JPH11184173A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像形成装置

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JPH11184173A
JPH11184173A JP9363889A JP36388997A JPH11184173A JP H11184173 A JPH11184173 A JP H11184173A JP 9363889 A JP9363889 A JP 9363889A JP 36388997 A JP36388997 A JP 36388997A JP H11184173 A JPH11184173 A JP H11184173A
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JP9363889A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Sawada
宏久 澤田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取位置より下流側に原稿のバタつきがあっ
ても、読取位置での原稿のバタつきをなくすことで、良
好な読み取りを実現する。 【解決手段】 原稿押さえローラ107aと原稿台ガラ
ス103aとによって形成されるシート読取部107に
搬送される原稿の画像を原稿台ガラス103aを介して
密着型イメージセンサ108で読み取る。外周面に凸部
106iが設けられた排紙コロ106h・排紙ローラ1
06gとシート読取部107との間に位置する原稿上ガ
イド106jの一部に原稿下ガイド106lに接する原
稿押さえ板106mが設けられており、原稿が原稿下ガ
イド106lに軽く付勢される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、スキャナなどの原稿を搬送しながら読み取る画像
読取装置及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像読取装置は図6のよ
うに構成されていた。以下、図6を用いて説明する。
【0003】205は密着型イメージセンサであり以下
の構成である。205aはコンタクトガラス、205d
はコンタクトガラス205aの面上の原稿Sの被読取面
を照明する発光ダイオード、205bは被読取面からの
反射光が通過するセルフォックレンズ(商標名)、20
5cはセルフォックレンズ205bの直下に配置され反
射光を結像させるイメージセンサである。
【0004】また、コンタクトガラス205aの面上で
あったセルフォックレンズ205bに対向する位置に、
原稿押さえローラ203が設けられている。この原稿押
さえローラ203とコンタクトガラス205aとの間に
は所定の隙間Δxが形成されている。そして、この隙間
Δxは、隙間Δxの中央付近にセルフォックレンズ20
5bの焦点位置を合わせることで所定の解像度(MT
F)を確保できる大きさになっている。
【0005】201は原稿押さえローラ203の真下の
読取部Yに原稿を送り込むローラ対(給送ローラ対と呼
ぶ)であり、給送ローラ201aおよび搬送コロ201
bにより原稿Sを搬送する。搬送ローラ対201により
読取部Yに送り込まれた原稿Sは、原稿押さえローラ2
03とコンタクトガラス205aにより上下方向の動き
が規制され、この隙間Δx内では上下方向に移動可能に
なっているので、読取位置Yは隙間Δx内に存在する。
【0006】ここで、原稿Sはさらに下流方向に搬送さ
れながら、原稿Sの読取面の画像情報はイメージセンサ
205cの上に結像して読み取られる。
【0007】ここで、隙間Δxは、隙間Δxの中央付近
にセルフォックレンズ205bの焦点位置を合わせるこ
とにより所定の読取解像度(MTF)を確保できる大き
さになっているため、イメージセンサ205cにおいて
支障なく読取が行われる。
【0008】さらに、202は原稿Sを読取部Yよりさ
らに下流方向に搬送されるローラ対(排紙ローラ対と呼
ぶ)であり、排紙ローラ202aおよび排紙コロ202
bにより原稿を搬送する。
【0009】以上の構成により、原稿Sの読取は原稿S
の先端が読取位置Yに入り、原稿Sの後端が読取位置Y
に達するまで継続的に行われる。
【0010】この間原稿押さえローラ203は連続的に
矢印方向に回転し、原稿Sの円滑な搬送が行われる。
【0011】このように、原稿押さえローラ203はコ
ンタクトガラス205aの面上に押圧されずに回転する
ので、原稿押さえローラ203の駆動力を小さくし、駆
動源の負荷を小さくできる。
