JPH11187918A - 自動洗髪機 - Google Patents

自動洗髪機

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JPH11187918A
JPH11187918A JP35847397A JP35847397A JPH11187918A JP H11187918 A JPH11187918 A JP H11187918A JP 35847397 A JP35847397 A JP 35847397A JP 35847397 A JP35847397 A JP 35847397A JP H11187918 A JPH11187918 A JP H11187918A
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鐵男 坂根
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英昭 松永
Takenari Yuki
武成 結城
Masaru Noro
勝 野呂
Mitsuru Osanawa
充 長縄
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】自動洗髪機の設置場所に備えられた給湯源
の給湯能力を考慮して、洗髪に不足する分の温水を補給
するための補給湯時間が算出される(ステップT1)。
そして、その算出された補給湯時間だけ温水の供給が洗
髪動作中に行われる。洗髪開始から所定時間が経過した
時点で(ステップT10)、貯湯タンク内に予め定める
水量以上の温水が残留している場合には(ステップT1
1)、貯湯タンク内がほぼ空になるまで洗髪動作が続行
されて(ステップT12)、その残水が使い切られる。 【効果】補給湯時間が給湯源の給湯能力を考慮して設定
されるので、貯湯タンクに無駄に温水が供給されること
がない。また、洗髪動作開始から所定時間が経過した時
点で貯湯タンク内に残水がある場合には、洗髪動作が続
行されて残水が使い切られるので、残水が無駄にならな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被洗髪者の髪や
頭部に温水を噴射して洗髪を行う自動洗髪機に関し、特
に、美容院などで使用される業務用の自動洗髪機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、被洗髪者の髪や頭部に温水を
自動的に噴射して、人手を介さずに洗髪を行う自動洗髪
機が提供されている。このような自動洗髪機において
は、洗髪に使用する温水を溜めるための貯湯タンクが備
えられており、この貯湯タンク内に溜められた温水が、
ポンプによって汲み出されてノズルから噴射されること
により洗髪が行われる。貯湯タンクは、自動洗髪機の大
型化を避けるために、その容量が1回の洗髪に必要な水
量よりも少ないように構成されている。したがって、従
来の自動洗髪機では、洗髪に伴って貯湯タンク内の温水
が減少すると、自動的に貯湯タンクへ温水が補給され
て、貯湯タンク内には常に一定量の温水が満たされるよ
うになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、洗髪終了時
においても、貯湯タンク内には一定量以上の温水が残る
ことになる。貯湯タンク内に残った温水は、すぐに次の
洗髪に使用されればよいが、洗髪を終了してから次の洗
髪を行うまでに長い時間があくと、貯湯タンク内の温水
は徐々に冷めてしまい、次の洗髪に使用することができ
ない。ゆえに、このような場合には、次の洗髪を開始す
る際に貯湯タンク内の残水を排水してから温水を溜めな
ければならず、水の無駄を生じていた。
【0004】そこで、この発明の目的は、洗髪終了時に
おいて貯湯タンク内に無駄な残水を残すことのない自動
洗髪機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の発明は、内部に温水を溜めることの
できる所定容量の貯湯タンクを有し、この貯湯タンク内
に溜められた温水を汲み出して被洗髪者の髪へ向けて噴
射することにより洗髪を行う自動洗髪機であって、給湯
源から貯湯タンクへの温水の供給および停止を制御する
給湯制御手段と、貯湯タンク内に溜められた温水の量を
検出する水量検出手段と、上記給湯源から供給される温
水が貯湯タンク内に予め定める量だけ溜められるのに要
する時間を計測する計時手段と、この計時手段による計
時結果に基づいて、上記給湯源の給湯能力を算出する給
湯能力算出手段と、洗髪に必要な温水の量と貯湯タンク
の容量とから洗髪に不足する温水の量を算出し、その算
出された不足分の温水量および上記給湯能力算出手段に
よって算出された給湯能力に基づいて、貯湯タンクへ温
水を補給するための補給湯時間を算出する補給湯時間算
出手段と、洗髪動作中に上記給湯制御手段を制御して、
上記補給湯時間算出手段によって算出された時間だけ貯
湯タンクへの温水の供給を行う補給湯制御手段とを含む
ことを特徴とする自動洗髪機である。
【0006】自動洗髪機は、たとえば美容院などの設置
場所に備えられた給湯源に接続されて、その給湯源から
供給される温水を貯湯タンクに溜めて洗髪を行う。貯湯
タンクの容量は、自動洗髪機の大型化を避けるために、
