JPH11187273A - 画像分析装置および方法 - Google Patents

画像分析装置および方法

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JPH11187273A
JPH11187273A JP35258097A JP35258097A JPH11187273A JP H11187273 A JPH11187273 A JP H11187273A JP 35258097 A JP35258097 A JP 35258097A JP 35258097 A JP35258097 A JP 35258097A JP H11187273 A JPH11187273 A JP H11187273A
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image
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calculating
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JP35258097A
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English (en)
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Shunichi Kimura
俊一 木村
Setsu Kunitake
節 國武
Yutaka Koshi
裕 越
Isao Uesawa
功 上澤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質要因を正確に推定する機構を用意し、複
数の、性質の異なる、画質要因を組み合せて、入力画像
の符号化パラメタを決定し、入力画像の画質を劣化させ
ず、かつ、できるだけ圧縮比を高くする。 【解決手段】 画像取り出し部102は、入力画像10
1から、分析に用いる画像領域を取り出す。取り出され
た画像領域102は、複数の物理量算出部104に入力
される。個々の物理量算出部104では、独立に物理量
105を算出する。各々の物理量105は、複数の画質
要因算出部106に入力される。画質要因算出部106
には、複数の物理量105が入力され、画質要因107
が算出される。符号化パラメタ算出部108では、複数
の画質要因107から、符号化パラメタ109を算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮を行う時
に入力画像を分析して画像符号化パラメタを求める装置
および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、画像を圧縮することによって、蓄
積媒体の容量あるいは伝送時間を削減することが行われ
ている。電子的に蓄積や伝送される画像は高精細化、カ
ラー化し、大容量となっているため、画像の圧縮比を高
めることが重要となっている。なお、以下の説明におい
ては、画像符号化と画像圧縮は同じ意味で使用する。
【0003】画像圧縮方式は、可逆的なものと非可逆的
なものとに分けられる。可逆的なものは圧縮した後、伸
長すれば、元の画像を完全に復元できる。非可逆的な圧
縮方式では、可逆的な圧縮方式よりも高い圧縮比を期待
できるが、伸長しても完全には元に戻らず、画質の劣化
を起こす。
【0004】一般に、同一の符号化条件下であれば、圧
縮比と画質とは反比例の関係にある。すなわち、圧縮比
が小さければ捨てる情報が少なく画質が良いが、圧縮比
を大きくすると、捨てる情報が多くなり画質が劣化す
る。
【0005】画像圧縮装置や方式では、画像符号化パラ
メタを変えることによって、画像の圧縮比および画質を
制御することができる。
【0006】画像圧縮を行う時には、所定の画質を維持
し、かつ、できるだけ高い圧縮比を実現することが望ま
れる。すなわち、許されるぎりぎりの画質になるように
符号化パラメタを制御する必要がある。
【0007】入力画像はその内部で局所的に画像の性質
が変化する場合がある。ある符号化方式で符号化した場
合、画質劣化が目立ち易い画像部分と目立ちにくい画像
部分がある。入力画像全体の画質を考慮すると、画質劣
化が目立ちやすい画像部分の劣化を少なくするために全
体の圧縮比を小さくする必要がある。
【0008】そこで、以下のような方式により、全体の
圧縮比を大きくして、かつ画質を劣化させないことがで
きる。
【0009】すなわち、入力画像をブロックに分割し
て、ブロック毎に画像劣化が目立ち易いか目立ちにくい
かを判断する。さらに、目立ち易いブロックは圧縮比を
低くする符号化パラメタとし、目立ちにくいブロックは
圧縮比を高くする符号化パラメタとする方式である。こ
れにより、目立ちにくい部分の圧縮比を上げることがで
きるため、画質を一定にして全体の圧縮比を向上でき
る。
【0010】この方式では、選択された符号化パラメタ
はブロック毎に変化する。そのため、例えば、図14に
示されるように、各ブロックの符号の先頭等に選択され
た符号化パラメタも符号化される。
【0011】図19を用いて、さらに詳しく説明する。
図19は、本発明が適用される一般的な構成例を示した
ものである。図19において、1901は入力画像、1
902は入力画像を分割する入力画像分割回路、190
3は、画質分析回路、1904は符号化パラメタ、19
05は非可逆符号化回路、1906は符号、1907は
分割画像である。
【0012】入力画像1901は、入力画像1902で
分割され、分割画像1907は画質分析回路1903
と、非可逆符号化回路1905に送られる。画質分析回
路1903では、分割画像1907を分析して、符号化
パラメタ1904を出力する。非可逆符号化回路190
5は符号化パラメタ1904を用いて、分割画像190
7を符号化し、符号1906を出力する。
【0013】本発明は、図19に示された構成のうち、
画質分析回路1903の装置に関するものである。
【0014】以下、さらに具体的に、従来例の説明を行
う。符号化パラメタを変化させることによって、画質や
圧縮比を制御できる具体的な方式として、丸善「マルチ
メディア符号化の国際標準18〜43ページ」に記述さ
れているようなJPEG(Joint Photogr
aphic Experts Group)方式があ
る。JPEG方式に代表されるDCT(Discret
e Cosine Transform)を用いる方式
の場合、入力画像ブロックの性質に適応した量子化マト
リクスを用いることにより同じ画質で高い圧縮比を得る
ことができる。以下、図15を用いてDCT符号化方式
を簡単に説明する。
【0015】図15において、1501は入力画像、1
502は入力画像1501をブロック化するブロック化
回路、1503はブロック化された画像情報を直交変換
する直交変換回路、1504は直交変換係数、1505
は直交変換係数1504を量子化する量子化回路、15
06は量子化された直交変換係数を符号化する符号化回
路、1507は符号である。
【0016】入力された画像情報1501はブロック化
回路1502において矩形のブロックに切り出される。
ブロック化された画像情報は直交変換回路1503で直
交変換され、直交変換係数1504が出力される。直交
変換係数1504は量子化回路1505で所定の量子化
マトリクスによって量子化され、量子化された直交変換
