JPH11188116A - 耐火スクリーン装置 - Google Patents

耐火スクリーン装置

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JPH11188116A
JPH11188116A JP35889797A JP35889797A JPH11188116A JP H11188116 A JPH11188116 A JP H11188116A JP 35889797 A JP35889797 A JP 35889797A JP 35889797 A JP35889797 A JP 35889797A JP H11188116 A JPH11188116 A JP H11188116A
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floor
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combustible sheet
combustible
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Kazuo Takeno
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不燃性シート体16が熱収縮したり熱風によっ
て煽られた圧力にて押圧されても、不燃性シート体16の
下端部と床面15との間に隙間が生じることを防止でき、
被遮蔽部2の気密性を十分に保持する耐火スクリーン装
置を提供する。 【解決手段】 被遮蔽部2に相対して固定した両ガイド
レール1の挿入口3に両側端部を挿入した昇降自在の不
燃性シート体16と、被遮蔽部2の床面15に着床する不燃
性着床体18とを具備する。不燃性着床体18は不燃性シー
ト体16の両側端部に開口した重錘収容部19と、重錘収容
部19内に収容し両挿入口3に昇降自在に挿入した挿入突
部20を有する重錘体21と、重錘収容部19の下端部に形成
し床面15に着床時に重錘体21の重量により両面部22を偏
平状に変形して互いに反対方向に向かって突出する着床
部23とした中空の床面閉塞体24と、床面閉塞体24の下端
部に設け床面閉塞体24の下端部を水平状に保持して床面
15に着床する着床板25と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐火スクリーン装置
に係り、たとえば、火災時に煙りの拡散と延焼を防止す
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築基準法により鋼製防火・防炎
シャッターの使用が定められている箇所に近年は非鋼製
の防火・防炎用の不燃性シート体を有する耐火スクリー
ン装置が使用されるようになっている。
【0003】この種の耐火スクリーン装置は、建築基準
法により鋼製防火・防炎シャッターと同様に耐火性及び
気密性が求められ、たとえば、図6及び図7に示すよう
に、被遮蔽部の両側部に相対して固定された上下方向の
ガイドレールaを設け、この両側部のガイドレールa間
にこの両側部のガイドレールa間の被遮蔽部bを遮蔽す
る不燃性生地にて形成された不燃性シート体cを昇降自
在に設け、この不燃性シート体cの下端部に前記被遮蔽
部bの床面dに着床する着床板eを設ける構成が採られ
ている。
【0004】そして、前記両側部のガイドレールaに沿
って不燃性シート体cを下降することにより、この不燃
性シート体cの下端部の着床板eが被遮蔽部bの床面d
に着床され、この不燃性シート体c及びこの不燃性シー
ト体cの下端部の着床板eにて被遮蔽部bが気密に遮蔽
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図6及び図7に示
す耐火スクリーン装置では、不燃性シート体c及び着床
板eにて被遮蔽部bを遮蔽した状態で、この不燃性シー
ト体cが火災熱により加熱されて上方に向かって熱収縮
すると、この不燃性シート体cにて床面dに着床した状
態の着床板eが持ち上げられ、この着床板eと床面dと
の間に隙間fが生じて気密性が損なわれることがある。
また、不燃性シート体cが熱風によって煽られその圧力
によって不燃性シート体cが押圧されると、この不燃性
シート体cが押圧方向に向かって撓んで引き上げられ、
この不燃性シート体cにて床面dに着床した状態の着床
板eが持ち上げられ、この着床板eと床面dとの間に隙
間fが生じて気密性が損なわれることがある、という問
題がある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、不燃性シート体が熱収縮したり、熱風によっ
て煽られその圧力によって押圧されても、この不燃性シ
ート体の下端部と床面との間に隙間が生じることを防止
でき、したがって、被遮蔽部の遮蔽時に十分に気密性を
保持できる耐火スクリーン装置を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耐火スク
リーン装置は、被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
いに対向して挿入口を上下方向に形成したガイドレール
と、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側
端部をそれぞれ挿入して昇降自在に設けられ下降時に前
記被遮蔽部を遮蔽する不燃性シート体と、この不燃性シ
ート体の下端部に設けられ前記前記被遮蔽部の床面に着
床する不燃性着床体と、を具備し、前記不燃性着床体