【0012】また、原稿Sの裏面に汚れが発生しても、
原稿押さえローラ203の表面に汚れが転写されること
はないという利点をもっている。
【0013】なお、原稿押さえローラ203は回転しな
くともよいし、ローラでなく所定の隙間Δxを形成する
板状のものでも構わない。
【0014】また読取終了した原稿は前述のごとく排紙
ローラ対202により外部の原稿載置台206に排紙・
積載される。本構成のように読取直後に排紙ローラ対2
02を設け、排紙ローラ対202の付近に原稿積載台2
06を設けるのは装置の小型化のために一般的な構成で
ある。
【0015】この種の画像読取装置では、原稿の後端を
排出するときに原稿積載台20と排紙ローラ202aと
の間で橋渡された状態、すなわち、原稿の後端が排紙ロ
ーラ202aに乗った状態のまま後端が原稿載置台20
6の上に落ちないで、次の原稿の先端で後端が押されて
原稿の積載不良になるなどの問題点がある。そのために
従来は排紙ローラ202aの一部に図6に示すように、
排紙ローラ202aの外径より多少大きい凸部(原稿掻
き落とし部材と呼ぶ)202cが設けられており、原稿
Sの後端を押して原稿積載台206の上に掻き落とすこ
とで、原稿Sの排出時に後端が排紙ローラ202aの上
に滞留するといった原稿の積載不良を起こさず原稿を良
好に排出することが可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く読取直後に排紙・積載手段をもつ構成の場合に以下
の様な欠点があった。 (1)原稿の読取は前述のごとく、原稿Sの後端が給紙
ローラ対201を過ぎて、読取位置Yに達するまで行わ
れるが、この間原稿Sは排紙ローラ対202のみで搬送
されることになる。ここで排紙ローラ202aの原稿掻
き落とし部材202cが排紙ローラ202aの外径より
大きくできているため、排紙ローラ202aに接する原
稿が上下方向にバタつく。この排紙ローラ部での原稿の
上下動により読取位置Yで原稿がΔxの範囲内で上下動
する。特に原稿が厚い紙の場合に腰があるため排紙での
上下動の影響を受け易い。読取位置において原稿が上下
動すると、原稿高さがΔxの範囲に規制され所定の読取
解像度が保証されていても、読取高さが急に変化すると
読取画像にぶれが生じて、特に斜め線がずれて読み取ら
れたり、写真調の画像において読取画像に濃度変化が急
に生じて読取画像の劣化が目立って発生する欠点があっ
た。こうした欠点は原稿掻き落とし部材202cが排紙
ローラ202aより小の凹形状の場合も同様の欠点があ
る。 (2)原稿を読み取っていく際に、原稿の先端が原稿載
置台に到達したときに、原稿の進行方向が変化するため
下流側の原稿が波打つ。その結果原稿読取部Yで原稿が
上下動するため(1)で述べたのと同様の画像劣化が生
じる欠点があった。 (3)その他、排紙中の原稿先端にその他の抵抗となる
部材が当たったり使用者が触れてしまったりなどの外力
に対しても同様な欠点があった。
【0017】本発明は上記従来技術の課題を解決するた
めになされたものであって、その目的とするところは、
読取位置より下流側に原稿のバタつきがあっても、読取
位置での原稿のバタつきをなくすことで、良好な読取を
実現することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、光透過性の原稿載置部材上の所定の読取位
置を通過する原稿の被読取面の画像を該原稿載置部材を
介して読み取る読取部と、前記読取位置における前記原
稿載置部材に対する前記原稿の高さ方向の位置を規制す
る第1の原稿規制手段と、前記読取位置の原稿搬送方向
下流側に設けられ、前記原稿を装置本体外に排出する排
出手段と、を有する画像読取装置において、前記読取位
置と前記排出手段との間に、原稿面に直交する方向の前
記原稿の位置を規制する第2の原稿規制手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0019】このように読取位置と排出手段との間に、
第2の原稿規制手段を設ければ、排出手段による原稿の
排出動作による原稿面に直交する方向の原稿のバタつき
が、第2の原稿規制手段によって規制されるので、第2
の原稿規制手段の原稿搬送方向上流側に設けられた読取
位置における第1の原稿規制手段と原稿載置部材との間
での原稿のバタつきによる読取画像の劣化を防止して、
良好な読み取りを実現することができる。
【0020】前記排出手段によって排出された前記原稿
を、前記排出手段の近傍に積載する原稿積載手段を備え
るようにしてもよい。
【0021】原稿積載手段が排出手段の近傍に設けられ
ていると、積載されるべき原稿の先端が原稿積載手段に