係数は符号化回路1506で符号を割当てられ、符号1
507として出力される。
【0017】図15に示されるような符号化方式では、
全てのブロックで同一の量子化を行うため、歪みの出や
すいブロックでは画質が劣化し、歪みの出にくいブロッ
クでは視覚的に無駄な情報を符号化することになる。
【0018】そこで、先に述べたように、画質劣化が目
立ち易い画像部分と目立ちにくい画像部分で異なる量子
化を行うことにより、同一画質で圧縮比を高める方式が
ある。この方式を、図16を用いて説明する。
【0019】図16において、図15と同一の番号は図
15と同一の構成である。また、図16において、15
08は画像ブロックの性質を分析する画像分析回路、1
509は画像分析回路1508で分析された分析結果、
1510は分析結果1509を基に量子化方法を選択す
る量子化選択回路、1511は量子化選択回路1510
で選択された量子化方法である。
【0020】以下、図16を用いて動作を説明する。図
16において、ブロック化された画像情報は画像分析回
路1508に送られ、ブロック内の画像の性質が分析さ
れる。分析された分析結果1509は量子化選択回路1
510に送られ、量子化方法が選択される。DCT符号
化方式では、量子化選択回路1510では、分析結果1
509に最も適した量子化マトリクスが選択される。選
択された量子化方法1511は量子化回路1505に送
られ、この量子化方法1511を用いて量子化回路15
05では量子化が行われる。他の構成手段の動作は図1
5における動作と同じである。
【0021】以上の方式において、画質と圧縮比の向上
のためには、画像を分析して符号化パラメタを得る画像
分析方式が重要となる。分析の方式は種々あり、以下に
従来方式1および、従来方式2として、従来の画像分析
装置の具体例を述べる。
【0022】図16を用いて、具体的に説明する。図1
6は従来方式1および従来方式2の主要部分を抜き出し
て書き直したものである。
【0023】[従来方式1]従来方式1として、特開平
6−165149号公報の手法を説明する。従来方式1
では、入力画像ブロックがここで用いられている符号化
方式で符号化することに適しているか、適していないか
を判断し、適している場合には高画質が期待できるた
め、高い圧縮比で符号化する。また、適していない場合
には低い画質が予想されるため画質を高めるため低い圧
縮比で符号化する。
【0024】例えば、従来方式1では図16の画像分析
回路1508において、ブロック毎にモスキートノイズ
の出やすさを示す物理量1509を計測する。さらに、
この物理量1509に応じて量子化選択回路1510で
量子化パラメタを選択することで同じ画質における圧縮
比を向上させている。これは、モスキートノイズが発生
しやすいブロックでは符号量が大きくなるように制御
し、モスキートノイズが発生しにくいブロックでは符号
量が小さくなるように制御することによって同じ画質で
高い圧縮比を得るようにしたものである。
【0025】具体的には、従来方式1において画像分析
回路1508では、ブロック内の各画素について、3×
3の窓をかけ、中心画素の周囲の画素について各々隣接
する画素との階調レベル差の絶対値の平均値を求め、該
平均値と、ブロック内の階調レベル信号のレンジ幅との
比率が所定の閾値以下である画素数を算出し、該画素数
が前記ブロック内に所定個数以上あるか否かによってモ
スキートノイズが出やすいか出にくいかを判定してい
る。
【0026】用いられるパラメタは、ブロック内の階調
レベル信号のレンジ幅との比率の閾値と、ブロック内の
階調レベル信号のレンジ幅との比率が所定の閾値以下で
ある画素数と比較する閾値の2つである。
【0027】[従来方式2]従来方式2として、米国特
許第5121216号明細書を説明する。従来方式2で
は、入力画像ブロックに符号化による歪みを加えた時
に、視覚的に知覚されやすいかどうかを判断し、知覚さ
れやすい時には低い圧縮比で符号化する。また、知覚さ
れにくい時には高い圧縮比で符号化する。これにより、
人間視覚上は同一の画質で高い圧縮比を得ることができ
るとしている。
【0028】従来方式2では、複雑な画像は歪みが知覚
されにくいとして、圧縮率を高くしている。具体的に
は、入力ブロックをDCT変換し、大きいほうから(K
+1)番目のDCT係数の絶対値に応じて、量子化特性
を決定している。(K+1)番目のDCT係数が大きい
ほど量子化ステップを大きくする。(K+1)番目のD
CT係数が大きいブロックは複雑なブロックであるか
ら、量子化ステップを大きくしても歪みは目につきにく
いことを期待している。また、(K+1)番目のDCT
係数が小さいブロックは複雑ではないブロックであるか
ら、量子化ステップを小さくして歪みを目につきにくく
している。
【0029】この従来方式2で用いられるパラメタはK
である。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来方式1では、モス
キートノイズの出やすい画像に対しては、量子化ステッ
プ幅を小さくし、モスキートノイズの出にくい画像に対
しては、量子化ステップ幅を大きくしている。それに対
し、従来方式2では、DCT係数の大きな画像に対して
は量子化ステップ幅を大きくし、DCT係数の小さな画
像に対しては量子化ステップ幅を小さくしている。
【0031】従来方式1で、本当に入力画像がモスキー
トノイズの出やすい画像であることが分析できれば、上
記の仮定が成り立つ。しかしながら、従来方式1では、
用いた分析方式がモスキートノイズの出やすさに対応す
るかどうかを保証してはいない。また、モスキートノイ
ズの出やすさに対応しない場合、パラメタ数が少ないた
め、対応させるように調整を行うことは困難である。
【0032】また、従来方式2で、本当に入力画像が複
雑で歪みがマスクされる画像であることが分析できれ
ば、上記の仮定が成り立つ。しかしながら、従来方式2
では、用いた分析方式が歪みのマスクされやすさに対応
するかどうかを保証してはいない。また、歪みのマスク
のされやすさに対応しない場合、パラメタ数が少ないた
め、対応させるように調整を行うことは困難である。
【0033】さらに、仮に、「従来方式1で用いた分析
方式がモスキートノイズの出やすさに対応する」、か
つ、「従来方式2で用いた分析方式が歪みのマスクされ
かたに対応する」と仮定した場合についても、以下の理
由により、従来方式1および従来方式2は利用できな
い。
【0034】従来方式1が利用できない場合を示す。モ
スキートノイズが出ると分析された画像であるにもかか
わらず、複雑な画像であるためノイズがマスクされて見
えない場合である。例えば図17に示されるような入力
画像ブロックは、従来方式1の分析方式では非常にモス
キートノイズの大きな画像と判断される。しかし、モス
キートノイズはエッジ周辺のなだらかな部分に発生する
ノイズであるため、図17の画像は、モスキートノイズ
が発生しにくい画像である。この場合は、さらに圧縮比
を高くしても歪みが見えないにもかかわらず、圧縮比を
高くすることができない。
【0035】次に、従来方式2が利用できない場合を示
す。例えば図18に示されるような画像ブロックをJP
EG−DCT方式で符号化する場合を考える。図18
(a)に示される入力画像は、0と255からなる画像
であり、図18(b)に示されるように、復号画像には
モスキートノイズ(画素値255の一部の画素値が変化
している)が発生する。また、このような入力画像ブロ
