JPH11186032A - 負荷駆動装置 - Google Patents

負荷駆動装置

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JPH11186032A
JPH11186032A JP9351362A JP35136297A JPH11186032A JP H11186032 A JPH11186032 A JP H11186032A JP 9351362 A JP9351362 A JP 9351362A JP 35136297 A JP35136297 A JP 35136297A JP H11186032 A JPH11186032 A JP H11186032A
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voltage
current
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solenoid valve
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Katsuyoshi Shiraki
克佳 白木
宣明 ▲高▼田
Nobuaki Takada
Naohisa Ono
直久 大野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料噴射特性を安定化することが可能なインジ
ェクタの電磁弁駆動装置を提供する。 【解決手段】トランジスタ3をスイッチング動作させる
ことにより、トロイダルコイル2に生じた逆起電力でコ
ンデンサ5を充電する。そして、切り離し回路6を導通
状態にし、コンデンサ5の放電電流をインジェクタの電
磁弁EBへ供給する。その後、ノードAの電圧が設定値
より低くなった時点(電磁弁EBに流れる電流Iがピー
ク値を越えた時点)で、切り離し回路6を非道通状態に
してノードAと電磁弁EBとの間を遮断させ、バッテリ
BATTからトロイダルコイル2を介して電磁弁EBへ
電流が流れるのを阻止する。そして、バッテリBATT
から定電流回路7を介してインジェクタの電磁弁EBに
一定値の電流Iを供給する。その結果、電磁弁EBに対
して、コンデンサ5からの安定したピーク電流と、それ
に続くホールド電流とを供給することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は負荷駆動装置に係
り、詳しくは、電磁弁などの負荷を電磁コイルで高速駆
動させる負荷駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関の燃料噴射装置には、
電磁コイルで高速駆動される電磁弁を備えたインジェク
タが組み込まれている。そして、無効噴射時間(弁開閉
の遅れ時間)を少なくするためにインジェクタの電磁弁
の駆動速度を高速化して開弁応答性を改善する必要があ
ることから、電源となるバッテリの電圧を昇圧してコン
デンサに蓄積し、その放電による大電流でインジェクタ
の電磁弁を高速駆動するようにしている。
【0003】従来、特開昭48−10423号公報に開
示されるように、バッテリの電圧を昇圧するために、電
磁コイルに生じた逆起電力を利用する技術が提案されて
いる。すなわち、一端がバッテリに接続され他端がトラ
ンジスタを介して接地された電磁コイルを用い、当該ト
ランジスタをオンからオフへ切り換えることにより、バ
ッテリから電磁コイルに流れる電流を急激に遮断状態に
し、当該電磁コイルのインダクタンスにより通電を継続
させる方向に大きな逆起電力を生じさせる。その電磁コ
イルに生じた逆起電力により、コンデンサを充電させ
る。この充電電圧は、電磁コイルの電磁エネルギーを静
電エネルギーに変換する電圧値まで上昇するため、コン
デンサの容量値が小さければ、バッテリの電圧と関係な
く、バッテリの電圧の数倍から数十倍の高い値になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の技術
では、コンデンサからインジェクタの電磁弁への放電が
終わり始め、昇圧回路の電磁コイルおよびダイオードに
よる電圧降下分をバッテリの電圧から差し引いた電圧値
よりもコンデンサの充電電圧が低くなった時点で、バッ
テリから昇圧回路の電磁コイルおよびダイオードを介し
てインジェクタの電磁弁へ電流が流れ出す。その電磁コ
イルから直接インジェクタの電磁弁へ流れる電流によ
り、インジェクタの電磁弁に与えられる電流波形の幅と
