JPH11185278A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JPH11185278A
JPH11185278A JP34936897A JP34936897A JPH11185278A JP H11185278 A JPH11185278 A JP H11185278A JP 34936897 A JP34936897 A JP 34936897A JP 34936897 A JP34936897 A JP 34936897A JP H11185278 A JPH11185278 A JP H11185278A
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recording
light
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JP34936897A
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Inventor
Takeshi Ishika
壮 石過
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の記録層を有する記録媒体のそれぞれの層
から反射される反射光の一方によりフォーカスずれ信号
が生成されない光ヘッド装置を提供する。 【解決手段】この発明の光ディスク装置100は、対物
レンズ12が光ディスクDの第1の記録層にフォーカス
されている場合に第2の記録層からの反射光により生じ
るビームスポットS2a,S2bがあたかもフォーカス
ずれ信号となって検出されることを防止するために、光
ディスクの半径方向と直交する分割線46yを境界とし
てそれぞれの側の受光領域の面積が等しくなるように構
成された第1ないし第4の受光領域46a〜46dを有
するフォーカスずれ検出用のフォトディテクタ46を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の記録層を
有する記録媒体から情報を再生する光ヘッド装置におい
て、対物レンズを目的の記録層に正確にフォーカス可能
なフォーカス制御に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、対物レンズとフォト
ディテクタとを有する光ヘッド装置を含み、記録媒体す
なわち光ディスクの記録面に半導体レーザ素子からの光
ビームを照射することで光ディスクに記録されている情
報に対応する反射光を取り出して情報を読み出す一方
で、光ディスクに情報を記録するために利用される。
【0003】上述した光ヘッド装置は、光ビームを発生
する光源としての半導体レーザ素子と、同半導体レーザ
素子から放射された光ビームを記録媒体としての光ディ
スクの記録面に収束させるとともに記録面で反射された
反射光ビームを取り出す対物レンズと、対物レンズによ
り取り出された反射光ビームを検出して光電変換し、光
ディスクに記録されている情報に対応する再生信号を出
力する複数の光検出器(フォトディテクタ)と、それぞ
れの要素の間で光ビームの光路を構成する複数の光学部
材等により形成されている。
【0004】今日、記録密度を増大させるために、光デ
ィスクに照射される光ビームの断面ビーム径の小径化す
なわち記録ピットの大きさを低減することによりピット
列であるトラック1本当たりに記録ピットを記録できる
数を増大することとピット列すなわちトラック相互の間
隔の低減することにより単位面積当たりの記録ピットの
総数を増大する方法、光ディスクに設けられているグル
ーブ(案内溝)を利用して記録ピットの中心を主として
グルーブに位置させるグルーブ記録と同ピットの中心を
主としてグルーブ以外の領域であるランドに位置させる
ランド記録とを併用するランド−グルーブ記録等が提案
されている。
【0005】また、さらに記録密度を向上させる方法と
して、2以上の記録層を積層して光ディスクを構成し、
各記録層に情報を記録する方法が提案されている。上述
した光ヘッド装置においては、対物レンズは、フォーカ
ス制御により、光ディスクの記録面と直交する方向に移
動されて、記録面の所定の深さの位置に、光ビームを集
光させる。また、対物レンズは、トラック制御により、
記録ピット列すなわちトラックの中心と対物レンズによ
り集光された集光スポットの中心とが一致するよう光デ
ィスクの半径方向に移動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した2
以上の記録層が積層された光ディスクにおいては、対物
レンズがある記録層に集光スポットを集光可能に移動さ
れた状態で、他の記録層から反射された光ビームがフォ
ーカス検出用の光検出器に投影される問題がある。
【0007】このことは、フォーカス検出用の光検出器
からの出力信号に、不所望な誤差を重畳することとな
る。すなわち、対物レンズが、目的とする記録層に光ビ
ームを集光可能に位置されているにもかかわらず、フォ
ーカスずれが生じているような状態が呈示される問題が
ある。この場合、対物レンズを通った光ビームが目的と
する記録層に正確に集光されなくなり、最悪の場合に
は、フォーカス制御が困難となる問題がある。
【0008】この発明は、複数の記録層を有する記録媒
体から情報を再生する光ヘッド装置において、対物レン
ズを目的の記録層に正確にフォーカス可能な光ヘッド装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、光源からの光を複数の記
録層を有する記録媒体の所定の記録層の所定の位置に集
光する集光手段と、前記記録媒体の各記録層で反射さ
れ、前記集光手段により取り込まれた前記記録媒体のそ
れぞれの記録層からの反射光を前記光源から前記記録媒
体に向かう光と分離する分離手段と、この分離手段によ
り分離された前記記録媒体の各記録層からの反射光を受
光して光電変換し、光強度に対応する大きさの電気信号
を出力する光電変換手段と、を有し、前記光電変換手段
は、前記集光手段により取り込まれた前記記録媒体の各
記録層からの反射光により前記光電変換手段上に投影さ
れるビームスポットのうちの前記集光手段が合焦状態に
ある記録層と異なる記録層からの反射光によるビームス
ポットに対応する光電変換出力を相殺可能な形状の光検
出領域を含むことを特徴とする光ヘッド装置を提供する
ものである。
【0010】またこの発明は、光源からの光を複数の記
録層を有する記録媒体の所定の記録層の所定の位置に集
光する集光手段と、前記記録媒体の各記録層で反射さ
れ、前記集光手段により取り込まれた前記記録媒体のそ
れぞれの記録層からの反射光を前記光源から前記記録媒
体に向かう光と分離する分離手段と、前記記録媒体の半
径方向に沿って規定される第1の線分と、この第1の線
分と直交する第2の線分によって区分された4つの領域
内に所定の形状に形成された第1ないし第4の4つの受
光領域を含み、前記記録媒体の各記録層の反射光が前記
集光手段により集光される際に、前記記録媒体の第1の
記録層からの反射光のビームスポットを光電変換して得
られる電気信号を相殺するとともに前記記録媒体の第2
の記録層からの反射光のビームスポットを光電変換して
得られる電気信号を、前記集光手段と前記記録媒体の第
2の記録層との間の距離と前記集光手段により第2の記
録層に集光されるビームスポットが所定のビーム径に集
光される距離とを一致させるためのフォーカスずれ出力
として出力する光電変換手段と、を有することを特徴と
する光ヘッド装置を提供するものである。
【0011】さらにこの発明は、光源からの光ビーム
を、第1および第2の記録層が積層されている記録媒体
の選択されたいづれかの記録層の所定の位置に集光する
レンズと、前記記録媒体の上記選択された記録層および
残りの記録層のそれぞれから反射され、前記レンズによ
り取り込まれた前記記録媒体のそれぞれの記録層からの
反射光ビームを前記光源から前記記録媒体に向かう光と
分離する分離手段と、前記記録媒体の半径方向に沿って
規定される第1の線分と、この第1の線分と直交する第
2の線分によって区分された領域内に、上記第1の線分
を境界として区分される前記記録媒体の記録面が回転さ
れる方向の上流側または下流側の一方の側に、前記記録