1回の洗髪に使用する温水の量よりも少なく設定されて
いる。したがって、貯湯タンクに満たされた量の温水だ
けでは不足を生じるので、洗髪動作中にその不足分の温
水を供給するようにしている。
【0007】請求項1記載の構成によれば、自動洗髪機
の設置場所に備えられた給湯源の給湯能力を考慮して、
貯湯タンクに溜められた温水で洗髪に不足する分の温水
を補給するための補給湯時間が算出され、その算出され
た補給湯時間だけ温水の供給が洗髪動作中に行われる。
したがって、設置場所に備えられた給湯源の給湯能力の
大小にかかわらず、洗髪が終了した時点で貯湯タンクは
ほぼ空になる。ゆえに、洗髪終了時に貯湯タンク内に残
留した温水を捨てる必要がなく、この温水を捨てること
による無駄を省くことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、上記補給湯時間算
出手段は、上記洗髪に不足する温水の量を上記給湯能力
算出手段によって算出された給湯能力で割り、この割算
によって得られた算出値に予め定める余裕度を掛け合わ
せることによって補給湯時間を算出するものであること
を特徴とする請求項1記載の自動洗髪機である。この構
成によれば、洗髪動作中に行われる補給湯の時間が、洗
髪に不足する温水の量を給湯源の給湯能力で割り、この
割算によって得られた算出値に予め定める余裕度を掛け
合わせることによって算出される。言い換えれば、不足
分の温水を供給するのに最低限必要な時間に、予め定め
る余裕度を掛け合わせることにより、補給湯時間が算出
される。したがって、たとえ洗髪動作中に給湯源の給湯
能力が変化した場合であっても、洗髪に使用する温水に
不足を生じるおそれがない。
【0009】請求項3記載の発明は、洗髪動作が開始さ
れてから予め定める時間が経過した時点で、貯湯タンク
内に予め定める水量以上の温水が残留している場合に
は、貯湯タンク内の温水の量が上記予め定める水量より
も少なくなるまで洗髪動作を継続して行う洗髪続行手段
をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載
の自動洗髪機である。
【0010】たとえば、洗髪動作中に給湯能力が大幅に
大きくなった場合、洗髪動作が開始されてから予め定め
る時間が経過して洗髪終了予定時刻となった時点で、貯
湯タンク内に温水が残ってしまうおそれがある。貯湯タ
ンク内に残った少量の温水は早く冷めてしまうので、次
の洗髪に使用できなくなるおそれが大きい。請求項3記
載の構成によれば、洗髪動作中に給湯能力が変化するな
どして、洗髪開始から予め定める時間が経過した時点
で、貯湯タンク内に予め定める水量以上の温水が残留し
ている場合には、貯湯タンク内がほぼ空になるまで洗髪
動作が継続して行われて、貯湯タンク内の温水が使い切
られる。したがって、もし貯湯タンク内に温水が残った
場合でも、その貯湯タンクに残った温水を無駄に捨てる
といったことがないので、より無駄の少ない自動洗髪機
とすることができる。
【0011】請求項4記載の発明は、上記計時手段によ
る計時動作中に給湯源から貯湯タンクへの温水の供給が
一時停止された場合に、計時手段の計時結果を予め定め
る初期設定値に置き換えて出力する置換手段をさらに含
むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の自動洗髪機である。たとえば、給湯が一時停止されて
も計時動作が続けられるように構成されている場合、計
時手段による計時結果には一時停止している時間も含ま
れてしまうため、この計時結果を用いて算出される給湯
源の給湯能力は、実際の給湯能力よりも低くなってしま
う。その結果、算出された給湯能力を用いて算出される
補給湯時間は、実際に必要な補給湯時間よりも長くなっ
てしまい、補給湯制御においては必要量以上の温水が補
給されて、多量の温水が無駄になるおそれがある。
【0012】請求項4記載の構成によれば、予め定める
量の温水が溜まるのに要する時間が計測されている途中
で、貯湯タンクへの給湯が一時停止された場合、計時手
段による計時結果が予め定められた初期設定値に置き換
えられる。したがって、初期設定値を適切に定めておく
ことにより、補給湯制御において多量の温水が補給され
るといったような不都合を防止することができ、温水の
無駄を防止することができる。
【0013】請求項5記載の発明は、上記水量検出手段
は、貯湯タンク内の温水の水位が第1水位および第1水
位よりも高い第2水位に達したか否かを検出する水位ス
イッチで構成されており、上記計時手段による計時動作
を開始する際に、上記第1水位以上の水が貯湯タンク内
に残っている場合には、計時手段による計時動作を行わ
ずに、上記予め定める初期設定値を出力する出力手段を
さらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
かに記載の自動洗髪機である。
【0014】水量検出手段が第1水位および第2水位を
検出することができる水位スイッチで構成されている場
合には、第1水位から第2水位まで温水が溜められるの
に必要な時間が計時手段によって計測される。したがっ
て、この計時動作の開始時において、貯湯タンク内に第
1水位以上の水が残っている場合、予め定める量の温水
を溜めるのに要する時間を正確に計測することができな
