JPH11187066A - 情報転送装置 - Google Patents

情報転送装置

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Publication number
JPH11187066A
JPH11187066A JP9364533A JP36453397A JPH11187066A JP H11187066 A JPH11187066 A JP H11187066A JP 9364533 A JP9364533 A JP 9364533A JP 36453397 A JP36453397 A JP 36453397A JP H11187066 A JPH11187066 A JP H11187066A
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JP
Japan
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transfer
mail
electronic document
transfer rule
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Pending
Application number
JP9364533A
Other languages
English (en)
Inventor
Hantai Takahashi
範泰 高橋
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH11187066A publication Critical patent/JPH11187066A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらかじめ情報の転送ルートを固定すること
なく、メールの内容や種類、受け取り先などのさまざま
な属性を考慮して、電子文書情報の転送を柔軟且つ自動
的に行う。 【解決手段】 電子メールシステムやワークフローシス
テムのように複数のユーザの間で電子文書情報を互いに
送受信するシステムに適用され、転送ルール抽出部2に
よって、ユーザメールインタフェース1からユーザが行
う電子文書情報の転送操作を監視して転送ルールを抽出
し、この抽出した転送ルールを転送ルールデータベース
3に記憶して、転送ルールを過去の転送処理に基づいて
自動的に構築する。そして、新たな電子情報文書をメー
ル処理部で受信した場合には、転送ルールデータベース
3に記憶された転送ルールを用いて、当該電子文書情報
の転送先候補を転送ルール適用部4が選定し、当該転送
先候補をユーザに通知する等して転送処理を自動的に実
行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールシステ
ムなどのように複数のユーザ間でメールなどの電子文書
情報を送受信するシステムに関し、特に、電子文書情報
の転送を行う情報転送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子メールシステムなどを用いるユーザ
が、受け取ったメールを他のユーザへ転送することは一
般的によく行われている。この場合、ユーザはメールの
種類、内容、さらには、誰から送られたものであるかを
総合的に考慮し、メールを転送するかどうかの判断と、
転送する場合の転送先の選定判断を行う。一方、メール
や文書を電子文書情報として複数のユーザ間で自動的に
転送する技術として、ワークフローシステムが知られて
いる。これらのワークフローシステムは、組織や定型的
な業務の流れを考慮し、固定的な順序での文書やメール
の自動転送を実現するものである。
【0003】このような電子文書情報の送信処理に関す
るものとして、次のような技術が知られている。特開平
6−224937号公報に記載された発明は、文書ごと
に文書の流通経路の指定と監視を行う手段を有し、あら
かじめ設定されたルートに従ってシステムが自動的に電
子文書情報を転送するものであり、これにより、あらか
じめテンプレートに文書転送ルートを設定しておくこと
で、テンプレートを基に電子文書情報に対してはユーザ
が何らの指定や判断を行うことなく、システムが電子文
書情報の転送を自動的に行う。また、特開平6−252
942号公報に記載された発明は、電子メールを管理す
るサーバ上にグループの組織階層の登録手段を設け、グ
ループ宛てに送られた電子メールの転送を組織の階層に
従ってシステムが自動的に行う。
【0004】しかしながら、ワークフローシステムに関
連するこれらの発明では、電子メールや文書の転送順序
はあらかじめ指定しておく方式を取っているため、特定
の組織内の固定した転送順序で運用する場合は非常に有