燃料噴射量とのリニアリティが悪化し、インジェクタの
燃料噴射動作に不連続性が生じることから、燃料噴射量
が不安定になるという問題が起こる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、負荷駆動特性を安定化
することが可能な負荷駆動装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、一端がバッテリ
に接続された電磁コイルに生じた逆起電力によりコンデ
ンサを充電し、そのコンデンサの放電電流を負荷へ供給
することにより負荷を駆動する負荷駆動装置であり、遮
断手段、充電電圧検出手段、制御手段を備える。遮断手
段は、前記コンデンサと前記負荷との間の電気的接続を
遮断する。充電電圧検出手段は前記コンデンサの充電電
圧を検出する。制御手段は、前記コンデンサの放電によ
り前記充電電圧検出手段の検出した前記コンデンサの充
電電圧が所定電圧よりも低くなった時点で、前記遮断手
段を制御して前記コンデンサと前記負荷との間の電気的
接続を遮断する。
【0007】従って、本発明によれば、コンデンサの放
電によりその充電電圧が低下し、バッテリから電磁コイ
ルを介して負荷へ電流が流れ出す前に、コンデンサと負
荷との間の電気的接続が遮断されるように、コンデンサ
の充電電圧の所定値を設定することにより、バッテリか
ら電磁コイルを介して負荷へ流れる電流を阻止すること
ができる。その結果、コンデンサから負荷に供給される
電流波形と負荷の駆動量(負荷としてインジェクタを用
いる場合は燃料噴射量)とのリニアリティが良好に保た
れ、負荷の駆動動作の連続性が阻害されないことから、
負荷駆動特性を安定化することができる。
【0008】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の負荷駆動装置において、前記所定電圧は前記バ
ッテリの電圧近傍の値に設定されていることをその要旨
とする。つまり、コンデンサの放電によりその充電電圧
が低くなると、バッテリから電磁コイルを介してコンデ
ンサへ流れ込む突入電流が発生する。その突入電流によ
りコンデンサの自己発熱が増大し、コンデンサの寿命を
低下させると共に負荷駆動装置内の他の構成部材に悪影
響を与える。従って、本発明のように、前記所定電圧を
バッテリの電圧近傍に設定すれば、コンデンサへの突入
電流の発生を防止することができる。
【0009】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の負荷駆動装置において、前記所
定電圧は、前記コンデンサの放電特性に基づいて、前記
コンデンサから前記負荷に供給される電流のピーク値を
越えた時点に対応する前記コンデンサの充電電圧以下の
値に設定されていることをその要旨とする。
【0010】つまり、前記所定電圧が高すぎると、コン
デンサから負荷へ供給される電流がピーク値に達する前
にコンデンサと負荷との電気的接続が遮断されてしまう
ため、負荷に十分な電流を供給することができなくな
り、負荷駆動特性が低下することになる。従って、本発
明のように、コンデンサから負荷に供給される電流のピ
ーク値を越えた時点で、コンデンサと負荷との電気的接
続を遮断すれば、負荷駆動特性を良好に保つことができ
る。
【0011】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前
記バッテリからの電流を前記負荷に直接供給する補助通
電手段を備えている。従って、本発明によれば、コンデ
ンサから負荷に供給されるピーク電流に続いて、補助通
電手段から負荷に一定値のホールド電流を供給すること
ができる。そのため、例えば、負荷として電磁弁を用い
た場合、ピーク電流による電磁弁の開弁状態が保持され
ると共に、開弁時に発生する弁体のバウンスで開弁状態
が不安定になるのを防止することができる。
【0012】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「負荷」はインジェクタの電磁弁EBに相当し、
同じく「遮断手段」は切り離し回路6に相当し、同じく
「充電電圧検出手段」は充電電圧検出回路8に相当し、
同じく「制御手段」はAND回路9およびCPU11に
相当し、同じく「補助通電手段」は定電流回路7に相当
し、同じく「コンデンサの充電電圧の所定値」は設定値
Vxに相当する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を内燃機関の燃料噴