当接しながら排出される際に原稿の進行方向が変化する
ためにバタつくが、読取位置と排出手段との間に設けら
れた第2の原稿規制手段によって規制されるので、第2
の原稿規制手段の原稿搬送方向上流側に設けられている
読取位置における原稿のバタつきによる読取画像の劣化
を防止して、良好な読取を実現することができる。
【0022】また、前記排出手段は前記原稿を挟持して
排出する回転体対であり、少なくともいずれか一方の回
転体の外周面に凹部及び凸部のうち少なくともいずれか
一方を形成してもよい。
【0023】原稿を排出する回転体対の少なくともいず
れか一方の回転体の外周面に形成された凹部及び凸部に
よって挟持された原稿がバタついても、読取位置と排出
手段との間に設けられた第2の原稿規制手段によって規
制されるので、第2の原稿規制手段の原稿搬送方向上流
側に設けられている読取位置における原稿のバタつきに
よる読取画像の劣化を防止して、良好な読取を実現する
ことができる。また、回転体の外周面に形成された凹部
又は凸部が原稿の後端を押して原稿を原稿積載手段上に
掻き落とすので、原稿の積載不良を防止して良好な排出
が可能となる。
【0024】前記第2の原稿規制手段は、前記原稿を原
稿面に直交する方向に押圧するようにしてもよい。
【0025】このように原稿を原稿面に直交する方向に
押圧すれば、原稿面に直交する方向の原稿のバタつきを
規制することができる。
【0026】前記第2の原稿規制手段は、弾性部材であ
るようにしてもよい。
【0027】このように弾性部材によって原稿を原稿面
に直交する方向に押圧すれば、原稿に過剰な押圧力を加
えることなく、原稿のバタつきを規制することができ
る。
【0028】前記弾性部材は、シート状フィルム部材で
あるようにしてもよい。
【0029】このように弾性部材としてシート状フィル
ム部材を用いれば、安価で簡単な構成によって第2の原
稿規制手段を形成することができる。
【0030】前記第2の原稿規制手段としては、回転体
や板状部材を用いることもできる。
【0031】前記第2の原稿規制手段は、原稿搬送経路
内であり原稿面に直交する方向に突出する突起部である
ようにしてもよい。
【0032】このように第2の原稿規制手段として原稿
搬送経路内であって原稿面に直交する方向に突出する突
起部を設ければ、搬送される原稿が突起部によって原稿
面に直交する方向に押圧されるので、原稿のバタつきを
規制することができる。このような突起部は原稿面の片
側のみではなく両側に設けてもよいし、原稿搬送経路を
構成する部材に一体に設けてもよい。突起部を原稿搬送
経路構成部材と一体に構成すれば、部品点数を削減して
製造コストを低減することができる。また、突起部は原
稿の搬送方向に沿ってリブ状に形成してもよい。
【0033】原稿の被読取面の画像を読み取る画像読取
部と、読み取られた画像を記録材上に形成する画像形成
部と、備えた画像形成装置であって、前記画像読取部に
本発明に係る画像読取装置を備えるようにしてもよい。
【0034】このようにすれば、良好な画像読取が可能
となり、高品位の画像形成が可能な画像形成装置を提供
することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。
【0036】図5は本発明を画像形成装置であるファク
シミリ装置として構成した場合の外観図であり、図4は
概略断面図である。
【0037】(装置全体の概略)図4及び図5において
130は画像読取装置としてのフラットベットスキャナ
であり、原稿載置部材としての原稿台ガラス130a上
に置かれた原稿Bを読み取る。102は圧板で、使用者
が上下に開閉することができ、原稿台ガラス103a上
に置かれた原稿Bを押さえるものである。108は画像
を読み取る密着型イメージセンサ(読取部)である。
【0038】圧板102の上面には原稿Sを複数枚積載
することができるように構成された原稿台102bを持
つ。106は原稿Sを一枚ずつ分離しつつ搬送を行う原
稿搬送部であり、読取位置としてのシート読取部107
に原稿を搬送させながら原稿を読み取る。ここで、原稿
搬送部106は圧板102の一部に設けられており圧板
102の開閉とともに上下動する。109は排出された
原稿を積載する原稿積載手段としての原稿排紙トレイで
ある。
【0039】104はレーザービームプリンタからなる
記録装置部、112はカセット給紙部、125は手差し
給紙部、111は画像形成部、116は定着部、117
は排紙ローラ対、113は排出された記録紙を積載する
記録紙排紙トレイである。
【0040】105は表示部・入力部等により構成され
た操作部、120はファクシミリ装置の制御部である。