は、前記不燃性シート体の下端部に形成されこの不燃性
シート体の両側端部に開口した不燃性シート体の幅方向
の重錘収容部と、この重錘収容部内に収容され両側端部
にこの重錘収容部の両開口からそれぞれ突出して前記両
側部のガイドレールの挿入口にそれぞれ昇降自在に挿入
した挿入突部を有する重錘体と、前記重錘収容部の下端
部に形成され前記被遮蔽部の床面に着床時に前記重錘体
の重量により両面部を偏平状に変形させて互いに反対方
向に向かって突出する着床部とした中空の床面閉塞体
と、この床面閉塞体の下端部に設けられこの床面閉塞体
の下端部を水平状に保持して前記被遮蔽部の床面に着床
する着床板と、を有する、ものである。
【0008】そして、被遮蔽部を遮蔽する場合は不燃性
シート体を下降することにより、この不燃性シート体は
幅方向の両側端部が両側部のガイドレールの挿入口に沿
って、不燃性着床体の重錘体は両側端部の挿入突部が両
側部のガイドレールの挿入口に沿ってそれぞれ下降さ
れ、かつ、不燃性着床体の重量により不燃性シート体が
スムーズに下降される。
【0009】また、不燃性シート体の下降で不燃性着床
体に設けた床面閉塞体の下端部の着床板が床面に着床さ
れ、さらに、この不燃性シート体が下降されることによ
り、この不燃性着床体の重錘体の重量により床面閉塞体
が上方から押圧され、この床面閉塞体の両面部が着床板
の前後部の床面上にこの床面との接触面を大きくした状
態の偏平状に変形されて互いに反対方向に向かって突出
した着床部としてそれぞれ着床される。
【0010】そして、床面閉塞体の両面部の変形した前
後に着床部を有する床面閉塞体にて不燃性シート体の下
端部と床面との間が気密に閉塞される。
【0011】この場合、床面閉塞体はこの床面閉塞体の
下端部を水平状に保持した着床板が床面に着床した状態
で重錘体の重量により上方から押圧されることにより、
この床面閉塞体の両面部がそれぞれ下方に向かって拡開
しながら上下に二つ折りに折り曲げられるとともに、着
床板の前後部の床面上にこの床面との接触面を大きくし
た状態の偏平状に確実に変形されて互いに反対方向に向
かって突出した着床部としてそれぞれ密着される。
【0012】したがって、床面閉塞体の下端部の床面に
着床した着床板及びこの着床板の前後部の床面上に着床
した床面閉塞体の両面部の変形した前後に着床部を有す
る床面閉塞体にて不燃性シート体の下端部と床面との間
が確実に気密に閉塞され、かつ、この床面上に着床した
前後に着床部を有する床面閉塞体が重錘体の重量により
上方から押圧されることにより、この床面閉塞体の前後
の着床部と床面との間に隙間が生じることを防止され
る。
【0013】そして、被遮蔽部が遮蔽された状態では不
燃性シート体及び不燃性着床体にて全体として被遮蔽部
の気密性及び耐火性が向上され、この被遮蔽部の一方側
から他方側に向かって熱風等の流出が防止され、熱風等
の煙りの拡散と延焼が防止される。
【0014】つぎに、不燃性シート体及び不燃性着床体
にて被遮蔽部を気密に遮蔽した状態で、不燃性シート体
が熱風等によって煽られその圧力によって不燃性シート
体が押圧されることにより、この不燃性シート体が押圧
方向に向かって撓んで引き上げられると、この不燃性シ
ート体の下端部にて重錘体が引き上げられ、この重錘体
にて床面上に着床した前後に着床部を有する床面閉塞体
が引き上げられる。
【0015】この際、床面閉塞体の下端部を水平状に保
持した着床板が床面に着床した状態でこの床面閉塞体の
両面部がそれぞれ上下に二つ折りに折り曲げられて偏平
状に変形した着床部として着床されていることにより、
床面閉塞体が引き上げられると、この床面閉塞体は前後
の着床部の二つ折りの上部に位置する折重ね部分が引き
上げられて不燃性シート体の引上げに対応し、この前後
の着床部の二つ折りの下部に位置して床面に着床した着
床部分が引き上げられることを防止され、この前後の着
床部の着床部分が引き続き床面に着床されている。
【0016】したがって、不燃性シート体が熱風等によ
って煽られその圧力を受けることにより撓んで引き上げ
られることがあっても、その引上げに対応する前後に着
床部を有する床面閉塞体にて不燃性シート体の下端部と
床面との間に隙間が生じることがなくこれらの間が確実
に気密に閉塞される。
【0017】つぎに、不燃性シート体及び不燃性着床体
にて被遮蔽部を気密に遮蔽した状態で、不燃性シート体
が火災熱により加熱されて上方に向かって熱収縮するよ
うなことがあった場合には、この不燃性シート体の熱収
縮量に応じてこの不燃性シート体にて重錘体を介して床
面上に着床した前後に着床部を有する床面閉塞体が引き
上げられる。
【0018】この際、床面閉塞体は、不燃性シート体が
熱風等によって煽られその圧力を受けることにより撓ん
で引き上げられる場合と同様に、その前後の着床部の二
つ折りの上部に位置する折重ね部分が引き上げられて不
燃性シート体の熱収縮量に対応し、この前後の着床部の
二つ折りの下部に位置して床面に着床した着床部分が引
き上げられることを防止され、この前後の着床部の着床
部分が引き続き床面に着床されている。
【0019】したがって、不燃性シート体が火災熱によ
り加熱されて熱収縮するようなことがあっても、その熱
収縮量に対応する前後に着床部を有する床面閉塞体にて
不燃性シート体の下端部と床面との間に隙間が生じるこ
とがなくこれらの間が確実に気密に閉塞される。
【0020】請求項2記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1記載の耐火スクリーン装置において、重錘収容部
は、不燃性シート体を折り返して両側端部に開口した中