媒体の記録面の半径方向の内周側あるいは外周側のそれ
ぞれの領域の大きさが上記第2の線分により等しい大き
さに区分されるよう設けられた第1の検出領域と、上記
第2の線分を境界として区分される前記記録媒体の記録
面の半径方向の内周側または外周側の一方の側に、前記
記録媒体の記録面が回転される方向の上流側あるいは下
流側のそれぞれの領域の大きさが上記第1の線分により
等しい大きさに区分されるよう設けられた第2の検出領
域と、上記第1の線分を境界として区分される前記記録
媒体の記録面が回転される方向の下流側または上流側の
一方の側に、前記記録媒体の記録面の半径方向の外周側
または内周側のそれぞれの領域の大きさが上記第2の線
分により等しい大きさに区分されるよう設けられた第3
の検出領域と、上記第2の線分を境界として区分される
前記記録媒体の記録面の半径方向の外周側または内周側
の一方の側に、前記記録媒体の記録面が回転される方向
の下流側もしくは上流側のそれぞれの領域の大きさが上
記第1の線分により等しい大きさに区分されるよう設け
られた第4の検出領域と、を有し、上記第1ないし第4
の検出領域のそれぞれの面積は、等しく形成され、かつ
上記第1ないし第4の検出領域の外周部は、前記レンズ
により投影される光ビームのビームスポットに対して光
学的に遮蔽されていて、前記記録媒体の上記選択された
記録層からの反射光ビームのビームスポットを光電変換
して得られる電気信号を前記レンズと前記記録媒体の上
記選択された記録層との間の距離と前記レンズにより上
記選択された記録層に集光されるビームスポットが所定
のビーム径に集光される距離とを一致させるためのフォ
ーカスずれ出力として出力するとともに、前記記録媒体
の各記録層からの反射光ビームが前記レンズにより集光
される際に前記記録媒体の上記残りの記録層からの反射
光ビームのビームスポットを光電変換して得られる電気
信号を上記第1および上記第3の検出領域相互の出力の
差ならびに上記第2および上記第4の検出領域相互の出
力の差を求めることで相殺する光電変換手段と、を有す
ることを特徴とする光ヘッド装置を提供するものであ
る。
【0012】またさらにこの発明の光電変換手段は、記
録媒体の径方向に平行で反射光のビームスポットの中心
部分が投影される第1の線分を境界として記録媒体の記
録面が回転される方向の上流側と下流側に区分された複
数の検出領域と、記録媒体の径方向の所定の位置で径方
向と直交するとともに反射光のビームスポットの中心部
分が投影される第2の線分を境界として記録媒体の記録
面の径方向の内周側と外周側とに区分された複数の検出
領域を含むことを特徴とする。
【0013】さらにまたこの発明の光電変換手段のそれ
ぞれの検出領域は、それぞれ等しい面積を有することを
特徴とする。またさらにこの発明の光電変換手段の第1
の線分を境界として区分される検出領域の少なくとも1
つは、第2の線分により区分される領域のそれぞれに対
して所定の比率の面積となるよう形成されることを特徴
とする。
【0014】さらにまたこの発明の光電変換手段の上記
第2の線分を境界として区分される検出領域の少なくと
も1つは、上記第1の線分により区分される領域のそれ
ぞれに対して所定の比率の面積となるよう形成されるこ
とを特徴とする。
【0015】またさらにこの発明は、光電変換手段の第
1の検出領域および第3の検出領域は、第2の線分を境
界として区分される2つの光ビーム成分の双方を受光す
ることを特徴とする。
【0016】さらにまたこの発明の光電変換手段の第1
の線分および第2の線分のそれぞれにより区分される各
検出領域は、第1の線分および第2の線分の交点を対象
中心として点対称の関係に形成されていることを特徴と
する。
【0017】またさらにこの発明の光電変換手段の第1
の検出領域は、第1の線分を境界として区分される記録
媒体の記録面が回転される方向の上流側あるいは下流側
の一方の領域に、記録媒体の記録面の半径方向の内周側
および外周側のそれぞれの領域の大きさが第2の線分に
より等しい大きさに区分されるように配列されているこ
とを特徴とする。
【0018】さらにまたこの発明の光電変換手段の第2
の検出領域は、第2の線分を境界として区分される記録
媒体の記録面の径方向の内周側あるいは外周側の一方の
領域に、記録媒体の記録面が回転される方向の上流側お
よび下流側のそれぞれの領域の大きさが第1の線分によ
り等しい大きさに区分されるように配列されていること
を特徴とする。
【0019】またさらにこの発明の光電変換手段の第3
の検出領域は、第1の線分を境界として区分される記録
媒体の記録面が回転される方向の下流側もしくは上流側
の一方の領域に、記録媒体の記録面の半径方向の内周側
および外周側のそれぞれの領域の大きさが第2の線分に
より等しい大きさに区分されるように配列されているこ
とを特徴とする。
【0020】さらにまたこの発明の光電変換手段の第4
の検出領域は、第2の線分を境界として区分される記録
媒体の記録面の径方向の外周側もしくは内周側の一方の
領域に、記録媒体の記録面が回転される方向の上流側お
よび下流側のそれぞれの領域の大きさが第1の線分によ
り等しい大きさに区分されるように配列されていること
を特徴とする。
【0021】またさらにこの発明の光電変換手段と分離
手段との間には、分離手段により光源から記録媒体に向
かう光ビームから分離された反射光ビームから第2の線
分に沿って所定の間隔に整列される2つの光ビーム成分
を生成する回折手段が配置されていることを特徴とす
る。
【0022】さらにまたこの発明の回折手段は、光ビー
ムを透過可能な板状媒体に、所定の特性が与えられたホ
ログラム回折格子が形成されているものであることを特
徴とする。
【0023】またさらにこの発明の光電変換手段の第1
の検出領域および第3の検出領域は、第2の線分を境界
として、回折手段により所定の間隔に整列された2つの
光ビーム成分の双方を受光することを特徴とする。
【0024】さらにまたこの発明の光電変換手段の第1
の検出領域および第3の検出領域には、回折手段により
所定の間隔に整列された2つの光ビーム成分の双方が投
影されることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いてこの発明の実
施の形態を説明する。図1に示されるように、光ディス
ク装置100は、複数の記録層を有する記録媒体すなわ
ち光ディスクDの図示しない記録面に平行に、かつ記録
面に設けられている図示しないトラックと直交する方向
に移動可能なアクチェータ4とアクチェータ4に向けて
所定の波長のレーザビームを送出するともにアクチェー
タ4から戻されたレーザビームを受光するレーザビーム
送出/受光部6とを含む光ヘッド装置2を有している。
【0026】アクチェータ4は、制御部8からの駆動信
号に基づいて、光ディスクDの図示しない記録面の図示
しないトラックと直交する方向に移動される。レーザビ
ーム送出/受光部6は、制御部8からの駆動信号に基づ
いて、情報の書き込み時には記録レーザビームを、情報
を読み出す際には再生用レーザビームを、それぞれ出射
する。
【0027】制御部8は、信号処理部10を経由して入
力される図示しない外部装置からの読み出しあるいは書
き込み命令(コマンド)に基づいて、制御部8に所定の
制御信号を供給するとともにレーザビーム送出/受光部
6により受光され、光電変換された情報信号を復号し
て、再生信号として、外部装置に出力する。
【0028】アクチェータ4はまた、レーザビーム送出
/受光部6の後述する光源からの光ビームを光ディスク
Dの図示しない記録面の所定の位置に結像させるととも
に光ディスクDの記録面で反射された反射レーザビーム
Lrを取り出す対物レンズ12、対物レンズ12を、光
ディスクDの記録面と直交する方向ならびに記録面に記
録されている情報であるピット列からなるトラック(情
報を記録可能な光ディスクにおいて情報が記録されてい
ない領域については、案内溝すなわちグルーブ)を横切
る方向かつ記録面に沿って移動可能に保持するピックア
ップ14、ピックアップ14を、一対のガイドレール1
6に沿って光ディスクDの径方向に移動可能に支持する
キャリッジ18を有する。
【0029】ピックアップ14は、図2に示すように、
キャリッジ18上の所定位置に載置されたベース14a
から光ディスクDの記録面と直交する方向に延出された