【0041】(密着型イメージセンサ部)密着型イメー
ジセンサ108は、原稿の読取面を照らす照明手段と、
原稿の読取面からの反射光が通過するセルフォックレン
ズとレンズの直下に配置され反射光を結像させるイメー
ジセンサとからなる。ここで、前記セルフォックレンズ
は長焦点タイプであり、長さ3mmの原稿台ガラス13
0aの面上に焦点が合うよう設定されている。
【0042】(フラットベットスキャナ部)フラットベ
ットスキャナ部130は、本などの厚みのある原稿の静
止させた状態で読み取るために、原稿を載置する原稿台
ガラス130aが設けられている。
【0043】102eは原稿押さえ板であり、圧板10
2に対して上下動可能に支持されており、圧板102を
閉じることで原稿台ガラス130a上の原稿を押圧す
る。130bはフラットベットスキャナ部130の構造
体となるフレームであり原稿台ガラス130aを支持し
ている。
【0044】ここで、圧板102は図示せぬ回転中心部
(以下ヒンジと呼ぶ)がフレーム130bとの間に設け
られ、圧板102がフレーム130bに対して所定の角
度だけ揺動可能に構成されており、使用者が圧板102
を開き原稿台ガラス130a面上に原稿を載置する構成
になっている。
【0045】密着型イメージセンサ108は図示せぬ駆
動手段によりブック原稿の副走査方向(図中A方向)に
駆動される。密着型イメージセンサ108は原稿台ガラ
ス130aの下面に付勢され、前述の駆動手段により副
走査方向に移動する際に密着型イメージセンサ108と
原稿台ガラス130aとの距離が常に一定に保たれるこ
とで、原稿台ガラス130a上の密着型イメージセンサ
108の焦点位置の高さが一定となり、焦点位置ずれの
ない良好な画像を得ることができる。
【0046】原稿台ガラス130aの上の原稿Bを読み
取る際には、密着型イメージセンサ108を副走査方向
(A方向)に移動しながら原稿の読取を行う。
【0047】(原稿搬送部)原稿搬送部106は原稿載
置台102b上に積載した原稿Sをまず予備搬送ローラ
102dと予備搬送押圧板102cにより分離片106
aと圧接した分離ローラ106bで一枚ずつ分離し、さ
らに押圧バネにより押圧された給送コロ106fと原稿
給紙ローラ106eでシート読取部107に搬送する。
107aは原稿押さえローラである。シート原稿読取時
には、密着型イメージセンサ108を第1の原稿規制手
段としての原稿押さえローラ107aの下に静止させた
状態で読取を行う。ここで、原稿押さえローラ107a
により原稿Sを原稿台ガラス130a面上に搬送させつ
つ原稿Sの画像情報を読み取るようになっている。読み
取られた原稿は、排出手段としての原稿排紙ローラ10
6gと原稿排紙コロ106hにより原稿排紙トレイ10
9に排紙する。
【0048】原稿搬送部106は前述の如く圧板102
の一部に設けられ、圧板102を開いたときには原稿搬
送部106も上に上がる構成であり、原稿ジャムなどの
際に原稿搬送路を容易に解除することができる。
【0049】原稿載置台102bには原稿Sの搬送方向
と直角方向(原稿Sの幅方向)にスライド可能なスライ
ダ102aが設けられていて、前記スライダ102aに
よって原稿載置台102b上に載置された原稿Sの両サ
イドを揃えることができるようになっている。
【0050】(記録装置部)記録装置部104は、装置
下部に配置され、汎用サイズの用紙Pが積層収容された
カセット112a内の用紙Pを給送ローラ112bによ
り1枚ずつ分離し、レジストローラ対124により用紙
Pの斜行を補正し制御部120からのプリント信号と同
期させ用紙Pは上方へ搬送され画像形成部111へ給送
される。
【0051】そして、帯電部材111bにより静電潜像
担持体たる感光ドラム111aの表面を一様に帯電させ
この表面をレーザースキャナ110により画像情報に基
づいて露光される。これにより、感光ドラム111a上
に静電潜像を形成させ、前記画像形成部の現像剤として
のトナーを現像剤担持体たる現像スリーブ111cによ
り感光ドラム111a上の静電潜像に転移させ、感光ド
ラム111a上にトナーが形成される。そして、上記ト
ナー像が形成されたトナー画像を転写ローラ111fに
より用紙Pに転写し、さらに前記用紙Pは上方の定着部
116へ搬送される。定着部116では、用紙P上に転
写されたトナーを定着ローラ116bと加圧ローラ11
6aにより搬送し熱と圧力により用紙P上に定着し、こ
の用紙Pを排紙ローラ対117により記録紙排紙トレイ
113に順次排出される。
【0052】一方、手差し用給紙部125に積載された
用紙Pは給紙ローラ125aと対向位置に配置された分
離パット125bにより、一枚に分離されレジストロー