ックをDCT変換すると、図18(c)に示されるよう
に、DCT係数領域全体にわたって、非常に大きな値と
なる。すなわち、DCT係数領域の分析では複雑である
ため量子化ステップを大きくすれば良いように見える
が、実際にはモスキートノイズが発生するため、量子化
ステップを大きくできない画像である。この場合、モス
キートノイズを発生し、画質を劣化させてしまう。
【0036】以上で述べた課題をまとめると次に示す2
点となる。
【0037】予め定められた一つの物理量のみ(従来
方式1では、3×3の窓のフィルタの出力値、従来方式
2では、K+1番目に大きなDCT係数)をもとにして
画質の悪くなる要因あるいは画質の良くなる要因を予測
している。このような決め打ちの物理量の計測では、各
々の物理量を計測するパラメタの数は限られているた
め、画質の悪くなる要因あるいは画質の良くなる要因に
一致させるように調整を行うことが困難である。
【0038】画質を悪くする要因と画質を良くする
(歪みをマスクする)要因が複数存在すると考えられる
が、従来方式では、一つの要因のみしか考慮していない
か、あるいは、複数の要因には対応できない。そのため
結果として画質が劣化するか、あるいは、圧縮比が小さ
くなってしまう場合がある。
【0039】そこで、本発明の目的は、 画質要因(画質の悪くなる要因および画質の悪くなる
要因。以下では、モスキートノイズの出やすさや、歪み
の見えにくさ等の画質を左右する要因を画質要因と呼
ぶ。)を正確に推定する機構を用意し、 複数の、性質の異なる、画質要因を組み合せて、入力
画像の符号化パラメタを決定することによって、入力画
像の画質を劣化させず、かつ、できるだけ圧縮比を高く
できる符号化パラメタを推定する画像分析装置および方
法を提供することにある。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明において物理量と
は、ディジタル画像データを入力として、メモリとディ
ジタル演算によって求めることのできるディジタル量の
ことを示す。 (発明の概念)従来例では、符号化方式の性質をある程
度定性的に分析し、「良さそうな」物理量を選択して分
析するという、決めうちの方法しか取ることができなか
った。決めうちの方法であるため、精度の高い符号化パ
ラメタの推定には自ずから限界があった。
【0041】本発明においては、物理量を選択すること
は行わない。考えついた物理量は実装上不都合がない限
り全て採用することができる。採用した物理量を系統立
てて組み込み、符号化パラメタを推定できる構成が与え
られる。物理量数に原理的な制限がないため、新たな物
理量算出演算を考案する毎に、さらに高精度な推定を行
える。
【0042】構成として2段階の分析を行うことによ
り、複数の物理量の組み込みと、複数の物理量の相互作
用の双方を系統的に満たすことを可能とする。
【0043】複数の物理量から複数の画質要因を独立
に推定し、複数の性質の異なる画質要因を総合して符号
化パラメタを推定する2段階の分析を行う。 個々の画質要因の推定をより正確なものにするため、
複数の物理量の関数として推定を行う。複数のパラメタ
が存在するため、パラメタセットの選択の幅が広がり、
より正確な推定を可能としている。 さらに、これらの複数の画質要因を総合して、符号化
パラメタを決定する。この時に、ある画質要因の影響が
大きな時は他の画質要因の影響がマスクされるような状
況に対応することを可能にしている。
【0044】(全体構成)本発明によれば、上述の目的
を達成するために、入力された画像情報を画像符号化す
るために、符号化対象の画像部分毎に、画像符号化パラ
メタを求める画像分析装置に、入力画像から、符号化対
象の画像部分を含むように、画像領域を取り出す画像取
り出し手段と、前記画像取り出し手段によって取り出さ
れた画像領域の特徴を示す第1段階物理量を算出する一
つ以上の第1段階物理量算出手段と、前記画像領域毎
に、前記第1段階物理量算出手段によって算出された一
つ以上の第1段階物理量を用いて、複数の第2段階物理
量を算出する第2段階物理量算出手段と、前記複数の第
2段階物理量から、前記符号化対象の画像部分の符号化
パラメタを求める、符号化パラメタ算出手段とを設ける
ようにしている。
【0045】この構成においては、複数の物理量から複
数の画質要因を独立に推定し、複数の性質の異なる画質
要因を総合して符号化パラメタを推定する2段階の分析
を行う。
【0046】入力画像は通常、矩形のブロックに分割さ
れて、ブロック毎に符号化される。符号化対象の画像部
分は、この符号化ブロックである。また、画像取り出し
手段において取り出される画像領域は、符号化ブロック
と等しいか、または、符号化ブロックより大きく、符号
化ブロックを含むものである。
【0047】第1段階物理量は、従来方式、および、発
明が解決しようとする課題で述べた、物理量のことを意
味している。また、第2段階物理量は、従来方式、およ
び、発明が解決しようとする課題で述べた、画質要因を
意味している。
【0048】符号化パラメタは、例えば、JPEG D
CT符号化方式では、予め用意された量子化マトリクス
を何倍かする時の倍数のことである。
【0049】(周辺画像の参照)本発明においては、前
記第1段階物理量を蓄積する第1段階蓄積手段をさらに
設け、前記符号化対象の画像部分以外の、複数の画像領
域の特徴を示す第1段階物理量を蓄積し、複数の蓄積さ
れた第1段階物理量から、前記符号化対象の画像部分を
含む画像領域の第1段階物理量を算出するようにしても
よい。
【0050】すなわち、本発明において、符号化パラメ
タは、符号化対象のブロックの周囲のブロックの物理量
も参照してもよい。符号化対象の画像部分以外の複数の
画像領域とは、符号化対象のブロックの周囲のブロック
を示している。この場合、周囲のブロックの物理量を毎
回算出しないですむ。
【0051】(第2物理量算出手段の構成)第2段階物
理量算出手段、すなわち、画質要因を算出する部分は、
入力された第1段階物理量の値をパラメタに基づいて変
換する、一つ以上の第1段階物理量変換手段と、第1段
階物理量加算手段と、第1段階物理量の数に1を加えた
数の係数保持手段とを具備し、前記一つ以上の第1段階
物理量を変換して、さらに係数を掛けて足し合わせて第
2段階物理量を求めるようにしてもよい。
【0052】例えば、第1段階物理量が3つ存在し、そ
れぞれ値が、A、B、Cであるとする。画質要因Xは、
A、B、Cそれぞれの関数の線形結合
【0053】
【数1】 X=a×f(A)+b×g(B)+c×h(C)+d で求めることを特徴としている。関数f(A)、g
(B)、h(C)は、パラメタを一つ以上含むものであ
る。
【0054】関数f(A)、g(B)、h(C)は、そ
れぞれ、Aのl乗、Bのn乗、Cのm乗とすることがで
きる。ここで、l,m,nは、実数である。
【0055】(符号化パラメタ算出手段)前記符号化パ
ラメタ算出手段は、第2段階物理量変換手段と、第2段
階物理量加算手段と、第2段階物理量の数に1を加えた
数の係数保持手段とを具備し、複数の第2段階物理量を
線形あるいは非線形な関数で変換して、さらに係数を掛
けて足し合わせて符号化パラメタを求めるように構成し
てもよい。
【0056】例えば、第2段階物理量すなわち、画質要
因が3つ存在し、それぞれ値が、A、B、Cであるとす
る。符号化パラメタXは、A、B、Cそれぞれの関数の
線形結合
【0057】
