはLCD表示
部119A,キーボード119Bを含む制御パネル11
9が取り付けられる。なお、この制御パネル119とそ
れを支持するフレーム113とは図5では図面の簡単の
ために省略してある。
【0042】フレーム113の後方には4本の支持フレ
ーム127A,127B、127C,127Dが直線に
並べて夫々基台111上に垂直に固定される。この支持
フレーム127A,127B、127C,127Dの上
端部に跨がって水平方向にクランク軸129が取り付け
られる。
【0043】クランク軸129の中央部には大きい径の
ホイール131が固定され、これに近接する基台111
の上には発電機133が設置され、この発電機133の
回転軸133Aに取り付けられたプーリ135との間に
はベルト137が架け渡される。
【0044】前記4本の支持フレーム127A,127
B、127C,127Dのうちの内側に設けられた2本
の支持フレーム127A,127Bの上端部には夫々ク
ランク軸129に直交する水平方向に保持板139A,
139Bがそのほぼ中央部で固定され、それぞれの前端
部には夫々案内溝143A,145Aを有する案内板1
43、145が、この案内溝143A,145Aが水平
になるように固定される。
【0045】前記水平に設置されたクランク軸129の
夫々の支持フレーム127A,127Bに支持された部
分の内側には夫々一対の偏心アーム147A,147B
が互いに180度の位相差をもって固定され、その偏心
アーム147A,147Bの先端部にはそれぞれ左ペダ
ルアーム149A,右ペダルアーム149Bの中間部が
ボルト151A,151Bにより回転自在に軸支され
る。
【0046】これらの左右のペダルアーム149A,1
49Bはてこ部材として機能するもので、偏心アーム1
47A,147Bに軸支される部分はこのてこ部材の作
用点として動作する。
【0047】左右のペダルアーム149A,149Bの
後端部には夫々ペダル153A,153Bが軸支され、
前端部には前記案内板143、145の案内溝143
A,145Aに夫々挿入されたローラ155A,155
Bが回転自在に軸支される。
【0048】前記4本の支持フレーム127A,127
B、127C,127Dのうちの外側に設けられた2本
の支持フレーム127C,127Dの外側部には夫々案
内溝243A,245Aを有する案内板243、245
が、この案内溝243A,245Aが垂直になるように
固定される。
【0049】前記水平に設置されたクランク軸129の
夫々の支持フレーム127C,127Dに支持された部
分の外側に突出した端部には夫々偏心アーム247A,
247Bが互いに180度の位相差をもって、かつ偏心
アーム147A,147Bに対して夫々90度の位相差
をもって固定される。この偏心アーム247A,247
Bの先端部にはそれぞれ左手動アーム249A,右手動
アーム249Bの中間部が図示しないボルトにより回転
自在に軸支される。
【0050】これらの左右の手動アーム249A,24
9Bはてこ部材として機能するもので、偏心アーム24
7A,247Bに軸支される部分はこのてこ部材249
A,249Bの作用点として動作する。
【0051】左右の手動アーム249A,249Bの上
端部には夫々握り部253A,253Bが形成され、下
端部には前記案内板243、245の案内溝243A,
245Aに夫々挿入されたローラ255A,255Bが
回転自在に軸支される。
【0052】前記発電機133で発電された交流電流は
最初の実施例と同様に図3に示したように、基台111
の中に収納された整流回路により直流に変換されて同じ
く基台111に中に収納されたバッテリーに可変負荷回
路、充電回路を介して蓄電される。
【0053】充電回路からバッテリーへ充電される直流
電流およびバッテリーに蓄電された直流電流はさらにD
C・ACインバータに送られてたとえばAC100ボル
トの交流電流に変換されて基台111に設けられたAC
端子から外部に出力される。さらに、充電回路からDC
・ACインバータに送られるたとえばDC12ボルトの
直流電流は同じく基台111に設けられたDC端子から
外部に出力される。
【0054】これらの整流回路、可変負荷回路、充電回
路、DC・ACインバータはいずれもその制御端子が前
記制御パネル119に設けられたCPUなどでなる制御
回路に接続されてその動作が制御される。これらの構
成、動作はいずれも図3の場合と同様である。
【0055】以下、図4、図5に示した実施例の動作を
説明する。
【0056】まず、ユーザは左右の足をペダル153
A,153Bに乗せ、左右の手で握り部253A,25
3Bを握った状態で右足に力をいれてペダル153Bを
踏み込む。このときはペダル153Aはその上行行程に
あるから左足には力を入れない。
【0057】この時、ペダルアーム149Bに結合され
た偏心アーム147Bは図4に示したように時計の9時
の位置、偏心アーム147Aは3時の位置、左の手動ア
ーム249Aに結合された偏心アーム247Aは12時