ラ対124により用紙Pの斜行を補正し前述の様に用紙
Pを上方へ搬送し画像形成部111でトナー画像を転写
し、定着部116で定着し同様に用紙Pを記録紙排紙ト
レイ113に順次排紙されるようになっている。
【0053】(本発明の特徴となる原稿搬送部の構成の
説明)図1は本発明の特徴となる原稿搬送部の詳細断面
図である。ここで、原稿搬送路は原稿の上面をガイドす
る原稿上ガイド106jと原稿の下面をガイドする原稿
下ガイド106k及び106lで構成される。
【0054】ここで原稿上ガイド106jの一部には本
発明の特徴である第2の原稿規制手段となる原稿押さえ
板106mが一端を原稿上ガイドの取付け面106jに
固定され他端が原稿下ガイド106lに接するように設
けられている。
【0055】本実施形態では原稿押さえ板106mは厚
さ0.1mm程度のシート状フィルム部材であるポリエ
ステルフィルムで構成され弾性的に原稿を押さえるもの
である。
【0056】また、原稿台ガラス130aの面上であっ
てセルフォックレンズに対向する位置に、原稿押さえロ
ーラ107aが設けられている。この原稿押さえローラ
107aと原稿台ガラス130aとの間には所定の隙間
Δxが形成されている。そして、この隙間Δxは、隙間
Δxの中央付近にセルフォックレンズの焦点位置を合わ
せることで所定の解像度(MTF)を確保できる大きさ
になっている。
【0057】読取部107に送り込まれた原稿Sは、原
稿押さえローラ107aと原稿台ガラス130aにより
上下方向の動きが規制され、この隙間Δx内では上下方
向に移動可能になっているので、原稿の被読取面は隙間
Δx内に存在する。
【0058】ここで、隙間Δxは、隙間Δxの中央付近
にセルフォックレンズ205bの焦点位置を合わせるこ
とにより所定の読取解像度(MTF)を確保できる大き
さになっているため、密着型イメージセンサ108にお
いて支障なく読取が行われる。
【0059】このように、隙間Δxを設けることで、原
稿押さえローラ107aはコンタクトガラス130aの
面上に押圧されずに回転するので、原稿押さえローラ1
07aの駆動力を小さくし、駆動源の負荷を小さくでき
る。
【0060】特に、本実施形態のように、原稿押さえロ
ーラ107aの前後でV字形の原稿搬送路になっている
構成においては有効であり、原稿が給紙ローラ対および
排紙ローラ対の両方で搬送しているとき、給送ローラと
排紙ローラ間で原稿がたるみジャムすることがないよう
に、排紙ローラの搬送速度を給紙ローラの搬送速度より
多少速くするのが一般的であるが、逆に給紙ローラと排
紙ローラとの間で原稿が張られた状態になるため、原稿
押さえローラ107aを押し上げる方向に力が働く。そ
のため、原稿押さえローラ107aはその力以上の力で
原稿に付勢する必要があるが、前述のごとく原稿押さえ
ローラ107aとコンタクトガラス130aとの間には
隙間があるため駆動源の負荷は小さくできる。
【0061】また、原稿Sの裏面に汚れが発生しても、
原稿押さえローラ107aの表面に汚れが転写されるこ
とはないという利点をもっている。
【0062】なお、原稿押さえローラ107aは回転し
なくてもよいし、ローラでなく所定の隙間Δxを形成す
る板状のものでも構わない。
【0063】一方、排紙コロ106hの一部には排紙コ
ロ106hの外径より多少大きい凸部(原稿掻き落とし
部材と呼ぶ)106iが設けられており、排紙時に原稿
Sの後端を掻き落とすことで原稿Sの排出時に後端が排
紙コロ106hの上に滞留するといった原稿の排紙不良
を起こさず原稿を良好に積載することが可能である。
【0064】(本発明の特徴となる原稿搬送部の動作説
明)本発明の動作について図2および図3を用いて説明
する。
【0065】給紙コロ106fおよび給紙ローラ106
eで搬送された原稿Sは、原稿上ガイド106jおよび
原稿下ガイド106kによりガイドされ読取部107に
送り込まれる。
【0066】ここで、Δxの範囲に規制された原稿は搬
送されながら密着型イメージセンサに読み取られる。
【0067】原稿はさらに搬送されると、原稿押さえ板
106mにより原稿下ガイド106lに軽く付勢され
る。
【0068】次に、原稿は排紙ローラ106gおよび排
紙コロ106hで装置外に搬送され原稿排紙トレイ10
9の上に搬送される。
【0069】原稿Sの先端が原稿トレイ109上に到達
した状態を図2に示す。
【0070】ここで、原稿トレイ109が傾斜している
ため、原稿Sの進行方向が変わり、下流側の原稿が上下
方向にバタつくが、原稿押さえ板106mにより、原稿
のバタつきが押さえられるため、これより上流方向の原
稿はバタつくことがない。よって、読取位置107で原
稿が上下することがないため、原稿のバタつきのない良