射装置における電磁弁駆動装置に適用した一実施形態を
図面と共に説明する。図1に、本実施形態の電磁弁駆動
装置1の概略構成を示す。
【0014】電磁弁駆動装置1は、トロイダルコイル
2、NMOSトランジスタ3,4、コンデンサ5、切り
離し回路6、定電流回路7、充電電圧検出回路8、AN
D回路9、バッファ回路10、CPU11、昇圧コント
ロール回路12、電流検出用抵抗R1,R2,ダイオー
ドD1〜D4を備えている。
【0015】トロイダルコイル2の一端は車載バッテリ
BATTのプラス端子に接続され、トロイダルコイル2
の他端は、トランジスタ3から電流検出用抵抗R1を介
して接地されると共に、ダイオードD1のカソードに接
続されている。ダイオードD1のアノード(以下、ノー
ドAという)は、コンデンサ5を介して接地されると共
に、切り離し回路6および充電電圧検出回路8に接続さ
れている。
【0016】内燃機関の各気筒毎に燃料噴射装置のイン
ジェクタ(図示略)が設けられ、各インジェクタの電磁
弁EBの一端はそれぞれ各ダイオードD2〜D4のアノ
ードに接続されている。各ダイオードD2,D3のカソ
ードはそれぞれ切り離し回路6,定電流回路7に接続さ
れ、ダイオードD4のカソードは接地されている。ま
た、各インジェクタの電磁弁EBの他端はそれぞれ各ト
ランジスタ4から電流検出用抵抗R2を介して接地され
ている。
【0017】定電流回路7はPNPトランジスタ21お
よび定電流コントロール回路22から構成されている。
トランジスタ21はバッテリBATTのプラス端子とダ
イオードD3のカソードとの間に接続され、トランジス
タ21のベースは定電流コントロール回路22に接続さ
れている。定電流コントロール回路22は、電流検出用
抵抗R2に流れる電流が一定値になるようにトランジス
タ21のオンオフのデューティ比を制御してスイッチン
グ動作させる。
【0018】充電電圧検出回路8は比較器23および各
抵抗R5〜R9から構成されている。ノードAは各抵抗
R5,R6を介して接地され、各抵抗R5,R6間のノ
ードは、抵抗R7を介して比較器23のプラス入力端子
に接続されると共に、抵抗R8を介して昇圧コントロー
ル回路12に接続されている。比較器23のマイナス端
子には設定電圧Vyが印加され、比較器23の出力端子
は、抵抗R9を介して電磁弁駆動装置1の内部電源(図
示略)側へプルアップされている。尚、各抵抗R5,R
6の抵抗値は十分に大きく設定されているため、各抵抗
R5,R6を介してノードAから接地側へ電流が流れる
ことはない。
【0019】内燃機関のエンジン回転数を検出する回転
センサ,アクセル開度を検出するアクセル開度センサ,
アイドリングスイッチ(図示略)などの検出信号は、バ
ッファ回路10を介してCPU11へ転送される。CP
U11は、前記各検出信号に基づいて内燃機関の運転状
態を判定し、その判定結果に基づいて、昇圧コントロー
ル回路12の制御信号CS1、昇圧コントロール回路1
2および切り離し回路6の制御信号CS2、各インジェ
クタの電磁弁EBの駆動信号CS3の各信号CS1〜C
S3を同期生成する。
【0020】昇圧コントロール回路12は、CPU11
の各制御信号CS1,CS2に従い、電流検出用抵抗R
1に流れる電流が一定値になるようにトランジスタ3の
オンオフのデューティ比を制御してスイッチング動作さ
せ、各抵抗R5,R6,R8を介して入力されるノード
Aの電圧が設定値になるとトランジスタ3のスイッチン
グ動作を停止させる。
【0021】AND回路9は、CPU11の制御信号C
S2と充電電圧検出回路8の比較器23の出力信号OS
1との論理積をとる。そのAND回路9の出力信号OS
2に従って、切り離し回路6の導通・非導通が切り換え
制御される。各トランジスタ4はCPU11の駆動信号
CS3に従ってオンオフ動作が制御される。
【0022】次に、上記のように構成された本実施形態
の動作を図2に示すタイミングチャートを用いて説明す
る。まず、CPU11の制御信号CS2の論理レベルは
Lであり、AND回路9の出力信号OS2の論理レベル
もLになるため、切り離し回路6は非導通状態になって
いる。
【0023】CPU11の各制御信号CS1,CS2に
従って昇圧コントロール回路12の動作が開始される
と、バッテリBATT→トロイダルコイル2→トランジ
スタ3→電流検出用抵抗R1の経路で流れる電流が電流
検出用抵抗R1の端子間電圧に基づいて検出され、当該
電流が一定値になるようにトランジスタ3のオンオフの
デューティ比が制御されてスイッチング動作される。