空筒状部にて形成し、重錘体は前記中空筒状部内に挿通
した棒状錘にて形成する、ものである。
【0021】そして、棒状錘を中空筒状部にこの中空筒
状部の一端部の開口から他端部の開口に向かって挿通す
ることにより、この棒状錘の両側端部の挿入突部を中空
筒状部の両開口からそれぞれ突出した状態にこの棒状錘
を中空筒状部に簡単に収容される。
【0022】また、中空筒状部は不燃性シート体を折り
返して形成することにより、この中空筒状部は不燃性に
形成され、この不燃性の中空筒状部にてこの中空筒状部
に収容された棒状錘が十分に保護される。
【0023】請求項3記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1記載の耐火スクリーン装置において、床面閉塞体
は、不燃性シート体を折り返して両側端部に開口した両
面部を有する袋状体にて形成する、ものである。
【0024】そして、袋状体は床面に着床時に重錘体の
重量により両面部が容易に偏平状に変形されて互いに反
対方向に向かって着床部として突出される。また、袋状
体は不燃性シート体を折り返して形成することにより、
この袋状体は不燃性に形成され、この不燃性の袋状体に
てこの袋状体が熱風を受けても不燃性シート体の下端部
と床面との間が確実に気密に閉塞される。
【0025】請求項4記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1または3記載の耐火スクリーン装置において、袋
状体は、この袋状体の両面部に連続した下端部にこの下
端部を水平状に保持する着床板を有し、この着床板は前
記袋状体の下降時にこの袋状体の両面部を下方に向かっ
て拡開した状態に緊張させて下降させる大きさに形成す
る、ものである。
【0026】そして、不燃性シート体の下降時には重錘
体にて袋状体を介して着床板を吊持した状態でこの着床
板が下降されることにより、この着床板の重量により袋
状体は両面部を下方に向かって拡開した状態に緊張させ
て下降される。
【0027】また、この着床板が床面に着床した際には
袋状体の両面部がそれぞれ下方に向かって拡開しながら
上下に二つ折りに確実に折り曲げられるとともに、着床
板の前後部の床面上にこの床面との接触面を大きくした
状態の偏平状に確実に変形されて互いに反対方向に向か
って突出した着床部としてそれぞれ密着される。
【0028】請求項5記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1または4記載の耐火スクリーン装置において、着
床板は、袋状体の両面部に連続した下端部を水平状に挟
持した上下の着床板にて形成する、ものである。
【0029】そして、上下の着床板にて袋状体の両面部
に連続した下端部が挟持されて確実に水平状に保持され
る。また、不燃性シート体の下降時には重錘体にて袋状
体を介して上下の着床板を吊持した状態でこの上下の着
床板が下降されることにより、この上下の着床板の重量
により袋状体は両面部を下方に向かって拡開した状態に
更に緊張させて下降される。さらに、この上下の着床板
及び重錘体の重量により不燃性シート体がスムーズに下
降される。
【0030】請求項6記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1記載の耐火スクリーン装置において、着床板は、
不燃性シート体の上昇時にこの不燃性シート体が昇降す
る被遮蔽部の天井の開口部を閉塞する、ものである。
【0031】そして、不燃性シート体の上昇時にはこの
不燃性シート体にて着床板が上昇され、この着床板にて
不燃性シート体が昇降する被遮蔽部の天井の開口部が確
実に閉塞され、非火災時に開口部が開口したままの見苦
しさが防止され、外観性が高められる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0033】1は被遮蔽部2の相対する両側壁部にそれ
ぞれ相対して垂直状に固定された上下方向の左右のガイ
ドレールで、この左右のガイドレール1は互いに対向し
て上下方向の挿入口3を開口して断面略コ字形状に形成
されている。前記挿入口3は、図示しないが前記ガイド
レール1の内側板部にそれぞれ形成され、その開口縁部
に相対して形成された上下方向の案内片をそれぞれ有し
ている。前記被遮蔽部2は出入口、非常口及び通路等を
意味している。
【0034】また、前記被遮蔽部2の上框体等の天井壁
部4に前記左右のガイドレール1の上端部をそれぞれ挿
入したスクリーンボックス5が固定され、このスクリー
ンボックス5は下端部に前記左右のガイドレール1の挿
入口3にそれぞれ連通して開口した左右方向の開口部6
を有している。前記スクリーンボックス5は前記天井壁
部4を有する天井7に収容され、このスクリーンボック
ス5の前記開口部6は前記天井7の開口部6として形成
されている。
【0035】また、前記スクリーンボックス5内には左
右方向の巻取ドラム8を有する巻取軸9が回転自在に軸
架され、この巻取軸9の一端部にはこの巻取軸9を駆動
回転する回転輪10が固着されている。また、前記スクリ
ーンボックス5内に正逆転可能なモータ11が固定され、
このモータ11の出力軸12に前記回転輪10に対向する位置
に駆動輪13が固着され、この駆動輪13と前記回転輪10と
の間には無端回行体14が回行自在に懸架されている。前
記前記モータ11は後述する不燃性着床体が前記被遮蔽部
2の床面15に着床する着床位置に合わせて設定された所
定の回転数の回転で自動的に停止されるようになってい
る。
【0036】つぎに、前記巻取ドラム8に前記被遮蔽部