用であるが、組織が明確でない場合や、組織内であって
もあらかじめメールの転送順序を規定できないような非
定形の業務に関するメールや文書の自動転送は行えな
い。
【0005】このように組織が明確でない場合や、組織
内での非定形な業務に関する電子メールや文書の自動転
送に対応した従来技術として、特開平8−263404
号公報に記載された発明では、送受信された電子メール
の内容を解析して他人が持つ知識のモデルを学習して構
築しておき、新たに電子メールが送られてきた場合には
内容を解析して、そのメールを必要とするユーザに自動
的に転送する仕組みを提案している。これにより、最初
の送信者から送られた電子メールは、メールの受け取り
手のユーザモデルと照合して適切なユーザに転送され
る。さらに、転送されたメールは、さらに転送先のユー
ザモデルと照合して別のユーザに転送される。こうし
て、電子メールや文書の転送順序があらかじめ規定でき
ない場合でも、学習した他人のユーザのモデルを用い
て、柔軟に電子メールの転送先を決定できるものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−263404号公報に記載された発明においては、
電子メールの転送先の判断はメールの内容と他人のユー
ザモデルとの照合だけによって行っており、それ以外の
要素は一切考慮していない。このため、本来転送すべき
ではない電子メールを転送したり、本来送るべきではな
い相手に対しても電子メールを転送してしまうという問
題点があった。例えば、本来転送すべきではない極秘の
メールを他人に転送してしまったり、組織の上位から下
位に送るべきメールを上位の者に転送したりする可能性
があった。実際に人がメールを転送する場合には、その
メールが誰からきたか、情報の伝達なのか何かの依頼な
のか、どのような領域のメールなのかなど様々な条件を
加味してメールの転送を行うかどうかの決定と転送する
場合の転送先を決定しており、従来ではこのようなきめ
こまかな転送を自動的に行うことはできなかった。
【0007】本発明は上記した従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、あらかじめ情
報の転送ルートを固定することなく、メールの内容や種
類、受け取り先などのさまざまな属性を考慮して、電子
文書情報の転送を柔軟且つ自動的に行うことを可能にす
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報転送装
置は、電子メールシステムやワークフローシステムのよ
うに複数のユーザの間で電子文書情報を互いに送受信す
るシステムに適用され、転送ルール抽出手段によってユ
ーザが行う電子文書情報の転送操作を監視して転送ルー
ルを抽出し、この抽出した転送ルールを転送ルール記憶
手段に記憶して、転送ルールを過去の転送処理に基づい
て自動的に構築する。そして、新たな電子情報文書を受
信した場合には、転送ルール記憶手段に記憶された転送
ルールを用いて当該電子文書情報の転送先候補を転送ル
ール適用手段が選定し、当該転送先候補をユーザに通知
する等して転送処理を自動的に実行する。
【0009】より具体的には、本発明に係る情報転送装
置では、転送ルール記憶手段が管理する転送ルールは、
電子文書情報が到達した経路、電子文書情報の種類、抽
出キーワードによって表現された電子文書情報の内容、
および、過去の転送先を含んでおり、転送ルール適用手
段は、新たな電子文書情報を受信するに至った経路と、
当該電子文書情報の種類および内容を、転送ルール記憶
手段が記憶する転送ルールと比較することによって、当
該電子文書情報の転送先候補の選定を行う。
【0010】また、本発明に係る情報転送装置では、転
送ルール適用手段は、新たな電子文書情報を受信するに
至った経路が、転送ルール記憶手段が記憶している転送
ルール中で途切れた場合には、当該経路の一部が一致す
る転送ルールを用いて、当該電子文書情報の転送先候補
の選定を行う。これにより、転送ルールに含まれていな
い経路から受信した電子文書情報についても、できるだ
け適合性が高い転送ルールを用いて転送先候補の選定を
行う。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係る情報転
送装置を図面を参照して説明する。なお、以下に説明す
る実施形態においては電子メールを対象として扱ってい
るが、本発明においては、電子文書の転送処理にも勿論
適用することができ、広く電子文書情報の転送処理に適
用することができる。
【0012】図1に示すように、本実施形態に係る情報
転送装置は、ユーザメールインタフェース1、転送ルー
ル抽出部2、転送ルールデータベース3、転送ルール適
用部4、メール処理部5を有しており、同様な構成を有
する他の情報転送装置(図示せず)とネットワーク6を