【数2】 X=a×f(A)+b×g(B)+c×h(C)+d で求めることを特徴としている。
【0058】また線形結合で生成された符号化パラメタ
を暫定的なものとし、この暫定的な符号化パラメタをX
を非線形な関数で変換して最終的な符号化パラメタを算
出してもよい。
【0059】この場合、暫定的な符号化パラメタを変換
する非線形な関数をルックアップテーブルで実現し、複
数のルックアップテーブルを用意し、ルックアップテー
ブルを選択することで、画質を制御するようにしてもよ
い。
【0060】また、画質要因が他の画質要因に比べて小
さいときは画質に及ぼす影響が小さいとして、符号化パ
ラメタ算出手段の算出時に計算に入れない、すなわち該
当する画質要因量を0とするようにしてもよい。
【0061】例えば、第2段階物理量すなわち画質要因
が2つの時、それぞれの値をA、Bとすると(A,Bと
もに正または0とする)、
【0062】
【数3】A−B>閾値1のとき、B=0 B−A>閾値2のとき、A=0 とする処理を行う。
【0063】例えば、第2段階物理量すなわち画質要因
が3つの時、それぞれの値をA、B、Cとすると(A,
B,Cともに正または0とする)、
【0064】
【数4】A−B>閾値ABのとき、B=0 B−A>閾値BAのとき、A=0 A−C>閾値ACのとき、C=0 C−A>閾値CAのとき、A=0 C−B>閾値CBのとき、B=0 B−C>閾値BCのとき、C=0 とする処理を行う。
【0065】また、画質要因量を上記のようにゼロとす
るのではなく、徐々に減少させるようにしてもよい。
【0066】(第1段階物理量)第1段階物理量は、例
えば、入力画像領域内の画素値の平均値、入力画像領域
内の画素値の分散である。
【0067】また、第1段階物理量を次のように求める
こともできる。以下、求めた値を平均値交番数と呼ぶ。
【0068】カウンタを0とする。 入力画像領域内の画素値の平均値を求める。 入力画像領域内の画素値をラスタスキャン順にスキャ
ンする。 入力画像領域内の画素値と、平均値を比較し、画素値
が平均値より大か小かを判断する。 直前の画素値の大小関係と、現在の画素値の大小関係
が異なっていれば、カウンタを1増加する。 以上を入力画像領域内で計算し、カウンタの値を出力
値とする。
【0069】また、入力画像領域に高域通過フィルタを
かけ、フィルタの出力値の最大値を第1段階物理量とし
てもよい。
【0070】また、入力画像領域に高域通過フィルタを
かけ、フィルタの出力値が所定の閾値より小さな画素値
数を第1段階物理量としてもよい。
【0071】また、第1段階物理量を入力画像領域内の
画素値の最大値と最小値の差分としてもよい。
【0072】さらに、入力画像領域内の画素値を離散コ
サイン変換し、離散コサイン変換係数の一部を取り出
し、その自乗和をとったものを、第1段階物理量として
もよい。
【0073】(符号化パラメタ算出手段の変形例)本発
明においては、画質要因毎に符号化パラメタを求め、そ
の中から、最も画質が良い符号化パラメタを選択するよ
うにしてもよい。すなわち、符号化パラメタ算出手段
を、個々の第2段階物理量を符号化パラメタに変換す
る、個別符号化パラメタ算出手段と、個別符号化パラメ
タ算出手段によって個別に算出された符号化パラメタの
うち、最も画質が良くなる符号化パラメタを求める、符
号化パラメタ選択手段とを含んで構成してもよい。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について詳
細に説明する。 [第1の実施例]以下で、複数の物理量を算出し、複数
の物理量から、3つの画質要因を算出し、3つの画質要
因から暫定の符号化パラメタを算出、さらに、符号化パ
ラメタ変換手段で、最終的な符号化パラメタを算出する
例について説明を行う。
【0075】図1は、発明の全体構成を記述したもので
ある。まず、概略について図1を用いて説明する。図1
において、101は入力画像、102は分析画像領域を
取り出す、画像取り出し部、103は取り出された分析
画像領域、104は物理量算出部、105は物理量算出
部で算出された物理量、106は画質要因算出部、10
7は画質要因算出部で算出された画質要因量、108は
符号化パラメタ算出部、109は符号化パラメタであ
る。
【0076】ここで、画像取り出し部102は画像取り
出し手段を実現し、物理量算出部104は第1段階物理
量算出手段を実現し、画質要因算出部107は第2段階
物理量算出手段を実現し、符号化パラメタ算出部108
は、符号化パラメタ算出手段を実現しているものであ
る。
【0077】入力画像101から、画像取り出し手段で
ある画像取り出し部102が分析に用いる画像領域を取
り出す。取り出された画像領域102は、複数の物理量
算出部104に入力される。個々の物理量算出部104
では、独立に物理量105を算出する。各々の物理量1
05は、複数の画質要因算出部106に入力される。画
質要因算出部106には、複数の物理量105が入力さ
れ、画質要因107が算出される。符号化パラメタ算出
部108では、複数の画質要因107から、符号化パラ
メタ109を算出する。
【0078】次に、図2を用いて画像取出部の説明を行
う。図2において、符号化を行うために、入力画像は矩
形のブロックに分割される。符号化時は、このブロック
毎に符号化が行われる。また、符号化パラメタはこのブ
ロック毎に変化させる。ここで、入力ブロックを分析し
てブロック毎に適した符号化パラメタを求める。分析に
用いるブロックは、必ずしも符号化に用いるブロックと
同一でなくとも良い。図2に示されるように、符号化を
行うブロックを含むように、分析を行うブロックを取り
出せば良い。もちろん、分析を行うブロックと、符号化
を行うブロックを同一としても良い。
【0079】次に、図10を用いて、分析画像領域10
3が入力されてから、物理量105が出力されるまでを
詳細に述べる。図10は、物理量算出部104(第1段
階物理量算出手段)の例を述べたものである。図10に
おいて、103は分析画像領域、901は平均値算出回
路、902および908は平均値、903は平均値交番
数算出回路、904は高域通過フィルタ回路、905お
よび913は高域通過画像、906は閾値以下画素数カ
ウント回路、907は最大最小差分回路、909は平均
値交番数、910は最大高域通過画素値、911は閾値
以下画素数、912は最大最小差分、914は最大値回
路である。
【0080】平均値算出回路901、平均値算出回路9
01を含む平均値交番数903、高域通過フィルタ回路
904を含む最大値回路914、高域通過フィルタ回路
904を含む閾値以下画素数カウント回路906、最大
最小差分回路907は、それぞれ、図1における物理量
算出部104に対応し、第1段階物理量算出手段を実現
している。また、平均値908、平均値交番数909、
最大高域通過画素値910、閾値以下画素数911、最
大最小差分912は、図1における物理量105に対応
している。
【0081】次に物理量算出部104の動作を説明す
る。分析画像領域103から、平均値算出回路901に
おいて分析画像領域内の平均値908および902が算
出される。また、平均値交番数算出回路903では、分
析画像領域103と、平均値902から平均値交番数9
09が算出される。また、分析画像領域103から、高
域通過フィルタ回路904では高域通過画像913およ
び905が算出される。最大値回路914では、高域通
過画像913の最大値を算出し、最大高域通過画素値9