【0024】このトランジスタ3のスイッチング動作に
おいて、トランジスタ3のオフ時には、バッテリBAT
Tからトロイダルコイル2に流れる電流が急激に遮断さ
れ、トロイダルコイル2のインダクタンスにより通電を
継続させる方向に大きな逆起電力が生じる。そのトロイ
ダルコイル2に生じた逆起電力により、バッテリBAT
T→トロイダルコイル2→ダイオードD1→コンデンサ
5の経路で電流が流れてコンデンサ5が充電される。こ
の充電電圧は、トロイダルコイル2の電磁エネルギーを
静電エネルギーに変換する電圧値まで上昇するため、コ
ンデンサ5の容量値が小さければ、バッテリBATTの
電圧と関係なく、バッテリBATTの電圧の数倍から数
十倍の高い値になる。このとき、切り離し回路6は非導
通状態になっており、逆止用のダイオードD1が設けら
れているため、コンデンサ5から電荷が流出することは
ない。従って、トランジスタ3のスイッチング動作に伴
い、コンデンサ5には徐々に電荷が蓄積され、コンデン
サ5の充電電圧は徐々に上昇してゆく。
【0025】このとき、昇圧コントロール回路12は、
ノードAの電圧(コンデンサ5の充電電圧)を各抵抗R
5,R6,R8を介して検出し、当該電圧が設定値(コ
ンデンサ5の充電完了電圧)Veまで上昇した時点でト
ランジスタ3のスイッチング動作を停止させる。
【0026】その後、時刻t1において、CPU11の
各制御信号CS2,CS3の論理レベルがHになる。そ
のため、制御信号CS3に対応したトランジスタ4がオ
ンする。このとき、充電電圧検出回路8において、比較
器23の出力端子は抵抗R9によりプルアップされてお
り、ノードAの電圧は設定値Veまで上昇しているた
め、比較器23のプラス入力端子の電圧はマイナス入力
端子の電圧よりも高くなっている。そのため、比較器2
3の出力信号OS1の論理レベルはHになる。従って、
AND回路9の出力信号OS2の論理レベルはHにな
り、切り離し回路6は道通状態になる。
【0027】その結果、コンデンサ5の電荷は放電電流
となり、切り離し回路6→ダイオードD2→インジェク
タの電磁弁EB→オンしたトランジスタ4→電流検出用
抵抗R2の経路で流れる。そのため、インジェクタの電
磁弁EBを構成する電磁コイル(図示略)に流れる電流
Iは、コンデンサ5の放電特性に従って、急激に増大し
てピーク値Ipに達した後に低下する。その電流Iによ
り電磁弁EBが高速駆動され速やかに開弁されてインジ
ェクタから燃料が噴射される。
【0028】このとき、逆止用のダイオードD3が設け
られているため、コンデンサ5の放電電流がトランジス
タ21を介してバッテリBATT側へ流れ込むことはな
い。その後、時刻t2において、コンデンサ5の放電に
つれてノードAの電圧が低下して設定電圧Vxよりも低
くなると、比較器23の出力信号OS1の論理レベルが
Lになる。すると、AND回路9の出力信号OS2の論
理レベルもLになり、切り離し回路6は非導通状態にな
る。その結果、コンデンサ5の電荷が保持されるため、
ノードAの電圧は設定電圧Vxより僅かに低い電圧に保
持される。また、切り離し回路6が非導通状態になるた
め、バッテリBATTの電圧からトロイダルコイル2お
よびダイオードD1による電圧降下分を差し引いた値よ
りもノードAの電圧が低くなっても、バッテリBATT
→トロイダルコイル2→ダイオードD1→切り離し回路
6→ダイオードD2→インジェクタの電磁弁EB→オン
したトランジスタ4→電流検出用抵抗R2の経路で電流
が流れることはない。
【0029】ここで、ノードAの電圧は各抵抗R5,R
6によって分圧されて比較器23のプラス入力端子に印
加されるため、当該分圧電圧がマイナス入力端子に印加
されている設定電圧Vyよりも低くなると、出力信号O
S1の論理レベルがLになる。
【0030】尚、設定電圧Vyは、設定電圧Vxに各抵
抗R5,R6による分圧比を乗じた値に設定されてい
る。つまり、各抵抗R5,R6による分圧比が1/Kで
あり、ノードAの電圧が各抵抗R5,R6により1/K
倍に減圧されて比較器23のプラス入力端子に印加され
る場合、設定電圧Vyは設定電圧Vxの1/K倍に設定
されている。このように、ノードAの電圧を各抵抗R
5,R6により減圧して比較器23のプラス入力端子に
印加するのは、ノードAの電圧に比べて比較器23の動
作電圧(電源電圧)が低いためである。そのため、各抵
抗R5,R6による分圧比は、比較器23の動作電圧と
ノードAの電圧との比に対応して設定されている。
【0031】そして、時刻t2において切り離し回路6