介して接続されて、全体として転送処理を行う電子メー
ルシステムを構成している。なお、転送ルールデータベ
ース3はハードディスク装置等の読み書き自在なメモリ
を用いて構成され、他の機能手段1、2、4、5等はコ
ンピュータに備えられたハードウエア資源によって所定
のプログラムを実行することにより構成されている。
【0013】ユーザメールインタフェース1は、ユーザ
が電子メールの送受信に関する操作を行うためのユーザ
インタフェースであり、例えば、電子メールの受信、受
信した電子メールの参照、送信する電子メールの作成と
送信、受信した電子メールの転送などの操作を行う。転
送ルール抽出部2は、ユーザがユーザメールインタフェ
ース1を通して行う電子メールの転送処理を検出し、後
述するようにして転送ルールを抽出する。転送ルールデ
ータベース3は、転送ルール抽出部2が抽出した転送ル
ールを記憶し、当該転送ルールを後述するようなデータ
構造で管理する。
【0014】転送ルール適用部4は、新たな電子メール
の受信を検出した際に転送ルールデータベース3からそ
の電子メールに適する転送ルールを探し、当該電子メー
ルの転送を行うかどうかを判断するとともに、転送する
場合には誰宛てに転送するかを判断する。メール処理部
5は、転送ルール適用部4が行った電子メール転送の判
断結果を受けて、転送メールを作成してネットワーク6
へ送信する。
【0015】図2には転送メールの一例を示してあり、
この電子メールは、山田さん(メールアドレスはyamada
@xxx.yyy.co.jp)が佐藤さん(メールアドレスはsato@z
zz.yyy.co.jp)から受け取った電子メールを田中さん
(メールアドレスはtanaka@xxx.yyy.co.jp)と中村さん
(メールアドレスはnakamura@xxx.yyy.co.jp)に転送す
るために作成した電子メールである。なお、佐藤さんが
送ってきた電子メールは、鈴木さん(メールアドレスは
suzuki@zzz.yyy.co.jp)から送られた電子メールを転送
したものである。
【0016】上記の転送ルール抽出部2は、図2に示す
転送メールの作成と送信を検出した場合に、この処理か
ら図3に示すような転送ルールを抽出する。転送ルール
は、“経路”、“メールの種類”、“内容”、および、
“転送先”の4つの項目で構成される。“経路”は電子
メールがユーザに届くまでに経由したユーザの系列で、
この場合は鈴木さん(メールアドレスは“suzuki@zzz.y
yy.co.jp”)、佐藤さん(メールアドレスは“sato@zz
z.yyy.co.jp”)である。“メールの種類”は、電子メ
ールがどのような位置づけで送られたものかを示し、こ
の場合は“FYI”(For Your Information: 参考情
報のお知らせ)の電子メールである。なお、メールの種
類にはこの他に、“通達(社内の通達)”、“Abc−
G”(グループAbcのメンバーへの連絡)などが考え
られる。また、メールの種類の識別は、例えば電子メー
ルのSubjectに“<>”で囲んでメールの種類を記述する
ように運用として申し合わせておき、この文字列を識別
することで得られる。
【0017】“内容”は電子メールが含む内容であり、
電子メールのSubjectおよび本文から抽出したキーワー
ドの列で表現する。なお、同一のキーワードが出現した
場合は、重複してキーワードの列に追加する。この例の
場合には、“Java、開発環境、オブジェクト指向、クラ
ス、ブラウザ、ビジュアル、コンポーネント、デバッ
グ”である。電子メールからのキーワードの抽出は、汎
用的な形態素解析エンジンを用いて名詞をすべて抽出す
る、あるいは、領域ごとの辞書を用意して一致する単語
を抽出するなどの方法で容易に実現できる。“転送先”
は、ユーザが指定した転送先であり、この例の場合に
は、田中さん(メールアドレスは“tanaka@xxx.yyy.co.
jp”)と中村さん(メールアドレスは“nakamura@xxx.y
yy.co.jp”)である。
【0018】転送ルールデータベース3における転送ル
ールの管理は、転送経路のグラフを構成しておき、電子
メールの一番最初の発信者に対応するノードに転送ルー
ルを記憶して管理する。これにより、各ユーザにいたる
までの転送経路ごとに転送ルールを判別できる。図4に
は電子メールの転送経路を現したグラフの一例を示して
あり、同図中の“M”がこの情報転送装置を使っている
ユーザである。この転送経路は、“A”から発せられて
A−C−Mと届いた電子メール、“B”から発せられて
B−C−Mと届いた電子メール、などが存在することを
示している。
【0019】このようなグラフが構成されている状態
で、新たにA−C−Mと届いた電子メールを、ユーザM
が他のユーザへ転送した場合、そこから抽出された転送