い。ゆえに、このときの計時結果を用いて補給湯時間を
算出し、この補給湯時間分だけ貯湯タンクへの補給湯を
行った場合、貯湯タンクに補給される温水量が少なく、
洗髪動作中に温水が足りなくなるおそれがある。
【0015】請求項5記載の構成によれば、計時動作の
開始時に第1水位以上の水が残っている場合には、予め
定められた初期設定値が計時結果として出力されるの
で、初期設定値を適切に定めておくことにより、補給湯
を行ったにもかかわらず、洗髪動作中に温水が不足して
しまうとった不都合が生じるのを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態にかかる自動洗髪機の外観構成を示す
斜視図である。以下の説明では、図1に示す自動洗髪機
を正面から見た状態を前後左右の基準とする。
【0017】この自動洗髪機は、キャビネット1によっ
てその外観形状が形成されている。キャビネット1の上
面中央には、被洗髪者の頭部を挿入するための入口2が
形成されている。入口2の内部には、頭部および髪が収
容されるシンク3が配置されている。シンク3の内部に
は、図1には示されていない複数のノズルが配置されて
おり、この複数のノズルを介して、キャビネット1内に
備えられた貯湯タンク(後述する)から供給される温水
を被洗髪者の頭部に向けて噴射できるようになってい
る。
【0018】入口2に関連して、被洗髪者の顔面部周囲
を覆うフード4が開閉可能に取り付けられている。フー
ド4には、使用時に被洗髪者の顔面を露出させるための
切除部5が形成されており、切除部5の周縁には、切除
部5から露出した顔面に弾力的に接するフェイスシール
6が配置されている。フェイスシール6は、シンク3内
から飛散する水滴が被洗髪者の顔面にかかるのを防止す
るためのものであり、3つの調整ノブ7を操作すること
によって、切除部5の周縁から突出する量を調整するこ
とができるようになっている。
【0019】入口2の左側には、この自動洗髪機を操作
する美容師などが、洗髪の仕上げ時に被洗髪者のもみあ
げ部分の洗浄などに使用するハンドシャワー8が備えら
れている。ハンドシャワー8は、キャビネット1の上面
から抜き出し可能に設けられている。また、ハンドシャ
ワー8の奥側には、窪み部9が形成されており、この窪
み部9に、洗髪に使用されるシャンプー液およびトリー
トメント液がそれぞれ貯留されたシャンプー容器10お
よびトリートメント容器11が載置されている。
【0020】一方、入口2の右側には、操作信号を入力
するための種々の操作キーや洗髪に使用される温水の温
度などの情報を表示する表示器などが配置された操作パ
ネル12が設けられている。操作パネル12の奥側に
は、洗髪に使用される温水の温度を調整するための温度
調整ノブ13およびハンドシャワー8からの冷水または
温水の吐出量を調整するためのシャワー調整ノブ14が
配置されている。
【0021】この自動洗髪機による洗髪を開始する際に
は、まず、フード4を図1に示す閉成状態から手前を持
ち上げて奥側に回動させて入口2を大きく開き、仰向け
の状態で被洗髪者の頭部を入口2に挿入した後、フード
4を閉じる。そして、3つの調整ノブ7を操作して、フ
ェイスシール6を被洗髪者の顔面に当接するまで突出さ
せた後に洗髪動作を開始させる。
【0022】図2は、この自動洗髪機の水路構造を簡略
化して示す図である。シンク3の内部には、被洗髪者の
頭部に向けて温水を噴射する上ノズルリンク51および
下ノズルリンク52が備えられている。上ノズルリンク
51は、被洗髪者の頭部に沿うように略半円弧状に形成
されており、シンク3の側壁で一端が回動自在に支持さ
れている。上ノズルリンク51には、温水を噴射する複
数のノズル53が配列されており、ノズル53から噴射
される温水によって、被洗髪者の頭皮および髪を洗うこ
とができるようになっている。
【0023】下ノズルリンク52は、略一直線状に延び
た棒状に形成されており、シンク3の側壁で一端が回動
自在に支持されている。下ノズルリンク52には、複数
のノズル54が配列されており、ノズル54から噴射さ
れる温水によって、主に被洗髪者の襟足部分を洗うこと
ができるようになっている。シンク3の側壁から外側に
延びた上ノズルリンク51および下ノズルリンク52の
端部には、駆動リンク機構55が連結されている。駆動
リンク機構55には、駆動源としてのリンクモータ22
が連結されている。洗髪時には、リンクモータ22によ
り駆動リンク機構55が駆動されて、上ノズルリンク5
1および下ノズルリンク52がそれぞれ揺動および回動
される。その結果、上ノズルリンク51および下ノズル
リンク52にそれぞれ配列された複数のノズル53,5
4から噴射される温水の噴射方向が変化して、被洗髪者
の髪が万遍なく洗われる。
【0024】また、シンク3の下方側壁には、複数の固
定ノズル56が固定配置されている。これらの固定ノズ
ル56は、被洗髪者がいわゆるロングヘアーの場合に温
水を噴射して、シンク3内に垂れ下がった髪の先端部を
洗うためのものである。上ノズルリンク51、下ノズル
リンク52および固定ノズル56へ供給すべき温水はミ
キシングバルブ57で作られる。ミキシングバルブ57
には、図示しない外部の給水管からの水および図示しな
い外部の給湯管からの湯が、それぞれ水供給部58およ
び湯供給部59を介して供給されるようになっている。