の位置、右の手動アーム249Bに結合された偏心アー
ム247Bは6時の位置にある。
【0058】したがって、右足でペダル153Bを踏み
込むとペダルアーム149Bはその支点位置に軸支され
たローラ155Bを中心にして矢印に示した反時計方向
に回転する。このときその作用点にボルト151Bによ
り結合された偏心アーム147Bも回転軸129の回り
に反時計方向に回転する。この際、ボルト151Bとロ
ーラ155Bとはいずれもペダルアーム149B上に取
り付けられているから、回転軸129の回りに偏心アー
ム147Bが回転すると、これに応じてローラ155B
は案内溝145A中を後方へ移動するから、ペダルアー
ム149Bの回転に応じて回転軸129の回りに偏心ア
ーム147Bも極めてスムーズに回転する。 このよう
にてこ部材であるペダルアーム149Bの力点にあるペ
ダル153Bが踏み込まれたときに偏心アーム147B
の回転に応じて支点に設けられたローラ155Bは案内
溝145A内を自由に移動しながらペダル153Bに与
えられた力をスムーズに回転軸129に伝達することが
できる。
【0059】さらに、右足でペダル153Bを踏み込む
と同時に通常の歩行時と同じに握り部253Aを握った
左手を手前に引き,握り部253Bを握った右手は前方
に突き出す。この結果、左右の手動アーム249A,2
49Bは、その下端部で前記案内板243、245の案
内溝243A,245Aに夫々挿入されたローラ255
A,255Bを支点として前後に回動し、回転軸129
は足による駆動に加えて手でも駆動されることになる。
【0060】通常、手による駆動力は足による駆動力に
比べて小さいが、握り部253A,253Bと偏心アー
ム247A,247Bとの距離を大きく設定することが
できるので、この距離を適当に調整することにより、手
に対する負担を軽くして無理なく運動を続けることがで
きる。
【0061】回転軸129の回転はホイール131、ベ
ルト137を介してプーリ135に伝達され、発電機1
33が回転駆動され、交流電流が発生されることにな
る。
【0062】ペダル153Bがその運動軌跡Zの最下部
Xを通過すると、反対側のペダル153Aはその運動軌
跡の最上部Yを通過しており、この状態で今度は左足で
ペダル153Aを踏み込むと同時に、こんどは逆に握り
部253Aを握った左手を前方に突き出し,握り部25
3Bを握った右手は後方に引く。これによりペダルアー
ム149Aの中間部でボルト151Aにより結合された
偏心アーム147Aが反時計方向に回転するとともに、
偏心アーム247A,247Bも半時計方向に回転し、
結果として回転軸129は同じ反時計方向に連続して回
転駆動されることになる。このときの案内溝143A内
におけるローラ155Aの動作はローラ155Bと同様
にZメカニズムによるスムーズな動作でこのようにして
ユーザがペダル153A,153Bを交互に連続的に踏
み込むとともに左右の手を前後に動かして手動アーム2
49A,249Bを前後に回動させることにより、回転
軸129を介してホイール131が連続して回転され、
発電機133が連続して駆動される。この場合、図1〜
図3の実施例と同様にホイール131とプーリ135と
の直径の比に応じた増速が行われる。この結果、回転速
度に応じた値の交流電力が発生され、これが図3と同様
に構成された整流回路で直流電流に変換され、可変負荷
回路および充電回路を介してバッテリーに直流電流が供
給される。
【0063】この実施例の場合は最初に説明した実施例
より手による駆動力が付加される分さらに発電量が大き
くなるとともに全身運動となり、さらにダイエット効果
が期待できる。
【0064】なお、以上説明した第1、第2の実施例に
おいて左右のペダルアームおよび手動アームを弾力性の
ある金属で形成することにより、足でペダルアームを踏
み込んだ時、あるいは手で手動アームを前後に動かした
時に、若干のバネ性を伴った一時遅れ運動としてユーザ
に知覚され、しかも長さの差により多少の遅れを持って
足と手の運動が行われるので、結果としてリズミカルな
動きとなり、心地好い運動効果を得ることができる。
【0065】また、説明した実施例ではいずれも交流発
電機を用いたが、直流発電機を用いてもよいことは勿論
である。
【0066】なお、この発明では発電機を用いて負荷と
して電気的な負荷を設定してあるから、ユーザがたとえ
高速でペダルを踏んでいる途中で急にやめてもその反動
が足や手に強くかからない。従来の機械式のブレーキ機
構による負荷装置ではユーザに急激な反動による衝撃が
あり、アキレスけんを痛めることがあったが、この発明
ではそのような不都合は生じない。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
長時間興味を持続してペダルを踏み続けることができ、
高い効率で発電機を駆動することで発電量を増加でき、
発電総量を大きくして種々の用途に電気を利用できるよ
