JPH11185271A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置Info
- Publication number
- JPH11185271A JPH11185271A JP9355432A JP35543297A JPH11185271A JP H11185271 A JPH11185271 A JP H11185271A JP 9355432 A JP9355432 A JP 9355432A JP 35543297 A JP35543297 A JP 35543297A JP H11185271 A JPH11185271 A JP H11185271A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- light source
- light beam
- emitted
- wall surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
出射光量の調整が容易にできる光ヘッド装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】この光ヘッド装置25は、少なくともホロ
グラムレーザユニット100を保持する筐体110の壁
面110aに、半導体レーザ素子39から放射されたレ
ーザビームが反射する位置よりも半導体レーザ素子側に
所定の開口径を有する開口部41を備えている。この開
口部41は、光ディスク1に記録されているデータの再
生に必要なレーザビームB1を通過させるとともに、壁
面110aで反射されたことによって迷光となるレーザ
ビームB3及びB4を遮光する。これにより、対物レン
ズ30から出射される半導体レーザ39からの出射光量
を正確に設定することが可能となるとともに、この出射
光量に基づく検出信号のバラツキを抑えることが可能と
なる。
Description
係り、特に、光ディスクに記録されたデータを再生する
光ディスク装置に適用される有限光学系を有する光ヘッ
ド装置に関する。
記録されたデータを再生する光ディスク装置は、光ディ
スクを所定の回転速度で回転させるスピンドルモータを
有している。また、この光ディスク装置は、光源として
の半導体レーザ素子と、半導体レーザ素子から放射され
た光ビームを光ディスクの記録面上に案内する光学系
や、この光ビームを集束させる対物レンズなどを搭載し
た光学ヘッドを有している。この光学ヘッドは、光ディ
スクの半径方向に沿って互いに平行に配置された2本の
ガイドシャフトによって移動可能に支持されている。
ているデータを安定に再生するために、製造時におい
て、光源からの光ビームの出射光量を所定に設定する必
要がある。すなわち、光源から出射された光ビームが光
ディスクの記録面で反射された際に、所定値以上の反射
光量が得られないと、常に安定して再生信号が生成でき
ない。
おいては、あらかじめ、光ディスクの記録面で反射され
た際に所定値以上の反射光量となるような出射光量が得
られる駆動電流値を測定しておく必要がある。そして、
この電流値を記録したラベルを半導体レーザ素子に添付
しておくことにより、製造時において、この電流値に基
づいた半導体レーザ素子の出射光量の調整が行われてい
る。
うな方法では、半導体レーザ素子に添付されたラベルを
紛失してしまった場合には、半導体レーザ素子の出射光
量を設定するための目安を失ってしまい、製造時におけ
る半導体レーザ素子の出射光量の調整が困難となるとと
もに、歩留まりを低下させてしまうおそれがある。
性が低いという問題がある。すなわち、上述したような
方法で半導体レーザ素子の出射光量を調整した場合であ
っても、光学ヘッドに半導体レーザ素子が組み込まれた
状態では、半導体レーザ素子と光ディスクとの間に配置
された種々の光学要素のそれぞれの光学特性等により、
対物レンズを通過して出射される光ビームの光量が所定
の光量となっているとは限らない。このため、半導体レ
ーザ素子を光学ヘッドに組み込んだ状態で、再度、対物
レンズを通過して出射される光ビームの光量を測定して
調整しなければならないといった問題がある。
光ビームの光量を測定して、半導体レーザ素子から出射
される光ビームの出射光量を設定する場合であっても、
半導体レーザ素子自体の特性により、素子によって光ビ
ームの発散角度が異なるため、対物レンズを通過して光
ビームの光量を測定するディテクタに入射する光量にバ
ラツキが発生し、また、検出される信号にもバラツキが
発生するため、半導体レーザ素子から出射される光ビー
ムを適正な出射光量に調整することが困難であるという
問題がある。
な事情に鑑み成されたものであって、光源からの出射光
量を安定化させるとともに、出射光量の調整が容易にで
きる光ヘッド装置を提供することにある。
に基づきなされたものであって、請求項1に記載の発明
によれば、光ビームを放射する光源と、前記光源から放
射された光ビームを記録媒体の記録面における所定位置
に集光する集光手段と、前記光源から放射された光ビー
ムのうち、前記集光手段によって前記所定位置とは異な
る位置に集光される光ビームを遮光する遮光手段と、を
備えたことを特徴とする光ヘッド装置が提供される。
を放射する光源と、前記光源から放射された光ビームを
記録媒体の記録面における所定位置に集光する集光手段