好な読取りが行われる。
【0071】また、さらに原稿が搬送されると、原稿の
後端が給紙ローラ106eを過ぎた時、図3の状態にな
る。
【0072】ここで原稿の搬送は排紙ローラ106gで
行われるが、排紙コロ106hには掻き落とし部材10
6iがあるため、掻き落とし部材106iに原稿が乗り
上げたときには、原稿が上方に動くため、掻き落とし部
材106iに接するたびに原稿が上下動する。しかし、
原稿押さえ板106mにより、原稿の下流方向のバタつ
きが押さえられるため、これより下流方向の原稿はバタ
つくことはない。よって、読取位置107で原稿が上下
することがないため原稿のバタつきのない良好な読取が
行われる。
【0073】なお、本実施形態では、排紙ローラ対の下
側が従動コロで上側がローラであったが、下側をローラ
でローラに掻き落とし部を設けて、上側を従動コロにし
ても同等の効果が得られる。
【0074】なお、本実施形態では、第2の原稿押さえ
手段として前述のごとくポリエステルフィルムを用いて
いたが、弾性体であればPPやPETの材質でも同等の
効果がある。
【0075】また、第2の原稿押さえ手段を、本実施形
態は比較的安価で簡単な構成として弾性部材を使用した
が、コロ等の回転体や軽量な板状部材で構成しても同等
の効果がある。
【0076】また、第2の原稿押さえ手段を、原稿下ガ
イド106lとそれと対向する原稿上ガイド106jで
形成される原稿搬送経路からそれぞれ櫛歯状に突起部と
してのリブを構成して原稿の上下方向を規制すれば、部
品の追加なく安価な構成で同等の効果がある。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、読
取位置と排出手段との間に、第2の原稿規制手段を設け
ているので、排出手段による原稿の排出動作による原稿
面に直交する方向の原稿のバタつきが、第2の原稿規制
手段によって規制され、第2の原稿規制手段の原稿搬送
方向上流側に設けられた読取位置における第1の原稿規
制手段と原稿載置部材との間での原稿のバタつきによる
読取画像の劣化を防止して、良好な読み取りを実現する
ことができる。
【0078】また、原稿積載手段が排出手段の近傍に設
けられているので、積載されるべき原稿の先端が原稿積
載手段に当接しながら排出される際に原稿の進行方向が
変化するためにバタつくが、読取位置と排出手段との間
に設けられた第2の原稿規制手段によって規制され、第
2の原稿規制手段の原稿搬送方向上流側に設けられてい
る読取位置における原稿のバタつきによる読取画像の劣
化を防止して、良好な読取を実現することができる。
【0079】また、排出手段は原稿を挟持して排出する
回転体対であり、少なくともいずれか一方の回転体の外
周面に凹部及び凸部のうち少なくともいずれか一方が形
成されているので、挟持された原稿がバタついても、読
取位置と排出手段との間に設けられた第2の原稿規制手
段によって規制され、第2の原稿規制手段の原稿搬送方
向上流側に設けられている読取位置における原稿のバタ
つきによる読取画像の劣化を防止して、良好な読取を実
現することができる。また、回転体の外周面に形成され
た凹部又は凸部が原稿の後端を押して原稿を原稿積載手
段上に掻き落とすので、原稿の積載不良を防止して良好
な排出が可能となる。
【0080】また、第2の原稿規制手段が原稿を原稿面
に直交する方向に押圧するので、原稿面に直交する方向
の原稿のバタつきを規制することができる。
【0081】また、弾性部材によって原稿を原稿面に直
交する方向に押圧するので、原稿に過剰な押圧力を加え
ることなく、原稿のバタつきを規制することができる。
【0082】また、弾性部材としてシート状フィルム部
材を用いるので、安価で簡単な構成によって第2の原稿
規制手段を形成することができる。
【0083】また、第2の原稿規制手段として原稿搬送
経路内であって原稿面に直交する方向に突出する突起部
を設けたので、搬送される原稿が突起部によって原稿面
に直交する方向に押圧され、原稿のバタつきを規制する
ことができる。このような突起部は原稿面の片側のみで
はなく両側に設けてもよいし、原稿搬送経路を構成する
部材に一体に設けてもよい。突起部を原稿搬送経路構成
部材と一体に構成すれば、部品点数を削減して製造コス
トを低減することができる。
【0084】また、原稿の被読取面の画像を読み取る画
像読取部と、読み取られた画像を記録材上に形成する画
像形成部と、備えた画像形成装置であって、前記画像読
取部に本発明に係る画像読取装置を備えるので、良好な
画像読取が可能となり、高品位の画像形成が可能な画像