うにしたダイエットなどの運動効果と経済効果との両方
の効果を期待できる発電機を備えた運動器具を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の構成を示す平面図。
【図2】図1に示した実施例の構成を示す側面図。
【図3】図1、図2に示した実施例の電気回路の構成を
示すブロック図。
【図4】この発明の他の実施例の構成を示す側面図。
【図5】図4に示した実施例の構成を示す平面図。
【図6】図1〜図3に示す実施例の動作を説明するため
のフローチャート。
【符号の説明】
11、111…基台 19、119…制御パネル 19C…制御回路 33、133…発電機 53A,53B,153A,153B…ペダル 55A,55B,155A,155B…揺動支点ローラ 63…バッテリー 253A,253B…手動アーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 この基台上に固定されたフレームと、 このフレーム上に取り付けられたハンドルならびにサド
    ルと、 前記フレーム上にそれぞれの案内溝がほぼ水平方向に向
    くように固定された第1、第2の案内板と、 前記案内溝に挿入されたローラをそれぞれの支点位置に
    軸支した第1、第2のペダルアームとして機能する第
    1、第2のてこ部材と、 前記第1、第2のてこ部材の力点の位置にそれぞれ取り
    付けられた第1、第2のペダルと、 前記第1、第2のてこ部材の作用点の位置にそれぞれ結
    合され互いに180度の位相差を持つ第1、第2のクラ
    ンクアームを有するクランク軸と、 前記クランク軸に結合された回転軸を有する発電機と、 この発電機から発生された電力を蓄えるバッテリーと、 この発電機とバッテリーとの間に接続され発電機に対す
    る電気的負荷の大きさを制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする運動器具。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は負荷制御信号を発生する
    手段と、この発生された負荷制御信号に応じて通過する
    電流量を制御する可変負荷回路とを含む請求項1に記載
    の運動器具。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は前記発電機の動作状態を
    指定するキーボードと、前記発電機の動作状態を示す表
    示装置とを含む制御コンソールを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の運動器具。
  4. 【請求項4】 基台と、 この基台上にほぼ水平に設置されたクランク軸と、 このクランク軸に互いに180度の位相差で形成された
    第1、第2クランクアームと、 この第1、第2クランクアームに対してそれぞれ90度
    の位相差で形成された第3、第4のクランクアームと、 前記第1、第2のクランクアームにそれぞれ結合された
    作用点を有し第1、第2のペダルアームとして機能する
    第1、第2のてこ部材と、 前記基台上にそれぞれの案内溝がほぼ水平方向に向くよ
    うに固定された第1、第2の案内板と、 前記第1、第2のてこ部材のそれぞれの支点位置に軸支
    され前記案内溝に挿入された第1、第2のローラと、 前記第1、第2のてこ部材の力点の位置にそれぞれ取り
    付けられた第1、第2のペダルと、 前記第3、第4のクランクアームにそれぞれ結合された
    作用点を有し第1、第2の手動アームとして機能する第
    3、第4のてこ部材と、 前記基台上にそれぞれ第3、第4の案内溝がほぼ垂直方
    向に向くように固定された第3、第4の案内板と、 前記第3、第4のてこ部材のそれぞれの支点位置に軸支
    され前記第3、第4の案内溝に挿入された第3、第4の
    ローラと、 前記クランク軸に結合された回転軸を有し前記基台に固
    定された発電機と、 この発電機から発生された電力を蓄えるバッテリーと、 この発電機とバッテリーとの間に接続され発電機に対す
    る電気的負荷の大きさを制御する手段と、 を具備することを特徴とする運動器具。
  5. 【請求項5】 前記電気的負荷の大きさを制御する手段
    は負荷制御信号を発生する手段と、この発生された負荷
    制御信号に応じて通過する電流量を制御する可変負荷回
    路とを含む請求項4による運動器具。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は前記発電機の動作状態を
    指定するキーボードと、前記発電機の動作状態を示す表
    示装置とを含む制御コンソールを含むことを特徴とする
    請求項4に記載の運動器具。
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