ルールは“A”のノードに登録される。また、C−Mと
届いた電子メールを、ユーザMが他のユーザへ転送した
場合、そこから抽出された転送ルールは“C”のノード
に登録される。なお、グラフのノードとして登録されて
いないユーザから発せられた電子メールの転送を検出し
た場合には、新たなノードが追加されそこに転送ルール
が保存される。例えば、新たにX−A−C−Mと届き、
ユーザMが他のユーザへ転送した場合、“X”のノード
が追加されて、そこに抽出された転送ルールが登録され
る。
【0020】図5には転送ルールを記憶するためのグラ
フのノードのデータ構造を示してあり、上記したよう
に、各ノードはそのノードから始まる転送経路に対応し
た転送ルールを管理している。各ノードは、“ユーザア
ドレス”および“先行ノード”のフィールドと、1つ或
いは複数の転送ルールから構成されている。個々の転送
ルールは、“メールの種類”、“転送先”、“内容リス
ト”の3つのフィールドの組み合わせからなり、電子メ
ールの種類と転送先の組み合わせごとに、どのような内
容の電子メールが転送されたかを保持する。
【0021】“ユーザアドレス”は、そのノードに対応
するユーザのメールアドレスを現し、また、“先行ノー
ド”は、電子メールの転送経路上の先行するノードを指
しており、これにより、グラフの構造を管理することが
できる。“メールの種類”は対象となる電子メールの種
類であり、“転送先”は対象となる転送先であり、“内
容リスト”は“メールの種類”と“転送先”について転
送された電子メールの内容を総合的に表現したものであ
る。本実施形態では、図5中に示すように、内容リスト
は、電子メールから抽出されたキーワードと、そのキー
ワードの重みの組のリストで表現される。
【0022】図6には、複数のノードで構成された転送
ルールのグラフの一例を示してある。このグラフは図5
に示したグラフの構造に対応したものであり、自分自身
を現わすノードからはC、G、Hが先行ノードとして設
定され、また、ノードCらはA、Bが先行ノードとして
設定されている。例えば、ノードCに記憶された転送ル
ールには、種類が“FYI”の電子メールがユーザXに
転送された場合の電子メールの内容と、種類が“通達”
の電子メールがユーザXに転送された場合の電子メール
の内容と、種類が“FYI”の電子メールがユーザYに
転送された場合の電子メールの内容と、が記録されてい
る。
【0023】上記の転送ルール抽出部2は、ユーザがユ
ーザメールインタフェース1から行った電子メールの転
送を検出すると、図7に示すような手順によって当該メ
ールから抽出した転送ルールを登録するノードを決定す
る。まず、転送する電子メールからキーワードの集合を
抽出してKとし(ステップS1)、変数Nをルートノー
ド(自分自身のノード)とする(ステップS2)。次い
で、変数Fを当該電子メールが自分のノードに届くまで
に転送された過程で経由したユーザのアドレスの集合と
する(ステップS3)。ここで、本例では、変数Fの集
合のメンバーは転送の経路上の順序に従って並んでお
り、もっとも自分に近いものが先頭であるとする。例え
ば、図3において、A−C−Mと電子メールが届いた場
合には、変数NはノードM、変数FはノードCとAのア
ドレスの集合となる。
【0024】次いで、変数Fの集合が空集合かどうか判
定し(ステップS4)、集合Fが空集合でない場合はス
テップS5以下を実行し、空集合の場合はステップS9
を実行する。すなわち、転送経路で経由したユーザのア
ドレスの全てについてステップS5以下の処理を終了し
たところでステップS9の処理を行う。なお、自分あて
に送られてきた電子メールを処理しているため、集合F
の初期値には少なくとも自分宛てに電子メールを発信し
た人(ノード)のメールアドレスが含まれている。した
がって、少なくとも一度はステップS5以下が実行され
る。
【0025】ステップS5では、変数LをNの先行ノー
ドの集合とし(ステップS5)、続いて、集合Fの最初
の要素を取り出して変数Aの値とするとともに集合Fか
ら変数Aとした要素を取り除く(ステップS6)。すな
わち、図3および上記の例では、N(ノードM)の先行
ノードC、G、Hを集合Lとし、集合FのノードCのア
ドレスおよびノードAのアドレスの内の最初の要素であ
るノードCのアドレスを変数Aとする。
【0026】次いで、変数Aに対応する要素が集合Lに
存在するかどうかを判定し(ステップS7)、存在する
場合には、集合Lの変数Aに対応する要素(ノード)を
Nとして(ステップS8)、ステップS4以降の処理を
繰り返し行う。すなわち、図3および上記の例では、1
回目の処理サイクルで、変数NがノードCに書き換えら
れ、2回目の処理サイクルで、変数NがノードAに書き
換えられ、A−C−Mと届いた電子メールの最初の発信
元のノードがノードAとして特定される。