と、前記光源と前記集光手段との間に配置されていると
ともに、前記光源から放射された光ビームのうち、前記
集光手段によって前記所定位置とは異なる位置に集光さ
れる光ビームを遮光する遮光手段と、を備えたことを特
徴とする光ヘッド装置が提供される。
を放射する光源と、前記光源から放射された光ビームを
記録媒体の記録面における所定位置に集光する集光手段
と、少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビーム
が放射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体
と、前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体
の壁面で反射されることにより前記集光手段によって前
記所定位置とは異なる位置に集光される光ビームを遮光
する遮光手段と、を備えたことを特徴とする光ヘッド装
置が提供される。
を放射する光源と、前記光源から放射された光ビームを
記録媒体の記録面における所定位置に集光する集光手段
と、少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビーム
が放射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体
と、前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体
の壁面で反射されることにより前記集光手段によって前
記所定位置とは異なる位置に集光される光ビームを遮光
する、前記壁面における反射位置よりも光源側に配置さ
れた遮光手段と、を備えたことを特徴とする光ヘッド装
置が提供される。
を放射する光源と、前記光源から放射された光ビームの
光路を折り曲げる光学手段と、前記光学手段によって光
路を折り曲げられた前記光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、少なくとも前記
光源を保持するとともに、光ビームが放射される方向に
沿って所定長さの壁面を有する筐体と、前記光源から放
射された光ビームのうち、前記筐体の壁面で反射された
後に前記光学手段に到達することにより前記集光手段に
よって前記所定位置とは異なる位置に集光される光ビー
ムを遮光する遮光手段と、を備えたことを特徴とする光
ヘッド装置が提供される。
を放射する光源と、前記光源から放射された光ビームの
光路を折り曲げる光学手段と、前記光学手段によって光
路を折り曲げられた前記光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、少なくとも前記
光源を保持するとともに、光ビームが放射される方向に
沿って所定長さの壁面を有する筐体と、前記光源から放
射された光ビームのうち、前記筐体の壁面で反射された
後に前記光学手段に到達することにより前記集光手段に
よって前記所定位置とは異なる位置に集光される光ビー
ムを遮光する、前記壁面における反射位置よりも光源側
に配置された遮光手段と、を備えたことを特徴とする光
ヘッド装置が提供される。
を放射する光源と、この光源に隣接して設けられている
とともに光ビームを検出して電気信号を出力する光電変
換手段と、前記光源から放射された光ビームを透過する
とともに前記光源側に戻る光ビームを回折して前記光電
変換手段に導くホログラムと、を有する光源部と、前記
光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面におけ
る所定位置に集光する集光手段と、少なくとも前記光源
部を保持するとともに、光ビームが放射される方向に沿
って所定長さの壁面を有する筐体と、前記光源から放射
された光ビームのうち、前記筐体の壁面で反射されるこ
とにより前記集光手段によって前記所定位置とは異なる
位置に集光される光ビームを遮光する、前記壁面におけ
る反射位置よりも光源側に配置された遮光手段と、を備
えたことを特徴とする光ヘッド装置が提供される。
置の実施の形態について図面を参照して説明する。図1
は、この発明の実施の形態に係る光ヘッド装置が適用さ
れる光ディスク装置の構成を概略的に示す図である。こ
の光ディスク装置は、光ディスク1に対して集束性の光
ビームを照射して、光ディスク1に記録されているデー
タの再生を行うものである。
はプラスチックス等で円形に形成された基板の表面にテ
ルルあるいはビスマス等の金属被膜層がドーナツ型にコ
ーティングされることによって形成されたデータ記録面
を有している。
置全体を制御するCPU50を備えている。このCPU
50は、バス49を介して他の要素に接続されている。
また、光ディスク装置は、メモリ10を備えている。こ
のメモリ10は、装置全体の制御プログラムなどが記録
されている。このメモリ10は、各ゾーンに対する、速
度データ(回転数)と1トラックのセクタ数との関係が
記録されているテーブルを有している。
ィスク1は、カートリッジ21によって保持されながら
スピンドルモータ23に装填されている。そして、この
光ディスク1は、スピンドルモータ23によって、例え
ば、ゾーンごとに異なった回転数で回転される。このス
ピンドルモータ23は、モータ制御回路24によって制
御されている。