10を出力する。また、閾値以下画素数カウント回路9
06は、分析画像領域103と、高域通過画像905か
ら閾値以下画素数911を算出する。さらに、最大最小
差分回路907では最大最小差分912を算出する。
【0082】さらに、上記のそれぞれの物理量算出部1
04について詳しく述べる。以下に、個々の物理量算出
部104の動作を具体的に説明する。
【0083】以下、分析を行う画像領域の画素値をX
(i,j)とする。画像領域のサイズは、横方向にm画
素、縦方向にn画素とする。i,jはそれぞれ、横方
向、縦方向の座標であり、1<i≦m、1<j≦nであ
る。
【0084】平均値算出回路901は、以下の式をハー
ドウエアあるいはソフトウエアで実現したものである。
【0085】
【数5】 次に、平均値交番数算出回路902の説明を行う。平均
値交番数算出回路902は、例えば以下のアルゴリズム
をハードウエアあるいはソフトウエアで実現したもので
ある。
【0086】(1)j=1、K=0、M=平均値 (2)U=X(1,j)−M、i=2 (3)V=X(i,j)−M (4)U×V<0であれば、Kに1を加える。UにVを
代入する。 (5)i<mであれば、iに1を加えて、(3)に戻
る。i=mであれば、(6)に行く。 (6)j<nであれば、jに1を加えて、(2)に戻
る。j=nであれば、終了。この時のKが求める平均値
交番数である。
【0087】次に高域通過フィルタ回路904の説明を
行う。
【0088】高域通過フィルタ出力値Y(i,j)は、
例えば以下の式をハードウエアあるいはソフトウエアで
実現したものである。フィルタ係数をC(i,j)とす
る。係数の範囲を横方向は、−pからpまで、縦方向は
−qからqまでとする。
【0089】
【数6】 具体的な高域通過フィルタ計算の例として以下の式を示
す。
【0090】
【数7】Y(i,j)=4×X(i,j)−X(i−
1,j)−X(i+1,j)−X(i,j−1)−X
(i,j+1) 端点処理の例を以下に示す。端点は以下の点である。
【0091】
【数8】 i−1<1、i+1>m、j−1<1、j+1>n これらの場合は、その画素値を0として計算する。画素
値を0とした画素数をWとすると、
【0092】
【数9】Y(i,j)=(4−W)×X(i,j)−X
(i−1,j)−X(i+1,j)−X(i,j−1)
−X(i,j+1) の式で計算する。
【0093】次に閾値以下画素数カウント回路906の
説明を行う。閾値以下画素数カウント回路906は、例
えば以下のアルゴリズムをハードウエアあるいはソフト
ウエアで実現したものである。高域通過フィルタ出力値
をY(i,j)とする。
【0094】(1)i=1、j=1、K=0、T=閾値 (2)Y(i,j)<Tであれば、Kに1を加える。 (3)i<mであれば、iに1を加えて、(2)に戻
る。i=mであれば、i=1とし、(4)に行く。 (4)j<nであれば、jに1を加えて、(2)に戻
る。j=nであれば、終了。この時のKが求める閾値以
下画素数である。
【0095】次に最大最小差分回路907の説明を行
う。最大最小差分回路907は、例えば以下のアルゴリ
ズムをハードウエアあるいはソフトウエアで実現したも
のである。
【0096】(1)i=1、j=1、MIN=十分大き
な値、MAX=0 (2)X(i,j)<MINであれば、MIN=X
(i,j)X(i,j)>MINであれば、MAX=X
(i,j) (3)i<mであれば、iに1を加えて、(2)に戻
る。i=mであれば、i=1とし、(4)に行く。 (4)j<nであれば、jに1を加えて、(2)に戻
る。j=nであれば、(5)に行く。 (5)最大最小差分=MAX−MIN。終了。
【0097】以上の他に、分散や、一部のDCT係数の
自乗和を利用した物理量算出を行っても良い。
【0098】例えば分散を算出する場合、以下の式を用
いれば良い。
【0099】
【数10】 例えば一部のDCT係数の自乗和を算出する場合、以下
の式を用いれば良い。DCT係数をD(u,v)とす
る。以下の式で、予め選択されたu,vの組合せについ
てのみ、自乗和を算出する。
【0100】
【数11】 以上、第1段階物理量の例について述べたが、第1段階
物理量はこれらに限るものではなく、ディジタル化され
た画像領域の画素値から算出可能な量であれば何でも良
い。
【0101】以上で、図1における物理量105が算出
されるまでを述べた。次に、これら複数の物理量から、
画質要因107を算出する画質要因算出部106の動作
について詳しく述べる。
【0102】図3を用いて説明を行う。ここでは、4つ
の物理量があるとして説明する。図3において、105
a、105b、105c、105dは、物理量、302
は物理量のn乗算出部、303は係数保持部、304は
積算部、305は加算部である。
【0103】各々の物理量105a〜105dは、それ
ぞれ、n乗算出部302で、n乗される。例えば、予め
n乗の計算結果を蓄積したルックアップテーブルを用い
ることでn乗計算を実現することが可能である。n乗さ
れた物理量はそれぞれ、積算部304で、係数保持部3
03に蓄積された係数と積算され、加算部305で加算
されることによって、画質要因107を算出する。ここ
では、各物理量をA,B,C,Dとし、係数をそれぞ
れ、p,q,r,s、係数保持部0で保持される固定の
係数をtとすると、
【0104】
【数12】画質要因=pAa+qBb+rCc+sDd+t の計算を実現していることになる。
【0105】ここでの、n乗算出部302は、線形ある
いは非線形な関数を実現する、一つ以上の第1段階物理
量変換手段に対応している。ここでは、n乗計算を行う
ことによって変換関数を実現した。この場合は、図4の
(a)あるいは、(b)に示さるような特性を得ること
ができる。しかし、他の関数であってももちろん良い。
例えば、図4の(c)に示されるような、ある閾値まで
は0で、それ以上の時線形になるような関数としても良
い。
【0106】以上のパラメタp,q,r,s、a,b,
c,dは、例えば以下のようにして求めることができ
る。画質要因をここでは、画像の持つ周波数帯域と定義
する。
【0107】N枚の画像を用意する。 入力画像から低域通過フィルタを用いて周波数帯域を
限定した画像を作る。 各画像に対して、M個の低域通過フィルタで、M枚の周
波数帯域限定画像を作る。 N枚の入力画像に対し、それぞれ、M枚の周波数帯域
限定画像ができる。個々の画像に対し、原画像との違い
が認識できるか、官能評価を行う。 以上で、N枚の画像それぞれに対し、画質に影響を与
える周波数帯域を求めることができる。これを、各画像
の画質要因(第2段階物理量)とする。 第1段階物理量から、画質要因を予測するために、以
下の手法で、パラメタp,q,r,s、a,b,c,d
を最適化する。 (1)a,b,c,dをそれぞれ、0.5、1.0、
2.0と変化させる。(34通りの場合の数がある) (2)それぞれの場合に対して、重回帰分析で、p,
q,r,sを求める。 (3)官能評価で求めた画質要因と、パラメタp,q,
r,s、a,b,c,dを用いて推定した画質要因との
相関が最も高くなるパラメタを選択する。 (4)おわり。
【0108】画質要因としては、他に画像の持つ階調数
等を挙げることができる。
【0109】以上で、図1における画質要因107が算
出されるまでを述べた。次に、これら複数の画質要因か
ら、符号化パラメタを算出する符号化パラメタ算出部1
08の動作について詳しく述べる。