【0027】一方、存在しない場合には(ステップS
7)、Nのノード(ノードM)に先行リンクしたノード
が既存の転送ルールには存在していないので、新たにA
に対応するノードを作成して、Nの先行ノードとして登
録した後、このノードを変数Nの値としてステップS4
以降の処理を繰り返し行う(ステップS10)。すなわ
ち、図3に示す例で、新たなノードXからノードMへ電
子メールが届いた場合には、当該グラフ構造にノードM
に先行リンクしたノードXを追加して、電子メールの最
初の発信元のノードをノードXとして特定する。
【0028】上記のような処理サイクル(ステップS5
〜S8、および、S10)を繰り返し行うと、集合Fが
空集合となるため(ステップS4)、ノードN(すなわ
ち、電子メールの最初の発信元のノード)のメールの種
類とユーザが設定した転送先に対応する内容リストを上
記のKを用いて更新する(ステップS9)。なお、転送
先が複数ある場合はすべての転送先に対して同一の処理
を行う。また、内容リストの更新では、例えば電子メー
ルから抽出したキーワードの出現頻度分だけキーワード
の重みを増すように設定する。上記のような一連の処理
によって、図6に示したような転送ルールのグラフが作
成され、これが転送ルールデータベース3に記憶され
る。
【0029】上記の転送ルール適用部4は、メール処理
部5からネットワーク6を介して新しい電子メールを受
け取ると、図8に示すような手順によって当該メールの
転送処理を行う。まず、電子メールからキーワードの集
合を抽出してKとし(ステップS11)、変数Nをルー
トノード(自分自身のノード)とする(ステップS1
2)。次いで、変数Fを当該電子メールが自分のノード
に届くまでに転送された過程で経由したユーザのアドレ
スの集合とする(ステップS13)。ここで、本例で
は、変数Fの集合のメンバーは転送の経路上の順序に従
って並んでおり、もっとも自分に近いものが先頭である
とする。例えば、図3において、A−C−Mと電子メー
ルが届いた場合には、変数NはノードM、変数Fはノー
ドCとAのアドレスの集合となる。
【0030】次いで、変数Fの集合が空集合かどうか判
定し(ステップS14)、集合Fが空集合でない場合は
ステップS15〜S18以下を実行し、空集合の場合は
ステップS19を実行する。すなわち、転送経路で経由
したユーザのアドレスの全てについてステップS15〜
S18の処理を終了したところでステップS19の処理
を行う。なお、自分あてに送られてきた電子メールを処
理しているため、集合Fの初期値には少なくとも自分宛
てに電子メールを発信した人(ノード)のメールアドレ
スが含まれている。したがって、少なくとも一度はステ
ップS15〜S18が実行される。
【0031】ステップS15では、変数LをNの先行ノ
ードの集合とし(ステップS15)、続いて、集合Fの
最初の要素を取り出して変数Aの値とするとともに集合
Fから変数Aとした要素を取り除く(ステップS1
6)。すなわち、図3および上記の例では、N(ノード
M)の先行ノードC、G、Hを集合Lとし、集合Fのノ
ードCのアドレスおよびノードAのアドレスの内の最初
の要素であるノードCのアドレスを変数Aとする。
【0032】次いで、変数Aに対応する要素が集合Lに
存在するかどうかを判定し(ステップS17)、存在す
る場合には、集合Lの変数Aに対応する要素(ノード)
をNとして(ステップS18)、ステップS14以降の
処理を繰り返し行う。すなわち、図3および上記の例で
は、1回目の処理サイクルで、変数NがノードCに書き
換えられ、2回目の処理サイクルで、変数NがノードA
に書き換えられ、A−C−Mと届いた電子メールの最初
の発信元のノード(すなわち、転送ルールが登録されて
いるノード)がノードAとして特定される。
【0033】一方、存在しない場合には(ステップS1
7)、既存の転送ルールグラフには当該Aに対応するノ
ードが管理されていないため、それまでの処理で変数N
に設定されたノードのままで、ステップS19以降の処
理を行う。すなわち、図3に示すグラフ構造の転送ルー
ルがある場合に、新たな電子メールがノードAに先行す
る図外のノードXから送信されて、X−A−C−Mと届
いた場合、既存の転送ルールグラフでは、当該新たな電
子メールの最初の送信元ノードがノードXとは特定でき
ないため、最も先行している途中のノードAを最初の送
信元ノードとして擬制して、ノードAを変数Nの値とし
てステップS19以降の処理を行う。
【0034】上記のようにして受信した新たな電子メー
ルの最初の送信元ノードが変数Nとして特定されると、
変数Nのノードを頂点とするグラフのすべてのノードか
ら、当該受信した新たな電子メールの種類に一致する転
送ルールを全て抽出し、それぞれの転送ルールの転送先
と内容リストの組の集合をSとする(ステップS1