が非導通状態になった後には、ダイオードD4からイン
ジェクタの電磁弁EBへフライバック電流が流れる。ま
た、電流検出用抵抗R2に流れる電流Iが電流検出用抵
抗R2の端子間電圧に基づいて検出され、当該電流Iが
一定値になるようにトランジスタ21のオンオフのデュ
ーティ比が制御されてスイッチング動作される。そのた
め、バッテリBATT→トランジスタ21→ダイオード
D3→インジェクタの電磁弁EB→オンしたトランジス
タ4→電流検出用抵抗R2の経路で一定値の電流Iが流
れる。その結果、バッテリBATTから定電流回路7を
介してインジェクタの電磁弁EBに一定値の電流Iが供
給され、電磁弁EBの開弁状態が保持されると共に、開
弁時に発生する弁体のバウンスで開弁状態が不安定にな
るのが防止される。
【0032】その後、時刻t3において、CPU11の
制御信号CS2の論理レベルがLになると、制御信号C
S2に従って昇圧コントロール回路12の動作が再開さ
れ、トランジスタ3がスイッチング動作されるため、コ
ンデンサ5の充電電圧は再び徐々に上昇してゆく。その
ため、コンデンサ5の充電により、設定電圧Vxより僅
かに低い電圧に保持されていたノードAの電圧が上昇し
て設定電圧Vxを越えると、比較器23の出力信号OS
1の論理レベルはHになる。
【0033】その後、時刻t4において、CPU11の
制御信号CS3の論理レベルがLになると、トランジス
タ4がオフするためインジェクタの電磁弁EBに流れる
電流Iが遮断され、電磁弁EBが閉弁する。尚、図2に
おいては、比較器23の出力信号OS1の論理レベルを
Hのまま固定し、AND回路9の出力信号OS2の論理
レベルをCPU11の制御信号CS2と同じにした場合
におけるノードAの電圧を一点鎖線で示してある。
【0034】ところで、設定電圧VxはバッテリBAT
Tの電圧近傍に設定されている。この理由について図3
を用いて説明する。図3は、従来または設定電圧Vxを
変化させた際にインジェクタの電磁弁EBを構成する電
磁コイルに流れる電流の波形を示す。
【0035】図3において、点線(A)は従来の電磁弁
駆動装置の特性を示し、従来は設定電圧Vxで切り離し
回路6を非導通にしない。このため、コンデンサ5の放
電につれてノードAの電圧が低下し、バッテリBATT
より低い所定の電圧になると、バッテリBATTからト
ロイダルコイル2を介して電磁弁EBに電流が流れ始
め、ピーク値Ipに達して電流が低下した後、再び電流
が増大する特性を示す。これにより、電磁弁EBに与え
られる電流波形の幅と燃料噴射量とのリニアリティが悪
化し、インジェクタの燃料噴射動作に不連続性が生ま
れ、燃料噴射量が不安定となる。
【0036】図3において、一点鎖線(B)は設定電圧
Vxを18Vにした場合の特性を示し、ノードAの電圧
が18Vになった時点で切り離し回路6を非導通にする
ことにより、従来のような電流増大を防ぐことができる
ことが分かる。しかしながら、バッテリBATTの電圧
を24Vとした場合、バッテリBATTの電圧とコンデ
ンサ5の充電電圧との間には6Vの電位差が生じるた
め、切り離し回路6の非導通時にバッテリBATTから
コンデンサ5に流れ込む電流(突入電流)が大きくなっ
てコンデンサ5が自己発熱し、コンデンサ5の寿命を低
下させてしまう。
【0037】図3において、二点鎖線(D)は設定電圧
Vxを32Vにした場合の特性を示し、この場合も従来
のような電流増大を防ぐことができることが分かり、ま
た、上述のような突入電流を抑えることもできる。しか
しながら、図示するようにピーク値Ipに到達する前に
切り離し回路6が非導通となるため、電磁弁EBに十分
な電流が流れず、高圧噴射時に電磁弁EBの開弁状態が
保持されない(電磁弁EBは開くが全開と半開とを繰り
返す状態)という問題が発生する。
【0038】そこで、本実施形態では、上述のような問
題を回避するため、図3において実線(C)に示すよう
に、設定電圧VxをバッテリBATTの電圧と同じ24
Vに設定している。これにより、最適な燃料噴射制御を
実現すると共に、コンデンサ5の自己発熱を抑えること
ができる。
【0039】尚、本実施形態では設定電圧Vxをバッテ
リBATTの電圧と同じに設定したが、設定電圧Vxを
バッテリBATTの電圧より低い電圧に設定してもよ
く、その場合はコンデンサ5の突入電流が若干大きくな
る。また、ピーク値Ipに到達する前に切り離し回路6
が非導通となる電圧を超えない範囲で、設定電圧Vxを
バッテリBATTより高い電圧に設定してもよい。ちな
みに、実験によれば、バッテリBATTの電圧が24V