【0110】図5を用いて説明を行う。ここでは、3つ
の画質要因があるとして説明する。図5において、10
7a、107b、107cは、画質要因、501は画質
要因を非線形変換する画質要因変換部、502a、50
2b、502cは変換された画質要因、503は積算
部、504は係数保持部、505は加算部、506は暫
定の符号化パラメタ、507は符号化パラメタ変換部で
ある。
【0111】各々の画質要因107a〜107cは、画
質要因変換部501で非線形変換される。画質要因変換
部501の動作は後に述べる。変換された画質要因はそ
れぞれ、積算部503で、係数保持部504に蓄積され
た係数と積算され、加算部505で加算されることによ
って、暫定の符号化パラメタ506を算出する。ここで
は、各変換された画質要因をA,B,Cとし、係数をそ
れぞれ、p,q,r、係数保持部0で保持される固定の
係数をsとすると、
【0112】
【数13】 暫定の符号化パラメタ=pA+qB+rC+s の計算を実現していることになる。さらに暫定の符号化
パラメタ506は符号化パラメタ変換部507で変換さ
れ、符号化パラメタ109を出力する。
【0113】符号化パラメタ変換部507の動作を以下
に述べる。
【0114】符号化パラメタ変換部507では、ルック
アップテーブルにより、暫定の符号化パラメタを実測符
号化パラメタに合致するように微調整する。例えば、図
7のLUT1あるいは、LUT2に示されるような特性
の変換を行う。
【0115】図7に示されるように、暫定符号化パラメ
タと、実際に官能評価で求めた符号化パラメタはある程
度の分散を持つ。図7に示される符号化パラメタは、小
さい値であるほうが画質が良いとする。
【0116】この暫定の符号化パラメタを用いる場合、
暫定の符号化パラメタよりも下の画像では、符号化歪み
が発生してしまう。それを割けるためには、図7のLU
T1で示されたような、予測符号化パラメタからの変換
を行えば良い。この変換は、ルックアップテーブルで実
現可能である。
【0117】逆に、この暫定の符号化パラメタを用いる
場合、暫定の符号化パラメタよりも上の画像では、符号
化効率が低下する。画質をある程度犠牲にしても、符号
化効率を下げないためには、LUT2で示されたよう
な、予測符号化パラメタからの変換を行えば良い。
【0118】さらに、このようなルックアップテーブル
を複数用意して、テーブルを切換えることにより、画質
を制御することが可能である。
【0119】また、符号化パラメタ変換部507を用い
ずに、加算部505の出力値を直接最終の符号化パラメ
タとしてそのまま利用することも、もちろん可能であ
る。
【0120】次に、画質要因変換部501の動作を詳し
く述べる。
【0121】画質要因変換部501では、画質要因が他
の画質要因に比べて小さいときは画質に及ぼす影響が小
さいとして、符号化パラメタ算出手段の算出時に計算に
入れない、すなわち該当する画質要因量を0とする。
【0122】例えば、第2段階物理量すなわち画質要因
が2つの時、それぞれの値をA、Bとすると(A,Bと
もに正または0とする)、
【0123】
【数14】A−B>閾値1のとき、B=0 B−A>閾値2のとき、A=0 とする処理を行う。
【0124】例えば、第2段階物理量すなわち画質要因
が3つの時、それぞれの値をA、B、Cとすると(A,
B,Cともに正または0とする)、
【0125】
【数15】A−B>閾値ABのとき、B=0 B−A>閾値BAのとき、A=0 A−C>閾値ACのとき、C=0 C−A>閾値CAのとき、A=0 C−B>閾値CBのとき、B=0 B−C>閾値BCのとき、C=0 とする処理を行う。画質要因が4つ以上の時も同様にす
る。i番目の画質要因量をA(i)とする。
【0126】
【数16】A(n)−A(i)>閾値niのとき、A
(i)=0、ただし、nはi以外の数として、変換を行
う。
【0127】また、画質要因変換部501を以下のよう
に動作するように構成してもよい。すなわち、この画質
要因変換部501においては、画質要因が他の画質要因
に比べて小さいときには画質に及ぼす影響が小さいとし
て、該当する画質要因量を減少させる(先の例では0と
した)。
【0128】まず、係数βを用意する。例えば、第2段
階物理量すなわち画質要因が2つのとき、それぞれの値
をA、Bとすると(A、Bともに正、または0とす
る)、
【0129】
【数17】A−B>閾値1のとき、B=B−β×{(A
−B)−閾値1} B−A>閾値2のとき、A=A−β×{(B−A)−閾
値2} とする処理を行い、さらに
【0130】
【数18】B<0のとき、B=0 A<0のとき、A=0 とする処理を行なう。
【0131】例えば、第2段階物理量すなわち画質要因
が3つのとき、それぞれの値をA、B、Cとすると
(A、B、Cともに正または0とする)、
【0132】
【数19】SA=MAX{(B−A)−閾値BA,(C
−A)−閾値CA} SA>0ならば、A=A−β×SA の処理を行なう。
【0133】
【数20】SB=MAX{(A−B)−閾値AB,(C
−B)−閾値CB} SB>0ならば、B=B−β×SB の処理を行なう。
【0134】
【数21】SC=MAX{(A−C)−閾値AC,(B
−C)−閾値BC} SC>0ならば、C=C−β×SC の処理を行なう。
【0135】さらに、
【0136】
【数22】A<0のとき、A=0 B<0のとき、B=0 C<0のとき、C=0 とする処理を行なう。ただし、MAX(X1,X2,X
3,...)はX1,X2,X3,...のうちの最大
である値を出力する関数である。
【0137】画質要因が4つ以上の場合も同様である。
すなわち、i番目の画質要因をA(i)とする。A
(i)とA(j)の比較を行なう閾値を、閾値jiとし
て設定する。nをi以外の数としたときに、{(A
(n)−A(i))−閾値niの最大値をSiとする。
【0138】
【数23】 Si>0ならば、A(i)=A(i)−β×Si の処理を行ない、さらに
【0139】
【数24】A(i)<0のとき、A(i)=0 とする。
【0140】図6に画質要因数が3の場合の画質要因変
換部501の構成例を示す。以下、図6を用いて動作の
説明を行う。図6において、107a、107b、10
7cは、画質要因、601は差分算出部、602は差分
比較部、603は閾値保持部、604は画質要因変換フ
ラグ、605は画質要因変換演算部である。
【0141】差分算出部601では、入力された画質要
因のうち、2つを選択し入力し、差分を算出する。差分
比較部602は差分と、閾値保持部603で保持されて
いる閾値を比較し、差分が閾値より大であるか小である
かの画質要因変換フラグ604を出力する。画質要因変
換フラグは、差分が閾値より大であればON、小であれ
ばOFFとする。画質要因変換演算部605では、画質
要因変換フラグ604がONの時、変換された画質要因
502を0として出力する。画質要因変換フラグ604
がOFFの時、画質要因量107をそのまま、変換され
た画質要因502として出力する。
【0142】第1の実施例により、符号化パラメタを予
測した実験結果を以下に示す。
【0143】複数の画像を用意して、符号化パラメタを
変化させて符号化を行う。それぞれについて復号画像の
官能評価を行う。官能評価によって、それぞれの画像が
目標の画質になる符号化パラメタを求めることができ
る。
【0144】以上の第1の実施例を用いて、符号化パラ
メタを予測した結果と、実際に官能評価で計測した実測