中心軸14bを回動中心として回動可能に形成された円
筒状のレンズホルダ14cを含み、レンズホルダ14c
の一端部に設けられているレンズ保持面14dに対物レ
ンズ12を保持する。なお、ピックアップ14またはキ
ャリッジ18のいづれか一方には、レーザビーム送出/
受光部6からのレーザビームLfを対物レンズ12に向
けて案内するミラー20が、設けられている。
【0030】レンズホルダ14cの外周面の所定位置に
は、対物レンズ12(レンズホルダ14c)を光ディス
クDの記録面と直交する方向すなわち中心軸14bに沿
って移動するための推力を発生するフォーカシングコイ
ル14eと、対物レンズ12(レンズホルダ14c)を
光ディスクDの記録面のトラックを横切る方向に移動さ
せるための推力を発生するトラッキングコイル14f
が、(外周面の)曲面に沿って設けられている。
【0031】中心軸14bを中心としてレンズホルダ1
4cの外周面を取り巻く領域には、レンズホルダ14c
の外周面の各コイル14eおよび14fに向けて所定方
向の磁界を提供する2組の固定磁石14gおよび14h
と、それぞれの固定磁石14g,14hを保持するとと
もに各磁石と共働して磁気回路を構成するヨーク14i
が設けられている。なお、ヨーク14iは、中心軸14
bから概ね等しい半径に設定される円周に沿ってあるい
はその近傍に、分割してもしくは円環状に配列されてい
る。
【0032】レーザビーム送出/受光部6は、図3に示
すように、ベース6a、ベース6a上の所定の位置に配
置され、振動の方向が概ね一方向に揃えられた直線偏光
の光ビームを出射する光源30、同ベース6a上の所定
の位置に配置され、光源30からの光ビームをアクチェ
ータ4に向けて送出するとともに光ディスクDの記録面
で反射されて戻された反射光ビームを光ディスクDに向
かう光ビームから分離する偏光ビームスプリッタ32、
同ベース6a上の所定の位置に配置され、偏光ビームス
プリッタ32とミラー20との間に配置され、アクチェ
ータ4のミラー20に向かう光ビームをコリメートする
とともに、光ディスクDの記録面で反射された反射レー
ザビームLrに所定の集束性を与える集光レンズ34、
同ベース6a上の所定の位置に配置され、集光レンズ3
4を通った光ビームの偏光の方向を直線偏光から円偏光
に変換するリターダ(λ/4板)36およびλ/4板3
6を通った光ビームのアスペクト比を概ね円形に補正す
る楕円補正プリズム38を有している。
【0033】レーザビーム送出/受光部6はまた、光デ
ィスクDの記録面で反射され、アクチェータ4を経由し
て戻された反射レーザビームLrが偏光ビームスプリッ
タ32によりミラー20に向かうレーザビームLfから
分離された反射レーザビームLrをさらに2つのレーザ
ビームに分離するビームスプリッタ(ハーフミラー)4
0、ハーフミラー40により分割された2つのレーザビ
ームのそれぞれを検出して光電変換し、それぞれのレー
ザビーム光強度に対応する電気信号に変換する第1のフ
ォトディテクタ42および第2のフォトディテクタ46
を有している。なお、第2のフォトディテクタ46とハ
ーフミラー40との間には、ハーフミラー40で分割さ
れたレーザビームの一方に、フォーカスずれの検出のた
めの所定の光学特性を与えるホログラムプレート(回折
素子)48が配置されている。
【0034】光源30は、例えば波長が650nm(ナ
ノメートル)のレーザビームLfを出射する半導体レー
ザ素子であって、出射したレーザビームLfの直線偏光
の方向が偏光ビームスプリッタ32の図示しない偏光面
により反射される方向となるように、固定されている。
【0035】偏光ビームスプリッタ32は、半導体レー
ザ素子30により放射されたレーザビームLfの直線偏
光の方向と直交するよう偏光の方向が設定された図示し
ない偏光面(ビームスプリット面)を有し、半導体レー
ザ素子30からのレーザビームLfを90°折り曲げる
とともに、光ディスクDで反射された反射レーザビーム
Lrを通過させる。
【0036】λ/4板36は、偏光ビームスプリッタ3
2により反射されたレーザビームLfの偏光の方向を直
線偏光から円偏光に変換し、また光ディスクDで反射さ
れた反射レーザビームLrの偏光の方向を円偏光から、
再び直線偏光に変換する。このとき、偏光ビームスプリ
ッタ32から光ディスクDに向かうレーザビームLfの
偏光の方向と光ディスクDから戻されたLrの偏光の方
向との間には、λ/4板36により、90°の位相差が
与えられる。これにより、光ディスクDにより反射され
たLrは、今度は、偏光ビームスプリッタ32の偏光面
を通過し、ハーフミラー40に向けられる。
【0037】楕円補正プリズム38の偏光ビームスプリ
ッタ32側の面は、後述するAPC(オートパワーコン
トロール)に関連して半導体レーザ素子30から光ディ
スクDに向かうレーザビームLfの一部を偏光ビームス
プリッタ32に側に戻すために、半導体レーザ素子30
から放射されるレーザビームLfの中心と対物レンズ1
2の中心との間に規定される光軸Oすなわち偏光ビーム
スプリッタ32におけるレーザビームLfの反射点(反
射中心)とミラー20における反射点(反射中心)とを
結ぶ軸線に対して、所定の角度だけ傾けられている。ま
た、楕円補正プリズム38の入射面38aは、半導体レ
ーザ素子30側から入射されるレーザビームLfの概ね
5ないし50%を反射するミラー面に形成されている。
【0038】第1のフォトディテクタ42は、トラック
ずれの検出に利用されるもので、図4を用いて後述する
ように、対物レンズ12に所定の大きさのレンズシフト
が与えられている場合に生じる第1のフォトディテクタ
42の物理的な中心とフォトディテクタに集光された反
射レーザビームLrの中心との間のずれを検出すること
のない円弧上に配列された第1ないし第4の受光領域4
2a,42b,42cおよび42dと、第1ないし第4
の領域を除いた領域42eからなる5つの受光領域を有
している。すなわち、第1のフォトディテクタ42は、
対物レンズ12により取り込まれた光ディスクDからの
反射レーザビームLrが投影されて形成されるビームス
ポット円が光ディスクDの径方向の最内周側および最外
周側のいづれかまたはそれぞれの側に移動される場合
に、ビームスポット円が常時投影される領域を除く領域
に対応して形成されている。なお、第1および第4の受
光領域42aと42dは、光ディスクDの径方向に平行
な線分を対称軸として、第2および第3の受光領域42
bと42cに、軸対称となるよう配列されている。ま
た、第1および第2の受光領域42aと42bは、光デ
ィスクDの径方向に平行な線分と直交する線分すなわち
任意のトラックの法線を対称軸として、第3および第4
の受光領域42cと42dに、軸対称となるよう配列さ
れている。なお、対物レンズ12の物理的な中心を通っ
た反射レーザビームLrと第1のフォトディテクタ42
上に投影された反射レーザビームLrのビームスポット
の中心との間のずれすなわちレンズシフトが「0」であ
る場合に、対物レンズ12の中心を通った反射レーザビ
ームLrは、トラックの法線に、概ね一致されることは
いうまでもない。
【0039】第1のフォトディテクタ42にはまた、第
1ないし第5の受光領域とは独立に、楕円補正プリズム
38の入射面38aで反射され、光ディスクDの記録面
からの反射レーザビームLrに比較して短い光路で短時
間で戻されるパワーコントロール向けのレーザビーム
(Lf)を受光して光電変換するモニタフォトディテク
タ44が一体に組み込まれている。
【0040】モニタフォトディテクタ44は、半導体レ
ーザ素子30から放射されるレーザビームLfの光強度
を一定に維持するためのオート・パワー・コントロール
(以下、APCと示す)に利用されるレーザビーム(L
f)の光強度の変化をモニタして、光強度の変動に対応
する出力電流を出力する。
【0041】第2のフォトディテクタ46は、対物レン
ズ12と光ディスクDの記録面とのフォーカシングを整
合するための、後述するフォーカスずれ信号の検出に利
用される。なお、第2のフォトディテクタ46は、図6
を用いて後述するように、4つに分割された受光領域4
6a,46b,46cおよび46dを有し、図6に示す
ホログラム回折パターンを有するホログラムプレート4
8により複数のビームに分割されたレーザビームを受光