生は、光ヘッド装置すなわち光学ヘッド25によって行
われる。この光学ヘッド25は、リニアモータ26の可
動部を構成する駆動コイルに固定され、この駆動コイル
に供給される電流によって所定の速度で光ディスクの半
径方向に駆動される。このリニアモータ26は、リニア
モータ制御回路28に接続されている。
ャリッジには、図1に示すように集光手段としての対物
レンズ30が設けられている。この対物レンズ30は、
図示しないレンズホルダによって保持され、図示しない
ワイヤあるいは板ばねによって移動可能に支持されてい
る。この対物レンズ30を保持しているレンズホルダ
は、駆動コイル31によってフォーカシング方向(レン
ズの光軸方向)に移動されるとともに、駆動コイル32
によってトラッキング方向(レンズの光軸と直交する方
向)に移動される。
は、レーザ駆動回路35によって駆動され、レーザビー
ムを発生する。レーザ駆動回路35は、半導体レーザ素
子39のモニタ用のフォトダイオードPDからのモニタ
電流に応じて半導体レーザ素子39が発生するレーザビ
ームの光量を補正する。
回路からのデータ再生用のクロック信号に同期して動作
する。このPLL回路は、図示しない発振器からの基本
クロック信号を分周して、データ再生用のクロック信号
を発生するものである。
導体レーザ素子39により発生された発散性のレーザビ
ームは、図中の実線で示したように、後述するホログラ
ムガラス40を通過した後、所定の大きさの開口を有す
る遮光手段としての開口部41を通過され、光学手段と
しての立ち上げミラー42によって光路が略直角に折り
曲げられる。すなわち、立ち上げミラー42により半導
体レーザ素子39から発生されたレーザビームが発散性
を維持した状態で光ディスク1に向けて照射される。こ
のレーザビームは、アパーチャ43によりビーム断面が
所定の大きさに成形された後、対物レンズ30により、
光ディスク1のデータ記録面に集束される。
からの反射光ビームは、図中の一点鎖線で示したよう
に、対物レンズ30を通過した後、再び立ち上げミラー
43によって反射され、半導体レーザ素子39側に向け
て案内される。このレーザビームは、開口部41を通過
した後、ホログラムガラス40によって所定の方向に回
折される。そして、この回折レーザビームは、半導体レ
ーザ素子39に隣接して配置された光電変換手段として
の光検出器44に導かれる。
出セル44a、44b、44c、44d、44eによっ
て構成されている。この光検出器44に含まれる光検出
セル44aの出力信号は、増幅器45aを介して差動増
幅器OP1の一端に供給され、光検出セル44eの出力
信号は、増幅器45eを介して差動増幅器OP1の他端
に供給される。また、光検出セル44cの出力信号は、
増幅器45cを介して差動増幅器OP2の一端に供給さ
れ、光検出セル44dの出力信号は、増幅器45dを介
して差動増幅器OP2の他端に供給される。
セル44cの出力信号は、増幅器45cを介して加算器
46に供給され、光検出セル44dの出力信号は、増幅
器45dを介して加算器46に供給され、さらに、光検
出セル44bの出力信号は、増幅器45bを介して加算
器46に供給される。
セル44a、44eの出力信号の差に応じてトラッキン
グずれに関する信号、すなわちトラッキング誤差信号を
トラッキング制御回路48に供給する。トラッキング制
御回路48は、差動増幅器OP1から供給されるトラッ
キング誤差信号に応じてトラック駆動信号を作成する。
そして、トラッキング制御回路48は、対物レンズ30
をトラッキング方向に駆動する駆動コイル32に所定の
駆動電流を供給する。また、このトラッキング制御回路
48で用いられたトラッキング誤差信号は、リニアモー
タ制御回路28にも供給される。
4c、44dの出力信号の差に応じてフォーカス点に関
する信号、すなわちフォーカス誤差信号をフォーカシン
グ制御回路47に供給する。フォーカシング制御回路4
7は、差動増幅器OP2から供給されるフォーカシング
誤差信号に応じてフォーカス駆動信号を作成する。そし
て、フォーカシング制御回路47は、対物レンズ30を
フォーカシング方向に駆動する駆動コイル31に所定の
駆動電流を供給し、レーザビームが光ディスク1のデー
タ記録面上で常時ジャストフォーカスとなるように制御
される。
ッキング制御を行った状態での光検出器44の各光検出
セル44b乃至44dの出力の和信号、つまり加算器4
6にて加算された信号は、トラック上に形成されたピッ
ト、すなわち記録データからの反射率の変化が反映され
ている。この信号は、データ再生回路38に供給され、
このデータ再生回路38において、光ディスクのデータ
記録面に記録されているデータが再生される。
データは、付与されているエラー訂正コードECCを用
いてエラー訂正回路52でエラー訂正を行った後、イン
ターフェース回路55を介して外部装置としての光ディ
スク制御装置56に出力される。
回路24、リニアモータ制御回路28、レーザ駆動回路
35、データ再生回路38、フォーカシング制御回路4
7、及びトラッキング制御回路48は、バス49を介し
て光ディスク装置の全体を制御するCPU50に接続さ
れ、制御されている。
ス回路55等は、バス49を介してCPU50に接続さ
れ、制御されている。このCPU50は、メモリ10に
記録された制御プログラムによって所定の動作を行う。