ミキシングバルブ57では、供給される水と湯とが混合
されて、洗髪に適当な温度の温水が作られる。ミキシン
グバルブ57で作られる温水の温度は、この自動洗髪機
を操作する美容師などが温度調整ノブ13を操作するこ
とによって調整可能にされている。
【0025】ミキシングバルブ57で作られた温水は、
たとえば電磁弁で構成された給湯バルブ60が開かれる
と、供給管61を介して貯湯タンク62に供給される。
給湯バルブ60よりも上流側の供給管61の途中部に
は、供給管61を流れる温水の温度を検出するサーミス
タ63が配置されており、ミキシングバルブ57で作ら
れた温水の温度を検出できるようになっている。
【0026】また、ミキシングバルブ57で作られた温
水は、シャワー調整ノブ14が手動操作されてシャワー
バルブ64が開かれることにより、逆止弁65および供
給路66を通ってハンドシャワー8から噴射される。貯
湯タンク62には、たとえば容量35リットルのタンク
が採用されている。貯湯タンク62内には、貯湯タンク
62に溜められている温水の水量を検出するための水位
Lスイッチ67、水位Mスイッチ68および水位Hスイ
ッチ69が備えられている。また、貯湯タンク62の下
方位置には、貯湯タンク62に溜められた温水の温度を
検出するためのサーミスタ70が備えられている。
【0027】なお、水位Lスイッチ67、水位Mスイッ
チ68および水位Hスイッチ69に代えて、貯湯タンク
62内の水位変化を連続的に検出することのできる水位
センサが設けられてもよい。さらに、貯湯タンク62の
上方位置には、溢水口71が形成されており、水位Hス
イッチ69で検出される水位を越えて過剰に温水が溜ま
った場合に、その温水が貯湯タンク62の外部へ溢れ出
るようになっている。溢水口71の下方には、溢水口7
1から溢れ出た温水を受けるためのドレンパン72が設
けられている。ドレンパン72で受けられた温水は、ド
レンパン72から機外へ延びた排水管73を通って排出
される。ドレンパン72には、排水管73に一旦排水さ
れた水がドレンパン72に逆流して、ドレンパン72内
に水が満ちた異常状態を検出するためのオーバーフロー
センサ74が備えられている。
【0028】貯湯タンク62の下方には、貯湯タンク6
2内の温水を取り出すための流出管75の一端が接続さ
れている。流出管75の他端は、貯湯タンク62から温
水を汲み出すためのポンプ76の吸込口77に接続され
ている。ポンプ76には、給電線78を介してインバー
タ79が接続されており、ポンプ76はインバータ79
から交流電流が供給されることによって駆動される。ポ
ンプ76が駆動されると、貯湯タンク62に溜められた
温水は、流出管75を通って、ポンプ76の吸込口77
からポンプ76内に吸い込まれる。
【0029】流出管75の途中には、枝管80が形成さ
れている。この枝管80には、一端がシャンプー容器1
0に挿入されたシャンプー供給チューブ81の他端が接
続されている。シャンプー供給チューブ81の途中に
は、シャンプー供給チューブ81をしごいてシャンプー
容器10内のシャンプー液を吸い上げるためのシャンプ
ーポンプ82が介装されている。
【0030】また、流出管75の途中には、たとえば枝
管80の下流側に枝管83が形成されている。この枝管
83には、一端がトリートメント容器11内に挿入され
たトリートメント供給チューブ84の他端が接続されて
いる。トリートメント供給チューブ84の途中には、ト
リートメント供給チューブ84をしごいてトリートメン
ト容器11内のトリートメント液を吸い上げるためのト
リートメントポンプ85が介装されている。
【0031】したがって、ポンプ76の駆動中に、シャ
ンプーポンプ82が駆動されると、シャンプー容器10
に収容されたシャンプー液が、シャンプー供給チューブ
81および枝管80を通って流出管75内に流れ込む。
これにより、貯湯タンク62から流出する温水にシャン
プーが混入される。同様に、ポンプ76の駆動中に、ト
リートメントポンプ85が駆動されると、流出管75内
を流れる温水にトリートメント液が混入される。
【0032】ポンプ76内に吸い込まれた温水またはシ
ャンプー液もしくはトリートメント液が混入された温水
は、ポンプ76の吐出口86から吐き出される。ポンプ
76の吐出口86には、吐き出される温水を4つの管に
導く分岐管87が接続されている。分岐管87の各分路
先端には、それぞれ、上リンク用バルブ88、下リンク
用バルブ89、ロング用バルブ90および排水用バルブ
91を介して、第1供給管92、第2供給管93、第3
供給管94および第4供給管95が接続されている。
【0033】第1供給管92の先端は、上述した上ノズ
ルリンク51に接続されている。第2供給管93の先端
は、下ノズルリンク52に接続されている。第3供給管
94は、シンク3の下方側壁に配置された固定ノズル5
6に温水を供給するためのもので、シンク3の下方側壁
の外方に配置されている。第4供給管95の先端は、シ
ンク3の底面下方に連設された排水トラップ96に接続
されている。排水トラップ96には、排水枝管97が一
端が接続されており、排水枝管97の他端はドレンパン
72から延びた排水管73の途中に接続されている。
【0034】この構成により、ポンプ76を駆動させ、
かつ、上リンク用バルブ88、下リンク用バルブ89お