2を遮蔽する昇降自在の不燃性シート体16の上端部が固
着されて巻き付けられ、この不燃性シート体16は幅方向
の両側端部を前記左右のガイドレール1の挿入口3に昇
降自在に挿入した挿入部17としてそれぞれ形成されてい
る。また、前記不燃性シート体16の下端部に前記被遮蔽
部2の床面15に着床する不燃性着床体18が設けられてい
る。
【0037】前記不燃性シート体16は、たとえば、ガラ
スクロス、シリカクロス等からなる不燃性生地にて形成
されている。そして、この不燃性シート体16は、上端部
が前記巻取ドラム8に固着されて巻き戻し自在に巻き付
けられ、この巻取ドラム8の巻き戻し回転によりこの巻
取ドラム8から巻き戻され、その両端部の挿入部17を前
記左右のガイドレール1の挿入口3に挿入した状態でこ
の左右のガイドレール1に沿って下降されるようになっ
ている。
【0038】前記不燃性着床体18は、前記不燃性シート
体16の下端部に形成されこの不燃性シート体16の両側端
部に開口した中空の重錘収容部19と、この重錘収容部19
内に収容され両側端部に前記左右のガイドレール1の挿
入口3に挿入した挿入突部20をそれぞれ有する重錘体21
と、前記重錘収容部19の下端部に形成され両面部22を偏
平状に変形させて互いに反対方向に向かって突出する着
床部23とした中空の床面閉塞体24と、この床面閉塞体24
の下端部を水平状に保持して前記床面15に着床する着床
板25と、を有して構成されている。
【0039】すなわち、前記不燃性シート体16は前記被
遮蔽部2を遮蔽するとともに下端部に前記不燃性着床体
18の重錘収容部19及び床面閉塞体24を形成する上下方向
の長さを有して形成されている。そして、前記不燃性シ
ート体16に前記重錘収容部19を形成する位置をこの不燃
性シート体16の下端部として、この不燃性シート体16の
下端部より下側部の不燃性シート体16を上方に向かって
折り返すとともに、この折返し端部26を不燃性シート体
16の下端部に当接して重合し、この折返し端部26の重合
固定部27を不燃性縫着糸等にて一体に固定する。また、
前記重合固定部27の下方に所定の間隔をおいて重合した
不燃性シート体16の下端部より下側部の重合固定部28を
不燃性縫着糸等にて一体に固定する。
【0040】そして、前記上下の重合固定部27,28間に
前記不燃性シート体16の両側端部に開口した不燃性シー
ト体16の幅方向の前記中空の重錘収容部19が形成され、
この重錘収容部19は円筒状に膨出された中空筒状部29に
て形成されている。
【0041】また、前記重錘体21は、前記中空筒状部29
内に挿通して収容する丸棒状の棒状錘30にて形成され、
この棒状錘30は前記中空筒状部29にこの中空筒状部29の
一端部の開口から他端部の開口に向かって挿通して収容
され、この棒状錘30の両側端部の挿入突部20が前記中空
筒状部29の両開口からそれぞれ突出されている。
【0042】また、前記重錘収容部19の下端部に前記重
合固定部28を介して前記不燃性シート体16を折り返した
折り返し部にて、前記床面15に着床時に前記重錘体21
(棒状錘30)の重量により前記両面部22を偏平状に変形
させて互いに反対方向に向かって突出する前記着床部23
とした前記中空の床面閉塞体24が形成されている。
【0043】前記床面閉塞体24は、前記重錘収容部19の
下端部に前記重合固定部28を介して比較的大きく垂れ下
がる形状で、両側端部に開口した前記両面部22を有する
袋状体31にて形成されている。また、前記袋状体31の両
側端部は前記左右のガイドレール1の挿入口3に挿入せ
ずにこの挿入口3の開口縁部に近接して昇降自在に形成
されている。
【0044】そして、前記重錘体21(棒状錘30)の重量
により前記床面閉塞体24の両面部22がそれぞれ上下に二
つ折りに折り曲げられて偏平状に変形して着床する前記
前後の着床部23として形成され、この前後の着床部23は
二つ折りの上部に位置する折重ね部分23a と、この折重
ね部分23a が折り重なった二つ折りの下部に位置して床
面15に着床する着床部分23b と、を有して着床するよう
になっている。
【0045】また、前記床面閉塞体24(袋状体31)は、
この床面閉塞体24(袋状体31)の前記両面部22に連続し
た下端部にこの下端部を水平状に保持して前記床面15に
着床する前記着床板25が設けられている。前記着床板25
は、前記床面閉塞体24(袋状体31)の両面部22に連続し
た下端部を水平状に挟持する上下の着床板25a ,25bに
て形成されている。
【0046】前記上下の着床板25a ,25b は、前記重錘
体21(棒状錘30)の径より大きい寸法で前後方向に広が
りを有する左右方向の不燃性の板状部材にて形成され、
その左右方向の両側端部は前記左右のガイドレール1の
挿入口3に挿入せずにこの挿入口3の開口縁部に近接し
て昇降自在に形成されている。
【0047】また、前記下部の着床板25b は前記上部の
着床板25a より僅かに大きい寸法で前後方向に広がりを
有して形成され、この上下の着床板25a ,25b は前後方
向の両縁部に上方に向かって突出した突条25c をそれぞ
れ有して形成されている。
【0048】そして、前記上下の着床板25a ,25b にて
前記床面閉塞体24(袋状体31)の両面部22に連続した下
端部を水平状に挟持し、この上下の着床板25a ,25b を
有する着床板25は、前記不燃性シート体16の下降時には
前記床面15に着床し、この不燃性シート体16の上昇時に
は前記天井7の開口部6を閉塞する形状に形成されてい
る。なお、前記床面閉塞体24(袋状体31)の両面部22に