の場合、設定電圧Vxは30Vが限界であった。
【0040】以上詳述したように、本実施形態の電磁弁
駆動装置1においては、ノードAの電圧が設定値Vxよ
り低くなった時点(インジェクタの電磁弁EBに流れる
電流Iがピーク値Ipを越えた時点:時刻t2)で、切
り離し回路6を非導通状態に切り換えることによりノー
ドAと電磁弁EBとの間を遮断させ、バッテリBATT
→トロイダルコイル2→ダイオードD1→切り離し回路
6→ダイオードD2→インジェクタの電磁弁EB→オン
したトランジスタ4→電流検出用抵抗R2の経路で電流
が流れるのを阻止する。その後、バッテリBATTから
定電流回路7を介してインジェクタの電磁弁EBに一定
値の電流Iを供給する。その結果、インジェクタの電磁
弁EBに対して、まず、コンデンサ5からの安定したピ
ーク電流を供給し、それに続いて、定電流回路7からの
安定したホールド電流を供給することができる。
【0041】尚、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、以下のように変更してもよく、その場合で
も、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることが
できる。 (1)トロイダルコイル2をその他の適宜な構造の電磁
コイルに置き換えてもよい。
【0042】(2)上記実施形態ではNMOSトランジ
スタ3,4およびPNPトランジスタ21を用いたが、
トランジスタ3,4をPMOSトランジスタやPNPま
たはNPNのバイポーラトランジスタに置き換えてもよ
く、トランジスタ21をNPNトランジスタやNMOS
またはPMOSトランジスタに置き換えてもよい。ま
た、各トランジスタ3,4,21をその他の適宜なスイ
ッチング素子(サイリスタ、IGBT、SITなど)に
置き換えてもよい。
【0043】(3)上記実施形態は、本発明を内燃機関
の燃料噴射装置における電磁弁駆動装置に適用したもの
であるが、燃料噴射装置以外の他の装置に用いられる電
磁弁駆動装置に適用してもよい。また、負荷は電磁弁に
限定されず、電磁コイルで高速駆動されるアクチュエー
タ全般に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の概略構成を表
すブロック図。
【図2】一実施形態の動作を説明するためのタイミング
チャート。
【図3】一実施形態における効果を説明するためのタイ
ミングチャート。
【符号の説明】
1…電磁弁駆動装置 2…トロイダルコイル 5…
コンデンサ 6…切り離し回路 7…定電流回路 8…充電電圧
検出回路 9…AND回路 11…CPU BATT…車載バ
ッテリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端がバッテリに接続された電磁コイル
    に生じた逆起電力によりコンデンサを充電し、そのコン
    デンサの放電電流を負荷へ供給することにより負荷を駆
    動する負荷駆動装置であって、 前記コンデンサと前記負荷との間の電気的接続を遮断す
    る遮断手段と、 前記コンデンサの充電電圧を検出する充電電圧検出手段
    と、 前記コンデンサの放電により前記充電電圧検出手段の検
    出した前記コンデンサの充電電圧が所定電圧よりも低く
    なった時点で、前記遮断手段を制御して前記コンデンサ
    と前記負荷との間の電気的接続を遮断する制御手段とを
    備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の負荷駆動装置におい
    て、 前記所定電圧は前記バッテリの電圧近傍の値に設定され
    ていることを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の負荷駆
    動装置において、 前記所定電圧は、前記コンデンサの放電特性に基づい
    て、前記コンデンサから前記負荷に供給される電流のピ
    ーク値を越えた時点に対応する前記コンデンサの充電電
    圧以下の値に設定されていることを特徴とする負荷駆動
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の負
    荷駆動装置において、 前記バッテリからの電流を前記負荷に直接供給する補助
    通電手段を備えたことを特徴とする負荷駆動装置。
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