して、各受光領域に対応する大きさの電流を出力する。
【0042】制御部8は、主制御装置としてのCPU5
0、CPU50に接続され、CPU50を動作させるた
めのイニシャルデータが記憶されている読みだし専用メ
モリ(リード・オンリ・メモリ、以下ROMと示す)5
2、図示しない外部装置から供給される記録すべき情報
あるいは光ディスクDから読み出されたデータなどを保
持するランダム・アクセス・メモリ(以下、RAMと示
す)54およびRAM54に入出力されるデータを一時
的に記憶するバッファメモリ56を有している。
【0043】CPU50には、半導体レーザ素子30に
所定の駆動電流を供給して所定の光強度のレーザビーム
Lfを出力させるレーザ駆動回路62、RAM54に記
憶された記録すべき情報に対応して半導体レーザ素子3
0から出射されるレーザビームLfの強度を変化させる
記録レーザビーム発生回路64、モニタフォトディテク
タ44に接続され、楕円補正プリズム38の入射面38
aで反射されたレーザビーム(Lf)の強度に基づいて
半導体レーザ素子30から出射されるレーザビームLf
の強度を一定に維持するための制御量を規定するAPC
(オート・パワー・コントロール)回路66が接続され
ている。なお、APC回路66の出力は、レーザ駆動回
路62にフィードバックされることはいうまでもない。
【0044】CPU50にはまた、第1のフォトディテ
クタ42に接続され、光ディスクDで反射された反射レ
ーザビームLrを受光して光電変換して得られた電流値
から求められるトラックずれ量に基づいてレンズホルダ
14cのトラッキングコイル14fに供給する電流値を
設定するトラック制御回路70が接続されている。な
お、トラック制御回路70には、図4を用いて後述する
トラックずれ検出部68により求められるトラックずれ
信号TESが入力され、トラックずれ信号TESに対応
する電流値がトラック制御回路70からトラッキングコ
イル14fに供給される。
【0045】CPU50にはさらに、第2のフォトディ
テクタ46に接続され、光ディスクDで反射された反射
レーザビームLrを受光して光電変換して得られた電流
値から求められるフォーカスずれ量に基づいて対物レン
ズ12すなわちレンズホルダ14cの位置を制御するた
めのフォーカスコイル14eへの駆動電流の大きさを規
定するフォーカス制御回路74が接続されている。な
お、フォーカス制御回路74には、図6を用いて後述す
るフォーカスずれ検出部72により求められるフォーカ
スずれ信号FESが入力され、フォーカスずれ信号FE
Sに対応する電流値がフォーカス制御回路74からフォ
ーカシングコイル14eに供給される。
【0046】図4は、第1のフォトディテクタ42の検
出面すなわち第1ないし第4の受光領域42a,42
b,42cおよび42dならびに第5の受光領域42e
の形状と、それぞれの受光領域42a,42b,42
c,42dおよび42eから出力される検出信号(出力
電流)を処理する処理回路(トラックずれ検出部68)
の一例を示す概略図である。
【0047】詳細には、第1のフォトディテクタ42に
おける第1の受光領域42aおよび第2の受光領域42
bは、光ディスクDからの反射レーザビームLrの集光
スポットがフォトディテクタ42の概ね中心に投影され
たときに提供されるビームスポット円(実線)の内側、
かつビームスポットがレンズシフトにより第一の方向す
なわち第1および第2の受光領域が設けられる領域か
ら、第3および第4の受光領域が設けられる方向に最も
シフトされた状態で投影されたときに提供される反射レ
ーザビームLrのビームスポットの円周(一点鎖線)に
より囲まれる領域を第一の方向と直交する第二の方向の
概ね中央で分割して得られる形状を有する。
【0048】また、第3の受光領域42cと第4の受光
領域42dとは、反射レーザビームLrの集光スポット
がフォトディテクタ42の概ね中心に投影されたときに
提供されるビームスポットの円周(実線)の内側で同ビ
ームスポットがレンズシフトにより第一の方向と逆方向
である第三の方向すなわち第3および第4の受光領域が
設けられる領域から、第1および第2の受光領域が設け
られる方向に最も移動された状態で投影された場合に得
られる反射レーザビームLrのビームスポットの円周
(二点鎖線)により囲まれる領域を第二の方向の概ね中
央で分割して得られる形状を有する。なお、第1および
第2の受光領域42a,42bと第3および第4の受光
領域42c,42dは、第二の方向に平行かつフォトデ
ィテクタ42の中央に位置する対称軸を考えるとき、軸
対称に配列されていると表示できる。なお、それぞれの
受光領域における対物レンズ12に与えられるレンズシ
フトにより移動される第一の方向(x軸方向)と直交す
る方向(y軸方向)から見た幅dの最大値は、対物レン
ズ12に与えられるレンズシフトの大きさに支配される
が、図4に示されるようにLrのビームスポット円の直
径の概ね1/3以内に設定される。また、第3の受光領
域42cおよび第4の受光領域42dと第1の受光領域
42aおよび第2の受光領域42bとの間の間隔Kの最
大値は、対物レンズ12に与えられるレンズシフトの大
きさに支配されるが、図4に示されるようにレーザビー
ムLfのビームスポット円の直径の概ね70%以内に設
定される。
【0049】換言すると、第1のフォトディテクタの第
1および第2の受光領域42a,42bは、対物レンズ
12を通って案内された光ディスクDからの反射レーザ
ビームLrのビームスポット円が第3および第4の検出
領域42c,42dの側にシフトした状態で投影された
場合に、光ディスクDの径方向に直交して任意のトラッ
ク(案内溝)の法線として定義される第1の線分よりも
光ディスクDの径方向の内周側に投影されるビームスポ
ット円を検出しない形状に、同第3および第4の受光領
域42c,42dは、対物レンズ12を通って案内され
た光ディスクDからの反射レーザビームLrのビームス
ポット円が第1および第2の検出領域42a,42bの
側にシフトした状態で投影された場合に、光ディスクD
の径方向に直交して任意のトラック(案内溝)の法線と
して定義される第1の線分よりも光ディスクDの径方向
の外周側に投影されるビームスポット円を検出しない形
状に、それぞれ、形成される。
【0050】第1および第2の受光領域42aおよび4
2bからの出力は、それぞれ増幅器81aおよび81b
で電流−電圧変換され、加算器82により相互に加算さ
れる。
【0051】一方、第3および第4の受光領域42cお
よび42dからの出力は、それぞれ増幅器71cおよび
71dにより同様に電流−電圧変換され、加算器83に
より相互に加算される。こののち、加算器82と加算器
83の出力は、差動増幅器84により引き算される。
【0052】すなわち、トラックずれ信号TESは、 TES = [(第1の受光領域42aの出力 + 第2の受光領域42bの出力) − (第3の受光領域42cの出力 + 第4の受光領域42dの出力)] = 加算器82の出力 − 加算器83の出力 = 差動増幅器84の出力 により示される。
【0053】このようにして求められたトラックずれ信
号TESは、トラック制御回路70に供給される。な
お、第1のフォトディテクタ42の第1および第2の受
光領域42a,42cに照射される反射レーザビームL
rおよび第3および第4の受光領域42c,42dに照
射される反射レーザビームLrのそれぞれは、既に説明
したように、対物レンズ12に与えられるレンズシフト
量に依存してフォトディテクタの物理的な中心とフォト
ディテクタに集光されたレーザビームの中心の間のずれ
を検出することのない円弧上に配列されていることか
ら、トラックずれ信号TESの大きさは、高い精度で検
出される。
【0054】トラック制御回路70は、トラックずれ信
号TESの大きさに基づいて、光ディスクDの記録面の
トラックの中心と対物レンズ12を通過して目標トラッ
クに収束されるレーザビームの中心とを一致させるため
にレンズホルダ14cを最適量回動させることのできる
トラック制御電流をトラッキングコイル14fに供給す
る。
【0055】また、第1ないし第4の受光領域42a,
42b,42c,42dおよび42eのそれぞれのアノ
ードの出力は、加算器85で加算され、図示しない信号
再生回路またはRAM54に入力される。なお、光ディ
スクDが、ランド−グルーブ記録である場合には、加算