よびロング用バルブ90を選択的にオンすることによ
り、シンク3内の所望のノズル53,54,56から温
水を噴射させることができる。また、排水用バルブ91
をオンにした状態でポンプ76を駆動させることによっ
て、貯湯タンク62内に溜められている温水を機外に排
水することができる。
【0035】図3は、この自動洗髪機の電気的構成を示
すブロック図である。この自動洗髪機には、制御中枢と
してのマイクロコンピュータ100が備えられている。
マイクロコンピュータ100には、RAM101および
ROM102などのメモリや、この自動洗髪機の各部の
動作時間を計測するためのタイムカウンタ103が備え
られている。
【0036】マイクロコンピュータ100には、キャビ
ネット1(図1参照)の上面に備えられた操作パネル1
2からの種々の設定信号が入力されるようになってい
る。操作パネル12には、貯湯タンク62への給湯を指
示するための給湯キー104や、被洗髪者の髪の長さに
応じてショートヘアー洗髪コースまたはロングヘアー洗
髪コースを選択して洗髪動作を開始させるためのショー
トスタートキー105およびロングスタートキー106
などが配置されている。その他、図示しないが、貯湯タ
ンク62内の温水の排水を指示するためのタンク排水キ
ーや洗髪に使用される温水の温度を表示するための温度
表示部なども配置されている。
【0037】マイクロコンピュータ100にはまた、上
ノズルリンク51および下ノズルリンク52の回動位置
を検出するための第1リードスイッチ107および第2
リードスイッチ108のオン/オフ信号、貯湯タンク6
2に配設された水位Lスイッチ67、水位Mスイッチ6
8および水位Hスイッチ69のオン/オフ信号が与えら
れる。さらには、貯湯タンク62に供給される温水の温
度を検出するための供給水温検知用サーミスタ63およ
び貯湯タンク62に溜められた温水の温度を検出するた
めのタンク水温検知用サーミスタ70からの各出力が、
マイクロコンピュータ100に与えられる。
【0038】マイクロコンピュータ100は、上記の各
入力信号に基づいて、インバータ79の出力周波数を制
御して、ポンプ76を所定の仕事率で稼働させる。ま
た、給湯バルブ60、上リンク用バルブ88、下リンク
用バルブ89、ロング用バルブ90および排水用バルブ
91にそれぞれ制御信号を与えて、各バルブの開閉を制
御する。また、リンクモータ22に制御信号を与えて、
上ノズルリンク51および下ノズルリンク52の揺動お
よび回動をそれぞれ制御する。さらには、シャンプーポ
ンプ82およびトリートメントポンプ85の駆動を制御
する。
【0039】図4は、この自動洗髪機における給湯制御
の流れを示すフローチャートである。この給湯制御は、
洗髪開始に先立って貯湯タンク62内に適当な温度(た
とえば、29℃〜42℃)の温水を貯めるために行われ
る制御であり、オペレータによって操作パネル12上の
給湯キー104が押されて、マイクロコンピュータ10
0に給湯信号が入力されたことに応答して開始される。
【0040】給湯制御が開始されると、給湯バルブ60
が開成された後(ステップS1)、水位Lスイッチ67
の出力が調べられて、貯湯タンク62内に残っている水
の水位が水位スイッチLによって検出される下限水位以
下であるか否かが判断される(ステップS2)。給湯バ
ルブ60が開成された直後は、通常、貯湯タンク62は
ほぼ空の状態であるから、ステップS2の残水の水位が
下限水位以下であるか否かの判断は肯定される。
【0041】貯湯タンク62内の残水の水位が下限水位
以下であると判断されると、マイクロコンピュータ10
0に内蔵されたタイムカウンタ103のカウント動作が
開始されて(ステップS3)、給湯バルブ60が開成さ
れてから貯湯タンク62内の水位が水位Hスイッチ69
で検出される上限水位まで到達するのに要する時間が計
測される。
【0042】貯湯タンク62への給湯が進み、水位Hス
イッチ69から水位が上限水位に到達した旨の信号が出
力されると(ステップS4でYES)、給湯バルブ60
が閉じられ、タイムカウンタ103のカウント動作が停
止される(ステップS5)。そして、この給湯が行われ
ている間にオペレータによって給湯が一時停止されたか
否かが判断される(ステップS6)。給湯の一時停止
は、たとえば、オペレータが給湯中に給湯キー104を
再度押すことによって達成される。貯湯タンク62への
給湯が一度も中断されずに続けられた場合には、タイム
カウンタ103のカウント値が、空の貯湯タンク62に
温水を満たすのに要した時間、言い換えれば35リット
ルの温水を供給するのに要した時間と等しくなるので、
このカウント値が給湯時間aとしてRAM101に格納
され(ステップS7)、この給湯制御が終了する。
【0043】一方、貯湯タンク62への給湯中に一時停
止操作が行われた場合には、一時停止中もタイムカウン
タ103によるカウント動作が続けられるために、35
リットルの温水を供給するのに要した時間を正確に計測
することができないので、初期設定値である600
(秒)が給湯時間aとしてRAM101に格納され(ス
テップS8)、この給湯制御が終了する。なお、給湯の
一時停止中はタイムカウンタ103によるカウント動作
も一時停止されるように構成されている場合には、タイ
ムカウンタ103のカウント値が給湯時間aとされても