用される光ヘッド装置の一例を示す光ディスクの断面方
向から見た概略的な断面図である。図3は、図2に示し
た光ヘッド装置を光ディスクのデータ記録面から見た概
略的な平面図である。
は、光源としての半導体レーザ素子39、モニタ用のフ
ォトダイオードPD、光電変換手段としての光検出器4
4、及びホログラムガラス40が一体化された光源部と
してのホログラムレーザユニット100が適用されてい
る。
光ヘッド装置25の筐体110に固定されている。この
筐体110は、半導体レーザ素子39から放射されるレ
ーザビームの進行方向に沿って延出された壁面110a
を有している。この壁面110aで囲まれた空間は、半
導体レーザ素子39から放射されたレーザビームが立ち
上げミラー42に向かうことを許容する。
ビーム進行方向の所定位置には、半導体レーザ素子39
から放射されたレーザビームのうち、壁面110aで反
射された後に立ち上げミラー42に到達するような迷光
を遮光するための遮光手段としての開口部40が設けら
れている。
設けられた位置のレーザビーム進行方向下流には、半導
体レーザ素子39から放射されたレーザビームの光路を
ほぼ直角に折り曲げて光ディスク1のデータ記録面に案
内する光学手段としての立ち上げミラー42が配置され
ている。
1との間には、半導体レーザ素子39から放射されたレ
ーザビームのビーム径を規定するアパーチャ43、及び
アパーチャ43を通過したレーザビームを光ディスク1
のデータ記録面に集光する集光手段としての対物レンズ
30が設けられている。
ラムレーザユニット100の半導体レーザ素子39の発
光点から放射されたレーザビームの一部は、図2に示し
たように、ホログラムガラス40によって反射され、半
導体レーザ素子39に隣接して配置されたフォトディテ
クタPDに入射される。残りのレーザビームは、ホログ
ラムガラス40を通過し、開口部41によって迷光が除
去された後に立ち上げミラー42によって反射される。
ーザビームは、光路を略直角に折り曲げられ、光ディス
ク1のデータ記録面に案内される。このレーザビーム
は、アパーチャ43によってビーム径が規定された後、
対物レンズ30によって光ディスク1のデータ記録面上
に集光される。
対物レンズ30、アパーチャ43を通過した後、立ち上
げミラー42によって光路が略直角に折り曲げられ、開
口部41を通過してホログラムガラス40に入射する。
ザビームは、図3に示したように、半導体レーザ素子3
9に隣接する位置に回折され、半導体レーザ素子39に
隣接して配置された光検出器44に向けて入射される。
4a乃至44eに入射したレーザビームの強度に基づい
て、トラッキング制御信号、フォーカシング制御信号、
及びデータ再生信号などを生成するための元となる信号
を出力する。
は、光ディスクに記録されているデータを読み取るだけ
でよく、また、コスト低減のために有限系の光学構成を
採用した光ヘッド装置を備えている。
ヘッド装置に多く採用されている無限系の光ヘッド装置
とは異なり、半導体レーザ素子から放射された拡散性の
レーザビームを平行ビームに変換しないため、光ヘッド
装置における内部、すなわち筐体の壁面での反射による
迷光が多く発生する問題がある。このような迷光は、対
物レンズを通過して出射されるレーザビームの出射光量
にバラツキを持たせる原因となり、出射光量を設定する
ための調整を困難とする。
迷光を遮光する開口部41を備えている。この開口部4
1は、迷光となりうるレーザビーム、すなわち筐体11
0の壁面110aで反射されたレーザビームが光ディス
ク1のデータ記録面に到達しないような位置に設けられ
る。
射されることなく光ディスク1のデータ記録面に到達す
るレーザビームは、対物レンズ30により、データ記録
面上で集光する。一方、筐体110の壁面110aで反
射されたレーザビームは、データ記録面とは異なる位置
で集光する。このため、データ記録面上におけるレーザ
ビームの強度は、不安定となる。
面110aにおける反射位置よりもも光源側すなわち半
導体レーザ素子39側、あるいは、壁面110aにおけ
る反射位置よりも立ち上げミラー42側であって壁面1
10aで反射されたレーザビームが立ち上げミラー42
側に進行するのを阻止する位置に配置されている。
導体レーザの光学特性、対物レンズの光学特性、必要と
するレーザビームの強度、必要とするレーザビームのビ
ーム断面積、開口部41の開口径などの要因によって異
なる。
るためのシミュレーションの一例を示す。図4の(a)
乃至(c)は、光ヘッド装置において、開口部41を設
けない場合の迷光の様子を模式的に示す図である。
ザ素子39は、素子毎に異なる特性を有しており、この
特性の差により、半導体レーザ素子39から放射される
レーザビームの放射角度が異なる。
素子39から放射されるレーザビームのうち、実線で示
したレーザビームB1は、光ディスク1に記録されてい
るデータを読み出すために必要な光ビームである。この
レーザビームB1の適正な放射角度、すなわち光軸Oに
対するレーザビームB1の開き角は、半導体レーザ素子
39と対物レンズ30との間の距離や、筐体110の壁
面110aのビーム進行方向の長さ、レーザビームが進
行する空間を規定する壁面110aの間隔などによって
異なるが、図4の(a)に示した例では、レーザビーム
B1の放射角度は、約10度である。