器85の出力の一部は、ヘッダー部からの読取信号の再
生にも利用される。
【0056】ところで、図5に示されるように、光ディ
スクDは、対物レンズ12に近接する側から、支持体、
1層目(第1の記録層)および2層目(第2の記録層)
の順に示される2層の記録層を有している。
【0057】このため、図5から明らかなように、対物
レンズ12が1層目にフォーカスされ、絞り14jを通
過してフォトディテクタ46の受光面に1層目からの反
射レーザビームが最小ビームスポットで結像されている
場合に、2層目からの反射レーザビームは、フォトディ
テクタ46の手前で集束され、図6を用いて以下に示す
ように、大きなビームスポットとなって、フォトディテ
クタ46の受光面に結像される。この場合、フォトディ
テクタ46からの出力は、対物レンズ12が光ディスク
Dの1層目にフォーカスされているにも拘わらず、フォ
ーカスずれが存在しているようなフォーカスずれ信号が
出力される。
【0058】図6には、ハーフミラー40と第2のフォ
トディテクタ46との間に配置されるホログラム回折プ
レート48のホログラムパターンと光ディスクDからの
反射レーザビームLrとの関係(フォーカスずれ検出部
72)が示されている。
【0059】図6(a)に示されるように、第2のフォ
トディテクタ(フォーカス検出用)46は、互いに直交
する第一および第二の分割線46xおよび46yにより
区分された4つの受光領域46a,46b,46cおよ
び46dを有する。なお、第一の分割線46xは、光デ
ィスクDの半径方向に沿う方向すなわちトラック用の第
1のフォトディテクタ42のx軸方向と同一とする。ま
た、各受光領域46a〜46dのそれぞれは、x軸(第
一の分割線46xに沿う)方向と直交するy軸(第二の
分割線46yに沿う)方向に沿って延出される4本の
(縦)帯状領域と、それぞれの帯状領域のうちの2本の
(縦)帯状領域を相互に接続するx軸方向に延出された
(横)帯状領域との組み合わせによって構成されてい
る。
【0060】詳細には、第1の受光領域46aは、第1
の分割線46xに隣接する第1の端部から第2の分割線
46yに平行にかつ第2の分割線46yと隣り合ってフ
ォトディテクタ46のx軸方向と直交する端部まで幅W
1だけ延出された第1の帯状領域、第1の帯状領域と同
等の幅に設定され、第1の帯状領域と直交する方向に幅
W2だけフォトディテクタ46のx軸方向の端部に沿っ
て分割線46yにより区分されるとなりの領域に延出さ
れた接続領域および接続領域に接するとともに、第1の
帯状領域と同等の幅W3でy軸に沿ってx軸の直前すな
わち第1の帯状領域と直交する方向に幅W4だけフォト
ディテクタ46のx軸に平行に延出された領域を分割線
46xとの間に配列可能な長さに設定された第2の帯状
領域からなる3つの受光領域の総和で示される受光面積
を有する。換言すると、第1の受光領域46aは、幅W
1で規定される帯状領域を分割線46xと分割線46y
の交点から、分割線46yに沿ってフォトディテクタ4
6の外郭部まで延出し、外郭部から分割線46yと交差
する方向に幅W1×3本分延出し、さらに分割線46y
と平行に分割線46xに向けて分割線46xとの間に幅
W1の隙間を提供する位置まで延出させた矩形に定義さ
れる。なお、第1の受光領域46aは、分割線46xに
より区分される受光領域の一方の側に位置される。ま
た、分割線46yにより区分される2つの領域のそれぞ
れの面積は、分割線46yを境界として概ね等しく設定
される。同様に、第3の受光領域46cは、第一および
第二の分割線46xおよび46yの交点を対称点として
点対称に配列されている。従って、第3の受光領域46
cは、分割線46xにより区分される2つの受光領域の
うちの第1の受光領域46aが配列される側と反対側に
位置される。また、分割線46yにより区分される2つ
の領域のそれぞれの面積は、第1の受光領域46aと同
様に、分割線46yを境界として概ね等しく設定され
る。
【0061】一方、第2の受光領域46bは、分割線4
6yに沿って第1の検出領域46aに隣接して定義さ
れ、幅W1でフォトディテクタ46の外郭部から分割線
46xまで延出された第1の帯状領域と、分割線46x
に沿って分割線46y方向に幅W1分だけ分割線46y
側に延出された接続領域と、分割線46yに沿って分割
線46xから第3の受光領域46cにより囲まれた領域
に延出された第2の帯状領域からなる3つの受光領域の
総和で示される受光面積を有する。換言すると、第2の
受光領域46bは、幅W1で規定される帯状領域をフォ
トディテクタ46の分割線46xと平行な外郭部から分
割線46yと平行に第1の受光領域46aに沿って分割
線46xとの接点まで延出し、分割線46xに沿って分
割線46yに接するまで延長し、さらに分割線46yに
隣接して第3の受光領域の第1および第2の帯状領域の
間の空間の全域に延出させた矩形に定義される。なお、
第2の受光領域46bは、分割線46yにより区分され
る受光領域の一方の側に位置される。また、分割線46
xにより区分される2つの領域のそれぞれの面積は、分
割線46xを境界として概ね等しく設定される。同様
に、第4の受光領域46dは、第一および第二の分割線
46xおよび46yの交点を対称点として点対称に配列
されている。従って、第4の受光領域46dは、分割線
46yにより区分される2つの受光領域のうちの第2の
受光領域46bが配列される側と反対側に位置される。
また、分割線46xにより区分される2つの領域のそれ
ぞれの面積は、第2の受光領域46bと同様に、分割線
46xを境界として概ね等しく設定される。
【0062】以上説明したように、フォトディテクタ4
6において、第1ないし第4の受光領域46a〜46d
は、分割線46yをx軸方向の中心としてx軸方向に、
それぞれ、2×W1の幅に形成される。なお、それぞれ
の受光領域のx軸方向の幅は、いづれもW1である。従
って、後段に説明する受光領域の幅Wは、W=4W1で
定義される。
【0063】図6(b)に示されるように、ホログラム
プレート48は、第1ないし第4の回折パターン48
a,48b,48cおよび48dを有する。なお、ホロ
グラムプレート48は、周知の光ヘッド装置において広
く利用されているナイフエッジに対応する詳述しない遮
光パターンと上述した第2のフォトディテクタ46のx
軸に平行に配列される第1および第4の受光領域46a
および46dの組と第2および第3の受光領域46bお
よび46cの組のそれぞれに対して、第一および第二の
分割線46x,46yのそれぞれが交差する位置を対称
点として点対称となる結像パターンを提供可能な回折パ
ターンとが形成されている。
【0064】より詳細には、第1の回折パターンおよび
第4の回折パターン48a,48dは、フォトディテク
タ46に照射される反射レーザビームLrが対物レンズ
12に与えられるレンズシフトの影響により移動される
第一の方向すなわちx軸方向に沿って、ホログラム回折
プレート48の概ね中央を通って延出される区分線48
xと区分線48x(第一の方向)に直交する第二の方向
すなわちy軸方向に、同様にプレート48の概ね中央を
通って延出される区分線48yを対称軸として軸対称に
形成されている。なお、第1の回折パターン48aと第
4の回折パターン48dは、いづれも、区分線48yか
ら所定距離離れた領域からホログラム回折プレート48
の外縁部に向けて設けられる。また、それぞれの回折パ
ターンには、入射された反射レーザビームLrを、フォ
トディテクタ46の受光領域外へ回折(誘導)可能な特
性が与えられている。
【0065】一方、第2の回折パターン48bと第3の
回折パターン48cは、区分線48yを境界線としてy
軸方向に、区分線48yと平行に配列されている。な
お、各回折パターン48bと48cの区分線48yから
の距離すなわち各パターン48bと48cのそれぞれの
x軸方向の幅は、概ね等しく形成される。また、第2の
回折パターン48bには、入射された反射レーザビーム
Lrを、フォトディテクタ46の第1の受光領域46a
に向けて回折可能なパターンが、第3の回折パターン4
8cには、入射された反射レーザビームLrを、フォト
ディテクタ46の第3の受光領域46cに向けて回折可
能なパターンが、それぞれ与えられている。
【0066】なお、第2のフォトディテクタ46の各受