構わない。
【0044】給湯バルブ60の開成直後の状態で、貯湯
タンク62内に残っている水が水位Lスイッチ67で検
出される場合、すなわち、最初から貯湯タンク62内に
下限水位以上の水が残っていた場合には、35リットル
の温水を供給するのに要した時間を正確に計測すること
ができないので、タイムカウンタ103のカウント動作
は行われない。そして、水位Hスイッチ69で検出され
る上限水位まで給湯が続けられ(ステップS9)、貯湯
タンク62内の水位が上限水位に到達すると給湯バルブ
60が閉じられて、初期設定値である600(秒)が給
湯時間aとしてRAM101に格納され(ステップS
8)、この給湯制御が終了する。この実施形態において
は、ステップS8の処理が、置換手段および出力手段の
機能に相当している。
【0045】図5は、この自動洗髪機における洗髪制御
の流れを示すフローチャートである。この洗髪制御は、
上述した給湯制御が実行された後、操作パネル12に配
置されたショートスタートキー105またはロングスタ
ートキー106が押されたことに応答して開始される。
洗髪制御が開始されると、まず、上述の給湯制御におい
て計測された給湯時間aに基づいて、選択された洗髪コ
ースに応じた補給湯時間Taが算出される(ステップT
1)。ショートヘアー洗髪コースの場合、1回の洗髪に
必要な温水の量は40リットルであり、ロングヘアー洗
髪コースの場合、1回の洗髪に必要な温水の量は55リ
ットルである。それにもかかわらず、自動洗髪機の大型
化を避けるために、貯湯タンク62はその容量が35リ
ットルに構成されている。したがって、この自動洗髪機
では、洗髪動作中に不足分の温水を補給する必要があ
る。そのため、ステップT1で補給湯に必要な時間Ta
が算出される。補給湯時間Ta(秒)は、次式に従って
算出することができる。
【0046】
【数1】
【0047】上記式において、ΣQ(ミリリットル)
は、1回の洗髪に必要な温水の量を表す。また、αは、
たとえ洗髪動作実行中に給湯能力が変化した場合であっ
ても、温水が不足することのないように、補給湯時間T
aを余裕をもって定めるための余裕度を表しており、た
とえば1〜1.99の範囲内で設定される定数である。
つまり、ステップT1では、貯湯タンク62の容量35
リットルを上述の給湯制御において計測された給湯時間
aで割ることにより、この自動洗髪機が設置された美容
院などの給湯設備の給湯能力が算出される。そして、不
足する温水量を給湯能力で割ることによって得られた値
に、余裕度αが掛け合わされることにより、補給湯時間
Taが算出される。この実施形態では、このステップT
1の処理が、給湯能力算出手段および補給湯時間算出手
段の機能に相当している。
【0048】こうして補給湯時間Taが算出されると、
次に、洗髪動作が開始されて、一連の洗髪動作に含まれ
る各行程に応じて、各ポンプの動作や各バルブの開閉の
制御が開始される(ステップT2)。一連の洗髪動作に
は、たとえば、温水によって被洗髪者の髪を濡らすとと
もに、髪に付着している埃等を落とす前洗行程、シャン
プー液が混入された温水を被洗髪者に吹き付ける本洗行
程、本洗行程後に被洗髪者の髪からシャンプー液を落と
すためのすすぎ行程、トリートメント液が混入された温
水を被洗髪者に吹き付けるトリートメント行程およびト
リートメント行程後に被洗髪者の髪からトリートメント
液を落とすための最終すすぎ行程が含まれており、これ
ら各行程が順次に行われる。
【0049】洗髪動作が開始されると、RAM101内
に設けられた補給湯停止フラグの状態が調べられる(ス
テップT3)。補給湯停止フラグは、補給湯が終了した
か否かを表すフラグであり、この洗髪制御の開始時には
「0」にリセットされている。したがって、このときに
は、補給湯停止フラグには「0」のままであるから、ス
テップT3の補給湯フラグが「1」であるか否かの判断
は否定されて、貯湯タンク62内の水位が水位Mスイッ
チ68で検出される中間水位まで下がったか否かが判断
される(ステップT4)。貯湯タンク62内の水位が上
記中間水位まで下がるまでは、ステップT4からステッ
プT2へと戻り、ステップT2〜T4の処理が繰り返さ
れて、一連の洗髪動作に含まれる各行程が順次に進めら
れる。
【0050】貯湯タンク62内の水位が中間水位まで下
がると、給湯バルブ60が開成されて、貯湯タンク62
への補給湯が開始され、これと同時に、タイムカウンタ
103による時間カウント動作が開始されて、給湯バル
ブ60の開成時間が計測される(ステップT5)。給湯
バルブ60の開成中は、タイムカウンタ103のカウン
ト値および水位Hスイッチ69の出力が常に監視されて
おり(ステップT6,T7)、タイムカウンタ103の
カウント値が補給湯時間Taに達するか、貯湯タンク6
2内の水位が水位HスイッチHで検出される上限水位ま
で到達するまで、貯湯タンク62への補給湯が続けられ
る。
【0051】補給湯が続けられて、貯湯タンク62内の
水位が上記上限水位に到達すると(ステップT7でYE
S)、給湯バルブ60が閉じられると同時に、タイムカ
ウンタ103のカウント動作が中断される(ステップT
9)。この実施形態においては、ステップT5〜T9の
処理が補給湯制御手段の機能に相当している。次いで、
この洗髪制御が開始されてから所定時間が経過し、一連