形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の特徴となる原稿読取部の構成を
示す詳細断面図である。
【図2】図2は本発明の特徴となる原稿読取部の動作説
明の断面図である。
【図3】図3は本発明の特徴となる原稿読取部の動作説
明の断面図である。
【図4】図4は本発明をファクシミリとして構成したと
きの外観図および概略断面図である。
【図5】図5は本発明をファクシミリとして構成したと
きの外観図および概略断面図である。
【図6】図6は従来の原稿読取部を示す断面図である。
【符号の説明】
102 圧板 104 記録装置部 105 操作部 106 原稿搬送部 106e 原稿給紙ローラ 106f 原稿給紙コロ 106g 原稿排紙コロ 106h 原稿排紙ローラ 106i 原稿掻き落とし部材 106j 原稿上ガイド 106k 原稿下ガイド 106l 原稿下ガイド 106m 原稿押さえ板 107 シート読取部 107a 原稿押さえローラ 108 密着型イメージセンサ 109 原稿排紙トレイ 110 レーザスキャナ 111 画像形成部 112 カセット給紙部 113 記録紙排紙トレイ 116 定着部 117 排紙ローラ対 120 制御部 124 レジストローラ対 125 手差し給紙部 130 フラットベットスキャナ 130a 原稿台ガラス

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の原稿載置部材上の所定の読取
    位置を通過する原稿の被読取面の画像を該原稿載置部材
    を介して読み取る読取部と、 前記読取位置における前記原稿載置部材に対する前記原
    稿の高さ方向の位置を規制する第1の原稿規制手段と、 前記読取位置の原稿搬送方向下流側に設けられ、前記原
    稿を装置本体外に排出する排出手段と、 を有する画像読取装置において、 前記読取位置と前記排出手段との間に、原稿面に直交す
    る方向の前記原稿の位置を規制する第2の原稿規制手段
    を設けたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記排出手段によって排出された前記原
    稿を、前記排出手段の近傍に積載する原稿積載手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記排出手段は前記原稿を挟持して排出
    する回転体対であり、少なくともいずれか一方の回転体
    の外周面に凹部及び凸部のうち少なくともいずれか一方
    が形成されていることを特徴とする請求項2記載の画像
    読取装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の原稿規制手段は、前記原稿を
    原稿面に直交する方向に押圧することを特徴とする請求
    項1乃至3記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の原稿規制手段は、弾性部材で
    あることを特徴とする請求項4記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、シート状フィルム部材
    であることを特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の原稿規制手段は、回転体であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4記載の画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の原稿規制手段は、板状部材で
    あることを特徴とする請求項1乃至4記載の画像読取装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第2の原稿規制手段は、原稿搬送経
    路内であり原稿面に直交する方向に突出する突起部であ
    ることを特徴とする請求項1乃至4記載の画像読取装
    置。
  10. 【請求項10】 原稿の被読取面の画像を読み取る画像
    読取部と、読み取られた画像を記録材上に形成する画像
    形成部と、備えた画像形成装置であって、 前記画像読取部に請求項1乃至9記載の画像読取装置を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP9363889A 1997-12-18 1997-12-18 画像読取装置及び画像形成装置 Withdrawn JPH11184173A (ja)

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