符号化パラメタを各画像毎にマッピングしたものを図1
2に示す。予測符号化パラメタと実測符号化パラメタの
相関は0.937であり、良好な予測が可能であること
が分かる。
【0145】良好な予測が行えた第1の理由は、画質要
因算出部あるいは符号化パラメタ算出部における種々の
パラメタ、すなわち、物理量算出部104の閾値やn乗
算出部302のnの値や係数保持部303あるいは50
4の係数を最適化することによって、より精度を高くす
ることが可能となったためである。第2の理由は、影響
度の小さい画質要因を縮退させることにより、視覚のマ
スク効果を取り入れた予測を行ったためである。
【0146】それに対して、従来の予測手法で予測した
結果を次に示す。
【0147】従来の予測手法では、単一の物理量で予測
を行う。ここでは、第1の実施例で示した、平均値(物
理量1)、平均値交番数(物理量2)、最大最小差分
(物理量3)、最大高域通過画素値(物理量4)、閾値
以下画素数(物理量5)の5つの物理量をそれぞれ個々
に計測した時の相関を取った。図13に示されるよう
に、単一の物理量では、相関を上げることができず、良
好な予測を行えない。
【0148】[第2の実施例]以下、本発明の第2の実
施例について説明する。第2の実施例では、複数の画像
領域で計算された物理量をもとに画質要因を算出するよ
うにしている。
【0149】図2に示されるように、分析を行う画像領
域は符号化を行うブロックよりも大きく取る。大きな画
像領域で分析を行ったほうが分析結果が安定するという
利点があるためである。
【0150】その反面、分析領域がオーバーラップする
ため、分析負荷が増大してしまう。第2の実施例は分析
負荷を増大させずに大きな領域で分析を行う装置および
方法について述べるものである。
【0151】図8および図9を用いて説明を行う。図8
において、801は物理量蓄積部である。物理量算出部
104で算出された物理量は一旦物理量蓄積部801に
入力される。画質要因算出部106は、物理量算出部8
01から、1種類の物理量につき複数画像領域分の物理
量を引き出し画質要因を算出する。複数画像領域分の物
理量を平均するかまたは、複数画像領域分の物理量の最
大値あるいは最小値を符号化を行う画像領域の物理量と
して再定義する。
【0152】複数画像領域は、図9に示されるようなも
のである。ここでは、分析を行うブロックと、符号化を
行うブロックを同一のブロックとする。図9において、
斜線部のブロックが符号化を行うブロックであるとす
る。その周囲のブロックに対応する分析を行う画像ブロ
ックの物理量も斜線部の分析に利用する。図9の例で
は、3×3=9ブロックの物理量の平均あるいは最大値
あるいは最小値を斜線部のブロックの物理量とする。
【0153】[第3の実施例]つぎに本発明の第3の実
施例について説明する。先の第1の実施例では、符号化
パラメタ算出手段は、変換された画質要因の線形結合で
符号化パラメタを算出した。第3のの実施例では、画質
要因毎に符号化パラメタを算出し、その中で、最も画質
が良い符号化パラメタを選択するようにしている図11
を用いて第3の形態の符号化パラメタ算出部の説明を行
う。図11において、1101は個別符号化パラメタ算
出部、1102は符号化パラメタ選択部である。
【0154】個別符号化パラメタ算出部1101では、
個々の画質要因から予め定めておいたルックアップテー
ブル等で、符号化パラメタを算出する。符号化パラメタ
選択部1102では、複数の画質要因から算出された個
別の符号化パラメタのうち、画質が最も良くなる符号化
パラメタを選択し出力する。符号化パラメタとして、J
PEG DCT方式のスケーリングファクタを例にとる
ならば、最も小さなスケーリングファクタを選択する。
【0155】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、符号化
対象の画像部分毎に画像符号化パラメタを求める際に、
画質の悪くなる要因および画質の良くなる要因を正確に
推定する機構を用意し、複数の、性質の異なる、画質要
因を組み合せて、入力画像の符号化パラメタを決定する
ことによって、入力画像の画質を劣化させず、かつ、で
きるだけ圧縮比を高くできる符号化パラメタを正確に推
定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を全体として示
すブロック図である。
【図2】 画像取り出し部を説明する図である。
【図3】 画質要因算出部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 物理量変換部を説明する図である。
【図5】 符号化パラメタ算出部の構成を示すブロック
図である。
【図6】 画質要因変換部の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 符号化パラメタ変換部を説明する図である。
【図8】 本発明の第2の実施例の構成を全体として示
すブロック図である。
【図9】 画質要因算出部を説明する図である。
【図10】 物理量算出部分の構成を示すブロック図で
ある。
【図11】 符号化パラメタ算出部の他の構成例を示す
ブロック図である。
【図12】 発明分析結果を説明する図である。
【図13】 従来例分析結果を説明する図である。
【図14】 符号構成例を説明する図である。
【図15】 DCT符号化方式の構成例を示すブロック
図である。
【図16】 従来方式の構成例を示すブロック図であ
る。
【図17】 入力ブロックの画素値の例を示す図であ
る。
【図18】 入力ブロックの画素値の他の例を示す図で
ある。
【図19】 本発明の適用例を説明する図である。
【符号の説明】
101 入力画像 102 画像取り出し部 103 取り出された分析画像領域 104 物理量算出部 105 物理量 106 画質要因算出部 107 画質要因量 108 符号化パラメタ算出部 109 符号化パラメタ 302 n乗算出部 303 係数保持部 304 積算部 305 加算部 501 画質要因変換部 502 変換された画質要因 503 積算部 504 係数保持部 505 加算部 506 暫定の符号化パラメタ 507 符号化パラメタ変換部 601 差分算出部 602 差分比較部 603 閾値保持部 604 画質要因変換フラグ 605 画質要因変換演算部 801 物理量蓄積部 901 平均値算出回路 902 平均値 903 平均値交番数算出回路 904 高域通過フィルタ回路 905 高域通過画像 906 閾値以下画素数カウント回路 907 最大最小差分回路 908 平均値 909 平均値交番数 910 最大高域通過画素値 911 閾値以下画素数 912 最大最小差分 913 高域通過画像 914 最大値回路である。 1101 個別符号化パラメタ算出部 1102 符号化パラメタ選択部 1501 入力画像 1502 ブロック化回路 1503 直交変換回路 1504 直交変換係数 1505 量子化回路 1506 符号化回路 1507 符号 1508 画像分析回路 1509 分析結果 1510 量子化選択回路 1511 量子化方法 10501 入力画像 10502 入力画像分割回路 10503 画質分析回路 10504 符号化パラメタ 10505 非可逆符号化回路 10506 符号 10507 分割画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上澤 功 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像情報を画像符号化するた