の洗髪動作に含まれる各行程がすべて実行されたか否か
が判断される(ステップT10)。洗髪開始から所定時
間が経過していない場合には、ステップT2に戻り、各
行程が順次に進められるとともに、貯湯タンク62内の
水位の変化が常に監視される。
【0052】洗髪動作が進み、貯湯タンク62内の水位
が再び中間水位まで下がると、貯湯タンク62への補給
湯が再開され、これと同時に、タイムカウンタ103に
よる時間カウント動作が再開される(ステップT5)。
そして、洗髪動作の進行に伴ってタイムカウンタ103
のカウント値が加算されていき、タイムカウンタ103
のカウント値が補給湯時間Taに到達すると、補給湯停
止フラグに「1」がセットされて(ステップT8)、給
湯バルブ60が閉じられると同時に、タイムカウンタ1
03によるカウント動作が停止される(ステップT
9)。これにより、ショートヘアー洗髪コースまたはロ
ングヘアー洗髪コースの各洗髪コースに応じた量の温水
が、貯湯タンク62に補給されたことになる。
【0053】その後、洗髪開始から所定時間が経過した
か否かが判断され(ステップT10)、経過していない
場合には、ステップT2に戻り、洗髪の各行程が順次に
進められる。このとき、給湯停止フラグには「1」がセ
ットされているから、ステップT3で補給湯停止フラグ
が「1」か否かの判断は肯定され、ステップT4〜T9
の処理がスキップされて、洗髪開始から所定時間が経過
したか否かが再び判断される。このようにしてステップ
T2,T3,T10が繰り返されて洗髪動作が進めら
れ、洗髪動作に含まれる各行程が終了し、洗髪開始から
所定時間が経過した場合には、貯湯タンク62内の水位
が水位Lスイッチ67で検出される下限水位以下か否か
が調べられる(ステップT11)。
【0054】上記したようにこの実施形態においては、
たとえ洗髪動作中に給湯能力が変化した場合であっても
温水が不足することのないように、不足分の温水を供給
するのに最低限必要な時間に適当な余裕度α(たとえば
1〜1.99)を掛け合わせることによって補給湯時間
Taを定めている。したがって、余裕度αが比較的大き
な値に設定されている場合には、洗髪開始から所定時間
が経過した時点で、貯湯タンク62内に下限水位以上の
温水が残っていることが想定される。また、余裕度αが
1に近い比較的小さな値に設定されている場合であって
も、洗髪動作中に給湯能力が大きくなった場合には、貯
湯タンク62内に下限水位以上の温水が残ってしまうお
それがある。貯湯タンク62内に残った少量の温水は早
く冷めてしまうので、次の洗髪に使用できなくなるおそ
れが大きい。
【0055】そこで、この実施形態に係る洗髪制御にお
いては、洗髪開始から所定時間が経過した時点で、貯湯
タンク内の水位が調べられ(ステップT11)、貯湯タ
ンク62内に下限水位以上の温水が残留している場合、
貯湯タンク62内の水位が下限水位以下になるまで、一
連の洗髪動作のうちの最終行程である最終すすぎ行程が
続行されるようになっている(ステップT12)。つま
り、ステップT11,T12の処理が、洗髪続行手段の
機能に相当している。これにより、この洗髪制御が終了
した時点で、貯湯タンク62内に下限水位以上の温水が
残留しているといったことがなく、貯湯タンク62はほ
ぼ空の状態となっている。ゆえに、貯湯タンク62内に
残った温水を無駄に捨てるといったことがない。
【0056】以上のようにこの実施形態に係る自動洗髪
機によれば、この自動洗髪機の設置場所における給湯設
備の給湯能力を考慮して、給湯制御において貯湯タンク
62内に満たされた35リットルの温水で不足する分の
温水が、洗髪動作中に補給される。したがって、洗髪が
終了した時点で貯湯タンク62内に温水が残るおそれが
少ないので、残留した温水を捨てることによる無駄を省
くことができる。
【0057】また、洗髪動作中に給湯能力が変化するな
どして、洗髪開始から所定時間が経過した時点で、貯湯
タンク62内に下限水位以上の温水が残留している場合
には、貯湯タンク62内がほぼ空になるまで一連の洗髪
動作のうちの最終行程が続行されて、貯湯タンク62内
の温水が使い切られる。ゆえに、もし貯湯タンク62内
に温水が残った場合でも、その貯湯タンク62内に残っ
た温水を無駄に捨てるといったことがない。
【0058】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は、上記の実施形態に限定される
ものではない。たとえば、上記の実施形態においては、
貯湯タンクがほぼ空の状態から水位Hスイッチで検出さ
れる上限水位まで温水を溜めるのに要した時間に基づい
て給湯能力が算出され、その給湯能力に応じて補給湯時
間が算出されている。しかしながら、貯湯タンクがほぼ
空の状態から水位Mスイッチで検出される中間水位まで
温水を貯めるのに要する時間を計測し、その計測により
得られた時間で貯湯タンクの中間水位までの容量を割る
ことによって給湯能力が算出されてもよい。また、中間
水位から上限水位まで温水が溜まるまでに要する時間に
基づいて給湯能力が算出されてもよい。
【0059】さらに、上記の実施形態では、給湯制御の
開始時に貯湯タンク内に下限水位以上の水が残っている
場合に、予め定めた初期設定値を貯湯タンクを満たすの
に要した給湯時間として標準的な給湯能力を算出してい