連続した下端部を水平状に挟持した前記上下の着床板25
a ,25b は図示しない固定手段にて固定されている。
【0049】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0050】非火災時等の通常時は不燃性シート体16を
巻き上げて上昇させ、この不燃性シート体16の下端部の
不燃性着床体33に設けた着床板25にて天井7の開口部6
が閉塞されている。したがって、天井7の開口部6が開
口している見苦しさが防止され、通路等として外観性が
保たれている。
【0051】つぎに、被遮蔽部2を遮蔽する際、たとえ
ば、被遮蔽部2を遮蔽する火災時に火災信号によりモー
タ11が作動されると、このモータ11からの出力により巻
取軸9が不燃性シート体16を巻き戻す方向に駆動回転さ
れ、この巻取軸9の巻取ドラム8から不燃性シート体16
が順次巻き戻され、この不燃性シート体16の下端部の不
燃性着床体33の着床板25が天井7の開口部6から下降さ
れる。
【0052】そして、この不燃性シート体16は、この不
燃性シート体16の両挿入部17及び不燃性着床体18の重錘
体21(棒状錘30)の両挿入突部20がそれぞれ左右のガイ
ドレール1の挿入口3に案内されて下降され、かつ、こ
の不燃性シート体16の下端部に設けた不燃性着床体18の
重錘体21(棒状錘30)及び着床板25の重量によりスムー
ズにかつ迅速に下降される。
【0053】この際、着床板25は棒状錘30の径より大き
い寸法で前後方向に広がりを有する形状に形成されてい
ることにより、この着床板25の重量により床面閉塞体24
(袋状体31)は両面部22を下方に向かって拡開した状態
に緊張させて下降される。すなわち、床面閉塞体24は全
体として着床板25を底辺として略三角形状に形成された
状態で下降される。
【0054】また、不燃性シート体16の下降によりこの
不燃性着床体18に設けた床面閉塞体24の下端部の着床板
25が被遮蔽部2の床面15に着床してこの不燃性着床体18
が所定の位置まで下降されるとともに、モータ11が設定
された所定の回転数を回転して停止する。
【0055】すなわち、不燃性シート体16の下降で不燃
性着床体18に設けた床面閉塞体24の下端部の着床板25が
床面15に着床され、さらに、この不燃性シート体16が下
降されて不燃性着床体18が所定の位置まで下降されると
ともに、モータ11が設定された所定の回転数を回転して
停止する。
【0056】そして、この不燃性着床体24の重錘体21の
重量により床面閉塞体24が上方から押圧され、この床面
閉塞体24の両面部22が着床板25の前後部の床面15上にこ
の床面15との接触面を大きくした状態の偏平状に変形さ
れて互いに反対方向に向かって突出した着床部23として
それぞれ着床される。
【0057】そうして、床面閉塞体24の両面部22の変形
した前後に着床部23を有する床面閉塞体24にて不燃性シ
ート体16の下端部と床面15との間が気密に閉塞される。
【0058】この場合、床面閉塞体24はこの床面閉塞体
24の下端部を水平状に保持した着床板25が床面15に着床
した状態で重錘体21の重量により上方から押圧されるこ
とにより、この床面閉塞体24の両面部22がそれぞれ下方
に向かって拡開しながら上下に二つ折りに折り曲げられ
るとともに、着床板25の前後部の床面15上にこの床面15
との接触面を大きくした状態の偏平状に確実に変形され
て互いに反対方向に向かって突出した着床部23としてそ
れぞれ密着される。
【0059】したがって、床面閉塞体24の下端部の床面
15に着床した着床板25及びこの着床板25の前後部の床面
15上に着床した床面閉塞体24の両面部22の変形した前後
に着床部23を有する床面閉塞体24にて不燃性シート体16
の下端部と床面15との間が確実に気密に閉塞され、か
つ、この床面15上に着床した前後に着床部23を有する床
面閉塞体24が重錘体21の重量により上方から押圧される
ことにより、この床面閉塞体24の前後の着床部23と床面
15との間に隙間が生じることを防止される。
【0060】そして、被遮蔽部2が遮蔽された状態では
不燃性シート体16及び不燃性着床体18にて全体として被
遮蔽部2の気密性及び耐火性が向上され、この被遮蔽部
2の一方側から他方側に向かって熱風等の流出が防止さ
れ、熱風等の煙りの拡散と延焼が防止される。
【0061】つぎに、不燃性シート体16及び不燃性着床
体18にて被遮蔽部2を気密に遮蔽した状態で、不燃性シ
ート体16が熱風等によって煽られその圧力によって不燃
性シート体16が押圧されることにより、この不燃性シー
ト体16が押圧方向に向かって撓んで引き上げられると、
この不燃性シート体16の下端部にて重錘体21が引き上げ
られ、この重錘体21にて床面15上に着床した前後に着床
部23を有する床面閉塞体24が引き上げられる。
【0062】この際、床面閉塞体24の下端部を水平状に
保持した着床板25が床面15に着床した状態でこの床面閉
塞体24の両面部22がそれぞれ上下に二つ折りに折り曲げ
られて偏平状に変形した着床部23として着床されている
ことにより、床面閉塞体24が引き上げられると、この床
面閉塞体24は前後の着床部23の二つ折りの上部に位置す
る折重ね部分23a が引き上げられて不燃性シート体16の
引上げに対応し、この前後の着床部23の二つ折りの下部
に位置して床面15に着床した着床部分23b が引き上げら
れることを防止され、この前後の着床部23の着床部分23
b が引き続き床面15に着床されている。
【0063】したがって、不燃性シート体16が熱風等に
よって煽られその圧力を受けることにより撓んで引き上