の開口径より若干大きいビーム断面形状を有している。
そして、このアパーチャ43により、レーザビームB1
の若干量は遮光されるが、ほとんどは、対物レンズ30
に入射する。この時に、若干遮光されるレーザビーム
は、対物レンズ30がトラッキング制御によってシフト
した際に必要となる。
るレーザビームのうち、図4の(a)において、破線で
示したレーザビームB2は、20度の放射角度で放射さ
れている。このレーザビームB2は、光ディスク1に記
録されているデータを再生するためには、不要な光ビー
ムである。この例では、放射角度が20度のレーザビー
ムB2は、筐体110の壁面110aで反射されること
がなく、また、立ち上げミラー42にも到達しない。こ
のため、レーザビームB2は、不要な光ビームでありな
がら、対物レンズ30から出射されて光ディスク1に案
内されることはない。したがって、レーザビームB2
は、不要な光ビームでありながら、光ヘッド装置におい
て悪影響を及ぼさないため、放射されていても差し支え
ない。
に示したように、半導体レーザ素子39から所定の放射
角度を超えて放射されたレーザビームには、光ディスク
のデータ記録面上で結像してしまうような迷光となって
対物レンズ30から出射されるレーザビームがある。
角度が25度のレーザビームB3は、光ディスク1に記
録されているデータを再生するためには不要な光ビーム
である。また、図4の(c)において、破線で示した放
射角度が30度のレーザビームB4は、レーザビームB
3と同様に、不要な光ビームである。
体110の壁面110aで反射され、対物レンズ30に
入射する角度が、レーザビームB1とは異なるため、光
ディスク1のデータ記録面上において結像することはな
い。すなわち、これらのレーザビームB3及びB4は、
光ディスク1のデータ記録面とは異なる位置で結像し
て、光ディスク1に到達する迷光となる。
て、反射された際に、再び光ヘッド装置25の光学系を
戻ってくるが、データ検出用のレーザビームとして、光
検出器44に戻ることがないため、データの再生時にお
いては、悪影響を及ぼすことはない。
レーザ素子を光ヘッド装置に組み込む製造工程におい
て、対物レンズから出射される出射光量を設定するため
の調整では、悪影響を及ぼすことになる。すなわち、図
5に示すように、出射光量の設定・調整の際、光ディス
ク1のデータ記録面に対応する位置にパワーメータ12
0の受光部122を配置して、仮想のデータ記録面上に
おける対物レンズからの出射光量を測定するが、この受
光部122には、本来必要な光ビームとしてのレーザビ
ームB1のほかに、迷光としてのレーザビームB6が入
射するため、実際に使用する光量以上の光量が測定され
てしまい、正確なレーザビームの光量が測定できない。
仮に、迷光が存在する状態で出射光量を測定し、この測
定結果に基づいて、出射光量を調整すると、実質的に必
要なデータ再生用のレーザビームB1のパワーが本来必
要なレベルより低い値で設定されてしまうことになり、
S/N比が悪化する。
(a)乃至(c)に示したように、開口部41は、少な
くともデータ再生に必要なレーザビームB1の通過を許
容するとともに、迷光となるレーザビームB3及びB4
を遮光するような位置に配置される。この時、開口部4
1の開口径を図6の(a)乃至(c)に示した例よりも
小さくした場合には、開口部41は、よりホログラムレ
ーザユニット100側に近接する位置に配置される。ま
た、開口部の開口径を図6の(a)乃至(c)に示した
例よりも大きくした場合には、開口部41は、より立ち
上げミラー42側に近接する位置に配置される。
1の配置位置は、データ再生に必要なレーザビームB1
以外にも、迷光とならないレーザビームB2を通過可能
なように決定してもよいことは言うまでもない。
所定の位置に所定の開口径を有する開口部41を配置す
ることにより、図4の(b)及び(c)で示したような
迷光を確実に遮光することが可能となる。ここで、所定
の位置とは、迷光が壁面110aで反射する位置よりも
光源側であることが望ましい。
るレーザビームの出射光量を設定する際には、本来、必
要とされるレーザビームB1のパワーのみを測定するこ
とが可能となり、正確な測定、及び正確な出射光量の設
定を行うことが可能となる。
によれば、少なくとも光源を保持する筐体の壁面に、光
源から放射された光ビームが反射する位置よりも光源側
に所定の開口径を有する開口部を設けることにより、対
物レンズから出射される光源からの出射光量を正確に設
定することが可能となるとともに、この出射光量に基づ
く検出信号のバラツキを抑えることが可能となる。
ているとともに、信頼性の高い光ヘッド装置を提供する
ことが可能となる。なお、上述した実施の形態では、光
ヘッド装置に適用される遮光手段は、機械的な開口部を
利用したが、必ずしもこの例に限定されるものではな
く、ガラス板に反射または吸収のコーティングを施した
ものであってもよい。要するに、実際にデータ再生に利
用される必要なレーザビーム、または、調整時に悪影響
を及ぼさないレーザビームのみを通過させ、迷光として
不具合を発生させるレーザビームを遮光できればよい。
よれば、光源からの出射光量を安定化させるとともに、
出射光量の調整が容易にできる光ヘッド装置を提供する
ことができる。
光ディスク装置の構成を概略的に示す図である。