る。しかしながら、中間水位から上限水位まで温水が溜
まるまでに要する時間に基づいて給湯能力が算出される
場合には、給湯制御の開始時に貯湯タンク内に下限水位
以上の水が残っていても、実際の給湯能力を算出するこ
とが可能である。
【0060】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことが可能で
ある。
【0061】
【発明の効果】この発明によれば、自動洗髪機の設置場
所に備えられた給湯源の給湯能力に応じて補給湯時間が
決定されるので、洗髪動作の終了時に貯湯タンク内に温
水が残留するおそれが少ない。また、たとえ貯湯タンク
内に温水が残留した場合であっても、その残留した温水
を単に捨てるのではなく、洗髪動作を継続して行うこと
によって洗髪に使用する。ゆえに、温水を無駄にするこ
とがなく、たいへん経済的な自動洗髪機とすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる自動洗髪機の外
観構成を示す斜視図である。
【図2】上記自動洗髪機の水路構造を簡略化して示す図
である。
【図3】上記自動洗髪機の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】給湯制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】洗髪制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
60 給湯バルブ(給湯制御手段) 62 貯湯タンク 67 水位Lスイッチ(水量検出手段) 68 水位Mスイッチ(水量検出手段) 69 水位Hスイッチ(水量検出手段) 100 マイクロコンピュータ 101 RAM 102 ROM 103 タイムカウンタ(計時手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野呂 勝 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 長縄 充 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に温水を溜めることのできる所定容量
    の貯湯タンクを有し、この貯湯タンク内に溜められた温
    水を汲み出して被洗髪者の髪へ向けて噴射することによ
    り洗髪を行う自動洗髪機であって、 給湯源から貯湯タンクへの温水の供給および停止を制御
    する給湯制御手段と、 貯湯タンク内に溜められた温水の量を検出する水量検出
    手段と、 上記給湯源から供給される温水が貯湯タンク内に予め定
    める量だけ溜められるのに要する時間を計測する計時手
    段と、 この計時手段による計時結果に基づいて、上記給湯源の
    給湯能力を算出する給湯能力算出手段と、 洗髪に必要な温水の量と貯湯タンクの容量とから洗髪に
    不足する温水の量を算出し、その算出された不足分の温
    水量および上記給湯能力算出手段によって算出された給
    湯能力に基づいて、貯湯タンクへ温水を補給するための
    補給湯時間を算出する補給湯時間算出手段と、 洗髪動作中に上記給湯制御手段を制御して、上記補給湯
    時間算出手段によって算出された時間だけ貯湯タンクへ
    の温水の供給を行う補給湯制御手段とを含むことを特徴
    とする自動洗髪機。
  2. 【請求項2】上記補給湯時間算出手段は、上記洗髪に不
    足する温水の量を上記給湯能力算出手段によって算出さ
    れた給湯能力で割り、この割算によって得られた算出値
    に予め定める余裕度を掛け合わせることによって補給湯
    時間を算出するものであることを特徴とする請求項1記
    載の自動洗髪機。
  3. 【請求項3】洗髪動作が開始されてから予め定める時間
    が経過した時点で、貯湯タンク内に予め定める水量以上
    の温水が残留している場合には、貯湯タンク内の温水の
    量が上記予め定める水量よりも少なくなるまで洗髪動作
    を継続して行う洗髪続行手段をさらに含むことを特徴と
    する請求項1または2に記載の自動洗髪機。
  4. 【請求項4】上記計時手段による計時動作中に給湯源か
    ら貯湯タンクへの温水の供給が一時停止された場合に、
    計時手段の計時結果を予め定める初期設定値に置き換え
    て出力する置換手段をさらに含むことを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の自動洗髪機。
  5. 【請求項5】上記水量検出手段は、貯湯タンク内の温水
    の水位が第1水位および第1水位よりも高い第2水位に
    達したか否かを検出する水位スイッチで構成されてお
    り、 上記計時手段による計時動作を開始する際に、上記第1
    水位以上の水が貯湯タンク内に残っている場合には、計
    時手段による計時動作を行わずに、上記予め定める初期
    設定値を出力する出力手段をさらに含むことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の自動洗髪機。
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