光領域46a〜46dのy軸方向と直交する方向すなわ
ちホログラム回折プレート48のナイフエッジ遮光パタ
ーンと直交する方向の幅Wは、Δzを光ディスクDの第
1の記録層と第2の記録層との間の間隔、NAを対物レ
ンズ12の開口数、Mtを対物レンズ12と第2のフォ
トディテクタ46との間の光学系の横倍率とするとき、 W < Δz × NA × Mt を満足するように設定される。
【0067】ここで、図5に示した光学系を例に、上述
したΔz,NAおよびMtのそれぞれの一例を示すと、
光ディスクDの第1の記録層と第2の記録層との間の間
隔Δzは、40μm、対物レンズ12の開口数NAは、
0.6、対物レンズ12と第2のフォトディテクタ46
との間の光学系の横倍率Mtは、5であるから、第2の
フォトディテクタ46の各受光領域46a〜46dの幅
Wは、120μmより狭いことが必要となる。この場
合、第2のフォトディテクタ46各受光領域46a〜4
6dのそれぞれは、幅W < 120μmを満足するよ
うに、第2のフォトディテクタ46の製造時に所定の面
積が与えられてもよいが、第二の分割線46yからx軸
方向に等距離すなわちこの例では60μmの位置よりも
フォトディテクタ46の外周側の領域が一対の遮光板4
6e,46fにより遮光されるものであってもよい。ま
た、上述した条件から、第1ないし第4の受光領域46
a〜46dのそれぞれのx軸(分割線46x)と平行な
方向の長さ、すなわち各帯状領域の幅W1は、それぞ
れ、最大で30μmに設定される。
【0068】このような回折パターンを有するホログラ
ム回折プレート48と第2のフォトディテクタ46によ
り、図6(a)に示されるように、第1および第3の受
光領域46aおよび46cからの出力は、それぞれ増幅
器91aおよび91cで電流−電圧変換され、加算器9
2により相互に加算される。一方、第2および第4の受
光領域46bおよび46dからの出力は、それぞれ増幅
器91bおよび91dにより同様に電流−電圧変換さ
れ、加算器93により相互に加算される。こののち、加
算器92と加算器93の出力は、差動増幅器94により
引き算される。
【0069】ここで、対物レンズ12が光ディスクDの
第1の記録層にフォーカスされている場合、反射レーザ
ビームは、フォトディテクタ46の分割線46y上に最
小ビームスポットS1aおよびS1bとして投影され
る。
【0070】反面、光ディスクDの第2の記録層で反射
された反射レーザビームは、図5を用いて説明したよう
に、フォトディテクタ46よりも集光レンズ34よりの
所定位置で最小ビームスポットとなったのち、焦点ぼけ
により拡大されたビームスポットS2aおよびS2bと
なって、フォトディテクタ46の各受光領域46a〜4
6dに投影される。すなわち、図6(a)に円弧で示し
たように、光ディスクDの第1の記録層からの反射レー
ザビームのビームスポットS1aおよびS1bが分割線
46y上に最小ビームスポットで投影されているにも拘
わらず、第1ないし第4の受光領域46a〜46dのそ
れぞれに、あたかも対物レンズ12の位置が光軸方向に
ずれているような状態を呈示する別のビームスポット円
S2aおよびS2bが投影される。
【0071】ところで、図6(a)に示したフォトディ
テクタ46では、光ディスクDの第2の記録層から反射
された反射レーザビームによって形成されるビームスポ
ットS2a,S2bは、フォトディテクタ46の分割線
46yを境界として、第1、第3および第4の受光領域
46a,46cおよび46dの一部と第1ないし第3の
受光領域46a〜46cの一部の一部とにより、それぞ
れ、概ね対称に、第2の記録層からの反射レーザビーム
を受光して光電変換する。
【0072】詳細には、一方のビームスポットS2a
は、第1の受光領域46aのうちの分割線46yを越え
て第4の受光領域46dの側に突出している部分と、第
4の受光領域46dに投影される。このとき、同ビーム
スポットS2aのうちの一部は、第3の受光領域46c
の分割線46yを越えて第4の受光領域46dの側に突
出している部分にも投影される。その一方で、残りのビ
ームスポットS2bは、第1の受光領域46aのうちの
分割線46yよりも第2の受光領域46bの側に位置す
る部分と、第2の受光領域46bに投影される。このと
き、同ビームスポットS2bのうちの一部は、第3の受
光領域46cの分割線46yよりも第2の受光領域46
bの側に位置する部分にも投影される。
【0073】すなわち、第2の受光領域46b(第4の
受光領域46d)に投影されるビームスポットS2b
(S2a)の成分と同等の成分は、分割線46yを境界
として同じ側に位置されている第3および第1の受光領
域46c,46a(第1および第3の受光領域46a,
46c)のそれぞれに投影されるビームスポットS2b
(S2a)の総和として出力される。このとき、第3の
受光領域46cのうちの分割線46yを越えて第4の受
光領域46dの側に区分された領域に投影されるビーム
スポットS2aの成分は、同時に第1の受光領域46a
の分割線46yよりも第2の受光領域46bの側に投影
されるビームスポットS2bの成分と実質的に同一の面
積(出力)となる。このことは、第1の受光領域46a
のうちの分割線46yを越えて第2の受光領域46bの
側に区分された領域に投影されるビームスポットS2b
の成分と、第1の受光領域46aの分割線46yよりも
第4の受光領域46dの側に投影されるビームスポット
S2aの成分と、についても同様である。
【0074】このことから、フォトディテクタ46を分
割線46yを境界として2つに区分する場合に、第2の
受光領域46bの出力と第1の受光領域46aの出力
(または第3受光領域の出力)を、周知のフォーカスず
れの検出系と同一の構成により、加算することで、分割
線46yを境界として分割された一方の受光領域におけ
る光ディスクDの第2の記録層からの反射レーザビーム
を光電変換して得られる出力信号が(光ディスクDの)
第1の記録層からの反射レーザビームを光電変換して得
られる出力信号に対してあたかもフォーカスずれが存在
するかのように出力されることが防止される。同様に、
フォトディテクタ46を分割線46yを境界として2つ
に区分する場合に、第4の受光領域46dの出力と第3
の受光領域46cの出力(または第1受光領域の出力)
を、周知のフォーカスずれの検出系と同一の構成によ
り、加算することで、分割線46yを境界として分割さ
れた一方の受光領域における光ディスクDの第2の記録
層からの反射レーザビームを光電変換して得られる出力
信号が(光ディスクDの)第1の記録層からの反射レー
ザビームを光電変換して得られる出力信号に対してあた
かもフォーカスずれが存在するかのように出力されるこ
とが防止される。
【0075】この結果、フォーカスずれ信号FESは、 FES = [(第1の受光領域46aの出力 + 第3の受光領域46cの出力) − (第2の受光領域46bの出力 + 第4の受光領域46dの出力)] = 加算器92の出力 − 加算器93の出力 = 差動増幅器94の出力 により示される。
【0076】このようにして求められたフォーカスずれ
信号FESは、フォーカス制御回路74に供給され、フ
ォーカス制御回路74により、フォーカスずれ信号FE
Sに対応するフォーカスコイル14eに移動を提供可能
な制御量に変換されて、フォーカスコイル14eに所定
のフォーカス制御電流が供給される。なお、それぞれの
受光領域46a,46b,46cおよび46dには、光
ディスクDの第1および第2の記録層のうちの対物レン
ズ12がフォーカスされていない記録層からの反射レー
ザビームにより生じる出力を相殺できることから、フォ
ーカスずれ信号FESが高い精度で検出可能となる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フォーカスずれの検出に利用されるフォトディテク
タは、光ディスクの複数の記録層からの複数の反射レー
ザビームのうちの対物レンズがフォーカス状態にある記
録層からの反射レーザビーム以外の反射レーザビームに
より生成される電流を相殺できる。これにより、高い精
度でフォーカスずれが検出される。従って、複数の記録
層を有する光ディスクの各記録層に対して、対物レンズ
を正確にフォーカスさせることができる。
【0078】また、ホログラム回折プレートの作用によ