げられることがあっても、その引上げに対応する前後に
着床部23を有する床面閉塞体24にて不燃性シート体16の
下端部と床面15との間に隙間が生じることがなくこれら
の間が確実に気密に閉塞される。
【0064】つぎに、不燃性シート体16及び不燃性着床
体18にて被遮蔽部2を気密に遮蔽した状態で、不燃性シ
ート体16が火災熱により加熱されて上方に向かって熱収
縮するようなことがあった場合には、この不燃性シート
体16の熱収縮量に応じてこの不燃性シート体16にて重錘
体21を介して床面15上に着床した前後に着床部23を有す
る床面閉塞体24が引き上げられる。
【0065】この際、床面閉塞体24は、不燃性シート体
16が熱風等によって煽られその圧力を受けることにより
撓んで引き上げられる場合と同様に、その前後の着床部
23の二つ折りの上部に位置する折重ね部分23a が引き上
げられて不燃性シート体16の熱収縮量に対応し、この前
後の着床部23の二つ折りの下部に位置して床面15に着床
した着床部分23b が引き上げられることを防止され、こ
の前後の着床部23の着床部分23b が引き続き床面15に着
床されている。
【0066】したがって、不燃性シート体16が火災熱に
より加熱されて熱収縮するようなことがあっても、その
熱収縮量に対応する前後に着床部23を有する床面閉塞体
24にて不燃性シート体16の下端部と床面15との間に隙間
が生じることがなくこれらの間が確実に気密に閉塞され
る。
【0067】つぎに、重錘収容部19は不燃性シート体16
を折り返して両側端部に開口した中空筒状部29にて形成
し、重錘体21は前記中空筒状部29内に挿通した棒状錘30
にて形成し、この棒状錘30を中空筒状部29に一端部の開
口から他端部の開口に向かって挿通することにより、こ
の棒状錘30の両側端部の挿入突部20を中空筒状部29の両
開口からそれぞれ突出した状態にこの棒状錘30を中空筒
状部29に簡単に収容される。
【0068】また、中空筒状部29は不燃性シート体16を
折り返して形成することにより、この中空筒状部29は不
燃性に形成され、この不燃性の中空筒状部29にてこの中
空筒状部29に収容された棒状錘30が十分に保護される。
【0069】また、床面閉塞体24は不燃性シート体16を
折り返して両側端部に開口した両面部を有する袋状体31
にて形成することにより、袋状体31は床面15に着床時に
棒状錘30の重量により両面部22が容易に偏平状に変形さ
れて互いに反対方向に向かって着床部23として突出され
る。また、袋状体31は不燃性シート体16を折り返して形
成することにより、この袋状体31は不燃性に形成され、
この不燃性の袋状体31にてこの袋状体31が熱風を受けて
も不燃性シート体16の下端部と床面15との間が確実に気
密に閉塞される。
【0070】また、着床板25は袋状体31の両面部22に連
続した下端部を水平状に挟持した上下の着床板25a ,25
b にて形成し、この上下の着床板25a ,25b にて袋状体
31の両面部22に連続した下端部が挟持されて確実に水平
状に保持することにより、不燃性シート体16の下降時に
は棒状錘30にて袋状体31を介して上下の着床板25a ,25
b を吊持した状態でこの上下の着床板25a ,25b が下降
され、この上下の着床板25a ,25b の重量により袋状体
31は両面部22を下方に向かって拡開した状態に更に緊張
させて下降される。また、この上下の着床板25a ,25b
及び棒状錘30の重量により不燃性シート体16がスムーズ
に下降される。
【0071】さらに、着床板25は、不燃性シート体16の
上昇時にこの不燃性シート体16が昇降する被遮蔽部2の
天井7の開口部6を閉塞することにより、この着床板25
にて不燃性シート体16が昇降する被遮蔽部2の天井7の
開口部6が確実に閉塞され、非火災時の常態では開口部
6が開口したままの見苦しさが防止され、外観性が高め
られる。
【0072】つぎに、前記実施の形態では、床面閉塞体
24の上下の着床板25a ,25b の中で、下部の着床板25b
は上部の着床板25a より僅かに大きい寸法で前後方向に
広がりを有して形成され、この上下の着床板25a ,25b
の前後方向の両縁部に上方に向かって突出した突条25c
をそれぞれ形成する場合について説明したが、これに限
らず、下部の着床板25b は上部の着床板25a より僅かに
小さい寸法で前後方向に広がりを有して形成するように
してもよい。
【0073】この場合、下部の着床板25b の前後方向の
両縁部には前記実施の形態の場合と同様に上方に向かっ
て突出した突条25c をそれぞれ形成し、上部の着床板25
a の前後方向の両縁部には下方に向かって突出し前記下
部の着床板25b の両縁部の突条25c の外側に位置する突
条25c をそれぞれ形成する。
【0074】そして、下部の着床板25b に床面閉塞体24
(袋状体31)の両面部に連続した下端部分を介して上部
の着床板25a を被せるように嵌合することにより、この
上下の着床板25a ,25b にて前記床面閉塞体24(袋状体
31)の両面部に連続した下端部が水平状に挟持されると
ともに、この上下の着床板25a ,25b の互いに対向する
方向に向かって突出したそれぞれの両縁部の突条25c に
て床面閉塞体24(袋状体31)の両面部に連続した下端部
の水平状部の両端部が挟持される。そして、この状態で
上下の着床板25a ,25b を図示しない固定手段にて固定
する。
【0075】このように構成することにより、下部の着
床板25b の両縁部に上方に向かって突出された突条25c
と上部の着床板25a の両縁部に下方に向かって突出され