れる光ヘッド装置の構造を概略的に示す断面図である。
略的に示す平面図である。
発生する迷光の様子を模式的に示す図であり、(a)乃
至(c)は、それぞれ放射角度が20度、25度、30
度のレーザビームの様子を示す図である。
物レンズからの出射光量を設定・調整する工程を説明す
るための図である。
設けられた開口部によって迷光が遮光されている様子を
模式的に示す図であり、(a)乃至(c)は、それぞれ
放射角度が20度、25度、30度のレーザビームの様
子を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記集光手段
によって前記所定位置とは異なる位置に集光される光ビ
ームを遮光する遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項2】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、 前記光源と前記集光手段との間に配置されているととも
に、前記光源から放射された光ビームのうち、前記集光
手段によって前記所定位置とは異なる位置に集光される
光ビームを遮光する遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項3】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、 少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビームが放
射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体の壁
面で反射されることにより前記集光手段によって前記所
定位置とは異なる位置に集光される光ビームを遮光する
遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項4】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、 少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビームが放
射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体の壁
面で反射されることにより前記集光手段によって前記所
定位置とは異なる位置に集光される光ビームを遮光す
る、前記壁面における反射位置よりも光源側に配置され
た遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項5】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームの光路を折り曲げる光
学手段と、 前記光学手段によって光路を折り曲げられた前記光ビー
ムを記録媒体の記録面における所定位置に集光する集光
手段と、 少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビームが放
射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体の壁
面で反射された後に前記光学手段に到達することにより
前記集光手段によって前記所定位置とは異なる位置に集
光される光ビームを遮光する遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項6】光ビームを放射する光源と、 前記光源から放射された光ビームの光路を折り曲げる光
学手段と、 前記光学手段によって光路を折り曲げられた前記光ビー
ムを記録媒体の記録面における所定位置に集光する集光
手段と、 少なくとも前記光源を保持するとともに、光ビームが放
射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体の壁
面で反射された後に前記光学手段に到達することにより
前記集光手段によって前記所定位置とは異なる位置に集
光される光ビームを遮光する、前記壁面における反射位
置よりも光源側に配置された遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項7】光ビームを放射する光源と、この光源に隣
接して設けられているとともに光ビームを検出して電気
信号を出力する光電変換手段と、前記光源から放射され
た光ビームを透過するとともに前記光源側に戻る光ビー
ムを回折して前記光電変換手段に導くホログラムと、を
有する光源部と、 前記光源から放射された光ビームを記録媒体の記録面に
おける所定位置に集光する集光手段と、 少なくとも前記光源部を保持するとともに、光ビームが
放射される方向に沿って所定長さの壁面を有する筐体
と、 前記光源から放射された光ビームのうち、前記筐体の壁
面で反射されることにより前記集光手段によって前記所
定位置とは異なる位置に集光される光ビームを遮光す
る、前記壁面における反射位置よりも光源側に配置され