り、フォーカスずれ検出用のフォトディテクタの受光領
域に、ヘッダー部で回折された反射レーザビームが入射
することが阻止されることから、さらに、フォーカスず
れ信号の精度が高められる。なお、ホログラム回折プレ
ートは、周知のナイフエッジを兼ねることはいうまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である光ヘッド装置が利用さ
れる光ディスク装置を示す概略図。
【図2】図1に示した光ヘッド装置のアクチェータのピ
ックアップを説明する概略図。
【図3】図1に示した光ディスク装置のレーザビーム送
出/受光部を説明する概略図。
【図4】図3に示した光ヘッド装置のレーザビーム送出
/受光部のトラック用フォトディテクタの検出面の受光
領域と検出面に投影されるレーザビームと信号検出方法
を説明する概略図。
【図5】図1に示した光ディスク装置の対物レンズのフ
ォーカス状態とフォーカス検出用フォトディテクタに投
影される反射レーザビームとの関係を説明する概略図。
【図6】図3に示した光ヘッド装置のレーザビーム送出
/受光部のフォーカス用フォトディテクタの検出面の受
光領域とホログラム回折プレートを通って検出面に投影
されるレーザビームと信号検出方法を説明する概略図。
【符号の説明】
2 …光ディスク装置、 4 …アクチェータ、 6 …レーザビーム送出/受光部、 12 …対物レンズ、 14 …ピックアップ、 14b…中心軸、 14c…レンズホルダ、 14d…レンズ保持面、 14e…フォーカシングコイル、 14f…トラッキングコイル、 16 …ガイドレール、 18 …キャリッジ、 20 …ミラー、 30 …半導体レーザ素子(光源)、 32 …偏光ビームスプリッタ、 34 …集光レンズ、 36 …λ/4板、 38 …楕円補正プリズム、 40 …ビームスプリッタ(ハーフミラー)、 42 …第1の(トラック用)フォトディテクタ、 44 …モニタフォトディテクタ、 46 …第2の(フォーカス用)フォトディテクタ、 46a…第1の受光領域、 46b…第2の受光領域、 46c…第3の受光領域、 46d…第4の受光領域、 48 …ホログラムプレート、 48a…第1の回折パターン、 48b…第2の回折パターン、 48c…第3の回折パターン、 48d…第4の回折パターン、 68 …トラックずれ検出部、 70 …トラック制御回路、 72 …フォーカスずれ検出部、 74 …フォーカス制御回路。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を複数の記録層を有する記録
    媒体の所定の記録層の所定の位置に集光する集光手段
    と、 前記記録媒体の各記録層で反射され、前記集光手段によ
    り取り込まれた前記記録媒体のそれぞれの記録層からの
    反射光を前記光源から前記記録媒体に向かう光と分離す
    る分離手段と、 この分離手段により分離された前記記録媒体の各記録層
    からの反射光を受光して光電変換し、光強度に対応する
    大きさの電気信号を出力する光電変換手段と、を有し、 前記光電変換手段は、前記集光手段により取り込まれた
    前記記録媒体の各記録層からの反射光により前記光電変
    換手段上に投影されるビームスポットのうちの前記集光
    手段が合焦状態にある記録層と異なる記録層からの反射
    光によるビームスポットに対応する光電変換出力を相殺
    可能な形状の光検出領域を含むことを特徴とする光ヘッ
    ド装置。
  2. 【請求項2】前記光電変換手段は、前記記録媒体の径方
    向に平行で上記反射光のビームスポットの中心部分が投
    影される第1の線分を境界として前記記録媒体の記録面
    が回転される方向の上流側と下流側に区分された複数の
    検出領域と、前記記録媒体の径方向の所定の位置で径方
    向と直交するとともに上記反射光のビームスポットの中
    心部分が投影される第2の線分を境界として前記記録媒
    体の記録面の径方向の内周側と外周側とに区分された複
    数の検出領域を含むことを特徴とする請求項1記載の光
    ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記光電変換手段のそれぞれの検出領域
    は、それぞれ等しい面積を有することを特徴とする請求
    項2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】前記光電変換手段の上記第1の線分を境界
    として区分される検出領域の少なくとも1つは、上記第
    2の線分により区分される領域のそれぞれに対して所定
    の比率の面積となるよう形成されることを特徴とする請
    求項3記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記光電変換手段の上記第2の線分を境界
    として区分される検出領域の少なくとも1つは、上記第
    1の線分により区分される領域のそれぞれに対して所定
    の比率の面積となるよう形成されることを特徴とする請
    求項3記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】前記光電変換手段の上記第1の検出領域お
    よび上記第3の検出領域は、上記第2の線分を境界とし
    て区分される2つの光ビーム成分の双方を受光すること
    を特徴とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】前記光電変換手段の上記第1の線分および
    上記第2の線分のそれぞれにより区分される各検出領域
    は、上記第1の線分および上記第2の線分の交点を対象
    中心として点対称の関係に形成されていることを特徴と
    する請求項2記載の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】光源からの光を複数の記録層を有する記録
    媒体の所定の記録層の所定の位置に集光する集光手段
    と、 前記記録媒体の各記録層で反射され、前記集光手段によ
    り取り込まれた前記記録媒体のそれぞれの記録層からの
    反射光を前記光源から前記記録媒体に向かう光と分離す
    る分離手段と、 前記記録媒体の半径方向に沿って規定される第1の線分
    と、この第1の線分と直交する第2の線分によって区分
    された4つの領域内に所定の形状に形成された第1ない
    し第4の4つの受光領域を含み、前記記録媒体の各記録
    層の反射光が前記集光手段により集光される際に、前記
    記録媒体の第1の記録層からの反射光のビームスポット
    を光電変換して得られる電気信号を相殺するとともに前
    記記録媒体の第2の記録層からの反射光のビームスポッ
    トを光電変換して得られる電気信号を、前記集光手段と
    前記記録媒体の第2の記録層との間の距離と前記集光手
    段により第2の記録層に集光されるビームスポットが所
    定のビーム径に集光される距離とを一致させるためのフ
    ォーカスずれ出力として出力する光電変換手段と、を有
    することを特徴とする光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】前記光電変換手段の上記第1ないし第4の
    検出領域は、それぞれ等しい面積を有することを特徴と
    する請求項8記載の光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】前記光電変換手段の上記第1および第3
    の検出領域は、上記第2の線分を境界として前記記録媒
    体の記録面が回転される方向の上流側と下流側に区分さ
    れていることを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装
    置。
  11. 【請求項11】前記光電変換手段の上記第2および第4
    の検出領域は、上記第1の線分を境界として前記記録媒
    体の記録面の径方向の内側と外側に区分されていること
    を特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  12. 【請求項12】前記光電変換手段の上記第1の検出領域