9)。次いで、集合Sの要素で内容リストと前記K(ス
テップS11)との一致度が既定値以上のもの選び出
し、この集合をMとする(ステップS20)。なお、K
と内容リストの一致度は、同じキーワードに関する重み
を掛け合わせてその総和をとるなどの方法によって判定
する。また、既定値はあらかじめ特定の値に設定してお
いてもよいし、ユーザが状況に応じて任意に設定できる
ようにしてもよい。
【0035】そして、集合Mの全ての要素についてその
転送先に宛てた転送電子メールを作成し、メール処理部
5によって自動的に転送する(ステップS21)。な
お、上記の例では、転送先が決定すると自動的に転送処
理も行うようにしているが、ユーザに転送先の候補を提
示するだけにとどめ、ユーザが転送先を最終的に選択す
るようにしてもよい。上記のように、あらかじめ転送ル
ートを設定しておかずとも、転送ルール抽出部2によっ
て転送ルールが自動的にグラフ構造で構築され、転送ル
ール適用部4によって最初の発信元ノードに登録されて
いる転送ルールを用いて転送先の選定、さらには転送処
理が自動的になされる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
転送装置では、ユーザの行う電子文書情報の転送操作か
ら転送ルールを自動的に抽出し、これを用いて電子文書
情報の転送先を自動的に選定するようにしたため、従来
のようにあらかじめ転送ルートを設定することなく、組
織内の役割分担などを反映した柔軟な転送ルートと、電
子文書情報の内容に応じた転送先の選定を自動的に行う
ことができ、さらには、適切な内容の電子文書情報を適
切な宛先へ自動的に転送することが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る情報転送装置の構
成図である。
【図2】 電子メールの一例を示す図である。
【図3】 電子メールから抽出した属性の一例を示す図
である。
【図4】 グラフのノードに対応させた電子メールの転
送ルールの管理構成を示す図である。
【図5】 転送ルール記憶のためのノードのデータ構造
を示す図である。
【図6】 転送ルールグラフの一例を示す図である。
【図7】 電子メール転送操作検出時の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 転送ルールを適用した転送処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1・・・ユーザメールインタフェース、 2・・・転送
ルール抽出部、3・・・転送ルールデータベース、 4
・・・転送ルール適用部、5・・・メール処理部、 6
・・・ネットワーク、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のユーザの間で電子文書情報を互い
    に送受信するシステムに適用される情報転送装置であっ
    て、 ユーザが行う電子文書情報の転送操作を監視して転送ル
    ールを抽出する転送ルール抽出手段と、 前記転送ルール抽出手段が抽出した転送ルールを記憶す
    る転送ルール記憶手段と、 新たな電子情報文書を受信した場合に、前記転送ルール
    記憶手段に記憶された転送ルールを用いて当該電子文書
    情報の転送先候補を選定する転送ルール適用手段とを有
    し、 過去の転送処理にならって自動的に転送処理を行うこと
    を特徴とする情報転送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報転送装置におい
    て、 前記転送ルール記憶手段が管理する転送ルールは、電子
    文書情報が到達した経路、電子文書情報の種類、抽出キ
    ーワードによって表現された電子文書情報の内容、およ
    び、過去の転送先を含んでおり、 前記転送ルール適用手段は、新たな電子文書情報を受信
    するに至った経路と、当該電子文書情報の種類および内
    容を、前記転送ルール記憶手段が記憶する転送ルールと
    比較することによって、当該電子文書情報の転送先候補
    の選定を行うことを特徴とする情報転送装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した情報転送装置におい
    て、 前記転送ルール適用手段は、新たな電子文書情報を受信
    するに至った経路が、前記転送ルール記憶手段が記憶し
    ている転送ルール中で途切れた場合には、当該経路の一
    部が一致する転送ルールを用いて、当該電子文書情報の
    転送先候補の選定を行うことを特徴とする情報転送装
    置。
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