    めに、符号化対象の画像部分毎に、画像符号化パラメタ
    を求める画像分析装置において、 入力画像から、符号化対象の画像部分を含むように、画
    像領域を取り出す画像取り出し手段と、 前記画像取り出し手段によって取り出された画像領域の
    特徴を示す第1段階物理量を算出する一つ以上の第1段
    階物理量算出手段と、 前記画像領域毎に、前記第1段階物理量算出手段によっ
    て算出された一つ以上の第1段階物理量を用いて、複数
    の第2段階物理量を算出する第2段階物理量算出手段
    と、 前記複数の第2段階物理量から、前記符号化対象の画像
    部分の符号化パラメタを求める、符号化パラメタ算出手
    段とを有することを特徴とする画像分析装置。
  2. 【請求項2】 前記第1段階物理量を蓄積する第1段階
    蓄積手段をさらに具備し、前記符号化対象の画像部分以
    外の、複数の画像領域の特徴を示す第1段階物理量を蓄
    積し、複数の蓄積された第1段階物理量から、前記符号
    化対象の画像部分を含む画像領域の第1段階物理量を算
    出する請求項1記載の画像分析装置。
  3. 【請求項3】 前記第2段階物理量算出手段は、 入力された第1段階物理量の値をパラメタに基づいて変
    換する、一つ以上の第1段階物理量変換手段と、 第1段階物理量加算手段と、 第1段階物理量の数に1を加えた数の係数保持手段とを
    具備し、 前記一つ以上の第1段階物理量を変換して、さらに係数
    を掛けて足し合わせて第2段階物理量を求める請求項1
    記載の画像分析装置。
  4. 【請求項4】 前記第1段階物理量変換手段は、第1段
    階物理量のn乗を算出する請求項3記載の画像分析装
    置。
  5. 【請求項5】 前記符号化パラメタ算出手段は、 第2段階物理量変換手段と、 第2段階物理量加算手段と、 第2段階物理量の数に1を加えた数の係数保持手段とを
    具備し、 複数の第2段階物理量を線形あるいは非線形な関数で変
    換して、さらに係数を掛けて足し合わせて符号化パラメ
    タを求める請求項1記載の画像分析装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化パラメタ算出手段は、 第2段階物理量変換手段と、 第2段階物理量加算手段と、 第2段階物理量の数に1を加えた数の係数保持手段と、 符号化パラメタ変換手段とを具備し、 複数の第2段階物理量を線形あるいは非線形な関数で変
    換して、さらに係数を掛けて足し合わせて暫定の符号化
    パラメタを求め、さらに、前記符号化パラメタ変換手段
    で、前記暫定の符号化パラメタから、最終の符号化パラ
    メタを求める請求項1記載の画像分析装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化パラメタ変換手段は、ルック
    アップテーブルにより、前記暫定の符号化パラメタか
    ら、前記最終の符号化パラメタを算出するものであり、
    さらに、複数のルックアップテーブルを具備し、画質要
    求に合わせてルックアップテーブルを選択する請求項6
    記載の画像分析装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化パラメタ算出手段は、閾値保
    持手段と、 第2段階物理量比較手段と、 第2段階物理量削減手段とを具備し、 所定の第2段階物理量と他の第2段階物理量との絶対値
    の差分が閾値以上の時には前記所定の第2段階物理量を
    0とする請求項5または6記載の画像分析装置。
  9. 【請求項9】 前記符号化パラメタ算出手段は、 閾値保持手段と、 第2段階物理量比較手段と、 第2段階物理量削減手段とを具備し、 所定の第2段階物理量と他の第2段階物理量との絶対値
    の差分が閾値以上の時にはその差分に応じて前記第2段
    階物理量を徐々に小さくする請求項5または6記載の画
    像分析装置。
  10. 【請求項10】 前記第1段階物理量の一つは、前記画
    像領域の平均値である請求項1記載の画像分析装置。
  11. 【請求項11】 前記第1段階物理量の一つは、前記画
    像領域の分散である請求項1記載の画像分析装置。
  12. 【請求項12】 前記第1段階物理量算出手段の一つ
    は、 前記画像領域の平均値を算出する平均値算出手段と、 前記画像領域内の画素値をラスタ順に取り出す画素値取
    り出し手段と、 平均値と、画素値の大小を比較する画素値比較手段と、 直前の画素値比較手段の比較結果を保持する比較結果保
    持手段と、 平均値交番数保持手段とを具備し、 前記画素値比較手段の結果と、前記比較結果保持手段の
    結果が変化していれば、前記平均値交番数保持手段に保
    持されている平均値交番数を1増加させることによっ
    て、平均値交番数を算出する請求項1記載の画像分析装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1段階物理量算出手段の一つ
    は、画像の高域通過フィルタリング手段を具備し、前記
    画像領域の高域通過フィルタ出力の最大値を算出する請
    求項1記載の画像分析装置。
  14. 【請求項14】 前記第1段階物理量の一つは、画像領
    域の高域フィルタ出力が所定の閾値より小さい画素数で
    ある請求項1記載の画像分析装置。
  15. 【請求項15】 前記第1段階物理量算出手段の一つ
    は、入力画像領域内の画素値の最大値を求める手段と、
    最小値を求める手段とを具備し、画像領域の最大値と最
    小値の差分を算出する請求項1記載の画像分析装置。
  16. 【請求項16】 前記第1段階物理量の一つは、DCT
    係数の一部の自乗和である請求項1記載の画像分析装
    置。
  17. 【請求項17】 前記符号化パラメタ算出手段は、 個々の第2段階物理量を符号化パラメタに変換する、個
    別符号化パラメタ算出手段と、 前記個別符号化パラメタ算出手段によって個別に算出さ
    れた符号化パラメタのうち、最も画質が良くなる符号化
    パラメタを求める、符号化パラメタ選択手段とを具備す
    る請求項1記載の画像分析装置。
  18. 【請求項18】 入力された画像情報を画像符号化する
    ために、符号化対象の画像部分毎に、画像符号化パラメ
    タを求める画像分析方法において、 入力画像から、符号化対象の画像部分を含むように、画
    像領域を取り出す画像取り出しステップと、 画像取り出しステップによって取り出された画像領域の
    特徴を示す一つ以上の物理量を算出する第1段階物理量
    算出ステップと、 該画像領域毎に、該第1段階物理量算出ステップによっ
    て算出された一つ以上の第1段階物理量を用いて、複数
    の第2段階物理量を算出する第2段階物理量算出ステッ
    プと、 該複数の第2段階物理量から、符号化対象の画像部分の
    符号化パラメタを求める、符号化パラメタ算出ステップ
    とを有することを特徴とする画像分析方法。
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