    および上記第3の検出領域は、上記第2の線分を境界と
    して区分される2つの光ビーム成分の双方を受光するこ
    とを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  13. 【請求項13】前記光電変換手段の上記第1の検出領域
    は、上記第1の線分を境界として区分される前記記録媒
    体の記録面が回転される方向の上流側あるいは下流側の
    一方の領域に、前記記録媒体の記録面の半径方向の内周
    側および外周側のそれぞれの領域の大きさが上記第2の
    線分により等しい大きさに区分されるように配列されて
    いることを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  14. 【請求項14】前記光電変換手段の上記第2の検出領域
    は、上記第2の線分を境界として区分される前記記録媒
    体の記録面の径方向の内周側あるいは外周側の一方の領
    域に、前記記録媒体の記録面が回転される方向の上流側
    および下流側のそれぞれの領域の大きさが上記第1の線
    分により等しい大きさに区分されるように配列されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  15. 【請求項15】前記光電変換手段の上記第3の検出領域
    は、上記第1の線分を境界として区分される前記記録媒
    体の記録面が回転される方向の下流側もしくは上流側の
    一方の領域に、前記記録媒体の記録面の半径方向の内周
    側および外周側のそれぞれの領域の大きさが上記第2の
    線分により等しい大きさに区分されるように配列されて
    いることを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  16. 【請求項16】前記光電変換手段の上記第4の検出領域
    は、上記第2の線分を境界として区分される前記記録媒
    体の記録面の径方向の外周側もしくは内周側の一方の領
    域に、前記記録媒体の記録面が回転される方向の上流側
    および下流側のそれぞれの領域の大きさが上記第1の線
    分により等しい大きさに区分されるように配列されてい
    ることを特徴とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  17. 【請求項17】前記光電変換手段の上記第1の線分およ
    び上記第2の線分のそれぞれにより区分される各検出領
    域は、上記第1の線分および上記第2の線分の交点を対
    象中心として点対称の関係に形成されていることを特徴
    とする請求項9記載の光ヘッド装置。
  18. 【請求項18】光源からの光ビームを、第1および第2
    の記録層が積層されている記録媒体の選択されたいづれ
    かの記録層の所定の位置に集光するレンズと、 前記記録媒体の上記選択された記録層および残りの記録
    層のそれぞれから反射され、前記レンズにより取り込ま
    れた前記記録媒体のそれぞれの記録層からの反射光ビー
    ムを前記光源から前記記録媒体に向かう光と分離する分
    離手段と、 前記記録媒体の半径方向に沿って規定される第1の線分
    と、この第1の線分と直交する第2の線分によって区分
    された領域内に、上記第1の線分を境界として区分され
    る前記記録媒体の記録面が回転される方向の上流側また
    は下流側の一方の側に、前記記録媒体の記録面の半径方
    向の内周側あるいは外周側のそれぞれの領域の大きさが
    上記第2の線分により等しい大きさに区分されるよう設
    けられた第1の検出領域と、上記第2の線分を境界とし
    て区分される前記記録媒体の記録面の半径方向の内周側
    または外周側の一方の側に、前記記録媒体の記録面が回
    転される方向の上流側あるいは下流側のそれぞれの領域
    の大きさが上記第1の線分により等しい大きさに区分さ
    れるよう設けられた第2の検出領域と、上記第1の線分
    を境界として区分される前記記録媒体の記録面が回転さ
    れる方向の下流側または上流側の一方の側に、前記記録
    媒体の記録面の半径方向の外周側または内周側のそれぞ
    れの領域の大きさが上記第2の線分により等しい大きさ
    に区分されるよう設けられた第3の検出領域と、上記第
    2の線分を境界として区分される前記記録媒体の記録面
    の半径方向の外周側または内周側の一方の側に、前記記
    録媒体の記録面が回転される方向の下流側もしくは上流
    側のそれぞれの領域の大きさが上記第1の線分により等
    しい大きさに区分されるよう設けられた第4の検出領域
    と、を有し、上記第1ないし第4の検出領域のそれぞれ
    の面積は、等しく形成され、かつ上記第1ないし第4の
    検出領域の外周部は、前記レンズにより投影される光ビ
    ームのビームスポットに対して光学的に遮蔽されてい
    て、前記記録媒体の上記選択された記録層からの反射光
    ビームのビームスポットを光電変換して得られる電気信
    号を前記レンズと前記記録媒体の上記選択された記録層
    との間の距離と前記レンズにより上記選択された記録層
    に集光されるビームスポットが所定のビーム径に集光さ
    れる距離とを一致させるためのフォーカスずれ出力とし
    て出力するとともに、前記記録媒体の各記録層からの反
    射光ビームが前記レンズにより集光される際に前記記録
    媒体の上記残りの記録層からの反射光ビームのビームス
    ポットを光電変換して得られる電気信号を上記第1およ
    び上記第3の検出領域相互の出力の差ならびに上記第2
    および上記第4の検出領域相互の出力の差を求めること
    で相殺する光電変換手段と、を有することを特徴とする
    光ヘッド装置。
  19. 【請求項19】前記光電変換手段と前記分離手段との間
    には、前記分離手段により前記光源から前記記録媒体に
    向かう光ビームから分離された上記反射光ビームから上
    記第2の線分に沿って所定の間隔に整列される2つの光
    ビーム成分を生成する回折手段が配置されていることを
    特徴とする請求項18記載の光ヘッド装置。
  20. 【請求項20】前記回折手段は、光ビームを透過可能な
    板状媒体に、所定の特性が与えられたホログラム回折格
    子が形成されているものであることを特徴とする請求項
    19記載の光ヘッド装置。
  21. 【請求項21】前記光電変換手段の上記第1の検出領域
    および上記第3の検出領域には、前記回折手段により所
    定の間隔に整列された2つの光ビーム成分の双方が投影
    されることを特徴とする請求項19記載の光ヘッド装
    置。
  22. 【請求項22】前記光電変換手段の上記第1の検出領域
    および上記第3の検出領域は、上記第2の線分を境界と
    して、前記回折手段により所定の間隔に整列された2つ
    の光ビーム成分の双方を受光することを特徴とする請求
    項19記載の光ヘッド装置。
  23. 【請求項23】前記光電変換手段の上記第1の線分およ
    び上記第2の線分のそれぞれにより区分される各検出領
    域は、上記第1の線分および上記第2の線分の交点を対
    象中心として点対称の関係に形成されていることを特徴
    とする請求項19記載の光ヘッド装置。
JP34936897A 1997-12-18 1997-12-18 光ヘッド装置 Pending JPH11185278A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314024C (zh) * 2001-06-04 2007-05-02 松下电器产业株式会社 光拾取头及信息记录再现装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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