た突条25c とにより、床面閉塞体24(袋状体31)の両面
部に連続した下端部の水平状部の両端部が更に確実に挟
持され、この上部の着床板25a の両縁部の突条25c にて
下部の着床板25b の着床時には床面閉塞体24(袋状体3
1)の着床部分23b が床面15に更に接触面を大きくした
状態で確実に着床される。
【0076】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、不燃性シート
体の下降でこの不燃性シート体の下端部に設けた床面閉
塞体の着床板が床面に着床され、さらに、この不燃性シ
ート体が下降されることにより、この不燃性着床体の重
錘体の重量により床面閉塞体の両面部が着床板の前後部
の床面上にこの床面との接触面を大きくした状態の偏平
状に変形されて互いに反対方向に向かって突出した着床
部としてそれぞれ着床され、この床面閉塞体の両面部の
変形した前後に着床部を有する床面閉塞体にて不燃性シ
ート体の下端部と床面との間を気密に閉塞できる。
【0077】この場合、床面閉塞体はこの床面閉塞体の
下端部を水平状に保持した着床板が床面に着床した状態
で重錘体の重量により上方から押圧されることにより、
この床面閉塞体の両面部がそれぞれ下方に向かって拡開
しながら上下に二つ折りに折り曲げられるとともに、着
床板の前後部の床面上にこの床面との接触面を大きくし
た状態の偏平状に確実に変形されて互いに反対方向に向
かって突出した着床部としてそれぞれ密着される。
【0078】したがって、床面閉塞体の下端部の床面に
着床した着床板及びこの着床板の前後部の床面上に着床
した床面閉塞体の両面部の変形した前後に着床部を有す
る床面閉塞体にて不燃性シート体の下端部と床面との間
を確実に気密に閉塞でき、かつ、この床面上に着床した
前後に着床部を有する床面閉塞体が重錘体の重量により
上方から押圧されることにより、この床面閉塞体の前後
の着床部と床面との間に隙間が生じることを確実に防止
でき、全体として被遮蔽部の気密性及び耐火性を向上で
き、この被遮蔽部の一方側から他方側に向かって熱風等
の流出が防止され、熱風等の煙りの拡散と延焼を防止で
きる。
【0079】また、被遮蔽部を気密に遮蔽した状態で、
不燃性シート体が熱風等によって煽られその圧力によっ
て不燃性シート体が押圧されることにより不燃性シート
体が撓んで引き上げられると、この不燃性シート体の下
端部にて重錘体を介して床面上に着床した着床部を有す
る床面閉塞体が引き上げられるが、この際、床面閉塞体
の両面部がそれぞれ上下に二つ折りに折り曲げられて偏
平状に変形した着床部として着床されていることによ
り、この床面閉塞体は着床部の二つ折りの上部に位置す
る折重ね部分が引き上げられて不燃性シート体の引上げ
に対応し、この着床部の二つ折りの下部に位置して床面
に着床した着床部分が引き上げられることを防止でき
る。
【0080】したがって、不燃性シート体が熱風等によ
って煽られその圧力を受けることにより撓んで引き上げ
られることがあっても、その引上げに対応する着床部を
有する床面閉塞体にて不燃性シート体の下端部と床面と
の間に隙間が生じることがなくこれらの間を確実に気密
に閉塞できる。
【0081】さらに、被遮蔽部を気密に遮蔽した状態
で、不燃性シート体が火災熱により加熱されて上方に向
かって熱収縮し、この不燃性シート体の熱収縮量に応じ
てこの不燃性シート体にて重錘体を介して床面上に着床
した着床部を有する床面閉塞体が引き上げられるが、こ
の際、床面閉塞体は、不燃性シート体が熱風等によって
煽られその圧力を受けることにより撓んで引き上げられ
る場合と同様に、その着床部の二つ折りの上部に位置す
る折重ね部分が引き上げられて不燃性シート体の熱収縮
量に対応し、この着床部の二つ折りの下部に位置して床
面に着床した着床部分が引き上げられることを防止でき
る。
【0082】したがって、不燃性シート体が火災熱によ
り加熱されて熱収縮するようなことがあっても、その熱
収縮量に対応する着床部を有する床面閉塞体にて不燃性
シート体の下端部と床面との間に隙間が生じることがな
くこれらの間を確実に気密に閉塞できる。
【0083】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、棒状錘を中空筒状部にこの中空筒状部の
一端部の開口から他端部の開口に向かって挿通すること
により、この棒状錘の両側端部の挿入突部を中空筒状部
の両開口からそれぞれ突出した状態にこの棒状錘を中空
筒状部に簡単に収容できる。また、中空筒状部は不燃性
シート体を折り返して形成することにより、この中空筒
状部を不燃性に形成でき、この不燃性の中空筒状部にて
この中空筒状部に収容された棒状錘が十分に保護でき
る。
【0084】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、袋状体は床面に着床時に重錘体の重量に
より両面部が容易に偏平状に変形されて互いに反対方向
に向かって着床部として突出できる。また、袋状体は不
燃性シート体を折り返して形成することにより、この袋
状体を不燃性に形成でき、この不燃性の袋状体にてこの
袋状体が熱風を受けても不燃性シート体の下端部と床面
との間を確実に気密に閉塞できる。
【0085】請求項4の発明によれば、請求項1または
3の発明の効果に加え、不燃性シート体の下降時は重錘
体にて袋状体を介して着床板を吊持した状態でこの着床
板が下降されることにより、この着床板の重量により袋
状体は両面部を下方に向かって拡開した状態に緊張させ
て下降でき、この着床板が床面に着床した際には袋状体