た遮光手段と、 を備えたことを特徴とする光ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355432A JPH11185271A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9355432A JPH11185271A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11185271A true JPH11185271A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18443923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9355432A Pending JPH11185271A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11185271A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013130649A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Dexerials Corp | 干渉露光装置及び干渉露光方法 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP9355432A patent/JPH11185271A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013130649A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Dexerials Corp | 干渉露光装置及び干渉露光方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3545233B2 (ja) | 球面収差検出装置および光ピックアップ装置 | |
US5657303A (en) | Tilt sensor, optical disk, and tilt compensating method for performing a stable tilt compensating control, and apparatus utilizing the same | |
KR100207648B1 (ko) | 광픽업장치 및 그 광출력 제어방법 | |
JPH0554406A (ja) | 光デイスク装置 | |
EP0820056B1 (en) | Coma aberration correcting method and apparatus in optical pickup | |
JP3538171B2 (ja) | 光ディスク装置 | |
JP2005216458A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2542577B2 (ja) | 情報記録再生装置 | |
US6584065B1 (en) | Information recording medium apparatus for forming the same and information recording and reproducing systems | |
US7072269B2 (en) | Method for recording information in optical information medium and reproducing information therefrom | |
JPH11185271A (ja) | 光ヘッド装置 | |
JP2761180B2 (ja) | 微小変位測定装置及び光ピックアップ装置 | |
US20090109825A1 (en) | Optical scanning device | |
JP3105033B2 (ja) | 対物レンズの位置検出装置 | |
JP2618896B2 (ja) | 光学式ヘッド装置 | |
JPH0935319A (ja) | 光情報記録装置及び光学装置、並びに収差調整方法 | |
KR100444989B1 (ko) | 광스폿 크기의 조절 방법 | |
JP2728211B2 (ja) | 光ヘッド | |
JP2001110082A (ja) | 光学ピックアップ及び光ディスク装置 | |
JP2003272179A (ja) | 光ピックアップ装置の光検出器取付位置調整方法及び製造方法、光検出器取付位置調整装置、及び光ピックアップ装置 | |
JPH0391123A (ja) | 光ヘッド装置とこれに用いられる半導体レーザ駆動装置 | |
JP2001184709A (ja) | 光ピックアップ装置 | |
JP2001084633A (ja) | 光学ヘッド | |
JPH0240141A (ja) | 光学式情報処理装置 | |
JPH08115529A (ja) | 光ピックアップの傾斜検出方法及び傾斜検出装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040616 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050524 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050727 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060131 |