の両面部がそれぞれ下方に向かって拡開しながら上下に
二つ折りに確実に折り曲げられるとともに、着床板の前
後部の床面上にこの床面との接触面を大きくした状態の
偏平状に確実に変形されて互いに反対方向に向かって突
出した着床部としてそれぞれ密着できる。
【0086】請求項5の発明によれば、請求項1または
4の発明の効果に加え、上下の着床板にて袋状体の両面
部に連続した下端部を挟持して確実に水平状に保持で
き、不燃性シート体の下降時は重錘体にて袋状体を介し
て上下の着床板を吊持した状態でこの上下の着床板が下
降されることにより、この上下の着床板の重量により袋
状体は両面部を下方に向かって拡開した状態に更に緊張
させて下降でき、この上下の着床板及び重錘体の重量に
より不燃性シート体をスムーズに下降できる。
【0087】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、不燃性シート体の上昇時にはこの不燃性
シート体にて着床板が上昇され、この着床板にて不燃性
シート体が昇降する被遮蔽部の天井の開口部を確実に閉
塞でき、非火災時に開口部が開口したままの見苦しさを
防止でき、外観性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す耐火スクリーン装置
の一部の側面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上側面図である。
【図4】同上不燃性シート体の撓み状態を示す説明側面
図である。
【図5】同上着床板にて天井の開口部を閉塞した状態を
示す断面図である。
【図6】同上先行技術を示す耐火スクリーン装置の一部
の正面図である。
【図7】同上側面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 被遮蔽部 3 挿入口 6 開口部 7 天井 15 床面 16 不燃性シート体 18 不燃性着床体 19 重錘収容部 20 挿入突部 21 重錘体 22 両面部 23 着床部 24 床面閉塞体 25 着床板 25a 上部の着床板 25b 下部の着床板 29 中空筒状部 30 棒状錘 31 袋状体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
    いに対向して挿入口を上下方向に形成したガイドレール
    と、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側
    端部をそれぞれ挿入して昇降自在に設けられ下降時に前
    記被遮蔽部を遮蔽する不燃性シート体と、この不燃性シ
    ート体の下端部に設けられ前記被遮蔽部の床面に着床す
    る不燃性着床体と、を具備し、 前記不燃性着床体は、 前記不燃性シート体の下端部に形成されこの不燃性シー
    ト体の両側端部に開口した不燃性シート体の幅方向の重
    錘収容部と、 この重錘収容部内に収容され両側端部にこの重錘収容部
    の両開口からそれぞれ突出して前記両側部のガイドレー
    ルの挿入口にそれぞれ昇降自在に挿入した挿入突部を有
    する重錘体と、 前記重錘収容部の下端部に形成され前記被遮蔽部の床面
    に着床時に前記重錘体の重量により両面部を偏平状に変
    形させて互いに反対方向に向かって突出する着床部とし
    た中空の床面閉塞体と、 この床面閉塞体の下端部に設けられこの床面閉塞体の下
    端部を水平状に保持して前記被遮蔽部の床面に着床する
    着床板と、を有する、 ことを特徴とする耐火スクリーン装置。
  2. 【請求項2】 重錘収容部は、不燃性シート体を折り返
    して両側端部に開口した中空筒状部にて形成し、重錘体
    は前記中空筒状部内に挿通した棒状錘にて形成する、 ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
  3. 【請求項3】 床面閉塞体は、不燃性シート体を折り返
    して両側端部に開口した両面部を有する袋状体にて形成
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
  4. 【請求項4】 袋状体は、この袋状体の両面部に連続し
    た下端部にこの下端部を水平状に保持する着床板を有
    し、この着床板は前記袋状体の下降時にこの袋状体の両
    面部を下方に向かって拡開した状態に緊張させて下降さ
    せる大きさに形成する、 ことを特徴とする請求項1または3記載の耐火スクリー
    ン装置。
  5. 【請求項5】 着床板は、袋状体の両面部に連続した下
    端部を水平状に挟持した上下の着床板にて形成する、 ことを特徴とする請求項1または4記載の耐火スクリー
    ン装置。
  6. 【請求項6】 着床板は、不燃性シート体の上昇時にこ
    の不燃性シート体が昇降する被遮蔽部の天井の開口部を
    閉塞する、 ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112693349B (zh) * 2021-01-12 2022-09-06 温州蓝天能源科技股份有限公司 一种伸缩式新能源汽车充电桩

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CN112693349B (zh) * 2021-01-12 2022-09-06 温州蓝天能源科技股份有限公司 一种伸缩式新能源汽车充电桩

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